トップ > おいしい店リスト > さとなおの行った店リスト【東京】〜和食系(鮨、蕎麦、小料理、とり、鍋……)
さとなおの行った店リスト 東京
和食系(鮨、蕎麦、小料理、とり、鍋……)
このコーナーは、ボクが実際に行ったレストランを記録したものです。
個人サイトの個人的食べ歩き記録です。ガイドでも評価でもありません。
ですので、読みやすさなどを考えずざっと一覧してあります。コメントも短く散漫なものです。ご了承ください。
ただ、この記録を利用して、あなたが行った店の感想とボクの感想とを比較することができます。そうして趣味嗜好がボクと合うか合わないかを調べ、趣味嗜好が近かった方は「さとなおの好きな店リスト」をご覧ください。店の選択により便利になっています(「このコーナーの使い方」参照)。
なお、自分の好き嫌いを相対化するために、店をラブ度で表しています。ボク個人の「お気に入り度」の目安として参考にしてください(味の評価でも店の優劣でもありません)。
また、古い訪問年月日の感想も出てきます。それはその時の感想。その後、当然、店は変化しています。それはご自分でお確かめください。住所・電話・営業時間などについても変わっている可能性があります(閉店した店もあります)。ご注意ください。
※ 下記をクリックすると各ジャンルへショートカットできます。
※※各ジャンルごとに「銀座エリア→丸の内エリア→赤坂エリア→六本木エリア→渋谷エリア→恵比寿エリア→新宿エリア→品川エリア→浅草エリア」の順で店が並んでいます。エリア別に見たい方はこちらに戻ってエリア別をご利用ください。
- 鮨
- 天ぷら
- 蕎麦
- うどん
- うなぎ・その他分類できない丼物
- 鳥料理・焼き鳥
- 鍋もの(ふぐ・ハモ・蟹・鯨・ちゃんこ・おでん他)
- 割烹・小料理・料亭
- 郷土料理
- 居酒屋(立ち呑み・串焼き・炉端なども含む)
- 家庭料理・定食・食堂
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| 鮨 |
銀座鮨処マルイ(銀座)
東京都中央区銀座2-12-10 藤ビル1F/03-3546-1701/11.30〜14/17〜22(土曜は〜20.30)/日祝・第3土休/6000円〜
鮨。丸の中に伊でマルイ。格安に新鮮なタネを握る良心的な店。ただ、ちょっと当たり外れがあるという印象だった(相当格安だから仕方がないけど)。もちろんおいしいのもあったが、全体に脂が乗っているネタを重視している模様。若者にはいいと思うが、少し年輩になると厳しいかもしれない。ただ、鮮度はいいので、鮮度重視の鮨が好きな方にはなかなかいい店だと思う。お客さんはよく入っていて人気は高い。土曜の夜はすべてのネタを一貫150円で食べられるらしい。それを狙って行くのは楽しいと思う。00年3月。
ととや(銀座)
東京都中央区銀座3-11-7/03-3543-3324
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
すきやばし次郎(銀座)
東京都中央区銀座4-2-15 塚本素山ビルB1F/03-3535-3600
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
やまいち(銀座)
東京都中央区銀座4-3-12伊藤ビル1F/03-5159-1122/日休
鮨。2005年12月開店した新しい店。茨城で鮨屋をやっていたご主人が銀座に「人生最後の勝負に来た」そうだ。銀座のド真ん中によくぞ。ただそんなに肩に力が入った感じではなく温厚でやわらかいご主人(50代か)。よくしゃべる。昔ながらの古い仕事を丁寧にやっていると聞いて伺ったが、鮨自体は「銀座では厳しいかも」という印象。様々な仕事がしてあり、煎り酒やら黒酢ヅケやら雪ヅケやらの工夫も多い。素材もなかなか。酢飯小さくタネ細長めの繊細な握りでバランスも悪くないが、いかんせん印象に残らないのが残念。そのひと手間の効果が見えにくい感じ。あ、それと訪問当日は煮切りがしょっぱすぎた。また、予約客の来店に合わせて仕事をし飯を炊くようで、途中酢飯が足りなくなったりもした。その際、客に甘えた。茨城ではそれでも通じるだろうが、銀座だと真剣な接待もあるし厳しい客も多いので気をつけた方がいいと思う。
雰囲気はよい。隠れ家のような外観、清潔な店内、タネ箱、檜のカウンター。でも立地と内装もあってか握りの質に比べてかなり高額。20000円以上は確実にかかる。自腹には向かない店。06年11月。
ほかけ(銀座)
東京都中央区銀座4-7-13/03-3564-2491/12〜14/17〜21/日祝休/15000円〜
鮨。銀座のど真ん中にして昔風木造一軒家。白い暖簾がすらりとかかる佇まいはこのまま長く保存してほしいくらい。激賞する方も多い老舗鮨屋で、雰囲気も気遣いも、江戸古式としての大ぶりな握りもそれぞれなかなかいいのであるが(コハダが特に良かった)、ボクにはちょっとタネと酢飯のバランスが悪い印象。大ぶりなのはいいが、酢飯がタネに対抗できず口の中にタネだけ残ってしまうことが多い。ボクの好みから言うとタネが勝ちすぎかなぁ。お好みでお願いしたが(お決まりだとテーブル席に通されてしまう。カウンターに座るならお好みを)、出てくる速度も目一杯速く、追い立てられるように食べて数十分で退散。これも江戸古式と言えば江戸古式。でもお酒すらまだ飲み切れていない(笑)。入店するのに勇気がいるが店自体はいたって気楽。若者向きの店ではないが、ある程度歳をとったら通ってみたい店でもある。05年6月。
二葉鮨(銀座)
東京都中央区銀座4-10-13/03-3541-5344/日祝休/8000円〜
鮨。明治初期から五代にわたって続く老舗。玄関左手に屋台鮨として使用した出窓を残す(かつて鮨は屋台で立ち食いが普通だった。その歴史が垣間見れる)、木造一軒家。その文化財のような外観にびびってなかなか入店できなかったが、思い切って入ってみるとわりと気楽で下町ちっくな落ち着ける鮨屋だった。店内は歌舞伎の舞台を意識した天井高い造り。おばあちゃんがレジ横に陣取り雰囲気抜群。つけ台も円形で独特。握りはどれも「絶品!」と唸る力強さはないものの、実に誠実で正当な江戸前。五代目ご主人はまだ若いのだが、ずいぶん落ち着いた鮨を握る。コハダ、白身などとても良い。ちょっと大きめだが、シャリとのバランスがいい握りだ。古びた内装を見回しながらゆっくり鮨をつまむと昭和、いや明治や江戸に戻ったかのよう。似たようなインテリアの鮨屋が多い中、貴重な雰囲気を醸し出している。ただし銀座なのでそれなりの値段。外観や雰囲気から考えると外国人のお客さんとかを連れて行く店のトップ候補である。銀座三原橋近く。02年9月。04年12月。その他再訪数回。
加納(銀座)
東京都中央区銀座5-4-15エフローレビル4F/03-3571-6081/20000円〜
鮨。銀座ホテル日航の近くから日動画廊の裏手(ソニービルとエルメスの間を入って20m程行った左側)に移転してきたらしい。銀座の同伴客や接待客に焦点を当てている鮨屋のようで、ボクには少し居心地悪かった。自腹で食べに行くのはあまりオススメできないかもしれない。
当日おまかせでお願いしたが、最初に数品出てくるつまみは実に美味だった。日本酒に合わせると特にチカラを発揮する料理が多く、からすみとこのわたを和えたものや塩辛などおいしい。が、握りに入るとその勢いが止まる。どってりした姿の握りで酢飯とのバランスもあまりよくなく、極私的にはあまり好みの方向性ではなかった。わりとやわらかく酢も弱め。タネはいいのだろうが活かしきれていない。サービスは接待族が喜ぶ感じだが、ボクにはあまり合わなかった。お酒は一種類だけらしいが銘柄を聞くと「なんだっけ?白鶴かな?」と答える。店を出るときお客の荷物を二度間違えたり、お酒やお茶への目配りもいまひとつだったり。ひとり2万以上する店としてはもうちょっと改善してほしいと残念に思った。04年11月。
からく(銀座)
東京都中央区銀座5-6-16 西五番館ビルB1F/03-3571-2250/12〜14/17〜23/無休/15000円〜
鮨。前は「加羅久」と書いていたが、近くの地下に移転してひらがなのみになった模様。「なか田」そして「奈可久」からの分かれのようである。氷柱のまわりにネタを並べるところに「なか田」系の流れを感じさせる。握りも大振りで「なか田」流。だが「なか田」より繊細な握りかもしれない。つまみをいただきながら握りに移行する楽しみ方がここではいいと思う。ただ、酢飯とタネの温度差が違和感を呼ぶ握りもあって惜しかった。ボクは「なか田」より好きだけど、これは好みだろう。96年9月。
新富寿し(銀座)
東京都中央区銀座5-9-17/03-3571-3456/11.30〜21/無休/8000円〜
鮨。安心できる味。老舗っぽい雰囲気も良い、上品な店である。20代に「こういう店を知っておくと箔がつく」と粋がって数度食べに行ったが、その頃は素晴らしいと思ったものの、30代後半や40代になってからの再訪ではまだ満足に至っていない。好きなタイプではあるのだが、値段のわりに普通かも。握りは小振りで固め。安定感は抜群だが打率が高いわけではない。くつろいでゆっくり食べていると意外と高くつくので注意も必要。昼から夜までぶっ続けでやっているのは助かる。というか鮨とはもともとそういうものかもしれない。歌舞伎役者などにもよく会う。90年9月初訪問。95年11月など再訪数回。
鮨好(銀座)
東京都中央区銀座5-12-8本州製紙ビルB1F
鮨。銀座で安く鮨を食おうと思ったらなかなかいいと思う。大衆的だがまともな鮨を出す。ヅケなんかも出してくれるし。ちょっとロケーションが「銀座の場末」って感じだけど。95年6月。※閉店。メールによる情報では、「鮨好」は廃業して「喜楽鮨」と合体したようだ。「喜楽鮨」は「鮨好」値段では食べられない高級鮨。97年10月。
寿司幸本店(銀座)
東京都中央区銀座6-3-8/03-3571-1968/11.30〜22.30/無休/18000円〜
鮨。明治18年開店、創業100年の老舗。 安政ニ年に木挽町に創業した大老舗「美寿志」(現在は銀座「美寿思」)の流れをくむらしい。「美寿思」もすしとワインを合わせることで有名だが、この店もワインブーム時にそのことで有名になり、いまではワイン好きもずいぶんカウンターに陣取っている。職人さんが多いのでどの人の前に座るかでずいぶん出来が違うとは思うが、ボクはたまたま店主の杉山氏の真ん前に座れた(杉山氏は2階で握る)。よく工夫されたつまみは洗練され、有機白ワインによく合った。握りに入るとリズムよく握る杉山氏のペースに巻き込まれ、どんどん行ってしまう。小振りで上品な握りは特に印象強いタイプではないが、とても安定している。失礼を承知で言うなら、会話を邪魔しない謙虚な味かも。でもインパクト強い美味もいいけど、本当の洗練はこういうところにあるのかもと思わせてくれる。
店内は有名な高級店とは思えない庶民的な造り。入り口に座っているおばあさんの感じとか、テレビがついていたりする感じとか、かなーりカジュアル。高級店だと緊張して入った方は拍子抜けだろうが、一方でとてもうれしくもある。サービスは親切。丸ビルに店を出してしまい、今後どう変わるかちょと不安。お土産用のばらちらしは名物。とてもうまい。03年6月。
きよ田(銀座)
東京都中央区銀座6-3-15
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
青木(銀座)
東京都中央区銀座6-7-4 タカハシビル2F/03-3289-1044/12〜14/17〜21/日休/20000円〜
鮨。先代のあとを急についだ現大将がプレッシャーにもうるさ方にも負けず、立派に銀座の真ん中でがんばっている。全体にとてもうまいと思う。最初に少し切ってもらったが、食感が違ったものを順に出してくる演出でどれも満足な味。珍味「アワビの歯」など特に忘れがたい味である。握りはどれもしっかり仕事がしてあるもので、シャリとのバランスが非常によい。まだ若いご主人だが、真面目な性格がよく握りに反映されていて気持ちがよい。まぁでも自腹族にはなかなかつらい値付けなので注意。適当に切ってもらって適当に握ってもらったりするとふたりで5万は軽く越えてしまう。すっと伸びたカウンター。清潔で無駄のない空間。気持ちのいい店であるので、お金に余裕があれば通いたいと思わせる。サービスはとても良い。00年5月。
なか田(銀座)
東京都中央区銀座6-7-19 ミクニ銀座ビル5F/03-3571-0063/12〜14.30/17〜21.30(祝日は夜のみ)/日休/15000円〜
鮨。銀座の名店として名高い。大振りの握りで酢飯は適温。口の中でほろりとほぐれるおいしい鮨だと思うが、個人的には値段のわりに満足度が低かった。相性の問題だろう。ちなみに15時頃ひとりで入ったことがある(まだ昼からぶっ続けでやっている頃)。イヤな時間だったとは思うがサービス陣の対応は見事で気持ちよかった。酒も飲まず高いネタも頼まず光り物中心に10貫ほどで9000円はちょっと高いと思うが、まぁ銀座のこの立地では仕方ない。カウンターの氷柱が「なか田」系のシンボル。夜は独特の雰囲気を醸し出す。96年10月。97年2月。※2000年2月に同じビルの2Fから5Fへ移転。近々再訪する予定。
新太郎(銀座)
東京都中央区銀座7-5-4 並木通り毛利ビルB1F/03-3574-9936/12〜14/17〜22/日祝休/15000円〜
鮨。長く神保町にあり、作家や出版社関係者に愛された店だという。壁に常連だったという開高健の「入ってきて 人生と叫び、出ていって 死と叫ぶ」という色紙が飾られている。この店のことを詠んだらしい。まぁそういう店なのだ。その握りはひと言で言うと真面目な鮨。柔らかく優しい酢飯に上質なタネを丁寧に丁寧に握る。それが口の中でそろりと崩れる様は素晴らしい。酢飯が柔らかいのはそんなに好みではないが、全体に上品で美しい鮨なのでそれなりに満足。ただ、ちょっとわさびが効き過ぎかも。
店内、実に気持ちよい清潔な空間で落ち着けるのだが、ご主人の風情がまたとてもよい。サラリーマン部長みたいな真面目さを醸し出し、客に対しても丁寧に応対。気を遣って話しかけてくれたりもする。息子さんもつけ台に立つが、5年もサラリーマンをしたあと蕎麦屋(母方の実家は神保町にある出雲蕎麦らしい)でも修行したという。サラリーマンを経験したあたりがなんだか信用できるんだよなぁ(笑)。ただドレッシングたっぷりのサラダから食事が始まるのは疑問。口がオイリーになってしまう。間の茶碗蒸しもいらないのではないかな。握りがいいので、普通に鮨だけでおまかせを構成して欲しいと個人的には思う。飲んで食べて15000円程度から。銀座ではまぁまぁ良心的。05年1月。
鮨 水谷(銀座)
東京都中央区銀座8-2-10 銀座誠和シルバービルB1F/03-3573-5258
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
寿司仙(銀座)
東京都中央区銀座8-6-9/03-3571-3288/11.30〜14/17〜21/土日祝休/15000円〜
鮨。並木通りの暗い小道(路地とも言えないような小道。「小笹寿司」もこの通り)にあるが、実に清潔な佇まいで凛としている。白いのれんも人を寄せ付けず、かなり入りにくい雰囲気。というか、銀座ということもあっていかにも高そうだし、常連相手っぽい感じがぷんぷんする。でも勇気を持って扉を開けると実はそんなことは全くなく、中に入ればとってもアットホーム。聞けば開店60余年。兄弟で握っており、ボクは奥のお兄さんの前に座った。こざっぱりシンプルな店内は感じが良く、こういう店の常連になりたいなぁと感じさせる。有名な店だけに期待は高ぶる。酒は「キクマサ」と「北の誉」のみ。魚を少し切ってもらい、すぐ握りに移行する。小振りな酢飯に大きめのタネ。姿はそんなに洗練されていない感じ。あれれ?と思っているうちにどんどん出てきて(攻めるようにどんどん出てくる)、あっという間に満腹。中では青柳がとてもよかったが、他はあんまり印象に残らなかった。お兄さんとの話もかみ合わず、弟さんはギョロリと怖いし、値段も軽く食べて15000円行っちゃったし、なんかくつろぐ間もないような握り攻撃だったし、ボクはそんなに好みではないかもしれない。なお、昼のばらちらしは名物らしい。04年5月。
小笹寿し(銀座)
東京都中央区銀座8-6-18第5秀和ビル1F/03-3289-2227
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
久兵衛(銀座)
東京都中央区銀座8-7-6/03-3571-6523/11.30〜14/17〜22/日祝休/12000円〜
鮨。昭和11年創業の有名店。鮨といえば久兵衛、とすら言われ、北大路魯山人や志賀直哉も通ったし、ウニやイクラを軍艦巻きにしたのもこの店が最初と言われる。歴史に残る名店なのは間違いない。いまでも客層はたいしたもので、各界の名士からバブリーな同伴客まで金持ちがずらっと揃う。だからかさすがに接客は手慣れたもの。どの握り手の前に座っても愛想よくくつろがしてくれて、ちょっとクラブかと思わせるような気持ちよさがある。そういう意味ではいかにも銀座な店なのだ(ただし香水プンプンの女性やタバコがんがんのお客が近くに座ってしまったら不幸である。銀座ゆえそういう危険が常につきまとう店でもある)。
ただ、難を言えば職人が多く、どの職人の前に座るかはその夜の運であることが残念。同じ値段を取るなら親方と弟子ではやはり親方に握って欲しいもの。もちろんこれだけの名店なので客側にもそれだけの格も要求されるが、ポケットマネーを握りしめて行く客は若い職人の前とかだと少し割り切れない思いになるだろう。そういう意味では親方がひとりでやっている店の方が好きだし、自腹客はそちらの方が向いているとは思う。
握りはボクの好みの大きさ。大きすぎず小さすぎず。コハダ、マグロなど、旬のものはすべてはずれなし。酢飯はちょっと酢がきつい気がするし、全体にしめすぎなところがあるのだが、これは好き嫌いの分かれるところだろう。ホテルオークラなどにも支店あり。オークラの方が客層がよく、ゆっくり食べられるかも。94年8月。97年2月ほか再訪数回。
第三春美鮨(新橋)
東京都港区新橋1-17-7/03-3501-4622/ 11〜22/水休/20000円
鮨。「はるみすし」と読む。「本日の魚と産地」という紙が各席にコピーしておかれ、魚の産地と今日のオススメと料理法が書いてある。海苔や米や山葵の生産者まで書いてある。仕入れに自信があるからこそのお品書き。つまみで数点お願いしたが、どれも期待を裏切らない味だった。高水準で安心して楽しめる。話好きのご主人がいろいろな蘊蓄を語ってくれるが、語り口が明るいので嫌味にはならない。そう、この店は全体的に従業員が明るい。気むずかしく握る店が多い中とてもいい。ただ、握りはバランスがいまひとつと感じた。素材の鮮度が勝ちすぎているのか、シャリが負けている印象。おいしいのだけどボクの好きなタイプではないかも。ご主人の握りは「鮨」という本の写真モデルにもなっていてとても綺麗ではあるのだが…。
樽酒をしきりに薦められた。杉樽で寝かせた梅錦を16日目に瓶に移すらしい(杉の香りが丁度いい塩梅になるという)。常温より燗酒で、と。燗にすると香りがよりふくよかになり確かにうまい。全体に熱燗でつまみを中心に食べるなら文句ない店かな。でも、ひとり20000円近くするのもちょっと痛い。ちなみに第二春美鮨は銀座にある(8丁目ギンザナイン1号館地下)。03年12月。
金兵衛(新橋)
東京都港区新橋1-10-2/03-3572-0766/17〜24/土日祝休/15000円〜
鮨。昭和34年創業の老舗。新橋の裏通りに白く清潔な暖簾がひときわ目立つ。入る前からいい店とわかる感じ。店内はカウンターわずか8席で広くはない。が、いい意味で古くさく、昭和中期の匂いを放つ壁や天井、調度品などに囲まれて、どこか素朴な握りをつまむと、なんだか死んだ祖父を思い出すような、そんなタイムスリップ感が味わえる。握り自体は伝統に裏打ちされたしっかりした鮨。ちょっと大振りで、タネの切り方も独特なものがある。タネと酢飯の温度差がある握りが少しあったり、口の中のほどけかたのバランスももうひとつなものもあるのだが、全体的に安心して楽しめる上質な握り。愛想もよく、いたって気楽な店なのだが、8席しかないことや年配客が多いこと、その伝統感などに気圧されて若い人だとちょっと落ち着かないかもしれない。そこそこ年とってから行きたい店かも。不満があるとすれば、従業員の年配のオジサンがポマードぷんぷんなこと。昭和っぽくて微笑ましいのだが、ちょっと香りすぎ。04年12月。
新富寿司(新橋)
東京都港区新橋2-2-6
鮨。北大路魯山人が褒めた数少ない鮨職人と言われる矢沢貢氏が現役で握る店。大きめの握り。素朴な姿をした誠意溢れる丁寧な鮨だった。〆もの・煮物はとてもうまい。個人的には魯山人のようにベタ褒めはできないが、このレベルからすると価格的にとても安いのでお値打ちである。いつも賑わっている。気楽な市井の良店だ。いい雰囲気。95年12月。※閉店。
鮨処しみづ(新橋)
東京都港区新橋2-15-13/03-3591-5763
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
新橋鶴八(新橋)
東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル2F/03-3591-1551/12〜14/17.30〜22.30/日祝休/8000円〜
鮨。神田鶴八で修行した石丸久尊氏が握る店。新橋駅前の大きな古い雑居ビルの2Fにあり「え、こんなところに」と驚かせるシチュエーション。店内は少しごちゃついているが基本的に清潔。鮨は高水準な味。大振りの握りで、酢飯は相当柔らかめ。ちょっとバランスが悪い握りもある。掴むと口に持っていくまでに酢飯が崩れてしまったり。白身の握りなど食べているうちにタネだけ口中に残ってしまったり。しょうゆをつけるのも一苦労。ここまで柔らかく握るのであれば煮きりを塗って出して欲しい。お酒なしで9貫食べて5000円。値段的にはとてもリーズナブルでいいと思う。96年12月。
久しぶりの再訪。今回は非常においしかった。白身はタネが酢飯と一緒に口の中でとろける。前の印象を覆す出来。ただ、前と同じようなものを食べたにもかかわらず値段は倍した。うーむ。ご主人は5年前より柔らかい印象。来やすい雰囲気になった。01年11月。
ここは毎回印象が変わる(笑)。以前より男鮨っぽくなった分、繊細さがあまりなく、普通の大きなお鮨といった印象。目の前に座っているのに、親方が握ったのを弟子がつけ台に並べるのも少し残念。ふたりの手を経由するのはあまり気分のいいものではない。タネと酢飯のバランスもあまり好きなタイプではない。あ、それとおしぼりが匂ったのも残念だ。手に嫌な匂いがうつってしまい、途中からお箸にした。05年4月。
鮨辰(新橋)
東京都港区新橋3-8-6 大新ビル2F
鮨。雑居ビルの2階にあるが、ドアを開けると落ち着いたカウンターが広がっていてなかなかの雰囲気。握りは細長いもの。酢飯とタネのバランスはまぁまぁ。やさしい女鮨系。まだ若いご主人だが堂々としている。新しい店なのに壁が汚れていたりするのが残念。05年9月。※閉店。
蛇の目寿司(新橋)
東京都港区新橋3-20-4/03-3431-4745/11〜24(土〜22)/日祝休
鮨。創業60年あまりの老舗。現在3代目がここを受け継いでいる。ちなみに2代目は近くの西新橋で同じ店名で店をやっている(港区西新橋2-13-4 /03-3591-7519)。
味は標準的。タネと酢飯のバランスも悪くない(酢飯が少し弱い)。でも安い。普通に食べて飲んで4〜5000円程度。安価な鮨屋の中ではレベルが高い店だと思う。醤油皿の煮きりを客が自分でつける握りだ(光り物や白身などはハケでポン酢などを塗ってくれている)。いただいた中で印象的だったのはイワシ。あとはマグロ。全体に安いわりに仕入れがしっかりしている印象。あと、以前昼に食べた名物「蛇の目ちらし」はなかなか良い。丼のバラちらしだが、酢飯に細かく刻んだ生姜などを混ぜておぼろともみのりを振り、その上に煮つめをかけた上にタネが載る。昔は行列ができたほどの名物だったそうである。並で780円。これも安い。
1階がカウンターとテーブル席、2階と3階に座敷がある。11時から通しで24時までやっているという貴重な店。昼飯を食いっぱぐれた時間にさっと「蛇の目ちらし」を食べるとなかなか幸せ。09年5月。
魚がし日本一(新橋)
東京都港区新橋3-21-10/03-5472-0641/11.30〜14/17〜22.30/日祝休/300円〜
鮨。立ち食いのチェーン店である。もともと鮨は立ち食い屋台から始まっているから正しい方向性だと思う。この店は徹底して効率化を図っており割箸すらない。段取り的には、入店して空いているところに立ち、聞かれるまで注文しない。どうしましょうと聞かれたら2種類ずつ4貫注文する。小皿にしょうゆをたらし、生姜は付け台に取り、鮨もガリも「手」で食べる。汚れた手はおしぼりで拭く。食べ終わったら伝票をもらい(慣れてくると勝手に取り)レジへ向かう、といった具合。5分もあれば12貫くらい食べられる。鮨という日本を代表するファストフードの面目躍如である。落ち着けないし職人によっては非常に雑に握る鮨屋ではあるが、時間ないときにさっと食べられるし、回転鮨よりずいぶんうまいし、その日のオススメのタネも充実しているし、徹底して輸入物なのもいっそ気持ちいいし、なにより激安(一貫75円が中心価格帯)だから文句はない。回転鮨の惨めな気分もないのがいいね(職人手渡しはやっぱり気持ちがいいものだ)。うまいのかと聞かれると、そりゃもっとうまい店は他にゴマンとあるだろう。どちらかというとマズイと評する人もいるかもしれないくらいだ。でもこの店をボクは好きである。回転鮨はきらいだが、ここには鮨の気軽さと下世話さが残っている気がする。02年1月。
しまだ鮨(新橋)
東京都港区西新橋1-13-6/03-3501-0411/12〜14/17〜22/土日祝休/15000円〜
鮨。創業50年の有名店。古いしもた屋2階建ての外観は道端の柳の木とともにとても絵になって素晴らしい。そこに「しまだ鮨」の字が趣よく躍る。聞けば、洋画家・佐野繁次郎氏の作品らしい。建築自体やマッチなどにも彼が関与しているとのこと。さすがなバランスだと感心。入り口を開け、左側に静かに広がる数寄屋造りの空間もまた心震わすものがある。つけ場の周りは天井高く、広々していて清々しい。…が、しばらく見回してくるとつけ場の周りは雑然と片付いておらず、白木のカウンターもそこここが汚れ、少し清潔感に欠けている。職人の白衣もなんだか薄黒い。あれ?と思いつつ注文をするが、出てくる握りは煮きりを塗ってない鮮度重視系で、酢飯とタネのバランスが悪くボクの好きではないタイプ。コハダなども酢が強すぎ、酢飯が完全に負けている。タネも大きめ。5貫ほど食べたところでいきなり赤だしが出たのもびっくりした。こんな濃い汁をこのタイミングで飲まされたら頼める握りも限られてきてしまう。
二階に座敷があり、政財界の方が利用されているようだ。場所柄&雰囲気柄、接待にはとても向く店なのかもしれない。店主は縄文米というマクロビオティティック理論に基づいたお米(発芽玄米をベースに14種類の豆類・雑穀を配合)を提唱していて、勝手口の方で販売もしている。雰囲気的に捨てがたいいい店なのだが、ボクには残念ながら合わなかったようだ。05年3月。
鮨光(新橋)
東京都港区西新橋4-6-1/03-3431-5744/土日休/3000円〜
鮨。安価に良質な鮨が食べられる。サラリーマンに人気の店で、ざっくばらんな親方のお人柄もあって人気の店となっている。ネタはそれぞれ新鮮で大衆路線としてはなかなかの物。握りはシャリが多め。ハズレもあるが当たりもある感じ。いい店だと思う。ただしボクはある一点についてのみいい印象を持っていない。親方がちょっとヒマになると客の前で煙草吸うのである。吸ったその手で握るのである。それを見て以来、再訪はしていない。嫌いな店ではないのだけれど。96年9月。
すし善(汐留)
東京都港区東新橋1-8-1カレッタ汐留46F/03-3569-0068/11〜22.30/無休/10000円〜
鮨。札幌の有名店が東京に進出した。北海道の魚介類を食べる感動を東京でも味わえるのはなかなかうれしいが、東京で食べると意外とその有り難みが薄れるのも事実。北海道直送の北海道系のタネ(八角とかボタン海老とかホッキとかツブとかキンキとか)はさすがにうまくてうれしいが、他の食材は築地から仕入れていることもあってまぁ標準的。タネと酢飯のバランスで食べさせるタイプの鮨ではなく新鮮なタネを楽しむタイプの鮨なので、ボクはあまり好まない。カウンターは長く、テーブルも多い。照明が明るすぎて高級感はあまりない。大箱だったり、年中無休だったり、職人が多かったり(どの職人が握ってくれるのかは賭け)するのも不安。高額店のクオリティが保てるのだろうか。ちなみに17時以降はサービス料10%乗るので、昼にカウンターでおまかせを食べた方が少し安く済む。ただし昼はオイルたっぷりのサラダが出て、鮨には馴染まなかったりする。05年5月。
福音(築地)
東京都中央区築地3-4-6/03-3544-5568/日祝休/6000円〜
鮨。新しく出来た店(2000年現在)。鮨屋激戦区のこの界隈で新規に開店するのだからきっと大変だろうなぁと思いつつ食べに行った。大理石仕様でちょっとバブリーな店内。鮨自体は比較的普通かもしれない。タネにもシャリにも偏らず、とても安心できる握り鮨だった。それなりにおいしいのだが驚きや発見があるものでは特にはなかったかな。好きでも嫌いでもない感じ。00年8月。
鮨つかさ(築地)
東京都中央区築地3-12-1 多喜川ビル1F/03-5565-8334/11〜13.30/ 17.30〜22/土曜昼・日祝休/夜10000円〜
鮨。全体的にふんわり握るやさしい鮨という印象。とても丁寧かつ真摯な気持ちが伝わってくる店。鮮度と男気が売りである築地界隈では珍しいタイプかもしれない。握るときに酢飯の真ん中に左手親指で穴を開けて空気を多く含ませ、そのうえにタネを丁寧に置き、握る。酢飯はしっとり柔らかいタイプで、固めの酢飯が好きなボクとしては少し物足りなかったが、全体にふんわりとろけるのでこれはこれでおいしい。捨てシャリの仕方が右手で丁寧に行われるのもなんとなく逆に好感度アップ(美しいとは言えないのかもしれないが)。全体に素朴感が強く地味な店だがすごくちゃんとしているのだ。酢飯は酢があまり効いていないこともありインパクトは薄いが、タネや煮きりとのバランスはとてもいい。うわ!うま!と驚くものはあまり無いが安心してゆっくり楽しめる感じ。まぐろの脳天をスモークした握り(つまみもある)がオリジナルな美味なので是非。玉子もプリン系の特徴ある味。とにかくバランスで食べさせる。酒は白鷹など。寿司種はそんなに多くない。カウンター7席と奥に座敷あり。昼はバラちらし(1000円:かなりお得)とお決まり(1800円)をだすが、夜と同じくおまかせ(10000円〜)もオッケー。04年11月。
すしざんまい(築地)
東京都中央区築地4-11-9/03-3541-1117/24時間営業/無休/3000円〜
鮨。築地場外にあって、年中無休24時間営業の店である(回転鮨ではない)。仕事帰りの午前3時頃(笑)に話のネタに行ってみたが、そんな時間でも満席。わりと広い店なのにたいしたものだ。この店のピークはいったい何度あるのだろう。聞けば朝、昼、夕、夜、深夜と5回はピークが来るという。ひえ〜。
職人が数人立ち、ちゃんと目の前で握ってくれる。テーブルもわりとあり、収容人数は多い。その鮨はシャリが甘めに作ってあり、深夜に食べると(疲れていることもあって)美味く感じる。もし意識して深夜に甘くしているのならかなりのやり手。ネタは場外だけにまぁまぁいいし、活気はあるし、24時間営業の廉価店とはいえそれなりにいい店なのだ。ただ、昼や夕方に食べるとまたどう感じるかわからない…。深夜族にはオススメだ。01年7月。
大和寿司(築地)
東京都中央区築地5-2-1中央卸売市場内6号棟/03-3547-6807/5.30〜14/日祝・第2.4水休/1500円〜
鮨。「だいわすし」と読む。築地市場場内にある有名店。魚関係に従事する人が主な客なのだから鮨ダネにごまかしが利かない。新鮮かつ上等。この、日本でもトップクラスに厳しい客環境において一番の人気を誇る店だけあって(まぁこの頃は観光地化したのでそうでもないが)、タネ重視の鮨屋としてはかなりの上レベル。うまいし安い。シャリも悪くない。ボクはこういう「ネタ勝負」の鮨よりもっとシャリとのバランスを意識した「仕事重視」の鮨の方が好きなのだが、この店の雰囲気やにぎわい、そして鮮度プリプリを楽しむ良さがわりと好きで、昼に築地を歩いていると思わず寄りたくなる(すごい行列なのでめったに寄れないが)。創業40年。場内でも老舗の部類だろう。場内なら一番うまいと個人的には思う。おまかせの3000円のコースがオススメ。00年7月。再訪数回。
寿司大(築地)
東京都中央区築地5-2-1/03-3547-6797/5〜14/日祝休
鮨。築地市場の中の一店。「大和寿司」よりは短いがいつも行列が出来ている。個人的には「大和寿司」の感じの方が好きだが、鮮度重視の市場鮨としては水準的。ちゃんとおいしい。タネを鮮度よく感じさせる技が「大和寿司」の方が少し上手かな、という感じ。どちらが好きかは個人差あるだろう。99年11月。
すしまる(築地)
東京都中央区築地5-2-1中央卸売市場内/03-3541-8414/7〜14/市場休場日/2000円〜
鮨。卸売市場内なのでタネは新鮮。安価でそれなりの鮨が食べられる。ただ、酢飯の上に新鮮なタネを乗せただけ、という印象がするのが残念。酢飯もちょっと固めすぎる気がする。ご主人が多弁毒舌系で、それがある種の魅力にもなっている店のようだ。常連になってご主人と悪口言い合いつつ安く新鮮な魚をつまむと楽しいかもしれない。同じ卸売市場内の「大和寿司」「寿司大」が大行列の時はこちらへ足を伸ばすのもいいと思う。00年12月。
さ々木(勝どき)
東京都中央区勝どき1-1-1プラザ勝どき1F/03-3531-4741/11.30〜13/17〜21/日祝休/12000円〜
鮨。ずいぶん久しぶりの再訪。2001年頃より代替わりしているようだ。以前のご主人は銀座の「なか田」で修業し、その後「勘八系」の教師として、ネギトロ巻や納豆巻を創り出した人。数年前より手が動かなくなったということで息子さんがいまはつけ台に立っている。息子さんは札幌「すし善」で修業したらしい。北海道と東京では魚がずいぶん違うので苦労したようだが、「海鮮居酒屋ではなく、ちゃんとした江戸前すしにしたい」と語ってくれたように、新鮮タネ系ではなく仕事タネ系の立派な鮨を握ってくれる。酢がしっかり効いた酢飯。もう少し酢飯が多い方がバランスがいいと思うが、全体にいい感じの握り。締めるものは締め、煮る物は煮るという基本を崩さず握ってくれる。カスゴなどに少し皮を感じたり、おぼろが効果を発揮してなかったりと、少々惜しいところもあるのだが、若くて将来性のある握りだった。わりと好きかも。定期的に食べてみたい。店内は広めで清潔感もある。05年3月。
さくら亭(佃)
東京都中央区佃1-11-8 ピアウエストスクェア1F/03-5560-3321/11.30〜14.30/17.30〜22/水休/10000円〜
鮨。素材重視の鮨屋で、その真骨頂は握りよりもつまみで発揮されると思う。お酒とともにゆっくりつまみを食べて旬や季節を感じるのがいいかもしれない。珍しいタネや自信たっぷりの旬のタネなどが揃っており、こういう店は通えば通うほどいろいろいい思いが出来るのだろうなと想像される。ボク自身としては鮨屋にはつまみより握りに期待してしまうのだが、握りは意外と普通。つまみで食べた同じタネでも鮨の方がよりうまく昇華されているとうれしいのだが…。つまみ重視の人にはとてもいい店だと思う。佃の高層マンション群の1階。02年8月。
おけい寿司(八重洲)
東京都中央区八重洲1-8-11/03-3271-9928
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
京すし(京橋)
東京都中央区京橋2-2-2/03-3281-5575/11〜14/17〜20/土日祝休/6000円〜
鮨。京橋にポツリと残る古い一軒家でとても入店しにくい雰囲気。凛とした空気が外までじわりと漏れていて、かなりハードルが高い。でも入ると意外ときさくでカジュアルだ。古く使い込まれた店内は趣充分。歴史を感じさせつつも、とても清潔でシンプル。つけ場に立っている職人の佇まいもいい。握りは強めの仕事をしたタネにほんわり甘めの酢飯を合わせる。大ぶりな握り。江戸古式的な男鮨。すぐお腹いっぱいになっちゃうがなかなかうまい。
この店はランチも良い。鉄火丼(1200円)やいなだ丼(880円)、アジ丼やサバ丼があるが、実は「鉄火といなだ、ハーフで」というオーダーが出来る。ガリを細かく切って酢飯の上に敷いた上に、鉄火半分、いなだ半分、丼の酢飯の上にキレイにレイアウトされて並ぶ。そしてわさびが美しく乗っている。丼は全体に甘めに調味されており、バランスはとてもいい。この店は、夜に握りより昼に丼の方が気に入っているかも。05年8月。
吉野鮨本店(日本橋)
東京都中央区日本橋3-8-11/03-3274-3001/11〜14/16.30〜21.30/日祝休(土曜昼のみ)
鮨。創業明治12年の大老舗。昔ながらの雰囲気で安価に本格的江戸前が食べられる良心店。煮きりを使い、酢飯と鮨ダネのバランスもとても良い。仕事してある光り物や穴子などは特にいい。酢飯とタネがいいバランスで口の中でほどける。お好みで食べて(酒を飲まなければ)4000円〜って感じで気軽に食べられるのがいい。ランチもいい。1575円で食べられる。昼時ともなると高島屋でお買い物の奥様方で混み合うが、彼女らはテーブル席に陣取るので、意外とカウンターが空いている。ただし、ランチコースは若手が握ったりしているので、少々出来にムラがあることもあるのは仕方なし。日本橋の高島屋の裏手にある。03年11月。再訪数回。
すし屋の清助(八丁堀)
東京都中央区入船1-2-5 B1F/03-3297-1745/17.30〜23/日祝休
鮨。入船の路地にある小さなビルの地下1階にあるこぢんまりした鮨店。L字型のカウンター中心で、個性的なご主人とわいわいしゃべりながら飲むお客さんで賑わっている。タネの鮮度を重視した鮨で酢飯とのバランスはあまりよくないが、それなりにおいしい。工夫のある一品もあり。06年11月。
き寿司(人形町)
東京都中央区日本橋人形町2-7-13/03-3666-1682/11.45〜14.30/17〜21(土〜20)/日祝休/12000円〜
鮨。きずしの「き」の字は七が3つの「き」。雰囲気抜群。接客も良い。場所柄もあって「江戸」を感じる良店。ほとんど文化財の趣である。この雰囲気の元、仕事がされた鮨を楽しむと「よくぞ日本に生まれけり」とか思う。左利きの親方のふるまいは見ていて惚れ惚れ。煮系蒸し系が特によい。タネと酢飯のバランスがもう少しいいとベストかなぁ。まだ食べていないが、冬にかけての季節にはハゼの握りがあるらしい。95年10月。
