トップ > おいしい店リスト > さとなおの行った店リスト【東京】〜和食系(鮨、蕎麦、小料理、とり、鍋……)
さとなおの行った店リスト 東京
和食系(鮨、蕎麦、小料理、とり、鍋……)
このコーナーは、ボクが実際に行ったレストランを記録したものです。
個人サイトの個人的食べ歩き記録です。ガイドでも評価でもありません。
ですので、読みやすさなどを考えずざっと一覧してあります。コメントも短く散漫なものです。ご了承ください。
ただ、この記録を利用して、あなたが行った店の感想とボクの感想とを比較することができます。そうして趣味嗜好がボクと合うか合わないかを調べ、趣味嗜好が近かった方は「さとなおの好きな店リスト」をご覧ください。店の選択により便利になっています(「このコーナーの使い方」参照)。
なお、自分の好き嫌いを相対化するために、店をラブ度で表しています。ボク個人の「お気に入り度」の目安として参考にしてください(味の評価でも店の優劣でもありません)。
また、古い訪問年月日の感想も出てきます。それはその時の感想。その後、当然、店は変化しています。それはご自分でお確かめください。住所・電話・営業時間などについても変わっている可能性があります(閉店した店もあります)。ご注意ください。
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| 鮨 |
銀座鮨処マルイ(銀座)
東京都中央区銀座2-12-10 藤ビル1F/03-3546-1701/11.30〜14/17〜22(土曜は〜20.30)/日祝・第3土休/6000円〜
鮨。丸の中に伊でマルイ。格安に新鮮なタネを握る良心的な店。ただ、ちょっと当たり外れがあるという印象だった(相当格安だから仕方がないけど)。もちろんおいしいのもあったが、全体に脂が乗っているネタを重視している模様。若者にはいいと思うが、少し年輩になると厳しいかもしれない。ただ、鮮度はいいので、鮮度重視の鮨が好きな方にはなかなかいい店だと思う。お客さんはよく入っていて人気は高い。土曜の夜はすべてのネタを一貫150円で食べられるらしい。それを狙って行くのは楽しいと思う。00年3月。
ととや(銀座)
東京都中央区銀座3-11-7/03-3543-3324
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
すきやばし次郎(銀座)
東京都中央区銀座4-2-15 塚本素山ビルB1F/03-3535-3600
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
やまいち(銀座)
東京都中央区銀座4-3-12伊藤ビル1F/03-5159-1122/日休
鮨。2005年12月開店した新しい店。茨城で鮨屋をやっていたご主人が銀座に「人生最後の勝負に来た」そうだ。銀座のド真ん中によくぞ。ただそんなに肩に力が入った感じではなく温厚でやわらかいご主人(50代か)。よくしゃべる。昔ながらの古い仕事を丁寧にやっていると聞いて伺ったが、鮨自体は「銀座では厳しいかも」という印象。様々な仕事がしてあり、煎り酒やら黒酢ヅケやら雪ヅケやらの工夫も多い。素材もなかなか。酢飯小さくタネ細長めの繊細な握りでバランスも悪くないが、いかんせん印象に残らないのが残念。そのひと手間の効果が見えにくい感じ。あ、それと訪問当日は煮切りがしょっぱすぎた。また、予約客の来店に合わせて仕事をし飯を炊くようで、途中酢飯が足りなくなったりもした。その際、客に甘えた。茨城ではそれでも通じるだろうが、銀座だと真剣な接待もあるし厳しい客も多いので気をつけた方がいいと思う。
雰囲気はよい。隠れ家のような外観、清潔な店内、タネ箱、檜のカウンター。でも立地と内装もあってか握りの質に比べてかなり高額。20000円以上は確実にかかる。自腹には向かない店。06年11月。
ほかけ(銀座)
東京都中央区銀座4-7-13/03-3564-2491/12〜14/17〜21/日祝休/15000円〜
鮨。銀座のど真ん中にして昔風木造一軒家。白い暖簾がすらりとかかる佇まいはこのまま長く保存してほしいくらい。激賞する方も多い老舗鮨屋で、雰囲気も気遣いも、江戸古式としての大ぶりな握りもそれぞれなかなかいいのであるが(コハダが特に良かった)、ボクにはちょっとタネと酢飯のバランスが悪い印象。大ぶりなのはいいが、酢飯がタネに対抗できず口の中にタネだけ残ってしまうことが多い。ボクの好みから言うとタネが勝ちすぎかなぁ。お好みでお願いしたが(お決まりだとテーブル席に通されてしまう。カウンターに座るならお好みを)、出てくる速度も目一杯速く、追い立てられるように食べて数十分で退散。これも江戸古式と言えば江戸古式。でもお酒すらまだ飲み切れていない(笑)。入店するのに勇気がいるが店自体はいたって気楽。若者向きの店ではないが、ある程度歳をとったら通ってみたい店でもある。05年6月。
二葉鮨(銀座)
東京都中央区銀座4-10-13/03-3541-5344/日祝休/8000円〜
鮨。明治初期から五代にわたって続く老舗。玄関左手に屋台鮨として使用した出窓を残す(かつて鮨は屋台で立ち食いが普通だった。その歴史が垣間見れる)、木造一軒家。その文化財のような外観にびびってなかなか入店できなかったが、思い切って入ってみるとわりと気楽で下町ちっくな落ち着ける鮨屋だった。店内は歌舞伎の舞台を意識した天井高い造り。おばあちゃんがレジ横に陣取り雰囲気抜群。つけ台も円形で独特。握りはどれも「絶品!」と唸る力強さはないものの、実に誠実で正当な江戸前。五代目ご主人はまだ若いのだが、ずいぶん落ち着いた鮨を握る。コハダ、白身などとても良い。ちょっと大きめだが、シャリとのバランスがいい握りだ。古びた内装を見回しながらゆっくり鮨をつまむと昭和、いや明治や江戸に戻ったかのよう。似たようなインテリアの鮨屋が多い中、貴重な雰囲気を醸し出している。ただし銀座なのでそれなりの値段。外観や雰囲気から考えると外国人のお客さんとかを連れて行く店のトップ候補である。銀座三原橋近く。02年9月。04年12月。その他再訪数回。
加納(銀座)
東京都中央区銀座5-4-15エフローレビル4F/03-3571-6081/20000円〜
鮨。銀座ホテル日航の近くから日動画廊の裏手(ソニービルとエルメスの間を入って20m程行った左側)に移転してきたらしい。銀座の同伴客や接待客に焦点を当てている鮨屋のようで、ボクには少し居心地悪かった。自腹で食べに行くのはあまりオススメできないかもしれない。
当日おまかせでお願いしたが、最初に数品出てくるつまみは実に美味だった。日本酒に合わせると特にチカラを発揮する料理が多く、からすみとこのわたを和えたものや塩辛などおいしい。が、握りに入るとその勢いが止まる。どってりした姿の握りで酢飯とのバランスもあまりよくなく、極私的にはあまり好みの方向性ではなかった。わりとやわらかく酢も弱め。タネはいいのだろうが活かしきれていない。サービスは接待族が喜ぶ感じだが、ボクにはあまり合わなかった。お酒は一種類だけらしいが銘柄を聞くと「なんだっけ?白鶴かな?」と答える。店を出るときお客の荷物を二度間違えたり、お酒やお茶への目配りもいまひとつだったり。ひとり2万以上する店としてはもうちょっと改善してほしいと残念に思った。04年11月。
からく(銀座)
東京都中央区銀座5-6-16 西五番館ビルB1F/03-3571-2250/12〜14/17〜23/無休/15000円〜
鮨。前は「加羅久」と書いていたが、近くの地下に移転してひらがなのみになった模様。「なか田」そして「奈可久」からの分かれのようである。氷柱のまわりにネタを並べるところに「なか田」系の流れを感じさせる。握りも大振りで「なか田」流。だが「なか田」より繊細な握りかもしれない。つまみをいただきながら握りに移行する楽しみ方がここではいいと思う。ただ、酢飯とタネの温度差が違和感を呼ぶ握りもあって惜しかった。ボクは「なか田」より好きだけど、これは好みだろう。96年9月。
新富寿し(銀座)
東京都中央区銀座5-9-17/03-3571-3456/11.30〜21/無休/8000円〜
鮨。安心できる味。老舗っぽい雰囲気も良い、上品な店である。20代に「こういう店を知っておくと箔がつく」と粋がって数度食べに行ったが、その頃は素晴らしいと思ったものの、30代後半や40代になってからの再訪ではまだ満足に至っていない。好きなタイプではあるのだが、値段のわりに普通かも。握りは小振りで固め。安定感は抜群だが打率が高いわけではない。くつろいでゆっくり食べていると意外と高くつくので注意も必要。昼から夜までぶっ続けでやっているのは助かる。というか鮨とはもともとそういうものかもしれない。歌舞伎役者などにもよく会う。90年9月初訪問。95年11月など再訪数回。
鮨好(銀座)
東京都中央区銀座5-12-8本州製紙ビルB1F
鮨。銀座で安く鮨を食おうと思ったらなかなかいいと思う。大衆的だがまともな鮨を出す。ヅケなんかも出してくれるし。ちょっとロケーションが「銀座の場末」って感じだけど。95年6月。※閉店。メールによる情報では、「鮨好」は廃業して「喜楽鮨」と合体したようだ。「喜楽鮨」は「鮨好」値段では食べられない高級鮨。97年10月。
寿司幸本店(銀座)
東京都中央区銀座6-3-8/03-3571-1968/11.30〜22.30/無休/18000円〜
鮨。明治18年開店、創業100年の老舗。 安政ニ年に木挽町に創業した大老舗「美寿志」(現在は銀座「美寿思」)の流れをくむらしい。「美寿思」もすしとワインを合わせることで有名だが、この店もワインブーム時にそのことで有名になり、いまではワイン好きもずいぶんカウンターに陣取っている。職人さんが多いのでどの人の前に座るかでずいぶん出来が違うとは思うが、ボクはたまたま店主の杉山氏の真ん前に座れた(杉山氏は2階で握る)。よく工夫されたつまみは洗練され、有機白ワインによく合った。握りに入るとリズムよく握る杉山氏のペースに巻き込まれ、どんどん行ってしまう。小振りで上品な握りは特に印象強いタイプではないが、とても安定している。失礼を承知で言うなら、会話を邪魔しない謙虚な味かも。でもインパクト強い美味もいいけど、本当の洗練はこういうところにあるのかもと思わせてくれる。
店内は有名な高級店とは思えない庶民的な造り。入り口に座っているおばあさんの感じとか、テレビがついていたりする感じとか、かなーりカジュアル。高級店だと緊張して入った方は拍子抜けだろうが、一方でとてもうれしくもある。サービスは親切。丸ビルに店を出してしまい、今後どう変わるかちょと不安。お土産用のばらちらしは名物。とてもうまい。03年6月。
きよ田(銀座)
東京都中央区銀座6-3-15
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
青木(銀座)
東京都中央区銀座6-7-4 タカハシビル2F/03-3289-1044/12〜14/17〜21/日休/20000円〜
鮨。先代のあとを急についだ現大将がプレッシャーにもうるさ方にも負けず、立派に銀座の真ん中でがんばっている。全体にとてもうまいと思う。最初に少し切ってもらったが、食感が違ったものを順に出してくる演出でどれも満足な味。珍味「アワビの歯」など特に忘れがたい味である。握りはどれもしっかり仕事がしてあるもので、シャリとのバランスが非常によい。まだ若いご主人だが、真面目な性格がよく握りに反映されていて気持ちがよい。まぁでも自腹族にはなかなかつらい値付けなので注意。適当に切ってもらって適当に握ってもらったりするとふたりで5万は軽く越えてしまう。すっと伸びたカウンター。清潔で無駄のない空間。気持ちのいい店であるので、お金に余裕があれば通いたいと思わせる。サービスはとても良い。00年5月。
なか田(銀座)
東京都中央区銀座6-7-19 ミクニ銀座ビル5F/03-3571-0063/12〜14.30/17〜21.30(祝日は夜のみ)/日休/15000円〜
鮨。銀座の名店として名高い。大振りの握りで酢飯は適温。口の中でほろりとほぐれるおいしい鮨だと思うが、個人的には値段のわりに満足度が低かった。相性の問題だろう。ちなみに15時頃ひとりで入ったことがある(まだ昼からぶっ続けでやっている頃)。イヤな時間だったとは思うがサービス陣の対応は見事で気持ちよかった。酒も飲まず高いネタも頼まず光り物中心に10貫ほどで9000円はちょっと高いと思うが、まぁ銀座のこの立地では仕方ない。カウンターの氷柱が「なか田」系のシンボル。夜は独特の雰囲気を醸し出す。96年10月。97年2月。※2000年2月に同じビルの2Fから5Fへ移転。近々再訪する予定。
