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<title>www.さとなお.com（さなメモ）</title>
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<title>内定者へのメッセージ</title>
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<description><![CDATA[<p>数日前になるが、我が社の「内定者用冊子」のインタビューを受けた。</p>

<p>一日の過ごし方、とか、会社に入って一番印象深かったこと、とか、これからも残って欲しい我が社のいいところ、とか、自分の中の鉱脈、とか、いろいろ聞かれた後、「では最後に手書きでひと言、内定者にメッセージを」とリクエストされた。与えられたのは名刺大のスペース。ひと言？　ひと言ねぇ…。</p>

<p><a href="http://www.satonao.com/column/osanichi/index.html" target="_blank">オサニチ</a>を長く書いていたし、今は雑誌「oggi」に「明日を変えるひと言」という連載コラムも持っている。そういう格言的ひと言には強いはずである。でもなぜか何も思い浮かばなかった。うーん、困った…。</p>

<p>苦しんだ末、最初に思いついたのは<a href="http://www.satonao.com/column/osanichi/29.html" target="_blank">「社外の人間と飲め。社内の人間とばかり飲んでるヤツはバカと思え」</a>という言葉。これは元々、ボクが新入社員当時に大ボスから言われた言葉。今でも守っているし、経験上とても役立った言葉だったので、まずはこれを書いた。</p>

<p>でもなぁ…。社内の人間とばかり飲んでいる人って、うちの会社には多いからなぁ。個人サイトに書くならまだしも、内定者用の冊子に「そういう人はバカなのよ」と言い切っちゃうのもどうなのか。配属部署によっては周りほとんどバカってことになっちまう。そりゃまずいかもしれない…。</p>

<p>で、次に思いついたのはタモリの座右の銘。「やる気のあるものは去れ！」</p>

<p>これはね、深いんです。深い上に、肩に力が入っている新入社員にはわりと効く言葉だと思う。でもなぁ…。内定者に向かってコレを言うのって、なんだかウケを狙ってるイヤらしさがあるよなぁ。というか、本当にやる気がある人（かつ、この言葉の深さがわからない人）が読んだら、とてもヤな気持ちになる気がする。んー…、これは書くのをやめよう。</p>

<p>切羽詰まって最後にボンヤリと浮かんだのが、パタゴニアの企業理念。「遊ばざる者、働くべからず」</p>

<p>あー。普通かもなぁ。でもこの言葉も深いんだよなぁ。ボクが日々守っている言葉でもあるしなぁ。まぁこれはこれでアリか。と、これは書いた。</p>

<p>さて、１つめと３つめ。見比べて悩む。どっちがいいっすかね。<br />
なんとか選び、ありがとうと言ってデスクに帰って仕事をし、ふと「やっぱりあっちにしよう」と考えを変えてメールを出して変えてもらった。ま、どっちでもいいんだけどね。でもなんだか今でも迷ってます、ハイ。</p>]]></description>
<dc:subject>雑談</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-20T08:23:35+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2348.html">
<title>お金のお話</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2348.html</link>
<description><![CDATA[<p>ここのところ知り合いから立て続けに副収入関係でうらやましがられたので、いい機会なので誤解を解いておきたい。お金のことを書くのってイヤだし、書き方によっては批判を受けるのだけど、あまりに誤解が多いので。</p>

<p>よく訊かれるのは本の印税。<br />
これは何度か説明しているが、定価の10％がボクの収入となる。<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756150942/wwwsatonaocom-22/ref=nosim/" target="_blank">「明日の広告」</a>は743円だから、誰かが１冊買ってくださったら74.3円がボクに入る計算となるわけだ。本屋の書棚でたまたま巡り会い、たまたま手にとって、意を決してレジに行ってくださる、という確率的に異様に少ないことが起こって、初めて74.3円が入るのだ（この辺の心情は昔<a href="http://www.satonao.com/diary/98/1014.html" target="_blank">こちら</a>に書いた）。</p>

<p>本というのは１万部売れたらヒットである。10万部なら場外ホームラン。100万部は人気作家でも一生に一回あるかないかのミラクルだ。たとえば１万部で計算すると74万３千円がボクに入る計算。「明日の広告」はその数倍は売れているが、10万部にはもうちょっと届いていない。たとえ10万部売れたとしても743万円にしかならない。</p>

<p>しかならない、と書くと反発を受けそうだが、10万部というのは普通のライターにとって人生にそんなにはない場外ホームランだということを思い出して欲しい。毎回このくらい売れれば喰えるが、人生で数度、ようやくこの程度の収入が入るのではとても「印税で喰っていく」のは無理だということがわかると思う。「夢の印税生活！」と、知らない人は必ず揶揄してくるのだが、とんでもないことでございますよ。世に本の印税だけで食べて行けている人なんて数十人しかいないだろう。</p>

<p>もちろんボクは本業のサラリーマンがあるから印税は副収入となり、いろいろ助かる。でも、３ヶ月くらい毎晩毎週末しこしこ頑張って、自分の20年分の広告経験をすべてぶちこんででの収入としては決して見合うものではない。え？　それでも収入入るだけマシじゃんって？　それはそう。でもアナタも書いてごらん。異様に大変な地獄の作業だから。お金儲けだけ考えるなら別の方法の方がいい。全く見合わない世界なのです。</p>

<p>次に講演料もよく訊かれる。<br />
ある友人に「１回100万円とかもらえるの？」と言われて呆然とした。そんな風に思われているのか！　確かに有名タレントや文化人の中には１回数百万もらえる人がいるだろう。でもボク程度の人間の、しかも専門分野の講演なんて数万円ですよ、数万円。二桁違いますって。２時間しゃべりまくって１万円ってなこともよくある。来月、ある地方にヒコーキ乗って講演に行くが、これなど講演料は０円。ホテル代とヒコーキ代出すから是非是非来てくれ、と若い人たちに頼まれて出かけるボランティアだ。</p>