久々の再訪。相変わらず雰囲気は抜群で、この店の外観や調度品はそれだけでご馳走だ。親父さんの息子さんもカウンターの中に立つようになり、家族的な雰囲気がまた強くなった。それも良い。ただ鮨自体は前に感じた感激がなく、意外に普通に感じた。大きめのタネでどっしり握ってくるタイプで、きちんとおいしいのだが、それ以上の驚きはほとんどない。敢えて言えばコハダが良かった。値段も以前はコストパフォーマンスがいいなぁと感じたが、そんなにいっぱい食べた気がしないのにあっさり15000円以上したのにはちょっと驚いた。質・量・値段の釣り合いが悪い。好きな店だったのだけどタイミングが悪かったのだろうか。04年6月。
神田鶴八(神田)
東京都千代田区神田神保町2-4/03-3262-0665/12〜14/18〜22/日祝休/15000円〜
鮨。師岡幸夫氏が握る伝統の一店。とてもおいしいと思った。シャリとネタのバランスが非常に良い握り。名店の誉れ高いのもうなずける。が、師岡氏の説教が独特で、途中から非常に居心地が悪くなった。となりの客を責める責める(笑)。饒舌にしゃべりながら握るのも少し気になる(唾が鮨に…)。映画の話など話題は豊富なのだが、なにしろ自分が褒められるまでしゃべりやめないので客も大変な思いをする。「さすが親父だね」と誰かが褒めると逆に「お前らがだらしないんだ、だいたいな…」と説教しだし、一通り怒り終わるとまた客が褒め、の繰り返し。ちやほやし続ける客がいるからああなってしまうのかな。味はいいんだけど、その態度がどうしても好きになれなかった。師岡氏が書いた「神田鶴八鮨ばなし」という本はとてもいい本。95年2月。
※1998年にその名物ご主人が交代。現在は当時の一番弟子であった田島道弘氏が握っている。交代後まだ行っていない。
笹巻けぬき寿司(神田)
東京都千代田区神田小川町2-12/03-3291-2570
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鮨与志(秋葉原)
東京都千代田区外神田1-7-6 ラオックスコンピューター館B1F/03-3251-4444/11.30〜22/日祝休/3000円〜
鮨。ラオックスコンピューター館の地下一階(!)というある意味驚異的立地なのだが、意外や意外、しっかりした技術のなかなかおいしい鮨が楽しめる。酢飯はちょっと甘めだが、タネと酢飯が同時に溶ける感じが心地よい。バランスはまぁまぁ。カジュアルな店内だし親方も気軽にいろいろ言ってくれるので鮨初心者がひとりでカウンターに座っても大丈夫な感じ。ボクにとって秋葉原は実に疲れる街なのだけど、その疲れを静かな空間で癒してくれるという意味で助かる店のひとつである。夜より昼の方がお勧めかな。01年3月。
鮨兆(赤坂)
東京都港区赤坂3-6-10 第三セイコービル3F/03-3585-7917/11.30〜14/17.30〜27(土11.30〜23.30)/日祝休
鮨。夜は行ったことないのだが(高いらしい)、ここは昼が有名。名物ランチ「おまぜ」。いわゆる「ちらし鮨」なのだが、タネを細かく切って、ご飯に混ぜ込んでいるから「おまぜ」。イクラとエビと赤身と白身とイカと玉子とキュウリとタクワンと青梅と…、と、いろんなものが彩りよく細切れになって入っていて、酢飯は全体に醤油(煮きり)味になっている。それが混ぜられている状態。で、1500円するんだけど、意外とお得感がある。大盛りをお願いするとかなりの大盛りで出てくるんだけど、値段が変わらない。そのうえ、最初に白味噌の味噌汁が出て、食べてる途中に赤だしも出てくる。味噌汁の二度攻め(おかわり自由)。これは初体験。んでもって、食べ終わるとデザート(ボクのときは葛切り)。そんで、会計時に「どらやき」のお土産までつく。これで1500円。安いなぁ。全体にもともと量が多いので、大盛りでなくても普通盛りでわりと充分。まぁちょっと味が濃すぎる部分があるのと、店が(夜は高いらしいのに)かなりごちゃついているのと、行列が激しいのが難だけど、赤坂のランチではなかなかオススメ。07年3月。
喜久好(赤坂)
東京都港区赤坂3-16-2/03-3585-2478/12.30〜13.30/17〜22/日祝休/15000円〜
鮨。無口でストイックな親方がひとりで握る。藤本繁蔵の弟子のひとりでもある。壁にかかった「握」の文字が力強く、食べているこちらも思わず姿勢を正す。そうして握られた鮨は、白身、コハダ、穴子、赤身、すべてに完成度が高い。大ぶりでタネは大きめ。多少酢飯とのバランスが悪い握りもあった。酢飯とタネの温度差があるのもあり。店は清潔だしご主人真面目で気分はよい。ただ、ボクはくつろげなかった。全体にストイックすぎるのが好みの分かれるところかもしれない。ひとりで行くとやっぱりちょっと緊張する。藤本繁蔵の弟子の中では「山路」に比較的近い握りかな。少しクラシックタイプである。95年9月。01年2月。03年11月。
鮨さいとう(溜池)
東京都港区赤坂1-9-15 自転車会館1F/03-3589-4412
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
はしぐち(紀尾井町)
東京都千代田区麹町5-7 紀尾井町タワービル2F/03-5275-5877
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
寿司政(九段)
東京都千代田区九段南1-4-4/03-3261-0621/12〜21/10000円〜
鮨。創業は文久元年(1861年)というからお江戸でももっとも古い部類に入る鮨屋。戸張政次郎という職人がいて有名だった店である。全体にしっかり仕事にこだわった江戸前握りで、とても安定しておいしい店だ。評判の「シンコ」は山口瞳が「寿司政のシンコを食わないと私の夏が終わらない」とエッセイに書いている代物。旬には一度は訪れたい。煮いかに酢飯をつめた印籠詰めも定番。雰囲気もいいし清潔。若い者にはなかなか行きにくくもあるが、決してお高い感じではなく、くつろげるのがいい。好きな店のひとつ。94年10月。※銀座店も出来た(東京都中央区銀座8-5-22/03-3574-6262)
兼定(六本木)
東京都港区六本木4-4-6/03-3403-3648/18〜/日祝休/20000円〜
鮨。つまみを中心に楽しむにはなかなかいい店。ザガット東京でトップクラスの点を取ったり、食通として有名な方々から大絶賛されたりしている店で、ボクも仲間はずれになりたくはないのだが、ボクはこの店が(鮨屋としては)好みではない。鮮度のいい魚を確かな腕でさばいて出してくれる海鮮系の店としてはレベルがとても高いと思う。でも鮨屋としてはどうだろう。確かに魚の素材と鮮度は抜群だが、魚がうまいのと鮨がうまいのは全く別のこと。鮨は酢飯とのバランスだと考えるボクにとってはあまり鮨屋としての魅力はなかった。あの鮮度と大きさのタネを握るなら、鮨にせず、刺身で食べさせた方がずっといいと思う。
お店自体は六本木のわりに相当カジュアルな感じ。それは好ましい。入店してからも実に気さくに話しかけてくれ、何度も来た店のようにくつろげた。で、おまかせを頼むと次から次へとつまみが出てくる。焼き物まで一気に出される。それぞれとてもうまい。その間、親方は超新鮮な魚を目の前で開き、さばいていく。それはワクワクする光景ではあるのだが、その鮮度では食感は楽しめるものの旨味は楽しめないだろうと感じてしまう。案の定、握りにしたとき、タネのプリプリの食感と柔らかい酢飯が口の中で別々になってしまい、握っている意味がほとんどないものになってしまっていた。鯖寿司など瞠目するメニューもあるのだが。ここを絶賛する方々と好みが違うとしかいいようがない。
あ、それとすごく高価なので注意。ふたりで5万円弱だった。05年1月。
纏鮨(六本木)
東京都港区六本木7-8-13/03-3404-6051/18〜25/日祝休/30000円〜
鮨。有名芸能人などが常に絶賛する店として有名だが、一般人が自腹で行くには向いていない。というか自腹で行ってはいけないと思う。ひとり35000円程度かかるし、握りなどもそこまでのうまさがあるかというと疑問。残念ながらボクが好きな方向ではないようだ。炙りトロやアワビ(塩で食べる)、カイワレの昆布〆、産地を自慢する刺身などのつまみ類も、他人の財布で行ったら美味しいかもしれないが、それだけのお金を払うに見合う価値があるかどうか。店内は古い佇まいでなかなかいい雰囲気なのだが、「この前は○○の社長さんが来られて」「□□さんはこれがお好きで」的な客筋自慢をするサービスの女性も少し困るし、社用族用の雰囲気がぷんぷん。握りのカタチもあまり美しくなく、タネをそのままいただいた方がおいしいと思う。基本的につまみとしてお刺身とかを食べる方が向いている店。有名店なので経験のためにと訪れたが、ここは接待用(もしくは芸能人用)の店だろう。04年10月。
鮨なかむら(六本木)
東京都港区六本木7-17-16/03-3746-0856
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
山路(六本木)
東京都港区西麻布3-2-7 桜田ハイツ1F/03-3403-3581/17〜25/日祝休/10000円〜
鮨。伝説の職人・藤本繁蔵の弟子、館野弘光氏が握る。赤絨毯だったりして雰囲気がやけに高級そうでちょっと入りにくいが大丈夫。入ってしまえば非常に感じがいい店だ。握りは大変バランスが良く酢飯は柔らかめ。タネに比べて酢飯が大きめ。全体に感動する味ではないが高水準でまとまっている印象。白身、貝類等特に良い。穴子や煮ハマはいまいちな時があるのが残念。雰囲気その他含めてボクの好きな店である。夜遅くまで営業しているのもうれしい。96年4月。
久しぶりに再訪したが、なんだか非常に普通になっていた。悪くはないが良くもない印象。でも相変わらず夜遅くまでの営業なので、場所柄重宝する。99年8月。再訪数回。
鮨楽こむろ家(西麻布)
東京都港区西麻布2-9-14/03-5774-0689/11.30〜13.30/17.30〜22.30/土日祝休/5000円
鮨。海鮮刺身系。煮きりぬらない系。口の中の酢飯がなくなってもタネが口に残り、鮨としてのバランスは悪いが、タネの新鮮さや瑞々しさはなかなかのもの。ただタネが大きすぎるきらいがあり、ミル貝など酢飯の4倍くらいのタネで、わざわざ握らなくてもいいと個人的には思う。とはいえきっと「鮨は鮮度が命でしょ」と思う方にはおいしいと感じるタイプの鮨。とても安いので居酒屋使いしても満足かも。ヒラメ、赤身、タイラ、ミル、アジ、コハダ、シャケ、イクラ、ウニ(軍艦でなく握り)、鯖(棒ずし風)、うなきゅう巻き、などでひとり5000円(ビール、お湯割り2、のれそれつまみ)。そういう意味ではかなり安いいい店だ。つけ台の向こうで店主と若者が握る。蛍光灯照明が明るすぎるのが難だし、店も少し雑然としているが、安いので気にならない感じ。テーブル6×2、カウンター9席。サービス料なし。2001年7月開店。西麻布から青山三丁目へ抜ける外苑西通りの一本裏手にある。05年3月。
西麻布 鮨青木(西麻布)
東京都港区西麻布3-23-7/03-5771-3344
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鮨真(西麻布)
東京都港区西麻布4-3-10-301/03-5485-0031
鮨。どちらかというとつまみ中心の店で、感心した料理もあったが、正直、全体に印象の薄いつまみだったかも。握りは赤酢でかなり柔らかめに握ってありとても優しい味。怖面のご主人なのにいわゆる優しい「女鮨」を握る。バランスはまぁまぁ。もうちょっと印象に残るポイントがほしいと思った。結局ひとり2万円強したので、それだけするならばもっと印象が強い握りがいくつかないと苦しい。ただ、わりと飲んだしわりとつまんだので、普通に食べたらもう少し安いのかも。
平行な部分がほとんどない不思議なインテリアの店内は、そのせいかとても広く見えると同時に思ったより落ち着け、なかなか良い。シンプルできりっとした鮨屋もいいけど、こういう柔らかい空間もなかなかいいなと見直した気分。05年7月。
おすしやさん(西麻布)
東京都港区西麻布4-11-29/03-6424-5361/18〜深夜/日休
鮨。まだ新しい店だが、全体に安っぽい作りでちょっと雑然としていて不安がよぎる。夜遅めの訪問だったが、もうご主人は酔っぱらっていて何だか楽しげだが投げやり感もある。20代にみえる若いご主人なのだが、いきなりタメグチで話され、お酒は勝手に出して飲めという。お酒飲み放題のコースで15000円の均一料金。まぁ西麻布でこの明朗会計は立派なのだけど…。
肝心の鮨だが、つまみはいくつかいいものがあった。でも握りがちょっと。酢飯がタネに比べて小さくて細く、酢(赤酢)も弱く、タネに負けている。仕事的にはかなり甘く塩もきつめ。いただいた中ではかんぴょうが塩辛すぎるというのが唯一の印象だった。ご主人がひとりでやっているので客が回転すると洗い物がたまり、それを放ったらかして握るし飲むししゃべるので、店がどんどん不潔な感じになっていく。うーむ…。芸能人とか多いようで、ご主人のトークはとどまるところを知らないが、どうなのかなぁ…。2階はご主人よりも若い弟子がやっている。08年5月。
小笹(渋谷)
東京都渋谷区神泉町10-12 Kコーポ/03-5458-2828
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
小笹寿し(代沢)
東京都世田谷区代沢3-7-10/03-3413-0488/17〜22.30/水休/8000円〜
鮨。職人岡田周三氏の名店。山口瞳の記述によって有名になった彼だが、1950年開店の銀座「小笹寿し」で握り、その後ここに移ってきた。一見怖く頑固だが、シャイなだけで実はとても優しい。親父さんの顔見に行くだけでも行く価値あり。何を食べてもうまいが、穴子のきじ焼きやハマグリ蒸しは絶品。良くも悪くも「岡田周三の店」なので、彼が引退する前に食べに行かないと意味がない。本物の江戸前とは何かをボクはここで教わった気がする。かなりわかりにくい場所にある。弟子が「喜よし」や銀座「小笹」、神泉「小笹」で人気をとっており、岡田周三を根とした系譜にまで広がりつつある。ボクは山口瞳が大好きなので、この店も岡田周三氏も理屈抜きで好きである。95年10月。
※岡田氏は2004年5月26日に亡くなり、いまは違う人が握っている。店もすぐ近くに移転。上記は移転後の住所。移転前は「代沢5-7-10」だった。
海味(南青山)
東京都港区南青山3-2-8/03-3401-3368/18〜24.30〔土〜23)/日祝休/20000円
鮨。「うみ」と読む。威勢のいい大将が元気に仕切る、カウンター9席テーブル2つの小さなお店。なにしろこの大将、楽しそうに美味しそうに握ること日本でもトップクラスと思われる。つまみを少しもらい握りにしたが、つまみ系はどれもこれも非常に素材がよく、旬のものをストレートに出してくる。「今日はお客様に是非食べていただきたいものがいっぱいあるんです!」と一見客にも楽しそうに言い、旬のおいしいつまみを次々に出してくれる。工夫の効いたお皿もあるが、基本的にはストレート技で、どれも印象的だった。
大声で薦めるだけあって産地も素材も吟味してある。聞けば築地だけでなく産地から直送で取り寄せているものも多いようだ。勉強熱心なのだろう。相対的に握りの印象が少し弱いかな…。丁寧な握りなのだが、大将の「美味しいでしょ〜!」という迫ってくるような迫力がつまみに比べて足りない気がする。酢飯とのバランスももうひとつ。ただウニを軍艦ではなく握ったりするあたりは良い。普通の鮨屋では握らないタネも工夫して握ってくれるし。
全体的に、大将が必要以上に大声で話すので静かに食べたい向きは面食らうだろう。個人的には元気過ぎるのが玉に瑕だが、客を元気にしてくれるという意味では希有な店。お酒はひと目惚れと辛口と鯉川だったかな。青山三丁目(ベルコモンズの交差点)を西麻布方面に3分ほど歩いた右側。02年3月。
おけいずし(キラー通り)
東京都渋谷区神宮前2-3-26/03-3405-4611/13〜23/月休/12000円〜
鮨。青山三丁目からキラー通りを下がっていくと右側にある小さな店。「おけい」の文字が暗闇に浮かび上がっていてとても雰囲気がいい。この店はつまみがおいしい。創作系の突き出しや料理はとても凝っている。いろんな食材がいろんな工夫をされて出てきて、それぞれに相当うまい。が、黙っていると料理ものばかり次々出てきてなかなか握りにたどり着かない。握りにたどり着く前にお腹一杯になってしまう。実際つまみだけで帰る客もいるようだ。とはいえ、つまみがおいしいから「そろそろ握りへ」と言いにくかったりするのだが。
深く一礼して鮨を握り始めてくれるのだが、料理と比べると握りはまだまだ伸びる余地がある印象。柔らかすぎる時と固すぎる時があるし、タネとのバランスももうひとつ。ご主人、とてもがんばってはいるし、ファンも多いのだが、少し近寄りがたい雰囲気になっているのが残念。芸能人も多く派手な店になりつつある。日曜にやっているのは貴重。96年3月。
匠(キラー通り)
東京都渋谷区神宮前3-5-1 青山351ビルB1F/03-5411-1033/11.30〜13.30/17〜23/日祝休/8000円〜
鮨。96年の夏に出来た店。開店1周年のころ、試しにとばかりに入ってみたが全体に段取り悪く、ちょっと戸惑った。盛り上がっている話におかまいなしにしつこく注文を聞いてきたり、一貫でお願いしているのに二貫出て来たり、オーダー忘れたり…。店員の変わり目だったのか、なにか事情はあったのだろうが、ちょっとネガティブな印象が残っている。いまは改善されたかもしれない。味はまぁまぁ。あ、それと、照明が明るすぎる印象も。97年9月。
寿司万(キラー通り)
東京都渋谷区神宮前3-35-8 ハニービル青山B1F/03-3408-2285/6000円〜
鮨。カウンターの設えは気持ちいいし、大将もパキパキ仕事をこなしていて感じがいい。場所柄ちょっと高級なネタとか工夫したつまみとかも出てくるのだが、全体に握りがちょっと弱く、ボクの好みには合わなかった。くつろげるいい店だし人気もあって混んでいるのだが…。キラー通りの月星の横の地下一階。99年9月。
すし昴(青山一丁目)
東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山103号/03-5411-1420
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
喜よし(桜新町)
東京都世田谷区新町2-5-14/03-3706-7008/18〜21(日祝17.30〜20)/月休/6000円〜
鮨。カウンター10席ほどの小さな店。サウスポーの親方は下北沢「小笹寿し」の出身。岡田周三の技を引き継ぐ真摯な青年である。コハダ、白身、穴子、何でもうまい。穴子は特におすすめ。場所柄か、かなり庶民的に軌道修正している感じ。ちょっと応援したくなる店である。96年5月。
9年ぶりに再訪。親方すっかり白髪になり、角もとれて明るくナチュラルになった印象。前もニコニコはしていたがもっと寡黙だった。いまはどちらかというとガハハ的。おかげで店が明るくなった。基本的に18時30分・20時30分の二回入れ替え制になり、水曜と金曜は二回目がなく20時30分には店じまいするそうだ。んー、小さい店だから回転重視なのもわかるし、なにかキッカケもあったのだろうが、基本的に入れ替え制はあまり好きではない。アワビの塩蒸しと穴子生地焼きをつまんでから握りにしてもらったが、前回の印象より男っぽい握りになっていた。以前感じた繊細さが少しなくなったかも(ガハハ系になったから?)。タネは分厚めで酢飯とのバランスもイメージより悪い。もう少し薄めに調整したほうがいい気がする(住宅街だと厚めの方が喜ばれるのかもしれないし、それに合わせていくのも店として正解だと思うので、単なるボクの感想&好みである)。コハダ抜群。ヅケもいい。アジもよい。かんぴょう最高。ちょっと酢飯との温度差がある握りが多かった気がする。でかい煮穴子はおいしいのだが、握りとしてはちょっとハテナ。同行者が左利きだったのだが、左利き用に鮨の置き方もきちんと意識してあったりして、細かい気遣いが行き渡っていた。05年4月。
すし屋の中川(二子玉川)
東京都世田谷区玉川3-9-8/03-3700-7188/11〜14.30/17〜23/月休/4000円〜
鮨。名前からして多分「勘八」出身だろう。用賀に本店がある大衆鮨屋だ。大衆というのは値段のこと。味は値段からしたら大変よい。料理ものがわりとよい。焼トロやさざえなど工夫があっておいしい。握りはタネと酢飯とのバランスがちょっと…だが、値段を考えたら文句などいえない。広い店だが大変賑わっている。ビールと共に気軽に鮨をつまみたい、という時に重宝するタイプの店。ボクはわりと好き。98年7月。
鮨小野(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿1-1-5 エビスオークビルⅠ 2F/03-5447-1124/18〜24/月休
鮨。07年12月に開店したまだ新しい店。カウンター6席と個室ふたつ。どれもお洒落に作ってあり、目的によっていろいろ使えそうである。おまかせ(12000円からと書かれているが、まぁお酒飲んで20000円かかると思った方が良い)だと、つまみと握りを組み合わせて流れを作ってくれるが、トリッキーな創作系の印象ばかり残り、握りの印象が相対的に弱くなる。ウニとジュレのワンスプーンとか、大トロ炙りを玉ねぎで合わせた手巻きとか、干瓢の握りをノリで巻いたりとか、インパクト狙いの創作系が続く。カウンターの真ん中後ろに置かれた火鉢が売りのようで炙りものが多い(炙りの串焼きも出る)。
握りは優しいタイプ。酢飯がもう少し強い方が好みだが、これは個人差があるだろう。仕事系のタネはあまり多くない。20000円程度かかる高級店としては全体に物足りない。おいしいタネももちろんあるが、標準的という印象。まぁ全体においしいのだが、値段に見合うかと言われると見合わないと言わざるを得ないかな。ご主人の小野淳平氏は代々木上原の「すし勘分店」で修業されたらしいが未確認。ちなみに日曜日はご主人がお休みのため、「鮨 空」と名前を変えて比較的安価に(たぶん弟子が)営業をしているようである。09年3月。
松栄(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿南1-2-4/03-3711-4364/11.30〜13/17〜22/日祝は17〜21/無休/10000円〜
鮨。恵比寿近辺では有名な鮨屋。バーの「松下」「松虎」、そばの「松玄」などいろいろ多角経営している松下グループの中心店。打ちっ放しの店内はおしゃれで清潔。高い身なりをした客が多く、バブリーな雰囲気になっている。鮨は(つまみは特に)脂とろけ系を中心にした官能タイプ。次から次へこれでもかととろけ系が出て来て口中を刺激する。うまい。握りにたどりつけない人が多いのもわかる。ただ握り自体はタネの味わい勝負で酢飯とのバランスはそんなに考えられてはいない印象。タネのとろけ具合を助長する感じで柔らかく握ってあり、好きなヒトはたまらないだろうが…。ちなみにボクの好きなタイプの握りではないのでボク自身はそんなに盛り上がらないのだが。あと、コストパフォーマンスが悪いのも難。とろけ系が多いので仕方ないが、高すぎる気がする。99年9月。
鮨 後楽(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-13-6/03-3476-1137 /日祝休
鮨。靴を脱いで上がる。基本的にお任せで、新鮮な素材を軽快に食べさせてくれる。全体につまみの方が印象が強い。つまみを肴にお酒(品揃えがいい)をゆっくり飲むタイプの店かも。炙ったり叩いたり蒸したりお椀にしたりと食べていると握りに行くのが面倒になってくる感じ。最後に少し握ってもらったが、タネが勝つタイプ。バランスはもうひとつ。ご主人は研究熱心で良い。大理石のカウンターと座敷。ちょっとバブリーな雰囲気かな。恵比寿神社近く。05年11月。
寿し屋の市勘(代官山)
東京都渋谷区代官山町9-5 サンビューハイツ代官山1F/03-3464-5559/11.30〜14/17〜23/月休/5000円〜
鮨。ちょっと浅草にでもありそうな佇まいだが、代官山である。値段的にも味的にも安心できる鮨屋で、基本的には好きである。どの握りも奇を衒わず丁寧で、真摯な仕事ぶりが伺える。居心地もいいし、店内の感じもいい。客層もわりといい感じ。まぁ要するに好きなタイプの店なんでしょうね。つけ台がふたつに分かれており、どちらに座るかは賭け。昼下がりの空いている店内もなかなか。99年11月。
やまさき(代官山)
東京都渋谷区恵比寿西2-17-8 ITO代官山/03-3770-9880/10000円〜
鮨。代官山近辺ではわりと評価が高い店らしい。が、残念ながらボクとは合わなかったようだ。いろいろ調理して出してくれるつまみはおいしいものもあるし普通のものもある。握りも当たり外れあり。ちゃんといい店だし、それなりなのだが、値段・場所からするとちょっと期待はずれかな。客はよく入っていた。99年2月。
すし匠 廣野(中目黒)
東京都目黒区東山1-6-7/03-3713-3612
鮨。中目黒のガード下にあった店が少し北に移転(2003年4月)。新しくなって心機一転という感じ。古い方も行ったが、新店の方がより親密で落ち着ける造り。全体に料理一品物がおいしい店で、店主の廣野さんが旬の食材を見極めて、美しく優しく作ってくれている。うまい。おまかせでじっくり食べるのが正解。最初は一品もの。そのうちだんだん握りが混ざりだし、最後は握りだけになる、といった流れ。ただ、握りはちょっと優しすぎる印象。酢飯がホロリとしすぎていて酢飯が鮨ダネに負けている気がする。優しいつまみで飲んで、グッとしまった握りで締めたいボクはそこが少し残念。店主の廣野さん、最初はとっつきが悪いが、話してみるととっても優しい人。その性格が料理に出ているなぁと感じる。03年9月。
鮨たなべ(祐天寺)
東京都目黒区中町2-44-15 /03-3792-5855/11.30〜13/17〜23/日休/15000円
鮨。握りと言うよりつまみ主体の鮨屋。ボクはつまみよりすぐ握りに行きたいタイプなので戸惑うのだが、ここはつまみがそういうボクの好みを越えてうまい。あん肝トビッコ和えとか、穴子の刺身、生のり、しんこしんこ和え、舞茸の土瓶蒸しなど、気張りすぎずバランスの良い料理が並ぶ(つまみを工夫しすぎない程の良さ、というか)。つまみの印象が強い店だ。
酒は8種類、順々に出てくる。つまみの順番に合わせてくれるともっといいが、飲む速度とつまみを出す速度を合わせるのは無理かもしれない。一の蔵、浦霞、立山、初孫、北雪、加賀鳶と続くラインナップ。カウンターと奥に座敷。目黒区役所の真ん前にある。地元民が多いのかと思ったらそうでもない。客層は若い人が多く騒がしいときがある。全体に握りが弱いのが残念。02年2月。再訪3回。
徳助(尾山台)
東京都世田谷区尾山台3-10-10/03-3701-2383/12〜14/18〜22/日休
鮨。尾山台の商店街にある半地下の店。郊外とは思えない高い水準。全体にやさしいやさしい女鮨で、口の中でおだやかにほどける感じが良い。コハダ、オニカサゴ、シマアジ、小柱、干瓢、うまい。芝海老や白身のすり身をくわえてカステラ状に焼き上げた玉子もとてもいい。器も良い。冷酒は初孫のみ。10年ぶりくらいに伺ったが、ご主人、前よりどっしりして揺るぎない感じになった。タネに比べて酢飯がちょっと弱いかな。でもバランスは悪くない。住宅街の佳店。97年11月。06年4月。
いずみ(目黒)
東京都目黒区下目黒6-6-9/03-3793-9150/月休
鮨。本「失われゆく鮨をもとめて」(一志治夫著)で取り上げられて一躍有名になった店。鮨好きには「あら輝」のご主人の修業店と言った方が通りがいいのかもしれない。本の題名通り、貴重な店だとは思う。全国各地から精選した素材と手の込んだ伝統の仕事(半分くらいは創作だけど)。それをくわしい蘊蓄と共に給してくれる。失われつつあるそういう仕事と味(珍味に近い感覚)をしっかりいただくという意味では本当に貴重だし、ご主人の情熱には頭が下がる。
ただ、店の女性陣を含め「これがいかに貴重か」「本当にすばらしいものをあなたは食べているんですよ」「いつもどれだけ人気で予約が取れないか」みたいな言葉が続くのが少し困った感じ。慣れない人はビクビク食べている。まぁこれも店の個性だし、ご主人はとても優しくニコヤカなのだが、もう少し普通に食べさせてくれないかな。
コースでいろんなつまみが出るタイプの店。最初の青ギス(珍しい)から、茶ぶりナマコ、真牡蛎とリンゴ焼き、四万十の青海苔、夜光貝の焼いたものを蘇鉄の味噌とデラウエアで、など、蘊蓄に値するつまみがいろいろ出る。旬ごとに、いや日ごとに変わるであろうこれらのお料理は大変おいしいと思う(かなり濃いめの味つけだが)。ただ、残念なのは、握りが弱いこと。柔い握りだから手の平に渡してくれるのだが、それにしてもタネに負けている。ご主人が病気をしてからつけ台に立たなくなったこともあり(客席で客の相手を"濃く"してくれはする)、握りは若手が握るのだが、これがどうにも弱い。弱すぎてタネが勝りすぎる。これが残念。ご主人がつけ台に立っていた頃は、これらの珍しいタネが酢飯とどう合わさっていたのだろうと想像で食べるしかない。
握りの中では4種の小肌が面白かった。締め方をかえ、白酢で締めたもの、赤酢で締めたもの(これは酢飯も赤酢を使ったもので握る)、柚子を強めにきかせたもの、赤酢にジンを加えてみたもの、の4種だったかな。でもね、これも握りとしてはもうひとつ。締めの味はとても良かった。あとは煮蛤のツメが透明なのが個人的には面白かったかな。
店は相当わかりにくい場所にある。店内は芸能人のサインだらけで相当カジュアルな雰囲気。いろんな意味で個性的な店。相性が合う人には一生に一軒の店かもしれない。ボク個人としては「向学心溢れた若いころならもっと好きになったかな」という感想。今はもっと気楽にほんわか食べたい。ちなみにお勘定はふたりで38000円くらいだった。08年12月。
あら輝(上野毛)
東京都世田谷区中町4-27-1/03-3705-2256
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鮨処すゞ木(池袋)
東京都板橋区南町34-7/03-3973-0914
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鮨 さわ田(中野)
東京都中野区中野1-4-2 /"18.30〜と22〜の2回転のみ(日曜12〜14、18〜21)"/月休/20000円〜
鮨。2002年4月に出来た店で、すぐ山本益博氏が褒めちぎり有名になった。カウンター5席のみの小さな店。檜の特注旧式氷冷蔵庫(タネを熟成させる)や茶釜、七厘などが置いてあり、いかにもおいしそう(そして高そう)な雰囲気の中、澤田氏がひとり取り仕切る。味はひとこと、とてもおいしい。おいしいけどとても高い。当日オトコふたりで訪れて50000円だった。もちろん自腹だったので青くなった。中野で銀座以上の値段。うーむ。席数少ないし素材は最高級を選んでいるようなので仕方ないかもだが、やっぱり高い…。
ただし、繰り返すが味はいい。全体に脂系のとろける味でこれでもかこれでもかと攻めてくるので、年配の方より若い方に好まれる店だと思う。たとえばつまみ。とろとろ系の白身から始まって、アワビが拳大で出てきて「手でつかんで食べて下さい」とくる。美味すぎだけどボクにはtoo much。次にウニはなんと一箱がひとり分。too muchすぎ。すべてそんな感じ。藁で燻されたカツオも見事なトロのステーキもおいしかったが、脂系の連続で胃はもたれ、健診の数値が気になり出す。
握りは細長いタイプで酢飯の塩がわりときつめ。鮨ダネは酢飯の裏側まで回る。銀座の「青木」っぽいか。カツオを3枚付けしたりしてこれまた脂とろけ系。全体にとてもおいしいし、丁寧な仕事と上手なプレゼンテーション(炭で表面を上から炙ったり)で飽きさせないが、やっぱりボクにはちょっとtoo muchかなぁ。脂のノリが強すぎる。強い味ばかりで押さず、さっぱりした弱めの味とメリハリをつけたらもっと良くなると思うのだが…。澤田さんがもう少し歳をとって脂系が控えめになり、値段ももう少し落ち着いたらきっと好きな店になると思う。
18時半からと22時からの2回転のみ。つまり客は1日10人。日本酒は磯自慢と麒麟山のふたつ。焼酎もある。ビロードの赤い椅子は居心地よし。03年9月。
※銀座に移転。銀座移転後はうかがっていない。
喜奈古寿司(八王子)
東京都八王子市元本郷町1-4/0426-25-2008/11.30〜22/月第2日休/12000円〜
鮨。八王子の有名店。バブル時代は東京からわざわざタクシーに乗って行く人も多かったと聞く。もちろんそれだけヒトを引きつける魅力があるのだろうが、全体につまみ重視&脂とろとろ系なので、ボクの好みとは残念ながら合わなかった。大トロのステーキ(好き嫌い分かれるところ。ギトギトしすぎ)などの料理ものがお好きな方には(その立地の意外性も手伝って)堪らない店ではないだろうか。ただ、東京からわざわざ通っている客達はご主人を持ち上げすぎで、ご主人も少し威張り気味のしゃべりをする。その辺は話術の売りでもあるとは思うが、ボクはそこもなんとなく合わなかった。94年8月。
和賀(幡ヶ谷)
東京都渋谷区幡ヶ谷2-9-14/03-3370-9907/17.30〜22.30/月休/7000円〜
鮨。京王線幡ヶ谷駅の商店街脇にある小さな店だが、とてもやる気のある店主と明るい奥さんがおいしい魚を食べさせてくれる。つまみと握り半々のコースで7000円。お腹いっぱいになる量なので値段はリーズナブルだ。ボクが行った日は、つまみは生系。握りは煮きりを塗ってくれる系だが、全体に脂の乗った旨味で勝負という感じのタネで、酢飯とのバランスはもう少し。酢飯の酢が弱いのとタネが強すぎるのが惜しいか。特に、タネの温度と酢飯の温度がかけ離れている握りがいくつもあったのが残念。親父さん明るくて美味しいモノを食べさせようと真面目で前向きで、こちらがおいしそうな顔をすると「おいしいでしょう!」ととても喜ぶ。奥さんもとてもいい感じで、味噌汁(エビ頭)と〆のあずきのアイスは奥さんが作る。BGMはジャズ系。店の中は普通っぽい。もう少しスッキリ整理されている方がおいしい雰囲気になるかも。05年3月。
橘寿司(下北沢)
東京都世田谷区北沢3-34-1/03-3466-9295/3000円〜
鮨。小さな店で全体に梁とか壁とか床とかが斜めになっていたりして不思議な平衡感覚におそわれたりするのだが、安くておいしい料理を食べさせる。そう、この店は握りより一品料理の方がオススメだ。素材の仕入れは確かなので、新鮮な天然ものをしっかり食べさせてくれる。本マグロのいろんな部位を炭焼きでいろいろ食べさせてくれたり(絶品)、ズワイガニを焼きでこれでもかと食べさせてくれたり、趣向もなかなかいい。しかも価格的には考えられないくらい安かったりするのだ。海鮮居酒屋的に使うととてもいいかも。電話で予算を相談して小宴会するのにもいい。お通しで出るカマの煮たヤツや穴子の巨大握りは名物。01年11月。
双葉鮨(品川)
東京都品川区南品川2-8-15/03-3472-1126/11〜14/17〜22(日祝16〜22.30)/水休
鮨。旧東海道沿いにある、この辺では古い鮨屋。新鮮なタネを使った大振りの握りで、握りの質はとてもいい。ただ個人的にはもう少し酢飯が強めに主張するタイプが好き。新鮮なタネを売りにするタイプはあまり好きではない。まぁでもそういう好みについては個人差があるので…。新鮮でちゃんとおいしい鮨を食べるにはこの辺りではとてもいいと思う。02年2月。
宮葉(浜松町)
東京都港区浜松町2-11-8/03-3431-3880/11.30〜13/17〜21/日祝休/20000円〜
鮨。東京一と評する人もいる隠れた有名店(鮨好きの間では)。実は訪問したとき宮葉氏はいなかった。長く勤める一番弟子に握ってもらったので以下はその印象になる。
昼に入店しておまかせで(夜は一見さんお断りなので、まず昼に行ってちゃんとおまかせを食べ、名刺を渡すなりしてから夜に行く必要がある)。つまみは厚め。全体にタネ重視なのか握りもタネは大きめ。穏やかにまとめた酢飯は小さめ。タネには仕事というか工夫を凝らしてあり面白い。ただ姿形はどでんとしていてあまり美しくなく、口中のバランスもあまり良くない印象。リズムよく次々と出てきて皆そこそこおいしいものの、特筆すべき握りもなくだんだん意気消沈。宮葉氏が握ったらまた違うのだろうか。タネと酢飯は変わらないだろうから、なんとなく想像はつくが…。頼んでもいないデザートのゼリーが出て、コーヒーも出てきた。これで20000円くらいする。夜に来て飲んだら25000円は行くだろう。ううむ。ランチとして贅沢な吹き寄せちらし(4000円)もある。05年9月。
金毘羅(浜松町)
東京都港区浜松町2-1-1/03-3432-1047/11〜28/無休
さぬきうどん。浜松町駅と大門駅が近くよく賑わっているが、うどん自体はまぁ普通かなぁ。香川などで本物のさぬきうどんを食べる前ならそれなりにおいしいと思ったと思うけど、衝撃的なうどんたちに出会ったあとだととっても普通(もしくは普通以下)に感じてしまう。だしももう一工夫欲しいし。02年3月。
鮨処すけろく(大森)
東京都大田区大森北1-34-14 ツインビル5F/03-5471-0108/日休/6000円〜
鮨。大森駅東口の大森銀座入口横のちょっといかがわしげな道を線路沿いに蒲田の方に歩いていくとんどん場末っぽい雰囲気になってくる。その中の雑居ビル5Fにあるこの店はまさに「こんなところに?」な意外店。ご主人なりの工夫がされたつまみや、丁寧な握りに心も和む。素材のすごさなどは特に感じない店なのだが、全体に高い水準でまとまっており、ご主人の一所懸命さもあり好ましい店になっている。握りは柔らかめで丁寧に丁寧に握られ、口の中での酢飯のほどけ具合もちょうどいい。数回訪れているが、毎回コハダがとてもよい。表面の弾力を残した酢締めで、ご主人の自信作のようである。酢飯も秀逸。やわらかく握ってくれ、バランスもよい。たとえば本ミルもあぶってレモンで。バランスをよく考えている。これで日本酒の品揃えがまともだったらもっとずっといい店なのだが…。お酒の品揃えがかなりイマイチなのと、小ボトルで出されてしまうのが不満。カウンターと奥に座敷。ひとりで気楽に鮨をつまめる、大森の東側では貴重な店かも。02年2月。
鮨処大川(大森)
東京都大田区山王2-36-8/03-3777-0044/12〜14/17〜22/水休/お好みで10000円程度。
鮨。ホテル高輪の鮨屋「伊皿子」にいた職人さんがひとりやっている。清潔そうな店構えに惹かれてふらりと入ったが、住宅街にしてはとてもレベルの高い握り鮨を出す店でビックリした。タネはそれぞれ良く、ヅケや〆、煮などもしっかりしている。煮きりもちゃんと塗ってくれ、握りもバランスを考えてある。冷蔵ケース以外にタネ箱もあり、そこにきれいにタネが並んでいる様には喜ばされた。すっごくおいしく印象的な鮨というわけではないが、安定して水準が高い店。大森山王近辺では出色の店かもしれない。もう少しご主人が愛想がいいともっと通いたくなるかもしれない。04年5月初訪問。再訪数回。
あつみ(馬込)
東京都大田区南馬込5-30-19/03-5709-2239/17〜25(日祝〜23)/月休/10000円〜