新太郎(銀座)
東京都中央区銀座7-5-4 並木通り毛利ビルB1F/03-3574-9936/12〜14/17〜22/日祝休/15000円〜
鮨。長く神保町にあり、作家や出版社関係者に愛された店だという。壁に常連だったという開高健の「入ってきて 人生と叫び、出ていって 死と叫ぶ」という色紙が飾られている。この店のことを詠んだらしい。まぁそういう店なのだ。その握りはひと言で言うと真面目な鮨。柔らかく優しい酢飯に上質なタネを丁寧に丁寧に握る。それが口の中でそろりと崩れる様は素晴らしい。酢飯が柔らかいのはそんなに好みではないが、全体に上品で美しい鮨なのでそれなりに満足。ただ、ちょっとわさびが効き過ぎかも。
店内、実に気持ちよい清潔な空間で落ち着けるのだが、ご主人の風情がまたとてもよい。サラリーマン部長みたいな真面目さを醸し出し、客に対しても丁寧に応対。気を遣って話しかけてくれたりもする。息子さんもつけ台に立つが、5年もサラリーマンをしたあと蕎麦屋(母方の実家は神保町にある出雲蕎麦らしい)でも修行したという。サラリーマンを経験したあたりがなんだか信用できるんだよなぁ(笑)。ただドレッシングたっぷりのサラダから食事が始まるのは疑問。口がオイリーになってしまう。間の茶碗蒸しもいらないのではないかな。握りがいいので、普通に鮨だけでおまかせを構成して欲しいと個人的には思う。飲んで食べて15000円程度から。銀座ではまぁまぁ良心的。05年1月。
鮨 水谷(銀座)
東京都中央区銀座8-2-10 銀座誠和シルバービルB1F/03-3573-5258
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
寿司仙(銀座)
東京都中央区銀座8-6-9/03-3571-3288/11.30〜14/17〜21/土日祝休/15000円〜
鮨。並木通りの暗い小道(路地とも言えないような小道。「小笹寿司」もこの通り)にあるが、実に清潔な佇まいで凛としている。白いのれんも人を寄せ付けず、かなり入りにくい雰囲気。というか、銀座ということもあっていかにも高そうだし、常連相手っぽい感じがぷんぷんする。でも勇気を持って扉を開けると実はそんなことは全くなく、中に入ればとってもアットホーム。聞けば開店60余年。兄弟で握っており、ボクは奥のお兄さんの前に座った。こざっぱりシンプルな店内は感じが良く、こういう店の常連になりたいなぁと感じさせる。有名な店だけに期待は高ぶる。酒は「キクマサ」と「北の誉」のみ。魚を少し切ってもらい、すぐ握りに移行する。小振りな酢飯に大きめのタネ。姿はそんなに洗練されていない感じ。あれれ?と思っているうちにどんどん出てきて(攻めるようにどんどん出てくる)、あっという間に満腹。中では青柳がとてもよかったが、他はあんまり印象に残らなかった。お兄さんとの話もかみ合わず、弟さんはギョロリと怖いし、値段も軽く食べて15000円行っちゃったし、なんかくつろぐ間もないような握り攻撃だったし、ボクはそんなに好みではないかもしれない。なお、昼のばらちらしは名物らしい。04年5月。
小笹寿し(銀座)
東京都中央区銀座8-6-18第5秀和ビル1F/03-3289-2227
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
久兵衛(銀座)
東京都中央区銀座8-7-6/03-3571-6523/11.30〜14/17〜22/日祝休/12000円〜
鮨。昭和11年創業の有名店。鮨といえば久兵衛、とすら言われ、北大路魯山人や志賀直哉も通ったし、ウニやイクラを軍艦巻きにしたのもこの店が最初と言われる。歴史に残る名店なのは間違いない。いまでも客層はたいしたもので、各界の名士からバブリーな同伴客まで金持ちがずらっと揃う。だからかさすがに接客は手慣れたもの。どの握り手の前に座っても愛想よくくつろがしてくれて、ちょっとクラブかと思わせるような気持ちよさがある。そういう意味ではいかにも銀座な店なのだ(ただし香水プンプンの女性やタバコがんがんのお客が近くに座ってしまったら不幸である。銀座ゆえそういう危険が常につきまとう店でもある)。
ただ、難を言えば職人が多く、どの職人の前に座るかはその夜の運であることが残念。同じ値段を取るなら親方と弟子ではやはり親方に握って欲しいもの。もちろんこれだけの名店なので客側にもそれだけの格も要求されるが、ポケットマネーを握りしめて行く客は若い職人の前とかだと少し割り切れない思いになるだろう。そういう意味では親方がひとりでやっている店の方が好きだし、自腹客はそちらの方が向いているとは思う。
握りはボクの好みの大きさ。大きすぎず小さすぎず。コハダ、マグロなど、旬のものはすべてはずれなし。酢飯はちょっと酢がきつい気がするし、全体にしめすぎなところがあるのだが、これは好き嫌いの分かれるところだろう。ホテルオークラなどにも支店あり。オークラの方が客層がよく、ゆっくり食べられるかも。94年8月。97年2月ほか再訪数回。
福音(築地)
東京都中央区築地3-4-6/03-3544-5568/日祝休/6000円〜
鮨。新しく出来た店(2000年現在)。鮨屋激戦区のこの界隈で新規に開店するのだからきっと大変だろうなぁと思いつつ食べに行った。大理石仕様でちょっとバブリーな店内。鮨自体は比較的普通かもしれない。タネにもシャリにも偏らず、とても安心できる握り鮨だった。それなりにおいしいのだが驚きや発見があるものでは特にはなかったかな。好きでも嫌いでもない感じ。00年8月。
鮨つかさ(築地)
東京都中央区築地3-12-1 多喜川ビル1F/03-5565-8334/11〜13.30/ 17.30〜22/土曜昼・日祝休/夜10000円〜
鮨。全体的にふんわり握るやさしい鮨という印象。とても丁寧かつ真摯な気持ちが伝わってくる店。鮮度と男気が売りである築地界隈では珍しいタイプかもしれない。握るときに酢飯の真ん中に左手親指で穴を開けて空気を多く含ませ、そのうえにタネを丁寧に置き、握る。酢飯はしっとり柔らかいタイプで、固めの酢飯が好きなボクとしては少し物足りなかったが、全体にふんわりとろけるのでこれはこれでおいしい。捨てシャリの仕方が右手で丁寧に行われるのもなんとなく逆に好感度アップ(美しいとは言えないのかもしれないが)。全体に素朴感が強く地味な店だがすごくちゃんとしているのだ。酢飯は酢があまり効いていないこともありインパクトは薄いが、タネや煮きりとのバランスはとてもいい。うわ!うま!と驚くものはあまり無いが安心してゆっくり楽しめる感じ。まぐろの脳天をスモークした握り(つまみもある)がオリジナルな美味なので是非。玉子もプリン系の特徴ある味。とにかくバランスで食べさせる。酒は白鷹など。寿司種はそんなに多くない。カウンター7席と奥に座敷あり。昼はバラちらし(1000円:かなりお得)とお決まり(1800円)をだすが、夜と同じくおまかせ(10000円〜)もオッケー。04年11月。
すしざんまい(築地)
東京都中央区築地4-11-9/03-3541-1117/24時間営業/無休/3000円〜
鮨。築地場外にあって、年中無休24時間営業の店である(回転鮨ではない)。仕事帰りの午前3時頃(笑)に話のネタに行ってみたが、そんな時間でも満席。わりと広い店なのにたいしたものだ。この店のピークはいったい何度あるのだろう。聞けば朝、昼、夕、夜、深夜と5回はピークが来るという。ひえ〜。
職人が数人立ち、ちゃんと目の前で握ってくれる。テーブルもわりとあり、収容人数は多い。その鮨はシャリが甘めに作ってあり、深夜に食べると(疲れていることもあって)美味く感じる。もし意識して深夜に甘くしているのならかなりのやり手。ネタは場外だけにまぁまぁいいし、活気はあるし、24時間営業の廉価店とはいえそれなりにいい店なのだ。ただ、昼や夕方に食べるとまたどう感じるかわからない…。深夜族にはオススメだ。01年7月。
大和寿司(築地)
東京都中央区築地5-2-1中央卸売市場内6号棟/03-3547-6807/5.30〜14/日祝・第2.4水休/1500円〜
鮨。「だいわすし」と読む。築地市場場内にある有名店。魚関係に従事する人が主な客なのだから鮨ダネにごまかしが利かない。新鮮かつ上等。この、日本でもトップクラスに厳しい客環境において一番の人気を誇る店だけあって(まぁこの頃は観光地化したのでそうでもないが)、タネ重視の鮨屋としてはかなりの上レベル。うまいし安い。シャリも悪くない。ボクはこういう「ネタ勝負」の鮨よりもっとシャリとのバランスを意識した「仕事重視」の鮨の方が好きなのだが、この店の雰囲気やにぎわい、そして鮮度プリプリを楽しむ良さがわりと好きで、昼に築地を歩いていると思わず寄りたくなる(すごい行列なのでめったに寄れないが)。創業40年。場内でも老舗の部類だろう。場内なら一番うまいと個人的には思う。おまかせの3000円のコースがオススメ。00年7月。再訪数回。
寿司大(築地)
東京都中央区築地5-2-1/03-3547-6797/5〜14/日祝休
鮨。築地市場の中の一店。「大和寿司」よりは短いがいつも行列が出来ている。個人的には「大和寿司」の感じの方が好きだが、鮮度重視の市場鮨としては水準的。ちゃんとおいしい。タネを鮮度よく感じさせる技が「大和寿司」の方が少し上手かな、という感じ。どちらが好きかは個人差あるだろう。99年11月。
すしまる(築地)
東京都中央区築地5-2-1中央卸売市場内/03-3541-8414/7〜14/市場休場日/2000円〜
鮨。卸売市場内なのでタネは新鮮。安価でそれなりの鮨が食べられる。ただ、酢飯の上に新鮮なタネを乗せただけ、という印象がするのが残念。酢飯もちょっと固めすぎる気がする。ご主人が多弁毒舌系で、それがある種の魅力にもなっている店のようだ。常連になってご主人と悪口言い合いつつ安く新鮮な魚をつまむと楽しいかもしれない。同じ卸売市場内の「大和寿司」「寿司大」が大行列の時はこちらへ足を伸ばすのもいいと思う。00年12月。
さ々木(築地)
東京都中央区勝どき1-1-1プラザ勝どき1F/03-3531-4741/11.30〜13/17〜21/日祝休/12000円〜
鮨。ずいぶん久しぶりの再訪。2001年頃より代替わりしているようだ。以前のご主人は銀座の「なか田」で修業し、その後「勘八系」の教師として、ネギトロ巻や納豆巻を創り出した人。数年前より手が動かなくなったということで息子さんがいまはつけ台に立っている。息子さんは札幌「すし善」で修業したらしい。北海道と東京では魚がずいぶん違うので苦労したようだが、「海鮮居酒屋ではなく、ちゃんとした江戸前すしにしたい」と語ってくれたように、新鮮タネ系ではなく仕事タネ系の立派な鮨を握ってくれる。酢がしっかり効いた酢飯。もう少し酢飯が多い方がバランスがいいと思うが、全体にいい感じの握り。締めるものは締め、煮る物は煮るという基本を崩さず握ってくれる。カスゴなどに少し皮を感じたり、おぼろが効果を発揮してなかったりと、少々惜しいところもあるのだが、若くて将来性のある握りだった。わりと好きかも。定期的に食べてみたい。店内は広めで清潔感もある。05年3月。
第三春美鮨(新橋)
東京都港区新橋1-17-7/03-3501-4622/ 11〜22/水休/20000円
鮨。「はるみすし」と読む。「本日の魚と産地」という紙が各席にコピーしておかれ、魚の産地と今日のオススメと料理法が書いてある。海苔や米や山葵の生産者まで書いてある。仕入れに自信があるからこそのお品書き。つまみで数点お願いしたが、どれも期待を裏切らない味だった。高水準で安心して楽しめる。話好きのご主人がいろいろな蘊蓄を語ってくれるが、語り口が明るいので嫌味にはならない。そう、この店は全体的に従業員が明るい。気むずかしく握る店が多い中とてもいい。ただ、握りはバランスがいまひとつと感じた。素材の鮮度が勝ちすぎているのか、シャリが負けている印象。おいしいのだけどボクの好きなタイプではないかも。ご主人の握りは「鮨」という本の写真モデルにもなっていてとても綺麗ではあるのだが…。
