トップ > おいしい店リスト > さとなおの行った店リスト【東京】〜洋食系(フレンチ、イタリアン、カレー、洋食…)
さとなおの行った店リスト 東京
洋食系(フレンチ、イタリアン、カレー、洋食…)
このコーナーは、ボクが実際に行ったレストランを記録したものです。
個人サイトの個人的食べ歩き記録です。ガイドでも評価でもありません。
ですので、読みやすさなどを考えずざっと一覧してあります。コメントも短く散漫なものです。ご了承ください。
ただ、この記録を利用して、あなたが行った店の感想とボクの感想とを比較することができます。そうして趣味嗜好がボクと合うか合わないかを調べ、趣味嗜好が近かった方は「さとなおの好きな店リスト」をご覧ください。店の選択により便利になっています(「このコーナーの使い方」参照)。
なお、自分の好き嫌いを相対化するために、店をラブ度で表しています。ボク個人の「お気に入り度」の目安として参考にしてください(味の評価でも店の優劣でもありません)。
また、古い訪問年月日の感想も出てきます。それはその時の感想。その後、当然、店は変化しています。それはご自分でお確かめください。住所・電話・営業時間などについても変わっている可能性があります(閉店した店もあります)。ご注意ください。
※ 下記をクリックすると各ジャンルへショートカットできます。
※※各ジャンルごとに「銀座エリア→丸の内エリア→赤坂エリア→六本木エリア→渋谷エリア→恵比寿エリア→新宿エリア→品川エリア→浅草エリア」の順で店が並んでいます。エリア別に見たい方はこちらに戻ってエリア別をご利用ください。
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| フレンチ |
パストラル(銀座)
東京都中央区銀座1-11-2ホテル西洋銀座2F
フレンチ。銀座の超高級ホテル「ホテル西洋」のメインダイニングというより、ソムリエ世界一の田崎真也氏が勤めるレストランといったほうが通りがいいかもしれない。田崎氏は超多忙ゆえやっぱりいなかったが、彼が管理しているワインリストは意外に貧相な装丁でがっかり。そろっているワインは良いものばかりだが、ほとんどが2万円以上。安くておいしいワインを紹介するのが私たちの仕事とまで言い切っている田崎氏らしくないワインリストである。若いソムリエは一所懸命ではあったがものすごく高いワインばかり勧める。4万とか7万とかのものを平気で勧める。どういう感覚なのだろう。サービスは全体になんかちぐはぐでスムーズさに欠けて感じられる。料理もちぐはぐ。工夫が随所に見られるわりにそれがインパクトにつながっていない。思い出に残る強さがないのが残念。
おしなべてこのレストランは印象が弱く中途半端だ。上品だが上級というわけでもないし、丁寧だが洗練されているというわけでもない。料理もサービスも環境もどこか腰が引けている。高い値段を取る高級店なのだからきちんとインパクトを出してほしい。なお、メニューの構成はおもしろかった。「カルト・ポーション」と「メニュー・ポーション」があり(ポーション=量)、少食の女性などはメニューポーションで構成できる。これは他店もまねしてほしいサービスだ。96年11月。※閉店
オザミ・デ・ヴァン(銀座)
東京都中央区銀座2-5-6/03-3567-4120/17.30〜24(土祝は12〜24)/日休/8000円〜
フレンチ。ワインバー。3階建で1Fはレストラン、2Fはブラッスリー、3Fはワインバーと一応なっているが料理・ワインともに共通らしい(コース料理は1Fのみ)。ワインの品揃えはさすがなもの。値段も抑えてあり気軽にいいワインが飲める。またオススメもコメントとともに充実しているから初心者でも楽しめるだろう。料理もよくまとまっていて、なかなかおいしい。ただ雰囲気そしてサービスがもうひとつなのが残念。全体に椅子を詰め込みすぎているかも。1Fは特にスペースが小さいので、料理がアラカルトでいいのなら3Fを希望し、カウンターでゆっくり飲んだほうが楽しいと思う。99年9月。
ベル・フランス(銀座)
東京都中央区銀座3-5-3銀座カネボウシグナスビル8F
フレンチ。この店のコンセプトは「繊細さ」だと思う。上品で美しい盛り付け。線が細すぎると感じることもある味付け。壊れものを扱うようにサービスする給仕人達。かゆいところに手が届きすぎるメニューとその説明…。すべて「繊細さ」を追及しているように感じる。ただそれがややもすると「弱さ」につながることがある。全体の印象、特に味の印象が「弱い」と感じた。新鮮な野菜を効果的に使った料理は歯触りもちゃんと計算してあり美味しいが、味の収束点が分散してしまっている。サービスは少々かしこまりすぎとはいえ気持ち良く優雅。もう少し砕けてくるとかなりいい。特筆すべきはデザート。「終わりよければすべてよし」、久しぶりに感動。チーズも20種類以上置いているしワインリストもなかなかのもの。繊細で美しい時間を過ごしたい大人のカップルにうってつけのレストランとしてお勧めしたい。もっとカップルが増えたらもっともっといいレストランになることだろう。96年8月。
※98年閉店。現在、シェフ、メートル共に「ラ・ロシェル南青山店」に移って元気に料理を作っている。
ヴァンピックル(銀座)
東京都中央区銀座4-3-4/03-3567-4122/18〜24/土祝16〜23/日休/6000円〜
フレンチ・バーベキューを標榜する。豊富なワインリストから選ぶワインを焼き鳥的バーベキューで楽しむ店。いや焼き鳥的というのは正しくないか。鳥ももちろんあるが、売りは豚のバーベキューなのである。どちらも香りがちゃんとあっておいしいが、まだ2000年12月に出来たばっかりというのもあるのだろう、高いレベルには行き着いていない。料理はまだまだこれから。豚の丸焼きなど面白いものもあり期待は出来る。ワインは、銀座で有名なワインレストラン「オザミデヴァン」の姉妹店だけあって、揃っている。銀座屋酒店の二階。01年1月。
久しぶりの再訪。店内ちょっと「生活感」みたいのが出ていて、ちょっと残念。もう少し清潔感を出して整理したほうがいいと思う。味は印象に特には残っていない。全体的にフレンチ・バーベキューというよりは「焼き鳥居酒屋」的になった感じ。サービスはまぁまぁいい。06年5月。
レカン(銀座)
東京都中央区銀座4-5-5ミキモトビルB1F/03-3561-9706/11.30〜14.30/17.30〜22/日休/20000円〜
フレンチ。8年ほど前に行った時より格段によくなった。特筆すべきはサービスで優雅だが適度にカジュアルで客を寛がせてくれる。気軽に声をかけてくれるし、こちらから声をかけやすい雰囲気なのだ。マニュアル的でないサービスも随所にみられ印象深かった。料理は力強く濃厚。かなりの美味。ただ「あ〜、うまかった!」と店は出たのだが帰りの電車で「ところで今日どんな料理食べたんだっけ」と思い出せないところがある。もうちょっと料理の印象が強いと完璧。古びて見えた内装も改善されたし、今が旬のフレンチレストランだと思う。96年7月。
ロテスリー・レカン(銀座)
東京都中央区銀座5-11-4中央区銀座5-11-4 銀座クレストビル1F/03-5565-0770/11〜23/日休/5000円〜
フレンチ。ロテスリーとは「ロースト料理専門店」のこと。高級フレンチ「銀座レカン」の姉妹店として1999年にオープンしたレストランだが、ロースト料理に的を絞り、昼から夜までぶっ通しで営業し、昼も夜も同じコース・同じ価格にし(正確に言うと昼はデザートがつくが)、と、かなり野心的かつ冒険的「志」で好ましい。高級店の二号店的に、単に値段を落とし看板で売る、みたいな店が多い中、このきちんとしたコンセプトワークは評価できるのではないだろうか(追記:このような形態を真似する店も増えた)。
料理もかなりしっかりしている。メニューは組み合わせ自由のプリフィックス・スタイルで、1皿2300円、2皿3800円、3皿5300円といった明朗な構成。2皿コースでも量は十分かもしれない。メインで選んだ「3種類の肉のロティ盛り合わせ」など、その火の通り方の完璧さにうなったほどである。高級店でもなかなかこうはいかない。2皿3800円のコースにしたが、かなり安く感じた。
サービスは「レカン」の教育の延長のような心地よさを感じた。手は足りてないようだが、捕まえさえすれば洗練された受け答えが待っている。高級すぎずカジュアルすぎず、ちょうどいい振る舞い。店内、かなり広く、開放感溢れている。全体に詰め込みすぎな感はあるが、この値段なら仕方ないだろう。ワインをコースの値段と同じくらいなものをもう少し置いてくれれば申し分ない。このような店が11時から夜11時までいつでも楽しめるようになったことに、フレンチの全体の潮流の変化を感じる。00年8月。
ビストロ・ヴォージュ(銀座)
東京都中央区銀座6-4-16花椿ビル2F/03-3574-2075/12〜14/17〜23/日祝・第2土休/5000円〜/http://vosges.cside.com/
フレンチ。2002年春に出来たばかりの小さなレストラン。カウンターとテーブルひとつしかなく12人で満席。とてもとても小さくて親密なので、わりと常連さんが陣取って居酒屋代わりに使っていたりする。料理はなかなかおいしいし、ご主人も暖かく接客してくれるので、確かに行きつけになったらとてもいい店かもしれない。スペシャリテの子羊のローストが1000円と値段も破格的に安い。ビストロだけどパスタもあったりする。わりと入り口がわかりにくいのも隠れ家風。花椿ビルの外堀通り側からは入れない。裏の数寄屋通りから入ろう。02年3月。
オストラル(銀座)
東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビル5F
フレンチ。上質なサービスと高レベル安定型の料理、落ち着いたインテリアで、銀座で人に安心して勧められる高級レストランである。メートルの佐藤氏がいた頃の抜きんでたサービスはいまはないし、料理は悪く言えば無難に近いものだし、インテリアも豪華と言うほどではないし、すべてにおいて一時の「オストラル神話」は影を潜めているのだが、それでもやっぱり平均的に高得点なレストランであることは間違いはない。フレンチ初心者でも安心して楽しい時間を過ごせるだろう。ランチは3500円から。夜はアラカルトのみだが、ハーフポーション(値段は1/3)をオーダーできるのがうれしい。並木通り沿い。01年6月。
※バーニーズニューヨークが入っているビルの6Fに移転した。移転してからは未訪。ランチは4200円からとなった模様。
銀座ストック(銀座)
東京都中央区銀座7-2-14/03-5537-1145/11〜16/17.30〜23/日祝休
ビストロ。「野菜の晩餐」というショルダーコピーがついている小さなビストロ。2003年11月19日に閉店した伝説の名バー「クール」(最後の日、ボクも飲みに行った)の跡地に出来た店で、クールの内装とカウンタートップを残してある。「クール」の跡地はラーメン屋なども手を挙げたという中、「クール」の価値をわかっているオーナーが店を出したということで、まずは拍手。ストックという店名にも「銀座の文化を少しでもストックしたいという気持ちが込められている」とあり、この場所の意味は継承されているようだ。実際、内装の一部とカウンターは「クール」のまま残っているが、店内はまるで違う設え。もう少し雰囲気を残した方が逆に良かったとは思うが、それは勝手な願いなのだろう。料理は少し線が細く、この店ならではの特徴があまり出ていない段階。野菜の丸ごとグリルとかあって野菜にこだわっているのはよくわかるが…。「クール」の跡としてプレッシャーはあるだろうが、なんとかこの店からまた文化を発信してほしい(それにはいまのままでは弱いと思うが)。昼はカレーも出す。04年9月。
ロオジエ(銀座)
東京都中央区銀座7-5-5/03-3571-6050/12〜14.30/17〜21:30/日祝休/25000円
フレンチ。1982年のMOF(フランス国家最優秀料理人賞)を受賞しているジャック・ボリーシェフの料理が食べられる銀座の名店。でもなぜか勢いがまったく感じられず全体に古いホテルみたいな眠たい感じが漂っている。
料理は素晴らしい。穏やかで静かに主張していて上品だ。年季のなせる技か。若手のシェフには出し得ない上品さ。落ち着き。それをおとなしいと呼ぶ人もいるだろうが、ボクは好きな料理群。特に魚のメインでいただいた「甘鯛のエテュヴェ ポテトのブーランジェール風」は忘れられない味となった。舌の上で決して暴れない、だけどこんなにも力強い…名品でした。サービスはそれに比べて無難で眠たい。ホテルでよく見受けられるサービスだ。丁寧だけどビジネスライクで心が弾まない。ひとつひとつのサービスは洗練されているように思えるしお皿を出すタイミングなど文句のつけようがない。が、楽しさがなかった。そのうえ寂しかったのは出店時。いままでテーブルにあまり来なかったギャルソンがひとり仏頂面でエレベーター前に来ただけ。せめてテーブル付きの人がくるべきだ。全体に「もてなし」が感じられずがっかりした。96年10月。
※以上は資生堂パーラーのビルにあった頃の評価。99年秋に資生堂本社ビル2Fに引っ越し営業再開。かなり評判いいので再訪したい。
ラ・マリー・ジェンヌ(銀座)
東京都中央区銀座7-12-5 貝新ビルB1F/03-3545-2060/11.45〜13.30(月〜金)/18〜22.30/22.30〜24(バータイム)/日休/5000円〜/http://www.lamariejeanne.com/
ビストロ。2003年9月末に開店したビストロ。銀座屋酒店にいた人やオザミ・デ・ヴァンにいた人などが開いたワイン重視の格安店だ。前菜1300円。メイン2000円程度、かつワインは3900円のものが中心という野心あふれるレストランだが、単なる安い店と思って油断してると痛い目にあう。料理もサービスもなかなかのレベル。銀座で格安でおいしいディナーを食べたかったらここはおすすめ。料理は安いなりに工夫とバリエーションがあり、ちゃんと楽しめる。ただし、量は値段なりともいえるが少し少なめ。ワインが安いし、品揃えもちゃんと考えてあるし、料理もきちんとしているので、普段使いっぽく使うのが正解。グラスワインも10種ほど揃えているので、ワインバーみたいにカジュアルに一杯という手もいい。04年10月。
マルディ・グラ(銀座)
東京都中央区銀座8-6-19B1F/03-5568-0222/18〜24/6000円〜
フレンチ。銀座のワインバー「グレープ・ガンボ」で腕をふるっていた和知シェフが開いた店。「グレープ・ガンボ」でカウンターに座って彼の調理を見るのが好きだったボクとしては見逃せない店だ。
シェフのガツン系の力強い料理は健在で、前の店からあるメニュー(例えば香菜爆弾)に、タジンやクスクス、ピンチョスなど、フレンチの枠を越えたメニューが加わり、食べ好き達には応えられない「うまいもの屋」に仕上がっている。量も多い。前菜にフォカッチャとピンチョスとフライドポテトを取ったら、小食のヒトならそれでお腹いっぱいになるかもしれない。魅力的なメニューがずらりと並んでいるのでいろいろ食べたい向きはサービス人とよーく相談して決めよう。サービスは個人的にはちょっとニューヨークを感じて心地よい。ユニフォームのせいかな。狭い店なのだが食べる快感に溢れており、食べるのを楽しむ人とわいわい乱雑に食べたい感じ。ちなみにワインの品揃えは「グレープ・ガンボ」に比べると見劣りがする。選択肢がもう少しあるといいなぁと贅沢を思う。なお、マルディ・グラとは英語で言うと「Fat Tuesday」。謝肉祭の最終日のことらしい。「さぁ腹一杯食べろ!」と言わんばかりのネーミングで良いね。02年9月。
4ヶ月ぶりに訪れたら各皿の量が少しずつ減っていた。気のせいかな。ドドンと豪快に盛られているイメージがあるだけにちょっと残念。03年1月。
味的に以前の迫力が感じられない。少し残念。06年4月。
パプリカ(銀座)
東京都中央区銀座8-10-4 和孝銀座ビルB1F/03-5568-5667/18〜26/月祝休/コースは2100円から。おまかせコース6300円。
ビストロ。La Carbonade et Bar A Vin PAPRICA。誠実な炭火焼きビストロ&ワインバーで、全体に赤めのブラウンのインテリアがクラブ的なイメージを醸し出しているが、わりと落ち着く。元クラブを居抜きで借りたのかも。料理は、比内地鶏、豚肉、仔羊、魚介、有機野菜などの炭火焼きの他、クスクス、コパなども揃う。アミューズの白エビ、前菜で食べた白レバー、ブラウン・マッシュルームや塩トマト焼き、タスマニアの仔羊や比内鶏、どれもとても丁寧な調理でおいしい。炭火焼きは特に注意深く焼いているのがカウンターから見え、食欲をそそるし、料理人に対する信頼感も出る。ワインは料理に合うものがセレクトされていて、相談しながら頼むと良い感じだが、もう少し値付けが安くてもいいかもしれない(銀座という立地上仕方ないという説もある)。コの字型カウンターで全30席弱。ディナーコースはデザートつきで5000円を切り、おまかせも6000円ちょっととリーズナブル。深夜までやっているので、二軒目使いにも良い。05年1月。
マノアール・ダスティン(銀座)
東京都中央区銀座8-12-15/03-3248-6776
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
アピシウス(有楽町)
東京都千代田区有楽町1-9-4 蚕糸会館B1F/03-3214-1361/11.30〜14/17.30〜22/日休/20000円〜
フレンチ。一時期日本のナンバーワン・レストランとの評判を欲しいままにした名グランメゾンである。ボクは40歳になってから行く店と決めて(だってそれなりの年齢が似合う店と思ったから)、ずっと我慢して我慢して、今回初めて行ったのだが、結果としては「もっと早く行っておけば良かったぁ(涙)」であった。それは残念ながら「良かったから」ではない。高橋シェフ中本ソムリエなど、錚々たるスタッフが抜ける前に行っておけばよかったな、という意味である。後悔である。もちろん初めて行ったのだから以前と比較はできないが、「名声を欲しいままにしたあのアピシウスがこの程度のはずがない」と思うのである。
といっても、料理もサービスも内装も全然悪くはない。料理は仕入れた素材の良さを最大限に活かしたもので、特にメインでいただいた鳩のローストなどいままで食べた鳩料理の中で最高の出来であった。デザートも素晴らしい。ただ、突き出しも前菜も実に普通だったし、全体に無難な印象は拭えなかった。美味しいのだが楽しくない。そんな感じ。サービスは洗練されていて丁寧だしよく気がつく。でも心からの笑顔というようなものが一回も見られず、慇懃無礼なホテル的サービスを十二分に受けた後に感じる居心地悪さみたいなものがあとに残る。そつなくお客をもてなしてくれるが、親密さや温かみが微塵もないのだ。ビジネスライクすぎる、とでも言おうか。
内装は豊かで暖かく、そして清潔。高価な絵画がそこらじゅうに掛かり目を楽しませてくれる。良い感じで古くさくなってきておりこれからが楽しみ。照明をもう少し暗くすると雰囲気が格段によくなると思うが、お年寄りのお客さんもいらっしゃるしこのくらいが無難なのか…。そう、全体に無難なホテルレストラン的なのだ。うまいし気持ちよいが楽しくない。そして高い。これなら一流ホテルのメインダイニングに行くのとあまり変わらない。
ちなみに、コースメニューを要求するまでアラカルトメニューしか渡されない。基本的にアラカルトを頼んでね、という店のようだ。また、ワインリストは壮観。絶対的にはかなり高いリストだが、保存や品揃えを考えれば相対的には安いリスト。ワイン好きのお金持ちが「ワインバー」として利用するには最高の空間かもしれない。
アピシウスはひょっとすると「守りに入ってしまった」のかもしれない。この店がプライド高く攻めに出たら別の次元に生まれ変わるのではないだろうか。そんなポテンシャルは十分感じたが…。01年8月。
S(新橋)
東京都港区西新橋3-15-12/03-5733-3212
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
牛かつ おか田(新橋)
東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビルB1F/03-3575-0440/11.30〜14/¥xA018〜20.30/土日祝休
洋食。ビフカツ中心。いわゆる行列の店で昼時はいつもすごいが「30秒で揚がるのでお待たせしません」と書かれているように回転はいい。高温で短時間、レアで揚がった牛かつは(関西勤務が長かった)ボクにはごく普通のもの。おいしいが衣が脂っこくビーフの香りを邪魔している。ワサビはよく合うが…。牛かつ丼はマヨネーズを格子状にかける。味的にはTOO MUCH。スナックみたいな店内は親密だしサービスも上々。人気の高い店なので確認のために数回行ったが、やっぱりボクには合わないようだ。05年7月。再訪数回。
ポトフ(築地)
東京都中央区築地7-15-11(97年4月16日より)/11:30〜14:00/18:00〜21:30/日昼・月休/10000円
フレンチ。以前、新宿のフジテレビ下通りにあり、フジテレビ関係者を相手にしてきたレストランのようだ。フジテレビ移転に伴い築地7丁目に移転。メートルがほとんど一人でサービスに当たる。そのぶっきらぼうで率直すぎる語り口は常連さんには気持ちがいいかもしれないが、一見の身としてはかなりとまどうものがある。コースも「7500円のにしてくれ」という態度が見え見えで5000円のにしたら露骨に嫌な顔をした。コースのメインは選べるのに聞いてこず、勝手に子羊に決められていた(鴨が食べたかったのに)。ワインリストは華やかで立派な品揃えなのに実は店に置いているワインは数少なく「前日に言っていただければご用意できます」とのたまう。で、ワインリストに値段が書いていない。…全体に「この店に慣れていない客の方が悪い」って感じ。かなり印象が悪い。料理は、焼き加減はなかなか上手のようだがソースなど特に工夫しているわけでもなく新鮮味は薄い。ま、良くも悪くもメートルの彼を気に入るか入らないかで店の印象は大きく分かれることだろう。97年3月。
築地に移転して初めて行ったが、メートルを気に入るかいらないかで印象が大きく分かれる店であるのは相変わらず変わらない。ただ、ランチの質と量は値段に比して抜群。味も焦点がちゃんと来ていた。メートルも少しアクが抜けたかな。全体にいい方に変化している印象を受ける。01年10月。
備長kan(新富町)
東京都中央区新富1-5-6/03-3551-5727/12〜14/17.30〜24/日祝休/7000円〜
フランス料理&焼き鳥。新富町の路地にひっそりとある古い一軒家を利用した店。フランス国旗が目印で、フランス料理を標榜しているのだが、焼き鳥屋でもある不思議な店だ。一階はカウンターと小さな座敷、二階にも座敷がある。座敷があることでわかるようにほとんど和食な感じ。フォークも出ずお箸で食べる。焼き鳥は山形産「蔵王紅花」を備長炭で焼き上げた焼き鳥をホイップしたワサビと一緒に食べるのだが、なかなかうまい。夜のコースをおまかせで組んでもらったが、鴨・豚・馬の薫製で始まるそれは、スフレやらリゾットやらが出たあと、焼き鳥が始まり、最後は鯛を丸ごとグリルしたものが出たりして、意外性はあるがちょっとバランスが悪い構成だった。ただし「これで4000円のコース!?」と驚くくらいは量も質も高い。飲み物にワインを薦めるわりに品揃えは少なく高いのが難。料理は安いのにワインを飲むと結局高くなってしまうのだ。志が高く冒険心のあるご夫妻が楽しんで経営しているようだが、焦点をぼかしケレンが勝ちすぎるといい客がつかない気がする。新しく変わったことが好きな客は集まるだろうが。有楽町線新富町駅2番出口から徒歩3分。02年4月。
オーグードゥジュール ・ヌーヴェルエール (丸の内)
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング5F/03-5224-8070/11〜15/18〜23/無休
フレンチ。新丸ビルにあり、窓外には東京駅(ボクが訪れた時は駅舎工事中だったが、工事が終わればキレイなライトアップになるはず)。景色もよくサービスもよく料理も繊細でまぁまぁ。デートなどに向く良店だと思う。店内は適度に狭く適度に暗くて親密。料理は決してインパクトが強いものではないが、優しくて工夫が効いている。スペシャリテの「鮭のマリネ」が良かった。いい意味で会話も景色も邪魔しない。でもほぅっと溜息をつく。たぶんそういう落とし処を狙った料理だろう。
店名からわかるように、日本を代表するサービスマンのひとり岡部さんの「オーグードゥジュール」の支店である。このグループはどんどん支店を作っているが、岡部一己さんが関わるだけにサービスの教育は徹底している。ただ、この支店に限っては、一歩踏み込んで客を喜ばせる感じはなく、そつのないサービスに終わってしまったのが残念かな。新丸ビルという観光立地を考えると、そつがないというのは狙いかもしれないけど。ホテルのメインダイニングみたいな無難さがある程度要求されると思うから。08年11月。
オザミ・トーキョー(丸の内)
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング35F/03-5220-4011/11〜15.30/17.30〜24/無休
フレンチ。ワイン・バー。銀座の「オザミ・デ・ヴァン」の支店で、あちらよりずっとレストランっぽいが、ワインバーとしても使える。東京駅前の丸ビル35Fにあり、24時まで営業しているので何かと重宝するだろう。新幹線に乗って帰る人にも便利な店。
この店は夜景が素晴らしい。窓際のテーブルは外向きの二人用席になっており、夜はカップルで埋まる。他のテーブルも窓から離れるに従って段が高くなり、どの席からも夜景は楽しめるように作ってある。ワインを夜景と共に楽しむ、というコンセプトがきっちり伝わる店作りだ。ワインは15000本揃えているそうで、ワイン・リストはなかなか壮観。それなりの高いが、逃げ道もあり、ちょっと飲みにも使える。料理はフレンチでコースは6000円からあるが、チーズや一品とワインを合わせるのもあり。意外と、と言っては失礼だが、味はしっかりしている。なかなか高水準。サービスも若手中心によく気がつく。テーブル席は少し詰め込みすぎのところがあって落ち着かない部分もあるが、そういう方のために個室もある。ここの個室はちょっとしたビジネス・ディナーにも向くだろう。06年12月。08年1月。
VIRON(丸の内)
東京都千代田区丸の内2-7-3 トキア1F/03-5220-7288/10〜21/無休
ビストロ。ブーランジェリー/パティスリー/ブラッスリー。渋谷にある本店の支店。昔ながらのバゲット「レトロドール・バゲット」を作っている製粉メーカー「ヴィロン」の直営店。本場パリでも本物のバゲットは長く失われていて、1960年代から機械こねとそれに耐えるアメリカ産やカナダ産の強力粉が席巻していたのだが、近年それが見直され「昔ながらのバゲットの味を取り戻せ」といろんな運動が起こり、いまや完全に復活した。そこで使われたのがフランス産小麦粉「レトロドール」。そしてそれを作っている製粉メーカーが「ヴィロン」なのである。
渋谷店と同じく、パンの小売りとレストランを兼ねていて、パリの雰囲気もあり、場所柄いろいろ使い勝手も良い。なのでわりとよく使うのだが、いつも思うのは価格が高いこと。ふたりで行って前菜2皿とメイン1皿で十分だし、味は意外と良いのだが、ワインが7000円からと高いこともあり、ふたりで20000円くらいしてしまうかも。もっと気軽に食べられる雰囲気なだけに残念だ。ランチも高い。ワンプレートにバゲットもらって1400円くらい。スープとかとってコーヒーとると3000円弱。いい店なのだけど、高い印象がどうしても抜けない。08年12月。
グットドール・クラッティーニ(丸の内)
東京都千代田区丸の内2-2-3 丸の内仲通りビル1F/03-6212-6882/12〜14/18〜22.30/日休
イタリアン。横浜君嶋屋が営むワインバー「グットドール」と、倉谷シェフの人気南イタリア料理店「クラッティーニ」。この上質なふたつの店のコラボとして人気だった「グットドール・クラッティーニ」が西麻布から丸の内に移転してきた。隣には「横浜君嶋屋 丸の内店」があり、ワインを売っている。厨房には倉谷シェフ。ソムリエには(一部で超有名な)マッキー。立地も含めて最強布陣に近い。
期待たっぷり訪問したが、内装は意外と普通のカフェっぽく、料理もそんなにドキドキしないものだった。もっといい意味でエロい店に仕上がっているイメージだったのだが、わりと素っ気なく楽しさが足りない。「冷たい桃のスパゲティーニ」「とっておき、生うにのスパゲッティ」「キャベツ畑のスパゲッティ」「仔羊Tボーンのロースト」とおいしい料理はあったが、最後までノリ切れないで終わってしまった。再訪時も同じ。相性かな。ワインはさすがに安価で質がいい。チーズもなかなかの品揃え。サービスは明るい。CPもよい。でも最近こういう店多いからなぁ。もっと本格派を狙ってもらいたかったかも。07年2月。07年7月。
シェ・イノ(京橋)
東京都中央区京橋2-4-16 明治製菓ビル1F/03-3274-2020
フレンチ。以前は長く「京橋3-2-11第百生命ビル1F」にあった有名店で、弟子を多数輩出している井上旭シェフの旗艦店でもある。1996年ころ、まだ第百生命ビルにあったころに訪れたことがあったが、その時の印象が悪すぎてずっと再訪していなかった。典型的社用族用のレストランでどうにも気分が悪かったのだ。でも、京橋2丁目の明治製菓ビルに移ってとてもよくなったと聞き、2005年8月に再訪。そして驚いた。とても良い店になっていたのである。
インテリアはサロンからグランドメゾン系になり、クラシックな料理は味に磨きがかかり、いまひとつだったサービスは改善され(まだちょっと余所余所しいけど)、社用族ばかりだった客層も変わった。「トリュフ入りラビオリ マロンの香り」や「フォアグラのパイ包み」、「仔羊のパイ包み焼き マリアカラス」などの名作も相変わらずめちゃくちゃうまい。というか、世の中が全体に淡い味付けになった今、逆にここまでどっしりクラシカルな方がエッジが立って感じられる。
天井の高いホールは(席にも寄るけど)とても気持ちがいい。華美すぎず無機質すぎず、ちょうどいい感じ。サービスも秀逸。グランドメゾン系の慇懃無礼もなく、親しみが持てるものだった。96年7月。05年8月。
京橋ドンピエール(京橋)
東京都中央区京橋2-3-4/03-3242-0141/11:30〜14:00/17:30〜21:00/日休/6000円〜
フレンチ。フレンチと洋食屋の中間って感じの店。コースを食べると完全にフレンチ。でもオムライスなども給するところが洋食屋っぽい。日本人独自の欧米食の楽しみ方を丁寧に考えた結果と思われる。そこらへんの視線がとても温かいレストランだ。料理も古典的なものをしっかり丁寧に作っている。安心して身を任せられる味。ワインも良心的な品揃え。サービスも手堅く丁寧。全体に「丁寧」なのだ。気取り勝ちなフレンチレストランが多い中、見栄を張らず実を取る姿勢がここちよいフレンチ洋食屋である。97年11月。
雑誌「danchu」の欧風カレー部門で一位に選ばれたカレーライスであるが、率直に言ってよく出来たホテルのカレー、という感じ。欠点はまるでないが印象にも残らない。丁寧に作ってありおいしいのだが「ふーん…」程度の感想であった。付け合わせのサラダはさすがにドンピエール、おいしい。昼は1500円で食べられる。夜は高い。00年11月。
オー・グー・ドゥ・ジュール・メルヴェイユ(日本橋)
東京都中央区日本橋3−8−13/03-6202-1991/11〜13.30〜17.30〜21/夜コース6500円〜
フレンチ。麹町のフレンチ「オー・グー・ドゥ・ジュール」の姉妹店として、日本橋高島屋の近くにオープンした。白と黒と間接照明で構成されている店内は清潔で落ち着ける。小さな店だが狭い印象がないのはそのインテリアのせいかも。料理はインパクトに欠けるものの上品で繊細。ブーダンノワールのパルトロー包みやイトヨリのポワレが印象に残っている。ただもう少し強さは欲しい。麹町店はサービス人がオーナーでその細やかなサービスが売りでもあるが、こちら「メルヴェイユ」はまだこなれていない。笑顔、気遣いなど過不足ないが、もう一歩進んでこちらを楽しませるサービスまでにはまだ遠い道のりが必要な感じであった。全体に安定したいいレストランという感じ。比較的わかりにくい場所なので注意。04年11月。
ル・マエストロ・ポール・ボキューズ・トーキョー(赤坂)
東京都港区赤坂1-12-32
フレンチ。サントリーホールのまん前にある、フランスの超有名店「ポール・ボキューズ」の支店。当日、ある会への参加だったので特別おまかせ料理を食べたから一般化はできないのかもしれないが、料理自体はそんなに印象に残るものではなかった。スペシャリテの雲丹卵も期待したほどではなかったし、メインの仔牛頬肉のクレピネットは臭味が悪い方に転んでいてイマイチだった。市川シェフはこれからを担う若手の有望株。もう少し印象強くメリハリのある料理を期待したい。サービスは洗練されていて感じが良い。なお、チーズの充実には目を見張るものがあった。楽しい。97年3月。
※その後、閉店。市川シェフは西麻布三丁目に「レストランW」を開いた。
レチュード(赤坂)
東京都港区赤坂2-21-10/03-3583-2121/11.30〜15/18〜21.30/無休/http://letude.com/
フレンチ。飯田橋のワイン・ビストロ「ラ・ターシュ」が赤坂に移転して「レチュード」となった。ワインが安く飲めて料理もそこそこだった「ラ・ターシュ」のコンセプトとはずいぶん違い、本格的レストランを狙っている感じ。店内は以前のカジュアルさは影を潜め、やわらかく上品な雰囲気で満たされている。なかなか美味しそうな空間だ。コースは5000円、7500円、10000円。アラカルトからセレクトできる方式。メニューはとても魅力的でどれも食べたく思い、皿数が多い7500円のにしたのだが印象に残る料理が少なかったのが残念。料理名・素材が魅力的なだけに落差が激しく感じられてしまった。みどりショップからの野菜が自慢ならもっと徹底的にそれを食べてみたいし、ジビエ類ももっと特徴を活かした強さが欲しい。新装オープンしてすぐ出かけたのでまだいろいろ落ち着いてないとは思うが、この店ならではのポイントがなく全体に印象が薄い。「ラ・ターシュ」時代は売りだったワインも、なんか普通の店っぽく平均化されてしまった印象。応援したいのだが応援するポイントが見つからず歯がゆい感じ。03年2月。
ラ・トゥール・ダルジャン(赤坂)
東京都千代田区紀尾井町4-1ホテル・ニューオータニ内/03-3239-3111/17.30〜21/月休/30000円
フレンチ。フランスの超有名店の支店。鴨料理であまりに有名だが、全体に特に強いインパクトを感じない料理だった。鴨はナンバー付きで出てくるのだが、印象に残らない味で残念。雰囲気はさすがに超豪華。エントランスの長い廊下は両側に世界の有名人のサインが貼ってあり、気分は高まるがちょっと嫌みでもある。店内は天井が高く、調度品も豪華のひと言。接客はめちゃめちゃ丁寧。志と気位が高いサービスで素晴らしい。料金的にはかなり高いので再訪意欲はなかなか湧かないが、一生に一度の記念日とかならうってつけかもしれない店。安定感あり。1994年3月。