<p>だから、ここ半年、立て続けに講演をしてますが、こんだけ予習して、仕事の合間を縫って駆けつけて、こっちが得たノウハウや教訓を出し惜しみなく提供して、「え、この程度？」って程度の収入ですよ。半年分を足し算しても数十万。軽自動車も買えない程度の収入。それに費やした経験と時間を思えば、決して見合うものではないのです。いままで育ててくれた業界への恩返し的な考えでなんとか続けていっているだけ。</p>

<p>ついでだから連載料も。<br />
10年前、超超無名だったころは数千円でした。雑誌１ページとか書いて数千円。マクドナルドのバイトの方がずっとずっと効率的です。最近はちょっとは上がったですけど、それでも数万もらえるかどうか。それにかける時間には全く見合わないものです。原稿ライティングだけで食べていくなんて相当奇跡だ。<br />
おまけに（特に単発原稿では）出版界の悪習として書く前に報酬が提示されない。苦労して書き終わって入稿してようやく「○○円を振り込みますので口座番号を教えてください」というメールを受け取り、報酬がわかるという仕組み。ライター専業の人なんかやってられないと思う。収入わからず仕事するって異様に不安なものなのです。ホント悪習だ。</p>

<p>でもね、もっとスゴイのが非常勤講師料。<br />
大学とかの非常勤になるとするでしょ。いくつかオファーがあって受けてからビックリしたんだけど、半期（要するに半年）１コースの非常勤講師料っていくらだと思います？　５万円行かないんですよ？　いいですか、講義１回分ではなくて、半年分で、ですよ。毎週毎週半年教えて、全部でたったの数万円。交通費になるかならないか。こんなの正当な報酬じゃない。教えさせてやっている、に近い発想。バイト代以下だよなぁ。教えるに至る努力や知識や経験もまったく無視。いやぁ下には下があるなぁ、と驚きまくった次第。</p>

<p>とにかく、出版や雑誌や大学ってそれぞれみんな不況で悩んでいらっしゃるけど「そんな報酬で優秀な人が集まるわけない」という根本的なところから考えなおすべきだと思う。優秀な書き手や講師が集まらないから、どんどん内容がつまらなくなり、読者や学生から見放されるという負のスパイラルに陥っている。</p>

<p>お金のあるところに優秀な人は集まる。<br />
まずコンテンツ・メイカーを優遇して報酬を増やすこと。それが業界不況脱出の一番優先すべきことだとボクは思うなぁ。ライターで高収入が得られる、となったら、優秀な人がその世界に入ってきて競争しだす。そうすればコンテンツは加速度的に面白くなっていく。他業界からも人材が流入してくる。でまた競争が起こって…、と、そういう正のスパイラルにならないと不況なんか脱せないと思う。</p>]]></description>
<dc:subject>雑談</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-19T09:25:43+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2347.html">
<title>お呼ばれ</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2347.html</link>
<description><![CDATA[<p>関西勤務時代は友人の家に遊びに行くことも、友人たちを我が家にお招きすることも、ごく日常的にやっていた。</p>

<p>これはふたつ理由があって、ひとつは年齢的なこと。まだ若かったのだ。20代30代というのはホームパーティが実に楽しい時代でもある。毎週のように行き来していた。<br />
もうひとつは距離。関西って住む場所がわりと固まっていて、友人宅までの距離がそれほど遠くないことが多かった。特にボクが住んでいた夙川・苦楽園・芦屋近辺は、タクシーで15分以内にたくさん友人が住んでいた。だから気軽にみんな行き来していた。</p>

<p>東京はそうはいかない。<br />
住んでいる場所がものすごくバラけている。例えばボクの家からタクシーで15分以内に住んでいる友人などほとんどいない。郊外のベッドタウンの友人宅までだと片道１時間もざら。距離の問題はわりと大きいなぁ。ホームパーティ終わって夜中に家族で１時間以上かけて帰るのはなかなかハードルが高いことなのだ（子連れだと特に）。</p>

<p>てなこともあって、お呼ばれすることもめったになくなった昨今だが、昨日は久々に家族でお呼ばれ。湘南に住む先輩の家にいろんな人が集まった。片道１時間ちょい。まぁ遠いのだけど、たまたま昨日は秋のような気候だったこともあり、そんなに距離を感じなかった。</p>

<p>出張寿司、つまり職人が家に来て握ってくれる、という贅沢なホームパーティで、地元で捕れた魚をふんだんに。<br />
出張寿司って子供たちが一番喜ぶね。即席カウンターにかぶりついて下拵え作業を見学。タネを見ながら好きに注文するのも異様に楽しいようで、ムスメなんか「サーモンの炙り」とか「縁側」とか、見よう見まねながらも通っぽい握りを注文していた。炙りはバーナーで焼くのが見ていて面白いらしく子供に大人気。</p>

<p>大人はダブルマグナムの「Bollinger」や、同じくダブルマグナムの1982年の「Chateau La Tour de By」を飲みながら。マグナムは大きい分保存状態的においしいことが多いが、ホームパーティだと見た目的にも豪華な感じがして良いなぁ。みんなの気持ちが盛り上がる。注ぎ役に任命されたのだが、２本注ぎ終わるころには腕が震えた。腕力なし（笑）</p>

<p>結局14時くらいから20時くらいまで遊んで帰宅。気楽で楽しい会をどうもありがとうございました。<br />
というか、湘南ってやっぱりいいな。老後の移住地候補に急に入ってきた（笑</p>]]></description>
<dc:subject>雑談</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-18T08:05:07+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/cats.html">
<title>劇団四季「CATS」</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/cats.html</link>
<description><![CDATA[<p>いったい何年ぶりだろう。劇団四季の「CATS」を家族で観てきた。<br />
たしか、ニューヨークで１回、日本で劇団四季のを１回観ているお馴染みの舞台。劇団四季のは1980年代後半だったか。グリザベラ役を久野綾希子がやっていた記憶がある。そのときのラム・タム・タガー役が山口祐一郎だった気がするが、違ってるかもしれない。</p>

<p>つまりボクにとっては３回目の観劇なのだが、ムスメに「CATS」を観せておくのもミュージカル好きの親の義務だろうと思い（そうか？）、チケットをとった。前半終わってムスメは「ストーリーがよくわからない…」となにやら悲しげ。ボクもほとんど20年ぶりくらいに観るので場面場面を見事に忘れていた。何の予備知識もなく観ると確かに少しわかりにくいストーリーだ。</p>

