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鮨処すゞ木

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東京都板橋区南町34-7
03-3973-0914
12.30〜14.30/17.30〜22.30/木休
8000円〜
カード不可


鮨。
鮨の天皇とすら言われた名人藤本繁蔵の一番弟子と言われた鈴木民部氏の店。『山路』や『喜久好』、『きよ田』の兄弟子にあたる。

9年ぶりに再訪した。最近雑誌に藤本繁蔵が特集されたりしていてその流れで取材も多いらしく、以前より逆に活気がある感じだった。

饒舌な奥さんは健在で、とにかく親父さんの伝統の技を自慢する。その姿はとてもほほえましい。
「いまこういう仕事をしている人はもうひとりもいません」という台詞が数分置きに出てくる。実際、親方である鈴木民部さんが亡くなってしまったら失われる技はいっぱいあるのだろうなぁ…。

握りは昔風の大振りで、屋台系の流れをしっかりくんでいるせいか、塩がとても強い。冷蔵庫がない時代の「保存を考えた握り鮨」という印象。もちろんこういう店があってもいいと思うしうれしいが、普通に食べてる分にはかなりしょっぱい。コブ〆も〆すぎかなぁ。
「これが本物の江戸前のヅケです」と親方がいうヅケや、巻き簀を使わないかんぴょう巻きは大変うまかった。あと小肌もさすが。味も握りの美しさも。刃の入れ方が美しい玉子もよい。
ただ前半のおつまみなどが魚卵ばかり(自家製からすみ、たいこ、ボラなど)で単調だったのが残念。

魚の切り方とかも実演してくれるし、古い鮨談義を聞いているだけでも鮨好きには堪えられない店だ。
「喜久好」や「きよた」への兄弟子としての苦言なども聞けたりするし「捨てシャリする職人はダメ。トロの脂とかがついたシャリをお櫃になぜもう一度戻すのか。信じられない」「ガラスケースを置くとこ多いけどタネが端から固くなるからダメだね」「水道の水は死んでます。だからうちは井戸水を使って飯を炊いている」とかいろんな蘊蓄で夜が更けていく。貴重なお店ですね。ただ、TVがずっとついているのは勘弁。せっかくのお話が台無しだ。消して欲しいなぁ。

ちなみにお酒は持ち込み可。持ち込み料も取らない。お酒を飲む店ではないのでお酒は揃えてないからどうぞ持ってきてください、という論理である。さすが。

JR池袋駅からタクシーで10分くらいの閑静な住宅街にある。地下鉄有楽町線千川駅からなら徒歩20分。鈴木さんは「東京のチベット」と自嘲していた。

味の好き嫌いは分かれるだろうが、いろんな意味で貴重な店。鈴木民部さんがお元気なうちに急ぎ味わうべき味だと思う。

95年初訪問。04年10月再訪。


鮨処すゞ木
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2006年01月02日(月) 23:56:09・リンク用URL

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