ラ・ベル・エポック(赤坂)
東京都港区虎ノ門2-10-4 ホテルオークラ別館12階/03-3505-6073/11.30〜14/17.30〜21(土日祝は夜のみ)/月休/20000円
フレンチ。ホテルオークラのメインダイニング。びっくりするのはサービスである。丁寧親切、細かいところに実に良く気を遣ってくれ、距離感も抜群。笑顔にも溢れているし適度にカジュアルだ。久しぶりに本物のサービスに触れた気がする。よく訓練されていて、かつ「私たちは日本一のホテルのフレンチのギャルソンなのだ」という良い意味での高いプライドが感じられる。高級フレンチということでちょっと入っていた肩の力がすぅっと抜けていく。くつろがせる、とはこういうことを言うのだな。
そしてそのサービスを包み込む空間も(ここまで徹底すると)素晴らしい。アールヌーボー調で統一されたそれは、古さも味になり、悪趣味寸前とも言えるものがすべていい方に転んでいる。というか、こういう古さを維持したレストランが日本には少なすぎるのだ。バブル期に建て替えすぎたせいである。そういう意味で貴重なインテリア。広々とってあるテーブルまわりもなかなか良い。ステンドグラス状に仕切られた半個室は(ホテルの用途としてよくある)ちょっとした会合などにもちょうどいいだろう。
このように、プライドと歴史を感じさせるいい店なのだが、弱点は料理である。街場のフレンチのレベルが格段に底上げされたいま、ここより刺激的で美味しい料理はちまたに溢れてしまっている。もちろん美味しくないわけではない。美味しいのだが、奔放に工夫し流行を取り入れ個性を打ち出した他のフレンチと闘うにはちょっと弱すぎる。というか、やっぱりホテルフレンチは誰にでも美味しく思われる無難さが求められるだろうから仕方がないのだ。それがちょっと気の毒に思えてくる。
でも、この店の存在意義は「このままで高レベルで安定し続けること」なのだろう。街場のフレンチは不安定だ。なくなるのも早いし味は流行によって左右されていく。でもここに来るときっと20年後でもこの味がこのまま味わえる、そんな安定感。それはそれで移り変わりが早い日本においては至極貴重。また年を取ったらゆっくりここにフレンチしに来たい。そんな想いで店を出た。01年8月。
オステルリー・スズキ(赤坂)
東京都港区赤坂5-4-17/03-3585-6080/11.30〜14/18〜22/日祝休/6000円〜
フレンチ。親密でおいしいオステルリー。Hostellerie(オステルリー)とはフランス語で田舎風高級料理店のこと。この店は別に高級店ではないが、ブルゴーニュ地方の郷土料理を中心に実直に作って出してくれるレストランである。鈴木シェフはベルナール・ロワゾーがいたころの「ラ・コート・ドール」でシェフ・ド・ポワソン(魚料理担当料理長)を務めた方で、水の料理と称された数々のスペシャリテもメニューに載っている(それだけで組み立てた8400円のコースもある)。やさしそうでいてガッツリもしていてちょうどいい感じの料理群。少し印象が弱いお皿もあるが心が温かくなるような料理である。あえて言えば店内にどこか生活感があり、ディナーのわくわくが足りないのが難点かなぁ。インテリアの問題か整理の問題か。あともう少し料理の印象が強いともっといいレストランになると思った。サービスの録澤さんの感じがとても良い。応援したくなるタイプの店。06年6月。
カナユニ(赤坂)
東京都港区元赤坂1-1/03-3404-4776
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
北島亭(四ツ谷)
東京都新宿区三栄町7/03-3355-6667
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
オテル・ドゥ・ミクニ(四ツ谷)
東京都新宿区若葉1-18/03-3351-3810/12:00〜14:30/18:00〜21:30/月休/25000円
フレンチ。有名な三国シェフが腕を振るう四谷の一軒家レストラン。なんかここら辺はミクニ村みたいになってしまった。カフェにブティック、そして本体のレストラン。村の中を通ってレストランに向かう客の感想はただ一つ「儲かってんだなぁ…」。メニューの値段の高さを考えると胸中穏やかではない(単なるひがみ)。ただ抜群の環境を客のためにそろえているという意味ではたいへん評価できる。客は非日常を豊かに体験できる。ウエイティングバーも独立していて雰囲気良く、そこからダイニングに向かう廊下は厨房に面していて、三国シェフが忙しそうに働く姿を見ながら通るのは期待感を盛り上げる意味でたいへん有効。
サービス陣はカジュアル。かゆいところを気付いてくれないサービスで、経験豊富なメートルが一人いれば改善されるのにと思う。料理はコースは15000円のみ。後はアラカルトになる。で、アラカルトは、とメニューを見るとこれがべらぼうに高く設定されており自腹族にはなかなか手が出ない値段帯だ。これはまさしく「コースを頼め」と言っているに他ならない。で、コースを頼んだ。全体に軽い作り。なんか核がないままに「あれ、もう終わり?」という印象。コースを食べただけで有名シェフの腕をどうの言うつもりはないが、もう少し料理に驚きがほしい。三国シェフの味を楽しみに来る客ばかりなのだから環境よりまず味に力を入れてほしい。96年11月。
その後ミクニはご存知の通り他店舗展開し、いろんなところに店を出した。旗艦店であるこの店がどう変わったか、興味はあるのだが怖くて行っていない。
オー・バトー・イーヴル(番町)
東京都千代田区一番町23-2/03-3261-0400/12〜14/18〜21.30/日祝休/10000円
フレンチ。外観、内装共にパリのビストロの趣。広い店ではないが雰囲気はなかなかいい。料理も丁寧で工夫があり、フランス人の常連が多いのもうなずける。その日食べた料理の中では、クスクスを上手に付け合わせた仔羊がおいしかった。こんなさりげない店がどんどん増えると東京という街も魅力的になるなぁ。95年6月。
スクレ・サレ(荒木町)
東京都新宿区荒木町9-7ナオビル1F/03-3351-8741/12〜14/18〜24.30/日曜昼休/6000円〜
フレンチ。コストパフォーマンスに優れたレストラン。安く楽しくお腹いっぱい料理を楽しみたい向きにはとってもオススメする。営業時間も遅くワインも安いので、遅い時間にワインと一皿、みたいな使い方も出来る。全体に若い人を意識したつくりで、それはインテリア、サービス、営業時間、そして量もたっぷりな料理にあらわれている。内装は明るくポップだがちょっと書き割りのようで安っぽさは否めないし、サービスもメートルがひとりで実に良くこなしてはいるが決してかゆいところに手が届くサービスとは言えない。値段から考えると仕方がないかもしれないが、もうひとりサービス陣が増えるだけでずいぶん違うと思う。料理はとてもいい。塩がよく利いたメリハリある味付けでなかなかインパクトがあり量もたっぷり。若い人にはうれしいだろう。いや、ある程度の年齢の方にも、無難でつまらない料理が多い中、とっても主張を感じて面白いだろう。ちょっと遅めの時間に強い料理を気軽に食べたい…なんてとき、このレストランは最適の選択である。が、ちょっといい食事をしたい、記念日である、勝負の日である、といったときにはちょっとカジュアルすぎるかもしれない。00年1月。
ラリアンス(神楽坂)
東京都新宿区神楽坂2-11/03-3269-0007/11.30〜14/18〜21.30/土日祝休(土日祝はウェディング使用)
フレンチ。基本はウェディング・レストラン。店名の「L'Alliance」自体が「結婚指輪」という意味である。つまりはそういう雰囲気の店。長い専用エスカレーターを上がるアプローチ。豪華なエントランスと受付。広くお洒落なホール。高い天井。人数多いサービス陣…。ウェディング用に意識された花嫁花婿が降りてくる階段もあるし、プロジェクターやスクリーン、ピアノなどの準備も万端。キッチンがガラス張りで見えるのも楽しい(これは曇りガラスに変化する)。なかなかお金がかかっている。
まぁ個人的には、この手の空間や環境にはあまり驚かないし、大箱は決して好きではないが「神楽坂の坂の途中にこんな空間が!」という驚きはある。ここまでやれば素晴らしい。結婚式に向くということは、記念日の食事なんかにも向くし。意外とこういう空間、東京に少ないかも。
で、休日のレストラン披露宴の宣伝のためだと思うが、平日にランチを実にお得に営業している。なんといっても3900円のコースがすごい。税込み・サービス料なし。ドリンクが2杯つく(食後のお茶以外に2杯。もちろんワインOK)。で、前菜・魚・肉・デザートのフルコース。味も盛りつけもなかなか。量もたっぷり。プラス550円すればデザートは「ワゴン取り放題」にもなる。プラス200円でハーブティ・ワゴンも来る。女性大喜び。ちなみに5000円のコースもお得。3900円のとの違いはアミューズとスープ、グラニテまでついて、最初からデザートがワゴンサービスなこと。もちろんドリンク2杯つきの税サ込み。
環境や雰囲気は抜群だし、サービスもレベル高い(ウェディング用に教育しているせいだろう)。これでこの値段なら、そりゃ人気になるはずだ。ちなみにこのレストラン、ワイン持ち込みも4000円でオッケーらしいので、いいワインを持ち込んで友人たちと大勢で、という使い方も出来そうである。あえて言うならパティシエが弱いかな。ここまで女性向け&記念日向けにしてあるなら、デザートにもっともっとチカラを入れて驚かせて欲しいかも。08年4月。
ラ・ターシュ(飯田橋)
東京都千代田区飯田橋1-12-7 ニッシンMSビル1F
フレンチ。東京でも屈指の「ワイン・ビストロ」。安くそれなりの料理で、とても充実かつリーズナブルなワインを楽しめる。ワインが好きな方にはたまらない空間ではなかろうか。とにかくコストパフォーマンスがいい。コースは3500円と4300円。アラカルトから選択する方式で、選んだ料理によっては「+1200円」とか足し算していく。とても納得のいく方式だ。食前酒も水もエシレ(高級バター)も値段が明記されていて大変好感が持てる。そのうえこれだけワインの品揃えがよく、安いのだ(4000円台からいっぱいある。銘醸ワインも相対的にかなり安い)。実に充実としか言い様がない。しかし、もしあなたがワインを飲めないのであれば、当然このレストランの価値は半減する。独立して料理・サービスだけを論ずればどうしても見劣りしてしまうからだ。料理は全体にポイントが絞れていない味で残念。値段を考えたとしてももう少しメリハリが欲しい。サービスも寂しいもの。丁寧で誠実ではある。でも各テーブルに目は届いていないし、ワインが売りの店なのに若いサービス人はあまりにワインのことを知らないし。97年10月。※閉店。
フォー・グレイン(飯田橋)
東京都千代田区飯田橋3-10-8ホテルエドモント/03-3237-1111/11.30〜14.30/17.00〜21.30/無休/15000円
フレンチ。飯田橋のエドモントホテルの1階にあるレストランで奥のほうの席は半個室。変わった作りだ。全体に丁寧だが真心がない応対で「もてなす」という単語を知らないのではと思わざるを得ないサービスが残念。お皿の「運び屋」としては良く出来ていたけど。フランスで一つ星を獲得して凱旋した中村シェフの料理は古典的で力強い。著書「ポアルの微笑み」を読んで期待していったのだが、しっかりしたソース、きれいな盛り付け、安定感ある味付け、どれもさすがにレベルが高い。普通の料理なのにどれも美味しいのだからたいしたものだ。だが目新らしさはなく、なんか慣れちゃっている感じ。「とっても美味しい無難な料理」とでもいおうか。インパクトはなかった。96年8月。
オー・グー・ド・ジュール(市ヶ谷)
東京都千代田区四番町4-8/03-5213-3005/11.30〜14/18〜21.30/月休/7000円〜
フレンチ。2002年10月に出来た新店。「京橋ドン・ピエール」「ブルギニヨン」などで支配人をしていた岡部氏がオーナーで、シェフはオストラルで料理を作っていた中村シェフ。サービス人がオーナーという形態は日本ではまだ珍しいが、サービス人の視点で練られたこの店は実に居心地がよく、食事にとって大事なのは「いい時間を過ごせること」という基本を思い出させてくれる。旧日本テレビ本館近くにあり、日テレが汐留に移ったあとは少し閑散としているが、このレストランだけはいつも満席。予約がとれない店として有名になりつつあるようだ。
店内は決して大きくなく、岡部氏がひとりで見渡せて手が回る限度を守った感じ。料理は派手なものはなく基本に忠実でしっかりしたもの。ちょっと無難かなぁというギリギリな感じで、これはこれで逆にくつろげる感じ。コース値段もランチ2500円〜、ディナー5000円〜と、かなり安めに押さえてあるので納得感がある。サービスはさすがなもの。岡部氏の笑顔が食卓を常に明るくしてくれる。女性に人気なのも頷ける。ただ、岡部氏がなんでも取り仕切ろうとしてしまうので、彼がフロアにいない時はちょっと困る(若手もいるのだがなんかおどおどしてる)。ボクの入店時、彼がちょうど厨房に行っていたようで、ずっと入り口でボンヤリ待つ羽目になった。また、店の大きさもあるのか、ずいぶんと声が反響する。だんだんビストロのような賑やかさになっていってしまい(女性団体客が多いことも理由のひとつ)、静かに記念日を楽しみたいという方にはちょっとつらいかもしれない。03年10月。
リヨン(市ヶ谷)
東京都千代田区九段北4-3-27
フレンチ。安くおいしいフレンチが食べたいなら候補に入れるべき店である。料理は優しく丁寧。シェフの人柄がしのばれるような誠意あるお皿が続く。ちょっと焦点が来ていない気もするがコストパフォーマンスを考えればかなりのもの。サービスもしっかりしていてこのクラスでは水準以上だ。店内は現地のビストロ風で雰囲気がよい。オテル・ド・ミクニの系列店。系列としていろいろ制約はあるだろうががんばってほしいレストランだ。98年1月。※がんばっていた堂下シェフが辞め、店としての魅力は半減以下。※※2001年4月に閉店。
飯田橋カフェレストラン・ベルナール(市ヶ谷)
東京都新宿区市ヶ谷船河原町15東京日仏学院内/03-3260-9639/10〜21.30/5000円〜
フレンチ。六本木のブラスリー・ベルナールの姉妹店。日仏学院の中にあり庭に面しているので雰囲気も気分もいい。日仏学院だけあってフランス人が店員にもお客にも多くちょっと東京離れしている。味は普通。ただ安いハウスワインと雰囲気で味わうなら充分か。もう少し味にメリハリがついたらうれしいんだけどなぁ。98年1月。
LA CHASSE(六本木)
東京都港区六本木3-5-7/03-3505-6144/18〜26
フレンチ。「ラ・シャッセ」と読む。六本木の裏道にひっそりある隠れ家。暖炉があるフレンチで、シェフ自ら撃ってくるジビエが売り。暖炉もジビエも真冬が楽しいので冬に行くのがオススメ。昔、綱島にあったレストランで、シェフはその後さる実力者に見込まれて品川の「DEAN & DELUCA」を手伝い、その後いまの立地でレストランをするに至る。店に入るとカウンター。カウンターの左端に暖炉。右奥に水槽(新鮮な魚介類が泳いでいる)とテーブル席。そして厨房奥には秘密のカウンター席(綱島時代の常連さん用)もあって、なんだか不思議な造り。全体にとても暗く雰囲気は抜群。なんだかとても落ち着ける。前菜もメインもしっかり強い味付けでなかなかいい。この立地と雰囲気の驚きを含めて思わずヒトに紹介したくなる。たとえば二軒目くらいで誰かを黙って連れていくと、きっと驚いて喜んでくれるだろう。瑣末なことだがメニューを書いている女性の字が実にうまい。黒板の字もいい。上手な字フェチにはたまらない店でもある(笑)。06年2月。
ポワン・ドゥ・デパー(六本木)
東京都港区六本木4-4-2 六本木協和ビル東館B1F/03-5775-1488
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
まっくろう(六本木)
東京都港区六本木5-16-8 エジックハイツB1
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
オー・シザーブル(六本木)
東京都港区六本木7-13-10/03-3479-2888/12〜14/18〜22/日休/15000円
フレンチ。1978年開店。店名は仏語で「六本木」の意。ボクがフレンチを本格的に食べ始めた頃よく通った店である。シックなインテリアでこぢんまり気持ち良い。六本木の裏通りということで、場所のわりに静かに食事を楽しめる。オーナーの関根氏の元からキラ星の如く優秀な弟子たちが育ったことでも有名。勝又登氏、五十嵐安雄氏、川崎誠也氏、谷昇氏など錚々たるメンバー。現在も関根マダムがホールを仕切り、極上のサービスは健在。味的に唸ったことはあまりないががっかりしたことも一度もない。総合力で優れたレストラン。全体的にくつろげる、成長を怠らない古き良きフレンチという感じ。95年10月。
ブーケ・ド・フランス(六本木)
東京都港区六本木7-8-19/03-3497-1488/11.30〜13.30/18〜21.30/火休/8000円〜
フレンチ。ロワゾーブルーやターブルドコンマにいたマダム原田が旦那であるシェフと開いた小さなフレンチレストラン。マダム原田のつかず離れずの絶妙なサービスは健在で、店も親密な雰囲気。店の小ささがいい方に向いている。だが、難点は料理。印象に残るものがなかった。それなりにおいしいのだがインパクトがあまりない大人しいもの。名物の豚コースを頼んだが、どの料理もちょっと中途半端な印象で残念。もう少し期待したのだが。そのうち再訪してみたい。99年7月。
ル・レカミエ(六本木)
東京都港区元麻布3-2-3/03-3408-5044/11.30〜14/17.30〜22/月休/12000円
フレンチ。一軒家の洋館を改造してレストランにしている。全体にくすんだイメージの店内はちょっと暗くて楽しさがあまりないのが残念。味も特に印象に残らない。コストパフォーマンスも悪い。ボクには合わないレストランだった。94年8月。
グランデール(乃木坂)
東京都港区南青山1-19-7 クラインシュロス1F/03-3796-8083/11.45〜14/18〜22(祝日〜21)/日休/6000円〜
フレンチ。コストパフォーマンスに優れたバランスのいいレストラン。住宅街にポツンとあるという立地条件もあるのだろう、あらゆる層に受けることをよく考えたレストランのような気がする。お洒落な店なのだがお洒落すぎないし、親密な雰囲気なのだが親密すぎない。例えば、内装は白を基調にしているが、決して冷たい感じはしない。かと言って住宅街にありがちな親密すぎる空間でもない。くつろげるし、ゆっくり楽しめる。そして応用がきく。つまり、デートにも使えるし、夫婦の記念日にも使えるし、男同士や女性同士、もしくは(個室もあるから)子供連れにも使える。こういう店を一軒知っておくと便利である。
そういう幅の広いバランスの良さは、料理にもあらわれている。夜はメニューからいろいろ選べる形式の4500円のコースが基本。オードブルからスープ、メイン料理、デザートまで、4500円とは思えない質と量を楽しめるのだが、全体にとってもバランスがいい。お皿の上は実にキレイに演出されているが、味はいい意味で家庭的で安心できる。調理の仕方も素材も含めてヘルシー志向の料理だし、量も料理の流れも実によく考えてあると思う。サービスも、つかず離れず。これもバランスがいい。ワインの品揃えも全体にバランスが取れている。総じて、4500円で得られる時間としてはかなり満足が行くと思う。01年12月。
ル・セップ(飯倉)
東京都港区麻布台3-4-12麻布台ロイヤルプラザB1F/03-3588-0558/18〜23(ワインバー22〜26)/日休/5000円〜/http://www.le-cep.net/
ビストロ。というか、ワインバーとして利用することの方が圧倒的に多い店。有名ソムリエ渋谷康弘氏のオーナー店で、彼が追い求めているビオ・ワイン(ビオディナミ・ワインやヴァン・ナチュールとも呼ぶ。簡単に言えば有機栽培のぶどうで作ったワイン)とスローフードな郷土料理とをテーマにしたビストロ&ワインバー。舌にもカラダにも優しいビオ・ワインを楽しみつつ、フランスの地方家庭料理(イタリアなどの郷土料理もある)を食べる店なのである。料理のコースは3900円。優しい味でボリュームもまぁまぁ。インパクトが強いわけではないがしっかりおいしい。というか、全体にこの店は翌朝が気持ちいいんだよね。胃にもたれず、二日酔いもしないので、深夜メシに最適かもしれない。内装は落ち着いたアンティーク調。サービスは明るく気持ちいい。六本木から東京タワーに向かっていき、飯倉片町の交差点を越えて「キャンティ」を越えてすぐのあたり。02年10月。
ザ・ジョージアン・クラブ(西麻布)
東京都港区西麻布1-6-4/03-5412-7177
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
OHARA ET CIE(西麻布)
東京都港区西麻布1-11-15 西麻布Y-FLAT B1F/03-5785-3485/11.30〜15:.30/18〜23/日休/6000円〜
フレンチ。西麻布の交差点から六本木を向いて左側、六本木通りの一本裏の静かな通りの西麻布にほど近いところに2000年に出来た洒落たレストラン。お洒落っぽいビルの地下にあり、白を基調としたインテリアで清潔感と透明感にあふれている。天井からのスポットライトと間接光で演出されたテーブル上にきれいに料理が並び、お客は安心していい時間を楽しめることだろう。料理はいい意味でそつがない。印象に強く残る味もないけど、どれも平均しておいしい。当日、メインにシェフのスペシャリテである「うずらの備長炭ロースト」をいただいたが、焦げ具合もちょうど良くおいしいものだった。でも、これがスペシャリテと言われるとやっぱり少し弱い。同行者がオーダーしたウサギも、柔らかくフワフワ仕上げてあってうまいのだが、やっぱり少し印象が弱い。
ただ、やたら印象に強い料理なんか食べたくない時、お洒落な空間でモダンにあっさり食事を進めたい時、夏の暑い日にコースをすっきり胃に収めたい時、この店はわりと「いい感じ」である。「軽くフレンチでも」なんていうときにちょうどいいのではないだろうか。そういう意味では、置いてあるワインがボルドー的強めなワイン中心であるのがちょっとバランス悪く感じた。もっとあっさりさっぱり、さわやかなワインを多くした方がニーズに合っているように思える。
サービスは女性が孤軍奮闘がんばっている。シェフも客席に頻繁に顔を出し親しみが持てる。敢えて言えば、場所的に仕方ないとはいえ、もう少しだけ安いとお客としては利用しやすくなる、かな。今でも十分リーズナブルなのだが(最低コースが5000円)、3800円〜4200円くらいのコースがあると、この店のいいところがより強調されてくると思うのである。
あ、あと、店名がわかりにくい。「OHARA et CIE」では読めない。オハラ&チエ、って感じかと思ったら(笑)、「大原カンパニー」的意味だとか(CIE=CO.LTD.みたいな意味なのだそうな)。だからシーアイイーと読むらしい。店名がわかりにくいのは、レストランとしてはちょいと不利かも。01年7月。
ルテシア(西麻布)
東京都港区西麻布2-25-12/03-5464-2380/6000円〜
フレンチ。西麻布の交差点にほど近い場所にあるこぢんまりと落ち着けるレストラン。パリの小さなレストラン、といった風情でなかなか雰囲気はいい。4500円のコースをいただいたが、アミューズから始まってグラニテも出てくるほどの充実。前菜もメインも6種類ほどの中から選べ、メインで当日食べた仔羊のロティはとても良かった。サービスは(ボクが行った日は)ひとりでフルに回転していて、満席だったらどうするのだろうと心配になる感じ。料理に特に不満はなく、ちゃんとおいしかったが、印象に残るお皿は少なかった。惜しい感じ。02年1月。
ウォールナッツ西麻布(西麻布)
東京都港区西麻布3-13-14 ラ・レース西麻布/03-3470-0555/18〜25/無休
ビストロ。「WALNUTS西麻布」。焼肉の「十々」の系列店。ビストロとダイニングバーの間みたいな印象の店。ニューヨークによくあるタイプのアメリカン・ビストロかな。西麻布交差点から広尾方面に歩いていった左側にこっそりあり、間口は狭いものの奥が思ったよりずっと広く、いろんな用途で使用できそう。個室が入り組んでいる作りなのでちょっとしたパーティに使えそうだし、実際にパーティ使用も多いみたい。料理はそこそこおいしい。値段もこの立地と雰囲気にしては安価。炭火焼きステーキが売り。150gで3000円弱という値付けは立派である(味もまぁまぁ)。野菜系やソーセージ系も普通においしい。サービスは意外と充実しており安定感がある。ボクは深夜めに西麻布で「もう一杯だけワイン飲んで帰ろう」というときにたまに利用する。09年4月。
Cot(西麻布)
東京都港区西麻布3-17-22 B1F/03-5775-7457/18〜26/日祝休
フレンチ。レストラン・コット。フレンチをベースにした創作料理。六本木にあった名店「まっくろう」の若いシェフと名物メートルがここに移って2005年8月に開いた。「まっくろう」のエッセンスはいまこの店に継承されている。その季節季節のおいしいものをそれに一番あった調理法で提供してくれる店で、フレンチ・ベースではあるものの、イタリアンにも洋食にもこだわらない感じ。メニューは一応あるが、名物メートルと相談して組み立てていったほうが楽しい。お箸でつまむ軽い前菜やしっかり食べ応えのある重厚な味のメイン料理まで、いろいろ説明してくれつつきちんと構成してくれるだろう。メニューにない料理もどんどん提供してくれる。極端な話、〆にうどんが食べたいと言えば、うどん風にアレンジしたパスタをさっと作ってくれる。そんな店である。春に食べたフキノトウのパイや、異様に香るトリュフのパートフィロ、そしてハンバーグ、リコッタチーズのプリンなど、おいしかった。「まっくろう」よりはずいぶんお安い印象(おまかせコースで8000円。もちろんわがままいろいろ言ったらこの限りではないが)。なんだか漠然と「おいしいものが食べたい…」と思う夜などにこの店は最適だ。ボク的には、どうしても「まっくろう」と比べてしまうが、もうちょっとだけ年月が必要なのかもしれない。奥に個室あり。芸能人比率は相変わらず高い。05年9月。再訪数回。10年3月最新訪問。
クイーン・アリス(西麻布)
"東京都港区西麻布3-17-34 "
フレンチ。残念ながら相性が悪かったようだ。鉄人シェフ石鍋裕氏の店で、すべてはこの店から始まったという意味で旗艦店でもあるのだが、ちょっと定食屋と化してしまっている感あり。いかに効率よく儲けるかに重心が移ってしまった印象を受ける。客を面倒なく早く送りだしてしまいたいというあからさまなサービスを受けたこともある。そして17%もサービス料がついていたりする。白を基調としたインテリア、美しい庭など、ロケーションは最高なのだが残念だ。再訪していないが、その後どうなっただろうか。「クィーンアリス迎賓館」など、いろんな展開をしているようだが…。96年4月。
すでに閉店。その後の「クィーンアリス・グループ」の展開についてはコチラ参照。
ビストロ・ド・ラ・シテ(西麻布)
東京都港区西麻布4-2-10/03-3406-5475
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
アルモニ(西麻布)
東京都港区西麻布4-2-15/03-5466-6655
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
クリニャンクール(西麻布)
東京都港区西麻布4-3-10/03-5469-0888/11.30〜14/18〜21.30/日休/12000円
フレンチ。コストパフォーマンスについてよく考えられたレストラン。アラカルトのメニューから選択できるコースが4つ設定されていて、それぞれ5500円(前菜1メイン1デザート)、7500円(前菜2メイン1デザート)、8500円(前菜1メイン2デザート)、1万円(シェフのお任せ)の4つ。メインは魚と肉から選ぶようになっている。秀逸なメニューだ。だが、料理、サービスともにちょっと「ぼけた」ところがある。まず料理。工夫がそこここに感じられきれいに仕上がっているのだが、インパクトに欠ける。若手シェフ集団「クラブミストラル」を率いる宮本シェフの志の高さは感じられるがそれが安定してお皿に定着していないような印象が残念だ。サービスも丁寧ではあるがちょっと受動的でフロアへの目配りも十分ではない。食べている人を楽しくさせようという感じに欠ける。インテリアもくすんだ感じ。もう少し楽しさがほしい。97年6月。※閉店。
プティ・ポワン(広尾)
東京都港区南麻布4-2-48/03-3440-3667
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ひらまつ(広尾)
東京都港区南麻布5-15-13/03-3444-3967
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
アラジン(広尾)
東京都渋谷区恵比寿2-22-10/03-5420-0038/12〜14/18〜21.30/無休/10000円
フレンチ。人気店ではあるがボクには合わないようで、何度行ってもなんかいまひとつな印象になってしまう。サービスは好意的でとてもいいが、味・雰囲気ともになんか合わない感じ。メートレス(マダムか?)をはじめサービス陣は好意に満ちているのだが、客の詰め込み方がまず厳しい。詰め込みすぎるから客の後ろに回れず、サービス陣はやむなく客にお皿を回させたりする。味も「美味しさ打率」みたいのがいまひとつ高くない印象。巷でかなり評判が高いだけにたまたまだと信じたいが…。96年8月。再訪数回。
ラ・ピッチョリー・ドゥ・ルル(広尾)
東京都渋谷恵比寿2-23-3/03-3440-5858/18〜27/月休
ビストロ。レストラン「シェ・トモ」の市川シェフがオーナーの店。大きなL字型カウンターを中心とした店内は木が多用してあり、落ち着きと美味しさを感じさせる。田舎のバルって感じでとてもいい雰囲気に仕立てられている(ちょっとファンシーなくらいな雰囲気作り)。料理はバスク地方を中心とするフランス郷土料理を出す。フランスで日常的に食べられている料理がメニューに並ぶ。コースはなくアラカルトオンリー。やさしい味付けと豪快な量が印象的。もう少し強さがあるともっといいかも。たぶん日常使い的に「ワインとカスレ」とかを食べに行くのが似合う店だし、そういう使い方を望まれているのだと思う。深夜3時までやっているのもうれしい。ちなみに「ピッチョリー」とはバスク地方の方言で酒場とかブラッスリーのこと。店名は「ルルの酒場」みたいな意味かな。05年6月。
IKEDA(広尾)
東京都港区南麻布5-1-27
フレンチ。ひらまつ系のレストランだが、池田シェフとマダムが丁寧に店を作っている感じがとても親密で、そういう意味でチェーン的な感じを受けないレストランだ。内装はかなりお洒落で、ハイソなイメージを醸し出しているのに、マダムの笑顔から来るちょっと家庭的なもてなしが単なる流行の店とは一線を画すイメージを作りだしている。夜のコースは5000円からととてもリーズナブル。線は細めだが、きれいで丁寧な料理群である。パスタもメニューにあるあたり、フレンチとイタリアンを区別していないようで面白い。でも、シェフ、マダムともにそのホスピタリティは、本当は郊外の小さな店をひらまつ系の資本を離れてふたりで運営した方が似合う気がした。00年7月。※閉店。
モレスク(白金台)
東京都港区白金台5-3-3/03-3445-2880/19〜26
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
レカイエ(白金台)
東京都港区白金台5-3-8/03-6408-0879/12〜14.30/18〜22/無休/6000円
フレンチ。2001年5月に白金のプラチナ通りにオープンしたフレンチ。ワインショップの「エノテカ」系列らしく、ワインの品揃えはなかなか充実している。広くて直方体の店内は一見フランスのブラッセリーか、海岸沿いのリゾートレストランみたいでいかにもおいしそうな雰囲気だが、タイルの壁とステンレスのガラスケース(魚介類が豊富に入っているのが見える)、暗い照明、幅広く取られたテーブル間などの印象からかちょっと寒々しくも見える。夏は気持ちいいが(行ったのは初夏)、冬は少しぬくもりが足りないかも。それとなぜか声が通りにくく、同行者と話すのにふたりとも声が枯れてしまった。魚介類に強いレストランという噂なので魚介類中心に注文したが、もちろん肉のメニューもある。名物らしい「スープ・ド・ポワソン」はそんなに印象に残らなかった。全体的に料理はちょっと残念な結果に終わった。ちなみに店名は「牡蠣の殻を開ける人」という意味。03年6月。
ラシェット・ブランシュ(四の橋)
東京都港区白金3-2-2 パール白金1F/03-5420-6720/12〜14/18〜21/水休/6000円〜
フレンチ。数年前はなんにもなかった四の橋周辺も、この店や「ラビラント」の登場で一気に美食地区に変身しそうな勢いである。相変わらず交通手段に困る地域ではあるが、一見喫茶店みたいなこの店は、わざわざ行っても後悔しないであろう料理で我々を出迎えてくれる。
名店「コートドール」出身のシェフが作る料理は食べた人に強い印象を残すタイプ。まだ「コートドールの廉価版?」という料理もあるようだがそれはそれでお得だし、シェフのオリジナルと思えるお皿も丁寧かつ誠意いっぱいに作ってあり、実に美味しい。強く出るところは強く、弱く引くところは弱く、メリハリの利いた料理群であった。
サービスは女性ひとりで対応していたが、距離感の適切な気持ちの良いものであり、さわやかであった。というか、料理もサービスも内装もすべて「さわやか」であった。清潔で、押しつけがましさは微塵もなく、謙虚。お客が気楽に楽しむために料理もサービスも内装も謙虚に存在する…そんな想いが伝わってくるような空間である。人によっては素っ気なさ過ぎるとか感じるかもしれないが、ボクにはちょうどいい感じであった。
夜と昼は同じメニュー。昼の方が同じ料理でポーション(量)・値段ともに2/3くらいになっている。どちらもコースはないが、アラカルトを選んでいっても決して高価にはならないだろう。デザートも美味だし、ワインもとても安い。これでパンをもうちょっと美味しくしてくれてチーズを増やしてくれたら、もっと良い店になるだろう。なお、サービス料は取らない。01年8月。
ラビラント(四の橋)
東京都港区白金3-2-7/03-5420-3584
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
アローロ(麻布十番)
東京都港区麻布十番1-7-5フェスタ麻布6F