<p>でも、休憩を挟んで後半はなかなか盛り上がり、最後はムスメもとても楽しんでいた。<br />
久しぶりに観たキャッツだが、セットはさすがだし、ダンスもなかなか見事（ミストフェリーズ役の岩崎晋也がうまかった）。でもこんなにわかりにくいストーリーだったかなぁ。なんかグリザベラが天に昇っていくのも、昔はもっと納得出来た記憶があるのだが、今回は妙な唐突感あり。演出も（仕方ないとはいえ）やはりちょっと古く感じる。〆のネコ賛歌も蛇足っぽい。ミュージカルを代表する名作であることにかわりはないが、ここ数年ブロードウェイに通っている目で見ると全体に物足りない印象。</p>

<p>それにしても、劇団四季は20年前より格段に層が厚くなり、歌もダンスも相当うまくなっている。全国各地でいろんな公演を並行してやっているのだから、このレベルの人たちが数百人単位でいるわけだ。すごいな劇団四季。子供の頃に劇団四季でミュージカルに触れてこの道を目指す人もきっと増えているだろう。そういう意味で、日本のエンターテイメント界の普及・底上げ・レベルアップにどれだけ貢献しているかわからない。</p>

<p>が、逆に劇団四季しかメジャーがない今の状況も寂しいものがあるのも確か。実質的に「ミュージカル＝劇団四季」では、若者の職業選択肢として狭すぎる。もうちょっと選択肢が増えて、エンターテイメント界を目指す若者が増えると楽しいのだけどな。</p>]]></description>
<dc:subject>趣味</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-17T08:52:56+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2346.html">
<title>大人の社会見学</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2346.html</link>
<description><![CDATA[<p>以前、有名編集長とかIT系社長とかと飲んだことをちょっとだけ<a href="http://www.satonao.com/archives/2008/07/_or.html" target="_blank">書いた</a>が、そのとき同席したある社長の会社がユニークで面白いと盛り上がり、今度みんなで見学に行こう！ということになった。昨日はその当日。昼間２時間ほど時間をこじ開けて行ってきた。集まった見学者はボクを含めて４人。有名編集長２人とIT系有名社長１人が一緒であった。</p>

<p>行ったのはチラシを作る会社なのだが、その工程が見事に可視化されており、企画から納品までのすべての作業があるひとつのビルで行われ、上階から下階に向けて流れている。そのリアルな構造自体がとても面白いのだが、最初にあったその会社の社長からのプレゼンテーションがまた圧巻だった。<br />
チラシ作りの１から10までがすべて整然と理解でき、その大変さとIT化による改革、そして将来像まで、ものの30分で見事にアタマに入った。面白かったなぁ。いままで全く知らなかった世界にどんどん詳しくなっていく過程って異様に楽しい。知らない異国に旅行したときに感じるような「新しい世界を知っていく快感」に近い。脳内で何か気持ちよい物質が分泌される感じ。</p>

<p>その30分の間、ボクの隣に座った編集長（まだ30代）がまた見事だったな。<br />
まぁ特にメモ魔な人だったのかもしれないが、とにかくガシガシとメモをとっていく。この熱心さに「さすがに大ヒット雑誌の仕掛け人だ」と感嘆させられた。そこらのサラリーマンでは太刀打ちできないどん欲さ。こうやって自分を常にエクスパンドさせている人と普通に生きている人の差はどんどん広がるばかり。その「差が広がる瞬間」に同席させてもらった感じ。うーむ。ボクも負けずにエクスパンドさせないと！</p>

<p>と、なんだかやる気をもらって会社に帰り仕事。ガシガシガシ。<br />
夜は前からの約束で割烹のＹに行ったのだが（４回目の訪問だが味がやけに落ちていた）、その後２軒渡り歩き、深夜まで男２人で３本のワインを開け、「そろそろ帰るか。でもその前に仕事場に電話してみよう」と電話したら、若手がみんなで苦労しているみたいなので仕事場へGO。</p>

<p>深夜０時すぎ。みんなまだ残って入稿前のデザイン直しに四苦八苦している。結局２時半までかけて解決に辿り着き、ようやく解散。やる気が出たのはいいとしても、こんなことしてるとカラダが持たんな。</p>

<p>家に帰って昨日の朝刊とともにテーブルに置いてあったチラシを見る。<br />
いままで何の気なく読み捨てていたチラシだが、今後はチラシを見るたびに、その向こう側に日夜必死に働いている人たちの顔が浮かぶことだろう。IT化されたユニークなビルの風景も思い出すだろう。新しい視点を獲得させてくれてありがとう、Ｍ社長！</p>]]></description>
<dc:subject>雑談</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-16T18:04:24+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2345.html">
<title>負けて終わりたい派</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2345.html</link>
<description><![CDATA[<p>いろんなことがうまく行かず、かなり苦しんでいたんだけど、昨日一気に状況が変わった。<br />
相当つらくなることが予想された仕事がひとつ中止になり、トラブルが多かった仕事がひとつヤマを越え、企画に苦労していた仕事がひとつがブレイク・スルーし、と、バタバタと楽な方向に収束。うわー。こういうこともあるんだなー。相変わらず仕事量は多いものの、ずいぶん肩の荷がおり、ストレスが軽減された。いやホント助かった。一時はどうなるかと思ったよ。</p>

<p>と、気が楽になったせいか、昨晩は酔った。<br />
はるか年下の友人が海外の修羅場から戻ったのでそのお祝いというかお久しぶりの会だったのだが、途中からもうグダグダ。どうやって帰ったのかもあまり覚えていない。いや、帰り道で仕事の電話をかけたのは覚えている。酔っぱらって電話された方も迷惑だったろう。すいません。</p>

