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鳥長
東京都中央区銀座8-6-22
03-3571-4650
日休
カード不可。
焼き鳥。とりちょう。
この店を知って以来、ボクの焼き鳥の「基準」はこの店になった。
現代の「いろいろ工夫した焼き鳥」のうまさも凝った感じもないが、とってもベーシックな焼き鳥で、焼き鳥はこういうものでいいんだ、との思いを食べるたびに強くする。
並木通りから8丁目の細い路地を入っていくと、昭和中期から時間が止まったような店から煙が上がっている。そこが「鳥長」。
昭和の香りそのままに佇まいのいい老夫婦がニコニコと焼いてくれる。古くて清潔だし対応もとてもいいし、全体に気持ちよい。聞けば昭和26年からここでやっているそうで、約50年タワシで磨き続けた檜のカウンターは削れて波打っている。なんだかそういう古さもご馳走なのだ。
そして、カウンター前に置かれた焼かれる前の鳥串の美しいこと。パセリの上にキレイにディスプレイされ、照明に美しく輝いて焼かれるのを待っている。これだけで「あぁ幸せ」とか溜め息が出る。目のご馳走。
で、座るとまず「お嫌いなものは? モツとかも大丈夫ですか?」と聞かれ、突き出しの大根おろしが置かれ、いきなりコースが始まる(笑)。後でも述べるが、この店はとてもセッカチなのだ。
まず、つくね2本から。
これはこの店の決まり。必ず軟骨ごと叩いた「つくね」から始まるのだ。後発の焼き鳥屋がいろんなつくねを工夫して、結果的にここのつくねを超えているのがいくつもあるとは思うが、でも、やっぱり「焼き鳥屋のつくねの基準」はコレだと思う。
その後、モツ系、胸肉系、しいたけ、手羽、うずら、銀杏、と、どれも隙ない美味が続く。
塩を十分に振って、炭火で丁寧に焼き、焼き上がりに、モツはタレ、しいたけはしょうゆ、その他はポン酢をかけて「ハイッ」と手渡される。
贅沢な素材とか珍しい演出はないけど、ガハハな雰囲気を残しつつ銀座の粋が凝縮している感じ。肩の力を抜いて楽しめる洗練がここにある。
おまかせで順番に出してもらって、鳥スープとお新香で〆て、ひとり5〜7000円くらい。
飲んだら10000円弱してしまう(焼き鳥としては)お高い店だが、その雰囲気も含めて、財布に余裕があるときは暖簾をくぐりたくなる名店だ。
敢えて言えば、どんどん出てくるので1時間も経たないうちに(下手すると30分で)最後まで行き着いてしまうことと、お客さんに同伴客が多いのが玉に瑕。ま、わりと銀座っぽくてイイとも言えるが。
あ、あとカードがきかない。まぁ値段もあと2000円くらい安ければなぁと思うのだけど、ボクにとってお金を払っても惜しく思わない店のひとつではある。
04年2月訪問。再訪多数。
2006年08月08日(火) 17:38:51・リンク用URL
@satonao310