樽酒をしきりに薦められた。杉樽で寝かせた梅錦を16日目に瓶に移すらしい(杉の香りが丁度いい塩梅になるという)。常温より燗酒で、と。燗にすると香りがよりふくよかになり確かにうまい。全体に熱燗でつまみを中心に食べるなら文句ない店かな。でも、ひとり20000円近くするのもちょっと痛い。ちなみに第二春美鮨は銀座にある(8丁目ギンザナイン1号館地下)。03年12月。
金兵衛(新橋)
東京都港区新橋1-10-2/03-3572-0766/17〜24/土日祝休/15000円〜
鮨。昭和34年創業の老舗。新橋の裏通りに白く清潔な暖簾がひときわ目立つ。入る前からいい店とわかる感じ。店内はカウンターわずか8席で広くはない。が、いい意味で古くさく、昭和中期の匂いを放つ壁や天井、調度品などに囲まれて、どこか素朴な握りをつまむと、なんだか死んだ祖父を思い出すような、そんなタイムスリップ感が味わえる。握り自体は伝統に裏打ちされたしっかりした鮨。ちょっと大振りで、タネの切り方も独特なものがある。タネと酢飯の温度差がある握りが少しあったり、口の中のほどけかたのバランスももうひとつなものもあるのだが、全体的に安心して楽しめる上質な握り。愛想もよく、いたって気楽な店なのだが、8席しかないことや年配客が多いこと、その伝統感などに気圧されて若い人だとちょっと落ち着かないかもしれない。そこそこ年とってから行きたい店かも。不満があるとすれば、従業員の年配のオジサンがポマードぷんぷんなこと。昭和っぽくて微笑ましいのだが、ちょっと香りすぎ。04年12月。
新富寿司(新橋)
東京都港区新橋2-2-6
鮨。北大路魯山人が褒めた数少ない鮨職人と言われる矢沢貢氏が現役で握る店。大きめの握り。素朴な姿をした誠意溢れる丁寧な鮨だった。〆もの・煮物はとてもうまい。個人的には魯山人のようにベタ褒めはできないが、このレベルからすると価格的にとても安いのでお値打ちである。いつも賑わっている。気楽な市井の良店だ。いい雰囲気。95年12月。※閉店。
鮨処しみづ(新橋)
東京都港区新橋2-15-13/03-3591-5763
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
新橋鶴八(新橋)
東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル2F/03-3591-1551/12〜14/17.30〜22.30/日祝休/8000円〜
鮨。神田鶴八で修行した石丸久尊氏が握る店。新橋駅前の大きな古い雑居ビルの2Fにあり「え、こんなところに」と驚かせるシチュエーション。店内は少しごちゃついているが基本的に清潔。鮨は高水準な味。大振りの握りで、酢飯は相当柔らかめ。ちょっとバランスが悪い握りもある。掴むと口に持っていくまでに酢飯が崩れてしまったり。白身の握りなど食べているうちにタネだけ口中に残ってしまったり。しょうゆをつけるのも一苦労。ここまで柔らかく握るのであれば煮きりを塗って出して欲しい。お酒なしで9貫食べて5000円。値段的にはとてもリーズナブルでいいと思う。96年12月。
久しぶりの再訪。今回は非常においしかった。白身はタネが酢飯と一緒に口の中でとろける。前の印象を覆す出来。ただ、前と同じようなものを食べたにもかかわらず値段は倍した。うーむ。ご主人は5年前より柔らかい印象。来やすい雰囲気になった。01年11月。
ここは毎回印象が変わる(笑)。以前より男鮨っぽくなった分、繊細さがあまりなく、普通の大きなお鮨といった印象。目の前に座っているのに、親方が握ったのを弟子がつけ台に並べるのも少し残念。ふたりの手を経由するのはあまり気分のいいものではない。タネと酢飯のバランスもあまり好きなタイプではない。あ、それとおしぼりが匂ったのも残念だ。手に嫌な匂いがうつってしまい、途中からお箸にした。05年4月。
鮨辰(新橋)
東京都港区新橋3-8-6 大新ビル2F
鮨。雑居ビルの2階にあるが、ドアを開けると落ち着いたカウンターが広がっていてなかなかの雰囲気。握りは細長いもの。酢飯とタネのバランスはまぁまぁ。やさしい女鮨系。まだ若いご主人だが堂々としている。新しい店なのに壁が汚れていたりするのが残念。05年9月。※閉店。
魚がし日本一(新橋)
東京都港区新橋3-21-10/03-5472-0641/11.30〜14/17〜22.30/日祝休/300円〜
鮨。立ち食いのチェーン店である。もともと鮨は立ち食い屋台から始まっているから正しい方向性だと思う。この店は徹底して効率化を図っており割箸すらない。段取り的には、入店して空いているところに立ち、聞かれるまで注文しない。どうしましょうと聞かれたら2種類ずつ4貫注文する。小皿にしょうゆをたらし、生姜は付け台に取り、鮨もガリも「手」で食べる。汚れた手はおしぼりで拭く。食べ終わったら伝票をもらい(慣れてくると勝手に取り)レジへ向かう、といった具合。5分もあれば12貫くらい食べられる。鮨という日本を代表するファストフードの面目躍如である。落ち着けないし職人によっては非常に雑に握る鮨屋ではあるが、時間ないときにさっと食べられるし、回転鮨よりずいぶんうまいし、その日のオススメのタネも充実しているし、徹底して輸入物なのもいっそ気持ちいいし、なにより激安(一貫75円が中心価格帯)だから文句はない。回転鮨の惨めな気分もないのがいいね(職人手渡しはやっぱり気持ちがいいものだ)。うまいのかと聞かれると、そりゃもっとうまい店は他にゴマンとあるだろう。どちらかというとマズイと評する人もいるかもしれないくらいだ。でもこの店をボクは好きである。回転鮨はきらいだが、ここには鮨の気軽さと下世話さが残っている気がする。02年1月。
すし善(新橋)
東京都港区東新橋1-8-1カレッタ汐留46F/03-3569-0068/11〜22.30/無休/10000円〜
鮨。札幌の有名店が東京に進出した。北海道の魚介類を食べる感動を東京でも味わえるのはなかなかうれしいが、東京で食べると意外とその有り難みが薄れるのも事実。北海道直送の北海道系のタネ(八角とかボタン海老とかホッキとかツブとかキンキとか)はさすがにうまくてうれしいが、他の食材は築地から仕入れていることもあってまぁ標準的。タネと酢飯のバランスで食べさせるタイプの鮨ではなく新鮮なタネを楽しむタイプの鮨なので、ボクはあまり好まない。カウンターは長く、テーブルも多い。照明が明るすぎて高級感はあまりない。大箱だったり、年中無休だったり、職人が多かったり(どの職人が握ってくれるのかは賭け)するのも不安。高額店のクオリティが保てるのだろうか。ちなみに17時以降はサービス料10%乗るので、昼にカウンターでおまかせを食べた方が少し安く済む。ただし昼はオイルたっぷりのサラダが出て、鮨には馴染まなかったりする。05年5月。
しまだ鮨(新橋)
東京都港区西新橋1-13-6/03-3501-0411/12〜14/17〜22/土日祝休/15000円〜
鮨。創業50年の有名店。古いしもた屋2階建ての外観は道端の柳の木とともにとても絵になって素晴らしい。そこに「しまだ鮨」の字が趣よく躍る。聞けば、洋画家・佐野繁次郎氏の作品らしい。建築自体やマッチなどにも彼が関与しているとのこと。さすがなバランスだと感心。入り口を開け、左側に静かに広がる数寄屋造りの空間もまた心震わすものがある。つけ場の周りは天井高く、広々していて清々しい。…が、しばらく見回してくるとつけ場の周りは雑然と片付いておらず、白木のカウンターもそこここが汚れ、少し清潔感に欠けている。職人の白衣もなんだか薄黒い。あれ?と思いつつ注文をするが、出てくる握りは煮きりを塗ってない鮮度重視系で、酢飯とタネのバランスが悪くボクの好きではないタイプ。コハダなども酢が強すぎ、酢飯が完全に負けている。タネも大きめ。5貫ほど食べたところでいきなり赤だしが出たのもびっくりした。こんな濃い汁をこのタイミングで飲まされたら頼める握りも限られてきてしまう。
二階に座敷があり、政財界の方が利用されているようだ。場所柄&雰囲気柄、接待にはとても向く店なのかもしれない。店主は縄文米というマクロビオティティック理論に基づいたお米(発芽玄米をベースに14種類の豆類・雑穀を配合)を提唱していて、勝手口の方で販売もしている。雰囲気的に捨てがたいいい店なのだが、ボクには残念ながら合わなかったようだ。05年3月。
鮨光(新橋)
東京都港区西新橋4-6-1/03-3431-5744/土日休/3000円〜
鮨。安価に良質な鮨が食べられる。サラリーマンに人気の店で、ざっくばらんな親方のお人柄もあって人気の店となっている。ネタはそれぞれ新鮮で大衆路線としてはなかなかの物。握りはシャリが多め。ハズレもあるが当たりもある感じ。いい店だと思う。ただしボクはある一点についてのみいい印象を持っていない。親方がちょっとヒマになると客の前で煙草吸うのである。吸ったその手で握るのである。それを見て以来、再訪はしていない。嫌いな店ではないのだけれど。96年9月。
宮葉(浜松町)
東京都港区浜松町2-11-8/03-3431-3880/11.30〜13/17〜21/日祝休/20000円〜
鮨。東京一と評する人もいる隠れた有名店(鮨好きの間では)。実は訪問したとき宮葉氏はいなかった。長く勤める一番弟子に握ってもらったので以下はその印象になる。
昼に入店しておまかせで(夜は一見さんお断りなので、まず昼に行ってちゃんとおまかせを食べ、名刺を渡すなりしてから夜に行く必要がある)。つまみは厚め。全体にタネ重視なのか握りもタネは大きめ。穏やかにまとめた酢飯は小さめ。タネには仕事というか工夫を凝らしてあり面白い。ただ姿形はどでんとしていてあまり美しくなく、口中のバランスもあまり良くない印象。リズムよく次々と出てきて皆そこそこおいしいものの、特筆すべき握りもなくだんだん意気消沈。宮葉氏が握ったらまた違うのだろうか。タネと酢飯は変わらないだろうから、なんとなく想像はつくが…。頼んでもいないデザートのゼリーが出て、コーヒーも出てきた。これで20000円くらいする。夜に来て飲んだら25000円は行くだろう。ううむ。ランチとして贅沢な吹き寄せちらし(4000円)もある。05年9月。
おけい寿司(八重洲)
東京都中央区八重洲1-8-11/03-3271-9928
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
すし屋の清助(八丁堀)
東京都中央区入船1-2-5 B1F/03-3297-1745/17.30〜23/日祝休
鮨。入船の路地にある小さなビルの地下1階にあるこぢんまりした鮨店。L字型のカウンター中心で、個性的なご主人とわいわいしゃべりながら飲むお客さんで賑わっている。タネの鮮度を重視した鮨で酢飯とのバランスはあまりよくないが、それなりにおいしい。工夫のある一品もあり。06年11月。
吉野鮨本店(日本橋)
東京都中央区日本橋3-8-11/03-3274-3001/11〜14/16.30〜21.30/日祝休(土曜昼のみ)
鮨。創業明治12年の大老舗。昔ながらの雰囲気で安価に本格的江戸前が食べられる良心店。煮きりを使い、酢飯と鮨ダネのバランスもとても良い。仕事してある光り物や穴子などは特にいい。酢飯とタネがいいバランスで口の中でほどける。お好みで食べて(酒を飲まなければ)4000円〜って感じで気軽に食べられるのがいい。ランチもいい。1575円で食べられる。昼時ともなると高島屋でお買い物の奥様方で混み合うが、彼女らはテーブル席に陣取るので、意外とカウンターが空いている。ただし、ランチコースは若手が握ったりしているので、少々出来にムラがあることもあるのは仕方なし。日本橋の高島屋の裏手にある。03年11月。再訪数回。
京すし(京橋)
東京都中央区京橋2-2-2/03-3281-5575/11〜14/17〜20/土日祝休/6000円〜
鮨。京橋にポツリと残る古い一軒家でとても入店しにくい雰囲気。凛とした空気が外までじわりと漏れていて、かなりハードルが高い。でも入ると意外ときさくでカジュアルだ。古く使い込まれた店内は趣充分。歴史を感じさせつつも、とても清潔でシンプル。つけ場に立っている職人の佇まいもいい。握りは強めの仕事をしたタネにほんわり甘めの酢飯を合わせる。大ぶりな握り。江戸古式的な男鮨。すぐお腹いっぱいになっちゃうがなかなかうまい。