<p>夜中に帰って床寝。<br />
途中ちょっと起きて、鈴木桂治が一回戦で負けたのをテレビで観る。王者の惨敗。勝って終わる人と負けて終わる人がいる。ボクは「負けて終わりたい派」かな。最近ようやく「負けること」の良さとか格好いい面とかがわかるようになった。負けたら悔しい。でも長い目で見ると成長速度は高まる。物事を見る目がひとつ深くなる。人生が豊かになる。あとは負け方。美しい負け方ができる大人になりたい。…って、まだ酔ってるな、オレ。</p>]]></description>
<dc:subject>雑談</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-15T09:14:11+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2344.html">
<title>金本アニキ！！</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2344.html</link>
<description><![CDATA[<p>ボクに対する期待値が高すぎる仕事が次々と飛び込んできて、プレッシャーに押しつぶされそうになりながらヒーヒー仕事をしている昨今。ついに処理能力を越えようとしている模様。本業の本なんか書くのも考えものだ。魔法使いか何かと思われる。新しいコミュニケーションなんて試行錯誤の連続で、トライ＆エラー＆エラーなんて普通なのに、すぐ正解が出てくると思い込まれている。んー。ただひたすら辛いんですけど。</p>

<p>と、まぁ自らへのプレッシャーのきつさと忙しさを嘆きつつ、無理矢理にでも遊びの予定を入れるのがボク流。<br />
昨晩はすっごい久しぶりに家族で野球を観てきた。阪神巨人戦。東京ドーム。当然３塁側阪神席。阪神は５連敗中だったようだが、ボクが応援に行って負けたことがないので、まったく心配せず仕事終わりに駆けつけた。ドームに着いたのは４回表だったかな。</p>

<p>進行の早い試合で、８時すぎにはもう９回。１対１のまま延長へ。<br />
で、延長10回表。ノーアウト・ランナー１塁２塁で打席に金本知憲が立ったのだった。</p>

<p>実は、ボクが応援に行くと延長10回で阪神が劇的に勝つ、というジンクスがあって、以前は日本シリーズで２日連続、10回に劇的な勝ち方をした（<a href="http://www.satonao.com/archives/2003/10/10_6.html" target="_blank">こちら参照</a>。そのうち一回は金本のサヨナラホームランだった）。今回もそうだったら凄いなぁ、金本ならやりかねんなぁ、と思いながら大声出して応援していた。</p>

<p>そしたらさ！<br />
打ったよ、金本アニキ！！<br />
ライトスタンドに見事な３ラン。すげー！ 格好ええー！</p>

<p>これで観戦３回連続で延長10回で阪神の勝利。これって珍しくない？<br />
無理して観戦しに行って良かった。ムスメもほぼ初めてのナイター観戦に喜んでいた（２歳のころ甲子園球場の阪神戦に連れて行ったことがあるが覚えていないらしい）。ほぼ初ナイターで金本の劇的ホームランを見られるなんて、どんな強運なんだ！</p>

<p>というか、金本、すごいなぁ。大きな期待にきっちり応える。５連敗の重い雰囲気を一振りで一掃する。<br />
と、こういう話の展開だと、「そういう金本の姿に、仕事のプレッシャーが少々きついくらいで泣き言を言う自分を猛省し、明日へのやる気に奮える」とかいう流れになりそうだけど、野球が終わってすぐ仕事の電話やら企画書作成やらしているうちに金本のホームラン効果もすぐしぼみ、ヘナヘナヘナ。</p>

<p>最近よく思うけど、発散や気分転換の有効期間がやけに短くなってきた実感がある。長持ちしない。旅行行っても、おいしいもの食べても、昨日みたいにいいもの見ても、昔なら数日から数週間は「明日もがんばろう！」とか思えたのだが、最近はヘタすると数時間しか持たない。時の流れがどんどん加速している感じ。生きにくい時代だなぁ。うつ病をはじめ精神的に罹患する人が増えるのもよくわかるなぁ。</p>]]></description>
<dc:subject>趣味</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-14T06:54:38+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2343.html">
<title>独座観念</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2343.html</link>
<description><![CDATA[<p>NHKの「篤姫」は演出がとてもうまいドラマだが、先週の井伊直弼と天璋院の茶の場面は凄みがあった。<br />
井伊直弼役の中村梅雀、迫真の演技。「一期一会」はもともと井伊直弼の言葉であり、その本人の一期一会の茶を演技するわけで、かなりの覚悟をもって臨んだと思われる。演出もまた同じ。狭い空間を大きく感じさせ、濁りのない澄み切った井伊の心と茶の味を印象的に描き、ふたりの精神の交流を静かに表現した。近来稀に見る名場面だったと思う。</p>

<p>　　今日のこの一期一会が再び帰らぬ事を観念す。</p>

<p>その場面の〆のナレーションがこれ。<br />
この「観念」という美しい言葉に心を打たれた。</p>

<p>確かもともとは「独座観念」という言葉だったと思って調べたら、井伊直弼の原文に出会った。「茶の湯一会集」の「独座観念」という一文である。<blockquote>主客とも餘情残心を催し、退出の挨拶終れば、客も、露地を出るに高声に咄さず、静にあと見かへり出行ば、亭主は猶更のこと、客の見へざるまでも見送る也。扨（さて）、中潜り・猿戸、その外、戸障子など、早々〆立などいたすは、不興千万、一日の饗応も無になる事なれば、決て、客の帰路見えずとも、取かた付、急ぐべからず。いかにも心静に茶席に立もどり、此時、にじり上りより這入、炉前に独座して、今暫く御咄も有べきに、もはや何方まで可被参哉（まいらるべきや）、今日、一期一会済て、ふたゝびかへらざる事を観念し、或は独服をもいたす事、是、一会極意の習なり。此時、寂莫として、打語ふものとては、釜一口のみにして、外に物なし。誠に自得せざればいたりがたき境界なり。</blockquote>現代語に超訳すると、こういう感じ。<blockquote>茶席が終わり、主客ともに名残惜しく別れの挨拶を済ませ、客が露地にでたならば、もう声高に話さず、亭主は客が見えなくなるまで静かに見送るものである。すぐ中潜り、猿戸、その外戸障子などを閉めてしまうのはよくない。今日の饗応が台無しになってしまう。客が帰って行く姿が見えなくなっても、片づけを急いではならない。心静かに茶席に戻り、炉の前に独り座って、「もうちょっと話がしたかったな、今頃はどの辺まで帰られただろう」などと思いながら、今日の一期一会はもう二度と再び巡り来ぬことを観念する。独りでお茶を点てて一服してもよい。これこそ一会の極意である。この時、打語らうもの、釜一口のみ。これは辿り着くのが実に難しい茶の湯の境地である。</blockquote>余情残心。一期一会。そして、独座観念。<br />
今日、一期一会済て、ふたゝびかへらざる事を観念す。</p>