鮨。西馬込にあるとは思えないような意外性のある鮨屋。本で京都の「菊乃井」の料理長が東京に来たら通う店と読み、行った。値段はそれなりに行ってしまうが、素材はかなりのものを揃えているので納得も行く。それぞれ産地とともにタネが書かれてあり、主人の吟味の具合が伺われる。とても丁寧に仕入れている感じ。つまみよりも握りが良い。山形県温海(あつみ)温泉出身のご主人は斜め前のテイクアウト専門の鮨屋から独立して97年にここを開いたらしい。経歴的には地味であるが腕はなかなか。酒は雑賀や三千盛、東北泉、黒牛を置いている。都営浅草線西馬込駅の近く。第二京浜の南側。02年2月。
紀文寿司(浅草)
東京都台東区浅草1-17-10/03-3841-0984/12.30〜14/17.30〜20.30/水休/8000円〜
鮨。この店はとても雰囲気がいい。この雰囲気というか風情を楽しみにまた行きたくなる。なんだかとても落ち着く。わりと広いのだが、適度に雑然としている感じが好きなのかもしれない。鮨はバランス的に悪いものも少しあったが、とても安定していてゆっくり楽しめる。煮物系が特にお勧め。浅草に行ったらここか「弁天山美家古」かいつも迷う。結局「弁天山」にすることが多いのだけど。95年2月。
鮨よしだ(浅草)
東京都台東区浅草2-1-14/03-3845-7557
鮨。浅草にある一見モダンな外観の店。中はとてもカジュアルで普段使いに出来る店だろう。値段も安いし敷居は低い。ご主人も気さくであった。カウンターと座敷ひとつ。地元客なのかわからないが、よく流行っていてかなり賑やかだった(行った夜は特に)。握りは鮮度重視系。比較的安めのタネがわりとおいしく、〆ものとか仕事系のタネはもう少しな印象。酢飯とのバランスよりも鮮度で勝負という感じである。ただ、鮮度重視系としてはかなりレベルが高いと思う。コストパフォーマンスもよく、ふたりで15000円弱。わりと飲んでこれだったので、ひとり5000円くらいで済ませることも可能かも。08年2月。
弁天山美家古(浅草)
東京都台東区浅草2-1-16/03-3844-0034
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鮨 松波(駒形)
東京都台東区駒形1-9-5/03-3841-4317
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
與兵衛(西大島)
東京都江東区大島2-24-5/03-3682-3805
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鮨 喜八(湯島)
東京都文京区湯島3-36-8/03-3837-7828/17〜23/日祝休
鮨。湯島の路地にある小さな店。ご夫婦でやっている。店内の壁のタネ札にいちいち産地が書いてある鮨屋はどうも相性が悪いのだけど、ここもあまり相性が良くなかった。産地タネ札に並んで「当店のこだわり」という札もかかっており、閖上の赤貝がどうの天然本鮪がどうのと書いてある(その辺のことは店のサイトでも読める)。んー…そんなの読みながら食べたくないなぁ(喜ぶ人もいるとは思うが)。でもまぁ店主が勉強熱心なのはよくわかる。おまかせコースが安めに設定されているのでそれをいただいた。十貫で6000円。小振りで柔らかめの酢飯。タネとのバランスは悪くないし、酢飯のほどけ方もいいのだが、もうひとつ楽しさがないのは何故だろう。スミイカ、マコガレイ、穴子塩は良かったが、トロ、甘鯛、ウニはダメだった。ご主人は寡黙。奥さんは元気でちゃきちゃきしている。感じのいい店ではある。外の看板の「小さくて あったかくて」っていうコピーのファンシーさや丸フォントがちょっとイヤ。全体に好感持てる店のはずなのに好感持てずに終わってしまった感じ。相性かな…。07年8月。
すし 乃池(谷中)
東京都台東区谷中3-2-3/03-3821-3922/11.30〜14/16.30〜22(日祝11.30〜20)/水休
鮨。穴子寿司で有名。近所の人用に持ち帰れるものをと始めた穴子寿司がいつの間にか有名になったらしい。羽田沖の穴子のみを使っているということである。穴子の煮汁で作ったツメで煮込んだ穴子はとろとろとろけ、なかなかの快感。ただこの手の穴子寿司も増えてきたので、名物として取り上げられるほど美味に感じるかは微妙なところ。〆鯖寿司や小肌もなかなか印象的だったが、全体的に握りは普通かな。下町谷中のいい立地にあり周りの雰囲気も外観の雰囲気もとても良いが、店内は蛍光灯がまぶしく、全体に雑然としていて落ち着けないところがある。ご主人の野池さんは日本橋吉野鮨出身。明るく優しい接客でくつろげる。もう少し整理して、蛍光灯も白熱灯にしたりしたら、ぐっといい店になると思うのだが。04年7月。
| 天ぷら |
TEN・ICHI deux(銀座)
東京都中央区銀座4-1西銀座デパート1F/03-3566-4188/11〜21.30/無休/名物天丼1600円
天ぷら。「てんいち・デュー」。つまりはあの銀座の老舗「天一」の廉価版なわけですね。天一の味をお気軽に、というコンセプト。眉に唾つけながら入店したのだが、ごま油で揚げた「名物天丼」(1600円)は意外においしくそれなりに満足。セットでついてくる赤だしもおいしい。「deuxセット」というセットもあるが、ここは名物天丼で十分かと。西銀座デパート1F。細長い店内は仕方ないとはいえ、その内装とテーブルなどの設えがちょっとだけ時代遅れかなぁ。01年4月。
近藤(銀座)
東京都中央区銀座5-5-13 坂口ビル9F/03-5568-0923/12〜13.30/17〜20.30/日・祝月休/10000円
天ぷら。もと山の上ホテルにいた近藤文夫氏の店。池波正太郎が愛した近藤さん(当時「山の上ホテル」)の料理。池波正太郎好きにはたまらない店だろう。さつまいものてんぷら(時間がかかるから先に注文しておく)と天茶が名物。他には野菜類がわりと印象的。さつまいもは分厚くほくほくでおいしいが、全体にインパクトが強い味ではなく、極めて真っ当で穏やかなもの。山の上ホテルの店と同じような印象かな。ちなみに揚げ鍋をふたつ使うことでも有名な店である。油の温度が下がらないよう、タネが浮いてきたら鍋を移す気の使いよう。丁寧な店である。95年11月。
改装して久しぶりの訪問。白木のカウンターになり清々しい。ただ奥の部屋に通されてしまい、近藤氏ではなく若手に揚げてもらうことになり、その若手もどこかおどおどしていて正直もうひとつだった。彼は頻繁に目の前からいなくなり、サービス係もめったに来ず、食事の楽しさもほとんどなかった。これで同じ料金は解せないなぁ。こぢんまりと親密な奥の部屋をわざわざ作った意味は? 夜のコース8400円から。06年11月。
あさぎ(銀座)
東京都中央区銀座6-4-13/03-3289-8188
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
天亭(銀座)
東京都中央区銀座8-6-3新橋会館B1F/03-3571-8524
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
天はる(新橋)
東京都港区新橋3-17-8/03-3431-8068
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
橋善(新橋)
東京都港区新橋1-7-11
天ぷら。天保2年(1831年)の創業という老舗。天丼を発明した店としても有名。江戸風味のタレは辛口。純ごま油100%で揚げるので後口もさっぱり。昼の名物かき揚げ丼(2400円)は化け物のようなかき揚げが乗っている。お好み焼きのような形状で異様な大きさ。油が悪いのか胸焼けしてしまった。タレの味しかしないし。まぁ浅草の大黒屋に近い感じの「江戸てんぷら」なので、好きな方にはたまらない味なのかもしれない。夜はコース8000円から。97年10月。
※2002年8月20日で閉店。橋善系の味が現在食べられる店として、鹿児島の「天婦羅新橋」がある。橋善で22年働いた方が開いたお店らしい(メールでの情報)。あの独特の味、また食べてみたいなぁ。
黒川(築地)
東京都中央区築地6-21-8/03-3544-1988
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
つきじ天辰本店(築地)
東京都中央区築地7-11-12/03-3545-3404/11〜14.45/17〜21/無休/2000円〜
天ぷら。昼の「のっけ定食」がわりと好き。これはかき揚げ丼と天麩羅の両方が楽しめる定食であるが、しつこいかというとさにあらず。揚げたての天麩羅はさらり&からりと揚がり、程が良い(とはいえ、昼にこれを食べると午後に相当もたれるが)。夜も比較的安価に食べられ、旬の仕入れも怠りない。全体的にレベルが安定した店。00年7月。
てん茂(日本橋)
東京都中央区日本橋本町4-1-3/03-3241-7035
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
みかわ(茅場町)
東京都中央区茅場町3-4-7/03-3664-9843/11.30〜13.30/17〜21.30/水・第2火休/6000円〜
天ぷら。リーズナブルでうまい数少ない店。量もたっぷりのコースで6800円だったりするのだ。この味でこんだけ安いのはうれしい。塩やカレー粉をまぜてつけるタイプ。芯をレアに保っている魚介類は旨みが凝縮。うまい。特に最後のかき揚げはとてもいい。揚げるのは主人の早乙女氏。いまや日本一の職人と言われる人だが、彼の出した「天ぷら道楽」という本はちょっと嫌味だった。わかりにくい場所にあるが行って損はない。まずは昼のコースを。95年12月。99年11月。
山の上(神田)
東京都千代田区神田駿河台1−1 山の上ホテル本館1F/03-3293-2311/7〜10.30/11〜21.30/無休/9000円〜
天ぷら。山の上ホテルの和食処だが、池波正太郎ら文人達が褒めちぎる天ぷらで古くから有名(東京のホテルで一番最初に天ぷらをはじめた店らしい)。いまでも出版社関係の作家接待でにぎわっている店でもある。で、カウンターで文壇気分に浸りながら天麩羅を食べたのだが…。味はわりと普通かな。文句も特にないがうまい!も特にはない。コースは9000円からであるがちょっと高く感じた。店内雑然としていてくつろぎにくい。近藤文夫氏が去ったあと、後継者が個性を出してしっかりしてくるまでの辛抱なのかもしれない。年代物の冷蔵庫はとても素晴らしい。95年12月。
いもや(神保町)
東京都千代田区神田神保町1-22/03-3293-0366
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
楽亭(赤坂)
東京都港区赤坂6-8-1/03-3585-3743
天ぷら。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
天婦羅からさわ(西麻布)
東京都港区西麻布4-15-18/03-6418-7878/11.30〜14/17.30〜21.30/水祝休
天ぷら。西麻布の「成城いしい」の真裏の細道にあり2005年11月にオープンした。ホテルオークラの「山里」出身のご主人が揚げる。丁寧で上質で、安心してゆっくり話が出来る感じ。いい意味でとてもホテル的。話が主役で天ぷらが脇役。歳とともにこういう店が心地良くなってくる。33年「山里」で揚げ、その後一瞬札幌の店を手伝った後ここで独立したらしい。弟子は札幌からついてきたようだ。パキスタンの岩塩で食べることを勧められる。まろやかでおいしい。おまかせが6300円、8400円、11550円の3つ。量ではなく食材の違い。8400円のコースを食べた後好きなのを追加して10000円くらいが適当かな。野菜系の天ぷらうまし。〆の天茶もうまい。店内わりと広めで清々しい。インパクトはないが丁寧な仕事。昼は天麩羅定食(1300円)天丼定食(1300円)。06年6月。
てんぷら わ田(白金)
東京都港区白金6丁目23-1/03-3441-5772/11.30〜14/17.30〜22/水休/6000円〜
天ぷら。一品がどれもうまいのでなかなかてんぷらまで行き着けない割烹風てんぷら屋。料理は各種揃い、サラダ系とかもとてもうまい。お酒も八海山を始めいいものを置いている。雰囲気はかなりカジュアルだが、味は本物。敢えて言うなら雰囲気のわりにちょっと高めかな。故勝新太郎氏や日野晧正氏なども常連。カウンターと小上がりひとつ。天ぷら定食は1600円。天現寺の交差点から目黒トンネルの方に歩いて、恵比寿三丁目の交差点をすぎてすぐ右。98年8月。再訪数回。
みや川(南青山)
東京都港区南青山6-1-6パレス青山1F/03-3400-3722/11.30〜14/17〜22/日祝休/2000円〜
天ぷら。根津美術館すぐ近くにある関西天ぷらの老舗。薄い衣で白く上がった天ぷらは格安かつ安定した美味で、常連さん(一緒に行った)に言わすと「昔から味が全く変わってないところがすごい」となる。内装も「昔から全く変わってない」だろうなぁ。昭和っぽい設えの店で実に雰囲気がよい。客層も「昔から全く変わってない」感じ。初老の紳士を中心に昭和的。みな穏やかに楽しんでいる。ご主人も店員さんも昭和な感じ。表参道でこういう店は貴重である。天ぷらもちゃんとおいしい。多少油が気になる部分はあるが、この値段なら全く文句はない。ひとりでひっそり通いたい店。昼は2000円程度。夜は6〜8000円。騙しみたいな天ぷら店が多い中、とても良心的な佳店である。06年9月。
食通ゆたか(蒲田)
東京都大田区羽田4-22-9/03-3741-2802/11.30〜14/17〜22/火・第2水休/3000円〜
天ぷら。羽田沖で捕れるいわゆる「江戸前」の魚を中心に食べさせてくれる羽田地元の天麩羅&居酒屋。古くは羽田浦と呼ばれたこの辺は多摩川と東京湾の水が混ざりあって良いプランクトンが発生するため魚がおいしいと言われている場所。特に穴子が有名で、高級鮨屋など羽田の穴子しか使わない店もある。そんな地の魚を羽田で楽しむならなかなかオススメのお店である。
「食通」という名前にちょっと引くが、入店するととてもきさくでくつろいだ雰囲気が漂っていて安心する。多摩川河口で捕れるボサ海老のかき揚げ(でかい!)や、7月中旬から10月にかけてのギンポ(銀宝)の天麩羅、9月末から3月までのハゼの天麩羅、そして穴子の白焼きから天麩羅まで、すべて羽田の地の魚。季節の魚に確実にありつくには電話して聞くのが一番。ただし埋め立てが進んでギンポなどはほとんど捕れなくなったと言う。
出始めのハゼ天をいただいた。大きめのハゼで、香りがプーンと脳天まで駆け上る。これだけでも訪れる価値あり。天麩羅自体の揚げ具合もよく(洗練というより実直な揚げ方で好ましい)、ビールが進む。
地元のお客さんでよく賑わっているのも安心。1階はテーブル席と座敷。2階は大宴会もできる大座敷。2005年9月に訪れたときはまだ新装開店直後だったみたいで、新しい建材の匂いがしていた。天麩羅店としてわざわざ行くことはないが、羽田沖のおいしい素材を食べるならどうぞ。05年9月。
大黒屋本店(浅草)
東京都台東区浅草1-38-10/03-3844-1111/11.30〜20.30/無休/2000円〜
天ぷら。伝統的な天丼の店である。でかい海老が3尾。独特の濃いタレがかかってべとべと。黒いてんぷらなのだ。衣がべとべとなのでカラッとした歯ごたえはなく胸焼けもするが、これはこれで伝統の揚げ方なのだろう。明治20年の創業当時は蕎麦屋で、このタレはそばつゆだったらしい。なるほどね。とはいえ浅草に行くと何故か食べてしまう、癖になる味ではある。ボクにとっては浅草そのものの味なのだけど。97年3月。
| 蕎麦 |
流石(銀座)
東京都中央区銀座1-19-12 理研ビルB1 /03-3567-0012/11.30〜14.30/17.30〜22.30/土休
そば。伊豆の修善寺では有名な蕎麦屋「朴念仁」が銀座に支店を開いた。「朴念仁」のことは高級旅館「あさば」に行った人たちから噂は聞いていた。旅館の近くにあるらしく、泊まった人が翌日食べに行くことが多いという。ボクは「あさば」も「朴念仁」も未訪だが、「あさば」と組みになって評判が高くなったと聞いて、ちょっと心配していた。だって旅の途中だし「あさば」の後だし、印象が加速度ついて高くなるに決まっている。果たして東京で単独で食べたらどうなのだろう…。と思っていたら、たまたま開店して3日目に友達に誘われ、いそいそと出かけた。んー。その心配は(開店当初に限っては)当たってしまった。地下の店だが、閉鎖的空間のわりにくつろげる感じではある。が、修善寺の有名店というにはさりげなさすぎる雰囲気。問題の蕎麦はよく言えば優しいもの。開店三日目なので仕方ないと思うが、オペレーションも悪く、一品ものもどれももう少し。とても「流石!」と驚くレベルではなかった。1年後くらいに再訪してみよう。04年5月。
宮城野(銀座)
東京都中央区銀座4-13-13/03-3543-9637/11〜16/17.30〜22/日休/900円〜
そば。歌舞伎座のすぐ近くにあり、昼は午後4時までやっているので、昼の観劇後に軽くという使い方で重宝している人も多いだろう。そばは普通っぽいといえば普通っぽいが、香りもちゃんとしていて標準的。鴨せいろが好き。歌舞伎座近くで迷ったときはわりと行くが、どの時間帯に行っても安定しておいしいので好きである。02年4月。
泰明庵(銀座)
東京都中央区銀座6-3-14/03-3571-0840
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
よし田(銀座)
東京都中央区銀座7-7-8/03-3571-0526
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
手打ち蕎麦 成冨(銀座)
東京都中央区銀座8-18-6/03-5565-0055
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
竹泉(新橋)
東京都港区西新橋1-5-10 B1F/03-3508-8166/11〜21/日祝休 /2000円〜
そば。もとの「本陣房」。「本陣房」自体はより新橋駅よりに移り(新橋2-11-4)、ここはそこの姉妹店として内装・打ち手などはそのままに名前だけが変わったらしい。東京でもトップクラスだと思っていたその蕎麦はちょっとハテナに変わってしまった気がする。相変わらず歯ごたえ喉ごしは抜群だが風味に欠けるきらいがある。更科系とはいえ、以前はもう少し輪郭がはっきりしていたように思えるのだが。田舎よりせいろを薦める。鴨せいろもいい。サービスは良くなった。97年3月。
新橋 本陣房(新橋)
東京都港区新橋2-11-4 B1F/03-3593-3033/11.30〜14/17〜21.30/日祝休/2000円
そば。以前「本陣房」があった場所は「竹泉」と名を変えて内装も経営も打ち手も変らず営業中。で「本陣房」自体はより新橋駅の近くに移ってきた。ちなみにこの店の上にある「天祥庵」も同じ経営。名前を変えてチェーン展開しているのですね。メニューも各店全く一緒。味の違いは打ち手の違いだけ。でもそんなに顕著には違わない。更科系・甘めのつゆは変らないし。せいろか三色もり(変わりそば、せいろ、田舎)がお勧め。鴨南蛮はもうひとつだった。97年3月。
※ここは「新橋 本陣房」と名前を変え、駅の汐留側の新橋駅前ビル1号館に「本陣房 本店」が出来た。なにやらややこしくなってきた。
本陣房 本店(新橋)
東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館1F/03-3574-6667/11.30〜22/土日祝休
そば。新橋周辺にあって様々な展開を見せる「本陣房」グループ。もともとあった場所は「竹泉」と名を変え同じ人が打ち、その後移った場所でしばらく「本陣房」としてやっていたが今は「新橋 本陣房」。同じビルの2Fに「天祥庵」があり、その斜向かいに「味喜庵」があり、そしてここ新橋駅前ビル1号館に「本陣房 本店」という店が出来た。ややこしい。以前はメニューもどの店もほとんど一緒だったが今はどうなのだろう。
各店食べ比べてないのでわからないが、本店の蕎麦はうまい。せいろや田舎は薫り高く、変わりそばもきっちり混ぜる意味が感じられるもの。汁物もなかなか。日替わりで出る料理が勝った蕎麦も良い。酒の品揃えもいいし、鴨鍋やコース料理も充実している。最近では一番よく利用する店となってしまった。接客も心地よい。06年12月。
能登治(新橋)
東京都港区新橋3-7-5/03-3591-3584/日休/700円〜
そば。赤レンガ通りにあり街場の蕎麦屋のうまそうな雰囲気が漂っている店。汁物はまぁまぁだが、もりはいまひとつかなぁ。なによりつゆが深みの足りない味で、口に化学調味料のような後味が残った。そば自体もとっても普通。数回行ったが、ムラがある店というのが正直な感想。ちなみに、ここのご主人のお母さんは「室町砂場」先代の姉、奥さんは「巴町砂場」主人の妹らしい。基本的に砂場系かな。96年12月。
辻そば(新橋)
東京都港区新橋5-33-3/03-5401-1851
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
京橋恵み屋(京橋)
東京都中央区京橋3-4-3/03-3272-8616
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
室町砂場(日本橋)
東京都中央区日本橋室町4-1-13/03-3241-4038/11〜19.30/日祝第3土曜休 /600円〜
そば。創業明治2年の老舗。全体に素っ気ない店であるが、味はやっぱりいい。まずは玉子焼きを。これはいつ行ってもハズレない名作。ざる(一番粉)よりもり(二番粉)がオススメ。どちらも量が少ないので(不満)、両方もらってもいいかもしれない。なお、ざるとは書いてあるが海苔はついてない。一品物もどれもうまいので頼むと楽しい。99年12月。
藪平(茅場町)
東京都中央区日本橋茅場町2-4-9/03-3666-2890/11〜14/17〜20/土日祝休
そば。ここは「藪平特製冷やしカレー」(720円)がよい。冷やしカレーと言っても、カレーが冷たいわけではない。熱々のカレー(もちろん蕎麦屋独特のカレー!)が丼になみなみとつがれて出てきて、その横に冷たいせいろ蕎麦が出てくるのである。そう、冷たいせいろ蕎麦をカレーにつけて食べる方式なのだ。カレー蕎麦はその熱で麺が伸びていて蕎麦の香りもせず惜しいと思っていたボクには福音のようなカレー蕎麦である。なにしろ冷たいせいろ蕎麦だから伸びてないでしょ? それを箸でひとつまみしてカレーにつけてサッと喰うと、きちんとコシがある蕎麦でカレー蕎麦が食べられる。んでもってカレーは熱くて蕎麦は冷たいという不思議な温度感が口の中で楽しめる。しかも蕎麦をカレーにつけすぎず、箸でつまんだところ10センチくらいは浸さずにズズズとたぐると蕎麦の香りがちゃんとプ〜ンと香る。口中で蕎麦の香りとカレーの香りが混ざるのである。こういうカレー蕎麦が意外とないのだ。古い店内だが清潔で、接客も気持ちよい。他のメニューもうまそうだがコレしか食べたことがない(笑)05年6月。
納札亭六輔(馬喰町)
東京都中央区日本橋馬喰町2-2-7/03-3663-4958/12時頃から/日祝休/4000円
そば。店に入ると、まず親父に睨まれる。勝負を挑まれるような感じ。不快。その後も不機嫌な雰囲気を一定にキープしながらものすごい思い入れでそばを打ち始めるのだが、客はそれを有り難く見物する、というカウンターの作りになっていて、う〜ん、なんだかなぁ…。たかがそば。客に嫌な思いをさせてまでそんなに求道してどうする。極細のそばは確かにうまかったが亭主の「姿勢」がボクには合わない。この頃噂を聞かないがどうしたのかな。94年12月。※閉店。
かんだやぶそば(神田)
東京都千代田区神田淡路町2-10/03-3251-0287/11.30〜19.30/無休/650円〜
そば。久しぶりの再訪。「いらっしゃい〜」の「い〜」の部分を伸ばしてハモる、あの独特の接客は変わらず。懐かしい。緑色の蕎麦は香りはまぁまぁだが、喉越しがイマイチ。また、つゆもちょっとぼけた味のような気がする。辛口になりきれてなく、どちらかというと甘めのベタベタ感があって、そばとの馴染みがいまいちな気がする。エントランスの感じ、店内の雰囲気、接客、ともにいいが、味的にはもう少しかなぁ。量も少ない。00年6月。
神田まつや(神田)
東京都千代田区神田須田町1-13/03-3251-1556
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
出雲蕎麦本家(神保町)
東京都千代田区神田神保町1-51/03-3291-3005/11〜20.30/日祝休/1000円〜
そば。東京ではあまり見かけない出雲蕎麦。割子に盛られた蕎麦に、つゆを上からかけ、それから、ネギやノリなどの薬味を好みで合わせる。「割り子蕎麦」と呼ばれる所以。五段重ねの割子で一人前だが、見た目ほど量はないので大丈夫。真っ黒なそれは強い香りと程良い苦みがあってなかなかいい。歯にゴツゴツ当たってくる感じが心地よい。99年4月。※再開発により近くに移転。以前のいい雰囲気はなくなった。
九段一茶庵(神保町)
東京都千代田区神田神保町3-6-6/03-3239-0889
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
室町砂場 赤坂店(赤坂)
東京都港区赤坂6-3-5/03-3583-7670/11〜20(土〜19.30)/日祝・第三土休
そば。いわゆる「赤坂砂場」。昼下がり、オジサンやオバサンがひとりで酒を飲んで蕎麦をたぐってはサッと帰って行く。それがとても似合う小体な店。黒塗りの車を待たせて食べてる偉いさん。どっかで見た有名人など、客はやんごとない感じだが、この店の接客はどの人にも平等で飄々としており感じがいい。機械打ちの二八蕎麦だがちゃんと香りもほどよくなかなかうまい。玉子焼き。焼き鳥などの一品もうまい。夏の氷うどん、冷やししるこもよい。ひとりでちょっとだけ、という時に妙に行きたくなる店だ。建物の感じもとてもいい。02年2月。再訪数回。
一番町吉田(番町)
東京都千代田区一番町15-15/03-3234-9948/11.30〜14/17.30〜20.30/日祝・第1.3.5土休/1000円〜
そば。趣ある店内。つまみにお酒で昼間っから粘りたい、そんな蕎麦屋だ。蕎麦自体もおいしいが、鴨の味つけが最高。「鴨せいろ」を是非。全体的に蕎麦より料理な店なのかもしれない。もっと何度も行ってみたいがあまり行動範囲ではないので。96年7月。
本むら庵(六本木)
東京都港区六本木7-14-18/03-3401-0844/11〜21/火・第3月休/800円〜
そば。六本木の喧噪に疲れたらちょいと寄りたいそばの老舗。きちんとしたそば。素材も手順もこだわりが感じられる。ちゃんと自分のところで玄蕎麦から粉にする。腰と香りがほどよくありつゆもワサビもしっかりしている。安心して食べられるいい店である。なんというか美味すぎない感じがいい。ニューヨーク支店のほうにも行ったことがあるが、思ったより真摯に蕎麦を作っていてうまかった。本店は荻窪にあるがまだ行っていない。97年1月。
千利庵(西麻布)
東京都港区西麻布2-25-19/03-3400-1782/11.30〜14.30/17〜21/1200円
そば。香りがしっかりしていて瑞々し蕎麦。なんてことないんだけどチカラが感じられる。どうだ!うまいだろう!って感じがない分、ココロを開いて食せるのだ。せいろと田舎、ふたつ注文してちょうど。97年6月。一品物を肴に酒を飲み、最後に蕎麦をたぐる。一品物はそれぞれそれなりの値段がするわりには特に「うまい!」はなく残念。蕎麦自体はやっぱりうまい。一品を食べず蕎麦のみを食べるのが正解な店かも。01年1月。
箱根暁庵(広尾)
東京都港区南麻布5-15-25広尾六幸ビル2F/03-3441-9006/11.30〜15/19〜21(日祝11.30〜20)/月休/2000円〜
そば。箱根が本店の蕎麦屋。山梨長坂の「翁」(閉店)が全面支援しているらしい。緑をテーマカラーとした店内は箱根の深山にいるような気分にさせ気持ちいい。原材料にこだわりぬいたという蕎麦も薄緑色。香りは高い。が、ちょっとなめらかさに欠ける。つゆはイマイチ。器はいい。一品の「昔造り暁豆腐」は大豆の香りが強くおいしいが、このごろおいしい豆腐を出す店が増えてきたのでまぁ普通かな。全体にレベルが高いんだか低いんだかよくわからない店。評判は高いが満足感は薄い。00年10月。
利庵(白金台)
東京都港区白金台5-17-2/03-3444-1741
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
麻布永坂更科本店(麻布十番)
東京都港区麻布十番1-2-7/03-3584-9410/11〜21.30/月休/800円〜
そば。新一の橋の角にある。ここは一品ものが充実している。焼海苔、アジ二杯酢、つみれ、あんきもなどをつまみつつ熱燗するのが正解な店かもしれない。そばは酔ったあとにズズズッとかき込み、サッと帰る。そんな利用法が一番かも。そば自体は更科の典型でさっぱりしているが、ワサビがいただけない。96年1月。
永坂更科布屋太兵衛(麻布十番)
東京都港区麻布十番1-8-7/03-3585-1676/11〜20.30/正月三が日休/800円〜
そば。麻布十番商店街中程の4階建ビル。200年以上も続く老舗。更科系の御前蕎麦は真っ白で喉越しがいい。香り的にはちょっとだが、安心して楽しめる味。つゆは甘汁と辛汁とふたつ来る。混ぜてもいいが辛汁の方が好みかな。全体に大きな食堂風で趣に欠けるが、なんとなく安心は出来る店。97年12月。
松玄(麻布十番)
東京都港区麻布十番3-11-12 仙台坂オークヒルズ1F/03-3457-5690/11.30〜14.30/17〜23/11.30〜23(土)/11.30〜21(日)/月休/1200円〜
そば。躍進する恵比寿「松下」グループのそば屋である。松下グループの戦略はある種ワンパターンなのだが、くやしいかな、ちゃんと時代に受けているし、それなりに美味い。で、この松玄のそばも、くやしいかな、ちゃんと美味かった。冷たいそばつゆが甘く酒味が勝っているのを除けば、全体に上出来。輪郭のしっかりしたいいそばである。かけそばもちゃんとうまかった。店内センス良し。トイレへの入り方が変わっていて面白い。01年7月。
麻布 川上庵(麻布十番)
東京都港区麻布十番3-5-7 B1F/03-5439-5757/11.30〜14/18〜28/無休/夜は5000円〜
そば。軽井沢の旧軽ロータリーにある蕎麦店の東京出店。吹き抜けの階段を地下におり(下りたところにある屋外テーブルもなかなか気持ちよさそうだ)、モダンな店内に入る。こういうインテリアの蕎麦屋は得てして味がいまいちなのだが、ここはなかなか良かった。特に一品が充実しているので、オシャレな居酒屋的に使って最後の〆に蕎麦、というのが正解かもしれない。信州系の日本酒もそれぞれなかなかうまかった。一品ものもそれぞれ予想を大きく越えて良かったが、特に印象的なのは豆腐の味噌漬け。日本酒に合う。パンに乗せればワインにも合う。〆の蕎麦(自家製粉)は香り高くちゃんとしている。胡桃だれ蕎麦はせっかくの蕎麦の香りを消してしまうのだが料理としてはとてもおいしい。不安があるとすると、無休で昼も夜も営業する点。夜など朝4時までやっている。クオリティが保てるわけがないと思うが…。青山にも支店あり。05年1月。
くろ麦(青山一丁目)
東京都港区南青山1-1-1青山ツイン東館B1F/03-3475-1850/11.30〜20.30/日休/600円〜
そば。平均して高水準にあるおいしい店。ここでは熱燗で「そばがき」を食べるのをお勧めしたい。そのあと「もりそば」。ここのもりはとてもおいしい。香り高く歯ごたえも上々。「柚きりそば」も病みつきになる味。つゆは甘め。寒いときは「親子南ばん」が絶品。97年1月。
そば懐石 翁(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-3-10ファイブアネックスB1F/03-3477-2648
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
匠(中目黒)
東京都目黒区中目黒3-5-5/03-3794-8877/11.30〜13.30/17.30〜25.30/日祝休/1200円〜
そば。新潟は小千谷地方の「へぎそば」を食べさせる店。へぎとはそばを乗せる箱を指す方言らしいが、そば自体の特徴としては「ふのり」をつなぎに使うこと。ふのりを煮込んで糊状にしてつなぐらしい。食感としては普通の蕎麦より粘りを感じる。言われてみれば磯の香りもする。冷酒によく合う。そんな感じ。箱(へぎ)に乗ってくるのを楽しむなら2人以上で行った方が良い。一品料理がいろいろあるので、居酒屋として利用している客も多い。地酒も新潟のものを中心に揃っている。夜遅くまでやっているので便利。〆にラーメンよりそば、という人に特にお勧めだ(恵比寿からタクシーで10分くらいだし)。山手通り沿い。00年3月。
夢呆(学芸大学)
東京都目黒区鷹番3-17-6/03-3710-1180/11.30〜20.30/土日祝は15〜17休み)/木休/1000円〜
そば。住宅街にあるのに非常に評判がいい店でかなり賑わっている。わりと普通な蕎麦。なめらかだが香りがいまひとつでコシももう少しほしい感じ。この店はうどんも評判がいいようだが、確かにうどんはうまかった。ざるうどんは細目で力がある。揚げた野菜類を入れたつゆにつけて食べる「山家うどん」が売りのようだが、これはボクには合わなかった。ざるうどんの方が好き。有名な蕎麦屋なので期待しすぎた部分はあるが、おいしいとはいえ意外と普通っぽい印象。99年11月。
織田(自由が丘)
東京都世田谷区奥沢3-31-3/03-3729-2949/12〜15.30/17〜21/火休/1000円〜
そば。2001年現在、おいしいと評判の店で、かなり期待して行ったがボクが行った時はもうひとつだった。せいろは香りがなく、くたっとしていて、濃い目かつ香りが強めなそばつゆに負けている。鴨南蛮はつくねとネギという組み合わせの具だったが、つくねが細かく割れ、せっかくの出汁(うまい)を濁らせてしまう。田舎そばは甘皮がコツコツ当たるのはいいが、香りがなく喉越しも楽しくない。かき揚げも衣が厚く中がちょっと生めであった。玉子焼きもわりと普通。でも、うどんはストイックななかなかいいうどんだった。それぞれにもちろん標準的でいい蕎麦屋だと思うのだが、こちらが期待しすぎた分、ちょっと印象は辛目。ただ一品物とお酒が充実しているので、そば居酒屋と考えるとかなりいいかも。奥沢駅からすぐ。店の雰囲気やサービスはなかなかいい。01年12月。
川せみ(目黒)
東京都目黒区下目黒2-17-23/03-3490-5959/11.30〜14.30/18〜22/無休
そば。山手通りのイメージスタジオ109の近く、山手通りと目黒川に挟まれた柳通りにある小さな蕎麦店。和風の外観に白い暖簾。黒を基調としたお洒落な店内。感じのいい店だ。落ち着いて蕎麦が食べられる。せいろは細切りでエッジが効いているタイプ。量も多いしなかなか。純米酒も揃っているので、蕎麦で一杯とかに使えそうな店。いわゆる季節の蕎麦があり「秋せみ」とか名前が付けられている。これも良い。季節ごとに試したくなる。ちなみに代々木上原の「山せみ」や中野の「白さぎ」という店の姉妹店だそうである。08年10月。
遊庵(五反田)
東京都品川区西五反田7-13-11/03-5487-2136/11〜15/17〜22(土は11〜15)/日祝休/650円〜
そば。五反田近辺では貴重な蕎麦屋。蕎麦以外にも一品が非常に充実している。七厘焼きで季節の乾物、特製豆腐、鍋などいろいろ。メニューが豊富なので居酒屋的に使っている客も多い。肝心の蕎麦は香り高くうまい。が、すごく印象的かと言われるとそうでもないかも。汁物は特にいまいち。汁はかなりり濃いめ。そば湯もよくない。薄くてカルキ臭かった。この店は(酒も充実しているから)居酒屋的に使用して、〆に居酒屋ではとても味わえないレベルの蕎麦が出る、みたいな使い方がベストなのかもしれない。五反田TRCの裏手。99年12月。
そば処吉遊(新宿)
東京都新宿区新宿3-30-11高野第2ビルB1F 三越隣
そば。新宿では一番の蕎麦屋じゃないだろうか。いや東京でも屈指のうまさかも。店はビルの地下ながらとても落ち着いた雰囲気で、思わずお酒(久保田)がほしくなる。香り高く腰の強い蕎麦はもちろん十割。量は少ないから2、3枚はいける。ただたまに歯にごつりと挽ききれていない甘皮が当たるのが気になる。一日30枚限定の田舎蕎麦は12時には売り切れちゃうから注意。96年10月。
※98年6月12日をもって閉店。残念! なお、白金に移って00年9月より「三合菴」という名前で営業中。評判高し。港区白金5-10-10/03-3444-3570。「吉遊」のあとは「彩蕎庵 吉遊」という名の店になっている。未訪。
傘亭(高田馬場)
東京都新宿区高田馬場3-33-5/03-3364-5758/12〜17頃(売り切れまで)/金休/3000円
そば。うまい。実質カウンターのみといってもいい小さな趣ない店だが、非常に志の高いそばが食べられる。その志はいろんなところで表れている。そばより香りが強いからという理由で薬味にワサビを使わなかったり(辛味大根で食べさせる。蕎麦につけるのではなく箸休めにつまむのが正解)、つゆもその日の蕎麦の状態に合わせて割合を変えたり、蕎麦から一品からすべて素材の出所を明らかにしていたり…。なんだか肩が凝る気もするがうまいから許そう。香りが非常に高く蕎麦を食べる至福が味わえるはずだ。一品は崩し豆腐、径山寺味噌などそれぞれ絶品。お酒も神亀がある。高田馬場駅から早稲田大学とは反対の方に早稲田通りをバス停一個分くらい歩いた右側。割と遠いので諦めずに歩くこと。98年1月。
鞍馬(西荻窪)
東京都杉並区西荻窪南3-10-1/03-3333-6351
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
しながわ翁(品川)
東京都品川区北品川1-8-14/03-3471-0967
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
吉田家(品川)
東京都品川区東大井2-15-13/03-3763-5903/11〜20.30/火休/800円〜
そば。旧東海道に幕末期からあった伝統のそば屋。この辺にしては大きな店で、しかもよく流行っている。和服を着たサービスの女性が数人店内を走り回っており、へーこんなところにこんな活気が、と驚いてしまう。肝心のそばは穏やかで主張が激しくないもの。のど越しはいいが香りは薄め。生粉打ちのようである。数年前から北海道産の蕎麦粉を使っていると聞いた。庭園に面した離れもあり大人数での宴会にも対応している。01年9月。
布恒更科(大森)
東京都品川区南大井3-18-8/03-3761-7373
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
手打蕎麦しのはら(大森)
東京都大田区大森北4-13-19/03-3764-3851
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
いさ美庵(大森)
東京都品川区南大井6-20-18/03-3761-1719/11〜15/17〜21/日祝休