この店はランチも良い。鉄火丼(1200円)やいなだ丼(880円)、アジ丼やサバ丼があるが、実は「鉄火といなだ、ハーフで」というオーダーが出来る。ガリを細かく切って酢飯の上に敷いた上に、鉄火半分、いなだ半分、丼の酢飯の上にキレイにレイアウトされて並ぶ。そしてわさびが美しく乗っている。丼は全体に甘めに調味されており、バランスはとてもいい。この店は、夜に握りより昼に丼の方が気に入っているかも。05年8月。
神田鶴八(神田)
東京都千代田区神田神保町2-4/03-3262-0665/12〜14/18〜22/日祝休/15000円〜
鮨。師岡幸夫氏が握る伝統の一店。とてもおいしいと思った。シャリとネタのバランスが非常に良い握り。名店の誉れ高いのもうなずける。が、師岡氏の説教が独特で、途中から非常に居心地が悪くなった。となりの客を責める責める(笑)。饒舌にしゃべりながら握るのも少し気になる(唾が鮨に…)。映画の話など話題は豊富なのだが、なにしろ自分が褒められるまでしゃべりやめないので客も大変な思いをする。「さすが親父だね」と誰かが褒めると逆に「お前らがだらしないんだ、だいたいな…」と説教しだし、一通り怒り終わるとまた客が褒め、の繰り返し。ちやほやし続ける客がいるからああなってしまうのかな。味はいいんだけど、その態度がどうしても好きになれなかった。師岡氏が書いた「神田鶴八鮨ばなし」という本はとてもいい本。95年2月。
※1998年にその名物ご主人が交代。現在は当時の一番弟子であった田島道弘氏が握っている。交代後まだ行っていない。
笹巻けぬき寿司(神田)
東京都千代田区神田小川町2-12/03-3291-2570
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
さくら亭(佃)
東京都中央区佃1-11-8 ピアウエストスクェア1F/03-5560-3321/11.30〜14.30/17.30〜22/水休/10000円〜
鮨。素材重視の鮨屋で、その真骨頂は握りよりもつまみで発揮されると思う。お酒とともにゆっくりつまみを食べて旬や季節を感じるのがいいかもしれない。珍しいタネや自信たっぷりの旬のタネなどが揃っており、こういう店は通えば通うほどいろいろいい思いが出来るのだろうなと想像される。ボク自身としては鮨屋にはつまみより握りに期待してしまうのだが、握りは意外と普通。つまみで食べた同じタネでも鮨の方がよりうまく昇華されているとうれしいのだが…。つまみ重視の人にはとてもいい店だと思う。佃の高層マンション群の1階。02年8月。
鮨与志(秋葉原)
東京都千代田区外神田1-7-6 ラオックスコンピューター館B1F/03-3251-4444/11.30〜22/日祝休/3000円〜
鮨。ラオックスコンピューター館の地下一階(!)というある意味驚異的立地なのだが、意外や意外、しっかりした技術のなかなかおいしい鮨が楽しめる。酢飯はちょっと甘めだが、タネと酢飯が同時に溶ける感じが心地よい。バランスはまぁまぁ。カジュアルな店内だし親方も気軽にいろいろ言ってくれるので鮨初心者がひとりでカウンターに座っても大丈夫な感じ。ボクにとって秋葉原は実に疲れる街なのだけど、その疲れを静かな空間で癒してくれるという意味で助かる店のひとつである。夜より昼の方がお勧めかな。01年3月。
寿司政(九段)
東京都千代田区九段南1-4-4/03-3261-0621/12〜21/10000円〜
鮨。創業は文久元年(1861年)というからお江戸でももっとも古い部類に入る鮨屋。戸張政次郎という職人がいて有名だった店である。全体にしっかり仕事にこだわった江戸前握りで、とても安定しておいしい店だ。評判の「シンコ」は山口瞳が「寿司政のシンコを食わないと私の夏が終わらない」とエッセイに書いている代物。旬には一度は訪れたい。煮いかに酢飯をつめた印籠詰めも定番。雰囲気もいいし清潔。若い者にはなかなか行きにくくもあるが、決してお高い感じではなく、くつろげるのがいい。好きな店のひとつ。94年10月。※銀座店も出来た(東京都中央区銀座8-5-22/03-3574-6262)
き寿司(人形町)
東京都中央区日本橋人形町2-7-13/03-3666-1682/11.45〜14.30/17〜21(土〜20)/日祝休/12000円〜
鮨。きずしの「き」の字は七が3つの「き」。雰囲気抜群。接客も良い。場所柄もあって「江戸」を感じる良店。ほとんど文化財の趣である。この雰囲気の元、仕事がされた鮨を楽しむと「よくぞ日本に生まれけり」とか思う。左利きの親方のふるまいは見ていて惚れ惚れ。煮系蒸し系が特によい。タネと酢飯のバランスがもう少しいいとベストかなぁ。まだ食べていないが、冬にかけての季節にはハゼの握りがあるらしい。95年10月。
久々の再訪。相変わらず雰囲気は抜群で、この店の外観や調度品はそれだけでご馳走だ。親父さんの息子さんもカウンターの中に立つようになり、家族的な雰囲気がまた強くなった。それも良い。ただ鮨自体は前に感じた感激がなく、意外に普通に感じた。大きめのタネでどっしり握ってくるタイプで、きちんとおいしいのだが、それ以上の驚きはほとんどない。敢えて言えばコハダが良かった。値段も以前はコストパフォーマンスがいいなぁと感じたが、そんなにいっぱい食べた気がしないのにあっさり15000円以上したのにはちょっと驚いた。質・量・値段の釣り合いが悪い。好きな店だったのだけどタイミングが悪かったのだろうか。04年6月。
紀文寿司(浅草)
東京都台東区浅草1-17-10/03-3841-0984/12.30〜14/17.30〜20.30/水休/8000円〜
鮨。この店はとても雰囲気がいい。この雰囲気というか風情を楽しみにまた行きたくなる。なんだかとても落ち着く。わりと広いのだが、適度に雑然としている感じが好きなのかもしれない。鮨はバランス的に悪いものも少しあったが、とても安定していてゆっくり楽しめる。煮物系が特にお勧め。浅草に行ったらここか「弁天山美家古」かいつも迷う。結局「弁天山」にすることが多いのだけど。95年2月。
弁天山美家古(浅草)
東京都台東区浅草2-1-16/03-3844-0034
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鮨 松波(駒形)
東京都台東区駒形1-9-5/03-3841-4317
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鮨兆(赤坂)
東京都港区赤坂3-6-10 第三セイコービル3F/03-3585-7917/11.30〜14/17.30〜27(土11.30〜23.30)/日祝休
鮨。夜は行ったことないのだが(高いらしい)、ここは昼が有名。名物ランチ「おまぜ」。いわゆる「ちらし鮨」なのだが、タネを細かく切って、ご飯に混ぜ込んでいるから「おまぜ」。イクラとエビと赤身と白身とイカと玉子とキュウリとタクワンと青梅と…、と、いろんなものが彩りよく細切れになって入っていて、酢飯は全体に醤油(煮きり)味になっている。それが混ぜられている状態。で、1500円するんだけど、意外とお得感がある。大盛りをお願いするとかなりの大盛りで出てくるんだけど、値段が変わらない。そのうえ、最初に白味噌の味噌汁が出て、食べてる途中に赤だしも出てくる。味噌汁の二度攻め(おかわり自由)。これは初体験。んでもって、食べ終わるとデザート(ボクのときは葛切り)。そんで、会計時に「どらやき」のお土産までつく。これで1500円。安いなぁ。全体にもともと量が多いので、大盛りでなくても普通盛りでわりと充分。まぁちょっと味が濃すぎる部分があるのと、店が(夜は高いらしいのに)かなりごちゃついているのと、行列が激しいのが難だけど、赤坂のランチではなかなかオススメ。07年3月。
喜久好(赤坂)
東京都港区赤坂3-16-2/03-3585-2478/12.30〜13.30/17〜22/日祝休/15000円〜
鮨。無口でストイックな親方がひとりで握る。藤本繁蔵の弟子のひとりでもある。壁にかかった「握」の文字が力強く、食べているこちらも思わず姿勢を正す。そうして握られた鮨は、白身、コハダ、穴子、赤身、すべてに完成度が高い。大ぶりでタネは大きめ。多少酢飯とのバランスが悪い握りもあった。酢飯とタネの温度差があるのもあり。店は清潔だしご主人真面目で気分はよい。ただ、ボクはくつろげなかった。全体にストイックすぎるのが好みの分かれるところかもしれない。ひとりで行くとやっぱりちょっと緊張する。藤本繁蔵の弟子の中では「山路」に比較的近い握りかな。少しクラシックタイプである。95年9月。01年2月。03年11月。
はしぐち(麹町)
東京都千代田区麹町5-7 紀尾井町タワービル2F/03-5275-5877
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
すし昴(青山)
東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山103号/03-5411-1420
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
海味(青山)
東京都港区南青山3-2-8/03-3401-3368/18〜24.30〔土〜23)/日祝休/20000円
鮨。「うみ」と読む。威勢のいい大将が元気に仕切る、カウンター9席テーブル2つの小さなお店。なにしろこの大将、楽しそうに美味しそうに握ること日本でもトップクラスと思われる。つまみを少しもらい握りにしたが、つまみ系はどれもこれも非常に素材がよく、旬のものをストレートに出してくる。「今日はお客様に是非食べていただきたいものがいっぱいあるんです!」と一見客にも楽しそうに言い、旬のおいしいつまみを次々に出してくれる。工夫の効いたお皿もあるが、基本的にはストレート技で、どれも印象的だった。
大声で薦めるだけあって産地も素材も吟味してある。聞けば築地だけでなく産地から直送で取り寄せているものも多いようだ。勉強熱心なのだろう。相対的に握りの印象が少し弱いかな…。丁寧な握りなのだが、大将の「美味しいでしょ〜!」という迫ってくるような迫力がつまみに比べて足りない気がする。酢飯とのバランスももうひとつ。ただウニを軍艦ではなく握ったりするあたりは良い。普通の鮨屋では握らないタネも工夫して握ってくれるし。
全体的に、大将が必要以上に大声で話すので静かに食べたい向きは面食らうだろう。個人的には元気過ぎるのが玉に瑕だが、客を元気にしてくれるという意味では希有な店。お酒はひと目惚れと辛口と鯉川だったかな。青山三丁目(ベルコモンズの交差点)を西麻布方面に3分ほど歩いた右側。02年3月。
おけいずし(青山)
東京都渋谷区神宮前2-3-26/03-3405-4611/13〜23/月休/12000円〜
鮨。青山三丁目からキラー通りを下がっていくと右側にある小さな店。「おけい」の文字が暗闇に浮かび上がっていてとても雰囲気がいい。この店はつまみがおいしい。創作系の突き出しや料理はとても凝っている。いろんな食材がいろんな工夫をされて出てきて、それぞれに相当うまい。が、黙っていると料理ものばかり次々出てきてなかなか握りにたどり着かない。握りにたどり着く前にお腹一杯になってしまう。実際つまみだけで帰る客もいるようだ。とはいえ、つまみがおいしいから「そろそろ握りへ」と言いにくかったりするのだが。
深く一礼して鮨を握り始めてくれるのだが、料理と比べると握りはまだまだ伸びる余地がある印象。柔らかすぎる時と固すぎる時があるし、タネとのバランスももうひとつ。ご主人、とてもがんばってはいるし、ファンも多いのだが、少し近寄りがたい雰囲気になっているのが残念。芸能人も多く派手な店になりつつある。日曜にやっているのは貴重。96年3月。
匠(青山)
東京都渋谷区神宮前3-5-1 青山351ビルB1F/03-5411-1033/11.30〜13.30/17〜23/日祝休/8000円〜
鮨。96年の夏に出来た店。開店1周年のころ、試しにとばかりに入ってみたが全体に段取り悪く、ちょっと戸惑った。盛り上がっている話におかまいなしにしつこく注文を聞いてきたり、一貫でお願いしているのに二貫出て来たり、オーダー忘れたり…。店員の変わり目だったのか、なにか事情はあったのだろうが、ちょっとネガティブな印象が残っている。いまは改善されたかもしれない。味はまぁまぁ。あ、それと、照明が明るすぎる印象も。97年9月。