<p>美しい言葉だ。でも、いまの自分の毎日からはあまりに遠い言葉でもある。せめて一時、独座観念せよ。</p>]]></description>
<dc:subject>雑談</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-13T07:38:26+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/5891.html">
<title>58秒91</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/5891.html</link>
<description><![CDATA[<p>58秒91がどれだけすごい記録か、<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E5%8C%97%E5%B3%B6%E5%BA%B7%E4%BB%8B%E3%80%8D%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%882008-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-33-2-%E9%95%B7%E7%94%B0-%E6%B8%9A%E5%B7%A6/dp/4167717743%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dwwwsatonaocom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4167717743" target="_blank">「『北島康介』プロジェクト2008」</a>を読めばすぐわかる。数年前は１分を切る世界が憧れとともに語られていたのだ。それなのに世界で初めて59秒も切った。すごいな北島康介。金メダルおめでとう。</p>

<p>夜はグーグルの若い人たちと飲んだ。<br />
ボクはトラディショナルな広告会社に所属しているので、最先端な会社の人たちとの飲み会は自分を試されているような緊張が（多少）伴う。先端の一部を担っているつもりではあるが、あちらからはどう見えてるのだろう、みたいな。でも杞憂だった。悩みや目的意識はいずこも一緒。というかコミュニケーションに先端もトラディショナルもない。相手に伝われば何でもいいのだ。逆に「先端」とか「テクノロジー」とかに縛られてしまう彼らの悩みも伝わってきた。</p>

<p>以前部下だった<a href="http://www.mediologic.com/weblog/" target="_blank">タカヒロくん</a>とも久しぶりの邂逅。お互いに以前とは違うスタンスになっていて、関係も多少変化した。大きな意味での「同志」。また飲もう。</p>

<p>グーグル以外にも、ある広告会社の新入社員が参加していて、入社３ヶ月の悩みをいろいろ聞いた。熱いな。燃えてるな。不安と情熱がひしひしと伝わってくる。それに経験者ぶって答えている自分を客観的なもうひとりの自分が遠くから眺めていて「愚かだ」とひっそり耳元で。情熱の前に経験は愚かでしかない。経験者ぶる淀んだ目の大人になるなよ自分、と強く心に刻む。</p>]]></description>
<dc:subject>時事</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-12T08:55:39+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2342.html">
<title>大きく交替しないといけないタイミング</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2342.html</link>
<description><![CDATA[<p>おとといは丸一日、朝から深夜まで都内某所で仕事だった。<br />
そーとー疲れた。でも、大御所稲越功一カメラマンとの仕事だったので撮影自体は楽しかった。大御所との仕事は何かしら発見や刺激があり、やはり楽しい。打ち合わせやセット建て込みではカジュアルな格好で来られた稲越さん。本番のおとといはおしゃれなスーツ。格好いい。</p>

<p>疲れが溜まっていたので、昨日は一日ひたすらカラダを休めた。ずっとベッド。〆切原稿をふたつクリアした他は何もせず。あ、<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E5%8C%97%E5%B3%B6%E5%BA%B7%E4%BB%8B%E3%80%8D%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%882008-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-33-2-%E9%95%B7%E7%94%B0-%E6%B8%9A%E5%B7%A6/dp/4167717743%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dwwwsatonaocom-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4167717743" target="_blank">「『北島康介』プロジェクト2008」</a>（長田渚左著/文春文庫）を読んだっけ。今日の男子水泳100ｍ決勝を前に読んでおくかと何気なく手に取った一冊。意外とおもしろくて一気に読んだ。様々な人がボランティアに近いカタチで濃く関わり、北島康介を作り上げている。その無私な情熱は美談だが、そこにちゃんと報酬が伴う社会にしないと、結局長い目では大国に勝てないだろうな。もう個人の努力で勝てた時代は終わったのだ。</p>

<p>あと、個人の誰それという意味ではなく、60代70代の協会幹部の方々が一斉に辞めてくれないと、やはり日本は勝てないだろう。<br />
もう40代50代に任せて欲しい。やり方が違うのだ。これはどのスポーツ分野においてもそうだし、産業分野においても実はそうだ。ここ10年で世の中の様々な「やり方」が大きく変化してしまった。その変化に対応できず、過去の成功体験を当てはめようとする幹部や経営者が組織のトップに居残る限り、日本に明日はない。</p>

<p>基本的にボクは老人リスペクトの意識が強い人間である。年長者の経験や成功体験は尊い。<br />
でも、ここ10年の変化は歴史的に見ても劇的なものなのだ。いまたまたまトップにいる方々にはタイミング悪くて申し訳ないと思うが、あなた方が悪いのではなく、たまたま「大きく交替しないといけないタイミング」なのである。明治維新と同じようなタイミングなのだ。過去の成功体験を捨てないと生き残れない時代。成功体験がない若手に思い切って任せないと取り残される時代。もう猶予なく。</p>]]></description>
<dc:subject>雑談</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-11T08:13:23+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2341.html">
<title>故人にだけ通じる密室芸</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2341.html</link>
<description><![CDATA[<p>昨日書いたタモリの弔辞は実は勧進帳で、つまり用意した紙を読むフリをして実は白紙を読んだらしいとメールで教えていただいた。YouTubeで<a href="http://jp.youtube.com/watch?v=EEbcF__-jSo" target="_blank">ノーカット版</a>を見つけたのでそれを見てみたが、確かに白紙のように見える。</p>

<p>＞ そして私に「おまえもお笑いやってるなら、<br />
＞ 弔辞で笑わしてみろ」と言ってるに違いありません。</p>

<p>この弔辞の言葉が少し不思議だった。でもやらないんだ、と。<br />
でも、実はやったんだな。<br />
故人にだけ通じる「密室芸」を、タモリは最後の最後にやったのだ。</p>