そば。大森の団地前にあって決して立地はよくないがとてもおいしい蕎麦を出す街場の良店。夜の外観もなかなか風情あり。北海道産石臼挽きそば粉を使用し丁寧に打った蕎麦はわりと香り高い。初夏の芽ねぎおろし蕎麦がとても良かった。冬は小柴のシャコ天。大森海苔が入った品川蕎麦も良い。一品物もなかなか良い。サービスも親切丁寧。「布恒更科」が近いのでどうしてもそちらに行ってしまうが実はこの店も捨てがたいのである。その「布恒更科」で修業したと聞くが定かではない。04年7月。
並木薮蕎麦(浅草)
東京都台東区雷門2-11-9/03-3841-1340/11.30〜19.30/木休/800円〜
そば。伝統の有名店だ。「鴨ヌキ」で一杯、とかが似合いそうな店。酒は菊正宗の樽酒。雰囲気もいいし好きな店ではあるが、ここのそばが特にうまいかと言われるとそれはハテナ。雰囲気はそばの味の大きな要素なのでこの店はこれからもボクにとってはおいしい店であり続けるだろう。ただ、追加注文を認めないということに象徴される「回転率重視的考え方」は、この店をダメな店に変えていってしまうかもしれない。混雑時は作り置きしているみたいだし。つゆは東京一濃いといわれるが、少しつけて食べる分にはおいしい。前より辛くなった気がする。96年10月。
上野薮そば(上野)
東京都台東区上野6-9-16/03-3831-4728/11.30〜20.30/水休/700円〜
そば。コシのあるそばで香りも強い。つゆは濃いめの甘口。ほんの少しつけただけで香り立ついいバランス。600円と安い「せいろう」だが総合的にかなりのレベル。非常に普通っぽい店なのだが、味は期待以上。わりと好き。96年9月。
手打古式蕎麦(湯島)
東京都文京区湯島3-20-5/03-3836-5229/11.30〜14.30/18〜20.30/日・第2土休/1200円〜
そば。真っ黒な蕎麦である。甘皮も一緒に挽くからで、香りはそれだけ強いのだがモソモソ感は残る。つながりにくいらしくいろいろ蘊蓄が壁に張ってあるが、まぁ期待した半分位の味だった。つゆは大根おろし汁と生醤油のブレンドだが特にそれが効果を上げているとも思えない。蕎麦としては季節が悪い時季に行ったから申し訳ないけど、食べていて楽しくない蕎麦だった印象。97年7月。
鷹匠(根津)
東京都文京区根津2-32-8/03-5834-1239
そば。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
| うどん |
さか田(銀座)
東京都中央区銀座1-5-13仰秀ビル2F/03-3563-7400/11.30〜15/17〜22/日祝休/700円〜
さぬきうどん。もうそろそろ「本場のおいしさに近いさぬきうどん店の東京での草分け」と呼んでもいいかもしれない。さぬきうどんブーム前から地道にがんばっている店で、初期にはちょっとムラがあったが、職人も年ごとに腕を上げてきている印象。歯ごたえ、粘り、喉越し、それぞれに良い。縦横無尽の「逃げ」がこれに加われば言うことなしのおいしさ。たまに固いだけの時もありガッカリするが、打率は高いほう。銀座近辺で本場に近いさぬきうどんが食べたい時には重宝している。メニューに「香川県出身の方へ。ひやあつ、そのまま、あります」と書いてあったりしてなかなかマニアック。99年9月。再訪多数。
寛文五年堂(銀座)
東京都中央区銀座7-6-5/03-3571-6076
うどん。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
七蔵(新橋)
東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館 2F/03-3571-5012/ 11〜 14.30/17〜 22/土祝休/1000円〜
稲庭うどん。以前は同じビルのB1Fにあり、昼は稲庭うどん、夜は天麩羅をやっていた。カウンターのみの小さな店で昼はいつも大行列で有名であった。それが2005年4月に2Fに移り広くなった。昼は従来通り稲庭うどん。夜は和洋入り交じった創作料理系を出す。
昼の稲庭うどんはつけめん方式で食べるのだが、つけるスープが実にうまい。旬の食材をつかって季節ごとに変えていくのだが、春のふきのとうの瑞々しさが忘れられない。スープはつゆを足してもらって最後に飲んだりもする。特製ミニ丼(まぐろ丼 orいくら丼)をつけてもらって1000円前後で腹一杯。かなり満足すること請け合いである。後文という老舗メーカーの秋田稲庭うどんを使っている模様。4人がけテーブルが10ほどあり、真ん中にドンッと大テーブルまである。従業員も10人ほどに増えた。ただ、従業員は多いのになぜかお盆を手にベルトコンベアー形式で料理をもらわないといけないのはちょっと残念。なんだか社員食堂で食べているようで少々味気ないのが難。01年6月。05年4月。再訪多数。
新橋さぬきや(新橋)
東京都港区新橋3-21-10/03-3432-7373/600円〜
さぬきうどん。看板に「古式手打ちうどん」とある。なにをもって古式とするかは置いておいて、とりあえず昔ながらの手打ちということだろうと入ってみる。入り口横に打ち台があって実際に若いのが打っている(ご主人が打つこともある)。数回行ったが、思いのほかうまい。特に茹でたてに当たるとなかなかの歯ごたえとコシ、粘りを楽しめる。ぶっかけやら冷やし黄金うどんやら、冷たいのは良かったが、釜揚げは単なる「湯だめ」であった。つまり茹でたてではなく、一度冷水にさらしたものを温め釜揚げの湯にさらしたものだった。うーん、残念。01年6月。
ちなみに「味噌けんちんうどん」は二日酔いの時の特効薬。05年12月。
かおりひめ(新橋)
東京都港区新橋2-19-10 蔵前工業会館2F/03-5537-2684/11〜23/無休
うどん。正式には「香川・愛媛 せとうち旬彩館 かおりひめ」という店名。香川の香と愛媛の媛で香媛(かおりひめ)ね。徳島や高知を無視して何故この2県がひっついているのかは不明。四国の中の瀬戸内側、という接点かな。たいていはさぬきうどんを食べに行くのでうどんのジャンルに入れてあるが、基本的には香川と愛媛の郷土料理がいろいろ食べられる。一階が名産ショップにもなっているので仕入れは万全。魚なども県から直送されている。だから夜に来たら郷土料理系居酒屋として活用できるだろう。
ここのさぬきうどんはなかなかいい。釜揚げはもうひとつだが、生しょうゆはわりとまとも。新橋界隈では貴重かもしれない。さぬきの夢2000という国産小麦を使用していて香りがいい。でもつるつるの食感にちょっと欠ける。場所は天ぷらの「橋善」があった跡地。04年9月。
古奈屋(汐留)
東京都港区東新橋1-8-2カレッタ汐留B2F(本店は豊島区巣鴨3-37-1/03-3940-6180)/03-5537-1881/11〜22/無休/750円〜
うどん。カレーうどんで有名な店。96年4月に巣鴨本店に行って以来久しぶりの再訪をカレッタ汐留店で果たしたが、相変わらずユニークなカレーうどんは健在。カレーはかなりクリーミー。甘ったるい部分もありボクはあまり好きではない。麺は細く、カレーとの馴染み易さを考えてあるがちょっと力に欠ける印象。バランスの良さを謳っているが、そこまでいいとは思わない。そして全体にやっぱり高い。一杯1000円はないと思う。また、汐留店は店内店外に料理哲学とか味についてとかのウンチクが書かれた額などがいっぱい下がっておりちょっと興ざめ。カレーうどんに自信を持つのはいいが、店主の料理哲学を筆文字で書いた額とかで味の援護射撃するやり方はボクは嫌い。うどん食べに来て客が哲学を語られる必要はない。どーもこの店とは相性が悪いのか、いつもいまいちな印象を持って帰ってしまう。まわりのお客さんは「おいしー!」と満足していた。02年12月。
さぬき富士(虎ノ門)
東京都港区虎ノ門1-26-5/03-3591-3982/11〜18/土日祝休
さぬきうどん。三角形のいびつな店内だが、もう30年近く営業している老舗らしい。「さぬき手打麺保存会」の看板があったりして本格派っぽいのだが、麺はとっても普通なモノ。昼とかに食べる日常うどんとしてはいいかもしれないがわざわざ食べに行くほどではないだろう。02年2月。
Mu-Hung(虎ノ門)
東京都港区西新橋2-15-12/03-3591-6558
鶏飯。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
丸香(神田)
東京都千代田区神田小川町3-16-1/11.30〜19.30(〜17)/日祝休
さぬきうどん。香川の激うま店「山越」で修行した職人が打つ。そう聞いただけで涎をたらすさぬきうどん好きばかりだろう。ボクも期待して行った。並んで食べた。うん、うまい。でも(これは仕方ないことなのだが)やっぱりさぬきうどんの良さはあの香川の空気と共にあるのだなぁというのが感想。神保町のせわしない場所でせわしない人々と食べると、味がいくら現地に近くてもどうしても「何かが足りない。心からおいしいと言えない」と思ってしまう。個人的な思い出も含めた感想なので、こればかりは仕方なし。06年1月。再訪数回。
山本屋総本家(秋葉原)
東京都千代田区神田和泉町1-10-8/03-3861-5030/11.30〜15/17.30〜21/日祝休
味噌煮込みうどん。名古屋を代表する味噌煮込みうどんの系列は二つあって、実にややこしいことになっている。山本屋総本家と山本屋本店。これらは親戚でも分家でもなく、並列してライバルとして存在する。どちらかが後から山本屋を名乗り、どちらかがその区別のために名前を変えたのだが(ネット検索すれば、たいたいはわかるようだが)、まぁボクたち食べ好きにとっては、今現在美味しければよいわけで、由来はどうでもいい。とにかく、本場の名古屋では両店ともにとても有名だ。ボクは名古屋で両方行ったことがあるが、まぁどっちもどっち、かな。実は両山本屋ともにボクにはマイルドすぎる。白味噌をブレンドしてあるからかもしれない。味噌だけだと、大阪の味噌煮込みうどん屋「あまの」の味つけが好き。
で、この両雄の一方、山本屋総本家が2004年11月に東京に進出してきている。味噌煮込みうどん好きにも、名古屋の本場の味を知りたい方にも、朗報だ。夏に汗をかきながら食べてもいいし、冬に暖まりにいくのも吉。相変わらずボクにはちょっとマイルドだが、東京で食べられる最高峰の味噌煮込みうどんのひとつであることは間違いない。秋葉原方面に行くときはわりと出かける店である。06年2月。
長徳(渋谷)
東京都渋谷区渋谷1-10-5
さぬきうどん。洗練された料亭風うどんと呼ぼうか。さぬきうどんとしての麺のうまさ、というよりうどん割烹的うまさなのだ。ざるうどんなども非常に高く暴利か、と一瞬思うが、出来はいい。なめらかなコシと力ある歯ごたえ。種ものはダシがうまい。最高級の素材を使用しているとのことだが確かにうまい。総じて高いだけのことはある味。ただ麺を食べて「これがさぬきうどんの典型か」と聞かれるとうーん…かな。店内のオーディオがマッキントッシュなのがうれしい。99年10月。 ※2000年に閉店。
しばてん(外苑前)
東京都港区北青山2-12-27/03-3405-6444/1000円〜
うどん。讃岐風手打ちうどん。外苑前店の方に行ったが、思ったよりうまかった。かなりのコシを持っていて東京では出色。こういう麺が東京にも出始めたんだなぁ。だが、コシというよりは「固い」のが残念。さぬき=固い、ではない。また、締めに使う水が悪いせいか風味が悪いのが残念。水を改善してほしい。それと粘りも少し足りない。麺は高樹町店のほうで一括して打つようだ。外苑店はベルコモンズの無印良品側並び。98年5月。
さぬきうどんNRE&めりけんや(恵比寿)
"恵比寿、上野、新橋、武蔵小杉、秋葉原各駅構内"/7〜22/無休
さぬきうどん。いわゆる駅うどんのチェーンで、さぬきうどんブームの初期に出来た。セルフ形態で客をさばくが肝心の麺がいまひとつ。しかも高い。場所代を考えると仕方ないかも知れないが、これだけ取るならもう少し企業努力を求めたい。ま、便利だからよく利用するけど。01年頃から再訪多数。
すみた(赤羽)
東京都北区志茂2-52-8/03-3903-0099/11〜14/18〜21.30(土日11〜15)/月・第三日休
さぬきうどん。看板に「讃岐手打うどん酒場」と書いてある。香川の「はりや」の弟弟子がやっているということで、出来てまだ3ヶ月とは言いながらかなり香川の味を彷彿とさせるうどん。歯ごたえ、粘り、喉越し、それぞれに秀逸。固いだけの東京のさぬきうどん事情を塗り替える衝撃。突然現れていきなり東京屈指のさぬきうどんとなった。十条中央商店街の中。99年9月。再訪数回。
※10年間東十条で営業してきたが、2009年3月に赤羽に移転。移転後未訪。
| うなぎ・その他分類できない丼物 |
ひょうたん屋(銀座)
東京都中央区銀座1-5-13/03-3561-5615/11〜14/17〜19.30/日祝第2.4土休/1200円〜
うなぎ。実は「さかた」でさぬきうどんを食べようと思ったのだがあまりの行列に諦め、となりにあるココにたまたま入った。結果は当たり。古ぼけた鰻屋であるが、実にツボを心得た蒲焼きを出すのである。上品すぎず下品すぎない。ボクが蒲焼きに求めている力強さ、下世話さ、ファイト一発感がここにはある。しかも安い。並が1200円。特上でも2200円。上1800円を食べたが非常にうまかった。しかもユニークなのはどうも関西風地焼き(蒸さない)のようであること。地焼き好きなボクとしてはそれも満足。店の設えも、道に漂ってくる煙と香りも、オヤジがパタパタするボロい団扇も、すべてボクのイメージする「典型的鰻屋」に近い。銀座にこんな店があるとは思わなかった。難を言えばちょっとタレが辛すぎることかな。00年6月。※銀座6丁目店もある。松坂屋の二本裏。ここも安くて良い。炭焼き。(中央区銀座6-12-15/03-3572-2511)
割烹鰻ひら井(銀座)
東京都中央区銀座3-4-18/03-3567-7001/11.30〜13.45/17.30〜20.45/日祝休/1600円
うなぎ。煉瓦亭の斜向かいの小道を入っていくと「うなぎ」ののぼりが見える。「うなとろ丼」(1370円)を名物にしている小さな店。うなとろ丼はうな丼の上にとろろと青のりとうずらの卵が乗ったもの。冷たいとろろが最初違和感があるが、食べてゆくに従ってご飯やうなぎと渾然一体となり、意外な美味に変身する。ただし夏に食べた方がいい。もちろん鰻ととろろという二大スタミナ食が合わさっているから夏バテに効くという意味もあるが、味的に冬だとちょっとしっくりこないのだ。鰻は炭火焼き。天然鰻が入ったときはそのように店前に表示がしてある。ボクが行ったときは浜名湖産が入っていて、4200円の蒲焼きがあった。天然ならこの値段も仕方ないだろう。
鰻以外にもいろんなメニューあり。くじらやフジツボ、馬刺しなどの珍味系も多い。焼酎もとても希少なものを揃えていたり、イグアナ酒や三蛇酒などの中国酒があったり、一品ものも珍しいものがあったりで、ご主人の凝り様が伺える。98年4月。再訪数回。
竹葉亭本店(銀座)
東京都中央区銀座8-14-7/03-3542-0787/11.30〜14/16.30〜20/日祝休/3000円
うなぎ。テーブル席の入り口と座敷の入り口があるが、迷わず座敷を利用するとよい。テーブル席の方に迷い込んだら決然と「座敷の方へ」と強く言おう。2階の中庭を望む座敷は銀座にありながら静かで豊かで雰囲気最高。ふかふかの座布団に座ってゆっくりくつろいだ時間を過ごせるだろう。味はもちろん江戸を代表する味なのだが、まぁ期待以上ではない。普通においしい。満足度は高い。95年6月。
丸静(築地)
東京都中央区築地6-12-10/03-3541-0072/11.30〜15/17.30〜19.30/日祝休
うなぎ。築地の小さな裏路地にあり、昔から近所の人に大人気の店。昼は行列が出来る。メニューは独特。うな重は6種類あり、うなぎの大きさや量で決まっている。連(むらじ)と言う名の2200円のものくらいが昼にはちょうどいいかも。味もいい。タレは薄めでうなぎの味を引き立てる脇役に回っている。ボクは江戸風ならもう少しホクホク柔らかい方が好みではあるが、力強さがあってなかなかいい蒲焼き。00年8月。
宮川本纏(築地)
東京都中央区築地1-4-6/03-3541-1292/11.30〜14/17〜20.30/土休/3000円
うなぎ。明治26年創業の老舗。注文を請けてからうなぎを割くという基本を守っている。だから30分以上は待つことになる。そのうなぎはとても香ばしく、ふわふわの食感でうまい。すごくうまいわけでもないが、安心してうなぎの醍醐味を味わえるだろう。95年5月。
うなぎ青葉(新富町)
東京都中央区新富町1-5-5 トーア新富マンション105/03-5541-3633/11.30〜20.30/日休
うなぎ。神戸で有名なうなぎ屋の東京支店。神戸本店とは違い、焼津産のうなぎを使用。備長炭で丁寧に焼いている。肝焼き串がつく。ふっくら関東風で、とても柔らかくなかなかおいしいうなぎだが特に強い印象には残っていない。吸い物ではなく味噌汁だったがこれはまぁまぁおいしかった。05年8月。
玉ゐ(日本橋)
東京都中央区日本橋2-9-0/03-3272-3227/11.30〜14/17〜21.30(土日11.30〜20.30)
穴子飯。一見老舗っぽいが新しい店。昭和28年建築の酒屋を改造して利用している。だから新しい店なのになぜか歴史を感じさせる。内装も上手に作ってあり、完成度は高い。企画とデザインの勝利。この店の売りは天然穴子。すべて天然物を使っていると言い切っている。名物は「穴子の箱めし」。これは、重箱を使用したいわゆる“穴子重”なのだが、面白いのは仕上げが選べること。「煮上げ」と「焼上げ」。客が選んだ方法で仕上げた穴子がごはんに乗って出てくるのだ(ごはんの大盛無料)。ボクは焼き穴子の香ばしさを楽しみたかったので「焼上げ」を頼んだ。炭火ではないらしく香ばしさはもうちょっとだったものの、ちゃんとおいしくて満足した。あえて言えばタレが甘すぎるかな。でも全体になかなかのもの。ちなみに、食べ方は鰻の櫃まぶしにとても似ている。まず、ワサビで穴子そのものの味を味わう。その後、擦りゆずとネギとごまをかけて変化を楽しむ。そして最後に、別注文の出汁(穴子の骨汁。200円)をかけてお茶漬けのようにして食べる、と、三つのやり方で楽しむ。出汁をかけて食べる方法が特にうまい。穴子の香りが出汁にとても合う。全体に高め。日本橋高島屋の裏筋。05年10月。
中川(神田)
東京都千代田区神田須田町1-19-4
うなぎ。「鰻のねどこ 中川」とあるように、まさに鰻の寝床のような細長い店内。炭火で焼き上げるうなぎはひと言でいうと「端正な蒲焼き」。静かな味である。おおお!という驚きもないが、残念に思う部分もない。うな丼1900円と比較的安価だし、店の雰囲気もいいし、ついてくるお新香はおいしいし、なかなかだが、蒲焼き自体にはもうちょっと「強い主張」を欲しくなってしまう。そんな感じ。秋葉原の買い物のあと、万世橋を渡ってちょっと食べるには重宝している。00年6月。※2004年閉店。残念。
阿づ満や(市ヶ谷)
東京都千代田区九段南4-5-12/03-3261-4178/11.30〜14/17〜20.30/日祝・第2.4土休/2000円
うなぎ。座敷でゆっくり味わえるうなぎ。甘だれのBASICなうなぎである。特に印象には残らないが、ハズレもなく、街場のうなぎ屋としてはいい部類だと思う。98年8月。
野田岩本店(飯倉)
東京都港区東麻布1-5/03-3583-7852/11〜13.30/17〜20/日休/3000円〜
うなぎ。うまく天然物に当たれば、タレの味しかしない蒲焼きとは別物の鰻が味わえるであろう。鰻から川の香りが漂ってくる。あめ色に焼き上がったそれはとろける柔らかさで上質のご飯との相性も抜群。ただ野性味溢れる鰻に比してタレの主張が弱い。春秋以外は天然物を出すと言われているが当たりはずれはあるようである。入店から食べ終わるまで(並ぶ時間もいれて)1時間半くらい見ておいた方がいい。白ワインと合うだの赤ワインと合うだのいろいろ騒いでいるワインオタクがいたりするのが玉に瑕な店ではあるのだが。コースは6500円から。97年7月。
最近混みすぎてほとんど行かなくなったが、たまたま行った日の出来は「あれ?どうしたの?」であった。とても普通な感じ。そこそこの値段するだけに残念なことである。06年2月。
うなぎ村上(大井町)
東京都品川区東大井5-7-15/03-3450-4585/16.30〜20/日祝休
うなぎ。立ち呑みだが、うなぎ串焼き専門店である。メニューには「うなぎ」「肝」「ひれ」各1串150円。「あたま」1串100円。それにビールと日本酒のみ。コの字型のカウンターにバットが並んでいて、その前に立つのだが、注文しなくても自動的にどんどん串が置かれる。それを食べていって、食べた串はカウンター上に直接置いて、最後に本数で精算というシステム。バットは微妙に傾けられていて、うなぎのタレが片側に溜まっている。溜まっていない方に串を並べ、それを取ってタレにつける。お好みでカウンター上の唐辛子をつけてもいい、という感じ。食べてる途中で追加づけしようとすると注意される(笑)。備長炭で炭焼きされたうなぎは蒸すという工程を経てない地焼きだから歯ごたえもあり、酒がすすむ。ガリボリとあたまを食べて、絶品のヒレを味わい、香り強いうなぎを楽しみ、とやっていると何回転もしてしまう。オヤジさんとかの佇まいもいいし、客も大らかに楽しんでいるし、なんだかくつろげる店。この店を起点に東小路あたりを回るのがボクのパターンのひとつ。05年8月。
野田岩大森店(大森)
東京都大田区大森北1-30-8/03-3761-4110/11.30〜14/17〜19.30/水・最終日休/4000円
うなぎ。麻布の本店の分かれで大森銀座商店街の中にある。昭和初期の風情を残した店内は懐かしさが漂う。この雰囲気が素晴らしい。とろける柔らかさのうなぎは香ばしくなかなか良い。甘めのたれが適度にしつこくて好き。うな重の上の中あたりが手ごろ。サービスもいい。座敷が空いていたら座敷で。97年1月。
21世紀に入ってから改築し、あの得難い雰囲気は全くなくなってしまった。と同時にとても普通の店に様変わり。味も同じく。とても残念である。05年4月。再訪数回。
はせ川(大森)
東京都大田区大森西2-4-4 /03-3761-5282 /11.30〜14/17〜20.30 /水休/うな重(松)2300円
うなぎ。創業が1920年ころ(くわしくは失念)という老舗うなぎ屋。甘めのタレとやわらかく焼き上げたうなぎはちゃんとおいしい。街場の店としてはいい店なのではないでしょうか。環七沿い。京急平和島駅から歩いて5分弱。00年9月。※2002年7月に改装したみたい。以前の店の雰囲気がなくなんなければいいが…。
鳥仁(大森)
東京都大田区大森北1-23-11 中山ビル1F/03-3766-9229/11.30〜13.15/17.30〜21/日祝休
焼き鳥。大森の地で長くご夫婦でやっている小さな店。親密で家庭的。テレビがつけっぱなしになっているような店だがそれも気にならない雰囲気。毎朝新鮮な鶏肉をさばいて、備長炭で焼き上げる。焼き加減も良くおいしい。ささ身、つくねなどおいしい。〆は鳥ガラスープを使ったチキンカレーを。昼の雉丼も自慢らしい。06年6月。
八つ目や にしむら(巣鴨)
東京都豊島区巣鴨3-34-2/03-3910-1071/10.30〜19/不定休
うなぎ。鰻屋だが「八つ目うなぎ」を売りにしている。八つ目うなぎって見た目は鰻だが実は鰻の仲間ではなく、魚類ですらなく、円口類のヤツメウナギ科に分類される。3億4千年前からほとんど進化してない生きた化石らしく、こういう進化してなくて長く生き抜いてきた種というのはたいてい「健康にいい」ということになっているのだが、実際にビタミンAが豊富で「目にいい」と有名な上に(名前からもそんなイメージ)、DHAやEPAもトップクラスの含有量。体内で作れない脂肪酸も数多く含んでいるとのことで、本当に健康にいいらしい。鰻と比べても、ビタミンAで5倍、ビタミンB2で13倍もあるんだとか。ちなみに目の後ろに7対の丸いエラがあって目が8つあるように見えるから「八つ目」と言われるようになったという。
その八つ目うなぎの蒲焼きを出す店。東京でも珍しい。鰻で言ったら関西風地焼き。蒸さずに備長炭で焼き上げる(見た目は雀焼きに似ている)。食感がおもしろい。砂肝のやわらかいのみたいなプリプリ感。見た目は小さい蒲焼きなのに、口に入れるとパリパリと音がする感じ。タレも濃すぎず良い感じ。ボク的には八つ目定食の中2400円のご飯大盛り、がちょうど良いかな。小さいのが8切れ入っていて、肝吸いも漬け物もちゃんとしている。珍味系ではあるが疲れた時にはいいかも。おばあちゃんの原宿と言われる巣鴨の地蔵通り商店街にある。目黒に支店あり(目黒区下目黒3-13-10/03-3713-6548)06年1月。
| 鳥料理・焼き鳥 |
焼鳥宮川(銀座)
東京都中央区銀座1-9-5/03-3564-3978
焼き鳥。銀座1丁目にして普通の居酒屋的な造りなので、ここらへんにしてはわりと気楽にビールと焼き鳥が楽しめる。味は標準的。値段も高くない。なんというかサラリーマンの溜まりそうな店である。とはいえ、駅前焼き鳥とは一線を画す。本格的や味付けもあるし、珍味的な部位もちゃんとある。1丁目あたりで「お洒落な店はイヤだなぁ」と思ったらこういう店もいいのではないだろうか。02年7月。
鳥長(銀座)
東京都中央区銀座8-6-22/03-3571-4650
焼き鳥。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
与志万(銀座)
東京都中央区銀座3-3-6 モリタビル1F/03-3567-1767
焼き鳥。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
三政(新橋)
東京都港区新橋3-19-6/03-3434-7007/17〜23/日祝休/2000円〜
焼き鳥。サラリーマンで溢れかえる新橋で、サラリーマンで溢れかえっている焼鳥屋さんに行きたい場合、まずはここをオススメする。袖振れ合うも多生の縁。混み合った店内で生ビールと焼き鳥をガシガシ食べていると高級店では味わえないシアワセ感に包まれる。混み合っているわりに店内ちゃんと清潔で焼き鳥もかなりちゃんとしている。サービスも元気あるし、店の大きさも適度でよい。いかにも新橋らしい焼き鳥を食べたいならオススメ。JR新橋駅から歩いて5分弱。03年1月。
伊勢(新橋)
東京都港区新橋3-16-8/03-3431-8832/11〜売り切れ/17〜売り切れ/日祝休/1000円〜
焼き鳥。放し飼いの地鶏を使用していて、その風味をいかすために炭火は使用していないと言い切る。たしかにプリプリしていてうまいが「お一人様お酒は5杯まで」とかなんとか指示がうるさい。そこまで素材などにこだわるのは誰のためか。客のためであるならそういう文言は決して出てこないはずだ。昼の親子丼はふかふかのふわふわでとろけるようであるが(つまりはかなりうまいのであるが)、ここでも指示がうるさい。七味をふって一回ふたを閉めて蒸せ、まではいいとしてその後「卵をくずさぬように二口三口食べたらお新香を一口食べてください」とまで指示がくる。客は赤ん坊ではない。一事が万事この調子。店主の自己陶酔が店を支配している印象。個人的に合わないなぁ。なお本店は千代田区鍛冶町、姉妹店の「伊勢ろく」が内神田や松坂屋内にある。00年7月。
那古野(新橋)
東京都港区新橋2-8-8 からす亭ビルB2F/03-3508-9794/17〜25(土日〜24)/無休
焼き鳥。名古屋コーチンを使用した焼き鳥で、長く名古屋コーチンの普及をしてきた雰囲気。とても古い店でお世辞にもキレイとは言えない。食器やコップも相当汚れている上に、店主は客が食べている最中にカウンター前で殺虫剤を使う(笑)。でもそれらもなんかご愛嬌になってしまう雰囲気がこの店にはある(タバコを吸うのはやめて欲しいが)。愛情コース3000円。それより安いコースがいくつかある。煮込み豆腐おいしい。テレビつけっぱなし。肝心の焼き鳥はわりと肉が匂う。おいしい焼き鳥も多いが、どうかな…。コアなファンを持っている店ではあるが、あまり好みではないかも…。05年11月。
新橋 鳥之介本店(新橋)
東京都港区新橋3-16-9-102/03-3433-5634 /16.30〜23/日祝休
焼き鳥。サラリーマンで溢れた、いかにも新橋っぽい焼き鳥屋。この界隈では老舗でもあり味の評判も高い。いい素材をいい焼き加減で食べさせてくれるので当たり外れなくちゃんとおいしい。リーズナブルなのは「かるめのコース」。6串ついて1700円。お腹は一杯にならないが焼き鳥を手始めにここで食べてその後飲み歩くにはちょうどいい。すぐ近くに地下に降りていく支店がある。本店はカウンターのみ。支店はテーブルもあって広い。新橋っぽいのは、狭くて肩ふれあう感じがいい本店の方かな。07年12月。
銀座 比内や(汐留)
東京都港区東新橋1-3-5久田ビル1F/03-5537-2902/11.30〜14/17〜28(土日祝〜23)/無休/5000円
焼き鳥。店名からわかる通り比内地鶏を食べさせる店。銀座に本店があり、行ったのは汐留店である。全体に地鶏の香りと食感をきちんと活かしている印象で味は悪くない。4000円前後のコースもあり、価格帯を考えるとわりと良心的かもしれない。特に強いインパクトはないが、標準的な焼き鳥だなぁと感じた。刺身やたたきもまぁまぁ。〆に「究極の親子丼」なるメニューもあり、夜はハーフにもできる。これは最近流行りのトロトロ系。ランチでも食べられるようだ。きりたんぽ鍋や魚もあり、とり料理というよりは秋田県比内町を中心とした郷土料理と考えた方がいいのかも。店はよく流行っている。小上がりがちょっと狭くごちゃついているのが落ち着かないが、若者の宴会などにはいいかもしれない。06年3月。
と々や(築地)
東京都中央区築地6-21-1/03-3541-8294/9〜14/17〜22/日祝休/1500円〜
焼き鳥。昼の焼き鳥丼が名物。炭でゆっくり焼き上げたそれはプリプリしていてうまいのだが、丼にする意味を感じないのが難。丼にするなら、タレとか焼き鳥とゴハンの溶けあい具合とかいろいろあると思うのだが、ここのはうまい焼き鳥をただゴハンに乗せただけという感じ。惜しいなぁ。朝9時からやっている。00年06月。
鶏由宇(築地)
東京都中央区築地3-7-2/03-3541-6004/18〜22/5000円〜
焼き鳥。「とりゆう」と読む。外観はなかなか趣深くうまそう。店の奥の方には古い民家風座敷なども広がっていて、感じは良い店なのだが料理の印象は薄め。鳥料理のコースも焼き鳥の下世話さと割烹的上品さの中間くらいになってしまい、鳥を目的に食べに来ると少し中途半端感あり。雰囲気はなかなかなので、ちょっと惜しい。1年3月。
とりかく(大手町)
東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビルディング B1F/03-5220-2350/11.30〜14/17〜23/土日祝休
とり料理。宴会コースが安い。2500円、3000円、3500円と小刻みに設定されている。オススメされた「手ごねつくね焼」は確かに良かった。いろんなバリアがあるので、つくねだけでかなりお腹一杯になる感じ(一本平均240円)。鶏鍋は普通においしい。串焼きは普通。パーテーションがある半個室が多いのでくつろげる。全体に和の空間。08年6月。
鳥つね自然洞(神田)
東京都千代田区外神田5-5-2/03-5818-3566
焼き鳥。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
やき鶏や なかいち(赤坂)
東京都港区赤坂3-18-6/03-3505-1571/17.30〜23/月休
焼き鳥。表看板には「やき鶏や」としか書いてないから正式店名はそれなのかもしれないが、名刺をもらうと「やき鶏や なかいち」とある。もともと大阪は心斎橋にあった店で赤坂に移ってきたらしい。串焼きにする焼き鳥ではなく、ガスロースターで焼肉みたいに各個人が焼くユニークな焼き鳥。鶏の各部位とキンカン(卵になる前の黄身の部分)を焼いていくのだが、焼肉より焼き方がずっと難しい。慣れないと焦がしたりレアすぎたりと失敗も多いだろう。でも肉質はとてもいいので、ちゃんと焼けるようになったら相当楽しくおいしいと思われる。基本の焼きセットで3500円。安い。とり刺(なかなか良い)とご飯もの(親子丼かカレー)までついたコースでも4800円と格安。ビールも生が550円と安いので全体に安くつく。うまく焼けさえすれば相当いい店。BGMはなぜか昭和50年代の歌謡曲である。06年12月。
鳥半(神楽坂)
東京都新宿区津久戸町4-1/03-3266-0291/17〜22.30/土日祝休/やきとりコース4500円
焼き鳥。神楽坂の奥の方にあり、雰囲気はいかにも神楽坂な感じ。ちょっと高級割烹風で、流しで入るにはびびるかも。奥のテーブル席でいただいたが、実際はカウンター席の方が楽しいだろうと思う。焼き鳥は普通。ロケーションや店の雰囲気から考えて期待し過ぎちゃうとがっくりくるかも。でも逆に言うと、このロケーションな上にまぁまぁの焼き鳥が食べられるのだからうれしい、とも言える。微妙な感じ。ボクのこの店の印象は、その味よりも細い横丁(店のななめ前から始まる細道)のアプローチ。ぜひ酔ったあとその細道を散歩して帰って下さい。抜群の雰囲気だ。03年5月。
鳥茶屋(神楽坂)
東京都新宿区神楽坂4-2/03-3260-6661/11.30〜14/17〜21.30/無休/8000円
うどんすき。料亭風だが意外と安い。鳥の「うどんすき」がメインだが、うどんがぶっとくて驚かされる。鉢巻みたいな太さ。煮崩れぬようにの配慮らしいが、だしが染み込んでそれはそれで良し。ただこの店、印象に残るのはこの鉢巻きのようなうどんのみ。突き出しから一品から土瓶蒸しからいろいろ頼んだが、どれもちょっとハテナな印象。99年10月。
地鶏もも炭火焼 鳥亭(四の橋)
東京都港区白金3-1-2/03-3440-2321/17.30〜26/4000円〜
焼き鳥。熊本の人気店の東京支店。なるほど熊本の焼酎やさくら肉などがある。全体にカフェっぽいお洒落な外観・内装で、焼鳥屋とは想像しにくいだろう。厨房前のでかいテーブルに相席というパターンが多いがわりと気にならない。焼き鳥は網焼きタイプ。名刺に「grilled chicken over an open fire」とあるように、網上で豪快に炎を上げて焼く。焦げがつくのが好みが分かれるかも。もも焼きとつくねが良かったな。四の橋商店街の入口向かい角。03年11月。
門扇(麻布十番)
東京都港区麻布十番2-13-8
焼き鳥。「ちぎも」をはじめ絶品の焼き鳥が食べられる店と評判が高い。だが店主がちょっと偉ぶっていて個人的には印象が悪い。なんでそんなに偉そうにしているのか。たかが焼き鳥じゃないか、と反発したくなるくらい。反面、常連や有名人にはニコニコになったり…。味はとても良いのだが、そんなに再訪したくならない。95年9月。※閉店。
イザヨイ(麻布十番)
東京都港区南麻布1-4-5グランパレス南麻布仙台坂2F/03-5442-0965/18〜24(金土〜26)/月休/7000円〜
焼き鳥。比内と大和から特別に取り寄せた地鶏を丁寧に焼いてくれる鶏料理店。もともと和食出身の料理人が作っている鶏料理は種類はそんなに多くないがバラエティに富んでいる。創作系も多く、メニュー名が魅力的なだけに期待が大きくなるが、わりと印象に残らない味が多いのは残念。焼き鳥も素材は良いようだが、そんなに「うまい!」と驚くものではなかった。卵や鶏ももチャーシューやそぼろ飯はうまかった。ダークな色合いのモダンな店内は、広さのわりに客席数も抑えてありとても居心地がいい。焼き鳥がもっともっとうまくなったら、雰囲気はとてもいいのでまた利用させてもらうと思う。02年12月。
森本(渋谷)
東京都渋谷区道玄坂2-7-4/03-3464-5233/16.30〜22.30/日祝休/2000円〜
焼き鳥。いつ行っても異様に混んでいる人気店。備長炭とうちわでしっかり焼き上げる姿と回りのサラリーマンの姿が実にほどよく、いかにも「ビールに焼き鳥でプハーッ」って感じで楽しい。岩手の南部鶏を使用しており、冬にはうずらや山鴨、雀なども出る。焼き具合とか味は特に印象に残るものではないが、下世話で元気な雰囲気を味わいに行く店かな。99年3月。
鳥由(渋谷)
東京都渋谷区宇田川町36-16/03-3476-1891/18〜/日祝休
焼き鳥。とりよし。渋谷の喧騒を離れた宇田川町にポツリとある渋い店。開店して30年以上の老舗で、佇まいのいいご主人と奥さんのふたりでやっている。箸はなく、焼き鳥用の串を箸として使用。焼き鳥以外の料理がまぁまぁ良い。焼き加減がよくいい焼き鳥が食べられる。漬物もうまい。若者に蹂躙されるこの界隈では貴重なオヤジ系飲み屋かも。06年2月。
鳥政(南青山)
東京都港区南青山3-13-2/03-3405-4515/11.30〜13.30/17.30〜22 /6000円〜
焼き鳥。青山通りの路地にあり、うまそうな雰囲気が漂っている。当日につぶした鶏をまるごと仕入れるので刺し身や内臓系が非常においしい。特に血肝。90年代後半にこういう血肝を出す店は他になかったと思う。サビ焼き、もも、レバーと塩で食べていくのだが、全体にやわらかく香りも高い。つくねも印象的。表面を強めに焼いて、中は肉汁溢れて実にうまい。ラーメンとミニ焼き鳥丼のセットもいい。ご主人はちょっと常連さんや有名人を贔屓しすぎるきらいがあるけど、嫌みでもない。いつも混んでるけどお勧め。96年3月。
鶏味座(キラー通り)
東京都渋谷区神宮前3-34-6スマイルビル/03-5413-5278/17〜26(月〜土)/17〜23(日祝)
とり料理。「とりみくら」と読む。1階はくすんだテーブル席。2階はカウンターとテーブルと座敷。全体に黒っぽい色合いのウッディな内装で統一してあり、雰囲気はなかなかいい。2階の座敷など竹床でおもしろかった。
地鶏を使った料理は前菜、鉄皿焼、素揚げ、串焼きなど、様々充実しており、それぞれなかなかおいしい。意外とジビエ類も置いてあったりして仕入れは相当気を入れているようだ。塩やタレも凝っている。鶏以外にもいろんなメニューがあり、黒板に書いてあるものをいろいろ頼めば楽しいだろう。締めには鶏ラーメンや特製チキンライス、なめろう茶漬けなどもある。コースは3800円からあり、充実しているのでこれがお得かもしれない。焼酎も珍しいのを含めてたくさん揃えている。鶏の焼き加減の精度がもっと上がるととてもいいなぁと思った。05年6月。05年11月。
きばいやんせ(キラー通り)
東京都渋谷区神宮前2-21-12/03-3796-8788/17〜26(土日祝〜24)/無休/4000円〜
焼き鳥。霧島地鶏の店でいつも混雑している。食材、水、調味料などもすべて南九州から取り寄せているとか。カジュアルでちょっと雑然としたよくある焼鳥屋なのにわりと有名人御用達のようで、ボクが行った日にはGRAYとかがいた。地鶏の刺身盛り合わせや、もも焼き、都城ごぼうのてんぷら、手羽餃子などがおすすめ。刺身は特に良い。ただ、この店の売りは焼き鳥の味よりも焼酎かな。140種類といわれる焼酎の品揃えが圧巻。カウンターと、テーブルが中にふたつと外にひとつ。とにかく混んでいるので予約は必要。03年7月。
しちりんや(二子玉川)
東京都世田谷区玉川3-9-10/03-3707-3075/17〜24/日休/4000円〜