寿司万(青山)
東京都渋谷区神宮前3-35-8 ハニービル青山B1F/03-3408-2285/6000円〜
鮨。カウンターの設えは気持ちいいし、大将もパキパキ仕事をこなしていて感じがいい。場所柄ちょっと高級なネタとか工夫したつまみとかも出てくるのだが、全体に握りがちょっと弱く、ボクの好みには合わなかった。くつろげるいい店だし人気もあって混んでいるのだが…。キラー通りの月星の横の地下一階。99年9月。
小笹(渋谷)
東京都渋谷区神泉町10-12 Kコーポ/03-5458-2828
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
和賀(渋谷)
東京都渋谷区幡ヶ谷2-9-14/03-3370-9907/17.30〜22.30/月休/7000円〜
鮨。京王線幡ヶ谷駅の商店街脇にある小さな店だが、とてもやる気のある店主と明るい奥さんがおいしい魚を食べさせてくれる。つまみと握り半々のコースで7000円。お腹いっぱいになる量なので値段はリーズナブルだ。ボクが行った日は、つまみは生系。握りは煮きりを塗ってくれる系だが、全体に脂の乗った旨味で勝負という感じのタネで、酢飯とのバランスはもう少し。酢飯の酢が弱いのとタネが強すぎるのが惜しいか。特に、タネの温度と酢飯の温度がかけ離れている握りがいくつもあったのが残念。親父さん明るくて美味しいモノを食べさせようと真面目で前向きで、こちらがおいしそうな顔をすると「おいしいでしょう!」ととても喜ぶ。奥さんもとてもいい感じで、味噌汁(エビ頭)と〆のあずきのアイスは奥さんが作る。BGMはジャズ系。店の中は普通っぽい。もう少しスッキリ整理されている方がおいしい雰囲気になるかも。05年3月。
鮨楽こむろ家(西麻布)
東京都港区西麻布2-9-14/03-5774-0689/11.30〜13.30/17.30〜22.30/土日祝休/5000円
鮨。海鮮刺身系。煮きりぬらない系。口の中の酢飯がなくなってもタネが口に残り、鮨としてのバランスは悪いが、タネの新鮮さや瑞々しさはなかなかのもの。ただタネが大きすぎるきらいがあり、ミル貝など酢飯の4倍くらいのタネで、わざわざ握らなくてもいいと個人的には思う。とはいえきっと「鮨は鮮度が命でしょ」と思う方にはおいしいと感じるタイプの鮨。とても安いので居酒屋使いしても満足かも。ヒラメ、赤身、タイラ、ミル、アジ、コハダ、シャケ、イクラ、ウニ(軍艦でなく握り)、鯖(棒ずし風)、うなきゅう巻き、などでひとり5000円(ビール、お湯割り2、のれそれつまみ)。そういう意味ではかなり安いいい店だ。つけ台の向こうで店主と若者が握る。蛍光灯照明が明るすぎるのが難だし、店も少し雑然としているが、安いので気にならない感じ。テーブル6×2、カウンター9席。サービス料なし。2001年7月開店。西麻布から青山三丁目へ抜ける外苑西通りの一本裏手にある。05年3月。
山路(西麻布)
東京都港区西麻布3-2-7 桜田ハイツ1F/03-3403-3581/17〜25/日祝休/10000円〜
鮨。伝説の職人・藤本繁蔵の弟子、館野弘光氏が握る。赤絨毯だったりして雰囲気がやけに高級そうでちょっと入りにくいが大丈夫。入ってしまえば非常に感じがいい店だ。握りは大変バランスが良く酢飯は柔らかめ。タネに比べて酢飯が大きめ。全体に感動する味ではないが高水準でまとまっている印象。白身、貝類等特に良い。穴子や煮ハマはいまいちな時があるのが残念。雰囲気その他含めてボクの好きな店である。夜遅くまで営業しているのもうれしい。96年4月。
久しぶりに再訪したが、なんだか非常に普通になっていた。悪くはないが良くもない印象。でも相変わらず夜遅くまでの営業なので、場所柄重宝する。99年8月。再訪数回。
鮨真(西麻布)
東京都港区西麻布4-3-10-301/03-5485-0031
鮨。どちらかというとつまみ中心の店で、感心した料理もあったが、正直、全体に印象の薄いつまみだったかも。握りは赤酢でかなり柔らかめに握ってありとても優しい味。怖面のご主人なのにいわゆる優しい「女鮨」を握る。バランスはまぁまぁ。もうちょっと印象に残るポイントがほしいと思った。結局ひとり2万円強したので、それだけするならばもっと印象が強い握りがいくつかないと苦しい。ただ、わりと飲んだしわりとつまんだので、普通に食べたらもう少し安いのかも。
平行な部分がほとんどない不思議なインテリアの店内は、そのせいかとても広く見えると同時に思ったより落ち着け、なかなか良い。シンプルできりっとした鮨屋もいいけど、こういう柔らかい空間もなかなかいいなと見直した気分。05年7月。
松栄(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿南1-2-4/03-3711-4364/11.30〜13/17〜22/日祝は17〜21/無休/10000円〜
鮨。恵比寿近辺では有名な鮨屋。バーの「松下」「松虎」、そばの「松玄」などいろいろ多角経営している松下グループの中心店。打ちっ放しの店内はおしゃれで清潔。高い身なりをした客が多く、バブリーな雰囲気になっている。鮨は(つまみは特に)脂とろけ系を中心にした官能タイプ。次から次へこれでもかととろけ系が出て来て口中を刺激する。うまい。握りにたどりつけない人が多いのもわかる。ただ握り自体はタネの味わい勝負で酢飯とのバランスはそんなに考えられてはいない印象。タネのとろけ具合を助長する感じで柔らかく握ってあり、好きなヒトはたまらないだろうが…。ちなみにボクの好きなタイプの握りではないのでボク自身はそんなに盛り上がらないのだが。あと、コストパフォーマンスが悪いのも難。とろけ系が多いので仕方ないが、高すぎる気がする。99年9月。
鮨 後楽(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-13-6/03-3476-1137 /日祝休
鮨。靴を脱いで上がる。基本的にお任せで、新鮮な素材を軽快に食べさせてくれる。全体につまみの方が印象が強い。つまみを肴にお酒(品揃えがいい)をゆっくり飲むタイプの店かも。炙ったり叩いたり蒸したりお椀にしたりと食べていると握りに行くのが面倒になってくる感じ。最後に少し握ってもらったが、タネが勝つタイプ。バランスはもうひとつ。ご主人は研究熱心で良い。大理石のカウンターと座敷。ちょっとバブリーな雰囲気かな。恵比寿神社近く。05年11月。
寿し屋の市勘(代官山)
東京都渋谷区代官山町9-5 サンビューハイツ代官山1F/03-3464-5559/11.30〜14/17〜23/月休/5000円〜
鮨。ちょっと浅草にでもありそうな佇まいだが、代官山である。値段的にも味的にも安心できる鮨屋で、基本的には好きである。どの握りも奇を衒わず丁寧で、真摯な仕事ぶりが伺える。居心地もいいし、店内の感じもいい。客層もわりといい感じ。まぁ要するに好きなタイプの店なんでしょうね。つけ台がふたつに分かれており、どちらに座るかは賭け。昼下がりの空いている店内もなかなか。99年11月。
やまさき(代官山)
東京都渋谷区恵比寿西2-17-8 ITO代官山/03-3770-9880/10000円〜
鮨。代官山近辺ではわりと評価が高い店らしい。が、残念ながらボクとは合わなかったようだ。いろいろ調理して出してくれるつまみはおいしいものもあるし普通のものもある。握りも当たり外れあり。ちゃんといい店だし、それなりなのだが、値段・場所からするとちょっと期待はずれかな。客はよく入っていた。99年2月。
兼定(六本木)
東京都港区六本木4-4-6/03-3403-3648/18〜/日祝休/20000円〜
鮨。つまみを中心に楽しむにはなかなかいい店。ザガット東京でトップクラスの点を取ったり、食通として有名な方々から大絶賛されたりしている店で、ボクも仲間はずれになりたくはないのだが、ボクはこの店が(鮨屋としては)好みではない。鮮度のいい魚を確かな腕でさばいて出してくれる海鮮系の店としてはレベルがとても高いと思う。でも鮨屋としてはどうだろう。確かに魚の素材と鮮度は抜群だが、魚がうまいのと鮨がうまいのは全く別のこと。鮨は酢飯とのバランスだと考えるボクにとってはあまり鮨屋としての魅力はなかった。あの鮮度と大きさのタネを握るなら、鮨にせず、刺身で食べさせた方がずっといいと思う。
お店自体は六本木のわりに相当カジュアルな感じ。それは好ましい。入店してからも実に気さくに話しかけてくれ、何度も来た店のようにくつろげた。で、おまかせを頼むと次から次へとつまみが出てくる。焼き物まで一気に出される。それぞれとてもうまい。その間、親方は超新鮮な魚を目の前で開き、さばいていく。それはワクワクする光景ではあるのだが、その鮮度では食感は楽しめるものの旨味は楽しめないだろうと感じてしまう。案の定、握りにしたとき、タネのプリプリの食感と柔らかい酢飯が口の中で別々になってしまい、握っている意味がほとんどないものになってしまっていた。鯖寿司など瞠目するメニューもあるのだが。ここを絶賛する方々と好みが違うとしかいいようがない。
あ、それとすごく高価なので注意。ふたりで5万円弱だった。05年1月。
纏鮨(六本木)
東京都港区六本木7-8-13/03-3404-6051/18〜25/日祝休/30000円〜
鮨。有名芸能人などが常に絶賛する店として有名だが、一般人が自腹で行くには向いていない。というか自腹で行ってはいけないと思う。ひとり35000円程度かかるし、握りなどもそこまでのうまさがあるかというと疑問。残念ながらボクが好きな方向ではないようだ。炙りトロやアワビ(塩で食べる)、カイワレの昆布〆、産地を自慢する刺身などのつまみ類も、他人の財布で行ったら美味しいかもしれないが、それだけのお金を払うに見合う価値があるかどうか。店内は古い佇まいでなかなかいい雰囲気なのだが、「この前は○○の社長さんが来られて」「□□さんはこれがお好きで」的な客筋自慢をするサービスの女性も少し困るし、社用族用の雰囲気がぷんぷん。握りのカタチもあまり美しくなく、タネをそのままいただいた方がおいしいと思う。基本的につまみとしてお刺身とかを食べる方が向いている店。有名店なので経験のためにと訪れたが、ここは接待用(もしくは芸能人用)の店だろう。04年10月。
鮨なかむら(六本木)
東京都港区六本木7-17-16/03-3746-0856
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鮨たなべ(祐天寺)
東京都目黒区中町2-44-15 /03-3792-5855/11.30〜13/17〜23/日休/15000円
鮨。握りと言うよりつまみ主体の鮨屋。ボクはつまみよりすぐ握りに行きたいタイプなので戸惑うのだが、ここはつまみがそういうボクの好みを越えてうまい。あん肝トビッコ和えとか、穴子の刺身、生のり、しんこしんこ和え、舞茸の土瓶蒸しなど、気張りすぎずバランスの良い料理が並ぶ(つまみを工夫しすぎない程の良さ、というか)。つまみの印象が強い店だ。
酒は8種類、順々に出てくる。つまみの順番に合わせてくれるともっといいが、飲む速度とつまみを出す速度を合わせるのは無理かもしれない。一の蔵、浦霞、立山、初孫、北雪、加賀鳶と続くラインナップ。カウンターと奥に座敷。目黒区役所の真ん前にある。地元民が多いのかと思ったらそうでもない。客層は若い人が多く騒がしいときがある。全体に握りが弱いのが残念。02年2月。再訪3回。
すし匠 廣野(中目黒)
東京都目黒区東山1-6-7/03-3713-3612
鮨。中目黒のガード下にあった店が少し北に移転(2003年4月)。新しくなって心機一転という感じ。古い方も行ったが、新店の方がより親密で落ち着ける造り。全体に料理一品物がおいしい店で、店主の廣野さんが旬の食材を見極めて、美しく優しく作ってくれている。うまい。おまかせでじっくり食べるのが正解。最初は一品もの。そのうちだんだん握りが混ざりだし、最後は握りだけになる、といった流れ。ただ、握りはちょっと優しすぎる印象。酢飯がホロリとしすぎていて酢飯が鮨ダネに負けている気がする。優しいつまみで飲んで、グッとしまった握りで締めたいボクはそこが少し残念。店主の廣野さん、最初はとっつきが悪いが、話してみるととっても優しい人。その性格が料理に出ているなぁと感じる。03年9月。