<p>「会場のどこか片隅のちょっと高いところから」見ると原稿が白紙だということがわかる。つまり故人にだけ通じる密室芸なのだ。<br />
「ひとみ寿司」でやったであろう四カ国語麻雀とかハナモゲラ語とか眉芸とか韓国語ニュースとかと同じような、「白紙の弔辞をもっともらしく読むタモリ」というギャグ。赤塚不二夫なら必ずゲラゲラ笑うであろう、ふたりだけにわかる密室芸。しかも葬儀の場も壊さない大人のギャグ。弟子として、卒業試験のような気持ちで、タモリは葬儀に臨んだのかもしれない。</p>

<p>もうひとつメールで教えていただいた。</p>

<p>＞ それによって人間は、重苦しい陰の世界から解放され、</p>

<p>は、速記者の間違いで、実際には「重苦しい意味の世界から解放され」である、と。<br />
映像で確かめても確かにそう言っている。だから昨日の文章は直しておきました。ここが「意味」になることで、この一連の文章はより深くなった。<blockquote>　あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は、重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を絶ちはなたれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事にひとことで言い表してます。すなわち、「これでいいのだ」と。</blockquote>重苦しい意味の世界から解放されることこそギャグなのだ、と、よくわかる。赤塚不二夫は日本に重く沈殿する「意味の世界」を辛抱強く打ち壊し続けてくれたのだな。それも「大衆に膾炙しながら」。そこが偉大だ。</p>

<p>密室芸のころのタモリの面白さを知っている人は（ボクもリアルタイムで知っている）、いまのタモリをつまらないと切り捨てがちだが、大衆に膾炙しているところをもっと評価すべきなのだろう。彼もまた「意味の世界」を打ち砕き続けてくれている偉大な天才である。一世一代の密室芸。しっかり見させていただきました。</p>]]></description>
<dc:subject>時事</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-10T13:56:57+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2340.html">
<title>タモリの弔辞</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2340.html</link>
<description><![CDATA[<p>北京オリンピックが開幕しましたね。<br />
昨日は仕事で開会式は見られなかったけど、今朝テレビで見た印象としては「さすがチャン・イーモウ」。それと、国民のインタビュー映像が流れたのだけど、みんながみんな「中国がんばれ」と言っているのが異様だということ。普通、世界平和がどうの、とか、いろんな国の人がどうの、とか言うのに、自国のことしか言わない。まだそういう段階の国であるのは知っていたけど、それにしても…。</p>

<p>話は変わって。<br />
赤塚不二夫の葬儀の時のタモリの弔辞が感動的だったので、自分の記録のために載せておきます。<blockquote>　８月の２日に、あなたの訃報に接しました。６年間の長きにわたる闘病生活の中で、ほんのわずかではありますが、回復に向かっていたのに、本当に残念です。われわれの世代は、赤塚先生の作品に影響された第一世代といっていいでしょう。あなたの今までになかった作品や、その特異なキャラクターは、私達世代に強烈に受け入れられました。</p>

<p>　１０代の終わりから、われわれの青春は赤塚不二夫一色でした。何年か過ぎ、私がお笑いの世界を目指して九州から上京して、歌舞伎町の裏の小さなバーでライブみたいなことをやっていたときに、あなたは突然私の眼前に現れました。その時のことは、今でもはっきり覚えています。赤塚不二夫がきた。あれが赤塚不二夫だ。私をみている。この突然の出来事で、重大なことに、私はあがることすらできませんでした。</p>

<p>　終わって私のとこにやってきたあなたは『君は面白い。お笑いの世界に入れ。８月の終わりに僕の番組があるからそれに出ろ。それまでは住む所がないから、私のマンションにいろ』と、こういいました。自分の人生にも、他人の人生にも、影響を及ぼすような大きな決断を、この人はこの場でしたのです。それにも度肝を抜かれました。</p>

<p>　それから長い付き合いが始まりました。しばらくは毎日新宿のひとみ寿司というところで夕方に集まっては、深夜までどんちゃん騒ぎをし、いろんなネタをつくりながら、あなたに教えを受けました。いろんなことを語ってくれました。お笑いのこと、映画のこと、絵画のこと。ほかのこともいろいろとあなたに学びました。あなたが私に言ってくれたことは、未だに私に金言として心の中に残っています。そして、仕事に生かしております。</p>

<p>　赤塚先生は本当に優しい方です。シャイな方です。マージャンをするときも、相手の振り込みで上がると相手が機嫌を悪くするのを恐れて、ツモでしか上がりませんでした。あなたがマージャンで勝ったところをみたことがありません。その裏には強烈な反骨精神もありました。あなたはすべての人を快く受け入れました。そのためにだまされたことも数々あります。金銭的にも大きな打撃を受けたこともあります。しかしあなたから、後悔の言葉や、相手を恨む言葉を聞いたことがありません。</p>

<p>　あなたは私の父のようであり、兄のようであり、そして時折みせるあの底抜けに無邪気な笑顔ははるか年下の弟のようでもありました。あなたは生活すべてがギャグでした。たこちゃん（たこ八郎さん）の葬儀のときに、大きく笑いながらも目からぼろぼろと涙がこぼれ落ち、出棺のときたこちゃんの額をピシャリと叩いては『このやろう逝きやがった』とまた高笑いしながら、大きな涙を流してました。あなたはギャグによって物事を動かしていったのです。</p>

<p>　あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と。</p>

<p>　いま、２人で過ごしたいろんな出来事が、場面が思い浮かんでいます。軽井沢で過ごした何度かの正月、伊豆での正月、そして海外でのあの珍道中。どれもが本当にこんな楽しいことがあっていいのかと思うばかりのすばらしい時間でした。最後になったのが京都五山の送り火です。あのときのあなたの柔和な笑顔は、お互いの労をねぎらっているようで、一生忘れることができません。</p>