焼き鳥。「鳥取直送・大山地鶏の専門店」という触れ書きの居酒屋。名前からわかるように炭火焼である。一品ものが豊富なので大人数でワイワイ飲むにはとてもいい。値段も学生レベル。ただ、自慢というか売りの鳥料理はそんなに印象に残っていない。普通の焼き鳥。名物と書いてあった手羽唐揚げなどもボクには油が強すぎた。学生さんにはちょうどかもしれないけど。全体に料理がぼやけているが雰囲気は楽しい店。安いし、いいんではないでしょうか。98年7月。
軍鶏丸(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿南2-3-11/03-3760-3903
軍鶏鍋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
えびす今井屋茶寮(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-8-3/03-5456-0011/17〜25(金祝前日〜27)/無休/4000円〜
焼き鳥。今井屋の居酒屋版とでもいうもので、海の幸も数多く出している。店が名物としているのは「比内地鶏の一枚塩焼き」「比内地鶏の塩こしょう焼」「究極の昔懐かしトマトサラダ」そして「全国行脚で探し求めた奇跡の七つのおかず」。究極とか奇跡とかちょっと大仰。でも期待しすぎなければちゃんとおいしい。系列であるNY店の「Megu」に2004年オープンしてすぐに行ったが、ここもケレンの圧巻だった。たぶんグループの社長がそういう指向なのだと思う。インパクト狙いは嫌いではないが少し直接的すぎるかなぁ。インテリアはオシャレではあるが、逆にありがちでもある感じ。04年7月。
鳥よし(中目黒)
東京都目黒区上目黒2-8-6/03-3716-7644
焼き鳥。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
やきとり忠弥(祐天寺)
東京都目黒区五本木1-32-28/03-3713-7205
焼き鳥。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
とよ田(自由が丘)
東京都目黒区緑ヶ丘2-17-12/03-3723-7683
ひな鶏唐揚げ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鳥しき(目黒)
東京都品川区上大崎2-14-12/03-3440-7656/18〜23/月休
焼き鳥。「鳥よし」出身の若いご主人が気合いとともに焼く焼き鳥。店名の「しき」は四季や志気の意味らしい。確かに志気を感じる焼き鳥だ。カウンターのみの店で、ご夫婦でやっていることもあり、親密でいい感じである。店内は黒が基調のモダンな造り。でも少し清潔さが足りないのが難かな。
焼きは火通しが繊細。火加減を常に監視して(当たり前ではあるが)、微調整して焼いていくのがカウンターから目の当たりに見える。野菜焼きうまい。アスパラ、たまねぎ、ねぎ、厚揚げ、銀杏、など、ほぼ完璧な焼き具合。上手。かっぱ(軟骨)、かしわ、ボンはとても美味しかった。ただ、「ぬるい」と感じた串もある。さびや血肝などはぬるかった。焼きすぎない、という狙いだとは思うが、表面がもう少し熱い方が快感があるなぁ。サービスや気遣いは良い。目黒駅からほど近いが目立たない路地にあるので人通りはない。探してやってくる客のみなはずなのに、人気なのかよくはやっている。08年10月。
炭火焼鳥たかはし(五反田)
東京都品川区西五反田1-7-1 リビオ五反田プラグマ.Gタワー2F/03-5436-9677/11.30〜13.30/17〜22.30/日休
焼き鳥。駒沢公園近くにあったフレンチ「ラ・プリムール」の高橋シェフが五反田で始めた焼鳥屋。「ラ・プリムール」は、鱸のポワレ・ラベンダーソースが異様に印象に残っている店で、わりと好きな店だった(サービス以外は)。あのシェフが目の前で焼き鳥焼いている。変な気分。
人気店らしく入れ替え制になっている。ボクは20時15分の部。充実したワインとともにあっさりした焼き鳥を。長野県の林儀太郎さんという方が育てているギタロウ軍鶏を使用していてなかなかジューシー。ソリ、そして親子丼(半熟トロトロ系)がとても美味。それと完璧な焼き具合のプレーン・オムレツも良かった。さすがは元フレンチのシェフである。そういえば鶏レバーのテリーヌというオードブルもあった。「ラ・プリムール」名物の焼きプリンもあった。ワインバーっぽいモダンな内装に揃いの白いハンチング。ちょっと不思議な店ではある。06年3月。
庭つ鶏(五反田)
東京都品川区西五反田2-18-3/03-3492-2818/17〜23/日祝休
とり料理。蒲田「鳥樹」で修行した方が2004年11月にオープンした店。新鮮で安全な鶏を一羽丸ごと仕入れ、それを目の前で解体してさばき、料理していくという新しい形態の店。冷蔵庫に保管した鳥串を焼くのと違い、注文するたびに解体していくその手際のよさとスピードは一種のショーである。解体過程で出てくる珍しい部位を食べられるのもこの店のいいところ。名前は忘れた(パート2というのだけ覚えている)がいろんな部位を出してくれた(すぐ品切れする)。胸肉もささみも皮焼きもたたきもパート2も塩煮も全部おいしかった。サービスもいいし気遣いは素晴らしいし、いい店である。あとは相性。ボク個人としては、なんというか、ボクが鳥料理に求めているものと違う感じだった。ちょっと線が細すぎ、ベジタリアンっぽいあっさり感が「やっぱ鶏ってうめぇ!」という感動につながりきらなかった感想。あっさりすっきり気持ちよく鳥を食べたい女性とかにはとってもいい店だと思うけど(目の前での解体が平気なら)。06年1月。
海老忠(新宿)
東京都新宿区新宿3-8-6/03-3341-9459/17〜22.30/木休/4000円
焼き鳥。昭和28年創業。新宿で焼き鳥食うならココがわりとおすすめ。回りに同名の店が多いので注意。外の「居酒屋ではありません」との注意書きは回りの居酒屋風「海老忠」との違いを言っているのだと思う。たれもうまいが、塩の方が肉質がわかる。鳥肉だんごも美味。割烹のような清潔な店内。新宿は生活圏ではないのでなかなか行けないが、近ければもっと通いたい店だ。96年4月。
TORINTO(新宿)
東京都新宿区新宿1-17-1/03-3351-4415
焼き鳥。鶏遊人と書いて「とりんと」と読ませるようだ。焼き鳥はそれぞれまぁまぁ。それよりもレバ刺しが良かった。地鶏の白レバー刺しとかは特に。おでんもなかなか。サービスもいい意味で素人っぽく好感がもてる(アルバイトだろうけど)。鶏のいろんな料理も楽しんだ。安いわりに全品そこそこおいしい。この店があるビルにむかし椎名誠が事務所を持っていたとか。04年9月。
鳥の介本店(荻窪)
東京都杉並区天沼3-9-3/03-3220-0636/3000円〜
焼き鳥。実に普通な居酒屋風焼き鳥だが、それなりに美味しい。備長炭&塩にいいのを使っているようだ。気楽にわしわし食べる焼き鳥としてはまぁまぁだと思う(厳しく言えば、焼き加減にムラがある)。締めに鳥スープも吉。安心して食べられる近所のいい店といった感じ。荻窪駅西口を出て、青梅街道を左に歩いた右側。荻窪駅南口(03-3220-3306)、千歳烏山(03-3305-0888)に支店がある。01年7月。※千歳烏山店は荻窪店よりずいぶんうまいという情報提供あり。
ばーど(大森)
東京都大田区山王3-1-10/03-5742-0883/17.30〜24/日休/4000円
焼き鳥。「炭火YAKITORI DINING ばーど」というのが正式店名。2006年冬に出来た店。カウンターを中心に大森周辺では珍しい感じのモダンな焼鳥屋になっている。ダイニングと書いてあるのでちょっと不安だったが(ダイニング嫌い:笑)、新橋「鳥之介」出身のご主人が焼く焼き鳥は本格的でなかなかおいしい。炭火の扱いがうまく、火入れがよい。素材も甲州地鶏を使っていて悪くない。しかも安い。6本コースが900円。これにビールで安価に楽しめる。野菜串や唐揚げ、メンチ、刺身、ばーどん(焼き鳥丼)、鶏飯などの一品もなかなかで、全体に安く楽しく食事をするには文句のないレベルの店である。若いご夫婦ががんばっていてちょっと応援したくもなる感じ。ちなみに初めて訪れた日はなんと希少でマニアックな日本酒「村祐」を置いていた。ご主人はお酒が飲めないようで「信頼している人のチョイスに任せっきり」とのことだが、その人にこういう酒を選ばせるところが素晴らしい。ご主人の志を受け取ったのだろうなとちょっと思った。06年12月。
葡萄屋(大森)
東京都大田区山王3-29-3/03-3775-3331/11.30〜22.30/火休/8000円
焼き鳥。大森と有楽町(銀座インズ2)にある焼鳥屋。大森店は入り口のラクダ像が目印。ボクが小学生の時にはもうあったから、少なくとも30年近くはやっていると思う。1Fは石造りを基調にしたモダンな雰囲気。鳥は質が高くおいしい。ただし唐揚げは好き嫌いあるかもしれない。昔風のちょっと竜田揚げ的唐揚げなのだ。懐かしい感じではあるが…。一階のテーブル席は座りにくい切り株とかなので長居したい人はカウンターか二階の座敷へ。二階は30人以上入れる座敷になっている。夜はコース4000円から。おでんで締める独特のコース。大森店は沢木耕太郎とかよく来ていたらしい。昼のジャン丼もおすすめ。98年1月。03年7月。
鷹匠寿(浅草)
東京都台東区雷門2-14-6
野鳥料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鳥榮(湯島)
東京都台東区池之端1-2-1/03-3831-5009
軍鶏鍋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
バードコート(北千住)
東京都足立区千住3-68/03-3881-8818/17.30〜23/月・第2日休/5000円〜
地鶏焼。阿佐ヶ谷の有名店「バードランド」(現在は銀座に移転)で修行した職人さんがやっている焼き鳥の店。都内でも随一の焼き鳥という評判である。奥久慈軍鶏の串焼きを中心に一品物も充実。確かにうまい。焼き鶏自体は(期待しすぎて)びっくりするほどではなかったが、一品物のうまさはかなりのレベル。全体に東京一という噂ほどではないと思うが、十分にうまい。焼き物では、レバー、つくね、焼きトマトははずせない。特に焼きトマト。野菜系の串焼きはどれもうまい。一品では砂肝煮こごりやレバーパテ、そして〆には親子丼を是非。地鶏卵プリンは評判ほどではないかな。ワインもよく考えられたラインナップ。安価でとても良いものを置いている(一番安いブルゴーニュルージュがメオ・カミュゼ、とかね)。日本酒は神亀と小笹屋竹鶴の二種だけというのも渋い。基本的に2時間制。5時半からと7時半からのふたつに分けられていて、5時半からのに行かないと味わえない(売り切れる)珍しい部位の焼き鳥もある。時間を決められて食べるのは落ち着かなくて嫌いだが、人気の店なので仕方ないかな。予約必。一階はカウンターと2人用テーブルふたつ。地下に座敷(8人)がひとつある。北千住駅西口を出て、サンロード商店街を右に入りしばらく行った右側。02年4月。
久しぶりに再訪。二回転制から三回転制になっていた。5時半、7時半、9時半。人気の店だし少しでも多くの人が楽しめばいいと思うが、三回転制というのはちょっとブロイラーちっくで楽しめない。いい店だと思うが、個人的にはこういう経営は嫌い。
| 鍋もの(ふぐ・ハモ・蟹・鯨・ちゃんこ・おでん他) |
つきじやまもと(築地)
東京都中央区築地2-15-4/3-3541-7730/日祝休/35000円〜
ふぐ。開業以来半世紀の老舗で、東京ではこの店と「ふく源」が有名かつ最高級だろう。どちらも最高級天然とらふぐの白を厳選して使用しているのが売り。この店の由来書にはこう書いてある。「ふくは周防灘豊後水道、伊予灘、玄界灘が漁場で其の種類は、約七十種類位で食用に出来るのは其の内約十種類で当店の使用して居るふくはその中で最高と称せられるとらふくの活白です」。であるからか、それが手に入らない4月〜9月は休業(これも「ふく源」といっしょ)。
一階入り口横に小さなカウンターもあるが、基本はお座敷ふぐ。ご年配のお客さんも多いようで、二階への階段にはイス式のエスカレーターみたいなのがついている。それもあってか、ふぐ尽くしのコースは非常に上品で、若い人や壮年の人にはものたりない部分もあると思う。献立は35000円のコースが基本で、順に「にこごり(ふく皮)、でんぷ(ふく白身)、西京風白味噌わん(ふくだし)、ふくかやく、刺身(菊造り)、中おち(ウィスキーづけ)、ひとしな(この日は松茸と焼きふく)、白子(こんぶたき)、白子揚 、唐揚げ(かま)、ちり、ぞうすい、でざあと」が出てくる。どれも上品でありながらインパクトの強い味でおいしかったが、特筆すべきは「てっさの菊造り」と「中落ちのウィスキーづけ」。てっさは近頃流行の厚い物ではなく伝統の極薄。でも極薄でここまで歯ごたえと香りがあるのは初体験。中落ちのウィスキーづけも忘れられない。ふぐの香りとウィスキーがこんなに合うとは! デザートのブランデーを効かせたコンポートも美味だった。
ただ仲居さんが鍋からお椀に取り分けた上で出てくる「てっちり」と「ぞうすい」がちょっと残念。料理の完成度は高いと思うが、最後にグンと温まりググンと腹一杯になって満足する快感に欠けてしまう。まぁご年配がターゲット客層だろうから仕方ないか。ひれ酒を飲んだら40000円くらいしてしまうので自腹ではオススメできない。04年11月。
ふく庵なかざわ(荒木町)
東京都新宿区荒木町三番地 島ビル/03-3352-7262/17.30〜23
ふぐ。「焼きふぐ」の提灯に惹かれて「あの〜、一品で一杯とかって出来ますか?」と聞いてみたら「どうぞどうぞ」となったので飛び込み。カウンターで一品&ひれ酒。「ぶっきり」がこの店の名物らしく、それと「焼きふぐ」と「ふぐ味噌汁」。ぶっきり(つまりぶつ切りですね)は浅葱をたくさんまぶしてとてもうまい。焼きふぐもなかなか。予想以上にうまくて満足。ふぐは「てっちり」とかにするよりもこういう食べ方の方が好きかも。気楽だし。ご主人朴訥としていて感じが良い。また再訪してみるけどとりあえず。06年11月。
味満ん(六本木)
東京都港区六本木3-8-8 WOOビル1F/03-3408-1512
この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
小やなぎ(麻布十番)
東京都港区麻布十番1-5-3/03-3404-8080
この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
喰切り 江ぐち(キラー通り)
東京都渋谷区神宮前3-42-5 Spinach Hill B1F
割烹。すっぽん。ふぐ。おまかせで8000円〜12000円のコースがあり、どのコースにもメインですっぽんの丸鍋(冬はふぐも頼める)が組み込まれている。だから全体にすごくお得感が強い。自家製千枚漬けが美味だった。ご主人の江口氏は大阪で修業後、NYのメリディアンホテルの料理長を経てココに店を開いたという。丁寧な和食コースで普通においしいが、強い印象には残っていない。05年3月。※その後、西麻布一丁目→銀座6丁目と移転。現在は「銀座6-3-8/03-5537-5141」である。
うずら(四の橋)
東京都港区白金3-1-4/03-3473-0386/18〜22/土休/6000円〜
鍋。鯨、ふぐ、蟹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
諒(麻布十番)
東京都港区麻布十番2-1-11/03-3452-1353/11.30〜14/18〜23(土祝17〜22)/日休(12月は無休)
カニ料理。40代になってカニにそんなに熱意を感じなくなった。割烹とかでカニがあってもほとんど頼まない。というか東京で食べるカニは高い。香箱(こうばこ)とか間人(たいざ)とかなると特に高い。この店は意外と高くはないし、カニのコースがリーズナブルに食べられる店だなぁとは思ったが(おまかせコース5000円。蟹鍋コース8000円)、ボクは好きでも嫌いでもない感じ。仕入れはよく、新鮮なズワイガニ、タラバガニを、刺身、しゃぶしゃぶ、焼き、蒸しといろんな方法で味わえるいい店なのだが…。店内の感じはとてもいい。カニって素材が命な部分が大きいので、やはり山陰とか道東とかで旅行中に食べたい感じ。もしくは関西の方が同じ質のものを安く食べられる印象。06年01月。
ほていさん(月島)
東京都中央区月島3-9-7/03-3531-5200/11〜14/18〜22(10月〜3月は17.30〜22.30)/日祝休(冬期無休)/6000円〜
あんこう鍋。あんこうのドブ鍋で人気の店。ドブ鍋って一般的な呼び方かどうかわからないが、とにかく土鍋に超大量の「あん肝」が入った鍋なのだ。入っているというより、あんこう鍋の上にあん肝で蓋をしたという表現の方があっているかも。具だくさんの鍋の上にあん肝が山になっているのである。若い人とか大喜び。でもボクなんかは見ただけで健康診断の数値が心配になってくる感じ。
このあん肝は鍋で煮込む前にそのまま箸でつまんで飲んでもなかなか良いのだが、ボク的にはそれでもう十分。火を入れた後は店のオネエサンがあん肝をほぐし溶かしていく。あんこうの身もたくさん入っているが、淡泊な身の味はあん肝の強烈な個性に消されてどこかに行ってしまっている。雑炊も濃厚。全体にうまいのだがボクにはとにかくTOO MUCHの味であった。
コースは5000円強で、このドブ鍋以外に超でっかい刺身盛りと自家製ごま豆腐ともずく酢がつく。刺身盛りは新鮮で質がよく切り方も分厚いのだが、これまたちょっとTOO MUCH。脂とろけ系をこれでもかと食べさせるこの店は、好きな人にはたまらないだろう。人気店なのもよくわかる。若い人向け、もしくは宴会向けかな。店全体にサービス精神旺盛でとても良い感じ。テーブル席も座敷もざっくばらん。特に3階は普通の家のリビングが座敷になっていて面白い。月島西仲通り商店街3番街、「花井金物店」の横の細い路地を入る。04年11月。
伊せ喜(森下)
東京都江東区高橋2-5/03-3631-0005/11.30〜14/16.30〜20.20/月休/4000円〜
どじょう鍋。明治二十年創業で、趣溢れる店内。「どぜうまるなべ」が名物。名物にうまいものなしとは言うが、これはなんかホッとする旨さが漂う。ネギをいっぱい載せてごぼうをオプションで多めにもらって載せて煮るとなおうまい。夏は(冷房がない!)大汗かきながらスバスバ行こう。冬の「なまずなべ」もなかなかうまい。柳川なべもあるが、まるなべの方がオススメ。最後は鯉こく(鯉の味噌汁)をぜひ。味的には「駒形どぜう」より一枚上手と思われる。01年2月。
佐賀昇(銀座)
東京都中央区銀座7-18-15/03-3545-1233/17〜23/日祝休/8000円
ちゃんこ鍋。みっつの味がたのしめる。塩味と醤油味とチゲ風である。が、この店はだんぜん塩がおすすめ。塩ちゃんこを柚胡椒で食べるに限る。あっさりしていてコクがあり、これなら熱い夏でもいけるかも。ダシはとても良い。が、煮ていくに従ってかなり塩っ辛くなっていくので注意。一品物は自家製からすみがめちゃうまい。あとは…普通かな。銀座の新橋演舞場近く。あの「金田中」の隣という立地のせいか、ちゃんこにしてはそれなりに高いのだが、一部では日本一のちゃんことして評判らしいがボクはそこまでは思わなかった。01年10月。
玉海力(広尾)
東京都渋谷区広尾5-4-9/03-3473-0407/17.30〜22.45/無休
ちゃんこ。玉海力特製ちゃんこは1人前2200円で味噌味・醤油味・キムチ味・塩味とある。初めてなら塩味がオススメ。あっさりしつつ具がたっぷりでうまい。でも煮詰まるとかなり塩辛いのでお湯をもらって調整するといい。一品もいろいろあるが、「名物!どすこい唐揚げ」がなかなか良かった。場所柄か外国人が多く賑わっているが、全体に雑然かつ清潔感が少し足りないのが難。サービスは元気かつ親切で良い。宴会コースは一人3000円〜6000円。内容を見ると6000円のコースは食べきれないかも(刺身からステーキから焼き鳥からカニからちゃんこ鍋から全部でる)。二時間飲み放題で2000円というパックもある。08年10月。
ちゃんこ川崎(両国)
東京都墨田区両国2-13-1/03-3631-2529/17〜21/日祝休/ちゃんこ2700円
ちゃんこ鍋。昭和12年創業のちゃんこ鍋屋の草分け。古〜い家屋で雰囲気抜群。カウンターも奥の座敷もとってもいい感じ。ちゃんこ鍋と焼き鳥しかメニューになく、鍋だけなら2700円だが、焼き鳥も含めた4500円コースの方がお腹いっぱいになるだろう(ちゃんこだけだと腹が減る)。力士であった父親が開いた店を継いだというご主人のちゃんこは鶏ガラを使ったあっさりめの「そっぷ炊き」。スープは飲まずに我慢して取っておいて、最後に雑炊を食べる。この店、仲居さんがとってもせっかちで、どんどん食べないといけないのが難だが、それさえも「江戸っ子は全くもう…」と楽しんでしまえばいい感じ。このごろはみそ味だの独特のつみれなど、いろいろ工夫している店も多いが、まぁちゃんこと言うのはそんなに味が変わるものでもないので、両国でちゃんこ食べるならまずはこの両国一歴史ある店を攻略してからがいいと思う。秋冬は予約必だが予約は4人以上らしい。03年6月。
ちゃんこ巴潟(両国)
東京都墨田区両国2-17-6/03-3632-5600/11.30〜14/17〜22(土日祝11.30〜22)/無休/3500円〜/http://www.tomoegata.com/
ちゃんこ鍋。ともえがたと読む。昭和15年に引退した小結友綱が昭和51年に両国友綱部屋跡地に開店したちゃんこ屋。平成6年には真向かいに新店も出し、現在新店の方がメインにオペレーションをしているようである。イス席、座敷、個室とすべての用途に対応し、席数も多い店。ちゃんこは2940円よりあり、鍋会席の一番高いので8400円。ランチは日替わりちゃんこ定食が1155円から。まぁちゃんこはちゃんこなので周りの他店と味はそうは違わない。まずく作りようがないし、特にこの店ならではの美味も作りようがないので比べにくい。建物の趣を考えると「ちゃんこ川崎」などの方が気分かな。でも老舗なので標準的なおいしいちゃんこは食べられるだろう。敢えて言えばちょっと野菜少なめかも。04年5月。
お多幸(銀座)
東京都中央区銀座5-4-16/03-3571-0057/16.30〜22.30/日祝休/4000円
おでん。有名店。濃く色づいたタネに関東おでんの本流を見る。冬はちょっとせわしないくらい込むがなかなか雰囲気がある。熱燗におでんをハフハフ食べて額に汗をかき、サッと寒風吹きすさぶ銀座の街に出る。その気持ちよさのために今日もまた行きたくなってしまう。豆腐、大根、うまい。〆は茶めしをぜひ。ずっと食べなかったのだがこの前初めて食べて感動した。うまい。99年12月。
やす幸(銀座)
東京都中央区銀座5-4-6/03-3571-0621/16〜23/無休/8000円〜
おでん。銀座に数店店舗を構える高級おでん屋&正統派居酒屋である。白木のカウンターでおでんを中心に渋い肴を頼み、熱燗をちびちび楽しみたい感じ。肴はどれもそれなりにうまい。実に正統派なメニューと味で、気持ちがよい。おでんはあっさり味。もうちょっと濃く主張の強い味の方が好きだが、特に不満もない味。全体にいい店なのだが、欠点は(場所柄仕方ないが)高いこと。ちょいとつまんで1時間いただけで6〜8000円は軽く行ってしまう感じ。銀座の一等地だから仕方ないのだけれども。01年11月。
江戸源(銀座)
東京都中央区銀座7-2-10/03-3571-1467/17.30〜22/日祝休 /2000円〜
おでん。昭和30年から営業している老舗。木造の古い民家をそのまま使用しているので煌びやかな銀座を歩いているととても目立つ(角地だし)。店内はかなり古びていていい味だしているが、店員もかなりいい味だしている。おばあさんとおばさんとおじいさん。というか、ちょっと怖い。特におばあさんはもう怖いものなしな感じで接客してくる。おしぼりは「あちち!」と目の前に投げられたし、注文も「で、他には!」みたいな感じ。おばあさんとおばさんも口喧嘩するし、いやーそういう意味では居心地はかなり悪い。こういう雰囲気を逆に楽しめる人なら逆に楽しいかもしれない。家にいるようではあるし。とにかく笑っちゃう感じ。面白かった。おでんはおでんでぬるかったしさ(笑)。味はまぁおでんなのでまずくはないが…。カウンター6人くらいとテーブル10人くらい。2階に座敷もある。03年10月。
六根(西麻布)
東京都港区西麻布3-17-25/03-3405-6905/17〜27/無休/5000円〜
おでん。どこぞの空間プロデューサーが造ったような店内。狙いはわかるが、おでんを腰すえて味わう感じではない。味は関西風薄味。出てくるのが遅く、おでんも凝りすぎ。手をかけすぎていてなんだか別の料理になってしまっている。そういうコンセプトの店なのだろうが、快感的にはイマイチ。関西によくありがちな「おでん懐石」である。95年2月。
こんぶや(西麻布)
東京都港区西麻布4-10-5ネクスト西麻布B1F/03-5464-3740/18〜26/17〜23(日祝)/無休/7000円〜
おでん。店名の通り、こんぶダシのよくきいたおでん。地下にあるのだが意外と大きなスペースで驚かされる。長いL字型のカウンターとテーブル席。お洒落だがお洒落すぎず、おでんを気楽に食べられる店である。おでんは30数種類あり、各300円〜500円と決して安くはないが、なかなかうまい。創作おでんは当たりはずれがあるものだが、ここのはわりと高打率。関西風の高価なおでん屋というよりは居酒屋的に気楽に使える店。酒の品揃えもよいし、客層もオヤジから若者までバランス良く来ている。「ほの字」系列の店らしい。02年9月。
志のぶ(早稲田)
東京都新宿区西早稲田1-19-17/03-3203-1648/17〜22/土日祝休
おでん。ボクが大学生だったときに実によく通った店。全部で25席ほどの店で教授や学生などの常連さんであっという間に埋まってしまう人気店。昭和29年開店で、開店の日からずっと前日のダシを1/3残してダシを作ってきたという。典型的な関東おでんで3品400円と決まっているので会計も安心。さすが学生街の名店だ。おでんはこういうさりげない店でゆっくりお燗とともに味わいたい。小説の舞台になりそうないい雰囲気のお店である。97年12月。
桔梗(芝)
東京都港区芝大門2-1-16-206/03-3437-2564/17.30〜23/土日祝
おでん。芝大門の近くの雑居ビルの二階にある小さな店。カウンターとテーブルひとつ。蛍光灯が煌々と光り、テレビもついていたりして、どこか場末感が漂う店ではあるが、この店はお母さんと娘さんの感じが素晴らしくよく、それだけでほっこり「おでん的温かさ」に包まれてしまう。そんな店。特に着物のお母さん。とてもいい笑顔で気を使ってくれ、客は心底くつろげる。おでんは定番を始め、タマネギやまるごとトマトやとろろ昆布などもある。東京あげもよい。酒は徳川家康。なんというか、気を使わずガハハとダラダラを繰り返すような飲みをしたいときに最適な感じ。05年11月。
黄金屋 隠れ艶(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-13-9 グランベル恵比寿ビル2F/03-5784-5600/18〜24(日祝17〜24)/無休
もつ鍋。もつ鍋チェーンである黄金屋の全室個室店。かくれえん、と読ませるみたい。店内は2名用から6名用までの個室、そして30名用の座敷がある。個室はギリギリまで小さくしてあり、親密といえば親密だけど狭いと言えば狭い。格子戸で区切られているだけなので隣室の声が普通に聞こえてきて喧しいこともある。安価な一品と安価なもつ鍋(しょうゆ味・味噌味)を食べさせる。味は普通。ちょっとした宴会にはいいかもだけど。06年9月。
| 割烹・小料理・料亭 |
金兵衛(銀座)
東京都中央区銀座1-6-16/03-3561-2034/12〜21/土日祝休/25000円
割烹。銀座には珍しい純和風一軒家で関西料理を食べさせる。ここで出た自家製酒盗と豚の背脂が入った沢煮が忘れられない。非常においしかった。他の料理も全体に上品で一工夫あり良質。おいしい。でも…高すぎる。立地からしてしょうがない部分もあろうが最低一人25000円くらいする。それだけの価値が個人的にあるかと言われると迷うところ。沢煮はもう一度食べたいのだけどなぁ。もっと歳をとって財布が気にならなくなったら再訪したい。97年10月。
蕪屋(銀座)
東京都中央区銀座3-2-11/03-3561-3003/17〜23(日祝17〜22)/無休/5000円〜
串焼き。かぶらや、と読む。今風の暗くてお洒落な店内。調度も凝っていて炭焼きだし雰囲気はいい。が、はっきり言ってボクは再訪しないだろう。料理はどれもハテナ。ポイントがなく焦点も来ていない。サービスもいまひとつ。ベルトコンベアーのように客に食べさせ送り出す。入店すると入り口で食べるコースを決めろといい、やっと席につけたと思えば、他の客が来たらテーブルを移動させられ、会話の途中を顧みずどんどん横から料理の説明をし、食べかけでも次々お皿を下げ……すべてが店側の論理・都合だけで成り立っている。客をどう楽しませようとかいう精神はそこにはない。客に給食よろしく順番に食べさせてなるべく早く送り出せ! それしかない。気分悪いしマズイので入り口で頼んだ一番安いコースのみで帰ろうとしたら、会計時に「突き出しが500円」とわかった。3800円のコースだったはずなのに、それじゃぁ4300円と最初から書いてほしい。あのひとかけらの突き出しが500円! 酒ちょっと飲んでふたりで13000円。ひどすぎる。青山にも支店あり。00年7月。
はち巻岡田(銀座)
東京都中央区銀座3-7-21/03-3561-0357/17〜21/日祝休/10000円〜
小料理。雰囲気、味、ともに好き。ロケーションも良く(松屋裏)、なんかやけに「銀座」を感じる店である。山口瞳をはじめ、川口松太郎、戸板康二、川端康成、歌舞伎の名優達、と、そうそうたるメンバーに愛された店だ。大人の常連さんたちを邪魔せずひっそり行きたい店。ここに行くには「品」みたいなものが必要だ。もっと歳をとり、成長しないと通ってはいけない店のような気さえする。
基本的に江戸料理で、岡田茶碗やえびあげしんじょなど、一品一品すごくびっくりすると言うわけではないが、雰囲気とともに味わうととてもうまい。安くもないしすごく印象的でもないが、明治・大正・昭和をその文化と共に味わえる店はもうここしか残っていないのかもしれない。冬の鮟鱇鍋は絶品らしいが未だ食べていない。50の声を聞いたらぜひ食べに行きたい。50でも若造かな。そんな店。二階の座敷には山口瞳の生原稿が飾ってあった。95年10月。01年11月。
樹庵(銀座)
東京都中央区銀座4-13-15
小料理。じゅあん、と読む。カウンター5.6席の小さな小さな店。昼はお茶と和菓子、夜はコース料理とお酒を楽しめる。女将さんがひとりでやっており、夜はおまかせ(1万円)しかないが、料理はどれもホッと出来る味でおいしい。コストパフォーマンスが悪い気もするが立地や規模を考えると仕方ないだろう。気持ちの良い空間だ。歌舞伎座の海側横の筋、茜屋珈琲店脇にある。00年7月。※閉店。
六雁(銀座)
東京都中央区銀座5-5-19 銀座ポニービル6F7F/03-5568-6266
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
むとう(銀座)
東京都中央区銀座6-4-16/03-3571-0723/日祝休
割烹。銀座の古い一軒家民家で、静かに落ち着いて食べられる。1階のカウンターとテーブルでは6000円からのコースが楽しめる。2階の座敷は12000円からのコース。どちらも趣よい空間で丁寧な料理が楽しめるだろう。銀座なのに高級すぎず、かといってカジュアルすぎず、古い趣もあるし、なかなか貴重な店なのである。入り口でおばあちゃんがレジを守り、女性陣も数人感じよく働いていて気持ちよい。夜のコースは〆の鯛茶が名物。どの料理も派手さはないが滋味溢れ食後感が気持ちよい。昼は日替わりだが、刺身定食(1400円)をよく利用する。ご飯と味噌汁の味がよいし、心静かに落ち着けるので、仕事にイラついた昼ご飯などに最適。こういう渋い店を一軒銀座で知っておくと便利。04年11月。
馳走そったく(銀座)
東京都中央区銀座6-7-7 2F/03-3289-8010/11.30〜13.30/17.30〜21.30/日祝休(土曜夜のみ)/10000円〜
割烹。実際には「そったく」は漢字で、口へんに卒に啄。ひと言で言うと「銀座で本格関西割烹でコース8000円でちゃんとおいしい」というお店。最初は「銀座で割烹が8000円? 近頃はやりの安い偽割烹?」と疑ったが、ちゃんとした割烹で、味も本格。どの料理もとてもおいしく、同行者と思わず「へぇ〜」と顔を見合わせた。もちろん8000円は安くない。でも銀座の真ん中でこの質でこの値段はなかなかなのだ。量的にも9品出てくるのでそこそこ。どれも基本的な技と創意工夫に満ちていておいしい。店内は狭く全部で16席ほど。だから食材を大量に仕入れて安くしているタイプではなく、少量だからこそ出来る小回りのきく工夫をしているということだろう。和服姿の女将のサービスもつかず離れず気持ちがいい。銀座も捨てたもんではないなぁと思わせる質の店。8000円以外に10000円、12000円のコースもある。女性同士でも臆せず入れる雰囲気なので、わりとオススメかも。昼は点心2000円。昼懐石5000円・7000円もある。02年12月。
嵯峨野(銀座)
東京都中央区銀座7-3-8 若竹ビル2F/03-3572-1766/17〜24/土日祝休
小料理。銀座7丁目の細い細い路地を入った右側2階にある小さな割烹。いや居酒屋に近い雰囲気の気取らない店。親父さん、お母さんを含めて、とても温かい空気が漂ういい店である。料理がどれもほっと安心できるもので、びっくりするような美味は多くないが、それぞれにふぅと疲れが抜けていくような味わい。いただいた中では「牛すじの煮込み」「鶏だんごと白菜のスープ煮」や「ポテトサラダ」、「鯨の生姜焼き」や和え物、ぬたなどがとてもうまかった。あ、はたはたのぶりっこもネバネバで実に珍味だったなぁ。全体に「嵯峨野」というだけあって京のおばんざい系。でも上品すぎず、優しく楽しい料理群になっている。煮物やおひたしがちゃんとしていて、焼き物と揚げ物のバラエティもある。きちんと仕事がしてあるけど、それを正面きって主張してない程の良さ。全体にすごく印象的という店ではないが、安心してちょっこっと飲める銀座の店の候補として持っておきたい店。カウンター8席、座敷ひとつ。05年12月。
銀座とよだ(銀座)
東京都中央区銀座7-5-4 ラヴィアーレ銀座ビル2F/03-5568-5822
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
杓庵(銀座)
東京都中央区銀座7-5-10
京都おばんざい。鼻歌まじりの元気なおばあさんともうひとりの女性ふたりでやっている小さな店だが、京都の家庭そのものの味はとても上品でおいしい。料理によってはちょっと塩がきついものもあるが、全体に薄味。炊き合わせやワカメの揚げたの、小鯛の笹漬けなど。焼き魚もいいものを揃えている。酒も八海山などなかなか。いい店なのだが資生堂の隣という場所柄かちょっと高い。銀座だし仕方ないけど。99年12月。※閉店
唐井筒(銀座)
東京都中央区銀座7-6-19 ソワレド銀座弥生ビルB1F/03-3571-0755/11.30〜13.30/17.30〜22/ 土日祝休(10〜3月は土のみ17〜 21営業)
割烹。すっぽん料理。「からいづつ」。資生堂「ロオジエ」のななめ向かいという立地にしては比較的安価に鍋が楽しめる。すっぽんコースこそ21000円するが、他の鍋は5000〜7000円くらい。上品な味付けの一品ものと組み合わせてもそんなに高くなく終えられる。丁寧できちっと焦点の来た味付けだが、多少印象が弱いか。店内はわりとカジュアルでごちゃついた印象。もう少し高級感を演出してもいいかなぁ…。
ちなみにランチがとてもいい。銀座トップクラスのコストパフォーマンス。「かれいの揚げおろし定食」が特に。でっかい切り身のかれいが揚げたてでジュージューいっているところに大根おろしとダシがかかっている。そこに小鉢がふたつ。そして漬け物とお味噌汁と大盛のご飯。んでもってぜんざいのデザートまでついて1000円。善い哉。05年5月。
きく(銀座)
東京都中央区銀座8-4-4 山田ビル2F/03-3574-7237
小料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
日本料理 なか村 (銀座)
東京都中央区銀座8-5-1プラザG8ビル4F/03-5537-5299/11.30〜14/17.30〜23/土日祝休
割烹。雑居ビルの4階にある店で、肩肘はった割烹料理っぽいものから気楽な家庭料理っぽいのまで取り揃えたカジュアルな割烹である。明るく開かれた雰囲気で料理もちゃんとしている。女将さんもとても親しみやすい感じ。この気軽さがいいのか、同伴客が多い。まぁ銀座なのでこれはこれでいい風景。
料理は魚系がおいしい。割烹的料理もいいが、大皿に盛り込まれた煮物や、コロッケやあじフライなどの家庭料理もなかなか。他には刺身盛りや土瓶蒸しがおいしかった。前菜は作り置きの小鉢をお盆に持ってきて、そこから選ぶシステム。その気軽な演出もよい。銀座でカジュアル&明朗会計で楽しめるいい店だと思う。ただ、特に強く印象に残るものがあるわけではない。こういう店は行きつけになってワガママとか効くようになると楽しいんだろうな。
くいもんや すだち(銀座)
東京都中央区銀座8-5-15 SVAX銀座ビル3F/03-5568-3321
京料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
食坊たくみ(銀座)
東京都中央区銀座8-7-8 きゅうぺるビル3F/03-3571-0874
割烹。こぢんまりした親密な店で、料理はどれもなかなかうまい。特にじゃがいもの千切りバター炒めとまぐろのかまが名物のようで、みんな頼んでる(笑)。じゃがいもの千切りバター炒めは確かに印象的。銀座のこの手の割烹では格安め。おかみさんが愛想がいいのか悪いのか微妙な感じ。常連のオジサンたちが気持ちよく溜まってるタイプの店。05年4月。※2008年で閉店。
銀座あさみ(銀座)
東京都中央区銀座8-16-6/03-5565-1606
割烹。2000年開店。「京味」出身のご主人が包丁をとる。檜のカウンターが気持ちがいい。強く印象に残す料理はなかったが、まぁ安定しておいしかった。八寸やお椀がもう少し立ってくるといいのだが。〆は鯛茶漬け。ランチの名物でもある。多少塩がきつい。鯛茶漬け一品ならこれでいいが、コースのラストとしては塩きつすぎ。鯛茶は、最初ゴマだれで鯛だけたべてもいいし、ご飯に載せて丼にしてもいい。そして熱いお茶をかけると鯛が表面上固くなってまた違う味が楽しめる。鯛は6〜8切れ。サービスはなかなかいい。ご主人もよい感じ。いい店なので成長を待ちたい。カウンター10席ちょい。お座敷いくつか。04年4月。
なかね(銀座)
東京都中央区銀座8-18-3/03-3541-3380/11.30〜13.30/17.30-22