フレンチ。コースが3800円のみという格安フレンチ。それも内容が決まっているのではなく15種類くらいずつの中から前菜・メイン・デザートと選べる方式。そしてそれぞれが本格的な味と量なのである。そう、この店は驚異的にコスト・パフォーマンスのいい、都内でも屈指のフレンチレストランである。もともと高級イタリアンだったお店を居抜きでフレンチの店にしたので、安い店とはいえなかなか豪華な雰囲気。大きくとった窓からは東京タワーが見える(夏はそのテラスで食事も出来る)。「仔羊の鞍下肉のロースト」などこの一皿だけで3800円とる店がほとんどだと思う。気軽な仲間と、どうぞ。97年1月。※閉店した模様。
ル・プティ・トノー(麻布十番)
東京都港区麻布十番2-14-2/03-3454-1075/11.30〜15/18〜23(カフェタイム15〜18)/無休
ビストロ。「エブリーヌ」「ル・プティ・ブドン」で腕を振るっていたフィリップ・バットンシェフが経営する「ル・プチ・トノー」。パリそのもののビストロの空気を持つ店で、スタッフを含めて外国人比率も高く、フランス好きには最高の雰囲気だと思う。その3番目の支店である麻布十番店は、他の支店と比べもっともフランスに近い雰囲気。たぶん小さな石畳の広場に面しているという立地がそれを感じさせるのだろう。昼下がりにこの店の外のテーブルでお茶を飲んでいるとなかなかいい雰囲気だ。
料理に手軽なものを頼んでワイン一杯とかしたことしかないが、「フィリップ・バットンのおばあちゃんのテリーヌ」とか「シェーブルチーズの田舎風サラダ」とか「玉ねぎとベーコンの田舎風パイ」とか、ちょっと食べてみたい一品がいろいろ揃っていて味もなかなか。赤白のギンガムチェックの可愛いテーブルクロスによく似合う料理群である。他に九段下店、虎ノ門店がある。08年7月。
コンコンブル(渋谷)
東京都渋谷区渋谷1-12-24/03-5467-3320/11.30〜14/17〜22.30/無休/4500円〜
ビストロ。コンコンブルとはきゅうりの意。「レ・クリスタリーヌ」系列店。「レ・クリスタリーヌ」は実はあまり好きではないので、どうかなぁと思いながら出かけたが予想はいい方に裏切られた。渋谷宮益坂入り口近くにあり、場所柄ざわついているが、かなりよいビストロになっている。料理はそれぞれガツンと迫力があるいい味なのにそれぞれきっちり安いといううれしさ。コースは3800円からあるがアラカルトも十分安い。ワインも安くデザートも安い。このコストパフォーマンスがすべてであろう。インテリアは赤系で統一されているが、ちょっと場末っぽいセンスかな。席も詰め込んでありちょっと落ち着かない。サービスもほとんどない。そういう意味ではデートなどには向かないかもしれないが、うまいものをガハガハ食べるという「うまいもの屋」的に使うなら最高の一軒だろう。男同士で安ワイン片手に馬鹿話するのに打ってつけの店かもしれない。03年8月。
ラ・ロシェル(渋谷)
東京都渋谷区渋谷2-15-1 東邦生命ビル32F/03-5485-4889/12〜15/18〜23/月休/15000円
フレンチ。鉄人として名高い坂井シェフの店。この店はどうやらコンセプトをフレンチ入門者に絞っているようだ。もしくはそういう客が多いので自然にそうなったのだろうか。とにかく入門者にはとてもわかりやすく良く出来た構成になっている。つまり、アミューズから前菜、スープ、メインの魚・肉、グラニテ、デザート、コーヒーと、別料金のチーズを除けばフレンチの一般的フルコース(スープが入るのは異論もあろうが)が8500円というそれなりの安価で楽しめるのだ。きちんとリスト化してある食前酒。コースに値段を合わせた安価なワインリスト。料理メニューもわかりやすく、メニュー説明も小難しい仏語を使わずやさしい。雰囲気も夜景を含めてなかなかだし、なにしろ「鉄人」がいるのだから、初心者がフレンチを好きになる良いきっかけになるのであればこの店の価値は十分にある。
でもだ。「入門者用定食屋」であることに坂井シェフは満足しているのだろうか。問題の料理はインパクトのない無難なもので盛りつけも普通。思い出に残るようなものではない(特にメインが弱い)。また、サービスもマニュアル的。最悪なのは入店・出店時の対応。迎えない、送らない。連れを待つためにウエイティングバーに入ったら連れが来るまでまるで無視。なにも聞きにこない。しかもそこは従業員の通路。いたたまれない。入門者に安く高級店の雰囲気を味わってもらうという考え方にしても、これではちょっと…。96年10月。
ラ・ブランシュ(渋谷)
東京都渋谷区渋谷2-3-1 青山ポニーハイム2F/03-3499-0824
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
マノワール・ディノ(渋谷)
東京都渋谷区渋谷4-1-13/03-3406-0200
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
VIRON(渋谷)
東京都渋谷区宇田川町33-8/03-5458-1776/9〜24/無休
ビストロ。シンプルな工程で作られる昔ながらのバゲット「レトロドール・バゲット」を作っている製粉メーカー「ヴィロン」の直営店。一階がパン屋で二階がビストロ(正確に言うと、ブーランジェリー/パティスリー/ブラッスリー)。
本場パリでも本物のバゲットは長く失われていた。1960年代から機械こねとそれに耐えるアメリカ産やカナダ産の強力粉が席巻し、昔ながらの味が失われていたのである。近年それが見直され「昔ながらのバゲットの味を取り戻せ」といろんな運動が起こり、いまや完全に復活した。そこで使われたのがフランス産小麦粉「レトロドール」である。そしてそれを作っている製粉メーカーの名前が「ヴィロン」だ。
「レトロドール・バゲット」は、いままで知っていたバゲットと全然違うのがひと目でわかる。まず細い。そして中(フランス語で「ミ」と呼ぶ)が黄金色をしている。んでもって大きな気泡がいっぱいあいている。さらに皮が香ばしくムチッとしている。んでもってひと口食べるとこれまたビックリ。香りがグガーッと濃厚に立ち上る。全体にものすごくムチムチで骨太。バゲットって本当はこんな味だったのかーと驚くこと確実。実にんまい。
聞けば、日本でこの味を再現するのには相当苦労したらしい。小麦粉レトロドールと日本の軟水が合わないという。だから贅沢にも硬度が高い(値段も高い)コントレックスを混ぜた水で練ってるらしい。それでやっとこの味になっているのだな。なるほど。
二階でももちろんこのバゲットは食べられる。典型的ビストロ料理を出してくれ、そのレベルは意外と高いのでバゲットとともに相当楽しめるであろう。東急文化村の前で朝から深夜までぶっ続けでやっているので観劇前後にも使える。んでもって、食後は1階でレトロドール・バゲットを買ってお土産にする。なかなかシアワセ。05年3月。
エブリーヌ(渋谷)
東京都渋谷区神泉町10-9
フレンチ。敢えて位置づければ、レストランとビストロの間、という感じだろうか。レストランのくつろぎとビストロのざわめきが同居している。ゆったり静かに食事を楽しむには開放的かつ賑やかすぎるし、ビストロ的に気軽に楽しむにはちょっと高級である。そこらへんを両立しているととるか中途半端ととるかは意見が分かれるところ。2階の席からはテラス越しに通りが見え、大きな窓が開放的でインテリアもよく吟味されている。シェフがフランス人のせいであろう、外国人客が多いのだが、日本語とフランス語が適度に交じり合い、そのさんざめきが耳に心地よい。サービスは丁寧だが受け身でちょっと冷たい。フランスの明るいギャルソンのような楽しさがあればこの店はものすごく良い店になると思う。
料理は濃いめの味つけ。日本人の味覚に合わせず作っている感じでなかなかおいしい。特筆すべきはメニューの楽しさだ。7000円のコースは冷製オードブル、温製オードブル、スープ、魚料理、肉料理、デザートがすべてアラカルトから選べる。内容説明もメニューにしっかり日本語で書いてあるし、量も多すぎず少なすぎず適当でとにかくリーズナブルだ。この店では断然コースをおすすめする。98年3月。
※98年11月にシェフであるフィリップ・バットンは代官山「ル・プティ・ブドン」に移った。「エブリーヌ」は2003年11月閉店。
メゾン・ド・ピエール(渋谷)
東京都目黒区大橋2-4-24
フレンチ。池尻大橋から歩いて5分。住宅街の中にある一軒家レストラン。グランドメゾン系なのかと思ったら、店内わりとカジュアル。かといって砕けすぎているわけでもない。敢えて言えばアメリカの田舎のヨーロッパ調レストランという趣かな。家族で気楽に使いたい感じ。
料理はちゃんとおいしい。コースは、5皿プラスデザートという構成で、質、量ともに充実している。食べた中では「フォワグラのフラン、トリュフソース」が忘れられない味であった。デザートがイマイチなのは残念だったが、全体に印象深く、これで8000円はまぁまぁだと思う。一方、サービスはいまひとつ。楽しくない。一所懸命ではあるが目が笑ってないメートルで、あの目でテーブルや所作をチェックされるとなんだか縮こまってしまう。とてもおいしいのだが積極的に訪れるには敷居が高い、そんな感じの店である。ちなみにシェ・イノ系。00年12月。
※2001年に閉店。
ワイン亭(渋谷)
東京都渋谷区円山町6-3-102サンハイツ道玄坂1F/03-3463-6061/8000円〜
ビストロ。とてもいいソムリエールがいて、ワインの種類は量質ともにかなり揃っている。渋谷のラブホテル街の一角にあるのでなんだか怪しげなのだが、ワイン亭とストレートに名乗るにふさわしい質量。料理もそれぞれ野心的で決してワインの脇役ではないぞと主張しているようだ。店内は適度に古びていてくつろげるし、ソムリエールは気持ちいいし、わりと掘り出し物の店かもしれない。ただ…決して安くないのが玉に瑕。料理やコース構成は安い。が、売り物のワインが結構いい値段なのだ。惜しい。神泉駅から近いが、渋谷からだと道玄坂をずっと上がってセントラルインの斜め前を右折。一つ目を右折した右側。00年2月。
ミラヴィル(渋谷)
東京都目黒区駒場1-16-9/03-5738-0418/11.30〜14/18〜21.30/水休/6000円〜
フレンチ。淡島通り沿いにある小さなレストラン。モダンで楽しげな外観は中に入っても裏切られず、あー今日はいい食事になりそうだと期待させる。入り口横と奥に部屋があるが、入り口横のテーブルに座ると厨房で料理している姿がすべて見え、非常に楽しい。
メニューも楽しい。詳しく説明が書かれていてじっくり選べる。サービスと話す知識や自信がない客には特にうれしいセッティングだ。ワインリストも解説が書いてありこれまたうれしい。コースは4800円と6200円のふたつ。安価だが量も質もたいしたものである。ただ、全体にインパクトよりバランスで食べさせるタイプの料理のように感じた。それぞれのお皿の印象が弱い。もうちょっとコース構成にメリハリがあると良いなと思う。丁寧なのだが、客の脳裏に印象を強く残す料理がひとつあるかないかは大きい。
実は訪れた当日、急にサービス陣が辞めてしまったらしくバタバタしていた。電話予約の段階から「早く店に行きたい」とワクワクさせるような応対の女性サービスの人が前日に辞めてしまったらしいのだ。素晴らしいサービスを期待させる女性だったのだが…。それもあって厨房・フロアともにばたついていた。好ましい店だし応援したくなるが、もうちょっと全体に強さが欲しいという印象。01年10月。
アンフォール(表参道)
東京都渋谷区神宮前3-5-4/03-3402-6486/11.30〜14/18〜21.30/水休/10000円〜
フレンチ。五十嵐シェフが独立してから味が落ちたと言う人もいる。が、ボクは十分うまいと思う。その味はわりとBASICな印象。あえて言えばこってり系。内臓系出色。サービスは普通。店はこぢんまりat home。ちなみに五十嵐シェフは96年に銀座に「マノアール・ダスティン」を出した。まだ行っていないのでわからない。
……その後「アンフォール」にランチとディナーに出かけた。後を任された菊地美升シェフは誠に立派で、とてもいい店になっていた。訴求ポイントが絞られたインパクトの強い料理で実に満足感溢れる物。美味しい。ランチは3000円と5000円。特に5000円はオススメ。夜はサービスがちょっとちぐはぐだが味はさすがにうまい。「アンフォール」は前よりどんどん良くなっている。99年9月。
※99年11月をもって菊池シェフは独立。西麻布に「ブルギニオン」を開店。後釜にはマノアール・ダスティンのセカンドが入るらしい。アンフォール、どうなっていくのだろう。
ル・カフェ・ベルトレ(表参道)
東京都港区北青山3-5-15/03-5412-8851/11.30〜24/7000円〜
フレンチ。ビストロとカフェの中間くらいな印象。「ランス・ヤナギダテ」の柳舘シェフが開いた店で、彼の修行したパリの通りの名前がベルトレらしい。そういうさりげない通りにあるモダンで気軽な、市民の毎日の生活に根付いたカフェがコンセプトのようである。料理はビストロ系のちゃんとしたお皿が大半で、安価に本格的なフレンチが楽しめる感じ。チーズバーガーやクラブサンドとかもあり、かなりカフェっぽい。行く人の利用の仕方でいろんな楽しみ方ができるだろう。ポーションは大きめ。女性ならシェアして食べるのがちょうどいいかも。ワインの品揃えは少し物足りない。それと、カフェに不可欠の「フットワークの軽いハンサムなギャルソン」がいない。そう、それが一番足りないところかも(笑)。全体にバランスよい店だが、総花的にしすぎてちょっと中途半端。そんな印象。03年3月。
久しぶりに再訪。なんだかインテリアがくすんできている上にちょっと雑然としていて変な生活感が感じられるのが残念。06年2月。
ジョエル(表参道)
東京都港区南青山5-6-24 2F/03-3400-7149/12〜14.30/18〜22/無休/15000円
フレンチ。ポール・ボキューズの愛弟子ジョエル・ブリュアンのレストラン。日本でもっともフランスらしい店、と評価する人も多い(1990年代の話だけど)。スズキのパイ包み焼き(お〜何とベーシック)がうまいらしいが残念ながらまだ食べていない。つまり、そういうクラシカルな料理をゆっくりたっぷり楽しみたいときに行くべき店なのかも。96年3月。
ランス・YANAGIDATE(表参道)
東京都港区北青山3-10-13/03-3407-3538
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
KIHACHI(南青山)
東京都港区南青山4-18-10/03-3403-7477/12〜14.30/18〜22/無休/12000円
フレンチ。無国籍風フレンチと言うべきか。おしゃれで洗練されていながら、くつろげる雰囲気。味はハテナな部分も多いが、ツボにはまると非常にうまい。サラダやキハチ風カレーみたいな単品もうまかったりする。ロケーションと雰囲気は素晴らしく、大変都会的なレストランだ。その点は非常に評価しているし、東京のレストラン界に与えた影響も大きい。97年1月。※ご存知のようにその後大々的に展開し、チェーン店化している。評判のいい店もあれば悪い店もある。
ル・ジャルダン・デ・サブール(南青山)
東京都港区南青山4-2-6南青山426ビル2F
フレンチ。実力的に都内屈指と言われる中澤シェフで、何度か通っているのだが、相性が悪いのかどうも印象的な料理に出会えない。いや、おいしいのだがインパクトに欠ける。青山霊園に面し環境はとてもいいし店内はこじんまりと親密だしキッチン前のカウンターは食いしん坊には最高の席だと思うし、いろいろと好ましい店なのだが…。ちなみにコースの作り方が良心的でとてもよい。2皿コース、3皿コース、4皿コースなどと別れていて5500円から2000円刻み。ワインもそれなりに揃っている。また、中澤シェフの叱り声は、これはもう演出のうちなのかと思うくらい頻繁に厨房から聞こえてくる。その点に関しては客の居心地がいいわけがない。99年5月。※現在は東銀座に移転。銀座6-16-11/03-3542-2200
レ・クリスタリーヌ(骨董通り)
東京都港区南青山5-4-30カサセレナ1F/03-5467-3322/11:30〜14:00/18:00〜21:30/月休/10000円〜
フレンチ。演出にこだわったレストラン。プレゼンテーションを重視していてちょっとした驚きと期待感がなかなか楽しいが、料理がちょっと残念かも。例えば、クリスタルのお皿に盛られた料理をテーブルに仕込んだライトで下から照らす演出。これはたいへん美しく楽しいものだ。料理もそれを意識して光が透ける素材(薄く切った切り身とかジュレとか)を多用しており女の子なら「キャーきれい!」と騒いでくれるだろう。が、食べてみるとハテナ。こういうことなら別に無理して輝かせなくてもいい(光の演出が入ったコース(8500円)を「輝くクリスタリーヌ・コース」と名付けている)。
また、揃えてあるワインがすべて無農薬・有機農法のもの(20種類くらい)だったりフレンチでは珍しい「穴子のソテ」をメインに出したり「パスタ」がメニューにあったり「熊笹のグラニテ」なる口直しが出たり……と、インパクト強く客を楽しませようという意図は充分感じられるのだが、その演出もそんなにボクの心には届かなかった。ちょっと中途半端で空回りして感じられる。
そういう思いはサービスについても感じた。きちんとツボを押さえてくれない。シェフは南仏のレストランで修行をしたらしくパンフレットでも大きく強調してあった。でも、少なくともボクが食べた料理からは南仏感は感じられなかったな。97年10月。
リー・スコーピオン(骨董通り)
東京都港区南青山 5-12-24シャトー東洋南青山B1F/03-3406-0112/11.30〜14.30/18〜22/無休/8000円〜
フレンチ。入り口からなかなか強い印象を残す。二階まで吹き抜けたバー・スペースがあり、雰囲気がいい。そこからレストランスペースまで歩くのだが、打って変わって狭い通路を行く。あれっと思っていると、またまた意外なほど広い空間が現れる。モダンでシックなバースペースに比べて、ちょっとクラシックなレストラン空間は意外なほど薄暗く、雰囲気はいい。こういった演出がなかなか楽しく全体に非日常感を醸し出している。
料理は懐石風で、少量多種類を次々出してくるタイプ。皿も盛りつけも美しく、次は何かなと期待する楽しさがある。ただ、味の印象としては「キレイだが印象の弱い」「凝っているがポイントがわからない」という感じ。志も工夫も感じられるが、焦点がなく拡散してしまっている。でも、紅虎餃子グループが経営しているだけあって中華素材のものもあり、それは面白かった。
ワインリストは見事。ただソムリエがなにやら興奮しやすいたちなようで、こっちまで緊張させるほど緊張して大声で説明する。もうちょっと自然にやってほしい。食後はデザートを待たず、先ほどのバースペースで食後酒、珈琲などを楽しめる。夜も遅いと業界風の人々がバーだけの利用に集まってきていて、気分がガラッと変わってこれはこれでとてもいい。骨董通りから歩いてこれる立地だから、客はみなお洒落。隠れ家的に知っておいて損はないレストランだろう。01年12月。
ル・ゴロワ(キラー通り)
東京都渋谷区神宮前2−3−18/03-3404-0820/12〜14.30/18〜21/月休
フレンチ。以前は中目黒にあった店がキラー通りに移ってきた。広いカウンター(オープンキッチン)がどーんと真ん中にあり、テーブル席に面したガラス窓も広く、それぞれがこの店の開放感につながっている。お洒落だけど肩肘張らない、気持ちのいいレストランだ。サービスも付かず離れずいい感じ。これで照明がもう少し暗ければもっといいかな。ちょっと明るすぎる。
6800円のコースはリーズナブル。充実したゴロワ風サラダやスープはとてもおいしかった。逆にメインは普通。コンフィをいただいたが少し残念な結果に。雰囲気のいい店なので次回はワインとコンフィ一品とか考えていただけに少しがっかりした。量的にはちょうどいいかな。料理がもう少し良かったら通ってしまいそうなレストランなのだけど。あ、そうそう、山本容子さんの食器がかわいかった。キラー通りのジャガーの前。08年6月。
レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ(青山一丁目)
東京都港区南青山2-6-15/03-5785-0799
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
オーバカナル原宿店(原宿)
東京都渋谷区神宮前1-6-1 パレフランス1F
フレンチ。「パリの街角ビストロ」的雰囲気を味わうなら都内でも屈指の店。ビストロというよりブラッスリーかな。とにかく座っている客が日本人でなければほとんどパリと見分けがつかない店内である。たとえば地下のトイレに行く通り道の感じとか、まるでフランスである。立地も含めてそういう雰囲気を楽しむ店だろう。
店に入りメニューを眺めていると、次々と「今日のおすすめです」と言って食材を持って見せにくる。食欲をそそりウキウキしてくる。とてもいい演出だ。そして黒板のおすすめメニューもどれも魅力的。食を楽しむ意欲が店中に溢れていて気持ちがいい。料理は「仔羊もも肉」や「ブレス産若鶏」など、すべてそれなりにおいしいし、豪快で雑な感じも店の方向性に合っている。カジュアルにジーンズで楽しめるフレンチとしてはかなり高いレベルだと思う。ハレの日などには向かないが、気軽なデートや仕事帰りにウハハハハが似合う店である。残念なのはワインの品揃え。もうちょっと楽しい品揃えになるともっとうれしい。01年9月。
※原宿店は閉店。現在、赤坂店、紀尾井町店、大崎店、銀座店、博多店、京都店がある。いくつか行っているがどの店もパリっぽい雰囲気を出している。
コム・ダビチュード(池尻)
東京都世田谷区池尻2-7-4/03-3487-7686
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ラ・プリムール(駒沢)
東京都世田谷区駒沢5-9-1
フレンチ。有名なシェフ(高橋シェフ)を有する駒沢通りの小さな店。96年6月現在、厨房に2人しかいないのでコース1種類のみ。味はいい。フォアグラのポワレや鱸のポワレ・ラベンダーソースなんて絶品だった。が、サービスが良くない。予約の電話からメニューの説明、給仕にわたっていやな思いを何度かした。早くアラカルトを復活させサービス陣も再教育して出直して欲しい。96年6月。
フレンチレストランの方は閉じて(不動産屋になった)、併設だった喫茶を充実させたようだ。フレンチカフェ的趣のカジュアル・レストランになった。実力があるシェフはそのままなので一品ものはおいしい。昼は2コース。夜はアラカルトのみ(電話すればコースもある)。ただサービスの冷たい距離感は変わらない。昼はコースよりカレーライスがオススメ。インド風でスパイスを多用した赤いルー。長野県の林儀太郎さんという方が育てているギタロウ軍鶏を使用していて、ブイヨンとスパイスがビシッと焦点が来ている。スパイス多用してぼやけているカレー専門店の数倍うまい。00年7月。
※2001年10月8日に閉店。高橋シェフはフレンチから転身し、五反田に「炭火焼鳥たかはし」を開店した。ギタロウ軍鶏健在。
ラ・ターブル・ド・コンマ(駒沢)
東京都世田谷区駒沢1-16-7中村ビル1F/03-3418-1011/12.00〜14.00/18.00〜21.00/月休/15000円
フレンチ。どこが傑出している、というのでなく、料理・サービス・環境の3つがバランス良く噛み合ってトップレベルの心地よさを演出している。とても気持ちがいい。是非再訪したいレストランだ。野菜料理が得意という評判を聞いて、線が細い頼りなげな印象を勝手に持っていたが、とんでもない。しっかりしたソース、適切な火の通し具合、素材を生かした味付け、それぞれ完璧に近く印象の強いものとなっている。5000円の「野菜のコース」と銘打たれたものは、量は女性的だがとても5000円とは思えない作りでおすすめ。サービスはいい意味で素人臭いから、客も肩から力が抜けて皆いい顔になっている。リーズナブルさを考えると日本でもトップクラスといっても過言ではない。96年8月。
シャトー・レストラン タイユバン・ロブション(恵比寿)
東京都目黒区三田1-13-1恵比寿ガーデンプレイス内/03-5424-1338
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
レスプリ・ミタニ(恵比寿)
東京都目黒区三田1-12-26/03-3712-0369/18〜24頃/不定休
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ラ・ヴェイエ(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿2-13-10/03-3440-4117/18.30〜24/日休
フレンチ。La Veillee。風見シェフがひとりで料理もサービスもこなすカウンター・フレンチ。店の前を通りかかるとあまりに感じがいい店なので引き寄せられるように入ってしまう。黒板に書かれた一品はどれもおいしそう。フレンチなのにパスタを置いてあるのもいい。シェフの人柄の良さが出ているメニューと味。素材を活かした軽快な料理。きちんとセレクトされているワインとともにくつろいだ時間を過ごせるだろう。カウンター9席のみなので調理する過程も楽しめる。ひとりでも退屈しない。きちんとした食事も取れるし、ワインバー的に一杯楽しむのもいい。近所にこういう店を持っている人はシアワセである。広尾と恵比寿の中間くらいにあり場所的には不便(その分騒がしい客があまり入って来なくて良いが)。04年10月。
イレール(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿3-29-16 ABC ANNEXビル3F/03-5475-6127/11.30〜14/18〜22/火休/8000円〜
フレンチ。店名は「非現実的なもの」という意味のフランス語。黄色と白のコントラストを強調した店内はたしかに「非現実」を演出している。テーブルクロスとカーテンと床と天井が白で、あとは全部黄色なのだ。「落ち着かなそー」と思うでしょ? でもこれが不思議。意外と落ち着けるモダンな空間に仕上がっている。インテリアの強い印象に比べて、料理もサービスも印象的にはあまり強くないのが残念。コースは4800円からで、値段的にはお得だが、キレイさが勝っていて味の印象がちょっと弱い。サラリと心を通り過ぎるという意味では現代風なのかもしれないが、もうちょっとメリハリが欲しい。サービスは丁寧で親切。恵比寿ガーデンプレイスからすぐという立地も、一風変わったデザインの外観も、黄色と白の店内も、それぞれお洒落の演出としては申し分ない。01年3月。
レスパス(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿3-9-25/03-5420-0719/11.30〜13.30/18〜21.30/無休/4500円〜
フレンチ。恵比寿のガーデンプレイスの裏の方に日仏会館がある。そこの1階にある気軽なフレンチレストラン。建物自体のセンスもいいが、レストランもそれを受けてビビッドな色使いと打ち放しの壁、高い天井がそれぞれセンスよく絡み合い、実に気持ちいい空間になっている。日本人のフランス・コンプレックスを上手に刺激するモダンな空間、という感じ。料理は日仏会館の人が日常的に利用できるようなリーズナブルで気取らない印象のもの。レベルはそれなり。やはりフランス人たちが客なのでそんなにレベルの低いフランス料理は出せないのだろう。どちらかといったらシンプルな料理の方がおいしかった。サービスもそれなりに雰囲気があるしお洒落。とにかく、なんとなく自分のセンスがアップした錯覚に陥らせてくれるような店なのである。コースは3300円と4000円。昼は900円からある。安いワインといい雰囲気、それなりにおいしい料理……記念日使用とかにもそれなりに耐えるレストランかも。01年7月。
モナリザ(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-14-4/03-5458-1887/12〜14/17〜22/日休
フレンチ。有名店であるがずっと行けずにいた。その分期待が大きくなりすぎてしまった部分は否めないが、ちょっと全体にがっかりめ。まずインテリアがすべてにくすんで古びており、それがいい方ではなく悪い方に出ている印象を受けた。窓の汚れや家具の傷みが全体の雰囲気に影響していてなんだかくすんでいる。照明もなんだか中途半端に薄暗く、豪華さがない。こういったくすんだ感じはサービスや料理にも共通して感じられ残念。サービス陣は笑顔はとてもいいのだが、その日はメートルがなぜか常に怒っており、近寄りがたかった。途中どういうわけか何度も停電(この店のみ)があったが、それについても説明ない上に、フロアで怒鳴り声さえ上げていた。怖い。
河野シェフの料理はさすがに美しい。が、なんだか迫力がない。ちんまりとしていて意外性もなく、なんだかあっという間にコースが終わってしまった印象。6500円のコースはその内容に比べて安価だが、内容の印象が乏しい。料理長として「ひらまつ」「タイユバン・ロブション」を遍歴してきた有名シェフのこの一品!というチカラ溢れた料理がせめて食べたかったなぁ。すごく流行っていて、リピーターも多い。同行したボクの友達もリピーター。そして、その晩も満席だった。個人的にはその理由がよくわからない。なんかいい意味でも悪い意味でも一時代前のフレンチレストランという印象。02年6月。
マッシュルーム(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿西1-16-3/03-5489-1346/12〜15.30/18〜23.30/月休/7000円〜
フレンチ。店名通り、キノコで有名な店である。恵比寿からほど近い立地でキノコ中心でがんばっており、それだけでも応援したくなる。もっとウッディできのこが生えてるような店内かと思ったら(失礼!)、白い壁で清潔な店。窓際を大きなワインカーブが占領している。そこここにキノコの飾り物があり、モダンで清潔な店内になっている。
料理はやっぱりキノコが絡んだ物が圧倒的に多い。ただ、そのキノコをちゃんと説明できないサービスがいたりしてちょっと残念。また、料理自体もキノコのうまみをシンプルに活かしたものというわけでもないのが残念。変に複雑にしている気がする。素材のいい珍しいキノコを食べられるという意味ではとても貴重なレストランなのだが、いまでは珍しいキノコを出す店も増えてきた。それでも秋などにはやっぱり候補に入れたくなる店である。もうちょっとなんとかしてほしい。ちなみにワインの品揃えはなかなか面白かった。01年10月。
ポブイユ(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿南2-7-4/03-3791-8845/11.30〜13.30/18〜23/日祝休/6000円〜
ビストロ。Pot-Bouille。2004年6月に恵比寿の住宅街に出来たビストロというかブラッスリー。こんなところに?という立地だが、明るく開放的な店内はおいしい雰囲気いっぱいで、カジュアルに食事を楽しむにはなかなかいい。もう少し雑然さが加われば本当にパリっぽいと思うが、周りが閑静なだけにちょっと雰囲気が合わない部分はある。黒板に書かれたメニューはどれも頼みたくなるラインナップで迷ってしまうが、かなり大きめの鴨のコンフィはオススメ。魚のスープも人気らしい。ガツンとくる迫力には欠けるが、どれもそこそこおいしく楽しめる。サービスもにこやかだが、まだこなれていない部分は多いかな…。カフェっぽい開放感に甘えてボクはここで約5時間ディナーしつづた。そういう気楽さは確かにある。たとえば女性数名で気軽なディナーを周りを気にせずワイワイ楽しみたいなら、この店はいいかもしれない。04年8月。
オコション・ローズ(代官山)
東京都渋谷区恵比寿西2-17-5
フレンチ。2001年に6年ぶりに訪問したが、あらゆる面で成長し進化をとげていた。規模は小さく、夫婦でこじんまりやっている店ではあるが、いまもっとも輝いている一軒と言ってもいいかもしれない。
6年前は店名の「バラ色の豚」の置物がそこかしこにあった、ちょっとファンシーな店だったが、現在はとってもシャープでクレバーな雰囲気に変わっており、モダンさが前面に立っている。まずメニューが美しい。そしてそれは料理のセンスの良さ、食器のセンス良さなどにもつながっていく。料理はどれも「おお!」と声を出して驚いてしまうような美しさと創意工夫を持つ。そしてしっかりうまい。美しくても弱々しい料理ではなくちゃんと強い。
サービスはマダムがひとりで切り盛りしているので、さすがに手が回らないときが多い。でも巷に言われるような「素人くさいけど気持ちよいサービス」ではなく、プロ意識をちゃんと持った一流のサービスだった。あとひとりサービス人を増やすと随分違うとは思うが、でもこの店の雰囲気も変わっちゃうかな…。
6500円のコースは、しっかりしたアミューズに、オードブル2皿、メイン、アバンデセール、デセール、ティーと充実している。量的にちょっと不満が残るが(女性なら充分かも)、どの料理にも驚きが隠されていることもあり、素晴らしいコースと言えるだろう。塩加減や焼き加減が完璧で、素材の味が極限まで絞り出されている。食後にはぜひハーブティを。瓶ごといろいろ持ってきてくれ、それぞれを嗅ぎながらブレンドを楽しめる。01年9月。
※2005年2月19日にて閉店。シェフは別のパートナーを得て「l'Essence」というビストロを開いた。
ラ・ヴィーナス(代官山)
東京都渋谷区鉢山13-12/03-5489-2438/12〜14/18〜22/火休/15000円
フレンチ。女性を意識したフェミナンな雰囲気のレストラン。ファンシーと高級感の間を上手に狙っている感じ。コースは4コース。7500円〜1万2000円。それぞれ前菜3品は共通で、コースの違いはメイン料理の違い。有名な大渕康文シェフの全盛期の料理を僕は知らない。でも当日食べた料理が彼の実力ならちょっと残念である。丁寧できれいな洗練された料理ではあるのだがインパクトが全くない。サービスもいまひとつ。もてなそうという気持ちにかけている印象。フェミナンな雰囲気と相反する。優しいが中性的でちょっとひ弱。そんなレストランかも。なお、サービス料は14%。水を取ると200円取られる。97年1月。
ル・プティ・ブドン(代官山)
東京都渋谷区鉢山町13-13/03-5457-0086/無休/7000円〜
フレンチ。渋谷の「エブリーヌ」にいたフィリップ・バットンシェフが独立して開いたフレンチ。エブリーヌ時代はその味を求めてフランス人が毎日大挙して訪れていたが、こちらに移ってからもその腕は衰えないようだ。素材を活かしてドンと強い料理をだす。うまい。店の雰囲気はモダンでシック。ちょっとカフェっぽいところがなくはないが、中間色の色使いがとてもうまく、料理の雰囲気にもマッチしている。まだサービスが安定していないのが難点。98年12月。
マダム・トキ(代官山)
東京都渋谷区鉢山町14-7/03-3461-2263/12〜14.30/18〜22/月休/15000円
フレンチ。代官山にあり、東京でも最高クラスのロケーションを持つ一軒家レストラン。見事な洋館で、「王様のレストラン」のロケ地にもなった。が、料理自体はボクには合わなかった。バランス悪く魅力に乏しい。サービスも気位が高いだけで客を楽しませようという雰囲気に欠けている印象。もうちょっと全体に楽しさを追って欲しいと思う。94年12月。
