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まき村

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東京都品川区南大井6-19-10
03-3768-6388
12〜14/17.30〜22
日休


割烹。
JR大森駅の東側。団地の脇を入った小道のビルの一階にひっそりとある和食割烹。「こんな場所にうまい店があるわけない」と断言できそうな立地なのだが、そこには驚きが待っている。

店内は四角く、シンプルな作り。カウンターとテーブル席に分かれている。
テーブル席はパーテーションで仕切られているが(テーブルの都合で仕切られていないときもある)、高級割烹を望んで来た人は少しがっかりするかもしれない。簡素なパーテーションで、高級感とかはあまりない。ちょっと小綺麗な食堂程度。声が反響してしまう作りなので静けさもない。記念日なんかにもあまり向かない作り(うちは記念日でよく使うけど)。

逆にカウンターはとても楽しい。ここはカウンターで利用する方がいい店だ。親密な気分で素晴らしい料理が楽しめる。

そう、大森の下町という立地も含めて雰囲気は決して高級ではないが、この店は料理がとてもいいのである。都心にある贅を尽くした割烹よりずっとうまかったりする。

夜は、
食事(ご飯)がつかない懐石が8400円。
食事(ご飯)がつくと10500円。
おまかせ懐石で13650円。
(値上げの可能性もあるので店に要確認)

どれも満足度が高い構成になっているが、まずは10500円のコースから試すと良いだろう。
それで気に入ったらおまかせ懐石を。

大森という立地としては高い感じがするかもしれないが、食後この値段を安く感じると思う。
そのくらい充実感があり満足度も高い料理群だ(食事がつかない8400円のコースを頼んで、鯛茶漬を追加するのも手)。

もちろん季節によって出る物は違ってくるが、ある7月の夜の料理(10500円のコース)をあげてみる(献立は10日程度で変わっていくらしいので一期一会だが)。

まず先付で客の「おいしいねぇ」と言わせるのがさすが。
この店の名物なのかな、何度かいただいた「トウモロコシの手まり揚げ」がまず印象的。トウモロコシを手まり状にカリッと薄く揚げて、甘みを最大限に引き出す。シンプルだけど技を感じる料理である。「イチジクと胡麻豆腐」もすばらしい。イチジクの香りと胡麻の香りが相性良く鼻に立ち上ってくる。
「鱧と冬瓜のお椀」も完璧な出来。薄味のダシに鱧と冬瓜の優しい香りが満ちており、なんとも幸せ。完成度高いなぁ。
向付(お造り)がまたよろしい。本鮪、イカ、鰈。どれも仕入れが抜群で一口食べては「うまいねぇ」と顔を見合わせる感じ。

八寸として出たのは「アワビのタタキ」。薄切りにしたアワビが食感・味ともにすばらしいバランス。
続く焼き物は若鮎。季節的にも見た目的にもGOOD。
で、炊き合わせに「湯葉あんかけ」。これがねぇ、絶品だった。湯葉のおいしさを再発見。

ご飯は4つの中から選べる(コースの最初に選ぶ)。
名物の鯛茶漬け。それ以外にこの日は、鮎の炊き込みご飯か飯蒸し、穴子の炊き込みご飯か飯蒸し、牛肉ご飯の4種。
鯛茶は以前食べたことがあったので「鮎を炊き込みご飯」を頼んだが、上品かつ程よい香りで満足であった。おこげの焦げ方が絶妙。これもうれしい。

デザートはマンゴープリン。
マンゴーのざく切りがゴロゴロ入ったプリンで、これまた完成度が高い。中華で出るマンゴープリンとは別物。うまひ。

ボクを含めて同行者がみんな、各一品一品ごとに「おいしいねぇ」と声を上げる。こういう割烹が世に何店あるだろう。
各品各品、演出も特になく、盛りつけも普通っぽく、実に普通な見た目である。でもそれぞれに驚きが隠されている。丁寧に丁寧に作りつつ、しっかり工夫もされていて、食べていて楽しくなる。たとえば「しんじょ」みたいな基本的な料理でもちゃんと驚きがあるのがすごい。食材の種類も豊富で店のサービス精神を感じる。

サービスは特にいいというわけではないが、付かず離れずの距離で気持ちよい(女将さんがメインでのサービス。あと、厨房の若手が料理を持ってきたりもする)。
いわゆる高級割烹のサービスは受けられないが、そんなことを気にする客が来るような立地ではないし。

ちなみにランチは前日までの予約制。
懐石で6300円から。鯛茶漬は3150円。

総じて、立地や内装の問題は残るものの、料理的には東京トップクラスの割烹と言ってもいいと思う。
逆に、この立地、この内装だからこそ、味の驚きが数倍になる、という部分もある。
オススメ。


06年6月訪問。再訪3回。



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2006年08月03日(木) 19:42:46・リンク用URL

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