小料理。1975年創業。居酒屋のような店内だが料理はなかなか美味しい。カジュアルで気取らない家庭料理の延長味。でもちゃんとツボを心得ていて美味しいのである。コースは5000円程度で10品くらい。築地が近いからって魚の仕入れがいいとは限らないが、刺し身はちゃんとうまい。最後の焼きおにぎりまでそこそこ楽しんだ。
この店のランチがいい。「まぐろ茶漬け」一品のみ。丼にたっぷり入ったご飯(麦入り)に味噌汁、お新香、番茶が入った急須、そしてまぐろ。まぐろは細かめな短冊状に切ってあり、ゴマダレに海苔とわさびをかけられて、わりと量多く出される。これが1セットである。まずはゴマダレとまぐろをよくかき混ぜてからまぐろをご飯に乗せて丼みたいにして食べ(茶漬けに合わせて調味してあるので多少塩辛い)、その後ご飯が2分の1ほどに減ってきたら残ったまぐろを全部乗せ、番茶をかけてまぐろ茶漬け。そう、鯛茶と同じ要領。これが人気で昼は相当行列になっている。05年8月。
※以前は「中央区銀座8-17-9」にあったが、2007年11月30日に現住所に移転。08年4月1日に移転オープン。
ダイニングみやわき(新橋)
東京都港区新橋2-9-12/03-3500-1056/17〜23/土日祝休
小料理。烏森神社の並びにある小さいがなかなかいい雰囲気の店。料理的にはは小料理屋だが、客の雰囲気は居酒屋ちっく。みんなとてもくつろいでいる。これは女将さんの接客と明るさが大きいと思う。料理は丁寧に作られた家庭的なもの。強く印象には残らないがホッとして帰途につける感じ。ちょっとした飲みに重宝するタイプの店である。カウンター10席程度と座敷。いつも混んでいる。05年1月。
旬風URARA(新橋)
東京都港区港区新橋5-8-5/03-3435-0747/18〜/土日祝休/8000円〜
割烹。創作和食。店によると「フレンチ仕立ての品を織り交ぜた京風会席コース」だそうだ。店名からしてちょっと若向きでありがちな創作料理かと思ったが、実際には基本をおさえたしっかりした味。細かい工夫もセンスよく、なかなか楽しめる。コースは5500円と7000円の二種。いきなり洋風のミニスープでオッと驚かせた後、前菜の小器盛りはいきなり純和風。炊き合わせ、お造り、鍋は和風だが、サラダとステーキは純洋風。そして〆にじゃこ山椒のお茶漬け、というような流れ。量もまぁまぁありリーズナブルだ。それぞれ一皿の味はちゃんとしていて好感が持てるのだが、コースにしたとき、洋風のミニスープのあとの和風前菜は味が散漫に感じられてしまうし、お造りと鍋の流れで日本酒を楽しんでいる後にサラダとステーキが来ると多少鼻白む。直球と変化球で多彩かつ楽しい感じを出そうとしているのはわかるが、そうするにしてももう少し統一感は欲しいと個人的には思った。
話が面白いご主人のキャラが立っている店でもあり、若い女性には(コース構成も含めて)楽しいと思う。日本酒や焼酎もなかなかいいものを置いている。カウンターに、掘りごたつの小上がりがふたつ、テーブルひとつ。女性同士の小宴会に向くかも。07年4月。
笹田(新橋)
東京都港区西新橋1-18-8/03-3507-5501/18〜22/日祝休
割烹。2005年に出来たばかりの新しい店。「京味」で修行した若いご主人と奥さんのふたりでやっているカウンターのみの小さな割烹である。とても真摯で誠実。全体を通してやさしくて静かな料理だ。コースの味の流れはよく考えられていてとても自然。厳しめに言うとちょっと大人しい印象。ハモマツからタチウオの流れも良かったし、イチジク田楽も印象に残っているが、コースに山がないというか少しさらっとしすぎているかも。そういう割烹、嫌いではないけど、まだ若い料理人なのでもうちょっと勢いがあるとなぁ、とか思って食べた。ただ最後の土鍋ご飯(白米)は絶品で、これには舌を巻いた。ここまで上手に炊けた白米は久しぶりに食べた。お椀か焼き物でもう少し強い印象を残せれば全体の印象も相当変わるだろう。ご主人はとても気持ちがいい。まだまだ若いのでどんどんおいしくなりそうな予感。また来てみたい。コースは8000円、10000円。06年9月。
花山椒(汐留)
東京都港区東新橋1-7-1¥xA0汐留メディアタワー25F(パークホテル内)/03-6252-1177/7〜10.30/11.30〜15/17〜22.30/無休
割烹。京懐石。ホテルのダイニングにしてすべてに高水準で落ち着ける店なのだが、意外と空いているので使い勝手は良い。ただミシュランで一つ星を取ってしまい、だんだん混んでくるかもしれない。パークホテルの25階ゆえ景色はとてもよい。目の前に新橋近辺の景色が広がる(夜の方がキレイだが)。窓際のテーブルがやはりオススメだが、個室風に使えるテーブルもある。カウンターも10席。
東京初のデザイン・ホテルだけあって内装はお洒落。どちらかというと無機質方向で黒が効果的に使われている。母親の記念日に昼の懐石を頼んだが、料理はどれもなかなかおいしい。ゆず釜蒸しから始まって、鯛のお造りや海老芋のとろろ椀、さわら西京焼、温かいお稲荷さんなど、すごく印象に残るわけではないが「おいしいね」と語り合える料理が続く。立地・景色・味・内装・一つ星、と、ちょっとした記念日に「わかりやすい良さ」がある店だ。お年寄りなどに喜ばれるだろう。あとはサービスがもっと洗練されればよりいい店になると思う。
ランチは、松花堂弁当(3675円)、大徳寺弁当(5250円)、懐石コース2種(4725円、7350円)。夜は懐石コース3種(7350円、10500円、18900円)。記念日使用も多いと思われるので、シャンパンやワインの品揃えをもう少し増やしてほしい。シャンパンはモエシャン、ワインはガイザー・ピークしかない。朝食もやっていて(まぁホテルなので)意外といいという評判だ。08年2月。
喜よし(虎ノ門)
東京都港区虎ノ門1-5-13/03-3501-5853/11.30〜14/17.30〜21.30/土日祝休
小料理。昭和35年創業。夜も一度来たことがあるが、ここは昼の方がオススメ。昼は鮭とたらこを中心としたシンプルな定食を出している(鰆もある)。ふっくら分厚くて焼き加減もいい鮭。新鮮で味の良いたらこ(焼きと生を選べる)。香り高くうまい白飯。ダシがきいた味噌汁。なんというか「田舎のお母さんが丁寧に丁寧に作った定食」という感じ。でもちょっと高い。鮭定食1200円。小鉢などがついてなくてご飯と味噌汁とお新香と焼き鮭だけなので、追加でたらこ単品を頼んでしまうのだが、これが500円。つまり1700円になってしまう。まぁ地方の港町の良心的な定食屋さんに入ったらこのレベルのものは食べられるけど、ここは虎ノ門なので価値はある。たまにどうしても欲しくなる類の定食。夜は酒の肴で静かに飲む店になる。風情よし。〆に定食も頼める。そしてわりとリーズナブル。昼の接客は多少殺気立っているときがあるのが難。06年10月。
青柳(虎ノ門)
東京都港区虎ノ門1-22-1/03-3580-3456/11.30〜13.30/17.30〜21.30/日祝休/25000円
割烹。というか料亭か。徳島の有名高級料亭「青柳」(小山裕久料理長)の東京店。主な食材と水は徳島から運んでいるとかで、基本的に「徳島の『青柳』の味を東京で」というコンセプトのようだ。ただ、江戸の食材もきちんと昇華して出してくれているので、徳島郷土料理、というわけではない。徳島の「婆娑羅」(「青柳」の格安割烹版。とはいえひとり2万くらいするが)には行ったことがあって、そのときにメートルと食材の話になり、「いい鯛が捕れた場合、一番いいのを徳島の青柳、二番目を東京の青柳、三番目を徳島の婆娑羅、四番目を東京の婆娑羅に卸します」と言っていた。つまり徳島の「婆娑羅」より東京の「青柳」の方がいい鯛が来ていることになるが、うーん、徳島で味わったあの感動が東京店にはなかったなぁ。店内は和風のインテリアにテーブル席とカウンター。若い料理人と若いサービス人がきびきびと誇らしげに働いている様は気持ちいい。全体に士気が高い店で料理も元気。でも上記のように徳島「婆娑羅」の感動はなかったし、なんとなくインパクトは弱かった。かなり高額店なのでもうちょっと印象強い夜にしてほしい。00年7月。
京料理 と村(虎ノ門)
東京都港区虎ノ門1-11-14/03-3591-3303
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
さかな竹若 築地本店(築地)
東京都中央区築地4-7-5 築地KYビルB1F/03-5565-0888/11.30〜14.30/17.30〜22/日休
割烹。築地市場場外の真ん前のビルの地下にあり、都内最大級の生け簀(海水20トン)を持つ店。場所柄もあって築地の仲買さんたちとのリレーションもよいらしく、仕入れには絶対の自信を持っている店のようである。目の前の市場で仕入れた活魚をそのまま移動もほとんどなく生け簀に入れて給するので、(回転がよいことが前提となるが)、まぁ都内で食べられるトップクラスの活魚であることは間違いがない。そのわりに値段もそんなでもないので使い勝手はよい。
いただいた中では活イカ(予約推奨)が絶品だった。活イカは輸送がとても難しいと聞くが、輸送中にある程度味は落ちるだろうものの、まぁ産地とそんなに遜色ない味が味わえる(現地にはさすがに叶わないと思うが、現地と比べるのは野暮である)。刺身盛りなどもいいが、アジ刺しや本マグロ刺しなども是非。お得なコースなどもいろいろあって宴会などにも使える。いさぎよく活魚に特化しているのが気持ちいい店。座敷も多く、サービスも良い。08年4月。
江戸屋形船 あみ貞(勝どき)
東京都江戸川区江戸川4-4/03-3679-3576
屋形船割烹。あみてい。屋形船。屋形船の乗船料は10500円。これで料理のコースと飲み放題がついて2時間楽しめる。高いのか安いのかは個人の価値感によるかな。晴海乗船場までは迎えのバスもある。周遊コースは3つ。Aコースは「隅田川十三橋→さくら橋お花見遊覧」、Bコースは「レインボーブリッジ→お台場遊覧」、Cコースは「葛西臨海公園→東京ディズニーランド遊覧」。35畳の座敷があり、宴会にいいだろう。料理は刺身がもうひとつで天ぷらも油が悪すぎる。でも屋形船なので多くは望めない。花見などの利用にどうぞ。ボクは屋形船自体にもう風情をあまり感じないので、一回でいいや。09年3月。※エリアは乗船地あたりで分け「勝どき」とした。
魚亭(門前仲町)
東京都江東区富岡1-5-12/03-3643-6373/17〜23/日祝休/8000円〜
割烹。清潔で清々しい店。客の年齢層は高く、みんな静かに飲んでいる。ここの「キンキの煮付け」が忘れられない。ボクの煮付け人生(なんだそれ)でトップの味。なるほど完成度高い煮付けとはこうなるのか、と納得しちゃう味。あぁうまかった。何度も舌の上で再現して楽しんでいる。久しぶりに「これでどうだ!」という気迫を感じる料理をいただいた。刺身をはじめ魚系はどれも美味。年齢がそこそこ行ったらこういう店で煮付けに酒を少し、みたいに使いたいと思わせる。値段はそれなり。一階は檜のカウンター。二階は座敷。05年6月。
赤坂 閑人(赤坂)
東京都港区赤坂3-12-7 花岡ビル2F/03-3560-1166/11.30〜14/17.30〜24/日祝休
割烹。「かんじん」と読む。個室中心の和食店で、夜の会席は10000円から20000円まで。特に「夜の接待コース(亭主おまかせ会席)」は15000円〜20000円で、素材から料理から、ザ・接待、という感じのラインナップ。本当に贅沢な素材をちょっとだけ給するという、わりと年齢が行った方を接待するのに最適な店かも。いただいた中では「天然の海うなぎの白焼き」が素晴らしかった(海うなぎとは川にのぼらないうなぎ。海水と川水が混じり合う汽水域に棲む)。海うなぎは川うなぎより味が落ちると言われるが、天然の川うなぎがほとんど流通しない現在、一流の料理人の手で料理された天然海うなぎはやはりひと味違う味。うなぎの香りが鼻に駆け上がる。脂が特に上品。皮はカリカリで身はトロトロのうまさ。これは絶品だった。伊勢エビや金華豚や土鍋ごはんもよろしかった。着物を着た女性の接客はとても丁寧。全体に接待に向いている店。09年4月。
古母里(赤坂)
東京都港区赤坂3-14-4 大橋ビル3F/03-3583-0440
割烹。こぼり。小堀さんというご主人がやっている。赤坂でも古い店で、わりと大物系(先生系、芸能界大物系)の常連客が多く、独特の雰囲気。赤坂で古い割烹で大物系というと、すごい門構えの料亭っぽい店を想像させるが、さにあらず。雑居ビルの階段上がって「ここが入り口?」と不安になるような普通の引き戸をあけるといきなり店内だったりする。20畳ほどの昭和っぽい空間にテーブルが4つほど並び、奥に座敷(上階に個室もあるみたい)。調理場との境目もいきなりで、なんだか普通の古い家みたいな感じ。着物の女将さんをはじめとしたサービス陣もその辺に所在なげに立っている。机の上にはメニューを貼った分厚い板。
料理はなかなかおいしい。それも料亭的なおいしさではなくて「おいしすぎない、どこか家庭的な美味」。接待され疲れた大物系が喜ぶ味と言い換えてもいい。そういう料理が程よい量で出てくる上にどんなカスタマイズ(わがまま)も言える感じ。こりゃ赤坂の地で長く流行っているだけのことはある。最初にネタ箱に魚を盛って持ってきて、「今日あるお魚です」と料理法とともに全部教えてくれる。大きい魚から小さいのまで、新鮮なものから干物まで、どんな要望にも応えられる品揃え。大きさも個数もすべてカスタマイズできる。で、それをアテに酒を飲んでいると、次はメニューを見せてくれるんだけど、これがまた豊富で膨大。目移りしまくる。
メインはやっぱりここの名物「しゃぶしゃぶ」かな。一枚単位で頼める大きな霜降り肉。霜降り肉が嫌いなボクでもしゃぶしゃぶなら大丈夫。ここのしゃぶしゃぶはうまいなぁ。素材も別格級。〆はメニューに書いてあるところの「日本一の卵かけご飯」か。これもうまい。
ちなみに、大物接待客じゃない我々自腹客にとっては、値段と味と雰囲気が多少アンバランスに感じることだろう。すごい高いというわけではないけど、こういう店を自然に使いこなすためにはある程度の年月と経験は必要かも。とはいえ、何かの時のために(どんな時だ?)、ひとつ手持ちカードとして持っておいてもいい店かな、とは思う。08年1月。
菊の井(赤坂)
東京都港区赤坂6-13-8/03-3568-6055/17〜21/日休/"懐石コース 15750円、18900円、21000円"
割烹。京都は高台寺にある有名店の赤坂支店。門を入り暗くて細いアプローチを歩いているうちに気分は京都になっていく。この導入部分は見事。ただ、店内は照明が明るくその気分も長持ちしない。
カウンターでいただいた。料理は京都本店の村田氏の弟さんが作る。ゆず酒から始まり、盛りつけが美しい先付、焦点がきちんときている椀物、滋味溢れる八寸や炊き合わせなど、安心して食べられる懐石コースだった。印象は強くないものの、上品で美しい。ただ、格安なので望みすぎなのかもしれないが、東京で食べているだけにもう少し「京」をわかりやすく感じたい部分はあるかもしれない。
大きく不満が残ったのはサービス。会話がどう盛り上がっていようが、無理矢理料理説明に割り込んでくる。これで何度会話が途切れてしまったか…。また、カウンター内の料理人が着ている白服(割烹着?)が薄汚れているのも残念。真っ白でパリッとしているだけでずいぶん雰囲気が違うと思うのだが。05年11月。
京料理 八平(荒木町)
東京都新宿区荒木町3-6 第3ハルシオン2F/03-3341-3990
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
おく谷(荒木町)
東京都新宿区荒木町8番地/03-3351-6451/18〜/7000円〜
割烹。スパイスを使うのが上手な創作和食。何を取ってもそれなりにうまい。主人はもともとカレー屋をやっていたということ。なるほど。スパイスはお手の物なわけだ。砂ギモの香味唐揚げやカレー大根がうまかった。小さな店だが感じが良く、行きつけにしたくなる感じ。柳新道通りを外苑東通りの方からななめに入ってすぐ右。カルミネ・エドキャノの前の小さな店。01年3月。
弥生(神楽坂)
東京都新宿区神楽坂3-6/03-3267-0031/17.30〜21.30/日祝休/8000円〜
割烹。以前は裏道の趣深い店でやっていたが移転して新しくなった。カウンターにテーブル、個室とあり、使い勝手もよいが、料理自体もとても使い勝手が良い。というのも、もちろん和食を中心とするのだが、洋食みたいなメニューも取り揃えてあり、いろいろ味わって楽しめる。行った日は絶品の丸鍋(スッポン鍋)、いわしフライ、牡蛎フライ、聖護院かぶら、テールシチューなどをいただいたが、丸鍋とフライものとテールシチューなどが違和感なく続く上にどれもきちんと美味しくて楽しかった。和も洋もご主人の中の焦点をはずしてないからきっとこういう違和感のなさが味わえるのであろう。懐の深いいい店である。07年1月。
渡津海(神楽坂)
東京都新宿区神楽坂5-30/03-3267-6415/17.30〜22.30/土日祝休/8000円〜
小料理。わたつみ、と読む。神楽坂の裏路地にある静かな小料理屋さん。夫婦でやっており雰囲気も居心地もいい。カウンターも気安い感じで、ひとり客もゆっくり楽しんでいる。座敷もよい。ただ、料理的にはわりと普通かも。刺身も煮物も焼き物も安定はしているがそんなに驚きはない。まぁ雰囲気よく静かな座敷でなにかの会食、という使い方の店なのでしょう。場所柄、出版社接待によく使われているようだ。00年7月。
神楽坂二丁目で26年営業した後、2005年に神楽坂五丁目に移転した模様。上記住所は新しい店の方です。
赤城亭(神楽坂)
東京都新宿区赤城元町2-15/03-3266-1080/11.30〜14/17〜22(14〜17喫茶)/月休
小料理。神楽坂の赤城神社境内にある店。鳥居からすぐの左側。立て看板にメニューが貼ってなかったら確実に通り過ぎちゃうさりげなさ。建ってから60年以上という昭和古民家の入り口に昼でも明かりが灯っている。引き戸をあけて中に入るときちんとデザインされた古い空間になっており、花器やついたても凝った物。靴を脱いで上がるとそこはまさに昭和初期の座敷。1階に三つほど、2階にもいくつかお座敷があり、そのときどこに通されるかは賭けではあるが、それぞれの座敷の照明も凝っていて、通される部屋で相当印象が変わることだろう。
この店は赤城神社境内にあるだけあって、基本的に日本古式の神饌料理(しんせん=お供え物)を出している。神饌料理、つまり神様にお供えする米と水と塩を使った精進料理系のシンプルな料理が売りなのだ。お供え物の米は新潟産・植酸農法で作ったコシヒカリ米。塩は日本海の海水100%から作った塩。水は富士山から流れ出た水を使っているそうである。なるほどなんだかカラダが清まりそうな食事だ。たまにはこういうのもいい。境内の静けさの中で神様にお供えする食物を静かにいただく、というのは忙しく流されていく日常を見直すのにも良い機会である。
昼の赤城おむすび膳(980円)がよい。お膳の上に塩むすびと梅むすび。そして小鉢二つ。漬け物にお椀。握り方はふんわりしていて、食べると全体がほろっとほぐれる。中の方の米にも空気が届き、全体に均一な食べ心地。全体に素朴で滋味溢れカラダの奥底からホッとする味。ちょっと暗めのお座敷で、ひとりゆっくりゆっくりいただくと、心がしんと落ち着いてくる。食べ終わったら、是非赤城神社にお参りしよう。この店はここまで料理のうちという感じ。胃の中に入ったお供え物が細胞ひとつひとつに気を送っているような感覚に襲われる。05年9月。
藍(六本木)
東京都港区六本木4-4-3六本木協和ビル西館1F/03-3403-3041/17.30〜27/日休/10000円〜
割烹。96年12月に出来た和食屋さん。出来てすぐ行ったのだが、まだバタバタしていてバランスがとれていなかった。午前3時までやっているので上手に使えば重宝な店になると思う。現在はコースのみ。将来はお惣菜中心になるらしい。味は…あと2.3ヵ月して落ち着いてから行ったほうがいいみたい。96年12月。
菱沼(六本木)
東京都港区六本木5-17-1アクシスビルB1/03-3568-6588/11.30〜14/17.30〜23
割烹。※以前は三田にあったが(港区三田2-17-29)、上記住所に移転。移転後は行ってないので以下は三田にあったときの感想。
日本料理とワインのマリアージュを日本で最初に言い出したのはこの菱沼さんかもしれない。ずいぶん前からその主張は聞いていて行きたいと思っていたがやっと行けた。コースでちゃんと演出してくれると聞いていたのでワインも任せてコースを食べる。フレンチのエッセンスも取り入れているという料理は、聞いた感じは和食だが食べた感じは"トーキョージャパニーズ"といった印象。モダン。旬の素材を贅沢に使っており、そこそこ値段はしてしまうがやっぱり美味しい。ただ、ワインとの相性は実はハテナだったし、メインに至るまでの前菜系の演出が当日はいまひとつだった。カウンター内の菱沼さんは客あしらいがうまく(特に女性)、店全体がほがらかな雰囲気になる。いい男だし結局この人が売りの店のようである。04年6月。
海里(六本木)
東京都港区六本木7-13-9/03-3405-2763/7000円〜
小料理。みさと、と読む。カウンター割烹系の料理が出る。きちんと丁寧に作られた料理はどれも水準以上でおいしい。ちょっと上品すぎてインパクトが薄いお皿が多いのが残念だが、安定感は抜群だ。六本木の裏通りにあり、場所柄こういうカウンター割烹店を知っておきたい人にもおすすめ。もうちょっとメニューを増やして欲しい気がするが…。00年3月。
山の井(六本木)
東京都港区六本木7-13-10/03-5410-5115
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
小田島(六本木)
東京都港区六本木7-18-24/03-3401-3345/18〜23/日祝・第3土休/12000円〜
割烹。円山町で評判だった店を六本木に移した。朱色をテーマ色にした店内は決してお洒落ではないが、油絵やシャンソンが不思議にマッチし、ちょっと個性的な割烹料理店となっている。おまかせコースは7000円で、先付けからデザートまで約10品。カウンターの上に貼ってある。日本酒よりワインを合わせるのがこの店の方針のようで、料理もちょっとフレンチのテイストが混じっていたりする。パリの日本料理店にいた店主のテイストだろう。ただ、もちろんおいしいのだがびっくりするようなものは特にはない。もう少し記憶に残る印象的な料理をポイントポイントで出して欲しいと勝手を思う。ワインは高めのものを多く揃えるが、料理に合わせてグラスワインを構成してくださいとお願いすると、グラスワイン一杯1500〜2000円くらいで選んで次々飲ませてくれる。結局かなり高くつくのだが満足感は高い。余談になるが、入り口に西麻布の「ブルギニヨン」のカードが置いてあったので「なにか関係が?」と聞いたら、従業員の女性がブルギニオンのシェフの菊地さんと結婚したらしい。おめでとうございます。02年9月。
礼三(西麻布)
東京都港区西麻布1-4-23/03-5411-3929/18.30〜28(土〜25)/日休
小料理。れいさん、と読む。西麻布で夜遅めにおいしいものを食べるのに「使える」店。とてもいい感じのご夫婦がやっている店で(ご主人は厨房からあまり出てこないが)、バーみたいなカウンター形式とは思えぬレベルの料理とホスピタリティに出会える。料理は量があるわりにそんなに高くなくリーズナブル。野菜も「軽くちょっとだけ」みたいなメニューがあり、それを盛り合わせたものが夜中にはうれしい(28時ラストオーダー)。他にもガッツリしたメニューもありいろんな用途に使える。BGMは70年代ポップスが多く、ボクが行った日はオリビア・ニュートンジョンがしつこくかかっていた。店の雰囲気的にはJAZZなのだが、この辺のハズシは嫌いではない。奥さんは中国の方ということで中華系の味付けもよい。前面に焼酎が並んでいるがどちらかというとワインが合う食事かな。入り口にラウンジっぽいテーブル(椅子が気持ちいい)。奥にパーテーションで区切られた個室がある。06年8月。
一即夛(西麻布)
東京都港区西麻布1-10-16 西麻布ロイヤルビル2F/03-3746-2877
割烹。「いっしょくた」と読む。割烹というより家庭料理系小料理かな。なんというか「割烹でも小料理でも家庭料理でもそんな分類はどうでもいい。うまいもんを"いっしょくた"に出しまっせ」みたいな感じか。ま、とってもうまい家庭料理だと思ってくれればそんなに遠くない。雑居ビルの2階にある小さな店で、店内はゆるやかにL字を描くカウンターのみ(カウンターの奥が折れ曲がっていて4人席のテーブル使いできる)。店のど真ん中に店の主人がどんと立ち、店を仕切っている。値段はリーズナブル。魚を中心に構成しているならお酒を飲んで6〜8000円くらいで済むだろう(メインにステーキを頼み、かつ、〆にウニご飯とかいくらご飯とかにすると値段が跳ね上がるかもだが)。スープと肉刺で始まり、刺身数皿、焼魚か煮魚かなど選んで、〆は混ぜご飯系か白ご飯、そしてお新香と味噌汁。全部ちゃんとおいしい。女将さんのサービスも清々しい。客層がなんとも独特で一見さんは落ち着かないだろう。06年8月。
霞町一(西麻布)
東京都港区西麻布1-12-4西麻布紀伊国屋ビル8F/03-3408-1312
小料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
和根洋菜(西麻布)
東京都港区西麻布1-14-3/03-3479-0539/18〜27.30(休日は17〜23)/無休/10000円〜
小料理。99年9月からこの店名に。以前は「たらふくまんま」。店名は以前の方がよかった気もするが、麻布十番の支店に見られちゃって困るのかな。基本的に九州料理の店。創作系も充実しておりどれもうまい。鮮度のいいアラの刺身や馬刺などが食べられるのはわりと貴重。一品を楽しむのもいいが、おまかせコース(8000円くらいから)でイイトコドリする方がいいかも。西麻布の北海園の向かいの道を入った当たり。遅くまでやっているのがいい。99年9月。
眞由膳(西麻布)
東京都港区西麻布1-14-8B1F/03-3408-5048
小料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ラ・ボンバンス(西麻布)
東京都港区西麻布2-25-24 B1F/03-5778-6511/18〜23/日祝休
割烹。フランス語の店名(ごちそう、という意味だそうだ)といい、モダンな設えといい、階段を下がったところに突然現れるバー的空間(カウンター8席、テーブルひとつ。全体に黒いインテリア)といい、意外性に満ちた創作日本料理店で、こういう店はひとつ間違うとコンセプト倒れとなるし、だいたい創作和食に美味しいものは少ないのだが、結果を先に言えば「思ったよりちゃんとした料理群」だった。
日替わりの1万円コースのみで、ボクが訪れた日のメニューを数品書き出すと「茨城の栗〜のスープ♪ 刻み松茸」「ウニの入った胡麻豆腐 Waからし」「しらすパンのピンチョス」「焼きおこわ牛ロース包み」「フォアグラソテーとメンチカツ」「新じゃが煎餅 るっコラー」「新米とはら子ドン」「伏見青唐オイル焼き マロンチーズ」「土瓶蒸し風鍋」「新そば」と、こんな感じ。途中に挿入される♪やコラーやドンなどが嫌な予感を増幅させるが、味はまぁまぁ。途中、料理に合わせて九平次をリーデルのシャルドネグラスで給してくれたり、細かい気遣いもうれしい。
料理人の岡元氏は「福田家」で修業したとのこと。色として赤が好きなようで、赤好き同士話が合った(笑)。料理の基礎がちゃんとしているので、創作しても軸がぶれない。そこが魅力。ただ、変化の付け方が多少やり過ぎで、食後に散漫な印象が残った。もっと大きな流れを意識してコースを構成してほしいと個人的には思った。08年10月。
霞町すゑとみ(西麻布)
東京都港区西麻布4-2-13八幡ビル3F/03-5466-1270
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
和楽惣(西麻布)
東京都港区南麻布5-1-1/03-3445-0550
小料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
分とく山(西麻布)
東京都港区南麻布5-1-5/03-5789-3838
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
無名狼(広尾)
東京都港区六本木7-13-9/03-3405-2763/18〜26(日祝17.30〜23.30)/無休/7000円〜
小料理。むめいろう、と読む。築45年の一軒家を上手に使って食べ物屋にしている。聞けば「外国人のフィルターを通して見た日本」を表現しているらしい。薄暗く演出したそのインテリア・雰囲気はなかなかのもの。調度品もなかなか。雰囲気を楽しみに一回行く分にはいいかもしれない。が、雰囲気のみ。サービスはわりと親密だったが料理がよくない。創作系だがどれも変に凝っていてちょっと自己満足気味。がんばっている感じはするが、コンセプトが先走ってしまった印象。00年6月。
堀兼(白金台)
東京都港区白金台5-10-13/03-3280-4629/18〜23/日祝休
割烹。「ほりかね」。白金トンネルのすぐ近くにある小さな割烹。カウンターと個室があり、落ち着いて食事が出来る。料理は創作和食というべきか。工夫を凝らしたお皿が続き、どれもそこそこおいしい。特にオススメはこの店の名物らしい「まぐろの納豆醤油」(?)。氷の上に豪快に盛られた大トロを納豆入りの醤油で食べるもの。濃い同士が意外な相性でとてもおいしい。個人的には醤油が濃すぎたが…。その他の料理もまぁまぁだった。もともと創作和食をあまり好まないボクなので「そこそこ」とか「まぁまぁ」とか言ってしまうのだが、お好きな方にはとてもいいと思う。ただ、メインで鮎の塩焼きが出てきたのは疑問。訪問したのは3月末。稚鮎ならまだしも大きな鮎をこの時期にメインで出すのは高級割烹としていかがなものか。また、サービスが若い女性たちなのだが、女性のいる夜の店風な雰囲気を醸し出しているのもどうかなぁ。喜ぶオジサンたちもいると思うし、そこらへんがターゲットなのかもしれないけど、ちょっと店の全体的造りとの違和感を感じた。たぶん常連的なオジサマに連れて行ってもらうのが吉な店。若い人同士だったりしたら浮くかもしれない。04年3月。
麻布 幸村(麻布十番)
東京都港区麻布十番1-5-5 高柳ビル3F/03-5772-1610
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
とらくまもぐら(麻布十番)
東京都港区麻布十番2-12-7/03-5441-2511/18〜27.30(土日祝18〜23)/無休/7000円〜
小料理。(※「たらふくまんま」という店名だったが、「とらくまもぐら」という名前に変えたようだ) 活気のある店。小料理屋というよりは値段高めの居酒屋という感じ。カウンターの向こう側の働きを見ているだけで元気になる。九州系創作料理が中心でメニューを眺めている分にはかなりうまそう。だが、食べてみると意外と普通っぽかった印象。ごま鯖などの定番と言われるものもインパクトが特に強いわけではなく、もう少し強い印象が欲しかった。西麻布の、「和根洋菜」に店名を変えた「たらふくまんま」の方が好きかも。平日深夜3時半までやっているから焼き魚とメシみたいな使い方にはとてもいいかもしれない。素材は良い感じ。99年11月。
むら田(麻布十番)
東京都港区麻布十番2-16-10村田ビル/03-3451-1448/17.30〜22/日休/5000円〜
小料理。1階が同経営の米屋で、2〜4階はご飯が売りの和食屋さんというユニークな店。つまり米が売りなのだ。米の産地を季節ごとにかえて炊く約10種の釜飯が名物。小釜でひとり分ずつ炊くのでかなり時間がかかる。混んでいると1時間前くらいに言わないといけないが、刺身や鍋もあり、釜飯を楽しみにしながら酒を飲んでいるとすぐである。冬に食べた牡蛎釜飯がとても良かった。ダシ汁で炊いてあって香りが高く、ご飯の上に大振りの牡蛎がどどんと並ぶ。うわっとびっくりする美味ではないが、滋味溢れ、満足度が高い。飯の固さやお焦げ具合も聞かれたりしてなかなか楽しい。秋は栗釜飯や松茸釜飯もいいと聞く(未食)。シンプルな白米小釜炊きもあると帰り際に気づいて歯がみして悔しがった。米のおいしさを知り尽くした米屋さんが炊くご飯。絶対うまいはず。今度試してみよう。03年11月。
あん梅(麻布十番)
東京都港区麻布十番3-3-7/03-5443-1034/11.30〜14/17〜24/無休/7000円〜
小料理。あんばい、と読む。干物を中心とした店だ。よく選ばれた素材を干物にし備長炭で焼き上げる。懐かしくもおいしい干物の味をしっかり味わえるのがうれしい。やっぱり干物はうまいなぁとホッコリする時間である。ただ、それ以上でもそれ以下でもない店なので、期待しすぎは禁物だ。干物の他には鍋とかサラダとかオススメをいろいろ食べたがどれもそんなに印象に残らなかった。やっぱり季節の魚の干物が一番の売り。コンセプトも魅力もわかるがちょっと全体に物足りない店。ちなみにこの店の屋上で天日干しするらしい。排気ガスとか粉塵とかがつかないのか、干した魚をそのままガリっと囓りながら、ちょっと心配になったりして。01年1月。
かどわき(麻布十番)
東京都港区麻布十番3-4-5 コーポミユキ1F/03-3452-1335/18〜25/日祝休
割烹。門脇氏が作る極上素材の饗宴。おいしい。東京一という人がいるのもわかる。逆らいようがない美味。ある意味極楽。でも、例えて言えば、他チームの主力打者を抜いてきて一番から九番までずらりと並べた巨人みたいな料理群。最高級の素材を連発しすぎる。松茸。ふぐ。ハモ。松茸。牛肉。子持ち鮎。松茸。トリュフ。トリュフ。トリュフ。最初から最後までホームラン狙いの四番打者がズラリと続く。でも野球はつまらない。あれ? 野球ってこんなに詰まらなかったっけ? みたいな感じ。こういうのを食べると、一番には一番の仕事があり、二番には二番の仕事があるんだなぁ、とか実感する。出てくる料理が長距離砲ばかりだと食べててこんなに疲れるんだなぁ…。
もちろんそういう巨人打線が好きな人もいるわけで、そんな人にとってはたまらない魅力がある。実際、他のお客さんは唸ったり叫んだりして喜んでいた。小さな店なのでそういうニーズにしっかり応えているだけで満席になる。つまり「かどわきのお客さん」の期待には十二分に応えている。そういう意味ではとてもいい店だろう。
ボクが伺った日はなんにでも松茸を入れた。ふぐの刺身に松茸が良かったかな。松茸牛肉の鍋よりも。子持ち鮎うまし。トリュフの丸揚げ、びっくり。そばも良かった。でも途中から「家で玄米と味噌汁とお新香を食べたいなぁ」と心から思った。たぶんボクにはもうひとつ合わなかった、ということだと思う。ボクは「かどわきのお客さん」ではなかった、と。
別に何の皮肉でもなく、お金を使えば使うほど税理士さんに褒められるような生活をしている人とかに向いている店だ。お金を使う贅沢をわかりやすく味わえる、わかりやすい美味。ボクには少し贅沢すぎるというか、TOO MUCH感があった。カウンター5席。個室あり。器も良い。要予約。06年9月。
万歴龍呼堂(麻布十番)
東京都港区東麻布2-33-5/03-3505-5686/18〜25/日休/8000円〜
スタイリッシュ割烹(?)。ばんれきりゅうこどう、と読む。小さな石庭を抜けて大きな引き戸を開けるアプローチがいい。短いアプローチなのだが、非日常へのステップとして程がいい。京風日本庭園を歩かされるとToo muchに感じるのだが、このくらいだと趣も距離もちょうどいいのだ。店に入ると大きな一枚板のカウンター。奥には座敷。地下にも座敷と列車のコンパートメントみたいなテーブル席。どこに座って楽しもうか迷っていると全部を見学させてくれた。こういうのもいい。暗い店内だが木を多用しているせいか冷たさはない。22時までは6000円のコースがある。価格破壊懐石料理があまり好きではないボクとしては実はあんまり期待してなかったのだがこれがなかなかどうして侮れない味と質。ワインを合わせて約1万円くらいはかかるが満足度は高かった。特に前半の構成はなかなかだった。22時以降は単品メニューもあり、ゆっくりバーとして利用できる。特に地下の列車タイプのテーブル席は秘密めいていてデートなどにもいいだろう(このテーブル席、天井が低いのはいいが、直接照明なのが玉に瑕)。この手のお洒落割烹は演出側の狙いが読めてしまって「その手に乗るかよ」と落ち着かないことが多いのだが、ここはなかなか上手に作ってあると思う。02年6月。
竹慈庵なかだ(渋谷)
東京都渋谷区松濤2-13-12
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
樋口(神宮前)
東京都渋谷区神宮前2-19-12/03-3402-7038/18〜21/日休/12000円〜
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
やさい料理GOKAKU(南青山)
東京都港区南青山3-14-4 B1F/03-5413-0831/12〜14/17.30〜22/水休
和食。野菜を中心とした5000円のプリフィクス。店名は「正」だから五画。「正」と小さく書いた看板が目印だ。当初三宿で開店したこの店はすぐさま超人気店になり。青山に移転してきた。前菜は3品。一の皿は2品。二の皿は1品など、メニューから選べる構成が和食としては珍しいか。なすの煮浸しとかズッキーニのフリッターとか焼き野菜とか生野菜丸かじりサラダとか。野菜はなるべく弄らないことを信条としているらしいのでシンプルな料理が続く。生産者から直仕入れているらしいが、野菜の旨さとしての喜びを(ボクが行った日は)いまひとつ感じられなかったのが残念。野菜以外に軍鶏や刺身も別注できる。男性にはちょっと量が足りないが、不健康な生活をしている人には「野菜+少量」というのは実にヘルシーに感じるだろう。左の階下にテーブル席が7.8席ある。カウンターのみ禁煙だが、繊細な野菜料理なので全店禁煙にした方がうれしいな。05年5月。
倉凛 悠(南青山)
東京都港区南青山2-14-15五十嵐ビル2F/03-5770-6562/18〜27(土〜23)/日祝休/5000円〜
小料理。山陽鶴酒造という酒蔵が経営している料理屋。美酒(びしょ)鍋という鍋が名物である。お酒を入れた鍋は品が良くなかなかうまい。ただ27時までやっている店なのにこの鍋は23時でお終いだそうだ。それが惜しい。深夜にさっぱりと鍋を食べたい人種はわりといると思うのだが。一品物だと「ごぼうの唐揚げ」が秀逸。うまい。あとはいまいちだった。山陽鶴酒造の5つのお酒の飲み比べセットなどが安く飲める。99年11月。
春秋(南青山)
東京都港区南青山7-14-5/03-3407-4683
中国料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
椿(骨董通り)
東京都港区南青山5-8-10 コモド南青山ビルB2F/03-3407-9887
割烹。骨董通り沿いのビルの地下にある隠れ家風の和食屋さん。カウンターとテーブルふたつの小さい店。静かで雰囲気よくアットホーム。ご主人と女将さんの笑顔もいい落ち着ける店。1995年開業とか。