ファブリック(東山)
東京都目黒区東山2-2-5/03-3713-3577/18〜26/日休
ビストロ。fabrique。山手通り沿いにあるお洒落な店で、いかにもパリにありそうなビストロっぽい雰囲気。木をふんだんに使った店内は適度な広さと親密な狭さが同居している感じでくつろげる。普段使いにもデートにもいけそうないい感じの店なのだが、行った夜に限っては料理がちょっと残念だった。黒板に書いてあるオススメ(どれもおいしそう)とメニューの両方を見比べ、店の人と相談しながら料理を選んだが、カルパッチョははっきり行って失敗作だったし、カスレも味にパンチがなく惜しい感じ。生ハムと根セロリのサラダは良かったが…。自家製のパンはおいしい。ワインはビオワインを揃えており、価格は5800円くらいから。コストパフォーマンスはいいので、あとは料理が安定すればとてもいい店になると思う。09年1月。
ヌキテパ(五反田)
東京都品川区東五反田3-15-19/03-3442-2382/12〜14/18〜21.30/月休/15000円〜
フレンチ。海の幸フレンチと呼んでもいいかも。魚介系しかメニューにないのだ。夜は10000円と15000円のコースのみ。「海のもの」はそんなに豪華に見えないせいもあるのだろうか、コストパフォーマンスがかなり悪く感じる。「トマトのムース」「磯魚の裏ごしスープ」「石鯛のポワレ」にサラダ、デザート、コーヒーで10000円はかなり高いイメージだ。ムースは爽やかさが足りなかったし、裏ごしスープは名物だが濃厚の裏の洗練が感じられず、ポワレも焼き加減は抜群だがメインとしての迫力に欠けた。ワインも選びようがないリストだ(高いのが多く安いのは魅力的なのが少ない)。
瀟洒な一軒屋レストランだがテーブルや椅子がビストロ。窮屈だしちょっと座りにくい。カジュアルにするなら値段も下げてほしいと感じた。また従業員も多すぎる。足音が響かないようにスニーカーを履くのはいいが価格帯と釣り合わないイメージ。総じて価格とのバランスが悪いレストランという印象。質を落すことなく6000円のコースを作ってほしい。97年4月。
おはらス・レストラン(大崎)
東京都品川区大崎5-4-18/03-5436-3255/11.30〜14/18〜22/15000円〜
フレンチ。東京まで盛名が聞こえてきていた札幌の名店「メゾン・ド・サヴォア」のシェフ小原氏が2001年8月に開いたレストラン。札幌店には行けなかったがいつかは行きたいと思っていた店だけにうれしい。大崎の住宅街という隠れ家的立地にシェフの自信を感じ、先んじて行った友達たちの大好評を聞くたびに気がはやっていたがやっと行けた。
大崎駅から歩いて10分ほど。まさに「こんなところに」な立地に驚き、店に入るとその感じの良さにまた驚く。いい時間への期待に胸が膨らんだのだが、不幸にもボクは小原シェフの魔術にかかることができなかった。当日はすいていたのだがドイツ人のマダムは最初と最後に顔を見せただけ。若い女性のサービスを受けたが12000円(だったかな)のコースをしつこく薦められ(材料の具合なのかと勘ぐるくらい)、それを頼まざるを得ない状況に。フレンチ慣れしているボクですらそうだから慣れてない人はまず断れないだろう。絶品です!と薦められた一品一品は、その強い推薦があだになり「絶品とまではいかないなぁ」といった印象になってしまった。もちろんそれなりに美味しいのだが期待を上回ってくれない。素材の強さも料理の個性ももうひとつ感じないままに終わってしまった。ワインの品揃えはさすがに見事だったが、料理とサービスは最後までいまひとつ。食後もなんだか素っ気ないわりにお金も2人で5万円くらいかかってしまい、なんだか釈然としないまま店を出た。たまたま悪循環に時間が過ぎてしまっただけとは思うが、期待が大きかっただけに…。02年7月。
ヴォロンティエ(新宿)
東京都新宿区新宿4-1-9新宿ユースビルPAX7F/03-5363-5201/17〜24/無休
炭火ビストロ、と名乗っている。だから一応フレンチにいれるが、まぁいわゆるダイニングって感じである。店名の「ヴォロンティエ」とは、仏語で「快く」「喜んで」という意味らしい。つまり「庄屋」的「よろこんで〜」なわけですね。南仏の別荘をイメージしたという内装はなかなかセンスよく落ち着ける。ちゃんと快適さを追求し、かといって懲りすぎず、なかなか程がよい感じ。イスも座りやすくて落ち着ける。広い店内はターゲットである若者で溢れている。結婚式の二次会に使われるタイプの店なので、個人客には騒々しすぎるかもしれない。料理はよくまとまっている。値段が安価なことを考えると努力しているなぁという感じ。ダイニング系はあまり好きではないのだが、大学生などにはとってもいいレストランなのではないだろうか。03年8月。
ラ・ディネット(高田馬場)
東京都新宿区高田馬場2-6-10/03-3242-0141/11:30〜14:00/18:00〜22:00/日休/3000円〜
ビストロ。何が良いってとにかく安い。コースが2500円で前菜・メインともにいくつかの料理から選べるようになっている。で、それぞれその値段とは思えないような味なのだ。わりと濃厚な味つけのソースが得意みたいなのでオーダーはそれを意識してした方が有利。高田馬場駅から早稲田大学の方に向かって早稲田通りの一本北の裏道にある。裏道とは思えないほど流行っているので予約が必要かも。残念なことにいまのシェフはこの春で移ってしまうらしいのであしからず。98年1月。
※シェフは四ッ谷三丁目の「スクレ・サレ」に移った模様。詳しくはそちらを。
コート・ドール(三田)
東京都港区三田5-2-18 三田ハウス1F/03-3455-5145/12〜14/18〜21/月休/20000円〜
フレンチ。店を出た瞬間「どうしたんだ!? ヘヘイ・ベイベー!!」とRCサクセションの歌を大声で歌いたい気分になった。
かの名老舗レストラン「コートドール」が普通の店になっているという情報を受け、まさかと思って再訪してみたのだが、事態は予想以上に深刻なように思えた。訪問時の気分は「この店に限ってそんなことはあるまい」って感じで超ポジティブだったのだが、まずメニューを開いた時点で「?」が始まる。アラカルトが少ない。斉須シェフの名著「十皿の料理」に出てくる名物料理はほとんどない。というか、選択の幅が狭すぎてメニューを選ぶのが苦痛だった。前菜は穴子とエスカルゴとフォアグラとエチュベしかなく、メインも、魚が4種と、牛肉系か豚かホロホロ鳥しかない。同行者と顔を見合わせ、あれ、こんなに少なかったっけ、そんなわけないよね、とうなずき合うが、何度見てもそれしかなく、選択肢の狭い中、どうにか選んで食べ始めた。
店がどう変わろうと斉須シェフの味だけは変わり様がないだろうと思っていたが、前菜は凡庸な味だったし、メインはもビックリさせてくれるものがない印象の薄い料理だった。シェフ、病気なのか、と心配になる。
サービスも料理に正比例するように元気がなく、レストランの楽しみが感じられない。動きは優雅で気持ちよいが、こちらを楽しませようとはしてこない。心からの笑顔がひとつもない。
繰り返すが、アラを探しに行ったわけではない。楽しい食事を期待して、楽しく食事できる同行者を選んで出かけた。2001年9月現在のこの店は、そこそこおいしい普通の店、という感じ。本場フランスの味を、気持ちいいサービスとともに、一番真っ当に日本で実現していたと思われるこの店がこの状態なのは、以前感激したことがあるだけに、心底さみしかった。01年9月(97年頃初訪問)。
シェ松尾 天王洲クラブ(天王洲)
東京都品川区東品川 2-2-8スフィアタワー天王洲27F/03-5783-2411/11.30〜15/18〜23/日休
フレンチ。直通エレベーターで27Fに上がり、そこで名前を告げると先導してくれてらせん階段を下がってダイニングに出るというアプローチ。夜なら窓外に東京湾の夜景が広がる(東京湾花火の時はさぞかしいいであろう)。かしこまったサービス。きちんとした料理。デザートは28Fのサロンでもらえる。など、勝負のデートや記念日などにはとてもいいシチュエーションであろう。ただ天井(というか吹き抜け)が高すぎて多少索漠感があるのが難か。客が少ない夜は少々寒々しい。サービスもわりと素っ気ないし。
行った晩は見島牛をいただいた。孤島に純血のままで残された天然記念物の牛で、和牛のルーツ。月に約1頭だけ去勢牛が食肉として市場に出る貴重なもの。この店はそのヒレ肉をほぼ独占的に仕入れているのである。見島牛は農耕などに使役している牛なので、筋間線維に脂肪が霜降り状に入り込むらしい。厳しい環境と粗末な食事ゆえに細かく脂肪を溜め込むのだとか。作った霜降りではなく自然の霜降りなわけ。これを食べるために訪れても後悔はしないだろう。厚切りのステーキだったが、上品で穏やかな中にきっちりと強い香りが隠れていてうまい。このメインはとても印象的だった。が、他の料理は多少無難な印象。ただ食感の面白さを考えたメニューが多く、それは楽しかった。
天王洲自体、少々寂しい立地である。その寂しさがじわじわとこの店の中にも押し寄せている印象があった。料理は手堅く雰囲気もとてもよいのに、全体になんとなく寂しい。それがこの店の惜しいところ。06年11月。
タテル・ヨシノ(芝)
東京都港区芝公園1-5-10 芝パークホテル別館1F/03-5405-7800
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
minobi(芝)
東京都港区芝3-42-9/03-5484-7788/11.30〜14/18〜22.30/日休
フレンチ。みのび。意味は「味の日」らしい。フレンチの「オー・グー・ドゥ・ジュール」の支店で、開店からしばらくは本店の岡部氏が支配人をやっている。といってもフレンチではなく、ジャンルにこだわらずおいしいものを出すコンセプトのようだ。実際に食べた印象は「最後をご飯で締めるフレンチ懐石」といった感じだった。もしくは和の料理を取り入れたフレンチかな。純粋なフレンチと、純粋な和食と、和の素材を使ったフレンチをバランスよくお箸でいただく店。
たとえばボクが行った夜は、キッシュから始まって、カルパッチョ、タルタルのゼリー寄せ、テリーヌ、ポタージュと続いた後に、鯛とキノコのホイル焼きが出て、牛頬肉の煮込みになって、香の物とご飯と味噌汁が出て、豆乳のブラマンジェと珈琲で締める、という感じのコース構成だった。どの料理も一品一品は工夫もあり優しいいい味だが、コースにすると印象がぼけてしまう部分があり残念。ただ、この店は「フレンチっぽい料理を一品食べたいけどご飯系も欲しい」みたいな極めて日本人的なワガママに応えてくれるという意味ではとっても重宝するので、コースではなく一品で楽しんだ方がいいのかもしれない。店内は入口すぐに9名のカウンター。奥に8名のテーブル席。カウンターが楽しいと思う。06年10月。
ラ・シェーブル(浅草)
東京都台東区西浅草1-1-12/03-3845-1336/11.30〜14/18〜22/水休/5000円〜
フレンチ。安価でおいしいフレンチを楽しみたいなら候補に入れたい店だ。浅草の下町の「こんなところに」的シチュエーションだが、料理はかなりしっかりしている。3800円からコースが設定されているが、コストパフォーマンスはかなり高いし、よく工夫もされているので楽しいのだ。シェフと直接相談して料理を決められるのもうれしい。たくさん質問すればするほど喜んでくれる。どんどん聞いてみよう。サービスはシェフ以外の人もとても親切で、この店の姿勢が伺われる。インテリアはかなり簡素なので記念日とかには向かないかもしれないが、近くに一店こういう店があったら日常がとても豊かになる、そんな店。ワインもこの規模の店としては揃っている。ちなみに店名の「シェーブル」は山羊の意味だが、特に山羊チーズを重点的に置いているとかそういうことはないようである。98年5月。
ビストロ・モンペリエ(浅草)
東京都台東区蔵前3-16-7/03-3864-1611/11.30〜14/18〜21/日祝休
ビストロ。蔵前の路地にある小さな店。「アピシウス」出身ということで基本がしっかりした料理を出す。ポーションも大きく満足度高し。ボクは二軒目としてサッと寄り、「リエット」と「牛すじのテリーヌ」と「鴨のコンフィ・シュークルートたっぷり添え」(←シュークルートはたっぷりめでとお願いした)の三品を二人で取り、ワインをがぶがぶ飲んで三軒目に流れる、という使い方をしたのだが、「そういう使い方をされたかった。ビストロとはそういうもんです」とシェフに妙に喜ばれた。鴨のコンフィが印象的。全体にクラシカルかつどっしりした味付けで、こういう味を下町の路地で出されたら惚れちゃうよなぁという感じ。コストパフォーマンスもいい。またゆっくり来てみたい。06年1月。
| イタリアン |
イゾラ・ブル(銀座)
東京都中央区銀座1-13-8/03-5524-2520/11.30〜15/17.30〜23.30(木金〜26)(日11.30〜21.30)/無休/7000円〜
イタリアン。白金の人気店「ピッツェリア・イゾラ」の支店。つまりはピザが中心。白金の本店とメニューはほとんど一緒であり、ナポリの釜職人が来日して作ったという青い石釜も、本店と同じように店内(1階)にある。ナポリ系のふわふわむちむちしたピザであり、本店同様ピザはまぁまぁ。フリットなどの前菜も全体にわかりやすい味で好ましい。ただ、本店と同じく値段が割高なのがつらい。全体に2割ほど安ければ味とのバランスがよくなると思う。雰囲気はいい。隣のテーブルとの距離が近すぎ親密にはなりにくいが、こういう賑わいも銀座っぽくなくていいのではないだろうか。ワインはかなり揃っていてレアなものもちゃんとある。ワインの値付けはそれほど高くない。01年11月。
ドナステラ・クチーナ・オオサコ(銀座)
東京都中央区銀座3-4-17 銀座チェリービル2F/03-3538-6614
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
チョップ・アンド・スティックス(銀座)
東京都中央区銀座3-4-17 チェリービルディング2F
イタリアン。イタリアンというより洋風居酒屋的、いや、お箸を使ったワインバーか…。店名ショルダーには「Japanese Wine Bar」と記してある。広尾の「マリーエ」で評判をとり、銀座の「ラディーチェ」を開いた小林シェフプロデュースだけあって、イタリアンベースのちょっとトリッキーかつ個性的な料理が並ぶ(調理はマリーエのセカンドとか)。オーダーしてみたらそれぞれちゃんと美味しいし、工夫もちゃんと効いていて楽しい。オニオンのピザなどとても良かった。これで「ワインバー」の名に恥じない品揃えのワインがあったらもっといいのだが…。ワインの品揃えが弱い。カウンター中心の店だがテーブル席は6名で奥まっているので、ちょっとした複数の飲み会にいい感じ。01年8月。※閉店
ヴォーノ・ヴォーノ(銀座)
東京都中央区銀座4-2-15西銀座デパート2F/03-3566-4031/11.30〜23/無休/6000円〜
イタリアン。マリオン横の西銀座デパートにあり、立地的に便利なのでたまに利用する。入り口はいまひとつだが、中は思ったより広く数寄屋橋方面に窓が大きく開いているので景色もまぁまぁいい。安めの設定なので利用しやすいレストランだ。魚系を得意とするようで、三崎港から毎日届く魚の料理がいろんな調理法で楽しめる。魚のプレゼンテーションもいい。パスタは自家製らしいが、出来の良いのと悪いのが極端な気がする。立地がよく値段的にも満足感があるので、もうちょっと料理が印象的になったらもっと利用したくなるかな。00年8月。
スッラ・ターボラ(銀座)
東京都中央区銀座4-3-7銀座猿谷ビル2F/03-3564-0878/11.30〜14/18〜始発(土日祝は〜22)/無休/4000円〜
イタリアン。アドリア海沿岸地方の家庭料理、を標榜している。銀座・数寄屋橋近辺としては格安な店なので安心して飲み食いできる。ワインが主役で料理が脇役みたいな店なので、ワイン飲み屋としても利用できる。というか、そう使うのが正解だと思う。ワインはイタリアものを安いのから高いのまでそこそこ用意してあり、オススメが壁に貼ってある。料理はそれなり。ごく標準的なものだが、値段を考えるとちゃんとしている。パスタなどもしっかりした味付けで焦点は来ている。かなりカジュアルな店で客も詰め込みがちであり決してキレイだったりお洒落だったりはしないが、気楽にワインをつまみと共に一杯、というのなら銀座では知っておきたい店。なお、チーズは有名な岡山の吉田牧場の限定品を取り寄せて使っているようだ。チーズフォンデュもなかなか。00年7月。
サバティーニ・ディ・フィレンツェ(銀座)
東京都中央区銀座5-3-1 ソニービル7F/03-3573-0013/12〜14.30/17.30〜22/無休/15000円〜
イタリアン。フィレンツェの有名店(ローマのサバティーニとは関係ない)の支店で、シェフもメートルもそこから来店している。それプラス銀座ソニービル内という立地でだろう、とても高い。味や雰囲気に比べて高すぎるという印象。料理は、昭和時代だと銀座でダントツだったようだが、これだけ洗練されたイタリアンが増えた昨今、クラシカルでわりと普通っぽい感じ。フィレンツェ店とほぼ同じメニューらしいが驚きはない。どれを食べても「ふーん」程度の印象しか残らなかった。あえて言えばメインがよい。お洒落して出かけられる店だが、値段を考えると二の足を踏む。95年3月。
アクアフレスカ(銀座)
東京都中央区銀座5-4-15西五ビル7F/03-3289-0338/11.30 〜 13.30 / 17.30 〜 21.30/6000円〜/http://www.acqua-fresca.com/
イタリアン。「伊豆大島の魚とイタリア料理」と銘打っていて、新鮮でおいしい魚介類が売りのイタリアン。イタリアンというか、ちょっと創作洋食系のニュアンスが入った魚中心料理という感じ。魚のおいしさを考えて、あまり枠をはめていない印象であるが、もちろん肉や野菜料理も揃っている。全体的にインパクトが強い料理ではないが、一品一品ちゃんとおいしい。量的に少し不満が残るが、銀座にしてはコースも安く(4800円、7000円、10000円)それなりに満足できるだろう。雰囲気は屋根裏的なコージーさがあり、狭いが居心地はいい。もう少し整理されるともっといいかな。サービスは親密なもの。なにやら怪しげなビルの最上階にあるが、銀座で安めにゆったりイタリアンしたいなら、候補のひとつに持っておいてもいい店だ。03年4月。
チッチョリーナ・ピザトリア(銀座)
東京都中央区銀座7-2-22 同和ビル2F/03-3289-3555/11.30〜14.30/18〜23.30/不定休
イタリアン。チッチョリーナと言ってもイタリアのポルノ女優とは関係ないようだ。ピザトリアとはつまりピッツェリアとトラットリアの造語。銀座のコリドー街という便利な立地でいろんな客層がいろんな用途に使えることを意識した店作り。バーカウンターや個室もある。ピッツァはナポリ風で石窯で焼き上げる。ピザはなかなか。一品は普通。印象に残る店ではないが、ちょっとした小宴会だったら悪くないかも。05年2月。
クロ・ド・ミャン(銀座)
東京都中央区銀座7-3-13ニューギンザビル2F/03-5568-4777
イタリアン。ワインバー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ETNA(銀座)
東京都中央区銀座7-13-3/03-3541-7095/11〜21(土11〜14.30)/日祝休
パスタハウス「エトナ」。昭和のスパゲティが食べられる。ナポリタンとかガーリックエッグとか。茹でたパスタを炒めるタイプだが、炒め和えるというよりは相当しっかり炒め切る感じ。ソースとパスタの絡みはとてもいいが、ちょっと熱が通り過ぎているかも。そこまで炒めなくてもいいかなぁという感想。昼時はオジサンたちの行列ができる。なんで昭和のスパゲティ屋さんって女性は少ないのだろう。日替わり特選パスタは普通830円、中880円、大930円。他のパスタもだいたいこういう価格帯。04年8月。
vinovino(銀座)
東京都中央区銀座8-3-7/03-3571-6791/11.30〜15/17〜28/日祝休
イタリアン。リーズナブルな料理とワインが楽しめるダイナー系のレストラン。店内は広くいつも賑わっている。料理的には特に特筆すべきものはないが、居酒屋みたいにイタリアンを利用するには銀座では貴重っぽい店かもしれない。06年3月。
リストランテ・フレスコ(日比谷)
東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテB2F/03-3581-7421/11〜14.30/17.30〜22/無休/8000円
イタリアン。日比谷シャンテ内にあり、壁一面に描かれた大きなフレスコ画が特徴の店。ヴェネチアの雰囲気を狙っているとのことで、シェフもヴェネチア出身。料理は魚介類中心のヴェネチア料理。そういえば天井からはヴェネチアングラスのシャンデリアが下がっていた。味はそんなに印象に残っていないが、場所柄便利だし大箱なので使い勝手は良い。ちょっとデパートの食堂風の雰囲気も漂ってしまうが。「サバティーニ・ディ・フィレンツェ」の系列店。96年9月。
リトル小岩井(大手町)
東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビルヂング地下2階/03-3201-2024
パスタ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ミオ・ポスト(神田)
東京都千代田区神田小川町2-1-3/03-3295-4500/11.30〜14.30/17〜21/日休/7000円
イタリアン。ある時期とても話題になったリストランテでパスタを売りにしていた。きっちりアルデンテだったそれは当時では珍しい質だったが、いまでは少々普通っぽいかも。前菜からデザートまで安く楽しく寛いで食べられるのは相変わらず。久しぶりに昼に出かけたらピザ釜を導入しており、ピッツェリアも兼ねるようになっていた。時代の流れかな…。ワインの種類は充実。赤坂の同名のスパゲッティリアを気に入っていたのだが、いつのまにかなくなってしまった。95年5月。06年1月。
ラ・ボッテガ・デル・グースト(赤坂)
東京都港区赤坂4-4-16/03-6807-2660/18〜24/不定休
イタリアン。赤坂で雰囲気良く気軽に利用できる使い勝手のよいイタリアン。6000円のプリフィクス中心だが、雰囲気はもう少し安い感じかな。土壁っぽい色に塗った壁がよりカジュアル感を出している。
料理はパスタが印象に残っている。ういきょうとイワシの自家製マカロニがとても良かった。この時点でかなり幸せ。でもメインに頼んだアクアパッツァが少し「抜けた」味でもうちょっとだったのが残念だったかな。デザートは濃厚め。コースの流れとして一貫性がないんだけど、楽しいからまぁいいか。量は全体に女性向け。ワインが安いのがうれしい。サービスのふたりはつかず離れずよく目が届いていて気持ちいい。この店の印象の7割はサービスかな。全体に気楽でいい店だが、料理がもうちょっとだけ印象的だとよりいいかなと思った。08年11月。
ルスティカネラ(赤坂)
東京都港区赤坂4-12-5/03-5549-1572/11.30〜14.30/17.30〜23(土〜22)/日休/8000円〜
イタリアン。Rusticanella。旬ごとにいろいろ工夫して仕入れをしているようなので黒板のその日のオススメを見て選んでいくか、6000円のシェフのお任せコースを頼むかするのがいいと思う。アラカルトでは、自家製パスタが充実していてよい。産直の野菜や魚もとてもいい。炙ってホロホロ鶏の白レバーと合わせた江戸前穴子や、粉ミルクで育てた鶏をレアで焼いてマスタードソースをかけたミルク鶏など、印象的なメインも揃っている。赤坂のはずれにひっそりあるロケーションもよく、なかなかいい店である。05年3月。
グラナータ(赤坂)
東京都港区赤坂5-3-3 TBS会館B1F/11〜21.30/無休/7000円〜
イタリアン。水準的。一時期非常に通った店だ。というか、イタリアン=グラナータな青春でもあった(遠い目)。味は素朴でおいしい。ガラガラとワゴンを押してきて食材を見せてくれたりするのも当時は新しいやり方でうれしかった。イタリア人が多く来店している。楽しくくつろいでワイワイ食事できる。このレストランは味より雰囲気を食べる感じだ。魚など一匹単位でどんと頼んだ方がこの店っぽくていいと思う。96年8月。
※ボクが好きだった頃の「グラナータ」を率いた落合シェフは16年ここに勤めたあと、銀座に移り、大人気店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」を開いた。
※TBS会館は2004年から建て直し。「グラナータ」自体は隣のビルに移っている。
グラナータ・モデルナ(赤坂)
東京都港区赤坂5-3-3 TBS会館B1F/8000円〜
イタリアン。「グラナータ」の洗練版である。ちょっとバブリーなインテリアにして若者を意識かな。こういうのが好きな女性たちで非常に流行っている。味は水準的。幾分焦点がぼけたグラナータって感じ。どっちかというと楽しい分、旧店「グラナータ」の方がすき。96年8月。
※TBS会館は2004年から建て直し。「グラナータ・モデルナ」はそれに伴い閉店か。
岩井食堂(荒木町)
東京都新宿区荒木町8-1/03-5919-1061/19.30〜26/不定休/4000円〜
イタリアン。というか岩井劇場。シェフであり自分大好きな岩井氏がカウンター内で作り出す枠にはまらない料理、そして枠をはみ出たサービス(常連客優遇を公言して憚らない。一見には出してくれない料理も多々。女性や有名人に優しい)。客いじりもするし文句も言い放題。まぁなんというか「不良が店やってる」って感じで、不良好きもしくはそういうのを楽しめちゃう人にとっては楽しい店だ。でも真面目な人、ネガティブな人にはまるで向かない。近寄らない方がよい。
不良といっても料理には熱心で機嫌良く手際よく料理を作っていく。まぁ来る客がみなシェフに気を遣うので機嫌が悪くなりようがないのだが、たまにその辺の距離感を間違える客がいるととたんに不機嫌になる。客観的にその辺も楽しんでしまう度量が客に求められる。料理は全体的によろしいが、パスタが特にうまい。ありあわせ?と思う材料でもサッと完成度の高いのを作ってくる。タマネギの丸焼きも名物。サラダもいい。その日の仕入れによって作ってくれる肉や魚もいい。あとは岩井氏に恐る恐る相談しながら(そこそこ勇気がいる)。
ボクはこういう店も別に嫌いではない。普通に食べている分には放っておいてくれるし。でも気を遣って常連になるのも面倒くさい。常連になったら実に幸せな店になるのはわかっているが面倒くさいのだ。たま〜の深夜にちょっと立ち寄る、くらいがボクには合っているかも。とはいえ混んでいるので要予約。06年8月。
カルミネ・エドキァノ(荒木町)
東京都新宿区荒木町9-13/03-3225-6767/12〜14/18〜22/日休/8000円〜
イタリアン。神楽坂の「リストランテ・カルミネ」のシェフが開いた店。小さな路地にひっそりある一軒家で、花街時代に待合茶屋として使われていた家を改装して使っているだけあって中の雰囲気はなかなかいい。エドキャノはイタリア語で江戸っ子という意味。つまりかなり日本情緒にあふれている。座敷をフローリングにしたスペースにテーブルを並べた木造空間は思ったより心地よいのだ。このように空間的には独特なのだが、料理はわりと普通。6000円のコースのみで、メニュー数品から選べる構成になっている。パスタやリゾットはまともだったが、前菜やメインはあまりに印象が薄かった。サービスは若手中心だが生ぬるく、キリッとしていないのがいまいち。全体に「雰囲気と違和感を楽しむ店」だろう。00年7月。
さとう(九段)
東京都千代田区九段南3-7-2/03-3222-5155/12〜13.30/18〜22/10000円
イタリアン。以前、市ヶ谷の一口坂あたりにあってよく通った店。カフェみたいなカジュアルかつ親密な小さなリストランテだったが九段に移転してインテリアの狙いがよくわからなくなり、味も驚きが少なくなった印象。佐藤シェフの料理は相変わらず安定感があってうまい。花ズッキーニのフリットだとかウニソースのパスタなど、非常に印象深かったりする。だが、以前は前菜からパスタ、メインに至るまですべてビックリさせてくれたのに、そういう驚きが今は少ない。また、マダムがどんどん傲慢になっていっているのも気になる。常連や有名人にはものすごくやさしいのだが一見客に厳しく、非常にきまぐれ。しかも酔うとからむのが残念。なんだかマダムを称えにお金を払いに行っている気にさえなってくる。マダムと相性がいい人には最高の店だと思うが。93年ころ(?)初訪問。再訪多数。
ヂーノ(六本木)
東京都港区六本木3-10-9/03-3402-2227/12〜14/17.30〜22/日休/12000円
イタリアン。カーサ・デル・ペスカトーレと看板に書いてある。つまり魚介料理系イタリアンなのだ。おいしい。パスタもうまい。インテリアはセンスの良いアールヌーボー調。狭い店だが暗くて親密。ロウソクの灯がムードを盛り上げる。古びてはいるがデートの変化球としてわりとオススメ。まだ食べていないが「オッソブーコ」が絶品だとか。94年11月。
ラ・ゴーラ(六本木)
東京都港区六本木7-4-5/03-5410-5550/18〜23/日休/10000円
イタリアン。今(97年現在)乗っている店だろう。澤口シェフによる塩を効かせた迫力ある料理群は魅力的。焦点がぼけてないので納得しちゃう味だ。というか、ワインが飲みたく味を目指していると聞いたから、そういう意味では成功していると言える。ワインが進むのだ。当然ワインの品揃えはよい。サービス陣は相当しょっていて、ある意味イヤミなくらいなので好き嫌い分かれるだろう。ボクはあまり好きでないので、この店に来ると放っておいてくれるカウンターに座る。メニューに載っていながら出せないものも多くストレスたまるので、カウンターでワインに一品、っていう楽しみ方がいいのかもしれない。常連と有名人多し。店内差別も多い。一見にはつらい店かもしれない。97年3月。再訪数回。
※閉店し、澤口シェフは店の裏手に「リストランテ・アモーレ」を開いた。
リストランテ・アモーレ(六本木)
東京都港区六本木7-3-21/03-5413-7201/18〜26/日休/8000円〜
イタリアン。六本木「ラ・ゴーラ」で名を成した澤口知之シェフによる完全お任せのイタリアン。澤口シェフがその日仕入れた食材を見て決めた料理が出てくる。客は出てくるまで何が出てくるかわからないが、一応最初に「どういったものが食べたいか」のリクエストは聞かれるし、今日入っているいい食材などを聞くことも出来る。基本構成は前菜・パスタ・メイン。「ラ・ゴーラ」時代から変わらない澤口シェフの主張たっぷりの料理が好きなら完全お任せの楽しさが味わえるし、もし未体験なら何が出てくるか不安になるだろう。塩をガツンと効かせたメリハリ強い澤口流。イタリアンというよりは澤口シェフの味を楽しみにいく店。ボク的にはむしろ昔のガツンの方が好きで、いまはずいぶんおとなしくなっちゃったなという印象。厨房の中の彼もちょっと元気がなかったし…。ワインもお任せ(価格帯くらいは指定できる)。料理もワインもよくわからない or 決めるの面倒という人にはうってつけの店か。オープンキッチンは広く、店内に浮かび上がる演出で、舞台みたいでとっても魅力的。06年6月。
イタリアンバール・ビゴーレ(六本木)
東京都港区赤坂9-6-24 乃木坂ロッポニカビル/03-3401-2392/11〜23
イタリアン・バール。半端でなくワインが安い。料理も安い。なので軽くつまみたいときとか時間が余ったときとかもう一杯飲み足りないときとかに重宝する。六本木〜乃木坂の立地でここまで安くてよく運営できるなぁと思う。入り口にはスタンディングバー。奥はテーブル席。昼から夜までぶっつづけでやっていて使い勝手のいい店。06年5月。
リストランテ・ダ・ニーノ(乃木坂)
東京都港区南青山1-15-19/03-3401-9466/11.30〜14/18〜23/日休/10000円〜
イタリアン。シチリア料理。巷では「現地と同じ味のリストランテ」と評判なのだが、果たしてそうなのかな…。ボクはシチリアに行ったことがないので、本場の味がわからないのだが、イメージの中では、青々しいまでに薫るトマトをはじめとした野菜類、粉っぽいまでにアルデンテなパスタ、あくまでうまい魚と肉、ガツッと土臭い直球料理、ちょっと濃いめの素朴&ストレートな味付け、でも意外と洗練…、みたいな感じを想像していた。もちろん手に入る食材の問題もあるだろうからそこまでは行かないかもしれないが、なんとなくそんな方向性を期待した。が、ボクが行った日に限っては、そんな感じはなく、繊細でおだやかな料理群。インパクトに欠け、どちらかというと無難な印象だった。まぁ期待しすぎたのかもしれないけど。前菜とパスタは良かったものの、メイン、デザートと盛り下がって行ってしまったのも残念。
で、わりと高い。コースは8000円と10000円。アラカルトは一品3〜5000円はする。8000円とるなら「ちゃんと盛り上がるメイン」は設定してほしかったし、店の内装ももう少し高級感出して欲しいかも。イタリア人黒服メートルも雰囲気だったし、カラフルなお皿も楽しかったし、店の狭さも嫌いではないけど、内装と味と雰囲気と値段がそれぞれバラバラでチグハグな印象。不完全燃焼で店を出た。あ、ワインももう少し安くしてほしいと思ったかな。07年3月。
リストランテ山崎(乃木坂)
東京都港区南青山1-22-8/03-3479-4657/12〜14/18〜22/日休/10000円〜
イタリアン。上質で上品な老舗リストランテ。古くからあるが決して古びてなく、カジュアルさや陽気さをわざとらしく気取る他の多くのイタリアンに比べて孤高を行くような上品さをキープしている。エントランスからしてちょっとひと味違う。必要以上の虚飾をせず大人の落ち着いたカップルが似合う雰囲気が漂っている。店内に入っても雰囲気は非常に良い。照明、インテリア、バーの佇まい…それぞれいい夜を過ごせる期待に満ちているのだ。
だがそれは席に座ってしばらく経つとちょっと疑問に変わってくる。全体になんか「素っ気ない」のだ。もっと言えば「冷たい」感じ。店内の設えだけでなく、サービスや料理までがどこか素っ気ない。客と距離がありすぎる。その印象は店を出るまで変わらなかった。もちろんこの店にカジュアルさや陽気さは求めていない。でもせっかくの夜、なんだか楽しく感じないのは問題であろう。サービスは笑顔が少なく、とても冷たく感じる。メニューの説明などにしても必要にして十分なのだが、期待が高まったり楽しくてわくわくしたり、ということはない。つまり給仕以上の仕事をしようとしないのだ。料理もどこか客観的な距離感が感じられるもの。美しいお皿が続くが、印象に残りにくいもの。
ワインリストは全体に高め。1万円以下のワインをもう少し充実させて、客に選択の逃げ道を作って欲しいと願う。ただチーズプラトーをきちんと揃えているのはうれしい。熟成の進んだチーズをサービスの人と話しながら選ぶその瞬間だけ、この店の素っ気なさを忘れられた。
