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京料理 八平
東京都新宿区荒木町3-6 第3ハルシオン2F
03-3341-3990
17.30〜23/日休(コース予約の場合は営業)
カード可
細い路地。焼肉ドロップキックの2階にひっそりある。
割烹。
やへい。
東京で本格的な京料理を食べるのはそこそこ勇気がいる。
まず、肩の凝る料亭風な店 & 相当の出費を覚悟しなければならない。
相当な出費のわりに、繊細な薄味のそれは東京の濃味に慣れた人にはたよりなく感じ、意外と満足感が薄い。そのうえ来ている客は高齢で肩書き高そうな人が多く、20〜40代は居心地が悪かったりする。実際敷居が高い店も多い。
うーむ、面倒だし財布が気になるからやっぱ敬遠しておこう…。
そんなことをお嘆きの貴兄に。
ここは福音のような店である。
まず、気軽でカジュアル。
荒木町の路地の2階にひっそりあり、店内は居酒屋風。
カウンター3席とテーブルふたつ。小上がりにもテーブルふたつ、という設えで、高級感はあまりなく、気軽で日常使いな雰囲気が溢れている。
次に、そこそこ安い。
ま、一般的な居酒屋ほど安くはないが、料亭風の店で数万払うのに比べたらずっと安い。
アラカルトでいろいろ頼んで8000円〜12000円。
お得なのはコースで、8000円、10000円のコースがある。もっと安いおばんざいコースもある。
旬の贅沢をしたいなら、ぐじ鍋コース(15000円)、松茸とはもしゃぶコース(15000円)などもあるが、これも相場を考えれば決して高くない。
そのうえ、単なる薄味ではない。
薄味・濃味で単純に物事は計れないが、でも、一般的に京料理は薄味。
もちろんこの店のも繊細な薄味なのだが、「わかりやすい薄味」というか、料理のポイントがしっかり主張してある薄味なので、東京の濃味に慣れた人でも理解がしやすいと思う(ボクは東京出身で、24〜38歳まで大阪勤務だったので、一応両方体験している)。
そして、場所柄もあってか若者でも歓迎してくれる。
ジーンズでもオッケーだ。
女将さんは着物で出迎えてくれるが、若者でも高齢でも対応に変化はない。メニューがわからなかったら丁寧に教えてくれるだろう。ある意味、京料理入門編としてとてもうれしい店になっているのである。
ボクが行った夜、予約の電話で申し訳なさそうに「カウンターしかあいておりません」という。
カウンター? 望むところだ、と出かけたが、女将が申し訳ながるように、入り口横でトイレ横、しかも荷物置きに使われている。
入り口横・トイレ横は気にならないが、こんなにいいシチュエーションを荷物置きに使うのはもったいない。
ボクはカウンターで板前さんや女将さんといろいろ話しながらメニューを決めていき、とても楽しかった。鱧やぐじをどう料理して食べるか、とかね。そういう楽しさがあるカウンターをもっと活用してほしいと思う。
印象に残っているのは、
新玉葱のすり流し(素晴らしい)
鰯梅煮(ちゃんとしてる)
明石蛸レモン(深いうまみ)
賀茂茄子田楽(大きいのに味が濃い)
鱧焼き(鮮烈)
ぐじ焼き(皮のカリカリと身のふわふわの二重奏)
合わせ味噌味噌汁(基本的なのにこんなにうまい)
湯葉あんかけご飯、(絶品)
あれ? ほとんど全部?(笑)
瀬戸内・若狭・明石から直送される魚だけを使っているとのこと。
もともと京都の割烹「八平」(閉店)の二代目だという店主だから、きっといい仕入れルートをキープしているのだろう。
帰るとき、女将は階段をおりて1階まで出て見送ってくれる。
いわゆる贅沢した感はないかもしれないが、身体の奥までホッとする、そんな京料理店である。
2006年6月訪問。
2006年08月10日(木) 7:49:16・リンク用URL