鮨 さわ田(中野)
東京都中野区中野1-4-2 /"18.30〜と22〜の2回転のみ(日曜12〜14、18〜21)"/月休/20000円〜
鮨。2002年4月に出来た店で、すぐ山本益博氏が褒めちぎり有名になった。カウンター5席のみの小さな店。檜の特注旧式氷冷蔵庫(タネを熟成させる)や茶釜、七厘などが置いてあり、いかにもおいしそう(そして高そう)な雰囲気の中、澤田氏がひとり取り仕切る。味はひとこと、とてもおいしい。おいしいけどとても高い。当日オトコふたりで訪れて50000円だった。もちろん自腹だったので青くなった。中野で銀座以上の値段。うーむ。席数少ないし素材は最高級を選んでいるようなので仕方ないかもだが、やっぱり高い…。
ただし、繰り返すが味はいい。全体に脂系のとろける味でこれでもかこれでもかと攻めてくるので、年配の方より若い方に好まれる店だと思う。たとえばつまみ。とろとろ系の白身から始まって、アワビが拳大で出てきて「手でつかんで食べて下さい」とくる。美味すぎだけどボクにはtoo much。次にウニはなんと一箱がひとり分。too muchすぎ。すべてそんな感じ。藁で燻されたカツオも見事なトロのステーキもおいしかったが、脂系の連続で胃はもたれ、健診の数値が気になり出す。
握りは細長いタイプで酢飯の塩がわりときつめ。鮨ダネは酢飯の裏側まで回る。銀座の「青木」っぽいか。カツオを3枚付けしたりしてこれまた脂とろけ系。全体にとてもおいしいし、丁寧な仕事と上手なプレゼンテーション(炭で表面を上から炙ったり)で飽きさせないが、やっぱりボクにはちょっとtoo muchかなぁ。脂のノリが強すぎる。強い味ばかりで押さず、さっぱりした弱めの味とメリハリをつけたらもっと良くなると思うのだが…。澤田さんがもう少し歳をとって脂系が控えめになり、値段ももう少し落ち着いたらきっと好きな店になると思う。
18時半からと22時からの2回転のみ。つまり客は1日10人。日本酒は磯自慢と麒麟山のふたつ。焼酎もある。ビロードの赤い椅子は居心地よし。03年9月。
※銀座に移転。銀座移転後はうかがっていない。
喜よし(世田谷)
東京都世田谷区新町2-5-14/03-3706-7008/18〜21(日祝17.30〜20)/月休/6000円〜
鮨。カウンター10席ほどの小さな店。サウスポーの親方は下北沢「小笹寿し」の出身。岡田周三の技を引き継ぐ真摯な青年である。コハダ、白身、穴子、何でもうまい。穴子は特におすすめ。場所柄か、かなり庶民的に軌道修正している感じ。ちょっと応援したくなる店である。96年5月。
9年ぶりに再訪。親方すっかり白髪になり、角もとれて明るくナチュラルになった印象。前もニコニコはしていたがもっと寡黙だった。いまはどちらかというとガハハ的。おかげで店が明るくなった。基本的に18時30分・20時30分の二回入れ替え制になり、水曜と金曜は二回目がなく20時30分には店じまいするそうだ。んー、小さい店だから回転重視なのもわかるし、なにかキッカケもあったのだろうが、基本的に入れ替え制はあまり好きではない。アワビの塩蒸しと穴子生地焼きをつまんでから握りにしてもらったが、前回の印象より男っぽい握りになっていた。以前感じた繊細さが少しなくなったかも(ガハハ系になったから?)。タネは分厚めで酢飯とのバランスもイメージより悪い。もう少し薄めに調整したほうがいい気がする(住宅街だと厚めの方が喜ばれるのかもしれないし、それに合わせていくのも店として正解だと思うので、単なるボクの感想&好みである)。コハダ抜群。ヅケもいい。アジもよい。かんぴょう最高。ちょっと酢飯との温度差がある握りが多かった気がする。でかい煮穴子はおいしいのだが、握りとしてはちょっとハテナ。同行者が左利きだったのだが、左利き用に鮨の置き方もきちんと意識してあったりして、細かい気遣いが行き渡っていた。05年4月。
橘寿司(下北沢)
東京都世田谷区北沢3-34-1/03-3466-9295/3000円〜
鮨。小さな店で全体に梁とか壁とか床とかが斜めになっていたりして不思議な平衡感覚におそわれたりするのだが、安くておいしい料理を食べさせる。そう、この店は握りより一品料理の方がオススメだ。素材の仕入れは確かなので、新鮮な天然ものをしっかり食べさせてくれる。本マグロのいろんな部位を炭焼きでいろいろ食べさせてくれたり(絶品)、ズワイガニを焼きでこれでもかと食べさせてくれたり、趣向もなかなかいい。しかも価格的には考えられないくらい安かったりするのだ。海鮮居酒屋的に使うととてもいいかも。電話で予算を相談して小宴会するのにもいい。お通しで出るカマの煮たヤツや穴子の巨大握りは名物。01年11月。
小笹寿し(代沢)
東京都世田谷区代沢3-7-10/03-3413-0488/17〜22.30/水休/8000円〜
鮨。職人岡田周三氏の名店。山口瞳の記述によって有名になった彼だが、1950年開店の銀座「小笹寿し」で握り、その後ここに移ってきた。一見怖く頑固だが、シャイなだけで実はとても優しい。親父さんの顔見に行くだけでも行く価値あり。何を食べてもうまいが、穴子のきじ焼きやハマグリ蒸しは絶品。良くも悪くも「岡田周三の店」なので、彼が引退する前に食べに行かないと意味がない。本物の江戸前とは何かをボクはここで教わった気がする。かなりわかりにくい場所にある。弟子が「喜よし」や銀座「小笹」、神泉「小笹」で人気をとっており、岡田周三を根とした系譜にまで広がりつつある。ボクは山口瞳が大好きなので、この店も岡田周三氏も理屈抜きで好きである。95年10月。
※岡田氏は2004年5月26日に亡くなり、いまは違う人が握っている。店もすぐ近くに移転。上記は移転後の住所。移転前は「代沢5-7-10」だった。
すし屋の中川(二子玉川)
東京都世田谷区玉川3-9-8/03-3700-7188/11〜14.30/17〜23/月休/4000円〜
鮨。名前からして多分「勘八」出身だろう。用賀に本店がある大衆鮨屋だ。大衆というのは値段のこと。味は値段からしたら大変よい。料理ものがわりとよい。焼トロやさざえなど工夫があっておいしい。握りはタネと酢飯とのバランスがちょっと…だが、値段を考えたら文句などいえない。広い店だが大変賑わっている。ビールと共に気軽に鮨をつまみたい、という時に重宝するタイプの店。ボクはわりと好き。98年7月。
鮨 喜八(湯島)
東京都文京区湯島3-36-8/03-3837-7828/17〜23/日祝休
鮨。湯島の路地にある小さな店。ご夫婦でやっている。店内の壁のタネ札にいちいち産地が書いてある鮨屋はどうも相性が悪いのだけど、ここもあまり相性が良くなかった。産地タネ札に並んで「当店のこだわり」という札もかかっており、閖上の赤貝がどうの天然本鮪がどうのと書いてある(その辺のことは店のサイトでも読める)。んー…そんなの読みながら食べたくないなぁ(喜ぶ人もいるとは思うが)。でもまぁ店主が勉強熱心なのはよくわかる。おまかせコースが安めに設定されているのでそれをいただいた。十貫で6000円。小振りで柔らかめの酢飯。タネとのバランスは悪くないし、酢飯のほどけ方もいいのだが、もうひとつ楽しさがないのは何故だろう。スミイカ、マコガレイ、穴子塩は良かったが、トロ、甘鯛、ウニはダメだった。ご主人は寡黙。奥さんは元気でちゃきちゃきしている。感じのいい店ではある。外の看板の「小さくて あったかくて」っていうコピーのファンシーさや丸フォントがちょっとイヤ。全体に好感持てる店のはずなのに好感持てずに終わってしまった感じ。相性かな…。07年8月。
すし 乃池(谷中)
東京都台東区谷中3-2-3/03-3821-3922/11.30〜14/16.30〜22(日祝11.30〜20)/水休
鮨。穴子寿司で有名。近所の人用に持ち帰れるものをと始めた穴子寿司がいつの間にか有名になったらしい。羽田沖の穴子のみを使っているということである。穴子の煮汁で作ったツメで煮込んだ穴子はとろとろとろけ、なかなかの快感。ただこの手の穴子寿司も増えてきたので、名物として取り上げられるほど美味に感じるかは微妙なところ。〆鯖寿司や小肌もなかなか印象的だったが、全体的に握りは普通かな。下町谷中のいい立地にあり周りの雰囲気も外観の雰囲気もとても良いが、店内は蛍光灯がまぶしく、全体に雑然としていて落ち着けないところがある。ご主人の野池さんは日本橋吉野鮨出身。明るく優しい接客でくつろげる。もう少し整理して、蛍光灯も白熱灯にしたりしたら、ぐっといい店になると思うのだが。04年7月。
双葉鮨(品川)
東京都品川区南品川2-8-15/03-3472-1126/11〜14/17〜22(日祝16〜22.30)/水休
鮨。旧東海道沿いにある、この辺では古い鮨屋。新鮮なタネを使った大振りの握りで、握りの質はとてもいい。ただ個人的にはもう少し酢飯が強めに主張するタイプが好き。新鮮なタネを売りにするタイプはあまり好きではない。まぁでもそういう好みについては個人差があるので…。新鮮でちゃんとおいしい鮨を食べるにはこの辺りではとてもいいと思う。02年2月。
鮨処すけろく(大森)
東京都大田区大森北1-34-14 ツインビル5F/03-5471-0108/日休/6000円〜
鮨。大森駅東口の大森銀座入口横のちょっといかがわしげな道を線路沿いに蒲田の方に歩いていくとんどん場末っぽい雰囲気になってくる。その中の雑居ビル5Fにあるこの店はまさに「こんなところに?」な意外店。ご主人なりの工夫がされたつまみや、丁寧な握りに心も和む。素材のすごさなどは特に感じない店なのだが、全体に高い水準でまとまっており、ご主人の一所懸命さもあり好ましい店になっている。握りは柔らかめで丁寧に丁寧に握られ、口の中での酢飯のほどけ具合もちょうどいい。数回訪れているが、毎回コハダがとてもよい。表面の弾力を残した酢締めで、ご主人の自信作のようである。酢飯も秀逸。やわらかく握ってくれ、バランスもよい。たとえば本ミルもあぶってレモンで。バランスをよく考えている。これで日本酒の品揃えがまともだったらもっとずっといい店なのだが…。お酒の品揃えがかなりイマイチなのと、小ボトルで出されてしまうのが不満。カウンターと奥に座敷。ひとりで気楽に鮨をつまめる、大森の東側では貴重な店かも。02年2月。
鮨処大川(大森)
東京都大田区山王2-36-8/03-3777-0044/12〜14/17〜22/水休/お好みで10000円程度。
鮨。ホテル高輪の鮨屋「伊皿子」にいた職人さんがひとりやっている。清潔そうな店構えに惹かれてふらりと入ったが、住宅街にしてはとてもレベルの高い握り鮨を出す店でビックリした。タネはそれぞれ良く、ヅケや〆、煮などもしっかりしている。煮きりもちゃんと塗ってくれ、握りもバランスを考えてある。冷蔵ケース以外にタネ箱もあり、そこにきれいにタネが並んでいる様には喜ばされた。すっごくおいしく印象的な鮨というわけではないが、安定して水準が高い店。大森山王近辺では出色の店かもしれない。もう少しご主人が愛想がいいともっと通いたくなるかもしれない。04年5月初訪問。再訪数回。
あつみ(馬込)
東京都大田区南馬込5-30-19/03-5709-2239/17〜25(日祝〜23)/月休/10000円〜
鮨。西馬込にあるとは思えないような意外性のある鮨屋。本で京都の「菊乃井」の料理長が東京に来たら通う店と読み、行った。値段はそれなりに行ってしまうが、素材はかなりのものを揃えているので納得も行く。それぞれ産地とともにタネが書かれてあり、主人の吟味の具合が伺われる。とても丁寧に仕入れている感じ。つまみよりも握りが良い。山形県温海(あつみ)温泉出身のご主人は斜め前のテイクアウト専門の鮨屋から独立して97年にここを開いたらしい。経歴的には地味であるが腕はなかなか。酒は雑賀や三千盛、東北泉、黒牛を置いている。都営浅草線西馬込駅の近く。第二京浜の南側。02年2月。
鮨処すゞ木(池袋)
東京都板橋区南町34-7/03-3973-0914
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
徳助(尾山台)
東京都世田谷区尾山台3-10-10/03-3701-2383/12〜14/18〜22/日休