ひと言で言うと「スクエア」なリストランテ。料理、インテリア、サービス、すべて四角四面的だった。こういう方向性であるのならボクはフレンチレストランを選ぶだろう。親密なサービス人がひとり加わるだけでずいぶん雰囲気は変わると思うが。99年11月。
キャンティ(飯倉)
東京都港区麻布台3-1-7/03-3583-7546/12〜25.30/無休/8000円〜
イタリアン。60年代の輝かしきキャンティ文化を築いたイタリアンの老舗。当時の賑わいはうらやましくも伝説の域である。もう古ぼけた店なのか、と思って行ったが、意外や意外、味はどれも高水準。バジリコのスパゲッティは特に絶品だった。まぁインテリアなど古びているといえば言えるが、これはこれで味である。川添浩史・梶子(詳しく知りたい方は「キャンティ物語」幻冬舎を読んでください)が生きているうちに行きたかった。1階でなく、B1Fで食べるべし。雰囲気が数倍違う。他に西麻布店(03-3404-6500)、六本木店(03-3402-4411)、自由が丘店(03-3717-6200)などがある。96年10月。
アル・ドジェ(西麻布)
東京都港区西麻布1-5-16/03-5474-0668/12〜14/18〜24/日祝休/12000円
イタリアン。ヴェネチア料理のレストラン。メートル(給仕長)のイタリア人がオーナーで、87年に初来日して以来なぜか日本を気に入り、故国を捨てて独立開店にこぎつけたそうである。そういう意味では力に入った店なのだ。ヴェネチア料理なのでおすすめは魚介類。プレゼンテーションが上手で、素材を必ず見せてくれ「今日のオススメはこれこれです」と丁寧に説明してくれる。これはパスタに至るまで徹底されていて非常に楽しい。ただ、オーナー以外の若者が説明するときもあり、この場合プレゼン的魅力は半減する。マニュアル通りに棒読みする感じで選ぶ楽しさはまるでないのだ。やはりオーナーが全メニュー全お客に説明してほしいところ。
料理は一見クラシカルだが、よくよく味わうとモダンなエッセンスもいろいろ加えられているのがわかる。明快で力強い。ただ、魚料理が売りだけにどうしてもこぢんまりしてしまい、印象的に弱い。ふたりで素材を見て魚一匹オーダーするシステムだが、そのとき客側のイメージとしては「魚丸ごと出てくる」イメージがどうしてもある。でも料理されたものはそうとは限らず、どうしても切り身になって小さく変身して出てくることが多い。そこで少しだけ(わかってはいるものの)ガッカリしてしまうのだ。うーん、客心理の微妙なところ。なので、どうしても印象が弱くなっていく。前菜やパスタはわりと強い料理で満足なのだが…。ちなみにシェフは日本人。
サービスは力の入ったオーナーがやっているわりに、意外と素っ気ない。入店時退店時が特に。ワクワクするものがない。オーナーは馴れ馴れしいと言えるくらい親密なのだが、店に親密な印象がないのが残念。そこらへんがこなれてくれば、料理はわりといいので人気も出るのではないだろうか。インテリアはクラッシック。いびつな空間を上手に使っているがもう少しお洒落な方が受けがいいかもしれない。トイレが店の外にあるのがちょっと不安。02年2月。
ダ・ヴィンチ(西麻布)
東京都港区西麻布1-9-7/03-5411-8131/11.30〜14/18〜22/月休/5000円〜
イタリアン。イタリア家庭料理を標榜するオステリア。料理はどれも確かに家庭的・田舎的で見た目の派手さはないが安心できるもの。洗練はないがツボはしっかり押さえておりまぁまぁうまい。とはいえちょっと「家でも作れるかも」的な部分はある。内装的にも悪く言えば「ださい」のだが、これも長居するうちに馴染んでくる。サービスも普通だしエントランスや外観はハテナなのだが、なんとなく落ち着ける。そんな料理と空間だ。なお1Fの販売店はなかなか良い。珍しいチーズ「ビット」を置いていたりする。99年7月。
プリモ・バーチョ(西麻布)
東京都港区西麻布1-10-6/03-5413-3133/11.30〜14/18〜24(L.O.)/日休/10000円〜/http://www.primobacio.jp/
イタリアン。ラ・クチーナ・イタリアーナ プリモ・バーチョ。2002年8月開店。六本木の「ラ・ゴーラ」出身のシェフとサービスが独立して開いた。ドアを入ると左にソファのラウンジ、右にダイニングホールがあり、ホールは広いものの、全体に照明は暗くテーブルは小さめでわりと親密な設計。椅子がアンティークっぽく固くて長時間座っているとしんどいのを除けば全体によくまとまっている。デート向きの作りである。サービス・スタッフは若く、とても丁寧ではあるが元気でもニコヤカでも親切でもなかったのが残念。もうちょっとテーブルの雰囲気作りに貢献してくれるとうれしいのだが。
さて肝心の料理だが、洗練の中にちゃんと力が感じられる強いタイプ。小皿&キレイ系&力のないイタリアンが跳梁跋扈する中、ちょっとうれしい。サマートリュフのリゾットを食べたが、トリュフを丸ごと持ってきてどんどんすってくれる。ほとんどのメニューがそういったサービス精神で作られている印象。強く思い出に残る料理はなかったものの、全体に良い感じ。コースは7000円と12000円。後者を食べたが量は尋常でなく多いので、普通の胃袋の人は7000円ので十分だろう。つか、ここまで多くする必要はない(きっぱり)。デザートは「スペクタクルデザート」とか「ファンタスティックデザート」と名付けられているがちょいと名前で期待させすぎの感あり。ワインはよく揃っているがちょっと高め。ソムリエのオススメも要領を得なかった。全体に雰囲気はいいし料理も力があるので、あとはサービスが改善されること&安めのコースを作ってくれるととってもうれしい感じ。高級デートには使えるだろう。ちなみに店名はファーストキッスという意味だとか。いいリストランテだとは思うけど。03年7月。※2006年9月に久しぶりに行ったら店の奥はソファラウンジになっていた。ラウンジでワインと一品。これはこれで楽しい感じ。※閉店した模様
カピトリーノ(西麻布)
東京都港区西麻布1-11-13/03-3479-5696/18〜22.30/日祝休/8000円
イタリアン。とてもベイシックなイタリアンだ。地味かつ滋味系のレストラン。ただ雰囲気は喫茶店ぽく、サービスも不親切(特に男の方)。費用対効果が高いのがこの店の魅力であるが、味的な印象がいまひとつなのでそれも薄れてしまう。料理本とかいろいろ出しているシェフなのに少し残念。ちなみにメインは肉の方がおいしい。95年9月。
イル・ラーモ(西麻布)
東京都港区西麻布2-15-12 カルテットB1F/03-5466-0389/18〜22.30/月休/10000円〜
イタリアン。「アルポルト」出身でその後ミラノで1年修行したシェフが1998年に開店した小さな店。カウンター中心で、テーブルは小さいのがふたつほど。サービス係りは奥さんしかいないので、これがやっとの大きさなのだろう。
この店の独特にアット・ホームな雰囲気は好き嫌い分かれるかもしれない。くつろげるのだが、カジュアルすぎる。もう少しモダンにくつろぎたい客の方が場所柄多いとは思う。要因は店内の古びかたかな。感じはわるくないのだが、妙に生活感があり、レストランというより食堂的な雰囲気になってしまっている。一昔前ならお洒落な店だったのかも、という感じ。
料理はパンチはないのだが、それぞれ楽しいお皿が並ぶ。基本的にお任せコース(7000円)しかないが、少しワガママも言えるようだ。鯖のマリネが絶品なので、コースになかったら聞いてみよう。あ、デザートにいちごのムースがあったらこれも是非。サービスは奥さんが孤軍奮闘。置いているワイン(わりと面白い品揃え)の内容も完璧に把握しているし、丁寧でプロっぽいサービスにはなっているのだが、なんというかスナックでママと話しているような雰囲気が出てしまう。それが味にもなっているのでそういう感じがお好きな方はかなりくつろげるだろう。02年2月。
クローチェ・エ・デリツィア(西麻布)
東京都港区西麻布3-2-5 ノゾエビル2F
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
アルポルト(西麻布)
東京都港区西麻布3-24-9/03-3403-2916/11.30〜13.30/17.30〜21.30/月休/12000円〜
イタリアン。有名シェフの店で、いろんなメディアに露出して名店の誉れ高いわりにはとても普通なイタリアン。ビックリしない。有名人にしかうまいもの出さないんじゃないかと勘ぐりたくなるほど普通な味。うーむ。こんなはずはないと思って再訪もしたが、どうにもこうにも印象に残らない料理が続いた。たまたまの相性かな。全体に量が少ないイタリアン懐石で、特にお洒落でもないし、どうしてこんなに褒めそやされるのだろうと自分に自信がなくなる感じ。高いし…。白トリュフのパスタが有名。95年8月。
ラ・コロンバ(西麻布)
東京都港区西麻布4-6-5/03-3797-5086
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ダノイ(西麻布)
東京都港区西麻布4-6-7麻布司研堂ビルB1F/03-3797-4444/18〜22/月休/5000円〜
イタリアン。評判の高い店である。名物であるマダムの対応は一時期よりバブリーな感じが抜けてとても良くなったが、いっつも混んでいることもあってなんとなく慌ただしく落ち着かない。あっちに飛びこっちと話し、と気の毒になってしまう。料理は煮込み系は良いが、毎回特に印象に残らないのは何故だろう。焦点がもうひとつ来ていない感じ。メインはしっかりしているが前菜やパスタが特に。店内気持ちよくざわめいているがさすがに詰め込みすぎな印象は拭えない。テーブルを3割減らしてもう少しゆっくりした雰囲気で食べたいものだ。6500円のコースのみで夜のみの営業。夜のみなら24時ラストオーダーとかにして欲しいな、と贅沢を思う。おいしいし好きな雰囲気なのになんとなくいつも気持ちが乗り切れない。相性だろうか。99年8月。
リストランテ・マリーエ(西麻布)
東京都港区南麻布5-2-39 ニュー東和ビル1F
イタリアン。料理が印象的なレストラン。外観・内装ともに古びていて決してモダンではないのだが、料理だけは非常にモダンな創意を感じさせる。以前はアラカルトが充実していたらしいが、いまはコースのみ(6000円と7500円)。小林シェフの個性の元に構成されたコースはメリハリが効いていて楽しい。週変わりでメニューが変わっていくから「来週来て違うメニューも食べてみたいな」と思わせる。ただ、アラカルトで過去の「傑作」も食べてみたいのはボクだけではないだろう。シェフのスペシャリテがないのがちょっと残念だ。
ワインリストがユニーク。料理に合いそうなワインだけをスプマンテ2種類、白3種類、赤5種類書き出してあるだけ。10種類しかないのだ。これはこれで見識。パンの出し方もユニーク。一皿ごとにその料理に合いそうなパンをスライスして持ってきてくれる。おお、そうかそうか、と喜んで食べるのだが、んー…実はどこがこの料理に合うのかがよくわからないセレクトのものもあった。
このように料理を中心にわりときめ細やかな対応なのだが、その感じがサービスなどに反映されていないのは残念。マダムはいるのだが特に目立った動きはしない。で、実際にサービスする黒服系がいない。厨房の人間がコック帽かぶったままサービスしている。丁寧だし料理の質問にも細かく答えてくれるが、いかんせん目も手も届かない。メートルをひとり置くだけで全然違ってくるだろう。雰囲気は意外とレトロ。全体的に料理で勝負!なのかもしれないが、客は料理だけをレストランに求めているのではない。そこらへんがちょっと惜しく感じられるレストランだ。99年10月。
※惜しまれつつ閉店。小林シェフは銀座に「ラディーチェ」を開いたらしいが身体を壊したとも聞く。大丈夫だろうか。
その後、小林シェフは目黒に「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」という店を開いた。行ったのでそちらも参照して下さい。
イ・ピゼリ(西麻布)
東京都港区南麻布5-2-40
イタリアン。コースはリーズナブル。冷・温前菜にパスタ、メイン、デザートで6000円は満足できる。ただ、味は可もなく不可もなく。店内の暗さは程良くてお洒落っぽいが、暗い店ほど壁のくすみなどは目立つもの。なんとなく清潔感に欠け逆効果な印象。なんというのだろう、ポイントというか売りがないリストランテだった。場所柄デートに向くと思うが、それならデザートをもっと充実させるべきだし、サービス人ももっと笑顔を振りまくべきだ。別ドアから入れる併設のバーはよく利用するが、バーだけを利用する方がずっといい。00年3月。※閉店。
DAL-MATTO(西麻布)
東京都港区西麻布1-10-8 第二大晃ビルB1F/03-3470-9899
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
BINGO(日赤通り)
東京都港区西麻布4-19-9ウォール西麻布B1F/03-5774-5721/18〜24/不定休
イタリアン。「リストランテ・ヒロ」で修業し、代官山などで店を持っていた小林シェフが開いたリストランテ。2004年10月にオープンしたばかり。開店1ヶ月で行ったが、新しい店なのに妙に生活感があるのはなぜ? 聞いたらもともとあったバーを居抜きで改装したという。ちょっと生活感がありすぎて残念だった。メニューは「今日のコース」(6500円)が中心。料理7品ほどにチーズやコーヒーがつく。最初にメニューを見せられ「料理はこれですが、順番はこの通りではありません」とくる。どうやら「シェフがいま作っている料理」から順番に出てくる「山手線方式」のようである。つまりシェフはぐるぐる循環して作り続けているわけ。手間ははぶけるし厨房の人数も抑えられるのだろう。そのかわり人件費などを安くして値段を抑えるという仕組み。なるほどー。料理に合わせてワイン飲む場合はどうすんだという欠点はあるが、これはこれでよく考えられたシステムだ。ただ、ド頭からメイン料理で始まった人はかわいそうだなとか想像する(笑)。ちなみにメインの「グリルミスト」はいろんな種類の状態のいい肉を盛り合わせてあり、完璧な火加減でかなりおいしかった。この値段でこれだけの質は素晴らしい。それぞれの料理に胡椒、塩などをメリハリ強く効かせているが、ちょっと使いすぎかと思った。まぁでも開店して間もなく行ったのでこれからだんだん味は落ち着いていくと思われる。サービスも「ヒロ」の人でベテランのようであるが、開店したばかりのせいか少しバタバタしていて落ち着かなかった。日赤通りを六本木通りから日赤医療センターに向かって歩いた左側地下。04年11月。
ル・ポワブル(日赤通り)
東京都港区西麻布4-22-8麻布ポイントB1F/12〜15/18〜24/月休
イタリアン。中地下にある店でちょっと入りにくいが(店内が見えないので)、いたってカジュアルで居心地の良いリストランテである。長いカウンターでシェフを目の前にいろいろ話し合いながら注文していく方式。コースもあるが、いろいろ話しながらの方が楽しいだろう。料理はどこか古い洋食の良さを残したもので、最近の繊細なイタリアンとは別物だが、ある年齢から上の方にはこの方が楽しいと思う。ソムリエがかなり個性的な人で、ちょっと上から目線。そこだけ気になった。07年6月。※閉店
アクアパッツア(広尾)
東京都渋谷区広尾5-17-10 EastWest B1F/03-5447-5501/11.30〜13.30/18〜21/日休/10000円/http://www.acquapazza.co.jp/pazza/index.html
イタリアン。一時はボクの中でダントツにトップな店であった。でも何度か通ううちにどうも出来が悪い日といい日とが極端な印象を受けた。いい日は、前菜、パスタ、メイン、どれも秀逸。おいしい。悪い日は前菜しかおいしくなかったり…。名物「アクアパッツア」は安定しておいしい。おすすめ。青山に支店が出来てから味が落ちたとの噂があるが…どうなんでしょう。まあシェフが二股じゃあな。それから行ってないが、興味はある。95年8月。
西麻布にあった頃のおいしさが忘れられず、広尾に移ってから期待いっぱい訪問した。6500円と8000円と1万円のコースがあり、8000円のものを頼んだが、とても洗練されているものの、昔感じたような迫力・力強さ・泥臭さみたいなものが影をひそめ、なんだか洗練だけの普通の店になってしまった印象。前菜の完成度はさすがなものだったし、リゾットもベストな具合良さ。盛りつけもきれい。でも食べ終わって印象に残らない料理が多い。値段を考えると全体に満足度が低い感じ。サービスはとってもちぐはぐ。店は新しくなりお洒落にはなったが、逆に没個性にもなった。日高シェフは系列の「マンジャペッシェ」にいるのかな。02年8月。
ヴィノッキオ(広尾)
東京都港区西麻布4-3-10/03-3448-0601/12〜14/18〜22 /無休/10000円
イタリアン。とても活気がありよく流行っている。その賑わいもご馳走な感じ。今が旬のイタリアンだろう。あっさりした味とガツンとした味のメリハリがよく、うまい。強いて言えばパスタがイマイチだった。前菜、メインともに秀逸なだけに残念。サービスはバタバタしていて目が届かないことが多く、ちょっと途中で停滞したのが残念。95年12月。※その後カフェになった。オープンで気持ちいい空間。
アロマフレスカ(広尾)
東京都渋谷区恵比寿2-22-10広尾リバーサイドB1F
イタリアン。とても気持ちのいい店である。レストランの気持ちよさの大半を料理とサービスがしめるとするならば、ここは東京でもトップクラスの気持ちよさを提供してくれる名店だ。
まず料理。どのお皿もしっかりピントが来ていて実においしい。バランス、インパクト、量、盛りつけ、どれをとっても程度がよく惚れ惚れするものであった。コースは6500円のみ(夜)だが、前菜、パスタからハーフポーションずつ取り分けられるお得版。でも魅力的なアラカルトが多いからアラカルトから選んだ方が楽しいだろう。前菜1600円、パスタ1800円、メイン2400円とそれぞれ一定して安価だから安心して楽しめる。そしてサービス。まだ若いサービス陣だが笑顔が実に良く、気もとてもよくつく。慇懃無礼さがまるでなくとても親密感のあるサービスで心からくつろげた。たとえば勘定書(これがまたすごくわかりやすい記述でいいのだが)の下に「どうもありがとうございました」の肉筆が書いてある。どうということもないようなことだが、一事が万事こういう姿勢のサービスだった。この姿勢をこれからも維持してくれることを願う。
内装がカジュアルすぎる気もするが、モダン、と言えばモダン。ただ、ちょっと全体に薄汚れている気がするのだけが残念だ。いや、不潔という意味ではなくて。特筆すべきは営業時間。夜の1時がラストオーダー。夜早く閉まるレストランが多い日本だが、ここなら観劇の後などでもその余韻を壊すことなく楽しめるだろう。また遅い残業のあと、オンとオフの切り替えにも最適な店だ。99年9月。
食後、とてもいいグラッパをいただけた。めったに置いてないとのこと。あのグラッパを飲むためにまた行きたくなるようなグラッパ。嗚呼。2001年5月。
※一時閉店後、南麻布に移転。移転後まだ行っていない。同じ場所は「アロマフレスカ」グループの「リストランティーノ・バルカ」になっている。
アッピア(広尾)
東京都港区南麻布4-11-35インペリアル広尾B1F/03-3444-5801
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ピッツェリア・パルテノペ(広尾)
東京都港区南麻布5-15-25広尾六幸館/03-5798-3355/11.30〜14.30(土日祝12〜15)/18〜23/無休/3000円〜
イタリアン。ナポリ料理系ピッツェリア。手作り薪窯で焼き上げるピザはナポリ風のモチモチ系。店のパンフによるとナポリピザとは「材料は小麦粉、酵母、塩、水のみ」「生地は手だけを使って延ばす」「窯の床面で直焼き」「燃料は薪もしくは木屑」なのだとか。ここでは本物しか作らないと宣言している。で、本物かどうかはボクにはわからんが、ここのピザがかなりうまいことは確か。マリナータやマルガリータは特にバランスが良く、完成度が高い。パスタ類、前菜類もピザに劣らずなかなか。ワインも格安なものから幅広く用意している。しかも値段はリーズナブル。雰囲気も気軽でお洒落。なかなか気に入ったかも。1年4月。
イル・ブッテロ(広尾)
東京都渋谷区広尾5-13-3/03-3752-1343/17〜24/月休/2000円〜
イタリアン。春から初夏、初秋から秋、と、オープンエアの庭風のロケーションでゆったり食事が出来る貴重なリストランテ。夏場や冬場はさすがに囲ってしまうが、それでもちょっと庭先風でいい感じである。細かく見ていくと、全体に古ぼけていたりテーブルクロスがビニールだったり清潔感もいまいちだったりするのだが、そういうことがなんだかあまり気にならない店。ヨーロッパの田舎でワイワイ食べるイメージで楽しむ店である。イタリア人が給仕してくれるしね。料理ははっきり言うともうひとつ。パスタ類はまぁまぁだったが、フリットやメイン料理などが(ボクが行った時は)かなりハズレであった。ロケーションを楽しむ店だとしても、もうちょっとなんとかしてほしい感じである。広尾駅から広尾商店街に入って、パチンコ屋を左折してしばらく行った右側。01年4月。
インカント(天現寺)
東京都港区南麻布4-12-2 ピュアーレ広尾2F/03-3473-0567
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
カシーナ・カナミッラ(白金台)
東京都港区白金台5-5-6/03-5475-2646/11.30〜14/18〜21.30/月休
イタリアン。料理人やソムリエのためにイタリア研修をコーディネートする「ict食文化企画」代表の長本和子さんがオーナーの店。そんな彼女が料理を任せた佐藤シェフが作る料理は、素朴で素材の旨みを活かした料理を繊細に盛りつけたもの。こういう味ならいっそのことガッツリ盛りつけた方がいいのでは?と思ったお皿もあり、多少中途半端感はあった。当日の印象としては、突き出しと前菜が「完璧」。見事。うまい。唸る。これでその夜の素晴らしさは保証されたと思ったのだが、その後は少々盛り下がり気味だったのが残念。手打ちパスタはまぁまぁ。メイン前の魚料理(黒ムツのピカタ)はもうひとつ。メインの肉(子羊のロースト ドライポルチーニソース)はいい感じ。デザートはGOOD。薦められたワインもよし。でも、全体にもう一押しがなくて「いい店だ〜、好き〜」って感じになれなかった。素朴でチカラ強い料理をシンプルに作っても良かったのかなぁ、とか。インテリアはシンプルだけど、壁のお皿が妙に郷土っぽく、そのわりに全体にモダンで、これも微妙に中途半端感があった。涼しい時季にテラス席は気持ちいいかもしれない。前菜とワイン一杯とかいう使い方はありかも。06年8月。
ボスケッタ(白金台)
東京都港区白金台5-13-9/03-5798-2442/11.30〜14.30/18〜21.30/無休
イタリアン。「リストランテ・キオラ」の鵜野シェフの店&白金の一軒家を改装して使っている店、ということで相当期待して行ったが、ちょっと期待が大きすぎた感あり。ギリシャのガラス食器メーカーが運営しているとのことで、1階はそのショップとなっている。で、リストランテもそのちょっと前衛的かつモダンな食器を使うことがデフォルトになっており、そのせいか鵜野シェフの料理が窮屈そうだ。力が発揮されていない気がする。食器と料理の相性があまりよくないと感じた。
料理と食器の方向性が一致していないだけでなく、料理とサービス、料理と内装もそれぞれ少しずつちぐはぐ。一軒家の洋館の雰囲気はさすがによく、サービスもそれに見合った気持ちのいいものなのだが、料理はもっと土臭いチカラをうちに秘めており、どこかに違和感がある。だんだんそれが客の居心地にまで影響してくる感じ。あと、こういう雰囲気であればデザートはもっと凝ってほしいと思う。07年12月。
ロマンティコ(白金台)
東京都港区白金台5-14-8 タイニービル2F/03-3446-2484/12〜14/18〜21.30/水休/7000円〜
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
イゾラ(白金)
東京都港区白金6-17-2/03-5447-2733/"18.30〜23.30(土12〜14.30/18〜23.30、日祝〜22.30)"/水休/5000円〜
ピザ。ナポリピザ系モチモチ・ピザ。手作りの石窯で丁寧に焼き上げるピザはそのモチモチ感がとっても良い。白魚のピザや4種類のチーズピザなど、種類も豊富で楽しい。ピザに限らずフリットもうまいのでおすすめ。敢えて苦言すれば、全体にちょっと高すぎる。土地柄もあるだろうが、2人でピザにワイン飲んで1万円越えるのは痛い。そういう食べ物でもないと思うのだが。白金の杉の木屋の前の道を入って200メートルくらい行った左側。数多くの店舗展開を繰り広げるグラナダグループの第一号店。01年2月。04年8月再訪。
エノテカ・キオラ(麻布十番)
東京都港区麻布十番1-4-3/03-3560-6797/18.30〜26.30/日休/8000円〜
イタリアン。開店してわりとすぐに行ったせいか、まだ料理はこなれていなかった印象だが、期待は高まる。ユニークな食材に挑戦的な味付け。特に前菜はなかなか楽しい。それに比べてメインはわりと普通だった。でもたぶんこれからもっと挑戦的になってくれるのだろう。シンプルでスキッとしたインテリアにマッチして、お皿の上も(色彩は鮮やかだが)スキッとしている。コースは5000円から8500円まで各種ある。イタリアワインも数が揃い、選ぶのに苦労する。サービス陣がまだまだこなれていなかったが、おいおい落ち着いていくだろう。特筆すべきは閉店時間。こういう本格的リストランテが26時30分ラストオーダーなのはうれしい。02年。
ピアット・スズキ(麻布十番)
東京都港区麻布十番1-7-7はせべやビル4F/03-5414-2116
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ヴィノ・ヒラタ(麻布十番)
東京都港区麻布十番2-13-10 エンドウBLD2F/03-3456-4744
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
クッチーナ・ヒラタ(麻布十番)
東京都港区麻布十番2-13-10 エンドウBLD3F/03-3457-0094/18〜22/日祝休/15000円〜
イタリアン。平田シェフによる華麗なイタリアン。小さな店内だが雰囲気はよく親密。麻布十番がまだ全然オシャレじゃなかった頃に圧倒的なオシャレさでオープンした。当時は芸能人遭遇率も東京一だったのではないだろうか。まぁそういう「特別感」と料理の良さ、雰囲気の良さに引きずられてちょっと感覚がマヒしてしまうが、このリストランテはやはりお値段が高いと思う。他にこういうタイプの店がないのが幸いしていた時代ならいいが、ちょっと他と比較しても高くなっちゃっているかもしれない。サービスはマダムのご機嫌に多少左右されるが心地よいもの。メニューがないので客はすべて彼女頼み。その「どうにでもして」感も慣れるとたまらない。でもボクは1階下の「ヴィノ・ヒラタ」に行って、同じような料理とずっと安価な値付けで楽しみたいと思ってしまうかも。97年11月。
カメレオン(麻布十番)
東京都港区東麻布1-17-9 アネックス東麻布B1F/03-5545-3680/18〜24(土〜23)/日祝休/10000円〜
イタリアン。東麻布の住宅街にポツンとあり、外見からはレストランとはわかりにくい隠れ家イタリアン。店名は「イタリア料理にとらわれず、カメレオンのように変化し続けたい」という志から。確かにいただいた料理からはイタリアンという枠組みを越えようという意欲と工夫が感じられた。きれいでモダンなお皿に少量ずつ盛りつけられた料理はそれぞれ凝っていて、一口ずつ多種類出てくる懐石方式。こういう出し方の常としてどうしてもそれぞれの印象が弱くなってしまいがちだが、中には印象の強い料理や組み合わせがあり、振り返ってみるとなかなか楽しいディナーになった。ボクが訪れた夜はデザートまで12種類の料理が出た。いろいろ食べてみたい欲張りな女性などには特に受けるだろう。シェフは「エル・トゥーラ」出身。組み合わせの面白さが成功しているお皿はとっても印象的。ただ、珍しい組み合わせならいいってものでもないな、と思わせる料理もいくつかあったのは残念だ。これからの成長を楽しみに待ってみたい。
おまかせコース(8000円)しかなく、値段が書いていないので初めての人はビビるだろう。サービス陣はわりと押し出しの強い人が多く、気の弱い客なら怖がるかもしれない。繊細で工夫された料理の印象とサービスの印象がチグハグなのが残念。
ワインの品揃えは普通だが、グラッパはわりと揃っていた。夜おそめの時間になると、おまかせ料理を頼まずに一品にワインやグラッパという頼み方もOKになるらしい。普通の時間では予約取りにくい店らしいので、遅めの時間を狙うのもありかもしれない。
カウンターと仕切のあるテーブル席などがあるが、この店ではカウンターがオススメだ。料理する姿を見ながら少量多種類の料理をゆっくり楽しみたい。お洒落でモダンな内装だし、料理もモダンなので、記念日とかにも楽しめると思う。団体よりもカップルとかで訪れたい。01年11月。
カーザ・ヴィニタリア(麻布十番)
東京都港区南麻布1-7-31 M Tower1F2F/03-5439-4110
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
アンティヴィーノ(渋谷)
東京都渋谷区東1-14-13/03-5466-1030/18〜27/日祝休/8000円〜
イタリアン。深夜2時までオーダーできるのが秀逸。インテリアもなかなかシックでお洒落。客との距離感も心得ている感じで、夜を棲み家とする人々にはなかなか重宝する店ではないだろうか。ただ、その点を除けば、特に特徴がないリストランテだ。サービスは丁寧だがわくわくする夜を演出してはくれない。あと二言三言の饒舌がその夜をより親密な夜に変えてくれるだろうに。料理もインパクトが弱くあまり印象に残らないもの。メニューには普通のイタリアンが並び、料理を選ぶ楽しさに欠けるし、その料理もいい意味でも悪い意味でも期待を裏切らなかった。客層はわりとエッチなのだが(わけありそうなカップルが多い、という意味)、この店に来て親密さが加速するということが想像しにくい感じ。あと少し親密なサービスと、あと少し印象的な料理があれば、立地はいいのでとてもいい店になると思うのだが。99年11月。
タントタント(渋谷)
東京都渋谷区道玄坂2-24-1東急本店8階/03-3477-3881/11〜21.45/第1.3火休/8000円
イタリアン。百貨店の食堂に何も望まないし期待もしないが、この店はとてもちゃんとしている。雰囲気もまぁまぁで味も安定している。買い物のときとか便利だし、意外と落ち着いているので若者が多い渋谷の喧騒を避けたければ選択肢としてはいい気がする。ピザが名物らしいが、これは特にどうということはなかった。95年1月。
ピノサリーチェ(渋谷)
東京都渋谷区鶯谷町15-10ロイヤルパレス102/03-3496-3555/11.30〜15/18〜24/日休
イタリアン。シチリア料理。渋谷のセルリアンタワー東急ホテルの裏手の静かな場所にある。マンションの半地下みたいなところにあり入口は小さいが店は奥に深く、長いカウンターと相まって雰囲気は良い。女性ふたりで2004年に始めた店のようだが、今では男性スタッフも入れている。ただ伺った日は全体にサービスが低調だったのが残念。その親密なサービスが売りの店と聞いていたので。
料理は、前菜の5皿1500円がまず良い。黒板から5品選べる。これとワイン(南イのものを揃えている)でスタートするのは楽しい。シチリア料理なのでパスタは魚介の方がオススメかも。塩で食べるリングイネまぁまぁ。豚のトマトソースも良かった。メインは白身魚とじゃがいものカリカリ焼き自家製アンチョビソースを取ったがこれもまぁまぁ。火加減は良かった。全体に料理は特に印象に残る物はないもののちゃんとおいしく楽しかった。それを後押ししてくれるサービスがあれば、と残念であった。なお、ワインを数本テイスティングさせてから決めさせてくれるサービスはとても良かった。06年9月。
the apartment(池ノ上)
東京都世田谷区代沢2-44-15-105/03-3413-1195/19〜27/火・第二水休/3000円〜
イタリアン。ワインバー的に利用する人も多いようだ。店名の通り、普通のアパートの1階の一室を改造して店にしている。入り口の感じは超安アパート感溢れ少しビビるが、入るとくつろげる空間が広がっている。ぼろい机、小さなイス、レトロなインテリア、出席簿のようなメニューなど、小物もわりと狙っていて面白い。ワインの品揃えがよく、メニュー以外にもオススメがあって、わかりやすく説明してくれる(女性店員がやけに感じがいい)。グラスワインも2種ずつあって安価。料理はインパクトが強いタイプではないが優しく丁寧な感じ。雰囲気やワインに比べて印象が薄いのが惜しいところ。池ノ上駅から近い。郵便局の斜め前。外観上お店にはまるで見えないので注意して探そう。05年2月。
リストランテ・ポルトゥーナ(表参道)
東京都南青山5-1-22 青山ライズスクエア2F
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。※閉店
ブラッスリーD(表参道)
東京都港区北青山3-5-14 青山鈴木硝子ビル2F/03-3470-0203/11.30〜14/18〜22/年末年始休/3000円〜
イタリアン。Franco-Italianとあるから、フレンチベースのイタリアンなのだろう。ただしどこがフレンチなのかは判然としない。料理は可もなく不可もなく、みんなで楽しめるレベルには仕上がっているがそれ以上でもそれ以下でもない。量も少な目で全体にあっさり系の味付け。パスタも普通。メインはまぁまぁだった。デザート類もまぁまぁかな。246沿いで、表参道からベルコモンズを向いて3分程歩いた左側。こういう洋風居酒屋に毛が生えた感じの店、このごろ多いですね。00年06月。
バスタ・パスタ(神宮前)
東京都渋谷区神宮前2-32-5/03-3478-3022/12〜14/17.30〜23/無休/10000円〜
イタリアン。オープンキッチンが楽しくどこかニューヨークっぽい。そういえばニューヨークにも同じ名の店があった。が、味は普通(その後NYに訪ねたときに行ってみた。NY支店だそうだ。メニューは全く違う。でもこの本店より格段においしい)。うーん。お洒落度は高いが、もう少し料理に気を使ってほしいなぁ。それともたまたま悪かったのか。山田シェフや北見シェフなどを輩出している店。95年8月。
リストランテ・カ・アンジェリ(南青山)
東京都港区南青山3-10-32青山森田ビル1F/03-3423-1224/11.30〜14/18〜22/日休/8000円〜
イタリアン。青山通りから細い道を入ると入り口に大きなエンジェルの像が目立つ「ここはギャラリーか?」と思わせるような店がある。それがここ。バブル時代の名残な感じにちょっと戸惑いつつ入店すると、とても明るい空間が広がっている。