<p>　あなたは今この会場のどこか片隅に、ちょっと高いところから、あぐらをかいて、肘をつき、ニコニコと眺めていることでしょう。そして私に『お前もお笑いやってるなら、弔辞で笑わせてみろ』と言っているに違いありません。あなたにとって、死も一つのギャグなのかもしれません。私は人生で初めて読む弔辞があなたへのものとは夢想だにしませんでした。</p>

<p>　私はあなたに生前お世話になりながら、一言もお礼を言ったことがありません。それは肉親以上の関係であるあなたとの間に、お礼を言うときに漂う他人行儀な雰囲気がたまらなかったのです。あなたも同じ考えだということを、他人を通じて知りました。しかし、今お礼を言わさせていただきます。</p>

<p>　赤塚先生、本当にお世話になりました。ありがとうございました。</p>

<p>　私もあなたの数多くの作品の一つです。</p>

<p>　合掌。</p>

<p>　平成２０年８月７日</p>

<p>　森田一義</blockquote></p>]]></description>
<dc:subject>雑談</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-09T07:24:30+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2339.html">
<title>大日本プロレス「リア王」観劇（観戦？）</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2339.html</link>
<description><![CDATA[<p>知り合いの映像ディレクター八代眞奈美さんが演出をやっているということで、シェークスピアの「リア王」を観てきた。出演者はすべてプロレスラー。おもろそー。どんな舞台になるのだろう…。ちょっとワクワクしながら横浜赤レンガ倉庫３階ホールへ。</p>

<p>会場に入ったら、これがなんと、リングのみ（笑）<br />
客席はリングを囲っており、舞台というより完璧にプロレス観戦だ。どうやらプロレスラーが「リア王」をやるというより、「リア王」の設定を借りたプロレス興行の模様。ま、どちらにしてもクレイジーですっ飛んだ素晴らしいコラボ。おもしろいこと考えるなぁ（記者のレポートや対談など<a href="http://www.theaterguide.co.jp/feature/lear/index.html" target="_blank">こちら</a>で読めます）。<br />
しかも席はリング前２列目。こんなかぶりつきでプロレス観るの初めてだよ。ちょっと怖い。</p>

<p>あまりプロレスは詳しくないし、観るのも中学生以来。だから出演者に思い入れもないし背景もわからないのだが、背景とかわかるとめちゃめちゃ面白い設定らしい。<br />
グレート小鹿という大日本プロレスの重鎮（？）がリア王。彼が大日本プロレスの王位継承として３名指名する。ゴネリル谷口（谷口裕一）、リーガンWX（シャドーWX）、コーデリア伊東（伊東竜二）。でもうまくおべっかを言えないコーデリアはリア王の怒りを買い追放。ケント井上（井上勝正）とフランス帝王（MEN'Sテイオー）とともに去っていく。でもゴネリルやリーガンはリア王を疎ましく思っており…。といった具合。</p>

<p>リング上で、上記ストーリーに沿って、プロレスラーがマイクを持ってセリフを言う。というか「なんだこのヤロー」状態でいがみ合う。そこに唐突に「青コーナーより○○選手の登場です！」と音楽がなってレスラー入場。王位継承者のチームとそれに対抗するチームが闘い合う。という演出。音楽と照明も凝っているうえに、リア王のストーリーが意外とプロレスにしっくり来ていて面白い。</p>

<p>舞台上では、ゴネリルが敗れ（１試合目）、リーガンが敗れ（２試合目）、敗れたリーガンにも邪険にされてリア王が狂い、死んでしまう。ここで休憩。リング上に蛍光灯の祭壇が据えられる（知らなかったが大日本プロレスは蛍光灯バトルが名物らしい。蛍光灯を武器にして血だらけデスマッチをするのだ）。<br />
休憩後の第４幕。リア王の死により、大日本プロレスは滅び去ったように見えたが、最後にコーデリアが出てくるんですね（３試合目）。で、蛍光灯を使った血だらけデスマッチへ。蛍光灯の破片とか血とかがバラバラ飛んでくるので、「ひえ〜」と後列へ避難しながら観る。つか、演劇を観る気分で来ていたのでいきなり血を見ると驚きも倍増。痛そうすぎ。リングに飛び散った蛍光灯の破片の上に叩きつけられるのってさ…。<br />
ま、それはともかく、最後、コーデリアも敗れ去るんだけど（この辺、勝敗とストーリーは関係ないらしい）、大日本プロレスへの愛を語り、なぜか生き返っているリア王も「まだまだ死ねねぇ」と叫び、大団円（笑）</p>

<p>おもろかった。なんか妙な楽しさがあり、プロレスの良さも久しぶりに実感。<br />
同行者たちとワハハと笑いながら会場を出て、とりあえずビールを飲もう、と、中華街の「山東」で水餃子＆ビール。シェークスピア悲劇とプロレスとと血とバラと笑いとビール。いーね！（←CKBのケンさんっぽく）。</p>]]></description>
<dc:subject>趣味</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-08T08:42:20+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/2008_10.html">
<title>バレエ「エトワール・ガラ2008」観劇</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/2008_10.html</link>
<description><![CDATA[<p>昨日は朝一から40分刻みにたくさん打ち合わせがあり、疲労の極致。<br />
元々は１時間刻みだったのだが、ひとつのクライアントで２時間近く費やしてしまい、他にしわ寄せ。しわ寄せちゃった方々、すいません。でもその分、集中した。40分あれば相当のことが出来る。</p>

<p>で、際限なく続くと思われた打ち合わせの波を18時で無理矢理打ち切り、オーチャードホールに駆けつけた。<br />
パリ・オペラ座バレエ団のエトワール（星：オペラ座バレエの最高名誉階級）を中心としたダンサーたちによるガラ公演「エトワール・ガラ2008」である。今年はアナニアシビリ＋ABTを見事に見逃していたりして、バレエ欲が異様に高まっていたこともあり、ようやくスッキリ。あぁ楽しかった。</p>

<p>出演予定だったレティシア・プジョル（見たかった）、エルヴェ・モロー、ジェレミー・ベランガールがそれぞれ怪我で来日できなくなって、そのかわりに来日したのが、マニュエル・ルグリ（！）とメラニー・ユレル、マチアス・エイマン、アレクサンドル・リアブコだった。<br />
というか、ルグリは彼一人で客を呼べる超大物。そんなルグリが代役で来てくれるなんてすごいラッキーである。彼は最後の一曲しか踊らなかったが、生チェロに乗って「どの瞬間もちゃんと絵になる高度に安定したダンス」を見せてくれた。ルグリ先生、さすがの安定感。</p>