料理はどれも丁寧に仕上げられていておいしい。夜はお任せのみで8000円だったかな。ふたりで飲んで食べて25000円くらい。汁状になったおかゆスープから始まって、小鉢の前菜が多く続く。ヒラメの肝、瀬戸ジャイアンツというマスカットとジュンサイ、いくらと金時草、もずくとカニ身など。あと、刺身、銀杏の茶碗蒸し(非常にうまい)など。小鉢たちに比べてメインの食事は急に普通になるのが惜しい。天ぷらももう少し。その後にご飯が出て、デザートに桃のジュレすり流し(季節ごとに果物が変わるらしい)。日本酒の品揃えは非常によく(獺祭、喜久酔、泉川、天宝、酔鯨の高得14号とか)、ご主人や若手のサービスもよく、気持ちよい。
全体にとてもいい店だがちょっと惜しい印象が残る。静かでくつろげるし、前菜系の小鉢はどれもおいしいのだが、焼き物などのメインの弱さが残念だし、値段も少し高めな印象が残ってしまう。場所柄仕方がないかもだけど、この料理でもうちょっと安いといいな。ちなみに昼ご飯の定食も大変上品でおいしい。ちょっと女性向きではあるが。08年9月。
みな瀬(骨董通り)
東京都港区南青山5-9-8 青山五番館3F/03-5485-2786/11.30〜15/18〜24/無休/7000円〜
割烹。「京料理と焼酎 みな瀬」というのが正式な店名のようだ。青山のビルにあり、入り口(ちょっとわかりにくい)がかなりシャビーなわりに、店内に入るといきなり別世界が広がる。そしてシチュエーション別に、雰囲気ある暗いカウンター、奥まった暗い半個室。ビルなのに広い庭が見える明るいお座敷、と、いろんな席が選べるのもなかなか良い。そう、ビルなのにそこそこの庭園があったり、和食なのに暗くムーディーなカウンターがあったりといった意外性がこの店の大きな売りである。若い女の子だったらとても喜んでくれるだろう。さて、その料理の特徴は、まずは安価。コースは6000円でそれなりの量と質が出る。青山という立地と店内の凝り方からするとかなり安いといえよう。ただ、味的には無難の域を出ない。毎月2回メニューが変わる京懐石が主で、焼酎も100種から揃っているが、驚かせるお皿は特にはない。まぁ値段を考えると当たり前。むしろがんばっている。けどまぁもう少し味がなんとかなればなぁ…。雰囲気や意外性はあるので、ちょっとしたデートや宴席に使える店ではある。04年7月。
海喜山有 あおうみ(外苑前)
東京都渋谷区神宮前3-41-2/03-3401-1447/11.30〜13.30/18〜24/日祝休
小料理。「かいきさんゆうあおうみ」という店名。外苑前の隠れ家的「看板のない店」。黒く小さなドアから地下に降りていくと小さな空間を工夫していろんな席が作ってある。全体に優しい薄味系。料理は基本的におまかせコース(4000円)がよい。冬はふぐ。迫力ある焼サバ寿司も名物(秋はサンマ姿焼寿司になるらしい)。
この店は昼の「おまかせ丼ぶり定食」1000円が信じられないクオリティなのでオススメ。具を自分で載せる式の丼で、おかずとごはんという食べ方をしても良いし、具を載せてどんぶりにしてもいい。その具がすごいクオリティ。もちろん夜の残りを豪華に載せていると言うことなのだろうが、それにしても大盤振る舞いである。おまかせなのでその日によって全然違うだろうが、ちょっと驚く量と質。その定食は月水金のみ。火木は別の定食。05年12月。
うまいもの まつおか(外苑前)
東京都港区北青山2-2-5/03-03-3479-5145/6000円〜
小料理。246沿い、銀杏並木のすぐ横、一階はお煎餅屋さんである。刺身、一品物、吸物などどれをとっても高水準にまとまっていておいしい。上品すぎる部分もあるが、安心して食べられるいい店である。場所柄客層もよく、みんななんというか謙虚に静かに料理を味わっている感じが好ましい。店主のお人柄だろうか。00年7月。
淡水研究室(代々木)
東京都渋谷区代々木1-13-2/03-3299-3763/5000円〜
小料理。トリッキーな名前と内装を持つ「旬の肴と地酒のお店」。水に凝ったのでついた名前とか。料理はまっとう。値段は安め。魚は新鮮でいいものが多く、創作料理もみなとてもおいしい。刺身と「スペアリブのビール煮」「穴子のてんぷら」がおいしかったな。地酒は「西の関」「梅錦」など。小上りがひとつある。97年3月。
吉住(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-20-6中島グリーンハイツ1F/03-3496-8144/18〜24/日休/12000円〜
割烹。関西「つる家」で修行した松本氏の店。カウンター6席程度と奧に座敷のみの小さな店だが、料理はかなりのものである。メニューはどれをとってもまずハズレはなく、うーんとうなるものが多い。自家製西京漬け、かぼちゃスープなどの定番もいいが、意外とポテトサラダが美味だったりするところもいい。〆はでっかいおむすび田子作でおなか一杯に。割烹系が意外とない恵比寿の中では知っておきたい店のひとつ。欠点を上げるなら、松本氏が料理の合間にカウンター横でタバコを吸うこと。狭い店だけに煙が客の鼻先まで漂うし、かつ吸ったばかりの手で料理するのも嫌である。あと、サービス(というか気遣い)も小さい店の良さが活かされていない。うまいことはかなりうまいのだが…。基本的には予約制。松本氏はたまにテレビの料理番組で見かける。01年3月。
ゆめの庵(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-15-2/03-3770-4727
小料理。創作料理。家庭料理の延長上でいろいろ工夫された丁寧な料理を食べられる。近所の人が普段着で訪れるタイプの小料理屋なので「恵比寿で小料理を食べるんだもんね!」というハレ気分になっている人はちょっと肩透かしを食うであろう。外観より中はもっとカジュアルで家庭的。住宅街の路地にあったら重宝するかも的お店である。毎月メニューが変わっていく店なのでおまかせが良い。6〜8000円くらいでまぁまぁ満足できる。サービスはとても家庭的。夫婦ふたりでやっている。盛りつけが上手。03年10月。
草なぎ(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿1-26-14/03-3449-9059/17.30〜23.30日祝休/6000円〜
割烹。カウンターとテーブルいくつかの清潔な店で、高級っぽい雰囲気が漂いつつ、そんなにめちゃくちゃ高くない和食。こういう割烹(もしくは高級居酒屋)はその客層が独特で入り込みにくい店が多いが、ボクが行ったときのこの店は客層がとてもよく、それに対する板前さんたちの応対も上品で、一発で気に入ってしまった。料理はもちろんかなりちゃんとしている。ただ特に特徴があるというものでもなく、安心して酒が進む感じのおいしさ。1000円前後のメニューが多いのでだいたいの値段も計算でき安心だ。コースも3000円からある。もう少し歳をとったらこういう店でひとりゆっくりカウンター酒を楽しむようになりたいものだな、と思いつつ店を出た。01年8月。
魚豆根菜やまもと(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿2-12-16/03-3280-6630
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
垣うち(恵比寿)
東京都目黒区三田1-11-19/03-3719-8670/6000円〜
割烹。ひと口で説明しがたい場所にある隠れ家的割烹。その清潔で静かな佇まいと隠れ家的雰囲気が「常連客のみを相手にしている感じ」を醸しだし、一瞬入店するのをびびるが、入ってみると親密な笑顔が迎えてくれる。明るくしっかりしたオーナー女将と物静かな若い板前がふたりでやっており、コースも4000円、6000円と安価。カウンターとテーブルひとつというこぢんまりした店だが、手入れが行き届いていてとても気持ちいい空間。板前がまだかなり若いせいもあるのか、料理的に特に印象に残っているものはないが、どれもちゃんとおいしく、日本酒を飲みながらゆっくり長時間会話を楽しめた。20代30代のヒトには小さな割烹店ってかなり敷居が高いだろうが、この店はカウンターの向こうに立つ板前がとても若いこと&安価ということを考えると、気楽に入れるちょうどいい店かもしれない。割烹入門として若い人に薦めたい店である。02年11月。
蔬菜坊(目黒)
東京都目黒区目黒本町4-1-9/03-3710-4336
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
酒ぎゃらり 花心(目黒)
東京都目黒区目黒4-21-19/03-3710-9822/17.30〜23/火水休/5000円〜
小料理。書を書くご主人の作品が店内いたるところに飾ってある。つまりギャラリーなのだ。そこでうまい酒を味わいつつおいしい料理も出しますよ、という趣向。打ち放しの小さな店だがなかなかに親密である。日本酒・焼酎の品揃えは季節ごとに変わるが、とても立派である。好みの方向とかを話して任せるのがいいようだ。料理は奥さん制作のおばんざい系。姉さん女房の奥さんの話は面白い。カウンターでいろいろ話しながら飲むといいだろう。鮨などもあるが、これはどうも他店からの出前を使っているようだ。最初ご主人の気取りが気になる人もいるかもしれないが、ゆっくり居座って話しているとそれは単なる構えのようで、いったん打ち解けちゃえば大丈夫だろう。料理がもうちょっとよくなるととてもいい店になりそうな気がする。油面地蔵通り商店街。00年12月。
なべ家(大塚)
東京都豊島区南大塚1-51-14/03-3941-2868
料亭。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
たこ石(浜田山)
東京都杉並区浜田山3-30-6
小料理。ラーメン屋の大将が一念発起して始めた居酒屋割烹。創作系ではあるがツボを心得ているようで、なにをとっても大変うまい。刺身やおでんはもとより、テールの煮込みなどもうまい。酒も純米のいいのを置いている。サービスも素人臭くて逆に味になっているし、なかなかです。わざわざ行く価値あり。97年6月。※閉店。
佳月(下北沢)
東京都世田谷区北沢2-9-17/03-3466-3648/18〜25.30/火休/8000円〜
小料理。刺身が売りだけあって、とてもうまい。種類もたくさんあり、刺身と日本酒で長時間楽しむような使い方が一番。このごろでは他の店でもメニューに並ぶようになった外房の船頭料理「なめろう」も古くから出している。つまりはそういう店。ちゃんと魚のおいしさを知っているいい店である。94年12月。
味問屋 明日香(下北沢)
東京都世田谷区北沢2-20-2/03-3410-3443/11.30〜14/17〜22/無休
小料理。下北沢の賑わいの中にいきなり現れる和風で落ち着いた入り口。中も落ち着いた作りで、座敷もカウンターもゆっくりくつろげる感じ。下北沢では貴重な大人の店のひとつ。魚がおいしい。産地を厳選したもので刺身、焼きともに良かった。店内に生けすがある店はそんなに好きではないが、ここは比較的良かった。一品は全体に上品な味付け。まぁまぁ。お任せコース7000円、9000円、12000円。05年10月。
千真野(下北沢)
東京都世田谷区北沢2-34-8 KMビル2F/03-3467-8875
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
七草(下北沢)
東京都世田谷区代田5-1-20/03-3410-2993/17.30〜22/月・第二火休
割烹。家庭料理。古民家を改装した店で、昭和にタイムスリップしたような印象。物静かな女性がふたりでやっていて料理は野菜中心の家庭料理である。ボクが伺ったときは、メインで名物の「豚バラと大豆の味噌炊き」が出た他は野菜のみだった。何故か魚料理は一切出ない。
5000円のお任せコースのみで、珍しい素材と工夫された料理が続く。覚えているところでは、セロリとじゃがいものすり流し、白瓜とずいきと岩茸の胡麻酢和え、丸茄子とズッキーニと空豆の湯葉あんかけ、紫キャベツとトマトとパプリカの煮浸し、いちじくの白和え、加賀太キュウリとなんだったかの炊き合わせ(なんだっけ?)、ゴボウ天と焼き枝豆、豚バラと大豆の味噌炊き。〆に胡椒ご飯(茶漬け風)。そしてデザートに、白玉に見える豆腐の寒天。あと数品あったけど、料理名がわからないし素材は複雑だし、覚えられなかった。こういう店こそ、料理と素材の説明つきお品書きを配って欲しい。
味つけは淡い薄味。とっても繊細でカラダの芯からキレイになる感じの料理群。特に「セロリとじゃがいものすり流し」「白瓜とずいきと岩茸の胡麻酢和え」「紫キャベツとトマトとパプリカの煮浸し」が印象的だった。ただ、コースの流れ的に「ゴボウ天」が妙に脂っぽいのが「あれ?」。そして「豚バラと大豆の味噌炊き」だけ異様に味が濃い。コースのバランスがここでいきなり崩れるのが疑問。ここまで濃い味と肉をここに持ってくる必要があるのかな。
お酒は純米酒が揃っている。白岳仙、黒帯、開春、初孫、秋鹿。他には焼酎とかワインとか。 全体に優しい気持ちになれるいい店。特に女性同士や熟年夫婦での訪問がオススメ。若い人にはいろんな意味で物足りないかも。
下北沢駅から歩いて10分ほど。入り口の泰山木が目印。伺ったときはちょうど白い大きな花が咲いていて見事だった。泰山木の下の小さな階段を下がると蚊取り線香の香りがぷーんとして、いきなり昭和にタイムスリップ。そんな店である。テーブルふたつ、小上がりひとつ、カウンター6席のみ。BGMもなく非常に静かである。客層も大人が多い。09年6月。
割烹 牧野(北品川)
東京都品川区北品川2-19-2/03-3471-3797
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
むらた(大井町)
東京都品川区東大井5-2-12/03-3474-3373
小料理屋。大井町駅東口に残る昭和カスバのような地域「東小路」(2本ある品川寄り)の、線路沿いからほど近いところにある小さな店。有名なラーメン「永楽」の裏手にある。スナックやカラオケも多いこの小路にあって、清潔かつ本格派を思わせる外観。ちょっと入りにくい店であるが、実はおばあさんがひとりで素朴にやっており、明朗会計でゆっくり飲める。客も品がいい年配客が多く安心。店内も清潔で掃除が行き届いており、東小路の中ではオトナな店だと思う。大皿におひたしとか穴子の煮付けとか茄子の煮浸しとかが並び、生野菜はその場で調理してくれる。アスパラがあったのでお願いしてみたら、椎茸とバターで炒めて卵でとじるという家庭料理を披露してくれた。どれも濃いめの昭和味。おばあさんが丁寧に作ってくれる懐かしい家庭の味である。ビールは客席近くの冷蔵庫に入っているので、常連客はみな自分で出して自分で飲んでいる。適当に食べて飲んでひとり2000円強で収まると思う。東小路でゆっくり飲みたいときはオススメ。09年4月。
まき村(大森)
東京都品川区南大井6-19-10/03-3768-6388
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
五右衛門(白山)
東京都文京区駒込1-1-26/03-3811-2015/12〜14/17〜22/土祝日12〜20/日休/6000円
湯豆腐。その古い佇まいが売りの店。離れの座敷や東屋、母屋も非常に古く、冬の寒い日、座敷に座ってすきま風に凍えながらハフハフ湯豆腐を味わうと、まるで明治時代にいるようである(分厚いドテラでも着たい気分)。コースでいただくのだが、突き出しやらなにやらははっきり言って普通。最後の湯豆腐自体はうまい。かなり固めの豆腐は湯に通しても香りが消えず印象は強い。そして湯豆腐が出るまでは「全然足りないー!」と思っていたお腹にもそれなりの存在感でおさまる豆腐だ。密度が濃い感じ。ちょっと雰囲気を味わいたかったり、こじんまりとした宴会の場所を探している向きにはいいかもしれない。空いているなら離れの座敷を予約しよう。00年11月。
| 郷土料理 |
藤半(銀座)
東京都中央区銀座8-5-18ソシアルビル2F/03-3574-0491/17〜27(土〜23)/日祝休
北海道郷土料理。大井町に本店がある北海道料理店で、かなり気楽な雰囲気の居酒屋。ホッケやサケをはじめとした代表的な北海道の食材や、数々の珍味も豊富に取りそろえられている。もともと北海道料理というのは調理したものと言うより素材勝負なので、そういう意味ではよく努力されている。料理自体は焼き物がおすすめ。熱燗を頼むとオリジナルブランド酒が出てきて、これはわりと悪酔い系だ。冷酒の方がいいかもしれない。全体的に普通の居酒屋であるがよくはやっている。銀座で気楽にガハハと飲みたいならこういう店もありかな。02年1月。
釧路(キラー通り)
東京都渋谷区神宮前3-40-3/03-3401-5955/18〜/5000円〜
北海道郷土料理。素材の仕入れが良い。だから刺身はどれもなかなかの美味。おばちゃんにお勧めをよく聞いてオーダーしよう。焼き物も煮物もすべてそれなりに美味しくハズレはない。お酒が「北の誉」だけしかないのが残念かな。おばちゃんが吉幾三の大ファンらしく店内は彼のポスターや書だらけ。ベルコモンズから月星の方に外苑西通りを入って、ワタリウムの手前を右折してちょい。98年11月。
味太助(汐留)
東京都港区東新橋1-5-2/03-5537-2671/11〜15/17〜22.30/無休/3000円〜
仙台郷土料理。牛タン料理。仙台の牛たん焼き発祥の店「元祖仙台牛たん焼き・味太助」の汐留分店で仙台では有名店らしいが、少なくとも汐留のシティセンタービルに入ったこの店はイマイチである。たん焼き、テールスープ、麦飯と食べたが、肝心の牛たんに感動も驚きもなかったのが残念。安い焼き肉屋の方がもっといいタンが出ることがある。大阪の「たんや舌」とかの方がずっとうまいと感じたが。03年11月。
宇和島(新橋)
東京都港区新橋3-9-2/03-3435-7889
宇和島郷土料理。割烹。産地直送の宇和島の魚を中心に郷土料理を食べさせる。それぞれうまいのだが、わりとありがちな味でビックリはしない。流通が整備された現代、こういう郷土料理店もなかなか厳しいなぁ。まぁ郷土料理とカテゴライズせず、安心してゆっくり飲む、というタイプの店として持っておくといいかも。締めに鯛飯が食べたかったが3人前から、ということで2人で行ったボクたちは涙をのんだ。もう少し融通を利かせてほしい感じである。また白いご飯や漬け物やお汁がいまひとつ。サービスも丁寧なようで抜けが多く、なんだか全体にちぐはぐな印象が残った。座敷ばかりの別館が隣にある。04年9月。
吉宗(銀座)
東京都中央区銀座8-9-16 長崎センタービルB1F/03-3572-7686/11.30〜21/無休
長崎郷土料理。「よっそう」と読む。長崎の有名店の銀座支店で1970年からここで営業している。長崎本店は1866年に長崎を訪れた伊予松山藩士吉田宗吉が創業したという(「よしだそうきち」だから「よっそう」なわけね)。長崎本店に行ったことがあるが、それはそれは重厚で趣のある建物でほとんど観光地。二階の大座敷の隅に座っただけでワクワクするが、銀座支店は食堂みたいであの雰囲気を一滴たりとも伝えていない。それが何より惜しい。料理は名物「茶碗蒸し」と「蒸ずし」、そして長崎ちゃんぽんと皿うどん、そして長崎でよく食べられている鯨料理などがある。初めてなら茶碗蒸しも蒸ずしのセットがいいだろう。長崎本店と同じ味だ。江戸末期から名物だった意味はわかるが、なんでもある平成の世だと普通っぽい感じは否めない。長崎出身者は本当に喜んで食べる。郷土の味なのだろう。06年10月。
ひむか(麻布十番)
東京都港区麻布十番3-10-9/03-5443-5198/18〜24/日祝休
宮崎郷土料理。宮崎郷土料理を中心に、新鮮な食材とちょっとした創作とでおいしくいろいろ食べられる店。鯖ごま味噌刺身とか宮崎牛焼きしゃぶ(網焼きでしゃぶっと焼く)、新そら豆焼き、春きゃべつの昆布〆白身のサラダ、そして冷や汁などが印象に残っている。どれもこれもそこそこ美味しく、満足。焼き物はテーブルの上に小七輪を持ってきて炭火で焼く形式。酒も宮崎焼酎を中心に揃っている。店員さんがとても静かで少し元気がなさすぎるほどなのが残念と言えば残念だが、素朴でいいと言えば素朴でいい。そんな感じ。テーブルが7つくらいとカウンター6席。04年4月。
リトル沖縄(銀座)
東京都中央区銀座8-7-10/03-3572-2930/17〜27(土日祝16〜24)/無休/4000円〜
沖縄郷土料理。銀座で安くて27時までやっている沖縄料理店として知っていると便利な店。オリオンの生ビールも標準装備。泡盛も各種揃い、料理も基本的でおいしい。サーターアンダギーが自家製だったりするのもなかなかうれしい。店内は沖縄色が特に強くもなく、沖縄文化に慣れていない人でも抵抗ないだろう。ただしここ、常に満員。沖縄ブームも手伝って、非常に人気がある。飛び込みで行くなら、深夜の時間帯でないと無理かもしれない。03年5月。
竹富島(銀座)
東京都中央区銀座6-12-13 大東銀座ビルB1F/03-5537-1293/17〜27(土日祝〜24)
沖縄郷土料理。銀座8丁目の「リトル沖縄」や銀座3丁目の「ちゃんぷるぅ家」の系列店。赤瓦や土壁を上手に利用した店内はわりと広く使い勝手がよい。オリオン生と泡盛(品揃えはさすが)で食べる沖縄料理は標準的な感じ。特に印象的な料理はないが、どれもちゃんとはしているし、わりと珍しい素材も入れている。ごく標準的な沖縄居酒屋だと思う。04年10月。再訪1回。
うみかぜ(京橋)
東京都中央区八丁堀2-30-13/03-3553-6100/11.30〜14/17〜23/日休
沖縄郷土料理。凝った素材をちゃんと仕入れていてなかなかおいしい。沖縄の紅芋で育った紅豚のしゃぶしゃぶとか沖縄薬草天ぷらとか久米島の地鶏とか石垣牛とかブルーシールアイスとか。鮮魚系は沖縄に限らずいろんなものを仕入れている。全体に沖縄の味が楽しめる居酒屋としては使い勝手はよいし、工夫したメニューを置いているのでそこそこ楽しい。味はまぁ普通っぽいかな。泡盛は春雨がいろいろ揃っているのと、泡波をいれているのが印象的。焼酎も多い。05年5月。
赤坂潭亭(赤坂)
東京都港区赤坂6-16-11 浜ビルB1F/03-3584-6646/12〜15/18〜23/日祝予約必要/15000円〜
沖縄郷土料理。懐石。「たんてい」と読む。いわゆる一般的な(そして安価な)沖縄郷土料理ではなく、沖縄の食材をふんだんに使った沖縄懐石料理。琉球料理の伝統を研究した上品で洗練された料理群である。夜の懐石コースは10500円、13650円、15750円。そう、ここは高級懐石なのだ。量もこぢんまりしているし、味もあっさりめ。普通の沖縄料理をイメージして訪れると相当印象が違うだろう。
「沖縄の光と土と水を食す」というのがコンセプト。 味だけでなくインテリアもそんな雰囲気になっていて、土壁と木の階段を下りていくアプローチからしてそれが感じられる。インテリアは落ち着いていてとてもいい。器もすべて沖縄の作家物。泡盛や料理とよく合う。料理は月変わりのコース料理。沖縄直送の島野菜(アダン、オオタニワタリ、ニガナなど)をふんだんに使った上品かつヘルシーなもの。素材の味を出来るだけ失わないようにしつつ、そこに洗練を加えている。沖縄料理独特の強い個性が活かされているというより、伝統の沖縄料理をより洗練させたという感じ。
沖縄の首里にも「潭亭」という八重山料理店がある(一回行ったことがある)。赤坂潭亭はそこに通って料理を教えてもらった女将が開いた店らしい。支店関係にないが名前をいただいた、と説明された。確かに味の方向性はずいぶん違うかも。当日、真ん中のコースをとって泡盛を入れてひとり19000円。味はとてもいいが、覚悟しないと少々高い。昼のミニ懐石が5250円、昼のコースが8400円。昼でも立派な高級懐石だ。04年6月。
きよ香(高円寺)
東京都杉並区高円寺北3-22-2/03-3339-5722/17〜26/無休
沖縄郷土料理。昭和36年(1961年)からやっている大老舗。琉球料理が全く知られていないころからずっと努力してこられたその歴史と努力には頭が下がる。常に学生や若い人で満杯で騒がしいがボクの年代でも意外と落ち着けるのもその歴史のなす技か。典型的な沖縄料理は(やぎ汁に至るまで)だいたいすべてあり、どれも変に創作を加えておらずおいしい。久米仙のきよ香オリジナルボトルもある。近くの沖縄料理店「抱瓶」(だちびん)より古いが「抱瓶」の支店という複雑な関係。高円寺駅北口の仲通り商店街を入ってすぐのマクドナルドの向かい路地を入った左側。04年7月。
アダン(三田)
東京都港区三田5-9-15/03-5444-4507
沖縄郷土料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
| 居酒屋(立ち呑み・串焼き・炉端なども含む) |
三州屋銀座店(銀座)
東京都中央区銀座2-3-4/03-3564-2758
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
秩父錦(銀座)
東京都中央区銀座2-13-14/03-3541-4777/17〜22(土〜21)/日祝休/4000円〜
居酒屋。昭和初期に建てられたという建物を利用した店。造り酒屋風で天井が高く、お座敷は床の間や柱時計がある。カウンターは分厚い一枚板だが、年季が入ってななめにしなっている。そういう空気の中で飲めるだけでうれしくなる、いい感じの居酒屋さんだ。料理はいろいろあるが、ここならではの名物は紙カツレツとさつま揚げだろう。紙カツは薄く大きく伸ばしてある。さつま揚げは丸くボール状。ちょっと接客がぶっきらぼうだが、酒の香りが似合う雰囲気の居酒屋としては貴重かな。お酒は当然の如く「秩父錦」のみ。02年3月。
さんさく(銀座)
東京都中央区銀座2-12-5/03-3546-2548/7000円
居酒屋。旬の小料理を出す。築地の地にあってわりと普通っぽい感じではあるが地元民でそこそこ流行っている感じ。とくに驚きはないのだがまぁ標準的ないい店だ。お酒は「銀盤」。これはおいしい。刺身よりも焼物煮物の方がお勧めかも。96年6月。
ささもと(銀座)
東京都中央区銀座4-3-7/03-3564-5881/18〜26/2000円〜
串焼き。牛と豚のモツ焼き中心店である。内臓をはじめいろんな部位が揃っているのでいろいろ取って複数人で分けたいところだが、お箸が出ない(串を活用してお箸代わりにする)から分けにくいのが難。部位的に希少なものは裏メニューとしていろいろ揃ってはいるらしい。お店の人に聞いてみよう。煮込みもうまい。キャベツ煮込みが特におすすめ。ブレカラ(ブレイン唐揚げ、つまり脳の唐揚げ)、ブレサシもいい。飲み物は名物の葡萄割り(焼酎に赤ワインを少し入れた物)もあるが別にすげーうまいものというわけではない。エビスの生の方がいいかも。01年5月。
福みみ(銀座)
東京都中央区銀座5-10-9銀座YKビルB1F/03-3289-2933/4000円
串焼き。串焼きビストロを標榜する。店内煙がモーモー。おいしそうな雰囲気は漂っている。串焼きはどれもまぁまぁの味で、ガシガシ食べるにはちょうどいい感じ。そう、ここは居酒屋的にワイワイ楽しむ店だ。周りはそういう若者で溢れていて非常に活気がある。店員がやけに元気なのもよろしい。気軽に利用できる銀座では数少ない店なのかもしれない。00年11月。
佃喜知(銀座)
東京都中央区銀座6-3-7/03-3574-1589/17〜22/土日祝休/6000円〜
居酒屋。「つくきち」と読む(「喜」は七がみっつの「き」)。創業30年以上の老舗有名店。有名だがいたってカジュアルな居酒屋でとてもくつろげる雰囲気。一見さんでも全く問題ない。おばさんと娘さんたちの4人ほどで家族的な対応をしてくれる。築地のマグロ卸「佃吉」の家の出で、関西割烹「出井」で修業したというご主人はとても丁寧かつ着実な仕事でおいしい酒の肴をいろいろ作ってくれる。仕入れが抜群の魚系は間違いなくおいしい。その日一番の仕入れ物はすぐ売り切れてしまうから、魚目当てなら開店後なるべく早く入店しないといけない。そうでないと相当くやしい思いをする。
メニューは数が多く、どれを頼むか迷う。そういう場合は店主に率直に尋ねてしまうのが一番。ちょっと怖面な方だが優しいから大丈夫。でも店主に一度聞きだすと「次は○○にしましょうかね」と笑顔でどんどん出してくれたりするので、多少財布と相談しつつ頼もう(でも銀座値段では全然ない)。刺身系はもちろん、煮物系もいい。関西割烹出身なので味は薄味だ。カウンター約10席と小上がり数テーブル。04年11月。再訪数回。
七厘や(銀座)
東京都中央区銀座8-3-10/03-3572-4800/17.30〜28(月〜金)/17.30〜23(土)/日祝休/5000円〜
居酒屋。銀座の外堀通り周辺に4軒も店を展開している。ボクが行ったのはリクルートビル前。テーブルでもカウンターでも七厘が出てきて、豊富な種類が揃う魚の一夜干しや地鶏、肉、野菜などを炙って食べる。鍋も七厘で炊く。だから「七厘や」なのね。炙っては飲み、飲んでは炙る。楽しいしおいしい。それぞれの食材が珍味系も含みなかなか吟味されているのも良い。居酒屋系の一品物も充実しているので満足度は高いだろう。ちなみに種類別に書くと、漁師料理・百珍滋養料理・野鴨料理・精進料理・薬膳料理・江戸料理・せいろ蒸し料理・その他、となっている。お酒もバラエティ富むセレクト。ちょっと工夫のある充実した居酒屋として利用価値は高いかも。ただし、珍味系を炙って食べ続けていると結局かなり高めになってしまうので注意。03年4月。
魚がし耕ちゃん(銀座)
東京都中央区銀座8-11-9中銀ビルB1/03-3569-0357/11.30〜14/17〜24/日祝休
居酒屋。新鮮な魚を中心にした家庭的な店。カウンターとテーブルがいくつか。奥に座敷もあるようだ。銀座では意外とないタイプのカジュアルな居酒屋で固定客もついているようである。魚は新鮮。量も多い。値段は銀座価格よりずいぶん安い印象。全体に悪くないのだが、この店の場合、威勢のいい店主(若旦那?)との相性が良くも悪くも印象を左右するかも。ボクが行った日は、カウンター内でタバコを吸い、カーッと痰を鳴らし、大声で店員を叱った。さすがにげんなり。彼目当てで来店するファンも多数いるようなので、相性が悪いだけかもしれないが。なお、昼の丼ものは量も多くて人気。06年9月。
炉端本店(有楽町)
東京都千代田区有楽町1-3-8/03-3591-1905/18〜23/日祝休/5000円〜
炉端。民芸調の店内は大正時代に造られたままとか。一階はカウンターの大皿をいただく形式だが、二階もある。料理は和洋割烹風で「炉端」という感じはしない。もう少し素朴な焼き物を期待していたのだが…。炉端なのに焼き物は少なく、なぜか中華風の料理が多い。二階はちょっとした宴会に使える。でも一階のカウンターで食べる方が落ち着くかな。農家の雰囲気な和洋居酒屋、と認識するのが一番正しいかも。JR有楽町駅、地下鉄日比谷駅ともに徒歩1分なのがうれしい。99年5月。00年6月。
あっ!めし家 たんと(新橋)
東京都港区新橋1-9-2 新橋二光ビルB1F/03-3574-9156/18〜28/土日祝休
居酒屋。たぶん行きつけになったらいい店になると思う。「客を選ぶ」と公言するご主人の強いクセに馴染めれば、きっとこの店はどんどんよくなっていくだろう。料理は居酒屋的ではなく、いろんな工夫がしてある創作料理系。あ!と叫ぶ驚きもいろいろある。イタリアンと和食と居酒屋メニューっぽいのの組み合わせ。味はなかなかいい。でも基本的にお任せだと思ったほうがよい。値段は…安くはないが、料理の素材を考えると高くもないかな。ボクはなんとなくくつろげない。相性だろう。05年10月。
さても(新橋)
東京都港区新橋1-14-6 鳥辰ビルB1F/03-3592-0601/17〜23/土日祝休
居酒屋。「本格焼酎と厳選素材料理」というショルダーコピーが店名の前に入る。広告マンから脱サラした店主が奥さんとともに静かにやっている小さな居酒屋。100種類以上の本格焼酎がヘルシー系の料理とともに楽しめる。レバーフライやくじらベーコンが名物。カウンター6席。テーブル9席。04年11月。
和楽(新橋)
東京都港区新橋2-9/03-3595-2187/11〜14/16〜23(土16〜23)/日祝休
居酒屋。新橋の烏森神社の粋な飲食横丁の奥にある、いかにも中堅サラリーマンに愛されそうな感じの店で、いつも活気が溢れている。かと言って安い赤提灯でもなく、なんというか、とても程が良い居酒屋。賑やかかつおいしい。魚の種類が豊富でメニューも充実。壁にずらっと貼ってある感じもいい。中には凝った料理もありなかなか満足度が高い。名物のウニは箱で出てくる。鮮魚を頼むとアラでみそ汁も作ってくれる。フライもうまい。新橋でちょっと一杯だけ気楽に飲みたいとき選択肢として持っておくといいだろう。ただ、照明が明るすぎるのと、店の至る所に「私たちは嫌煙者です」と書いた手書き札が貼ってあるのがちょっとなぁ…。いや、ボクも嫌煙系なんだけど、こういう札をいっぱい貼られるとなんだか居心地悪い。とても気難しい店のような気がして。ちなみにランチがよい。刺身セットで1000円前後。ここのアジフライはさくさくで素晴らしいです。04年1月。再訪数回。
みたて(新橋)
東京都港区新橋3-18-8/03-3431-8058/3000円〜
居酒屋。小さな店で、店構えがまだ新しかったので聞いてみたら歴史は古く、もうここで30年はやっているそうだ。リフォームしたのかな。オヤジさんと奥さんのふたりでやっており、とても家庭的。料理は割烹系で凝っているし素材もいい。なかなかおいしいのだが、いまはこの手の店も増え、良心的にやっているこういう店も普通っぽく感じられるようになってしまった。リフォームせずに古さを売りに家庭的にやっていた方が似合っていたかもしれない。全体的に印象の薄いお店だった。03年4月。
源さん(新橋)
東京都港区新橋3-21-7/03-3433-3741/11.30〜14/17〜23.30/日祝休
沖縄料理。「沖縄倶楽部 源さん」。カウンターとテーブルの小さな店で、いたってカジュアルな雰囲気。料理はどれもそこそこだが(というかちゃんぷるーとかはまずく作りようがないのだが)、らふてーなどの手がかかる料理にもう少し期待したい。泡盛の品揃えはまぁまぁよい。三線が鳴る夜もある。暑い夜に外のテーブル席(1席)に座るのも一興。05年9月。
志ん橋 ひでや(新橋)
東京都港区新橋4-12-1/03-3432-5008
居酒屋。飲み屋が密集する地域の路地の角にあり、店の前で揺れる柳とともになかなか風情ある外観である。この辺ではちょっとだけ高級系。いわゆる居酒屋メニューが充実しており、料理はどれも一工夫が楽しい。旬のものもしっかり仕入れていて好ましい。新橋で飲むときの候補に覚えておくと良い店のひとつ。ランチは竹豆腐定食が名物。二日酔いの翌日などに重宝する名定食。04年5月。
居酒屋 恭恭(新橋)
東京都港区新橋4-21-15 河合ビル1F/03-3434-5655/17〜28.30/日祝休
居酒屋。恭恭で「きょんきょん」と読む。産地直送の天然食材がたくさん出る居酒屋で、それはメニューからもよくわかる。もう凝った食材の嵐。メインはご主人の地元である瀬戸内の魚。土佐ジローという地鶏。前沢牛。イベリコ豚。それ以外にも例えば「岡山・生シャコ刺し」「香川・べえすけ(大アナゴ)の薄造り」「下関・うちわ海老」「岡山・大アサリの磯辺焼き」とかがメニューにずらりと並ぶのだ。そういうのをあれこれわいわい楽しめる人と一緒に食べに行くと楽しいだろう。06年4月。
ビア ライゼ '98(新橋)
東京都港区新橋5-12-7/03-5408-8639
ビアハウス。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
海で魚を食べる鳥(新橋)
東京都港区新橋5-13-8/03-3434-8081/18〜28/日祝休/2000円〜
居酒屋。居酒屋というか「海の家」をイメージしているのだろう、とにかく店内、海の砂が分厚く敷いてあるのがユニーク。入り口で靴脱いで裸足でテーブル席に座るのが正解。そうしないと靴内も靴下も砂だらけになる。いやーいったい何トンの砂を運んだのだろう。ユニークだなぁ。ただ、砂を定期的に替えているかどうかは不明。オジサンたちの水虫足も直に触っているかと思うとちょっと躊躇する部分もある(神経質に言えば、だけどね)。メニューは宮崎産地鶏やら刺身やら鯵のなめろうやら冷やしトマトやら、いい意味で節操なく楽しげ。気楽にちょっと変わった雰囲気で楽しみたい人には(話題性を含めて)いいのではないでしょうか。夏には特に。03年5月。
向嶋(新橋)
東京都港区新橋5-16-5
居酒屋。故向田邦子の妹が赤坂でやっていた「ままや」の料理人が、その向田邦子レシピを守ったまま新橋に開いた小さな居酒屋。名物「さつまいものレモン煮」も健在。肉じゃがやぬたなどの基本的総菜もそれぞれおいしいし、妙に凝った感じがない普通の居酒屋なのも嬉しい限り。こういう、普通なんだけどちゃんとおいしい居酒屋ってわりと貴重かも。空間デザイナーが入ったようなコンセプチャルな店は個人的には飽き飽きなのだ。JR新橋駅から歩いて5分ほど。第一京浜の一本西側の通りを浜松町方面に歩いていったところ。向田邦子レシピを実際に食べてみたい向きにはうってつけ。03年11月。※08年3月で閉店。
升本(虎ノ門)
東京都港区虎ノ門1-8-16/03-3591-1606/16.30〜22.30/土日祝休
居酒屋。ますもと。「鈴傳」(惜しくも閉店)と同じく酒屋直営店ゆえ、日本酒の品揃えと一杯300円くらいからという安さが魅力の大衆居酒屋。虎ノ門周辺のサラリーマンでわんわん盛り上がっており、その雰囲気と活気も含めて得難い居酒屋。1階はそれほどでもないが、2階が圧巻。学校の教室ふたつ分くらいのスペースにサラリーマンのオヤジたちが200人くらい詰め込まれて赤い顔して酔っぱらっている。日本はこういう人たちが地道に支えているんだな。その中に混じって美味しい酒を飲んでいると、そんなサラリーマンの連帯に浸れる。ちなみに3階は座敷。
短冊メニューが壁にずらりと貼られ、その数は尋常ではない。テーブル上にはオススメメニューなどもあり、とにかく迷うこと必至。一応名物と呼ばれているのは「たこおでん」。プリプリでなかなかの美味。ポテトサラダと肉豆腐がもうひとつだったのは残念だが、イワシフライはなかなかうまかった。刺身類もなかなかの味。有名店だが有名なだけのことはある、安くておいしいいい居酒屋だ。騒がしいので声が小さい人は苦労するけど。09年7月。
鈴傳(虎ノ門)
東京都港区虎ノ門1-2-15/17〜22.30/土日祝休
居酒屋。すずでん。江戸末期からやっている酒屋が経営する居酒屋で、1956年、当時は四ツ谷にあった大蔵省が霞ヶ関に移転したのを機に(大蔵省の常連たちに請われて)虎ノ門にも開店。以来長くやっている地酒専門店にして居酒屋の名店。壁にズラリと札が並んだ地酒は50種類以上。最近では珍しい地酒を取り揃えているお店が増えたので普通っぽいかもしれないが、少なくとも1990年代はこんなに地酒が揃っている居酒屋は他にあまりなかった。しかも一杯400円くらいから700円くらいという安い値付け。サラリーマンの福音みたいな店である。料理も典型的大衆居酒屋メニュー。若いときはいまひとつ楽しめなかったこういう店も40代を越すと俄然楽しくなってくる。ちなみに四ツ谷にも店が残り、酒屋の奥で立ち呑み屋をやっている。ここも地酒中心。07年3月。※虎ノ門店、閉店。残念!