オブジェ系はエンジェル尽くし(店名の由来なのだろう。一見クラシカル。よく見るとモダン)。大きくあしらった写真額はピカソやキング牧師やサッチモ(なぜ?)。イスやテーブルはモダンかつカジュアルなもの。小物もクラシカルとモダンと実用的なものが混在しており、とにかく全体にインテリアはバラバラな印象だ。客としてこの空間をどう利用していいかがわかりにくい。特に照明はちぐはぐだ。全体照明は明るすぎるし、間接光と直接光もバラバラに使っていて落ち着かない。直接光はテーブルの上に届かず、壁際に座った女性たちの顔も(逆光で)暗く見せる…。全体照明をもっともっと暗くして、テーブル上にろうそくを乗せる、みたいな工夫だけでいきなり親密な空間に変わると思うのだが。
料理は自然野菜のアンティパストをはじめ、野菜系に鮮烈な印象が残っている。全体に安定しておいしく、そば粉のパスタや丸麦を使ったリゾット風なものとか、チャレンジもそれなりにおもしろい。強い押し出しはないが、繊細な魅力がある料理群。アラカルトや本日のオススメ料理から選べる仕組みのコースはとてもグッド。あ、それとパンが非常にうまかったのがうれしかった。サービスはつかず離れず丁寧な感じでくつろげる。ただ、空間コンセプトがもし「モダン」であるのなら、そういう演出をサービス(やサービスの服装)にも一貫させて欲しい。
全体に料理もサービスも安定している良いリストランテなのだが、なんとなく全体にちぐはぐな感じが最後まで抜けなかった。それはインテリアの印象が大きいと思う。料理はかなり水準が高いのだから、例えば照明を見直すだけでもっといいリストランテに変身すると思うのだが。01年4月。
リストランテ濱崎(南青山)
東京都港区南青山4-11-13/03-5772-8520
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
BARCHETTA(南青山)
東京都港区南青山4-1-5/03-5474-2995
イタリアン。「バルケッタ」。カウンターのみの小さな店で、ベルコモンズから西麻布方面に下りていった右側という、わりと繁華な場所にあるわりには隠れ家っぽい雰囲気。店内、適度に古び適度に散らかっていて逆に落ち着ける感じ。なんか昭和っぽいリストランテで、好みは別れるかもしれないがとても親密でくつろげる空間ではある。行きつけになったらもっと楽しめるだろうな、という感じ。シェフが料理からサービスからひとりですべてをこなすので、なにをするにもわりと時間はかかる。しかもわりと愛想のない方なので、彼が忙しくしているときは放っておかれるし客も手持ちぶさたなことも多い。というか、満席の時は彼が大車輪で働いてやっとという感じなので仕方ないかも。料理はそれぞれびっくりするものはないが、ちゃんとおいしい。黒板にオススメが書いてあるのでそれを見つつ、シェフと話してオーダーを決めるといいだろう(カウンターレストランの楽しいところ♪)。わりとオーダーに自由がきくようである。量はこぢんまりしているし、ワインの品揃えも乏しい。でもちょっとコージーにゆっくりしたいときなど、知っていて損はない店。03年3月。
アカーチェ(南青山)
東京都港区南青山4-1-15アルテカ・ベルテプラザB1F/03-3478-0771
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
CUCINA TOKIONESE Cozima(骨董通り)
東京都港区南青山6-6-20/03-3406-9586/11.30〜14/18〜22/火休/7000円〜/http://www.tokionese.com/
イタリアン、と分類したらお店から怒られるだろうか。「クッチーナ・トキオネーゼ・コジマ」という店名なので、東京キュイジーヌみたいなものを目指していると思われる。イタリアンの芯を守りつつ、いろいろ創作したモダンな料理が楽しめる。店にはいるとまずレセプションのテーブルがあったり、インテリアも落ち着いていたり、と、決して今風の若者を狙った作りではないのだが、料理は若々しく活気とやる気が感じられる。コースは5000円からあるが、6500円のものが量も質も良さそうだ。メニューから選ぶタイプのコース。メニューはかなりおいしそうなメニューが並ぶので迷う。盛りつけもきれい。メインに向かって盛り下がっていくイタリアンが多いが、ボクが食べたメインはちゃんと骨太な味でしっかりしており満足。敢えて言えば、デザートがもっともっと強いとより印象深い店になるだろう。格安でお洒落で気楽な店なので使用用途は広いと思う。骨董通りの、六本木通りとの交差点近くの路地にある。「青山アクアパッツア」のシェフ(小嶋氏)が開いたリニューアル店。02年7月。再訪1回。
セラン(外苑前)
東京都港区北青山2-1-19/03-3478-2200/11.30〜21.30(14.30〜18はティータイム)/土日祝のみブランチ(10〜11.30)/無休/2000円〜
イタリアン。イタリアンというよりカフェレストランという感じ。外苑のイチョウ並木の中にあり、雰囲気はとてもいいし、なにより便利だから昔からよく利用するが、料理はほとんど印象に残らない。リニューアルしてシェフが変わったらしいがあまり変わらない。オープンエアで食べる気持ちよさは格別なのだが、KIHACHI系列としてどうなのかと思うような料理に出会うことがある。ランチは比較的マシであるのだけど。まぁここは立地と雰囲気がいいので、カフェのみの利用が一番。99年11月。
サバティーニ・アオヤマ(外苑前)
東京都港区北青山2-13-5/03-3402-3812/11.30〜14.30/17.30〜23/無休/20000円
イタリアン。ローマの下町トラステベレにある「サバティーニ」の支店。広い店内、高い天井。調度品・食器などもローマから運んできた物で、なかなか素晴らしい。高級感と気安さがうまくミックスされていて気持ち良い空間だ。ウェイティング・バーもいいし、カンツォーネの生演奏も楽しい。味は水準的。量がちゃんと多いのがうれしいし、クラシカルな料理を安定して出してくれる。だけどいろいろ食べていると結局非常に高くつくのが難。この店は「イタリアの雰囲気そのままを楽しむ」使い方がいいと思う。97年5月。
タヴェルナ・アズーラ(キラー通り)
東京都渋谷区神宮前3-38-12 パズル青山B1F/03-3497-1586
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
トラットリア・ラ・パタータ(キラー通り)
東京都渋谷区神宮前2-9-11/03-3403-9664/12〜14/18〜22.30/月休/12000円〜
イタリアン。そんなはずはない、と思って何度か出かけたが、やっぱりそうだ。ボクには合わない店なのか、いつも裏切られる。印象に残る味に出会えない。評判は非常に高い店なのだが、値段のわりにあまりに…。前菜はまぁまぁなのだが、メインに行くに従って盛り下がる。第一ちょっと高すぎる。トラットリアに撤して欲しい。観葉植物を配した店内はとても雰囲気がよく、デートとかに使える設えなのだが。97年12月。
ラ・グロッタ(キラー通り)
東京都渋谷区神宮前3-39-9ヒルズ青山B1F
イタリアン。評判高い店だが、個人的にはわりと印象が薄い。前菜、パスタ、メイン、それぞれおいしいのだが、安定しているけど印象に残らない感じ。ビルの地下の閉鎖空間で全体にちょっと暗い印象があるのも不利かな。逆手に取った親密なインテリアにしたらもっと居心地が良くなる気がする。99年6月。
久しぶりに再訪。生ポルチーニが食べられる絶好の時期に上司のご馳走で訪れたが、生ポルチーニは素材も料理も絶品。他のお皿も全体に非常にうまかった。パスタ、リゾットが特に絶品。うわさのTボーンステーキもさすがな美味。以前に何度か訪れていた時の印象をすべて払拭する夜であった。うーむ、今度自腹で再訪してみよう。サービス陣も、新しいメートルが入ってとても良くなった。客も増えている。旬になりつつあるのかも。01年10月。※閉店
イル・ペンティート(代々木)
東京都渋谷区代々木3-1-3/03-3320-5699/19〜23/日祝休
イタリアン。ピッツェリア。ナポリ風ピッツァ大流行の東京だが、ローマ風ピッツァで気を吐く一店。モチモチで分厚い生地のナポリ風に対して、カリカリの薄生地のローマ風は最近あまり見なくなったが、こうしてちゃんとレンガの四角い釜(釜もナポリとは違う)で焼くととても美味しい。名物はタマネギだけ使用した「チポッレ」と、マスカルポーネとグリーンペッパーの「ペンティート」。二品とも実にうまい(特に前者が好き)。いくらでもお腹に入ってしまう感じ。オリーブのフライも美味美味。釜もテーブルも椅子も調度品もすべてイタリアから運んだせいもあるのか、店内は日本離れしていてまるでローマの街角。テーブルが詰め詰めなのも逆にいい感じになっている。この雰囲気、得難いなぁ。
欠点としては、テーブルが詰め詰めなのも手伝ってかサービスの目と手が届かないこと。あと、値段が高めなのも難。釜への投資が莫大だったのだと思うが、「ピッツェッターロ」としてはもう少し安めの方がいいのではないかな。08年11月。
イルピアット・カチャトラ(三軒茶屋)
東京都世田谷区下馬2-34-12/03-3418-8980/11.30〜22/月休
イタリアン。il Piatto CACCIATORA。三軒茶屋から歩いて10分ほどの住宅街にポツンとある小さなカフェ風の店。郊外にありがちなオシャレなだけの店かと思ったらさにあらず、わりと本格的で良心的な佳店である。パスタはすべて手打ちでなかなかうまい。スタッフも調理・サービスともに気持ちが入っている。前菜3品+パスタ1品+ドルチェ1品で2800円という秀逸なディナーコースがある。量もちゃんとあるので女性はわりとこれで充分かも。ワインの揃えも可愛らしい。なんというか応援したいタイプの店。がんばってほしい。04年9月。
リストランテ・マッサ(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿1-23-22/03-5793-3175/11.30〜15/18〜23/水・第一火休
イタリアン。人気TV番組「料理の鉄人」でイタリアンの鉄人として出演していた神戸勝彦シェフの店。マサヒコのマッサが店名。 鉄人の店というと期待が先走る方も多いと思うけど、強いインパクトを期待すると裏切られるだろう。インパクトというよりも、基本的で大切なことを丁寧にやりました、という料理群。水準は高いが無難といえば無難な部分がある。ボクはそれはそれで好ましかったが、鉄人の店ということでもっと強く記憶に残る料理が欲しい向きもあるかもしれない。シェフが得意とするパスタにもそれは言えて、ちゃんとおいしかったが多少物足りない印象(期待しすぎる分)。前菜やメインも盛りつけはキレイだが強く印象に残るものはなかった。コースは2つがあるが、安い方の6800円でも充分。サービスは付かず離れずシンプルなもの(冷たくはない)。もう少しシェフの料理を盛り上げる工夫がサービス陣にあればまた違ったのかなとも思う。ちなみに細かいことだがボクのテーブルについてくれた方の口がとても臭かった。口臭対策はしてほしい。
店の雰囲気はとてもいい。全体にいい夜が過ごせる店だと思う。シェフの優しさがよく出た料理。会話もちゃんと盛り上がる。それを狙って作ってあるのなら完成度が高い店だ。ただし繰り返すけど強く印象に残る店ではない。いい意味でも悪い意味でも。09年6月。
フレーゴリ(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿2-8-9/03-5423-1225/18〜23.30/日休
イタリアン。小さいスペースにテーブルを詰め入れ、それが逆に親密でいい雰囲気になっている感じの店。男性ふたりの運営のせいか、どこか硬派っぽい匂いがある店だ。カウンター前にはビール(黒ラベル)が氷で冷やしてあるし、馬肉料理を多く取り揃えるし、狭いのに喫煙化だし、全体に男の店っぽい感じである(客は女性が多いけど)。実際、深夜に男ひとりが似合う店だと思うが、もう少し閉店時間が遅いといいな。料理は味付けもオイルも濃いめのざっくりとしたもの。名物らしい馬肉のカルパッチョは5部位の盛り合わせ。こういう一品を肴に、個人的には夜遅めに二軒目として利用したい感じ。08年11月。
トラットリア・ビゾーニョ(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿3-42-12/03-5792-5841/11.30〜14/18〜24/無休/4500円〜
イタリアン。広尾商店街から明治通りを突っ切って入った細道(角にアラジンとかある通り)に2002年春にできたばかりのリストランテ。真っ白な外観がインパクトあり、店内も迷路みたいな空間で面白く、初めて行く同行者(特に女性であれば)がキャーと喜ぶこと請け合い。一階は個室。二階にカウンターとテーブル席があり、適度に暗く、スクエアな印象を与えるいい空間である。ちょっとカフェっぽいかな。料理はとてもリーズナブル。前菜とパスタが1000円〜。メインが1500円〜。ほとんどプリフィクス感覚で安心して食べられるだろう。パスタはプレゼンテーションも面白い。生パスタが数種類入った透明ケースをテーブルまで持ってきて説明してくれ、麺の量も選べ、そのうえ自由に組み合わせ可能。なかなかいいなぁ。いろんな意味でデートに向くのではないだろうか。ただ、料理自体はもうひとつ。まだ開店まもないので評価はできないとはいえ、カフェレベルだった。それと全体的に細かいいい工夫がなされているのだが、それが人があまり通らないこの場所でずっとキープしていけるのかも疑問。わざわざ動線をはずれて客を来させるためには工夫が少し細かすぎると感じたのだが。02年5月。
ダ・ディーノ(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿南1-13-11ヴェール2F/03-3794-8585
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ラ・コッレツィオーネ(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿南1-16-11/03-5768-9733/11.30〜15/18〜26(日〜24)/不定休
イタリアン。「La Collezione」。06年末にオープンした店で、ガラスを大きく使った広い店内はとてもお洒落でスマート。モダンな内装にモダンな感じのいいサービス、そして料理……、と、くれば良かったが、料理だけはちょっと納得いかなかった。ディナーコースは6500円と8500円。どのお皿もきれいな盛りつけで目を楽しませてくれたが、味がもうひとつまとまっておらず、インパクトも薄い。セコンドピアットの量などは立派だが、コース全体の味のバランスがとれていないと感じた。ワインの値付けも高く逃げ道が少ない。雰囲気やサービスはとてもいいのにもったいないなというのが感想。07年4月。※2008年9月閉店。
カノビアーノ(代官山)
東京都渋谷区恵比寿西2-21-4 代官山パークスビルB1F/03-5456-5681
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
デロンギーズ・トーキョー(代官山)
東京都渋谷区猿楽町24-7代官山プラザ/03-5428-4631/12〜14.30/18〜23(15〜17.30Cafe)
イタリアン。「De'Longhi's TOKYO」。店名からわかるように、オイルヒーターなどで有名なイタリアの家電メーカー「デロンギ」が経営している店である。オレンジ基調のシンプルな内装と広い空間。センスはとてもいい。料理はイタリア人のシェフが作っていてテーブルに挨拶に来たりもしたが、前菜、パスタ、メインともに無難な印象。まずいお皿もなかったが印象に残るお皿もない。特にメインは平凡な出来。インテリアがモダンなので料理もモダンを狙ってはいるがまだ届いていない。サービスは普通。値段は高くもなく安くもなく。メニューを見るとランチはまぁまぁお得なようだ。ランチやカフェにいいかもしれない。2階にはデロンギ製品の展示室もある。07年11月。
オステリア・スプレンディド(東四丁目)
東京都渋谷区東4-6-3/03-3406-0900/18〜27/日休
イタリアン。1階はワインバーの「バール・アンド・エノテカ・インプリチト」。その入り口を入って階段を下りると仕切りもドアもなくそのままこのオステリアとなる。1階の騒がしい気配も伝わってくるし、1階から酔客に覗き込まれることもあるし、そのあたり、オープンで気持ちいいとも言えるが落ち着かないとも言える微妙な設計だ。ただ、1階と連携していることで、豊富なイタリアンワインを中心に軽い食事でも利用できるカジュアルさがあり、いかにもオステリア(居酒屋)的でもある。
料理は1500円前後の単品中心(メインは2200円が中心価格帯)。前菜とパスタをとってワインでも飲む、というのが正しい使い方かな。なかなか魅力的なメニューだが、食べ終わったあとの印象は弱かった。あえていえば「タヤリン」が美味しかった。ワインの印象が強い店。サービスは妙に馴れ馴れしいので好みが分かれるところだろう。08年10月。
サヴォイ(中目黒)
東京都目黒区上目黒2-7-10/03-3714-5160
ピッツェリア。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ICARO(中目黒)
東京都目黒区上目黒2-44-24 COMS中目黒4F/03-5724-8085
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
サルヴァトーレ(中目黒)
東京都目黒区上目黒1-22-4/03-3719-3680/11.30〜14/18〜22/月休/5000円〜
トラットリア・ピッツェリア。まぁ売りはナポリピザですね。南青山のイタリアアン「リヴァ・デリ・エトルスキ」の姉妹店であり、表参道のナポリピザの人気店「ナプレ」の姉妹店でもある。厨房にはナポリ湾の砂やヴェスビオ火山の火山岩を取り寄せて作られた日本初ニ連式の新窯が設置されているらしい。もちもちのナポリピザはちゃんとおいしいが、個人的には同じ中目黒の「サヴォイ」やココ出身のシェフが焼く「イル・ルポーネ」の方がうまいと思う。全体にもう少し一品がおいしいといいのだけど。ただこちらの方がイタリア人のサービスがあったりするので、雰囲気重視な人には受けるかもしれない。02年10月。
ラ・ルーナ・ロッサ(中目黒)
東京都目黒区中目黒2-5-23/03-3793-4310/11.30〜14/18〜22/火休
イタリアン。中目黒の南、目黒川沿いに隠れ家風にポツンとあり、入り口もわかりにくい。店内は白壁に囲まれたコージーな空間であり、地下のサロン風スペースや入り口横の個室など、なかなかくつろげる。コースは5250円。美しく繊細な中にガッツリとした料理も混じるのだが、意外と印象に残っている皿が少ない。量はちょうどいい。デザートはなかなか良い。マンゴソースのフリットなど、狙いがおもしろいものもあったが、もう少しインパクトがあれば…。イタリアで5年修行したというシェフはまだとても若いようだが、もっと大胆な試みをしてもいいのではないだろうか。キッチンが大きく開け、テーブルから眺められるようになっているのは楽しいが、客席から見える部分にいろんな汚れがあるのがとても気になる。窓枠は黒ずみ、カビのようなものも見える。これならキッチンを見せない方がよいかも。05年5月。
イル・ルポーネ(中目黒)
東京都目黒区中目黒2-10-19/03-5722-6789
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ(中目黒)
東京都目黒区中目黒4-8-12ディモーラ中目黒1F/03-3719-7755
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
バッチョーネ(中目黒)
東京都目黒区上目黒1-16-2/03-3791-2334
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
アフォガット(祐天寺)
東京都目黒区祐天寺1-16-4/03-5722-6007/17.30〜26/無休/3000円
イタリアン。駒沢通り沿いにあるタベルナ。非常にカジュアルだが温かく楽しい店。料理は当たり外れがあるが、どれも水準的でリストランテ的なものを望まなければ満足できるだろう。居酒屋みたいに使えるイタリアンとしては秀逸な部類に入ると思う。ワインも安い。いろんな意味でちょっと愛している店。99年7月。
アランシア(祐天寺)
東京都目黒区五本木2-16-5/03-3719-5468/11.30〜17/18〜24/日月休/4000円〜
イタリアン。小さなトラットリア。駒沢通り沿いだが、住宅街に上手に溶け込んだ感じのいい店だ。厨房には女性たちが楽しげに仕事をしており、サービスはオーナーらしき男性が丁寧に仕切っている。全体的に可もなく不可もなくだが、なんとなくホッと出来る店だ。料理もワインも安いので普段使いにはとてもいいかもしれない。ただデートには盛り上がりに欠けるし旨い物喰いには物足りない。家族で普段に飾らず楽しむ店なのだろう。なお、ケーキは素朴でおいしい。00年7月。
R(尾山台)
東京都世田谷区尾山台3-9-10/03-5707-4141/11.30〜14.30/18〜22/月休
イタリアン。尾山台の商店街にあるリストランテだが、郊外店のぬるさがなく、料理・雰囲気ともにシビアに理想を追求したもの。お洒落で落ち着いていて大人っぽくて、そしてちゃんとうまい。なかなかだ。商店街にあるのに完全予約制でアラカルトもない。その日に入る食材で2〜3人前のみを作るらしいのでメニューは口頭での説明のみになる。パスタまでのコースが3000円。セコンドまでのコースで4000円。そう、とても安い。全部で8〜10程度のテーブルしかないのにこれで採算取れるのだろうか。少量ずつ出てくるイタリアンで、料理としてはホロホロ鳥のカチャトラが印象に残っている。ワインのセレクトもとてもよく、安価でおいしいものを取り揃えている。青山「エルトゥーラ」で5年、東麻布「カメレオン」で2年パスタシェフとしてやっていたシェフが料理をしている。05年9月。
イル・パドリーノ(五反田)
東京都品川区西五反田1-18-1/03-5437-0008/11.30〜14/17.30〜22/無休(日曜夜のみ)/5000円〜
イタリアン。五反田の繁華街ビルの8階にあり、チェーン店のような看板に少したじろぐが、店内はカフェみたいに広いもののなかなか落ち着いている。南イタリア料理を中心に気軽で肩の凝らない味。当初予想していたよりずっと充実している。イタリアワインの品揃えもとてもよく、オススメを聞いて選んだがおいしいものだった。ピッツァも、このごろ流行のナポリピッツァ専門店には負けるがなかなかおいしい。五反田という場所柄を考えると全体にとても充実していていいかも。イル・パドリーノとは「ゴッドファーザー」の意。そういえばポスターとか貼ってあった気がする。03年8月。
カルネヤ(牛込柳町)
東京都新宿区南山伏町3-6/03-5228-3611/02〜14/18〜22/月休
イタリアン。正式店名は「アンティカ・オステリア・カルネヤ(Antica Osteria Carneya)」。カジュアルな小さな店だが、おいしい肉を安価に腹一杯食べられる良店。なんでもオーナーシェフは浅草で50年営んでいる焼肉屋の息子らしく、親の代からの信頼できる食肉業者とつきあっている関係で全国の良質な肉を仕入れられる、とか。その肉料理をメインにイタリアンの前菜を含め、気楽に楽しく飲める居酒屋風イタリアンだ。
食べた中では「カルネヤオールスターズ」(5800円)という5種類の肉の炭火焼きステーキ盛り合わせが印象的だったが、意外と肉以外の料理も良かった。「真イワシのオーブン焼き」や「野菜の炭火焼き」、そしてパスタ類など、まぁまぁ。あとデザートもよく、パイナップルとバジリコのソルベ、黒トリュフのパンナコッタなど、意外や意外の美味。 ワインも安めの設定だし、馴れ馴れしいけど意外としっかりしたサービスも面白い。いろんなポテンシャルを感じる店。すぐ再訪したい、というわけでもないが、近くに住んでたら意外と通うかも。大久保通り沿い、牛込神楽坂駅からほど近いところにある。09年1月。
アルモニア(初台)
東京都渋谷区本町2-40-1/03-3373-0555/17〜22(22〜ワインバー)/日休/6000円〜
イタリアン。お洒落で落ち着いた店内。お洒落だけどお洒落すぎない良いバランスで落ち着いている。料理もそういった印象。すごく印象に残る料理があるわけではないが、安心して身をゆだねていられる。適度にお洒落で適度に家庭的。ワインもリーズナブルで持ち込みも頼める。個室もある。いろんな意味で普段のちょっとした食事に最適な店かもしれない。山手通りの初台交差点の北西の不動通商店街を入った右側。00年8月。
MUNIRO(笹塚)
東京都世田谷区大原1-15-12/03-3466-2242/12〜14/17.30〜23/月休
イタリアン。シシリア料理。ムニロ。無二路とは禅で言う「古今無二路 (ここんにろなし)」という言葉からとった店名で、やり方は違っても賢者の行く道は、今も昔もひとつであるという意味(サイトより)。コースが安くて良い。2900円、3900円、6000円のみっつで、3900円のものは「シシリア風前菜9種類の盛り合わせ」から始まり、パスタ、メイン、それにドルチェとコーヒー。量もたっぷりある。いくつか追加しつつ楽しんだ。東京にはいまや現地っぽい店も工夫した店もリーズナブルな店もたくさんあるので、そういう店に比べると印象は弱くなるが、それなりにちゃんとうまいので、例えば近所にあったら利用したくなる店だと思う。遠いところをわざわざという感じではないかも。井の頭通り、北沢中前交差点すぐ。05年7月。
ポポラーレ(下北沢)
東京都世田谷区北沢2-15-15/03-3411-5535/11.30〜14.30/17.30〜22.30/第2月休/6000円
イタリアン。大変リーズナブル。で、味は水準をいく。メインもいいが、パスタがお値打ち。妙に落ち着けるレストランだ。長居してベロベロに酔っぱらうということを二度もした。そういう長居感(?)のある店なのだろう。96年7月。
カッフェ・クラシカ(品川)
東京都港区高輪3-26-27 JR品川駅構内ecute/03-3449-6788/11〜23(日祝〜21)/無休
イタリアン。「アロマフレスカ」グループが出店したエキナカ店。テーブル席中心だが、奥に7席ほどのカウンターがあり便利。メニューは2皿で2500円均一。前菜+パスタでも、パスタ2皿でも、肉+魚2皿でもかまわない。エキナカとして使い勝手は良い。サービスも親密。
ランチだと1800円のワンプレートランチ(クイック・メニュー)がある。本日のパスタ、前菜、メイン、サラダ、ひと口スープという構成。まぁまぁの量。パンはサービスされるのでお腹はそこそこ一杯になる。ただ、ランチで1800円というのは高いか妥当か意見が分かれるところだろう。駅から出ずに利用できることを考慮するとまぁ妥当かと思いつつ、急ぐなら立ち食い蕎麦でもいいし、難しいところかも。06年1月。
アロマクラシコ(品川)
東京都港区港南2-16-3 品川三菱ビル1F/03-6718-2822/11.30〜14/17〜21.30/日休/夜コース6500円〜
イタリアン。2003年3月、大好きだった広尾の「アロマフレスカ」を閉めて、原田慎次シェフが品川のグランドコモンズにオープンしたリストランテ。店名をフレスカからクラシコに変えたのは、イタリアンの原点にこだわった店だからのようだ。その原点とは「炭火」。ここのメイン料理はすべて炭火料理なのである。グリルで大きな固まりごと焼いた方がうまくなるので、出来れば数人で同じ料理を頼んだ方がいい。表面はカリカリで中は肉汁に溢れた焼き加減はさすが。こういうシンプルな料理ほど難しい。ただ、彼のアロマフレスカ時代の変幻自在な料理を知っている身としては、ちょっと物足りないのも確か。サービスもアロマフレスカの人が長として来ており、広いフロアをきちんと仕切っている。全体にこぢんまりした親密さがなくなり、ありがちな大箱になったのが残念だが、これもひとつのステップなのだろうと思う。ワインの品揃えも相変わらずよく、前菜なども楽しい。特に不満はないが、アロマフレスカのころのような印象の強さがなくなってしまったのが残念。04年10月。※その後南麻布に「カーザ・ヴィニタリア」、「アロマフレスカ」を出した。
レストランYumYum(芝浦)
東京都港区芝浦2-10-5/03-3769-1155/11.30〜22.30/無休/4000円〜
イタリアン。フレンチとイタリアンの間って感じかな。パスタがしっかり出てくるので一応イタリアンと分類。レベル的には洋風居酒屋の域を出ない。料理それぞれ特においしくもなくまずくもなく、そう、ホテルの格安ダイニングって感じである。天井は高くスペースも贅沢にとってあるが、料理・サービス・インテリアそれぞれポイントがなく中途半端。ワインの持ち込みが一本1500円で可なので、持ち込んで宴会するスペースとしては利用できるかも。00年9月。
ピッツェリア・バッコ(大森)
東京都大田区山王1-4-6/03-3776-8116/11〜14/18〜25/11.30〜25(土日祝)/無休/1500円〜
イタリアン。ピザの店。隣の「イル・バルベロ」の姉妹店みたいだが、なかなかおいしいピザを出す。ちゃんと薄焼きのクリスピータイプで、マルゲリータなどシンプルなものがおいしい。前菜が量り売り(100g450円)なのが面白いし、フォカッチャ(イタリアパン)もおいしい。カジュアルな店なので普段使いにもいい。ワインも安いものを比較的多めに揃えている。大森にしては夜も遅いしワイン飲み放題もあったりする。味的にずば抜けているわけではないが、全体に重宝する店である。00年6月。
チャオ(大森)
東京都大田区山王1-25-12/03-3774-0278
イタリアン。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
Piatte(大森)
東京都大田区山王1-31-15/03-3776-2775/11.30〜14.30/17.30〜23(14.30〜17は喫茶)/水休
イタリアン。正式店名は南欧創作家庭料理「ピアット」なので、イタリアンにフレンチテイストを入れて洋食風に仕上げている感じ。量はたっぷり良心的でサービスも活発。シェフも活発。安価で済むし、なんだか気持ちいい店である。味は「住宅街のレストランに求められる程の良さ」をよく心得たもの。洗練されているわけではないが、気軽に普段着で来て疲れないタイプの味だ。火加減が上手なのでメイン料理が特にうまい。ワインの品揃えがもう少しよくなるともっと使える。こういう住宅街の店はハウスワインの質がわりと大きく物を言うと思うので。05年12月。06年10月。
クッチーナ・パードレ(大森)
東京都品川区南大井3-21-11/03-3764-4242/11.30〜13.30/17.30〜21.30/月休/3000円〜
イタリアン。大森駅の南の商業地に、場違い的に小洒落たイタリアンがある。それがここ。家庭的な雰囲気で運営していて心地よい。昼も夜もコースのみで、夜はアラカルトから選んで構成できる。値段に比して量も多めで、それぞれ丁寧な調理。立地を考えるとかなり穴場的なイタリアンである。インテリアも女性受けしそうな可愛らしさでまとめてあり(ファンシーという意味ではない)、マダムが育てているのであろう花たちもいいアクセント。まだ新しい店だが(99年12月から)、これからが楽しみではある。00年6月。
ピッツェリア・ジョイヤ(大森)
東京都品川区南大井6-24-1/03-5753-5253/11.30〜14.30/17.30〜23/日休
イタリアン。2003年オープン。「ナポリピッツァとシチリア料理の店」と名刺に書いてある。大森駅の近くとはいえ決して立地はよくないが、本格的な現地料理をがんばって出している店。雰囲気も現地っぽくてとてもいい。店に入った右側にナポリ直輸入の薪窯があり、そこで焼くもちもちのナポリピッツァは美味。シチリアで修行したご夫婦が作っており(ご主人がシチリア料理で奥さんがピッツァの模様)、相当本場っぽいと想像する(ナポリには20数年前に行ったきりなので本場の味がわからないが)。サイズはでかいし、全体にとてもリーズナブルなのもうれしい。本来ピッツァとはこの程度の値段で食べられるべきであろう。食後のエスプレッソがもうちょっとマシになると数段よくなるのだが。04年9月。
ヴォーロ・コズィ(白山)
東京都文京区白山4-37-22/03-5319-3351/12〜13.30/18〜21.30/月・第3日・火昼休
イタリアン。代々木上原で「ブォナ・ヴィータ」という店をやっていた西口シェフの店。イタリアに修行に出て、向こうで店を任されて、その後帰ってきてオープンした店、ってことらしい(受け売り)。行ってみてビックリ。そうか「ベルドジュール」のあとにできたのかー。しかも居抜きなので、あのアールヌーボー系の雰囲気が色濃く残っていて懐かしい。思ったよりずっとクラシックで背筋が伸びる。もう少しクラシックな格好していけば良かったなと後悔する感じ。とてもいい雰囲気。
で、料理はというと、んー、西口シェフの評判があまりに高いので、期待が高くなりすぎたかも。個人的には、強く印象に残るというよりは、安心して楽しく食事ができる、という感じだった。盛りつけもキレイで味もいいけど、長く印象に残る料理には残念ながら出会えなかった。いや、ちゃんとおいしいんだけど、もうちょい衝撃的な美味かも、と期待が大きくなりすぎたのが原因。食べた中で味を覚えているのは「自家製のグリッシーニ」「ポレンタとタレッジョのラヴィオリ」「自家製コテッキーノ」。6500円の「プリフィックス・コース」はコストパフォーマンスもよく、楽しい。スペシャリテである「ラヴィオリ」とかの印象がもう少し強ければもっと良かった。あと、なんとなく、内装と料理とサービスの感じが合っていない印象も受けた。もう少しモダンな内装とサービスの方が似合う料理かもしれない。07年2月。
| その他の欧州料理 |
ケテル(銀座)
東京都中央区銀座5-5-14 秀吉ビルB1F/03-3571-4642/17〜22.15/月休/8000円〜
ドイツ料理。昭和5年創業という古ーい店。1階はビアホール。地下がレストランである。レストランに入った。コースは6000円と8000円。アラカルトの方が魅力的に見えたからアラカルトを取ったら一皿の量がかなりのものであった。ある意味「本場の量」。それなりの値段もしたが許せる量ではある(余ったら持ち帰りも可能)。ソーセージ、ハンバーグ、アイシュバイン、ウィナーシュニッツェル、タルタルステーキ、どれもきっちり実直に作ってある。面白みがないくらい実直である。それぞれおいしい。希望としては付け合わせの野菜・ポテトを多くしてほしいこと(食事が単調になりすぎる)。パンにもう少し工夫が欲しいこと。ビール、ドイツワインともにもうちょっと種類が欲しいこと。かな。70年の長きに渡って銀座でこういう真面目なドイツ料理を提供しつづけていることに敬意を表したい。00年12月。※閉店。残念!
