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やきとり忠弥

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東京都目黒区五本木1-32-28
03-3713-7205
15.30〜18(土14.30〜18)
日祝休


焼き鳥。

まず、営業時間を見て欲しい。
平日は15時半から18時まで。祐天寺駅近くの住宅地にあり、しかもこの凄まじい営業時間なのに、開店前には行列ができ、開店と同時に満席、売り切れるメニューが続出する。そういう店なのだ。普通に考えたらそんな時間には行けない。だから土曜日がとても混む。でも予約はできないので早めに行って並ぶしかない(平日でもおいしいのにありつこうと思ったら開店20分前くらいから並んだ方がよい)。

長〜いカウンターのみの店で、客は厨房側まで回り込んで座る。
それが妙なる一体感を醸しだし、店自体ご家族でやっていることも相まって、とっても親密ないい雰囲気。

いい意味で安っぽいカウンターに肘ついて串を頬張ると、嗚呼と至福の溜息漏れる。店内清潔。店員さんもみな元気で気持ちがいい。ふと入口を見ると外はまだ明るい。なんというシアワセ。

さて、肝心の料理。
この店は「やきとり」を名乗ってはいるが、普通の部位は逆に少なく、ホルモン系がズラリと並ぶ「もつ焼き」の店なのである。

壁に掛けられた札には見慣れぬ名前が並ぶ。
知っているのは、「たん」「はつ」「レバー」「なんこつ」「ハラミ」「すじ」「つくね」「ひも」「子袋」くらいであろうか。
あとは初めて見る名前が並ぶ。「ぺてん」「チレ」「シビレ」「おっぱい」「はつ下」「たま」「しも」「がつ」「てっぽう」「わっぱ」「どて」。なんだそれ(笑)

ついでだから、わかる範囲でメニューを再現してみると、

 ぺてん(頭肉)
 たん(舌)
 はつ(心臓)
 レバー(肝)
 なんこつ(食道)
 ハラミ(腹筋)
 チレ(脾臓)
 シビレ(膵臓)
 おっぱい(乳肉)
 はつ下(血管)
 たま(睾丸)
 すじ(背髄)
 ひも(大腸)
 がつ(胃袋)
 てっぽう(直腸)
 子袋(子宮)
 わっぱ(膣)
 どて(牝性器)

それぞれ塩とタレがあるが、基本は塩がいいと思う。「がつ」は醤油漬けがうまい。
これに、名物の「煮込み」、そして生ピーマンに塗って食べる「つくね」、「ひもスタミナ」「きゃべつサラダ」「漬け物」などがある。

「煮込み」は透明タイプで絶品。
若めの煮込みでフレッシュだが奥深い味。臭みもまるでなくおいしい。深く煮込んだタイプもいいが、こういうあっさりしつつコクがあるタイプもなかなかうまい。
「つくね」は串からはずして別注の生ピーマンの内側に塗り込んで食べるとよい。
「きゃべつサラダ」や「漬け物」は、もつで多少臭くなった口の中をさっぱりさせるのに効果甚大。これも忘れずオーダーしたい。

気に入ったのは、ガツ、ひもスタミナ、子袋、ハラミ、シビレ、はつ。煮込みとつくねも必食。串が大きめで量たっぷりなので、全部制覇するには二三回通う必要があるかも(日によってない部位もあるし)。最後の方でご飯がモーレツに欲しくなるが、この店にはご飯がない。あぁ煮込みとがつやひもスタミナでご飯を食べたいぞ!

注文はメモ用紙に客が自分で書く方式。
食べたい串と本数を書いてお母さんに渡す。最初に多めに書くのがコツである。全部の客の初注文を焼き終えてから追加を焼き始めるので、追加をすると出るのが遅くなるし、希少な部位は早々に売り切れてしまうからである。

つまり、この店で美味しく楽しむコツは、

 ・開店前に並ぶ(15〜20分前が吉。土曜はもっと早めに)
 ・最初に希少なメニューをオーダーする(メモ用紙で提出)
    煮込み、ひもスタミナ、てっぽう、子袋、つくねピーマン、がつ、など。
 ・一緒にきゃべつサラダや漬け物もオーダーするとよい。

飲み物はもちろん生ビールがよいが、「カクテル」というジンジャーエール系の不思議な飲み物もよい。
この「カクテル」に黒生をもらって混ぜるとうまいと常連さんに教えてもらったが、確かにこれはうまいかも。ぱかぱか飲んでしまう危険な飲み物(笑)

サービスは息子さんが元気かつ段取りよくて気持ちがよい。
お母さんも一見怖そうだが実は優しい。連携もよく、最後まで至極気持ちよく食べられた。

実はこの店、地元の常連客は18時以降も入れるようだ。
とはいっても「地元の常連を特別扱いする」という店では決してなく、一見さんも大切にしてくれるが、地元の常連さん(50年通っている、みたいな人がゴロゴロいる)はまた特別に大切なのは当たり前。実際17時すぎには一見客はたいてい帰ってしまい、地元客がぽつりぽつりの普通の店になる。そういう意味では(希少な部位や煮込みが売り切れる残念さを我慢すれば)17時とかに行くと意外と座れ、ゆっくり飲める。希少部位ではなくても充分うまいのでそういう使い方もありかも。

一串150円程度。ビールは600円ちょい。まぁ飲んで食べて3000円が目安かな。このレベルでこの安さはうれしいな。

なお、東中延の「やきとり忠弥」、白金の「鈴木屋」はそれぞれ弟子筋であるようである。


07年9月訪問。



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2007年09月23日(日) 8:32:31・リンク用URL

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