魚竹(築地)
東京都中央区築地1-9-1/03-3541-0168
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
裕(築地)
東京都中央区築地2-8-5/03-3541-3044/日祝休/4000円〜
居酒屋。魚河岸料理を名乗る趣ある居酒屋。築地の小路地にポツリと灯がともっており、疲れている時にこの店の灯を見るとふぅっと安心する。そんな感じ。店内は気楽な居酒屋で、料理も必要以上にうますぎないのがホッとする感じ(わかる?)。お惣菜各種どれもそれなりにおいしく、ビール・酒が気持ち良く進む。油揚げ、穴子、中落ちがオススメ。97年12月〜01年4月。
やまだや(築地)
東京都中央区築地7-16-3 クラウン築地1F/03-3544-4789
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
味泉(月島)
東京都中央区月島1-18-10/03-3534-8483
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
たまちゃん (佃)
東京都中央区佃2-15-4/17〜22/日祝休
居酒屋。佃の小さな路地にある小さな店。東京會館の元コックだったというご主人が作る料理は和を基本としつつフレンチ風の創作ものまでいろいろある。中でもオススメは「たまちゃん特製がんも」。注文されてから作り始めるもので、外はカリッとしていて中は絹ごし豆腐とにんじんとごぼうでとても滑らか。揚げたてを食べる。これはよい。他にもお得な刺身盛りやサンカクの刺身などもよかった。黒板のメニューにその日仕込んであるものが載っているのでそれを頼むか、予算を告げてオススメにするのがいいかもしれない。店内は相当雑然としていて居心地悪い向きもあるかもしれない。ちなみに店名は奥さんのお母さんの名前だそうである。08年5月。
宝家(門前仲町)
東京都江東区門前仲町1-12-5/03-3643-4538/2000円〜
居酒屋。基本的に餃子屋だが、居酒屋と呼んでもおかしくないから居酒屋ジャンルに入れる。つまりそれほどいろんな種類の料理が食べられる餃子屋なのだ。おまかせ(4000円程度)を頼むと、刺身から揚げ物から凝った料理から鍋まで、これでもかというボリュームの料理が並ぶ。味もどれも悪くない。というか、このシチュエーションと値段(4000円くらい)でこんだけのレベルを出されることに驚いてしまう。外観中身共にふつうのラーメン屋って感じ。料理は味よし量たっぷりの居酒屋。連日大はやりなのも頷ける。予約がきかないので、早めに行くべし。 門前仲町の清澄通り沿道のパチンコ「ユタカ」の裏。00年11月。
東京バルバリ(京橋)
東京都中央区京橋3-7-9/03-5524-1338
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
新八(神田)
東京都千代田区鍛冶町2-9-1/03-3254-9729/16〜23/日祝休
居酒屋。日本酒「神亀」がすべて揃っている店として知られる。神亀はわりとレアなので、次々飲んでいるとそれだけでシアワセな気分になる。ここまで揃っている店は他に知らない。料理メニューも多くとても迷う。壁にオススメが貼ってあるのでそれを見つつ店員さんと相談するのがいいかも。ボクの時はのど黒のいいのが入っていて、これが絶品だった。焼き加減がとても上手。とにかく主役は神亀なので、それを楽しみましょう。ちなみに酒は他にもたくさん揃っている。インテリアは(改装したのかな)普通の居酒屋風。特に趣深いわけではない。最寄りは神田駅。目印は玄関の「純米酒神亀ひこ孫」の看板。06年6月。
嘉門(神保町)
東京都千代田区神田神保町3-1-19/03-3288-3960
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
まるせん(赤坂)
東京都港区赤坂1-8-6/03-5575-3060/11.30〜14/17.30〜22.30/土日祝休/5000円〜
居酒屋。ちょっとお洒落に整えた居酒屋。もともとは若夫婦が親密な空間を作り上げていたらしいが、いまやちょっとチェーン店っぽいにおいのする居酒屋になりつつあるかも。置いてある素材はまぁまぁだし、牛タンの香り煮やホヤの塩辛である「ばくらい」などは美味しかったが、創作料理系は可もなく不可もない。全体に悪くはないのだが、あまりくつろげなかったのはなぜだろう。00年8月。
赤坂 麦屋(赤坂)
東京都港区赤坂6-3-13/03-3586-9754/11.30〜14/17.30〜24/土日祝休
居酒屋。赤坂の路地にある納屋っぽい店。まぁまぁいい雰囲気。蕎麦居酒屋というスタイルらしく最後は蕎麦で〆る。料理は刺身、焼き魚、天ぷらなどの他、居酒屋系一品がズラリと並ぶ。古い民家のような雰囲気の中、わりと楽しく過ごせるかも。コースは3700円からと赤坂ではリーズナブル。入り口横に座敷がある。06年1月。
かぐら坂 串焼 てっ平(神楽坂)
東京都新宿区津久戸町3-5/03-3235-1468
串焼き。神楽坂の路地にある小さな店。カウンターに小上がりひとつの小さな店で、ご夫婦(?)でやっていてなかなかいい雰囲気。全体にくすんだ感じでうまいものが出てきそうな匂いがある。炭火で焼き上げる串焼きでコース(2625円)もあるがアラカルトの方が楽しそう。料理で特に良かったのは「せせりとにんにくのはさみ焼き」「背肝」「つくね」。このみっつが印象的。特にせせりににんにくのスライスをはさんだ串焼きはグッと来た。ご主人は利酒師らしく日本酒はかなり凝っている(わりと高いけど)。近くに息子さんがやる「神楽坂 ちょい干し てっ平」という店もあり、六本木の芋洗い坂下に「がんちゃん」という支店もあるようで、意外と手広くやっているのだが、そうは見えない小さな店だった。06年1月。
嘉多蔵(市ヶ谷)
東京都新宿区市ヶ谷田町1-3/03-3260-4504
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
さだ吉(六本木)
東京都港区六本木6-2-7
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
五穀(六本木)
東京都港区六本木7-4-5梅垣ビルB1F/03-3796-3356/18〜26/日祝休/6000円〜
居酒屋。狭い入り口から入るが、店内は広い。基本的に居酒屋で、メニューは多彩。素材の味を重視したおばんざい系が多い。すごくうまいと言うわけではないが、どの料理もそれなりに楽しめる。そんな店。日本酒も多い。ウエイトレスが腰まで切れ上がったチャイナドレスなのが眼福(←オヤジ!)。でも、この切れ込みはかなりのものです。なんだかんだ調子に乗って取っているとわりと高くつくので注意。99年4月。
眞平(六本木)
東京都港区六本木7-8-16/03-3478-0490/18〜25.30/土日祝休
居酒屋。沖縄料理と豚料理中心。田崎真也氏がオーナーの店。彼自身が夜遅くに飲食に来たい店をイメージして作ったらしい。カウンターのみ。豚各種。石垣のもろみ豚。福島のエゴマ豚なども揃えてある。そのうえ焼きは店員がカウンターの客の後ろに立って焼いてくれる。豚モツは独特のクセがあるので好き嫌い分かれるかも。でも珍しい部位を含めていろいろある。豆まめサラダうまし。赤ワインで煮込んだ豚とか彼ならではの味もある。泡盛は石垣島中心。焼酎各種。カウンターに塩コショウとともにうこん粒も置いてあり、自由に飲めるのがうれしい。以前「万平」という店があったところを2001年に居抜きで引き継いだ模様。05年4月。
EN-ICHI(西麻布)
東京都港区西麻布4-10-3/03-3499-0233/11.30〜14.30/18〜29.30/日休/5000円〜
焼酎居酒屋。「えんいち」。焼酎の品揃えがすごい。350種類あると言う。で、その月ごとにオススメがあり、すべてグラスで400円くらいで試せるのだ。米、麦、栗、芋、黒糖といろいろ試して楽しめる。料理は季節の刺身を中心に、どれもちゃんとした味付け。焼酎に合わせて郷土料理っぽくしてるわけではなく、全体に洗練系の料理に、気の利いた珍味。ちゃんと豆腐ようとか油味噌とかを用意してくれていたり。店内は黒く煤けた木造。いま流行のタイプであるがそれなりに落ち着ける。西麻布の通称グルメ通り。香港ガーデンの裏よりちょっと六本木通り寄りかな。02年8月。
真(西麻布)
東京都港区西麻布1-8-21/03-3470-7730/18〜27(日18〜23)/無休/6000円〜
居酒屋。「しん」と読む。地下にあるのだが、降りていくと空間がわりと広がっていて面白い造り。バーのように暗く、全体に黒を基調にした居心地のよい雰囲気だが、いかにも空間デザイナー系でボクはちょっと飽き気味かなぁ。料理はどれも水準以上だったので、途中からオススメを聞いて頼んだ。カニクリームコロッケを強く薦められた。うん、うまい。ツボを心得た味。ただ全体的に値段に比べてちょっと量が少ないかも。日本酒や焼酎もしっかり揃っている。ちなみに、オリジナルらしい「北海道のシソ焼酎のグレープフルーツ割り」を飲んでみたが、これが驚きの美味。何度もおかわりしてへべれけになってしまった。ちょっとお洒落に居酒屋したい向きには安心して薦められる。安価なコースもあるみたい。02年10月。
まんざら(西麻布)
東京都港区西麻布1-4-33
居酒屋。星条旗通りの西麻布寄り入り口の角にある。一階は小さなカウンターのみだが、二階・屋上・地下と中は比較的広い。ただ、わりと合コン場になっているようで二階に座ったがうるさくてかなわなかったなぁ…。店員に聞いたらオススメは貸し切りになる屋上なのだそうだ。料理は基本的に京都おばんざい料理。おばんざいというには高級めのも入っているが、魅力的な居酒屋メニューもちりばめられ、なかなか楽しめる。メニューの名付けがなかなかいい。だから注文には迷ってしまう。お酒は竹筒で出てくるのも気分。最後に京釜飯を食べれば腹一杯になるだろう。ちょっと高めな印象だが、京都料理にすればまぁまぁな値段かな。03年7月。※2004年10月閉店。
一芯(広尾)
東京都渋谷区広尾5-19-15 B1F/03-3442-0224/18〜26/4000円〜
居酒屋。ご飯屋さん的居酒屋さん。普通の居酒屋より少々気の利いた創作系のおかず群。もちろんそれらをつまみにお酒を飲むのだが、最後はお櫃をもらってご飯を食べる。基本的には「ご飯を食べよう」的コンセプトのお店だ。深夜までやっているので小腹が空いたときに貴重。明治通り沿い。天現寺から渋谷に向かって歩いて5分くらいの右側。99年9月。
わさび屋(広尾)
東京都渋谷区広尾5-22-3広尾西川ビルB1F/03-3443-2500/18〜25(土〜24)/日祝休/5000円〜
居酒屋。メニューも豊富な「ちょっと凝りました」系居酒屋。このごろこういう店は多いよね。でもその中でもセンスもいいし料理もうまい方だと思う。創作系の居酒屋メニューは元来そんなに好きではないが、当たりがわりと多かった店。どの料理もそれなりのうまさ。明治通り沿い、地下。奥の方の落ち着くテーブル席がお勧め。代官山が本店らしい。01年4月。
茶茶・白金台(白金台)
東京都港区白金台5-14-1-B1F/03-5792-5792/17〜24/無休/5000円〜
居酒屋。広島に本店があるダイニング。東京に進出してきてココで話題になり、いまは南青山にも支店があるとか。なるほど人気になるのはよくわかる。インテリアの凝り具合がちょうどよく、掘り炬燵も座りやすく(イス席もある)、壁の間接照明も気持ちいい。んでもって料理は京都おばんざい系なのだが、そこそこきちんとしている上に値段が(おばんざい系にしては)とても安い(500円〜800円中心)。量も多い。創作料理と基本料理、そして珍味の品揃えのバランスもよく、出てくる器にもひと工夫あり、店員の感じもよく、ゆっくり落ち着いて長居できそうな雰囲気だ。オシャレな若いカップルが「居酒屋で飲みたいけどオシャレでおいしくないとイヤ。ついでに安く」と望んだ場合、かならず選択肢に入る感じ。ボクはこの手の店には否定的なことが多いが、狙いが整理されていてオペレーションもしっかりしているのでここはアリだと思う。実際、気軽&雰囲気のいい居酒屋に行きたいときに利用しているし。敢えて言うなら焼酎の品揃えが5種しかないが、もう少し選択肢が増えるとうれしいかな。04年3月。
寅(白金)
東京都渋谷区恵比寿3-49-1/03-3440-0317/11.30〜14/18〜24/日休/7000円〜
炉端焼。高架下、ラーメン屋の並び。看板を出しておらず隠れ家的雰囲気があるからだろう、96年頃は芸能人が集まる店として知る人ぞ知るだった。料理は新鮮なネタを炭火で焼く炉端。それなりにおいしいが、従業員が一時の芸能人ラッシュで何か勘違いをしてしまったようだ。かなり「その気」になっており何度かカチンときた。隣のサラリーマン達が少し大声で笑いあったら「うちはそういう店じゃないのよね」と注意しに来る。きっと普通のリーマンとかには来て欲しくないのだろうな…。普通に楽しんでいたお客さんだったのに。一方、有名人が来るといきなり相好を崩しておべっかの嵐になる辺り、なんだかなぁなのであった。 98年5月。
はじめ(麻布十番)
東京都港区麻布十番1-5-4 藤田ビルB1F/03-3404-8736/18〜26/土日祝休/8000円〜
居酒屋。夜中にやっているのが重宝する一品料理屋さん。一軒目をどこかで食べ、二軒目をバーで飲み、三軒目、ちょっとお腹がすいたかも、って感じの時、ボクはこの店を選択肢にいれる。創作系一品料理もそれぞれおいしいが、ここは〆の店として、名物の焼きうどんか丼ものがわりといいかも(ただし、うにとろ丼とかを頼むと一気に値段が跳ね上がるので注意が必要)。常連客は三色丼を頼んでいるが、はじめてならマグロ丼あたりから初めてもいいかもしれない。小さい店でいつも混んでいるし、雰囲気はカジュアルだが、このカジュアル具合がわりと人気らしく深夜は相当派手であやしい客層になる。99年11月。再訪多数。
こま(麻布十番)
東京都港区麻布十番1-5/03-3405-4849/3000円〜
居酒屋。とっても生活感のある居酒屋で、実に気楽に飲める店。お洒落さはまるでないし、どちらかというと汚い内装だが、ボクは妙に落ち着ける。エビスの生ビールで始めて、大皿などから一品ずつ、ぐはははと飲んで食べる下世話なタイプの店である。そういう良さがわかる人はどうぞ。麻布十番商店街を一の橋方面から入り、十番温泉を右には行ってすぐ。02年8月。
たちばな(麻布十番)
東京都港区南麻布1-6-2
居酒屋。二の橋から仙台坂に向って信号ひとつ左側。平凡な店構えながら大変落ち着けてしかもいつも空いている。肴はどれも丁寧に作ってあってたいへんうまい上にほとんどが1000円前後。古びているが清潔な店内は狭さを感じさせず店員(家族)も素朴だ。腰が据わる店とはこういう店をいうのだろう。酒が白鷹しかないのが残念。安いしうまいし落ち着いている。僕好み。97年5月。※残念ながら閉店。
魚可津(麻布十番)
東京都港区麻布十番1-6-5/03-3401-7959/11.30〜14/17.30〜23/第1第3月休
居酒屋・定食屋。以前は魚屋に併設されたメシ屋だったのだが、改装して魚屋をやめ、席数を増やして普通の店になった。内装もなんだか普通。昔の方が雰囲気があって良かったし、魚屋併設の方が美味しそうであった。夜は居酒屋。魚が売りなのでさすがにいい魚を取り揃えているが、意外と高いので注意。この雰囲気だともう少し安くあってほしいなぁ。マグロのかまは巨大でよい。昼は定食で1000円か1500円。1500円の方はお刺身がつく。ごはんがおかわり自由なのはうれしい。魚は種類も調理法もいろいろ選べるので便利。08年12月。
あら喜(麻布十番)
東京都港区南麻布2-6-17/03-3798-1995/17.30〜22/日祝休
居酒屋。「あら喜」の「喜」は七をみっつ。南麻布(三の橋)の住宅街にある店。料理するご主人を奥さんとおじいさんおばあさんでもりたて、親密なサービスをしてくれる。ご飯時になると小さな娘さんが厨房奥で食事したり宿題したりしている。常連さんが娘さんの相手をすることもある。そんな雰囲気のもと、料理が相当ちゃんとしている。うまい。んでもって〆のご飯もうまい。日本酒の品揃えもわりと凝っている。カウンターもテーブルも座敷もある。こういう店ってありそうで意外とない、でしょ?
くつろいでいろいろ食べたが、仕入れのいい刺身、アジ塩、穴子、赤鶏手羽など、どれも丁寧に丁寧に作られておりとても美味。出てくるのが少し遅いがカウンターで見てると飽きないので気にならない。奥さんのサービスもいいし。で、〆はタコ飯。甘くて滋味溢れていて良い。値段も意外と高くない。こういう店が地元にあったら通うだろうなぁ…。そんな日常使いしたくなるさりげない店。06年7月。
おじゃったもんせ(渋谷)
東京都渋谷区道玄坂1-17-12/03-3780-6737/18〜30(日祝〜24)/無休/4000円〜
居酒屋。店名は「いらっしゃいませ」の鹿児島弁。南九州料理が揃う。宮崎地鶏の刺身、熊本馬刺、もも焼き、焼き魚、野菜系、煮物など、オーダーした料理がどれもこれもおいしく、なかなか満足。みょうがの酢漬けみたいななにげない一品がおいしかったりする。で、見事な品揃えの芋焼酎の数々がそれらによく合う。なかなかいい店かもしれない。ただし、実に混雑しており、みんな酔っているせいか店内の喧噪はかなりのもの。静かに飲むのは諦めた方がいいかも。全体にとても小さい店で、隣との間隔が狭いカウンターや合コン場?と思われるようなテーブル席のみ。道玄坂近くという場所柄、仕方ない部分はあるが、料理も焼酎もとてもいい感じなのでとても惜しいと思う。03年9月。
佐賀(渋谷)
東京都渋谷区道玄坂2-19-6/03-3464-8416/18〜28/日祝休/7000円〜
居酒屋。手ごろな値段ながら、すべて天然物の魚の店。渋谷で刺身を食べたいのならおすすめ。わりと店主おすすめの珍味系がうまいので、どんどん聞いてうまいものにありつこう。どの魚も美味でハズレがない、気楽な飲み屋である。95年2月。
てっぺん(渋谷)
東京都渋谷区宇田川町41-23/03-5428-3698/17〜24/不定休/3000円〜
居酒屋。若いスタッフが「いらっしゃいませ〜っ!」「ありがとうございましたっ!」「もう、さいっこうのをお作りします!」「めっちゃくちゃうまいです!」「山盛りでお出ししますっ!」とか競うように叫びまくるサービスの店。店中、店員が書いた色紙だらけで、店員の想いとか「サービスNO.1!」とかいろいろ書いて署名してある。ポジティブに言うなら店員の元気につられてこっちも元気になる店。シニカルに言うなら店員の自己啓発セミナーに客がつきあっている趣の店。ネガティブに言うなら叫ぶ言葉ほどの内容が伴っていない店。だって料理も飲み物もその叫びほどではないのだもの。その辺の乖離が、若い客にはオッケーでも、オジサンにはつらい。有言不実行は困ります。ちなみにこの店の朝礼は「日本一の朝礼」として公開しているらしい。いいと思うよ。元気で前向きで。でも基本をもう少ししっかりやってほしいのです(オジサン・ターゲットではなく若者ターゲットなのだ、と言われればそれまでですが) 。渋谷店ほか数店支店がある。06年2月。
大かまど飯寅福(表参道)
東京都港区北青山3-12-9青山花茂ビルB1F/03-5766-2800/11.30〜23.30/無休
居酒屋。定食。メニューはとても魅力的。思わず頼んでみたくなるショルダーコピーがついている(まぁそういうやり方は流行りでもあるのだが)。味も悪くない。だが、この店の主役はご飯。玄関入った正面に三升の大きな羽釜が3つ並んでおり、これで炊きあげるご飯がうまい。使っているのは新潟県長岡のコシヒカリ。契約店より精米仕立てのコシヒカリが毎日届くという。サイトを読むとこう書いてある。「どうしても旨いご飯にこだわりたい。そうするとやはり石かまどで炊くに限ります。百五十キロの大かまどで三升炊きの火力で二升の米をゆっくり炊く。これがお米をつぶさずふっくら炊くコツです。また羽釜の鉄分がお米の旨み成分と相まり、なんとも懐かしいご飯の味を引き出してくれます」 なるほど。こうして炊きあがったお米はちょっと固めで実に香ばしい。夜のコースは3150円〜4200円。刺身と焼き物、煮物のあと、〆の一品があり、コロッケ系かステーキか両方を選べる。その後大かまど飯、味噌汁、お新香、小鉢がセットでつく。ランチも1000円前後でご飯おかわり自由のセットがある。テーブルの上には、ご飯の友として、きんぴら、ほうれん草のお浸し、キュウリの浅漬けなどの小鉢が置いてあって、これを自由に食べられるのもうれしい。05年9月。
十干(南青山)
東京都港区南青山4-1-1/03-3796-8224/11.30〜14/17.30〜22.30/日祝休/8000円
居酒屋。凝った創作料理がおいしいが力強さに欠ける気も。きれいにまとめた上品な味。よってどれも強い印象はない。わりと高い。昼はお得。でも、どんどんチェーン化している。ここに一店しかなかったころはとても好きな店だったのだが。97年3月。
青山たけした(外苑前)
東京都港区南青山2-27-28 B1F/03-3479-3455/17〜26/日祝休/5000円
居酒屋。以前は「魚政」という刺身が売り物の小さな居酒屋だった。朝7時までやっているのが特徴の店。朝方まで仕事してここで白米と味噌汁と焼き魚を食べたりして重宝していたが、いつの間にか「たけした」という店に変わっていた。
居抜きで変わったようで内装に変化はないが、料理は京風になり、営業時間も26時までになった。魅力的な週替わりメニューを持ち、ちゃんと楽しませてくれる。器もまぁまぁ。値段も安い。客層は若いサラリーマン中心。意外と使い勝手がいい店かも。05年11月。
さいき(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-7-12/03-3461-3367
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
縄のれん(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-8-4/03-3496-2919
立ち飲み。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ぶた家 本店(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-13-2 サンキビル2F/03-3463-2554/11.30〜14/18〜23.30/無休
居酒屋。店名通り豚中心の品揃えである。蒸し蓋や豚串、豚しゃぶなどがある。もちろん豚以外のメニューもいろいろあるが、基本は豚。若い人ターゲットの店のようで味付けは濃い目、そして安価。テーブルも小さくイスも小さく、どこかの小さなカフェに来たようなイメージ(店は広いが)。客層もとても若い。インテリアも若め。つまりはそういう店である。いただいた中ではレタス鍋とラードご飯がまぁまぁ良かった。蒸し豚も良かったかな。サービスはかなり素人臭く、目も手も届かない。ひとり3000円もあれば楽しめる。08年9月。
立呑屋(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿南1-1-6/03-3791-4194/17〜24/無休
立ち呑み。恵比寿銀座に「松栄」グループが出した立ち呑み居酒屋。焼酎と煮込み。うまし。唐辛子を金魚に見立てた「金魚」というカクテルはなかなかおもしろい。食べ物の注文は注文票に書き込む。煮込み、モツ焼き以外には、おっぱいとかぶれんず(豚の脳)とかマルチョウとか珍しい部分も多い。ある意味よく考えられて作られた立ち呑み屋で、松栄グループの狙いがすごくわかる作り。狙いすぎでもあるけど楽しい。店名はどこにも書いてないが提灯に「立呑」と書いてあるので立呑屋と呼ばれるようになった(これも演出だろう)。05年8月。
福笑(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿南1-9-4 長谷川ビル501号/03-3713-5461/18〜24/日祝休/6000円〜
居酒屋。恵比寿のオートロック付きマンションの一室にあり、マンションの下のインターフォンで誰何されてから入る。だから一見はまず来ない。なのに常に一杯の客で賑わっている店である。隠れ家的とはいえ怪しい雰囲気はまるでない普通の居酒屋なので安心。料理はそれぞれまぁまぁうまい。創作系がいろいろあるので飽きないだろう。最後は冷汁がよい。ただここまで人気なのがいまひとつ理解できないのは確か。サービスはいまいち。詰め込み過ぎでもある。福笑いのお面のような店主が賑やかで、大きな木なども効果的に配置され、全体に気持ちの良い店ではあるの。01年4月。
つか田(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿1-6-8/03-5449-4935/17〜23/日祝休/4000円〜
居酒屋。客はいっぱい入っているのになぜかガランとした雰囲気が漂う店なのは、広い厨房も一体となったその造りゆえか。古びた趣の大衆居酒屋で、ビールをぐびり、大皿の南蛮漬けやらポテサラやらを刺身や焼き魚とともに食べ、お茶漬けを食べてゲップをゲフッ、なんて夜に最適な店である。ちょっと男っぽい感じの女性板前さんと、姉妹と思われるサービス係の女性のふたりで仕切っている。少々怖い面もあるが実はやさしく、きっと常連になったらすごく居心地よくなるのだろうなと想像できる感じ。厨房に年老いたネコがいるのだが、わりと高いところ(しかも調理する場所の近く)に陣取ったりしていて、ネコの毛の行方が少々心配。でも店の人も客も気にしない。そんな店だ。ただ、雰囲気のわりにはそんなに安くはない、かな。03年2月。
武生(恵比寿)
東京都渋谷区広尾1-12-15/03-3447-1984/11.30〜14.30/18〜24/日祝休
居酒屋。福井県武生市出身のオーナーがやる和食店。産地直送の新鮮な食材と創作料理、炭火焼き、そして〆は武生ですからもちろん蕎麦ですね。日本酒の種類も多く、店もキレイでいいのだが、この手の店がとても増えたこともあってなんとなく似たような印象を持ってしまうのが損かな。ちゃんとおいしいけど印象が薄い感じ。カウンターがでかいのはいい。恵比寿と広尾の中間あたり。恵比寿橋のたもと。06年5月。
棗(代官山)
東京都渋谷区恵比寿西2-17-16 代官山TKビル2F/03-5428-0210/12〜14/18〜22.30/日祝休/6000円〜
居酒屋。なつめ、と読む。隠れ家もいいところで、ビルの2階にあるのだが看板も表札も出ていない。口コミでしか来れない店だ。「超隠れ家に来た」という優越感がウキウキ感を醸成し料理までおいしく感じられてくるという頭脳的な演出。まぁそれに乗ってウキウキするのも楽しいのだが…。店内は隠れ家的暗さ・隠微さはなく、ちょっとお洒落で親密な居酒屋という感じ。すっきりした懐かしめのインテリアで落ち着ける。メニューもそれなりに吟味されている。基本的に創作和食系なのだが、中華やフォーなどもありオーダーするのが楽しくなる。分野にこだわらずいろいろ食べたい向きには特に楽しいだろう。が、味は比較的普通かな。とても印象に残るって感じではなかった。焼酎の品揃えは立派。代官山のカルピス本社の門を左に見ながら通り過ぎ、次の角を右折して数軒目のビルの2階。02年12月。
藤八(中目黒)
東京都目黒区上目黒1-3-16/03-3710-8729
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
いけだ屋(中目黒)
東京都目黒区中目黒2-10-15/03-3792-6160/日休・土不定休
居酒屋。中目黒の山手通り沿いにある隠れ家ちっくな店。黒い扉に小さな表示。知らなければ開けてはいるのに勇気が入るだろう。でも中は意外とカジュアルで普通の居酒屋。くつろげる。料理人・店員ともに無口でシャイだが、それも逆に隠れ家っぽくていいかも。基本的な肴メニューがちゃんとおいしい。にらのおひたし(ユニーク!)と穴子のサラダが印象的。マグロ煮や里芋揚げもよかった。量も多いし、知っておくと便利かつ自慢できるタイプの店かもしれない。カウンターと奥にテーブル席。06年2月。
風音(目黒)
東京都目黒区目黒1-4-11 NTビルB1F/03-5437-0802/18〜26/日祝休
居酒屋。ふうおん。目黒の権之助坂の途中の地下にある穴場店。日本酒が売りの店で、品揃えは異様なほど充実している。地元でしか手に入らないような珍しいのも仕入れていて、酒好きにはたまらないだろう。どれを飲もうか迷っていたら、店主が「どういう酒が好きか」「普段どんな銘柄を飲んでいるか」とニコヤカに聞いてきて、すごくうれしそうに3種類くらい一升瓶を持ってきて試飲させてくれ、その上で満足がいったものを飲ませてくれた。試飲を必ずさせてくれるシステムの店のようである。ボクが日本酒をそこそこ知っているとわかってからの店主のうれしそうなことといったらなかった。飲む順番も考えてしっかり構成してくれるので日本酒をあまり知らない人も安心。ただ、一升瓶はほとんど全部抜栓してあるようなので保存がどうなのかの疑問は残るかも。肴はどれもまぁまぁ。おこぜの唐揚げとかかなりちゃんとしていて良かった。〆は稲庭うどん。店内、古いブロマイドとか貼ってあって独特の雰囲気。ジャズがかかっている。08年10月。
日南(五反田)
東京都品川区東五反田1-13-6/03-3449-4425/18〜22/土日祝休/4000円〜
居酒屋。牛焼き系と焼き鳥系を中心に、髄系の料理やもろみ豆腐やらわさびきゅうりやらいろいろ取りそろえている店。日南というだけあって、宮崎系なのだろう。ただ、いいネタは「限定5食」とか書いてあるので早めに行かないとありつけない。古く狭く煤けた店内は独特の雰囲気。一階より二階の方が変な雰囲気があって好きではある。窓辺の花が効いていて、カスバみたいな雰囲気で面白いのだ。料理は自慢の一品たちをいろいろ食べたが、どれもそんなには印象に残っていない。髄が特に有名であるが、狂牛病の昨今、食べるのには勇気がいるだろう(というか、01年冬現在置かなくなったようだ。いつ戻るかわからない)01年10月。
おひつ膳 田んぼ(新宿)
東京都新宿区西新宿6-24-1 西新宿三井ビル2F/03-5325-6816/11.30〜22(土〜21)/ 日祝休
小料理(白米料理)。酒が主役ではなくてご飯(白米)が主役の店。米は季節や状態によって変えるようで、壁に「今週のお米」が表示されている。それを毎朝精米し「精米したて&炊きたて」で出してくれる。しかもお櫃で(お櫃は一回お替わりできる)。それはそれは懐かしいくらい美味しいご飯である。スタッフは米作りにも携わっているらしく、田んぼでのスタッフの写真がレジ横に貼ってあったりする。
おかずはご飯に合うことが前提で厳選されている。焼き海苔やら漬け物やら梅干しやら納豆やら明太子やらの脇役も充実。だからご飯が進む進む。個人的〆は地鶏生卵を頼んで卵かけご飯。実にシアワセ。昼はセットで「昼おひつ膳」が1000円。これもお得。西新宿店以外にも、代々木店、表参道店と三つある。05年7月。
つず久(牛込柳町)
東京都新宿区市谷柳町8/03-3268-6467/17〜24/日休/5000円
居酒屋。看板にどでかく「元祖わさびめし」と書いてあるが、飯屋ではなく居酒屋である。小さな細長い店でカウンターでも小上がりでも相当縮こまっていないといけないが、料理はなかなかおいしい。壁にズラリと品書きが書いてあるが、座る場所に寄っては見えないメニューも多い。どれも頼んでみたくなる魅力的な品書き(わりとダジャレ・メニュー多し)。行った日は、松輪のサバと青柳(素材良し。刺身は量が多いのでオーダー時注意が必要)、ゆでぴー、茗荷の炭火焼、卵焼き(いくら入り。日替わりでいろんな魚介を混ぜ込むらしい)、納豆焼きなど、どれもひと工夫のある味で食べていて楽しかった。〆は名物「元祖わさびめし」を必ず。これは北海道に自生する蝦夷わさび(つまりホースラディッシュ)をすりおろして、熱々のご飯に海苔と一緒にまぶして醤油かけて食べるもの。熱々のご飯とかき混ぜて口に入れると鼻にブワッと来る。涙もブワッ。「だから口に入れたら息しちゃダメって言ったでしょ!」と店の奥さん(平野レミ似)に怒られつつハフハフかきこむ。あーうまかった。クセになる味。さすが名物だ。
サービスはとてもいい。気さくな奥さんが軽快に客を仕切りまくるのだが、それがある種「芸」の域に入っており、見ていて気持ちがよい。例えば隣の席のカップルが卵焼きを頼みたいけど大きすぎて迷っていたらしく、奥さんこっちの席に来て「隣と半分こしない?」と。こういう感じ。実によく働く奥さんなので客も「明日もがんばろう」という気になる。胃も気持ちも元気になる居酒屋だ。06年9月。
うとら(芝)
東京都港区芝5-23-7/03-3452-1775/18〜24/3000円〜
おでん。居酒屋。行きたくなる店が少ない田町駅近辺ではわりあい使える店。慶応仲通りの細い路地を入ったところにあり、わかりにくい。店内清潔で女性がひとりでも楽しめる感じもあり、田町では貴重な一店かも。おでんは京風の薄味で特にインパクトはないが落ち着いてお酒を楽しめる感じ。鳥料理や創作ものも揃っており、どれも標準的美味。カウンター15席ほどの小さな店で物静かなご主人がほぼひとりで動いているので、混雑してくると出るのが遅くなる。気長に楽しもう。04年10月。
大山酒場 (大井町)
東京都品川区東大井5-2-13
居酒屋。大衆酒場。昭和27年創業。大井町駅脇の東小路入り口の、そのまた脇のビルの隙間を入っていったところにある「異様に入りにくい居酒屋」である。超ディープ。でも有名。雰囲気はまさに昭である。
アプローチは異様に狭いのだが、中は意外と広い作り。1階はカウンター席メイン。2階はさらにディープで昭和初期の雰囲気。テーブル席メインで座敷もあるが、かなり広い。なんというか、バラックで飲んでいるような印象なのだが、この広さの意外性が楽しい感じ。イスはパイプ椅子だったりする。料理は安い。煮込み豆腐は是非。オムレツもよい。あとはハムエッグスにケチャップ煮。そんなもんかな。まぁ超ディープな店で飲みたいという奇特な方には喜ばれるいい居酒屋だと思う。常連の会話を聞いていると「最近は奥さんが変わって味が落ち、よくなくなった」とのことだが…。03年2月。
※55年間やっていた名物居酒屋であるが、ご主人の病気により、2009年3月27日で閉店した。
梅乃や(大井町)
東京都品川区大井1-55-12/03-3776-7015/3000円〜
居酒屋。「惣彩遊味」というショルダーコピーが付く。JR大井町駅の西口、阪急ホテルの前の道を南に歩いていったところにある、この辺では珍しいちょっとお洒落っぽい居酒屋。この辺はスナック的なところしかないので、さすがに若者もここに集まってくる。で、なかなか賑わっている。食事系がわりとおいしい。いわしの竜田揚や豆の大辛煮など、いろいろ楽しめた。全体になかなかのレベルで、わりと掘り出し物かも。00年11月。
ゆづ(大森)
東京都品川区南大井6-2/03-3765-9103/11〜13.30/17〜23/日祝休
居酒屋。大森駅の北東、南大井の地で老夫婦が40年やっている小さな地元密着型居酒屋。昼は食堂で、近所の町工場の面々の食欲を満たす大盛定食が人気のようだ。夜はご飯類や豆腐、箸休め類がまるでなく、魚や肉のおかずのみ。ビールとともにそれらをつまむのだが、そのおかずがどれもよく出来ているのである。刺身、天ぷら、豚の味噌焼、ひと手を加えた焼き魚など、お品書き(カウンターの上に貼ってある)を端から端まで全部食べてみたくなるのだ。料理はどれも産地を明記してあり、数種食べてみた感じでは仕入れもしっかりしている。ざっくばらんな親父さんは料理を丁寧に作り、お客と競馬みながらワイワイ騒ぎ、なんだか肩の力がふぅと抜ける下町の良心店。こういう店は繁華街にはなかなかない。04年7月。
ぬる燗(浅草)
東京都台東区浅草3-4-4/03-3876-1421/17.30?25.30(日祝?23)/不定休
居酒屋。雰囲気も良く、味も良く、なかなかいい小さな店。場所は雷門から見て浅草寺の裏側。言問通りからほんの少し入った路地にある。浅草という立地も、ぬる燗という店名も、ぼんやりと提灯が灯る古くさい外観も「酒好きには堪らない感じ」。そして内容もまさに堪らない感じ。
まずは日本酒の品揃えがいい。なかなか凝った品揃えで、店主のオススメとか聞きながら飲んでいるとどんどん進む。途中からはお任せにして、この店のオリジナルおちょこでぐいぐいと飲んだ。もちろんぬる燗もいいが(絶妙なつけ具合)、冷酒や常温もある。あ、焼酎とかも充実していた。
次に料理がいい。食べた中では、すじ煮込み、ポテトサラダ入りだし巻き、うるめ、豚と春キャベツなんかが印象的だった。あ、それと、〆に食べた「牛すじカレー」! すじ煮込みがうまかったので「さては…」とオーダーしてみたが、結果的にはおかわりしてしまったくらい気に入った。ボクの脳内ではすでに「日本酒と牛すじカレーの店」だったりする。
雰囲気はカウンターでひとりでポツポツ飲むのに最適な感じ。高級でもなく大衆的でもなく、でも素朴さは残していて。ちょっと薄暗くて、ちょっと雑然としていて、適度に入り組んだ作りも落ち着けて。料理数品と日本酒で数十分。常連になったら楽しいだろうな。 常連になってみたい理由はもうひとつあって、それはここの店主ご夫婦(?)。超クール。笑わない。お世辞を言わない。寄ってこない。無表情で淡々と仕事をこなす。決してぶっきらぼうでも不親切でもなく、ホスピタリティはいいんだけど、外見が冷たいのである。特に着物姿の美形な女将さん(?)。笑わないんだなー。でも、よくよく観察していると、常連さん相手にたまにほんの少し口角が上がる。それがうらやましくて(笑)通いたくなる。ちなみに一見(イチゲン)差別的では全くないのでご安心を。単にご夫婦ともにシャイなんだろうと思う。なんとなく「あの女将さんから微笑みかけられてみたい」という「クエスト欲」が出る店。ボクにとって。09年5月。
シンスケ(湯島)
東京都文京区湯島3-31-5/03-3832-0469/17〜22/日祝休/4000円〜
居酒屋。湯島の老舗有名店。名刺に「楽しく酔うなら正一合の店シンスケで」とある。ビールはラガーとエビス、酒は両関のみ。本醸造から大吟醸まで揃っている。ボクは本醸造の熱燗と純米のぬる燗が料理にあってなかなかいいと思った(行ったの冬だったし)。冬は樽酒もあるという。数年前に建て替えてしまったらしく以前の趣はないようだが、オジサンたちが気持ちよさげに溜まっており、なかなか良い雰囲気。一階の長いカウンターが一番の上席かもしれない。肴としてはぬたが印象的。いわしの岩石揚げやえびしんじょうも良い。ただ、刺身系は他の一品に比べて高めな値付けであった。〆鯖1800円はこの手の居酒屋にしては高いかな。うまいけど。一階はカウンターとテーブル席、二階はテーブル席のみ。厨房の人数が少ないのか料理の出は比較的遅いが、おねえさんのサービスは気持ちよい。ただ、東京では数本の指に入る有名居酒屋店としては正直物足りないと思った。新しい店でも肴や酒のレベルが非常に高いところが増えているので老舗もうかうかしていられないだろう。歴史的名店として一度は行っておきたい店ではあるし、雰囲気もいいのだが。04年11月。
大はし(北千住)
東京都足立区千住3-46/03-3881-6050
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
根津の甚八(根津)
東京都文京区根津2-26-4/03-5685-1387/18〜22.30/日休/5000円〜
居酒屋。俳優の根津甚八が無名時代に通い詰め、この店の名をもらってから売れたというエピソードがある有名店。その後10年間ほど店を閉めていたこともあり、幻とか伝説とか言われたが、数年前、現在のご主人が店名を引き継いで再開店したという。もともとのご主人が築100年近い家屋に惚れ込んで始めた居酒屋だけに、立地から内装から雰囲気まで完璧。狭い路地の真ん中にある赤提灯だけが目印。狭い戸をくぐると右側にカウンター。奥に座敷と個室。どこに座ってもその趣は楽しめるだろう。下町のいい雰囲気を楽しみたい方にオススメの店だ。
肴はおまかせの3000円コースがオススメ。小鉢が7.8品出てくる。「根津の甚八」というオリジナルブランドの焼酎(宮崎)があるので、それを頼むと喜ばれるし、実際食事によく合っておいしい。3000円のコースはおいしいがお腹にたまらないので、追加をいろいろするか、ハシゴするかだろうか。ボク的には早い時間にここで軽くつまんで、どこか二軒目に流れるのがオススメかな。05年10月。
駅馬車(根津)
東京都文京区根津1-5-13/03-3823-3006/17〜?/無休
居酒屋。居酒屋というより焼酎バーと言った方が雰囲気近いかもしれない。九州焼酎(珍しいものも多数ある)と泡盛(春雨を中心に数種)、それに沖縄料理を中心とした酒の肴が出るカウンター・バー。2Fでは宴会もでき、カラオケもあるらしいからやっぱり居酒屋かなぁ。そういう意味ではいろんな使い方が出来る店ではある。1Fはカウンターのみで、カウンターの上にずらりと焼酎が並び、黒っぽい木のインテリアと相まって雰囲気はとてもよい。様々な年齢層のひとり客が数杯飲んでスッと帰る感じもいい。根津の地元に密着した雰囲気。どっちかと言ったら「焼酎バー」として人に紹介したい店である。04年7月。
| 定食・食堂・その他分類できない一品物 |
きっど(銀座)
東京都中央区銀座5-2-1 東芝ビルB1F/03-3574-6168/11.30〜21/ 土日祝休
定食屋。ボクはここの「豚ナスピー定食」が好きである。豚肉とナスとピーマンを炒めた料理である。いい塩梅のソース味でピリ辛風味。ぷりぷりのおいしい豚と気持ちよく油を吸ったナス、そこにパリパリのピーマンが効いている。これを大盛りのご飯でかき込むと「これぞ定食!」的快感に打ち震えるのである。この定食に漂うブルーカラー的快感が好き。他に小鉢定食、和風オムレツ、焼き魚など。数寄屋橋の東芝ビルにあり、いつも「SHIZU」に行くか「きっど」にするか迷う店。05年7月。
和食処 SHIZU(銀座)
東京都中央区銀座5-2-1 東芝ビルB1F/03-3571-8393/11.30〜20.15(土日〜15)/日祝休
定食屋。数寄屋橋の東芝ビルのB1Fにあり、斜め向かいの「きっど」かこの「SHIZU」のどちらに入るかいっつも迷う店。ここの豚生姜焼き定食(880円)が素晴らしい。とっても丁寧に作られた生姜焼きで懐かしい味。あぁこういう味が欲しかったんだと思い出すような味である。小鉢定食(930円)も良い。カウンターの中には女性たちが気持ちよく働いていて和む。夕方もやっているので食いっぱぐれた時にも便利。
高はし(築地)
東京都築地中央卸売市場内8号館/03-3541-1189/5〜13/日祝・市場が休みの日/1000円〜
定食屋。昼のみ。築地市場の中でも魚の質にかけてはトップクラス。料亭相手の店から魚を仕入れているのがその理由とか。実際食べてみて、この店で魚の質について不満を思ったことがない。いまの季節のオススメを聞いて食べれば間違いはないだろう。思わずビールも飲んでしまい、長い昼ご飯になってしまうことが多いなぁ。ごはんもうまい。満足度高し。ただ、焼き具合がいまひとつの時があるのはご愛敬。また、味噌汁(アラの吸い物も)もダシが薄いのが残念。注文してから魚をさばくようで、出てくるまで時間はかかる。築地市場に行って、鮨屋とかも行列がすごくて「どうしよう?」なんてときは迷わず「高はし」へ。なぜか行列もなく空いているのだ(時間帯に寄るけど)。オススメ。03年3月。
アント・ミミ(目黒)
東京都品川区上大崎2-15-6/03-3443-1676/11.30〜24/日祝休
家庭料理。「aunt MIMI」つまりミミおばさんという名前の店。外観は手作りカフェっぽい。ソファや座り心地の良さそうなチェアーが見え、小さなカウンターに女性だけの従業員が楽しそうに働く。でも実際はご飯屋さんで、魅力的な家庭料理がメニューに並ぶ。焼きネギ、野菜のピクルス、焼き野菜の黒ごまサラダ、山芋の揚げだし、キャベツメンチ、旬野菜とアンチョビのオーヴン焼き、地鶏の南蛮、雑穀ハンバーグ、イカのわた焼き、芽ひじきと桜海老の卵焼き、チーズピザ、ペペロンチーノ、塩麺、チャーハン、おにぎりなどなど。ほとんどが数百円単位なので安心してオーダーできる。「夕ごはんセット」というのがあったり、パスタセットがあったりもする。〆のごはん・味噌汁・漬け物セットで550円。コーヒーのみの利用も可能でスウィーツも揃う。お酒も自家製サングリアからミミ風カクテル、ビール、ワイン、焼酎、ウィスキーなど幅広く揃えている。そして何より店長(ミミおばさん?)が親切丁寧でいい感じ。目黒駅東側の路地にある店だが、ひっきりなしにお客が来る。とてもいい感じの店だ。時代に合った優しい雰囲気。08年11月。
茶々(大森)
東京都大田区大森北1-13-14/03-3764-2871
定食。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
@satonao310