ソーセージレストラン 南青山SMOKY(骨董通り)
東京都港区南青山5-16-1/03-3400-3242/11.30〜22/無休/4000円
ソーセージ。ソーセージを中心とした品揃え。イタリアン系の前菜と共にメインはソーセージとビール(もしくはワイン)というユニークなレストランだ。店内わりとコージーで楽しげだが、まぁソーセージという食材はそうは印象的にはならない。特にびっくりするほど美味なソーセージと出会えるわけでもないので、全体に印象が薄くなってしまうのは残念。この店ならではの工夫がもっと欲しい気がする。00年11月。
カー・ウント・カー(溜池)
東京都港区赤坂1-4-6/03-3582-6622/11.30〜14(水木金のみ)/17.30〜21.30/日祝休/12000円〜
オーストリア料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ピンチョス・ベポ(日比谷)
東京都千代田区内幸町2-2-2富国生命ビルB2F/03-3597-0312/17〜21.30/日祝休/2000円〜
スペイン料理。スペイン風ファストフードの「ピンチョス」に絞った専門店。ピンチョスとはスペインのバスク地方のおつまみで、本来は非常にさりげないもののようだが、この店のオーナーであるベポさんがそれを拡大解釈し、数多くの創作小皿を考え出し、店にしたらしい。50種類くらいピンチョスがメニューに並ぶ。どれも200円前後ゆえ、ふたりでわいわい取っていっても値段はしれている。そしてどれも意外と凝っていておいしい。持ち帰りも可。ピンチョス以外にもパエジャとかサラダとかスペイン料理の代表的なものは揃っているのでコースでも楽しめる。ただ、店は雑居ビルにあり、ジューススタンドみたいな造りなので雰囲気はない。これで場所とインテリアが良ければかなり流行るのになぁと残念な気分。いまの雰囲気ではデートなどには向かないかも。まぁ小さなピンチョスをパッと楽しんで、さぁ二軒目に行こうという使い方がいいのかもしれない。都営三田線内幸町駅が最寄り。03年7月。
ロスプラトス(赤坂)
東京都港区赤坂6-13-11/03-3505-5225/12〜22/"日祝休 "/8000円〜
スペイン料理。東京では老舗。店名は「たくさんの皿」という意味。雰囲気の良い店でいかにもスペインスペインしている。ただし値段は高めなので、若者同士というよりは接待系か。スペイン大使館推奨店らしいし。特筆すべき味に出会ったわけではないが、全体に楽しく食事が出来る。パエジャが飛び抜けてうまいなぁと思ったら、ここのシェフはスペインのパエジャ大会で最優秀賞を受賞したらしい。なるほど。95年2月。05年7月。
サバド・サバデテ(白金台)
東京都港区白金5-3-2 2F/03-3445-9353/18〜23/日月休
スペイン料理。カタロニア地方出身のスペイン人が作るスペイン家庭料理で、家族経営のためとても親密でくつろげる。名物はパエジャ。出来上がったばかりのでっかいパエジャを持ってシェフがホールに躍り出て、ビールを飲みながら唄を歌ってくれたりする。スペインの甘めのビールを客みんなで回し飲みするのも名物。このノリの中に入り込めちゃえば最高に楽しい。マダム(?)のサービスもとてもいい。プラチナ通りの杉の木屋横。97年6月。
バル・レストランテ・ミヤカワ(麻布十番)
東京都港区麻布十番1-5-4/03-3403-2626/18〜24/日祝・第1土休
スペイン料理。バルと店名についているが、店の雰囲気も値段もバルではない。木を多用した雰囲気いいレストランテで、スペインの各地伝統の郷土料理を食べられる。バルっぽいとしたらタパス系の料理が多いこと。それぞれちゃんとおいしく食は進むが、量や味に比べてやはりちょっと値段が高いと思ってしまう。味も印象に残るものは特になかった(まぁおいしいのだけど)。もう少し安ければ、カウンターをバル使いしてサッと食べたいが、どちらにしても人気店で混んでいるので無理かな。サービスはとても親切でよい(特にマダム。シェフが伊豆の式根島出身ということで、実家から直送される魚介類もお勧めされる。ベルセベス(亀の手)があることもある。04年12月。
ロス・レイエス・マーゴス(代々木)
東京都渋谷区代々木5-55-7/03-3469-8231/17.30〜22.30/日祝休/4000円〜
スペイン料理。街場のスパニッシュ。カウンター6席ほどと小テーブル5つ、そして個室ひとつ(16名)の小さなレストラン。店内適度に雑然としておりアットホームでくつろげる雰囲気。デートより普段使いな感じ。サングリアやワインは小さなコップで飲むのでちょっとバルっぽいが(バルはコップで飲むのが正式)、ワインはせっかく「マーゴス・セレクト・ワイン」というリストもあるくらいスペインワインに力入れているのだからワイングラスがあってもいいなぁと思う。一品物はそれぞれ焦点がきっちり来ている味でなかなかおいしい。ピクルスやアンチョビの前菜とかがちゃんとおいしくメイン料理もきちんとしている。パエジャも小さい鍋で一人分から作ってくれる。フィデウア(パスタのパエジャ)もある。デザートもいろいろ変わったのを用意してくれている。店名は「東洋の三賢者」から来ているらしく、ラクダに乗って来た三賢者にちなんでラクダが店のシンボルになっている模様。きさくで明るいご主人との話も楽しい。参宮橋商店街にあり東京の真ん中からは遠いが、近くに住んでいるヒトなら行って損はない気楽でおいしい店だ。03年10月。
ティオ・ダンジョウ(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿1-12-5 萩原ビル2F/03-5420-0747
スペイン料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
カマロン(虎ノ門)
東京都港区虎ノ門3-11-8/03-3432-7772/18〜23.30/日祝休
スペイン・バル。小さい店でいつもいっぱい。カウンターの上の黒板を見ていろいろタパスを注文しつつシェリーとかワインとかポルトとか飲んでいるとあっという間に時が経つ。ボクはここでは長居せずにすぐ他に流れることが多いのでお腹にたまる系の一品は食べたことないのだが、パエジャも相当美味らしい。とてもスペインっぽい店なのでスペイン好きにはたまらないだろう。04年10月。
バル・デ・エスパーニャ・ペロ(銀座)
東京都中央区銀座6-3-12/03-5537-6091/17.30〜27 (金〜28) (土日祝12〜22)/無休
スペイン・バル。1Fがバルで2Fがダイニング、3Fがテラスになっているが、メニューはどのフロアも一緒。軽く飲むときはバル。ちゃんと食べたい時はダイニングかテラス、という感じ。バルの雰囲気がいい。カウンターに素材がいろいろ並んでいて食欲をそそる。なんでもスペインの「ヌウ・マノリン」というバルをそのまま再現したということらしい。スタッフもその店で修行しているという徹底ぶり。なるほどメニューが魅力的なわけだ。ワインの品揃えもよく、料理・ワインともにわりと安価。料理は、期待外れのものもたまにあるものの、すべてちゃんとしている。いい感じ。深夜までやっているので銀座では貴重でもある。数々の店舗展開をするグラナダグループの一店。05年9月。
バル・カマロン(虎ノ門)
東京都港区虎ノ門5-8-11/03-3432-8804/16〜23/日祝休
スペイン・バル。オープンしてすぐ行ったこともあるが、ボクがイメージするバルよりもキレイすぎるかも(ボクのイメージの中では床はゴミだらけで壁とかもいい感じで汚れてないと落ち着かない)。でも全体にとても良いバル。シェリーも数は少ないもののとてもいいものを取り揃えているし、スペイン・チーズもマンチェゴとバルデオンの二種類があって特にマンチェゴはシェリーとよく合う。トリッパの煮込みやモッツァレラのフリット、生ハム、魚のセビチェなど、料理も良かった。途中で老人がひとりで立ち飲みに来て10分ほどでサッと帰ったりと、利用のされ方も理想的な感じ。敢えて言えば、ちょっと高価かな。バル的にあれもこれもとオーダーしていくといつの間にかひとり5000円近くかかる。夕方4時からやっているので出足早く遊びたいときに良い。05年6月。
恵比寿18番(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿南2-3-18/03-3794-1894/18〜29/無休
立ち呑みバル。カウンターと小さなテーブル少し。スツールもあるので全部が全部立ち呑みではないが基本的に立ち呑みバルである。生ビールはもちろん、ギネスやシェリー、ワインなどで立ち呑んでいると実に楽しい。黒板にオススメがあり、生ハムミックスやマッシュルームの陶板焼き、アンチョビ、フリット等、いろいろ頼めるが、カウンターのケースに並んだ冷製タパスもそれぞれなかなかの味。いいなココ。これで床がゴミでいっぱいだったらもっとバルっぽい。もちろんつまみ系しかないので、早めにここでひっかけてメインを食べに別の店に行くのが正解。05年8月。
ヴィラ・モウラ(銀座)
東京都中央区銀座6-2-3 ダヴィンチ銀座アネックスB1F/03-5537-3513
ポルトガル料理。ヴィラ・モウラとはポルトガル南部のリゾートの名前。ポルトガル南部の料理を中心に出す、という意味のようである。銀座の泰明小学校前という立地のわりにとても安いのが魅力。おいしい洋風居酒屋的に気軽に利用するのが吉。ただ、テーブルをぎっしり設置してあるので少々狭苦しいし、味のムラはあるようだ。まぁ安いので…。オススメは「バカリャウ(タラ)とじゃがいものコロッケ」「チーズパン」「いわしのガーリックオイル焼き」「魚介のカタプラーナ(&そのリゾット)」。それと食べ物ではないが、ヴィーニョ・ヴェルデ(微発泡の白ワイン:通称 緑ワイン)は、安価だしやっぱりうまい。というかポルトガル的。初夏などカプカプこればっかり飲んでしまう。いくつかカタプラーナのコースも設定してあり、3000円〜4800円。3000円のコース(本日の前菜・グリルベーコンとフライドエッグのサラダ・タラとジャガイモのコロッケ・魚介or肉のカタプラーナ(残ったスープをリゾットに)・焼きたてチーズパン・コーヒー)をとって、いわしのガーリックオイル焼きとかタコとかを追加するのがいいと思う。2006年6月初訪問。再訪数回。
ヴィラ・マダレナ(西麻布)
東京都港区西麻布2-24-17/03-3499-1777
ポルトガル料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
マヌエル(渋谷)
東京都渋谷区松涛1-25-6/03-5738-0125
ポルトガル料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
田舎料理 La田村(麻布十番)
東京都港区麻布十番2-8-8エル麻布矢島ビル3階/03-3457-5228/18〜24(日祝18〜22)/6000円〜
南仏・地中海料理。田舎料理と名乗っているだけあって、素朴で野太いしっかりした料理が続く。フランスの農具や民芸を並べた店内は適度に薄暗く居心地がいい。木のテーブルの大きさがまちまちなのも逆に味になっている。なんだかくつろげる雰囲気なのだ。突き出しが山と盛ったアサリだったりするのもうれしい。牛肉コトコト煮や黒豚のパテ、炎のエスカルゴなど、南仏料理をもう少し濃い味にしたような方向性。あえて言えば「森の南仏料理」かな。海の明るさは感じられないが森の滋味が感じられる。ワインの品揃えがもう少し欲しいのと、ロゼワインも用意してくれるともっと南仏っぽくなるかも。ご夫婦(?)ふたりでやってられるので混雑するとオペレーションが悪くなるが、アットホームな雰囲気も手伝って意外と気にならない。麻布十番のピーコックの向かい。04年8月。
スンガリー(新宿)
東京都新宿区西新宿1-7-2/03-3343-5047/11.30〜22/日休/7000円
ロシア料理。東京のロシア料理の老舗で、もう半世紀以上やっている。ソ連からロシアになり、流通がよくなるに従ってどんどん本場の材料を使いだしていて、味は進化している。ロシアの家庭料理を中心に様々なタイプのロシア料理を出す。ちゃんと赤いボルシチ(ビーツを使っている)。ロシア風餃子、ビーフストロガノフ、ピロシキなど、日本人でも知っている料理以外でも、サービスの人と相談するといろんな料理が楽しめる。ちなみに加藤登紀子さんの母親がやっている。表参道にも店がある。こちらは何というかギリシャ風かつライブハウス風でちょっと独特な雰囲気。96年3月。2002年7月。
| 洋食 |
つばめグリル(銀座)
東京都中央区銀座1-8-20/03-3561-3788/11.30〜22.15/無休/1500円〜
洋食。品川、新宿、渋谷、池袋などに支店があるチェーンの銀座本店である。創業昭和5年で、当時はとてもモダンだっただろうなぁと想像される店内。ここの名物はハンブルグ・ステーキ。つまりハンバーグである。鉄板の上でアルミホイルに包まれたハンブルグステーキは幼い頃に憧れたハンバーグの味そのもの。聞けば、牛70:豚30でブレンドした合挽きを使い、挽きたてを鉄板で焼くという。香り高くおいしい。他にもいろいろメニューがあるが、ここに来るとどうしてもハンバーグを頼んでしまうなぁ。97年8月。
Repas(銀座)
東京都中央区銀座1-20-11 伊藤ビルB1F/03-3561-0366/17〜24/日祝休/3000円〜/http://homepage1.nifty.com/repas/
洋風居酒屋。「こんなかんじ de dining Repas」という店名らしい。Repas=ホパと読ませるらしい。フランス語で食事を意味するらしい……。メニューには創作料理系がたくさん並んでおり、それなりに楽しい。おすすめを店に聞いて注文するといいだろう。ただ味的にはちょいと残念な感じ。突き出しで出てくるジャンクフード系が結局ほっこりできたりして…。チーズフォンデュがあるが、それが一番まともな感じであった。全体にとても安いので別に文句はないのだが、でも料理目的で行くとがっかりさせられるかもしれない。01年10月。
あんとれ(銀座)
東京都中央区銀座2-8-15 共同ビルB1F/03-3561-3939/3000円
洋風居酒屋。洋風居酒屋としての条件をちゃんと満たしている。つまり、オヤジくさくない・料理がそこそこ・広い・明るい。女性が仕事帰りに気軽に一杯、とか。ただ上のような条件って、つまりは「普通」ってことだから期待はしてはいけない。料理がそこそこだったのと、オープンキッチンが気持ちよかったのがまぁまぁ。00年7月。
木村家(銀座)
東京都中央区銀座2-8-19/03-3561-0406/11〜19/無休
洋食。創業60年。銀座の穴場洋食で以前は高齢のおばあちゃんが店の看板としていらしたのだが、もしかしたら亡くなったのか再訪時には写真があっただけだった(間違っていたらごめんなさい)。娘さん(と言ってもそれなりに熟年)がひとりで回している。「心あたたまるハンバーグステーキ(1000円)」。卵の半熟具合が最高のハンバーグ。さりげないハンバーグながら丁寧に丁寧に作られている。ポタージュやポテサラもよい。時間がゆっくり流れるので急いでいる時には向かない。おばさんはおまけもくれたりして優しい。食後はミルクコーヒーを。もうカウンターも使っていない感じ。テーブル2つ。5席のみ。なんだか人のぬくもりを感じたい時に行きたくなる店。02年6月。06年1月。
煉瓦亭(銀座)
東京都中央区銀座3-5-16/03-3561-7258/11〜15/16.30〜21/日休/3000円
洋食。久しぶりの再訪。日本の正しい洋食屋というイメージは変わらないし、サービスは改善された気がする。明治35年に始めたという元祖オムライスがおいしかった。ケチャップライスではなく、溶き卵の中にご飯を混ぜてオムレツ形に焼いてある。西洋料理が珍しかった時代に米を野菜の一種として位置づけ、オムレツの具にしてみたのが初めだとか。ハンバーグやカツは以前の印象よりかなり「普通」になっている。他の店が工夫して追いつきだしたのだろう。冬の牡蛎フライも印象に残っている。85年ころ初訪問。再訪数回。00年7月。
みかわや(銀座)
東京都中央区銀座4-7-16/03-3561-2006/11.30〜21.30/無休
洋食。1948年創業。銀座の一等地でずっと続いている一軒家レストラン。サラダが「サラド」という表記だったりするのも走りの店っぽくて雰囲気。ものすごくアンティークな店内だが非常に清潔で気持ちよい。ふらっと入るとビックリするくらい高いメニューで、たとえば海老フライは4500円、チキンカレーで2100円、ビールカツで4500円とかする。ここは洋食屋というよりはハレの日の高級レストランという位置づけで考えたほうがよいだろう。カキフライは煉瓦亭と双へき。ビーフシチューは甘く独特なうまみ。95年3月。
銀の塔(銀座)
東京都中央区銀座4-13-6/03-3541-6395/11.30〜20.30/無休/2500円〜
洋食。シチューで有名な店。昭和28年創業で、外観店内ともにとても古く趣がある。特に夜の雰囲気が良い。もともと久保田万太郎が歌舞伎役者に肉を喰わせて元気にさせるために始まった和風シチューらしい(店名はパリの「トゥール・ダルジャン」にちなんで彼がつけたらしい。暖簾の鴨の絵はそのせい)。お箸で食べられるように非常にやわらかく煮込んであるビーフシチューやタンシチューは、さすがにうまい。ちょっと濃厚すぎるとも感じるが、ご飯と一緒に食べる(ご飯にかけるのもなかなかいい)とバランスはいい。こういう雰囲気のもとでご飯でシチューを食べていると、日本の洋食文化そのものを味わっているような気にすらなってくる。シチューが土鍋で出てくるのもなんだかいい感じ。歌舞伎座近く。シチューは4種類あって、それぞれ3品の小鉢がつく。01年5月。
YOU(銀座)
東京都中央区銀座4-13-11/03-3541-5204/8:00 ? 22:30/無休
洋食。というか、オムライスで有名な喫茶店。チキンライスを卵で包まず、ケチャップライス(バターライスにトマトソース?)の上にオムレツが載るタイプのオムライス。このオムレツの完成度がすごい。スプーンでちょっとつつくとオッパイみたいにぷるんぷるん揺れるのだ。このぷるんぷるん具合が実に心地よく、何度も何度もぷるんぷるんしてしまった。あんまりやってると変態と思われるので適当にやめてオムレツをまずちょっと食べる。中は半熟でクリーミー。香ばしく素晴らしい。チキンライスも食べてみる。薄味で上品なチキンライスだ。で、いよいよオムレツを崩してチキンライスと一緒に口に入れる。ん? あら、ちょっと弱い。チキンライスがオムレツに負けて、快感が減少してしまっている印象。惜しいなぁ。オムレツとチキンライスの完成度は高いのに、オムライスになるとちょっと弱くなる。この店のオムライスを大好きな人がいっぱいいるのもよくわかる味なのだが、ボク的にはもう少しチキンライスが強いほうが好きかも。ちなみに+200円で大盛りになるが、大盛りでもオトコには少し足りないかも。歌舞伎座の東にある。06年4月。
銀座キャンドル(銀座)
東京都中央区銀座7-3-6 有賀写真館ビルB1F/03-3573-5091
洋食。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
レストラン・ヤマガタ(銀座)
東京都中央区銀座8-5-1プラザG8 2F/03-3575-1553/11.30〜14.30/17.30〜21/土日祝休
洋食。1924年創業。洋食激戦地の銀座で3代続いている老舗。ちょっとサロンのような雰囲気で高級感あるが、料理はそんなに高いものではない。古い洋食の味をきちんと守っている感じで好ましいが、味的には特に印象に残らなかった。もっと特徴を押しだしてもいいかも。05年12月。
資生堂パーラー(銀座)
東京都中央区銀座8-8-3/03-3572-2121/11.30〜20.30/無休/3000円
洋食。全体にとても落ち着いている大人の店である。「チキンライス」「オムライス」などベーシックなものがうまい。雰囲気もご馳走のうち、な、うまさ。定食は値段のわりに当たり外れがあるので注意。96年2月。※ビル自体がなくなったので、閉店。
カフェテラス ポンヌフ(新橋)
東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館1階/03-3572-5346
洋食。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
せんば自由軒(新橋)
東京都港区新橋3-8-8/03-5425-2371/11〜22/無休
洋食。大阪千日前の有名老舗「自由軒」は大阪勤務時代によく行った。そこが東京進出ということでさっそく食べに行ったが、自由軒は自由軒でも「せんば自由軒」。千日前の自由軒の分家らしい。ただ、織田作之助が愛したという名物カレー(インデアンカレー)の味は変わらない印象(前回食べてから10年くらい経っているので自信はないが)。生卵がのせてあるカレーにウスターソースをかけてグジャグジャにまぜて食べる。その昔は生卵もソースも貴重品だったらしく、これこそハイカラな味、ということだったらしい。個人的にはわりと好きな味&食べ方だし、昔この味が衝撃的にうまかったのは想像できる。店はレトロを前面に押し出したテーマパーク的造り。若い子には面白いかもしれないが、ボク的には狙いが見えすぎてちょっと恥ずかしい感じ。やりすぎかなぁ。赤坂店と立川店もある。03年7月。
蜂の子(築地)
東京都中央区築地1-5-11/03-3542-1804/11.30〜14/18〜21/土日祝休/3000円〜
洋食。フランス料理と看板には書いてあるが、オムライスやハヤシライス、ポークカツとかのメニューを見ると紛れもなく洋食屋である。夜のオムライス込み2900円コースはお得で安いが、味的には普通。わりと人気のオムライスは中身べちゃべちゃでもうひとつだし、揚げ物もあまり印象に残らない。あえて言えばハヤシライスは昔っぽくてわりといい。古い店で雰囲気はとてもいいのだが、味もサービスももうちょっと…。00年7月。
豊ちゃん(築地)
東京都中央区築地5-2-1中央卸売市場内/03-3541-9026/5.30〜13/日祝・市場休場日/1000円/http://www.tsukijinet.com/tsukiji/kanren/toyochan/
洋食。築地場内にある創業大正8年という老舗洋食屋。場内の常連さんでいつも賑わっている。雰囲気も店員さんの感じも料理自体も、古き良き洋食屋という感じ。オムカレー(ライスの上にオムレツとカレーがどっさり)とあたま定食(カツ丼のカツとじとご飯が別々になっている)が名物。両方とも客のわがままを聞いているうちにできたメニューだということだ。ボクはオムハヤシがわりと好きである。二膳分ほどのご飯の上に卵3個分のオムレツとハヤシソース、千切りキャベツがどっさり乗っている。ハヤシの味がくっきりしていて、ご飯とオムレツをそれぞれに引き立てる。全体に量が多いので女性は気をつけよう。02年3月。
レストラン・サエラ(佃)
東京都中央区佃2-8-5/8000円
洋食。こんなところに!のロケーションだが、その意外性も手伝ってなおさらうまい洋食に感じることだろう。親父さんと息子ふたりで運営していてのどかな雰囲気。上質で志の高い洋食が食べられる。昼は定食。普通のトスドサラダがおいしかったりするからうれしい。夜はフレンチちっくなメニューになるが、〆にお鮨も食べられるのがユニーク(お鮨を〆に取らないとお鮨担当の弟さんががっかりする)。ただ、一品ずつ頼んでいくとわりと高くなってしまうので(コースだと6500円)、まずは昼の定食から試してみたらどうだろう。こういう隠れ家みたいなおいしい店好きな人にはとっておきの店になるのではないだろうか。地下鉄月島駅6番出口を出て大通りではない脇道に入って行く。あとは住所を見て調べてください。00年12月。※2005年閉店。どうも投資で失敗してしまったようだ。残念な店である。
ネスパ(人形町)
東京都中央区日本橋人形町1-1-22/03-5640-1011/11〜15/17〜22/日休
洋食。大阪で1949年創業の老舗洋食店。2000年ごろ東京に支店を出した。ボクは大阪勤務時代によくこの店に行った。北新地にあった古い店舗の時は中でふたつに分かれていて、素っ気なくも趣ある店内はいかにも古い洋食屋っぽくて良かった。その後大阪の堂島に引っ越してからはわりと普通の店っぽくなったが、相変わらずよく通った。通わせる理由はこの店のコロペット。コロペットとはこの店の登録商標料理で、クリームコロッケとカツの中間のような一品。エバミルクで作った白ソースを牛肉などの具で包み、パン粉で揚げた料理で、ソース類は何もつけずそのまま食べる。初めてだったら「盛り合わせコロペット」がオススメ。牛肉コロペット、海老コロペット、豚肉コロペット、鶏肉コロペットの中からふたつを選んで1100円である。ボクは海老と豚肉を選んで盛り合わせることが多い。ハヤシライスやチキンライスもいい。鶏のミリン焼きもいい。東京店は大阪店の雰囲気を上手に踏襲し、雰囲気はいい。全体に少し高めな価格設定だが、ボクは大阪時代の思い出もあってわりと行く。日替わりランチもボリューム満点でなかなか。05年4月。
小春軒(人形町)
東京都中央区日本橋人形町1-7-9/03-3661-8830
洋食。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
来福亭(人形町)
東京都中央区人形町1-17-10/03-3666-3895/11:.30〜14/17〜21/土日祝休
洋食。明治37年創業。人形町を代表する店のひとつ。古くて趣ある佇まい。引き戸をあけると一階は細長いテーブルふたつのみ。この雰囲気がなんか得難い(二階にお座敷もある)。久しぶりに行ったが相変わらずおばちゃんのサービスはいい感じ。客というより親戚という扱いに近い。下町っぽくていい。メニューはビフカツとかオムライスとかメンチエッグとかカニヤキメシとかいろいろあるが、やっぱりメンチがおすすめ。懐かしい味。ちなみにカレーは黄色くて小麦粉で溶いた系のカレーで、いわば「ライスカレー」系なのだが、これはいまひとつ。まぁでも人形町なら「小春軒」か「キラク」を選ぶかも。02年8月。06年5月。
津々井(人形町)
東京都中央区新川1-7-11/03-3551-4759/11〜14/17〜21/日祝休/1000円〜
洋食。創業60年近い老舗。「にっぽんの洋食」とショルダーコピーが入っている。伝統を守ろうという意志だとは思うが、ただ単に守りに入っているわけではない。それはこの店の人気メニュー「ハンバーグ丼」でもわかる。ハンバーグがどどんと入ってデミグラスソースがかかったそれは洋食の枠をひとつ越え、なんとも不思議な趣。蕎麦屋で出るカレー丼みたいな、一種独特な世界を構築している。デミグラスソースとご飯の相性がとてもよく、そこに乗った半熟卵を溶かすと相当うまい。ただ、ハンバーグしか乗ってないので少しシャキッとした野菜の感触が欲しくなる。そういう意味ではもうひとつのメニュー「和風ハンバーグ丼」の方が変化がついていいかもしれない。また「トロトロオムライス」もわりと良い。二色のソースがついており、すっぱい方の味がわりと良いのである。二人か三人で訪れて、「ハンバーグ丼」と「和風ハンバーグ丼」を取り合い「トロトロオムライス」をシェアする、というのが楽しい食べ方。なお、これらのメニューは平日ランチ限定。夜はビーフシチューを中心にした「洋食コース」が4200円。他に要予約でフルコースがある。05年5月。
さぼうる2(神保町)
東京都千代田区神田神保町1-11/03-3291-8405/8.30〜22/日休
洋食。神保町を代表する老舗喫茶店「さぼうる」の隣にある二号店。ナポリタンとミートソースとカレーのどれにしようかいつも迷うが、やはりお皿に山盛にされたケチャップばりばりのナポリタンが一番の好物。ピーマンが入っていないタイプ。お皿が比較的小さいので山盛に見えるが実はそれほどの量でもない。まぁ懐かしい味なので「昭和の喫茶店のナポリタン」に郷愁を持っていない人にはなんてことない味かもしれないが。ちなみにここはミートソースもいい。たっぷりかかったソースの量。これまた懐かしい味付けだ。04年5月。
レストラン七條(神保町)
東京都千代田区一ツ橋2-3-1 小学館ビルB1F/03-3230-4875/11.30〜14.30/18〜21(土曜昼のみ)/日祝休
洋食。小学館ビルの地下にあり、いつも混んでいる洋食店。食堂的な趣だがディナーはフレンチ的。意外な実力店である。昼のエビフライ(1200円)が特に人気のようだが、ボク自身はミックスフライ(1300円)が好き。エビフライは衣が厚めだが、ミックスフライのホタテは衣も薄く実にいい揚げ具合。ちなみにセットでついてくるコンソメはいまひとつかな。サービスは元気でいいし、レジ横にいるおじいさんが明るくて良い。冬はカキフライもいい。ベタ褒めする方も多いが、ボクはまぁまぁ好きレベルかな。04年3月。
三好弥(秋葉原)
東京都台東区台東1-30-3/03-3831-7301
洋食。小さくて相当カジュアルな洋食店だが、メニューがバラエティに富んでいる上に味もわりあいツボを心得ていて良い。三好定食がすごい。ロース生姜焼き、ヒレカツ、エビフライ、ハンバーグ、スパ、キャベツ、ごはん、味噌汁、つけもので1000円だ。他にも、サービス定食、鉄板焼き定食、ハヤシライスセット、とか、エビデクセル(クリームコロッケとえびフライの合体)とか。ボリュームと味がなかなか。揚物はきちんとからりと揚がっている。半ライスだと50円引きとか、カレーかけたら100円アップとか細かく良心的に対応してくれる。脂でてかてかの床もご愛敬。ご主人もなかなか味があり、いい。メニューが多すぎて迷う。うれしい懊悩。05年8月。
フリッツ(赤坂)
東京都千代田区永田町2-13-10プレデンシャルタワー1F/03-3500-3755/11.15〜15/17〜22/無休/3000円〜
洋食。フレンチの「旬香亭」系列店。正式には「洋食とんかつ フリッツ」であるが、とんかつというより揚げ物・焼き物一般の洋食屋と考えた方がいいと思う。店名は「揚げる」という意味。つまり、カツ、コロッケ、フライなどの様々なフリットを中心とした店なのだ。シェフはフレンチ出身らしいが、コース料理にとらわれず、酒と揚げ物、ステーキなどを食べた後、オムライスなどのご飯物に至るざっくばらんなメニューを楽しんで作っているように感じた。夜の「おまかせコース」は5200円と7800円で、〆に和風オムライスかカレーが選べる。これがオススメ。白を基調としたシンプルなインテリアはなかなかオシャレだが、この手の洋食の中心ファンであるオジサンたちには落ち着かないインテリアかもしれない。まぁ女性は逆に入りやすいだろう。2004年2月に赤坂(というか永田町)のプレデンシャルタワーでオープンしたばかり。04年5月。
チーズハウス・キコ(乃木坂)
東京都港区南青山1-21-7 八千代ビル3F
洋食。1970年開店の老舗。2004年12月31日をもってビル解体につき閉店。閉店直前に「ぜひこの名店を知っておいてくれ」と常連さんに連れて行かれた。行って良かった。チーズハウスと銘打っているが、チーズ料理を出すわけではなく、たぶん1970年当時はチーズを使ったグラタンやピザすらも珍しかったこともあるのだろう、そういうメニューが中心だ。ピザ、ナッテン(スウェーデンの夜食でソーセージをトマト煮込みしたようなグラタン状の食べ物。美味)、巨大なカナディアン・ベーコン、コキールなど、昭和のころハイカラだった食べ物がいろいろ楽しめる。ご主人は元レーサーだったということで海外にくわしく、この店を開いたという。乃木坂の当時不便な土地(喫茶ウェストの横)に開いた理由は「景色がキレイだったから」。窓から見えるグリーンや街の佇まいは確かに美しい。店の中はウッディな造りで、長年の笑い声が染みこんだような艶が出ている。初めて行ったのに長く通ってたような錯覚におちいるようないい雰囲気が染みついているのだ。高校時代から通っている客も多いらしく、彼らの出世をご主人が目を細めながら自慢するのが胸にぐんと来た。こうして思い出の場所や建物がどんどんなくなる都市東京。そういえばボクの幼少の頃や中学時代高校時代、いや大学時代の店や建物すらも、もうほとんど残っていない。そんな街にヒトは愛情が持てるのだろうか。街を愛せないのに国や地球を愛することが出来るのだろうか。と、ちょっと思った。閉店前に行けて良かった。04年11月。閉店。