<p>他に印象に残ったのは、エレオノラ・アバニャート、「思いがけない結末」の時のマリ＝アニエス・ジロ（「メリー・ウィドウ」はいまひとつだった）、そしてマチュー・ガニオ。<br />
エレオノラ・アバニャートの「椿姫」は、そのまま続けて全幕観たいと思ったな。ダンスもいいが、なにより演技がいい。表情の作り方がダンサーのそれを越えていた。あと、ボリショイ贔屓のボクとしてはルンキナをもっと褒めたいのだが、ルンキナは昨日は精彩を欠いたなぁ。</p>

<p>備忘録としてプログラムとキャストを。</p>

<p>・「ハムレット」第２幕より<br />
　　シルヴィア・アッツォーニ/イリ・ブベニチェク<br />
・「ジゼル」第２幕より<br />
　　スヴェトラーナ・ルンキナ/マチアス・エイマン<br />
・「椿姫」第１幕より<br />
　　エレオノラ・アバニャート/バンジャマン・ペッシュ<br />
・「メリー・ウィドウ」※世界初演<br />
　　マリ＝アニエス・ジロ/マチュー・ガニオ<br />
・「ラ・バヤデール」第１幕より<br />
　　スヴェトラーナ・ルンキナ/バンジャマン・ペッシュ<br />
・「ロミオとジュリエット」第１幕より<br />
　　メラニー・ユレル/マチュー・ガニオ<br />
・「思いがけない結末」※世界初演<br />
　　マリ＝アニエス・ジロ/イリ・ブベニチェク<br />
・「ベラ・フィギュラ」<br />
　　シルヴィア・アッツォーニ/アレクサンドル・リアブコ<br />
・「カンツォーニ」※日本初演<br />
　　エレオノラ・アバニャート/バンジャマン・ペッシュ<br />
・「バーンスタイン・ダンス」<br />
　　アレクサンドル・リアブコ<br />
・「ダンス組曲」<br />
　　マニュエル・ルグリ</p>

<p>「エトワール・ガラ」は2005年にも観ている。<a href="http://www.satonao.com/archives/2005/07/post_1383.html" target="_blank">その日のメモ</a>を見てみると、来てる人はずいぶん共通しているな。<br />
ガラ公演はもともとあまり好きではないのだが（ストーリーがあるものの方が好き）、モダン・ダンス系をやってくれるのはうれしい。昨日も「思いがけない結末」「ベラ・フィギュラ」とかでかなり発散した。前者のジロとか、まさに神。ダンスとして目が離せないどころか、そのしなやかな融通無碍さが心の奥にきっちり棲みついた感じ。キレイなダンスはたくさんあるが、心に棲みつくようなダンスはめったにない。</p>]]></description>
<dc:subject>趣味</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-07T08:52:07+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2338.html">
<title>宮崎駿の「あー面倒くさい」</title>
<link>http://www.satonao.com/archives/2008/08/post_2338.html</link>
<description><![CDATA[<p>札幌からの帰り便の出発が、羽田空港周辺の雷雨・豪雨で遅れ、東京に着いたのは午後10時すぎ。着いた頃には雨は上がっていた。晴れ男（笑）</p>

<p>ちょうど札幌に行っていた一日の間、東京は豪雨だったらしい。いろんな事故や被害が報じられるのを帰ってから知った。長く停電した地区もあったようですね。停電と聞くとすぐ阪神大震災での体験を思い出し、阪神大震災を思い出すと「こういう豪雨の最中に大地震が起こったらどうなるだろう？」とアタマが勝手にシミュレーションを始める。豪雨×大地震はかんべんしてほしいなぁ。</p>

<p>というか、豪雨というより、そろそろ「これはスコールなのだ」と考え始めた方がいいのではないか。<br />
もう体感的には亜熱帯である日本の夏。スコールが定期的に起こっても不思議ではない。先月にインドやタイやシンガポールの人を相手にレクチャーしたことはここでも書いたが、そのときに「今日の東京はものすごく暑いけど、実際のところ、お国と比べてどうなんですか？ やっぱりインドとかシンガポールは今日の東京よりずっと暑いですか？」と聞いてみたのだ。そしたら「almost same」と返ってきた。そう、東京の真夏はインド並みの暑さなのだ。もう亜熱帯的自覚を持ち始めた方がいいのかも。</p>

<p>札幌に行っていて東京にいない間に仕事でトラブルが続出したのだが、８月は後半に夏休みをとることもあって仕事の予定がギッチリ詰まっており、対応も後手後手になる。<br />
うんざり＆面倒が続き、消えていなくなりたい衝動と果てしない疲労感に苛まれたが、家に帰ってからたまたまNHKの「プロフェッショナル」を見ていて、宮崎駿が絵コンテ考えながら「面倒くさい。あー面倒くさい面倒くさい面倒くさい」とつぶやくのを見て、なんだか立ち直った。これほど名声を得て、これほど人に求められ、待ち焦がれられ、感動を与えている人が、死にたいほどの「うんざり＆面倒」に襲われている。これは逆説的でもあって、「あそこまで行ってすらそうなのか」という絶望にもつながりかねないのだが、昨晩は「いずこも同じ。とにかく進め。それでも進め」という気分になった。</p>

<p>そうそう、おとといくらいにトップページのカウンターが2500万を突破した模様。ありがとうございます。<br />
それと、今発売中の雑誌「プレジデント」（2008.8.18号）で見開き２ページ出ています。出ているというかインタビューされてそれをライターさんが書き起こしてくれた記事が載っている、というだけですが。「達人に学ぶクライアントの落とし方」みたいな特集の３番目「アイデア立案」の部分。P80です。</p>]]></description>
<dc:subject>趣味</dc:subject>
<dc:creator>satonao</dc:creator>
<dc:date>2008-08-06T08:13:46+09:00</dc:date>
</item>


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