鮨。尾山台の商店街にある半地下の店。郊外とは思えない高い水準。全体にやさしいやさしい女鮨で、口の中でおだやかにほどける感じが良い。コハダ、オニカサゴ、シマアジ、小柱、干瓢、うまい。芝海老や白身のすり身をくわえてカステラ状に焼き上げた玉子もとてもいい。器も良い。冷酒は初孫のみ。10年ぶりくらいに伺ったが、ご主人、前よりどっしりして揺るぎない感じになった。タネに比べて酢飯がちょっと弱いかな。でもバランスは悪くない。住宅街の佳店。97年11月。06年4月。
あら輝(世田谷)
東京都世田谷区中町4-27-1/03-3705-2256
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
與兵衛(江東)
東京都江東区大島2-24-5/03-3682-3805
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
喜奈古寿司(八王子)
東京都八王子市元本郷町1-4/0426-25-2008/11.30〜22/月第2日休/12000円〜
鮨。八王子の有名店。バブル時代は東京からわざわざタクシーに乗って行く人も多かったと聞く。もちろんそれだけヒトを引きつける魅力があるのだろうが、全体につまみ重視&脂とろとろ系なので、ボクの好みとは残念ながら合わなかった。大トロのステーキ(好き嫌い分かれるところ。ギトギトしすぎ)などの料理ものがお好きな方には(その立地の意外性も手伝って)堪らない店ではないだろうか。ただ、東京からわざわざ通っている客達はご主人を持ち上げすぎで、ご主人も少し威張り気味のしゃべりをする。その辺は話術の売りでもあるとは思うが、ボクはそこもなんとなく合わなかった。94年8月。
| 天ぷら |
TEN・ICHI deux(銀座)
東京都中央区銀座4-1西銀座デパート1F/03-3566-4188/11〜21.30/無休/名物天丼1600円
天ぷら。「てんいち・デュー」。つまりはあの銀座の老舗「天一」の廉価版なわけですね。天一の味をお気軽に、というコンセプト。眉に唾つけながら入店したのだが、ごま油で揚げた「名物天丼」(1600円)は意外においしくそれなりに満足。セットでついてくる赤だしもおいしい。「deuxセット」というセットもあるが、ここは名物天丼で十分かと。西銀座デパート1F。細長い店内は仕方ないとはいえ、その内装とテーブルなどの設えがちょっとだけ時代遅れかなぁ。01年4月。
近藤(銀座)
東京都中央区銀座5-5-13 坂口ビル9F/03-5568-0923/12〜13.30/17〜20.30/日・祝月休/10000円
天ぷら。もと山の上ホテルにいた近藤文夫氏の店。池波正太郎が愛した近藤さん(当時「山の上ホテル」)の料理。池波正太郎好きにはたまらない店だろう。さつまいものてんぷら(時間がかかるから先に注文しておく)と天茶が名物。他には野菜類がわりと印象的。さつまいもは分厚くほくほくでおいしいが、全体にインパクトが強い味ではなく、極めて真っ当で穏やかなもの。山の上ホテルの店と同じような印象かな。ちなみに揚げ鍋をふたつ使うことでも有名な店である。油の温度が下がらないよう、タネが浮いてきたら鍋を移す気の使いよう。丁寧な店である。95年11月。
改装して久しぶりの訪問。白木のカウンターになり清々しい。ただ奥の部屋に通されてしまい、近藤氏ではなく若手に揚げてもらうことになり、その若手もどこかおどおどしていて正直もうひとつだった。彼は頻繁に目の前からいなくなり、サービス係もめったに来ず、食事の楽しさもほとんどなかった。これで同じ料金は解せないなぁ。こぢんまりと親密な奥の部屋をわざわざ作った意味は? 夜のコース8400円から。06年11月。
あさぎ(銀座)
東京都中央区銀座6-4-13/03-3289-8188
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
天亭(銀座)
東京都中央区銀座8-6-3新橋会館B1F/03-3571-8524
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
天はる(新橋)
東京都港区新橋3-17-8/03-3431-8068
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
橋善(新橋)
東京都港区新橋1-7-11
天ぷら。天保2年(1831年)の創業という老舗。天丼を発明した店としても有名。江戸風味のタレは辛口。純ごま油100%で揚げるので後口もさっぱり。昼の名物かき揚げ丼(2400円)は化け物のようなかき揚げが乗っている。お好み焼きのような形状で異様な大きさ。油が悪いのか胸焼けしてしまった。タレの味しかしないし。まぁ浅草の大黒屋に近い感じの「江戸てんぷら」なので、好きな方にはたまらない味なのかもしれない。夜はコース8000円から。97年10月。
※2002年8月20日で閉店。橋善系の味が現在食べられる店として、鹿児島の「天婦羅新橋」がある。橋善で22年働いた方が開いたお店らしい(メールでの情報)。あの独特の味、また食べてみたいなぁ。
黒川(築地)
東京都中央区築地6-21-8/03-3544-1988
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
てん茂(日本橋)
東京都中央区日本橋本町4-1-3/03-3241-7035
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
みかわ(茅場町)
東京都中央区茅場町3-4-7/03-3664-9843/11.30〜13.30/17〜21.30/水・第2火休/6000円〜
天ぷら。リーズナブルでうまい数少ない店。量もたっぷりのコースで6800円だったりするのだ。この味でこんだけ安いのはうれしい。塩やカレー粉をまぜてつけるタイプ。芯をレアに保っている魚介類は旨みが凝縮。うまい。特に最後のかき揚げはとてもいい。揚げるのは主人の早乙女氏。いまや日本一の職人と言われる人だが、彼の出した「天ぷら道楽」という本はちょっと嫌味だった。わかりにくい場所にあるが行って損はない。まずは昼のコースを。95年12月。99年11月。
山の上(神田)
東京都千代田区神田駿河台1−1 山の上ホテル本館1F/03-3293-2311/7〜10.30/11〜21.30/無休/9000円〜
天ぷら。山の上ホテルの和食処だが、池波正太郎ら文人達が褒めちぎる天ぷらで古くから有名(東京のホテルで一番最初に天ぷらをはじめた店らしい)。いまでも出版社関係の作家接待でにぎわっている店でもある。で、カウンターで文壇気分に浸りながら天麩羅を食べたのだが…。味はわりと普通かな。文句も特にないがうまい!も特にはない。コースは9000円からであるがちょっと高く感じた。店内雑然としていてくつろぎにくい。近藤文夫氏が去ったあと、後継者が個性を出してしっかりしてくるまでの辛抱なのかもしれない。年代物の冷蔵庫はとても素晴らしい。95年12月。
いもや(神保町)
東京都千代田区神田神保町1-22/03-3293-0366
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
つきじ天辰本店(築地)
東京都中央区築地7-11-12/03-3545-3404/11〜14.45/17〜21/無休/2000円〜
天ぷら。昼の「のっけ定食」がわりと好き。これはかき揚げ丼と天麩羅の両方が楽しめる定食であるが、しつこいかというとさにあらず。揚げたての天麩羅はさらり&からりと揚がり、程が良い(とはいえ、昼にこれを食べると午後に相当もたれるが)。夜も比較的安価に食べられ、旬の仕入れも怠りない。全体的にレベルが安定した店。00年7月。
大黒屋本店(浅草)
東京都台東区浅草1-38-10/03-3844-1111/11.30〜20.30 /無休/2000円〜
天ぷら。伝統的な天丼の店である。でかい海老が3尾。独特の濃いタレがかかってべとべと。黒いてんぷらなのだ。衣がべとべとなのでカラッとした歯ごたえはなく胸焼けもするが、これはこれで伝統の揚げ方なのだろう。明治20年の創業当時は蕎麦屋で、このタレはそばつゆだったらしい。なるほどね。とはいえ浅草に行くと何故か食べてしまう、癖になる味ではある。ボクにとっては浅草そのものの味なのだけど。97年3月。
楽亭(赤坂)
東京都港区赤坂6-8-1/03-3585-3743
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
みや川(青山)
東京都港区南青山6-1-6パレス青山1F/03-3400-3722/11.30〜14/17〜22/日祝休/2000円〜
天ぷら。根津美術館すぐ近くにある関西天ぷらの老舗。薄い衣で白く上がった天ぷらは格安かつ安定した美味で、常連さん(一緒に行った)に言わすと「昔から味が全く変わってないところがすごい」となる。内装も「昔から全く変わってない」だろうなぁ。昭和っぽい設えの店で実に雰囲気がよい。客層も「昔から全く変わってない」感じ。初老の紳士を中心に昭和的。みな穏やかに楽しんでいる。ご主人も店員さんも昭和な感じ。表参道でこういう店は貴重である。天ぷらもちゃんとおいしい。多少油が気になる部分はあるが、この値段なら全く文句はない。ひとりでひっそり通いたい店。昼は2000円程度。夜は6〜8000円。騙しみたいな天ぷら店が多い中、とても良心的な佳店である。06年9月。
てんぷら わ田(白金)
東京都港区白金6丁目23-1/03-3441-5772/11.30〜14/17.30〜22/水休/6000円〜
天ぷら。一品がどれもうまいのでなかなかてんぷらまで行き着けない割烹風てんぷら屋。料理は各種揃い、サラダ系とかもとてもうまい。お酒も八海山を始めいいものを置いている。雰囲気はかなりカジュアルだが、味は本物。敢えて言うなら雰囲気のわりにちょっと高めかな。故勝新太郎氏や日野晧正氏なども常連。カウンターと小上がりひとつ。天ぷら定食は1600円。天現寺の交差点から目黒トンネルの方に歩いて、恵比寿三丁目の交差点をすぎてすぐ右。98年8月。再訪数回。
天婦羅からさわ(西麻布)
東京都港区西麻布4-15-18/03-6418-7878/11.30〜14/17.30〜21.30/水祝休
天ぷら。西麻布の「成城いしい」の真裏の細道にあり2005年11月にオープンした。ホテルオークラの「山里」出身のご主人が揚げる。丁寧で上質で、安心してゆっくり話が出来る感じ。いい意味でとてもホテル的。話が主役で天ぷらが脇役。歳とともにこういう店が心地良くなってくる。33年「山里」で揚げ、その後一瞬札幌の店を手伝った後ここで独立したらしい。弟子は札幌からついてきたようだ。パキスタンの岩塩で食べることを勧められる。まろやかでおいしい。おまかせが6300円、8400円、11550円の3つ。量ではなく食材の違い。8400円のコースを食べた後好きなのを追加して10000円くらいが適当かな。野菜系の天ぷらうまし。〆の天茶もうまい。店内わりと広めで清々しい。インパクトはないが丁寧な仕事。昼は天麩羅定食(1300円)天丼定食(1300円)。06年6月。
食通ゆたか(蒲田)
東京都大田区羽田4-22-9/03-3741-2802/11.30〜14/17〜22/火・第2水休/3000円〜
天ぷら。羽田沖で捕れるいわゆる「江戸前」の魚を中心に食べさせてくれる羽田地元の天麩羅&居酒屋。古くは羽田浦と呼ばれたこの辺は多摩川と東京湾の水が混ざりあって良いプランクトンが発生するため魚がおいしいと言われている場所。特に穴子が有名で、高級鮨屋など羽田の穴子しか使わない店もある。そんな地の魚を羽田で楽しむならなかなかオススメのお店である。
「食通」という名前にちょっと引くが、入店するととてもきさくでくつろいだ雰囲気が漂っていて安心する。多摩川河口で捕れるボサ海老のかき揚げ(でかい!)や、7月中旬から10月にかけてのギンポ(銀宝)の天麩羅、9月末から3月までのハゼの天麩羅、そして穴子の白焼きから天麩羅まで、すべて羽田の地の魚。季節の魚に確実にありつくには電話して聞くのが一番。ただし埋め立てが進んでギンポなどはほとんど捕れなくなったと言う。
出始めのハゼ天をいただいた。大きめのハゼで、香りがプーンと脳天まで駆け上る。これだけでも訪れる価値あり。天麩羅自体の揚げ具合もよく(洗練というより実直な揚げ方で好ましい)、ビールが進む。
