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と村

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東京都港区虎ノ門1-11-14
03-3591-3303
18〜21.30
日・祝日の月休
20000円〜


割烹。京料理。

京都「嵐山吉兆」で13年修業した戸村仁男氏(千葉外房育ち)が作る京料理。
2007年春に赤坂から虎ノ門に移転した。カウンター6席と個室のみのシンプルな設えだが、接客用(ホール係)に着物の女性がふたりもいて気遣いしてくれる。カウンター内は戸村氏ひとり。厨房に若手がひとり(もうひとり奥にいたかもしれない)。

バンダナ巻いた戸村氏は昭和33年生まれ。ボクとそんなに違わない年齢だが独特の威厳があり佇まいがよい。
一見気むずかしそうに見えるが、実は非常に饒舌な方で(お客さんの話題の振り方によるが)、食材の話やレシピの話、修業の話などになるとニコヤカによく話される。そういう意味では、その話とともに料理が味わえるカウンターに座るのがよい。戸村氏、青森の赤石川(天然遡上)に毎年鮎を釣りに行くそうで、鮎釣りを趣味のひとつとするボクとしばし友釣りの話で盛り上がった。

料理は素材の味を極限まで活かした味わい深いもの。
派手さはないが滋味溢れ、シンプルな中に奥深さがある。

当日いただいた中では最初に出た「このわたの茶碗蒸し」にまずノックアウト。うますぎる。しばし目を閉じて味わう。
渡り蟹と生姜の飯蒸し、蛤と軽いジャブがあったあとに出た「京茄子の焚き物」の完璧さ。茄子でここまでの味にするか。なるほど素晴らしい。
道明寺で変化をつけたあと「寒もろこ」。絶妙だ。もう貴重品となったもろこだが、野趣と気品を両方余すところなく引き出している。食べ終わるのが惜しかった。
そして、からすみ餅、茹で赤座海老、タケノコ、焼き物と来て、〆の「半田そうめん」。これはそうめんもいいがツユが完璧。「いやぁ、この半田そうめん、ちょっと言えないくらい安く売ってるものなんですが、いろいろ試した結果これが一番いいと思ったのでお出ししてます」と戸村氏。スーパーで安価に買えるものを2万円のコースのラストに持ってきて、しかも「すごく安いもの」とサラリと言ってしまうあたりに、逆に「うまければなんでも使うぞ」という戸村氏の姿勢が感じられて良かった。実際おいしい半田そうめんだったし。
デザートのくず餅も良かったなぁ。

と、全品印象深いわけではないが、ポイントポイントにぐっとくる料理があり、満足度は高い。
木の芽を多めに使う傾向があり多少味が似てくるが、なんというか、全体でひとつの料理、という印象なのでそれもまた良し。コース内に大きな盛り上がりがあるわけではないのが弱みではあるのだが。

ただ2万円という値段からすると普通っぽい食材とさりげない料理が続くので、豪華さ・非日常性を期待する人には物足りないところもあるかもしれない。ある程度の余裕がある人で、しかもそれなりに食べ慣れた人向きの店であろう。20代30代にはここの魅力はわかりにくいが、50代60代になったら「こういう店を数軒知っていればもう後はいいや」となるような感じ。

お酒は〆張鶴のみ。
もう何種類かあっても良いとは思うが、料理との相性は良かったのでそんなに気にならなかった。
ちなみに冷酒は竹の器で供される。

料理はおかませのみで、2〜40000円。
まずは20000円で充分だと思う。


2008年4月初訪問。



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