地元のお客さんでよく賑わっているのも安心。1階はテーブル席と座敷。2階は大宴会もできる大座敷。2005年9月に訪れたときはまだ新装開店直後だったみたいで、新しい建材の匂いがしていた。天麩羅店としてわざわざ行くことはないが、羽田沖のおいしい素材を食べるならどうぞ。05年9月。
| 蕎麦 |
流石(銀座)
東京都中央区銀座1-19-12 理研ビルB1 /03-3567-0012/11.30〜14.30/17.30〜22.30/土休
そば。伊豆の修善寺では有名な蕎麦屋「朴念仁」が銀座に支店を開いた。「朴念仁」のことは高級旅館「あさば」に行った人たちから噂は聞いていた。旅館の近くにあるらしく、泊まった人が翌日食べに行くことが多いという。ボクは「あさば」も「朴念仁」も未訪だが、「あさば」と組みになって評判が高くなったと聞いて、ちょっと心配していた。だって旅の途中だし「あさば」の後だし、印象が加速度ついて高くなるに決まっている。果たして東京で単独で食べたらどうなのだろう…。と思っていたら、たまたま開店して3日目に友達に誘われ、いそいそと出かけた。んー。その心配は(開店当初に限っては)当たってしまった。地下の店だが、閉鎖的空間のわりにくつろげる感じではある。が、修善寺の有名店というにはさりげなさすぎる雰囲気。問題の蕎麦はよく言えば優しいもの。開店三日目なので仕方ないと思うが、オペレーションも悪く、一品ものもどれももう少し。とても「流石!」と驚くレベルではなかった。1年後くらいに再訪してみよう。04年5月。
宮城野(銀座)
東京都中央区銀座4-13-13/03-3543-9637/11〜16/17.30〜22/日休/900円〜
そば。歌舞伎座のすぐ近くにあり、昼は午後4時までやっているので、昼の観劇後に軽くという使い方で重宝している人も多いだろう。そばは普通っぽいといえば普通っぽいが、香りもちゃんとしていて標準的。鴨せいろが好き。歌舞伎座近くで迷ったときはわりと行くが、どの時間帯に行っても安定しておいしいので好きである。02年4月。
泰明庵(銀座)
東京都中央区銀座6-3-14/03-3571-0840
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
よし田(銀座)
東京都中央区銀座7-7-8/03-3571-0526
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
手打ち蕎麦 成冨(銀座)
東京都中央区銀座8-18-6/03-5565-0055
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
竹泉(新橋)
東京都港区西新橋1-5-10 B1F/03-3508-8166/11〜21/日祝休 /2000円〜
そば。もとの「本陣房」。「本陣房」自体はより新橋駅よりに移り(新橋2-11-4)、ここはそこの姉妹店として内装・打ち手などはそのままに名前だけが変わったらしい。東京でもトップクラスだと思っていたその蕎麦はちょっとハテナに変わってしまった気がする。相変わらず歯ごたえ喉ごしは抜群だが風味に欠けるきらいがある。更科系とはいえ、以前はもう少し輪郭がはっきりしていたように思えるのだが。田舎よりせいろを薦める。鴨せいろもいい。サービスは良くなった。97年3月。
新橋 本陣房(新橋)
東京都港区新橋2-11-4 B1F/03-3593-3033/11.30〜14/17〜21.30/日祝休/2000円
そば。以前「本陣房」があった場所は「竹泉」と名を変えて内装も経営も打ち手も変らず営業中。で「本陣房」自体はより新橋駅の近くに移ってきた。ちなみにこの店の上にある「天祥庵」も同じ経営。名前を変えてチェーン展開しているのですね。メニューも各店全く一緒。味の違いは打ち手の違いだけ。でもそんなに顕著には違わない。更科系・甘めのつゆは変らないし。せいろか三色もり(変わりそば、せいろ、田舎)がお勧め。鴨南蛮はもうひとつだった。97年3月。
※ここは「新橋 本陣房」と名前を変え、駅の汐留側の新橋駅前ビル1号館に「本陣房 本店」が出来た。なにやらややこしくなってきた。
本陣房 本店(新橋)
東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館1F/03-3574-6667/11.30〜22/土日祝休
そば。新橋周辺にあって様々な展開を見せる「本陣房」グループ。もともとあった場所は「竹泉」と名を変え同じ人が打ち、その後移った場所でしばらく「本陣房」としてやっていたが今は「新橋 本陣房」。同じビルの2Fに「天祥庵」があり、その斜向かいに「味喜庵」があり、そしてここ新橋駅前ビル1号館に「本陣房 本店」という店が出来た。ややこしい。以前はメニューもどの店もほとんど一緒だったが今はどうなのだろう。
各店食べ比べてないのでわからないが、本店の蕎麦はうまい。せいろや田舎は薫り高く、変わりそばもきっちり混ぜる意味が感じられるもの。汁物もなかなか。日替わりで出る料理が勝った蕎麦も良い。酒の品揃えもいいし、鴨鍋やコース料理も充実している。最近では一番よく利用する店となってしまった。接客も心地よい。06年12月。
能登治(新橋)
東京都港区新橋3-7-5/03-3591-3584/日休/700円〜
そば。赤レンガ通りにあり街場の蕎麦屋のうまそうな雰囲気が漂っている店。汁物はまぁまぁだが、もりはいまひとつかなぁ。なによりつゆが深みの足りない味で、口に化学調味料のような後味が残った。そば自体もとっても普通。数回行ったが、ムラがある店というのが正直な感想。ちなみに、ここのご主人のお母さんは「室町砂場」先代の姉、奥さんは「巴町砂場」主人の妹らしい。基本的に砂場系かな。96年12月。
辻そば(新橋)
東京都港区新橋5-33-3/03-5401-1851
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
京橋恵み屋(京橋)
東京都中央区京橋3-4-3/03-3272-8616
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
並木薮蕎麦(浅草)
東京都台東区雷門2-11-9/03-3841-1340/11.30〜19.30/木休/800円〜
そば。伝統の有名店だ。「鴨ヌキ」で一杯、とかが似合いそうな店。酒は菊正宗の樽酒。雰囲気もいいし好きな店ではあるが、ここのそばが特にうまいかと言われるとそれはハテナ。雰囲気はそばの味の大きな要素なのでこの店はこれからもボクにとってはおいしい店であり続けるだろう。ただ、追加注文を認めないということに象徴される「回転率重視的考え方」は、この店をダメな店に変えていってしまうかもしれない。混雑時は作り置きしているみたいだし。つゆは東京一濃いといわれるが、少しつけて食べる分にはおいしい。前より辛くなった気がする。96年10月。
上野薮そば(上野)
東京都台東区上野6-9-16/03-3831-4728/11.30〜20.30/水休/700円〜
そば。コシのあるそばで香りも強い。つゆは濃いめの甘口。ほんの少しつけただけで香り立ついいバランス。600円と安い「せいろう」だが総合的にかなりのレベル。非常に普通っぽい店なのだが、味は期待以上。わりと好き。96年9月。
出雲蕎麦本家(神保町)
東京都千代田区神田神保町1-51/03-3291-3005/11〜20.30/日祝休/1000円〜
そば。東京ではあまり見かけない出雲蕎麦。割子に盛られた蕎麦に、つゆを上からかけ、それから、ネギやノリなどの薬味を好みで合わせる。「割り子蕎麦」と呼ばれる所以。五段重ねの割子で一人前だが、見た目ほど量はないので大丈夫。真っ黒なそれは強い香りと程良い苦みがあってなかなかいい。歯にゴツゴツ当たってくる感じが心地よい。99年4月。※再開発により近くに移転。以前のいい雰囲気はなくなった。
九段一茶庵(神保町)
東京都千代田区神田神保町3-6-6/03-3239-0889
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
一番町吉田(麹町)
東京都千代田区一番町15-15/03-3234-9948/11.30〜14/17.30〜20.30/日祝・第1.3.5土休/1000円〜
そば。趣ある店内。つまみにお酒で昼間っから粘りたい、そんな蕎麦屋だ。蕎麦自体もおいしいが、鴨の味つけが最高。「鴨せいろ」を是非。全体的に蕎麦より料理な店なのかもしれない。もっと何度も行ってみたいがあまり行動範囲ではないので。96年7月。
納札亭六輔(馬喰町)
東京都中央区日本橋馬喰町2-2-7/03-3663-4958/12時頃から/日祝休/4000円
そば。店に入ると、まず親父に睨まれる。勝負を挑まれるような感じ。不快。その後も不機嫌な雰囲気を一定にキープしながらものすごい思い入れでそばを打ち始めるのだが、客はそれを有り難く見物する、というカウンターの作りになっていて、う〜ん、なんだかなぁ…。たかがそば。客に嫌な思いをさせてまでそんなに求道してどうする。極細のそばは確かにうまかったが亭主の「姿勢」がボクには合わない。この頃噂を聞かないがどうしたのかな。94年12月。※閉店。
かんだやぶそば(神田)
東京都千代田区神田淡路町2-10/03-3251-0287/11.30〜19.30/無休/650円〜
そば。久しぶりの再訪。「いらっしゃい〜」の「い〜」の部分を伸ばしてハモる、あの独特の接客は変わらず。懐かしい。緑色の蕎麦は香りはまぁまぁだが、喉越しがイマイチ。また、つゆもちょっとぼけた味のような気がする。辛口になりきれてなく、どちらかというと甘めのベタベタ感があって、そばとの馴染みがいまいちな気がする。エントランスの感じ、店内の雰囲気、接客、ともにいいが、味的にはもう少しかなぁ。量も少ない。00年6月。
神田まつや(神田)
東京都千代田区神田須田町1-13/03-3251-1556
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
手打古式蕎麦(湯島)
東京都文京区湯島3-20-5/03-3836-5229/11.30〜14.30/18〜20.30/日・第2土休/1200円〜
そば。真っ黒な蕎麦である。甘皮も一緒に挽くからで、香りはそれだけ強いのだがモソモソ感は残る。つながりにくいらしくいろいろ蘊蓄が壁に張ってあるが、まぁ期待した半分位の味だった。つゆは大根おろし汁と生醤油のブレンドだが特にそれが効果を上げているとも思えない。蕎麦としては季節が悪い時季に行ったから申し訳ないけど、食べていて楽しくない蕎麦だった印象。97年7月。
室町砂場(日本橋)
東京都中央区日本橋室町4-1-13/03-3241-4038/11〜19.30/日祝第3土曜休 /600円〜
そば。創業明治2年の老舗。全体に素っ気ない店であるが、味はやっぱりいい。まずは玉子焼きを。これはいつ行ってもハズレない名作。ざる(一番粉)よりもり(二番粉)がオススメ。どちらも量が少ないので(不満)、両方もらってもいいかもしれない。なお、ざるとは書いてあるが海苔はついてない。一品物もどれもうまいので頼むと楽しい。99年12月。
藪平(日本橋)
東京都中央区日本橋茅場町2-4-9/03-3666-2890/11〜14/17〜20/土日祝休
そば。ここは「藪平特製冷やしカレー」(720円)がよい。冷やしカレーと言っても、カレーが冷たいわけではない。熱々のカレー(もちろん蕎麦屋独特のカレー!)が丼になみなみとつがれて出てきて、その横に冷たいせいろ蕎麦が出てくるのである。そう、冷たいせいろ蕎麦をカレーにつけて食べる方式なのだ。カレー蕎麦はその熱で麺が伸びていて蕎麦の香りもせず惜しいと思っていたボクには福音のようなカレー蕎麦である。なにしろ冷たいせいろ蕎麦だから伸びてないでしょ? それを箸でひとつまみしてカレーにつけてサッと喰うと、きちんとコシがある蕎麦でカレー蕎麦が食べられる。んでもってカレーは熱くて蕎麦は冷たいという不思議な温度感が口の中で楽しめる。しかも蕎麦をカレーにつけすぎず、箸でつまんだところ10センチくらいは浸さずにズズズとたぐると蕎麦の香りがちゃんとプ〜ンと香る。口中で蕎麦の香りとカレーの香りが混ざるのである。こういうカレー蕎麦が意外とないのだ。古い店内だが清潔で、接客も気持ちよい。他のメニューもうまそうだがコ