グリル満点星(麻布十番)
東京都港区麻布十番1-3-1 アポリアビルB1F/03-3582-4324/11.30〜15/17.30〜21.30/月休
洋食。オムライスで有名。ケチャップ味のチキンライスの上に半熟トロトロの卵をかけてある上乗せパターン。そこにしっかり作ったドミグラスソースがドロッとかかっていて濃厚。感想としては「ま、おいしい」である。絶賛する方も多いがどうもボクには合わないようだ。というか高い。名物オムレツライス1800円。値段を考えるとちょと不満。ちなみにロールキャベツグラタンは好き。クリームコロッケも良い。でも夜にこれらを取ってワイン飲んでるとすぐ1万円弱まで行ってしまうので注意。昼はワンプレートミックスがいいが2000円弱する。新宿店(新宿区新宿3-15-17伊勢丹会館4F/03-3355-3621)、丸ビル店(丸の内ビル5F/03-5288-7070)、田町店(港区芝浦3-4-1グランパーク/03-5441-2112)もある。02年1月訪問。再訪数回。
レストラン・チャモロ(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿1-2-8 雨宮ビル B1F/03-3710-7631/ 11.30 〜 15/17.30〜22.30
洋食。昭和50年ころから長くやっている地下の小さな店。ここはオムライスを。ヨード卵光のLLサイズを4個使用し、ふわっふわのトロットロに仕上げた卵生地をご飯の上にかぶせるタイプ。薄く固い生地で包む系のオムライスでは感じられないとろける快感。卵の香りがちゃんとするオムライスって意外と少ないのだ。かかっているデミグラスソースがしつこくないのも良い。「粗挽きソーセージ・オムライス」と「カニクリームコロッケ・オムライス」の二種があり、どちらもサラダ・味噌汁付きで980円。ピクルスもとてもおいしくおすすめ。他にハヤシライスやボルシチや豚ヒレカツカレーやハンバーグなどもある。05年4月。
スワチカ(五反田)
東京都品川区西五反田1-27-6/03-3490-2914/700円〜
洋食。カウンターのみの店だが、清潔で真っ当な洋食。メンチカツはジューシーで香りもよくカリカリサクサクしていてなかなか。カレーもまぁまぁ。全体にとってもいいB級洋食。定食屋(学生とかサラリーマンのご飯屋)として完成されていると思う。01年3月。
キッチン・ブルドック(大井町)
東京都品川区東大井5-4-13/03-3471-6709/11.20〜21.05/水・第3木休
洋食。大井町駅前の東小路というカスバみたいな地域にある店で昭和初期の匂いがぷんぷんする懐かしい店。外観も店内も味もすべてに時が止まっている。看板に「大井一うまい やすい」と書かれているのも怪しい雰囲気。一見さんだと中に入るのもためらわれる外観だ。
ボクはここのメンチを食べるなら健診直後と決めている。だってね、このメンチカツ、まず異様にでかいのだ。普通のメンチカツの倍以上。卓球のシェイクハンド・ラケットほどある。初めて見る方は誰でも「なに〜!?」と驚く量なのだ。そして油がギトギト。んでもって香りがくどい。一口囓ると肉汁もあふれ出し、うわー、この肉って相当ジャンクー! と確信させてくれるような香りが口中一杯に広がるのである。でもね、このジャンク感こそ実はメンチカツの生命線だとボクは思っている。お上品なメンチカツなどいらない。オレはまさにこういうジャンクな味が喰いたかったのだぁ! と叫んでしまうようなメンチ魂(?)がここには込められている気がする。そのうえこのメンチカツにはトマトケチャップ系デミグラス・ソースがたっぷりかかっているのだが、そのせいでとっても懐かしい味がする。
店内は相当雑然としていて清潔感はあまりない。でも長年いろんなお客に愛されてきた歴史が壁や床やテーブルに染みついていてなんとも落ち着ける。日替わり定食を始めメニューが豊富で、全メニュー制覇をしてみたくなるほど魅力的。この前同じテーブルの客が頼んだカレーライスを見たが、これがまた懐かしい「真っ黄色なカレー」だった。あぁボンカレーの色、昭和の色だ。次はあれを頼んでみよう。04年10月訪問。再訪2回。
お座敷洋食 入舟(大森)
東京都品川区南大井3-18-5/03-3761-5891
洋食。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
大宮(浅草)
東京都台東区浅草2-1-3/03-3844-0038/11.30〜14/17〜20.30/月・第3火休/8000円
洋食。洋食というよりはジャパニーズ・フレンチかな。昭和中期の古いフレンチを食べているような印象。バターがたっぷりでおいしいが、ちょっとこってり過ぎるかも。逆に今風フレンチでは味わえないクラシカルな料理が楽しめたりする。コースは5000円くらいから10000円くらいまで。一品はたとえばカレーが1000円程度なのでそういう意味では良心的。ある時フォアグラ丼をいただいたがこれはとても美味であった。96年9月。04年9月。
リスボン(浅草)
東京都台東区浅草1-25-18/03-3841-3663/12〜16/17〜21/火休/2500円
洋食。1942年オープンの老舗。趣のある店内でボリュームたっぷりの洋食が食べられる。しかも安い。いろんな意味ですごく下町っぽい洋食屋。凝った完成度はあまりないかもしれないが、店内の雰囲気も含めて「昭和のご馳走」って感じである。看板もかわいい。95年3月。
香味屋(上野)
東京都台東区根岸3-18-18/03-3873-2116/11.30〜21.30/無休/5000円
洋食。「かみや」と読む。1925年創業の老舗。広々とした空間で、気持ちよいサービスとともに、古き好き洋食が食べられる。特に2階は天井が高く、気持ちがいい。ここのメンチカツのジューシーさはすさまじい。ナイフを入れた途端ジュッと肉汁が飛び出してくる。こんなメンチカツは他にはない。シチューもいい。濃厚なドミグラスソースがさすがの味。実に柔らかく煮込んだ肉とともにバランスも最高。肉を食べ終わったらドミグラスソースにライスを混ぜて食べるという行儀悪いやり方もわりとオススメ。チキンレバーソテーやステーク、コクテル類、スパゲティ、ピラフなど、どれも懐かしく正統な味の数々。とてもおいしいし満足するのだが、いかんせんこの店は全体に高額。上記メンチも単品で2000円。ビーフカツで4800円、ハンバーグで2000円、スパゲティ・ナポリタンで1730円……と、まぁ高めのフレンチレストランくらいの値段はしてしまうのが難。ある程度歳をとり、お金に余裕が出来た人がゆっくり楽しむ店だろう。98年2月。再訪2回。
| とんかつ・揚げ物・串揚げ |
かつ銀(銀座)
東京都中央区銀座2-14-5 B1F/03-3543-2485/11〜14.30/17〜20.30/日祝休
とんかつ。移転する前の店の方がいかにもうまそうな雰囲気があって味も良かった。今の雰囲気は(昔に比べれば)普通っぽい。ご飯が別盛りになった「かつとじ」は全体にベチャベチャになって衣の脂っぽさが強調されてしまうのでボクはあまり好きではない。ただ、別盛りにしない丼は逆にご飯に汁が染み込んでなかなか魅力的。どうしてもこのどちらかを頼んでしまうが、牡蛎フライもうまいと聞く。96年1月。
矢場とん(銀座)
東京都中央区銀座4-10-14/03-3546-8810
味噌かつ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
とん喜(銀座)
東京都中央区銀座6-5-15 銀座能楽堂飯島ビルB1F/03-3572-0702/11.30〜15.30/17〜22(土日祝ランチのみ)/無休
とんかつ。とん喜の「喜」は七がみっつ。地下にある店だが昼時は地下への階段からも溢れだし一階の外まで行列ができる。店内に入って一口食べればその理由はすぐわかる。うまいし安いし早い。サービスのてきぱきさもいいし、厨房内の活気もいい。あぁいい店だなぁとつぶやいてしまう雰囲気がある。ボクはいつもここでかつ丼(ロース)を食べる。卵の半熟具合もよく、衣もべちゃべちゃにならず、全体のバランスが素晴らしい。定食のご飯の出来もいいのでいろいろ試したくなる。ちょっと脂を多く感じる部分があるが、店全体に漂うスピード感とワッセワッセした感じで打ち消される印象。銀座のメシ屋の名店のひとつ。03年8月。再訪多数。
梅林(銀座)
東京都中央区銀座7-8-1/03-3571-0350/11.30〜20.45
とんかつ。1927年創業の老舗。ヒレカツを世に広めた店と言われている。「珍豚美人(ちんとんしゃん)」というニックネームが有名。以前はあまりなんとも思わなかった店だが、2004年に改装した後、味がよくなった印象あり。サクサクの食感が気持ちよいヒレカツか、カツ丼がオススメ。なんか子供の頃デパートの食堂で食べたような、いい意味で庶民っぽいカツ丼が特に好きかも。92年ころ初訪問。05年8月。
グリル梵 銀座店(銀座)
東京都中央区銀座7-14-1/03-5565-3386/11.30〜23/日祝休
ビーフヘレカツサンド専門店。2008年9月1日にオープン。カウンターだけの小さな店だが、テイクアウトにも対応していて、一人前6切れ2000円。これはカツ2枚を6つに切ったもの。ハーフも4切れ1000円で売っているが、これはカツ1枚を4つに切ったものなので、6切れに対して4切れとなんだかお得なようではあるが、実質的にはハーフである。
この店、もともと大阪新世界の老舗洋食屋「グリル梵」が大阪の堂島に出しているビーフヘレカツサンド専門店の銀座店。堂島の店は一度だけ行ったことがあるが、四つ橋筋沿いの角のビルの3階にひっそりとあって、景色も良くてなかなかいい店。この銀座店はその堂島店で働いてた方が店長をしている模様。路面店なので景色は望むべくもないが、中心部がレアに揚がったビフカツとビールはよく合う。ワインも合うかも。ソースがまたいい。適度に甘く香りもよい。衣とパンの両方に染みこんで絶妙。こういうのを食べると「カツにはごはんが最高の伴侶」という認識を少し改める。パンもなかなか良いではないか、と。
トンカツ文化の東京にはビフカツの店が圧倒的に少ないので出店はうれしい限り。ビフカツサンドでは北新地のバー「なかしま」のものが日本一だと思っているが(オヤジさんが亡くなってからはどうだろう?)、大阪ではこのごろビフカツサンドを出す店も増え(昔は少なかった)、クオリティが格段に上がった。東京にもその波が来るといいなぁ。
昼11時半から夜23時までぶっつづけで営業してるから、小腹が空いたときもオッケー。カウンターでさっと食べるのはもちろん、ちょっとしたお弁当やお土産にも(まだ珍しいので)喜ばれるだろう。昭和通りを歌舞伎座方面から来て交詢社通り(演舞場通り)を左に曲がってすぐ右側。日産に近いあの辺り。08年10月。
我楽路(有楽町)
東京都千代田区有楽町2-3-3/03-3574-0334/18〜22/4000円〜
串揚げ。わらじと読む。いわゆる関西風の「ストップ言うまで無限に出てくる串揚げ屋」。お腹いっぱいになったら「これでストップしてください」と言うシステム。ひと串200円程度を15〜20本食べる感じ。創作系を主にしていて、アスパラベーコンやチーズ揚げ、しいたけ肉詰め、キスなど、肉をいっぱい食べたいという向きには不満かもだがなかなかヘルシーな串が続く。多少脂が匂う印象だが、味はまぁまぁな上に安いのでいつもオヤジたちで混雑している。ビールには合う串だしね。有楽町駅界隈で困ったら選択肢のひとつとしてあると思う。スペインの「エルブジ」の天才シェフ、フェラン・アドリアが来日時にこの店に来ていたが(テレビで見た)、彼が来るほどオリジナリティや美味さがある店ではないのでかなり驚いて見た。関西で長く食べ歩いたボクから見ると、大変普通な(つまり水準的な)串揚げ屋さんであります。01年10月。
末吉(新橋)
東京都港区新橋3-14-4/03-5472-5558/11〜14/17〜20.45/日祝休
とんかつ。印象として残るのは「とっても柔らかいとんかつ」ということ。これは好き嫌い分かれるかもしれない。ボクはスマンが嫌いなのだ。とんかつには歯の快感もかなり求めているので残念ながら…。ただもちろんお年寄りを始めとして歯が悪い人には福音のような店かもしれない。同じく柔らかいので有名な「まい泉」よりは微妙に堅め。味的には衣が厚すぎる気がする。01年9月。
河(新橋)
東京都港区新橋3-16-21/03-3578-0778/11〜22.20/月休/1900円〜
とんかつ。「かわ」と読む。10分ほどで揚がってくる。衣は茶色くしっかり中まで火を通しているが(通しすぎくらい)、堅くはない。肉は叩いて柔らかめに仕上げてあり、噛み応えはあまりない。さくさく感がない。ジューシーさも少し足りない。全体に嫌いではないのだけどもう一歩といった印象。銀座(銀座3-4-1)という立地から考えて仕方がないとは思うが、この味なら1500円以下で食べたい。付け合わせの漬け物はすばらしい。種類が豊富でわさび漬けまである。わさび漬けがこれほどとんかつに合うとは気がつかなかった。01年12月。※2004年に新橋に移転した。
燕楽(新橋)
東京都港区新橋6-22-7/03-3431-2122
とんかつ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
とんかつ まるや(新橋)
東京都港区新橋2-20-15 新橋駅前ビル1号館B1F/非公開らしい
とんかつ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
かつ平(築地)
東京都中央区築地7-11-7/03-3542-1537/1000円〜
とんかつ。1000円のヒレ定食やロース定食を頼んでみよう。そのとんかつの巨大さに驚く。丁寧に揚げてあり味もそれなり。というかその「お客様におなかいっぱいになってもらおう」という態度がとても心地よい。店主は店を継いだらしくまだ若いが気持ちの良い接客で気分がいい。とても小さくとても素朴な設えの店だがなんとなく下町の人情が感じられるようなとんかつなのである。せちがらい毎日のホッとする句読点のような店である。00年7月。
美濃屋(築地)
東京都中央区築地2-8-2/03-3545-2878/11.30〜14/17〜20(土〜14)/日祝休/1200円〜
とんかつ。清潔感に欠け、床などベタベタする店だが、とんかつ自体はまぁまぁおいしい。高熱で一気に揚げるようでちょっとパサパサ感があるが、衣とのバランスはいい。ヒレよりロースの方がうまい。きゃべつとご飯、味噌汁の質をもうちょっと上げて欲しい。00年06月。
蓬楽亭(人形町)
東京都中央区日本橋人形町2-7-6/03-3665-6139/11〜15/17〜20/11〜20(土日)/無休/2000円〜
とんかつ。上品なとんかつであるが上品になりすぎておらず、いい意味での下品さを残している。二度揚げされたそれは香りこそちょっと弱いものの、肉のうまみは十分活かしているし、とんかつを食べる喜びもある。全体に力強さは足りないが、上品系としてはなかなか良いと思う。オリジナルなウスターソースをかけるのだが、個人的にはこれが衣に染み込みすぎるのが好きではない。衣に乗っかってくる濃いとんかつソースの方が好き。あと、ご飯の炊き具合も(訪問当日は)イマイチであった。これは残念。衣は焦げ茶で剥がれない。これは好み。京樽が経営している。00年06月。
とんかつ やまいち(神田)
東京都千代田区神田須田町1-8-4 玉井ビル/03-3253-3335
とんかつ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
とんかつ丸五(秋葉原)
東京都千代田区外神田1-8-14/03-3255-6595/11.30〜15/17〜20.30/月・第3火休/2000円〜
とんかつ。秋葉原電気街の中にある古い家屋の店。雰囲気はとてもいい。扉の前まで行くとゴマ油の香りがプンとする。そう、ここはゴマ油を混ぜたサラダ油で揚げる。そのわりにあっさりしているが、口の中はゴマ油の香りがかなりくる。肉の香りとちょっとバッティングする気がするがどうだろう。食べ終わってから、ゴマ油が勝ってきてしまい、肉の風味の余韻はほとんどなくなるのが残念だ。好ましいのは、衣がはがれないところ。低温でじっくり揚げるせいなのか。98年11月。
知仙別院(六本木)
東京都港区六本木7-16-5/03-3478-6241/17.30〜23/日・第二土休/6000円〜
串揚げ。いわゆる関西風串カツで、コースもあるが基本的にはストップを言うまで出続けてくるパターン。串の他にも一品が出てくるが、これはもうひとつな印象。また串揚げ自体も本場の関西に比べるとちょっと味が単調で残念。ネタの工夫も、東京ならかなりのものかもしれないが、関西だと普通かも。六本木の元防衛庁のはす向かいの道(ヴェルファーレのある道)を入った右側。知仙本院が元防衛庁のちょっと南にある(六本木4-12-5。本院の休日は月・第三火休)。99年12月。
三河屋(西麻布)
東京都港区西麻布1-13-15/03-3408-1304
揚げ物。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
すゞき(白金)
東京都港区白金6-22-18/"03-3442-9432 "/11.30〜14/17〜21/日祝休 /3000円
とんかつ。油っぽくないのにコクがあるうまいとんかつ。衣が剥がれやすいのが難だがその衣がまたうまい。全体に目黒の「とんき」に似ている感じだが、「とんき」よりはずっとうまいと思う。キャベツ、ご飯はおかわり自由。接客もよい。95年9月。※大好きな店だったけど、長く再訪してないので自信がない。もう一度再訪してから書きます。
まい泉(表参道)
東京都渋谷区神宮前4-8-5/03-3470-1171/11〜22/無休/1500円〜
とんかつ。まい泉チェーンの本店である。ここの地下でチェーン全店の下ごしらえをすべてするらしいので、やっぱり本店で食べるのが一番美味しいのだろう。「箸で切れる柔らかいとんかつ」というコピー通り実に柔らかいが、香りはなく、衣も不必要に厚く、全体にバランス悪く感じた。特製衣らしいが油をよく吸っていてとんかつのコクを消している。もともと柔らかいとんかつが好きでないこともあって、いまひとつココのとんかつが好きになれないなぁ。97年9月。
串揚YAHICHI(キラー通り)
東京都渋谷区神宮前3-41-1/03-5474-5847/18〜24/日休/6000円〜
串揚げ。ストップを言うまで揚げ続けてくれるスタイル。広く長いカウンターのみの店でBGMはJAZZ。照明も暗くちょっとお洒落である。串揚はそれぞれ丁寧な仕事だが、印象はわりと普通。ソースなどのタレとの相性や味のメリハリをもう少し考えたら格段に良くなると思う。素材はいろいろなのだが全体にちょっと一本調子な感じがする。キラー通りのワタリウムの横の信号を増田屋と反対の方に入った左側。98年7月。
かつ好(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワーB2F/03-5421-0080/11.30〜21/無休/2500円
とんかつ。麦豚(麦で育てた豚ですね)のとんかつ。恵比寿ガーデンヒルズという立地に似合わず素朴な味で好ましいと思ったら静岡の出店らしい。麦豚は香ばしいが麦豚ならでは、といった味は特に感じなかった。もう少し歯ごたえと味が欲しい。でも普通のとんかつに比べたらかなりおいしい。衣が剥がれないのはいいがもう少し低温でじっくり揚げた方が好きだ。96年8月。
店名が「とんかつ武蔵」に替わった模様。静岡の店から独立したのかな。
とんかつ びっくり(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿南1−1−4 恵比寿スカイビル1F/11〜22/土休/700円〜
とんかつ。恵比寿の西口の駅前ロータリーの正面の商店街を入っていったところにある古い店。メニューが豊富で、近くに住んでいたら定食屋としてきっと多く利用しただろうという感じ。味は標準的。高温と低温の二度揚げしているが、芯まで火が通りすぎていてパサパサ気味。さくさく感やジューシーさに欠ける。衣も厚めで胃にもたれる。ただ全体の印象としてなぜか好ましいのは、厨房のおじさんの一所懸命さが伝わってくるからだろうか。とんかつもいいけど、魚のフライとかカツカレーとかエビフライとかそんなものを漫画でも読みながらダラダラ昼下がりに喰いたい、そんな感じの店。店名的には「量が多くてびっくり!」らしいが、そんなすごい量でもない。01年11月。※閉店したというメールあり。
神戸又四郎(恵比寿)
東京都渋谷区恵比寿南2-3-1 2F/03-5724-7094/18〜24/無休/4000円〜
串揚げ。神戸は灘の「大黒正宗」という蔵元直営の串揚げ料理店。おまかせ串揚膳 がいい。一の膳6本で1600円。二の膳6本1300円。三の膳4本800円となっており、それぞれを食べ終わるたびに次を続けるか聞いてくる。いつでもストップを言って良い分タイミングが難しい普通の関西式串揚げ店よりわかりやすいシステムで、慣れてない人にはいいかもしれない。薄目の衣でカリッと揚げてあるが、タネへの工夫は驚きよりもさりげなさ。串揚げの中では、栗梅やリンゴのシャーベット、ほたてのカリカリがうまかった。
蔵元直営ということで日本酒が中心だが(もちろん生ビールはある)、「ガラスの仮面」の劇中劇「紅天女」由来のお酒もあり、その辺のエピソードを店長に聞きながら飲むとファンは楽しめるだろう。なんと、紅天女が描けなくて20年近く悩みに悩んでいた作者美内すずえをこの蔵元夫婦が訪ねた際「ふたりの天使を迎えて紅天女は完成するという天啓がありました。あなた方なのですね」といきなり言われ、持っていた庭の梅の木の写真を見せたら「これだ!」となり、一気に筆が進み完成した、とのこと(←その写真を見たが確かに天女に見えなくもない梅の木だった)。って、説明しにくいので、興味ある方は行ってみよう。純米「紅天女」はとりあえずうまかった。02年5月。
とんき(目黒)
東京都目黒区下目黒1-1-2/03-3491-9928/16〜23/火・第3月休/ロース定食1550円
とんかつ。いつも行列が絶えない人気店。オーダーを覚える神業的サービスは健在。それだけを体験しに行きたくなる。サービスはとても良いしなにより清潔。いい店だと思う。でも味的にはそんなに好きではない。衣は固く、すぐ剥がれる。油もあまり替えていない。食べ終わってからもずいぶんもたれるし、全体にちょっと残念。サービスも清潔度合もいいだけに…。95年10月。97年3月。02年8月。
三朝庵(早稲田)
東京都新宿区馬場下町62穴八幡前/03-3203-6218/11〜17/木休
かつ丼。蕎麦屋なのだが、かつ丼としてエントリー。というか、この店ではかつ丼しか食べたことがない。早稲田の学生街にあり江戸時代創業の老舗として付近では有名。早稲田の学生は一度は食べたことがある店だろう。特筆すべきは、この店がはじめてかつ丼とカレー南蛮をメニューに載せたという歴史的店であること。久々に訪問したが、蕎麦屋のかつ丼の典型の味で、すごいうまいというわけでは決してない。聞けばカツは近くの肉屋で揚げたものだという話だし、味つけは甘すぎるし、なんだかなぁな部分もあるのだが、伝統を楽しむという意味も含めて捨てがたい店だとボクは思っている。95年10月。
椿(成城学園)
東京都世田谷区成城5-15-3/03-3483-0450/11.30〜14/17〜20/月休 /2500円
とんかつ。久しぶりの再訪。7年ぶり。相変わらず住宅街の中の名店だ。さくさくさっぱり上品なとんかつ。ロースは肉自体がサクサクで、衣はカリカリ。うまい。ヒレは肉自体が柔らかめになるので衣のカリカリ感がより強調される。肉と衣のバランスは素晴らしいのである。個人的にはちょっとソースが強めかもしれない。肉のうまみを少し消してしまう気がする。なお、味噌汁はもうちょっとうまいものを出して欲しいのと、つけものに化学調味料をかけないでほしい。全体に昔の印象よりやさしくなった感じがする。おいしい。でも印象が強いわけではない。あ、それと、コストパフォーマンスは悪いと思う。00年8月。
丸一(大森)
東京都大田区大森北1-7-2/03-3762-2601/11.30〜14/17〜20/水休/1300円
とんかつ。ここは量がすごい。東京一かも。「盛り合わせ」を頼んだらかなりの大食漢でも満腹もしくは残すだろう。汚い店内だが丁寧な仕事で好ましい。満腹感はおいしさの必須条件と考える向き(ボクも含む)には嬉しい店だ。味もまぁまぁ。火通しも良い。ただ衣が剥がれがちなのが残念。ちなみに残しても持ち帰れる。少々並ぶのを覚悟で。97年1月。
改装して2倍の広さになった(それでも16席)。以前あった「盛り合わせ」はなくなったが、例えば「とんかつ定食」だと1300円と1700円のがある。1700円の方は大の男でも苦戦する量だ。衣がはがれがちなのが相変わらず残念だが、全体にバランス良くおいしい。豚汁もよくなった。それに量や質に比べてとても安い。上品なとんかつではないが、下世話にワシワシ食べるとんかつ本来の良さがよく出ている。02年1月。
こういう「強いとんかつ」が少なくなってきた。衣濃いめ系としてはかなり好みの味。洗練よりこういう強さがすき。やっぱりロースカツがおすすめ。ごはんやつけものが改善されたらうれしいなぁ。キャベツ用にしょうゆを置いてくれるともっといい。04年3月。
とんとん亭(大森)
東京都品川区南大井6-16-9/03-3761-2750/1500円〜
とんかつ。まず店内が汚い。ごちゃごちゃしていて掃除も行き届いていない。こういう感じに汚い店でおいしいことはあまりない。いい料理を出すことと店内を清潔に保つことは気持ちとしてはイコールなはずである。とんかつはそれなり。ギトギト感がちゃんと「力」になっているボクの好きなタイプの味ではあるが、ごはんがべちゃべちゃだったり豚汁が臭かったりどうもアンバランス。力仕事をした後などにドカドカ食べる心地よさもとんかつの魅力ではあるのだが、でもその域をもう一歩出て欲しい。まず店や白衣を清潔に保つところから始めて欲しいと思った。99年3月。
鈴文(蒲田)
東京都大田区西蒲田5-23-13/03-5703-3501/11.30〜14/17.30〜20.30/水木休/特ロースかつ定食2100円
とんかつ。すずぶん、と読む。こんなところに?というような場所にある隠れた名店。大森駅前の「丸一」から分かれた人がやっている店だが「丸一」より清潔だしおいしい。非常に丁寧で真摯な仕事ぶり。穏やかなご主人だが、穏やかなとんかつではなく、力強い味。ボリュームあるそれは低温のラードでゆっくり揚げ、ジューシーで非常にうまい。上品すぎないうえに、衣も剥がれない。蒲田の日本工学院正門そば。2003年にリニューアルした。97年12月。
すぎ田(浅草)
東京都台東区寿3-8-3/03-3844-5529/11:30〜14:00/17:30〜21:00/木休/2300円〜
とんかつ。この頃評価の高いとんかつ屋。穏やかなとんかつだ。丁寧で上品。低温の油と高温の油を使い分けているようで、その揚げ上がりは衣が剥がれやすいのを除けばかなり完成度が高い。香りも高く歯ごたえもちょうどいい。が、僕としてはとんかつにもう少し「荒ぶる魂」を望んでしまう。上品穏やかになりすぎないで欲しいと思うのは贅沢だろうか。地下鉄銀座線田原町駅下車、国際通りの寿3丁目の交差点近く。98年1月。
双葉(上野)
東京都台東区上野2-8-11/03-3831-6483/11.30〜14.30/17〜19.30/月木休/2800円
とんかつ。白くあげたサクサクのロースかつ。ロースなのに脂っぽくなく香りもとても強い。歯ごたえと共に絶品だ。定食屋風店内は寛げる雰囲気でご飯も味噌汁もとてもうまい。ご飯のお代わりが200円というのがガックリだがそれだけギリギリでやっているのだろうと好意的に解釈。上野御三家と言われるとんかつ屋の中では一番好きだしおいしいと思う。96年5月。
本家ぽん多(上野)
東京都台東区上野3-23-3/03-3831-2351/11〜14/16.30〜20/月休/3000円
とんかつ・洋食の名店として名高い店だが言われているほどの凄みを感じたことがない。妙に高級になってしまったからだろうか、洋食屋の心地よいさんざめきもないし。とんかつは脂を除いて低温でゆっくり揚げてあり白い。香りはほんのり程度。ジューシーではあるがアタックがない。定食で出てきたなめこの味噌汁ととんかつは合わないと思うし、きゃべつもソースもイマイチ。逆にメンチなど他の一品の方が好きかも。サービスは気持ちよい。レジが奥にあるので客の動線が混乱するのは改めて欲しいな。96年5月。
蓬莱屋(上野)
東京都台東区上野3-28-5/03-3831-5783/11.30〜13.30/17〜19.30(日祝16〜19)/水休/3000円
とんかつ。ヒレカツ。円筒形のヒレカツが茶色く薄い衣で揚がる。揚げた後、余熱で中まで熱を通す。ジューシーではないが柔らかくしっとりした肉厚のヒレカツ。脂っぽさがまるでないし、とにかく上品なまでに柔らかいのでご年配の方にはとてもいいと思う。逆にインパクトや下品な強さはないので若者は物足りないかもしれない。実際、ボクも30代のころは物足りなかった。40代中盤になってこの店の良さが見えてきた。ご飯とキャベツはおかわり自由。以前はご飯やキャベツのクオリティが低かったがいまはなかなか良い。かつの味も以前より今(2008年)の方がいいかな。店の外まで油の臭いが漂っているのはちょっと残念。1階はカウンター、2階に座敷あり。ヒレカツ定食2900円。96年3月。98年1月。03年4月。08年10月最新訪問。
とん八亭(上野)
東京都台東区上野4-3-4/03-3831-4209/11.30〜15/17〜20.30/不定休(月1〜2回)/1700円〜
とんかつ。白い衣の香り高きとんかつ。低温で10分ほどラードで揚げるそれは肉汁のうまみに満ちていて実に香ばしい。衣もはがれず、肉汁の旨みとのバランスがとても良い。肉質もいいのだろう、全体に満足度が高い店。ちなみにケチャップをはしっこにつけてくれるが、これはこのとんかつとは合わないようだ。非常に古くからやっている店のようだが、適度に下世話で適度に清潔で好ましい雰囲気。ご飯や味噌汁もうまいが、味噌汁か漬物のどちらかに化学調味料を振っているのかな、ちょっと舌に残って、それが残念。01年2月。
双葉支店(上野)
東京都台東区上野4-4-12/03-3835-2672/11.30〜15/17〜20/不定休/2600円
とんかつ。上に書いた双葉本店はロースしか出さないが、そこから分かれたこの店はヒレしかない。店に入っても油の嫌な臭いがせず「これは」と期待させたが、すぐ肉から剥がれる衣はグズグズで歯切れが悪く肉もパサパサしていて滋味にかけた。その日だけかもしれないが、再訪する気にならないほど。きゃべつの質がたいへん良かったことを除けば誉める点を探すのが難しい。ご飯もおみおつけもいまいちだったなぁ。97年7月。
平兵衛(上野)
東京都台東区上野6-7-13/03-3831-3873/11.30〜13.30/17.30〜20/2300円
とんかつ。「この店のとんかつは他店の物とは別物です」と入口に札がかけてある。確かに超低温で音も出さずにゆっくり30分以上揚げるとんかつは真っ白で作り方も見た目も違う。廃油も出ないらしいし素材もすごいらしい。でも味はハテナだ。閉じ込めてあるはずの肉汁・香りもイマイチ立ってこないし歯触りもイマイチ。ここを激賞した某評論家や漫画家たちが食べたときは良かったのかもしれないが、かなりイマイチ。店内もものすごく散らかっていて食欲を失う。店主も客前で従業員(母親?)を大声で叱りとばすし。なんだか店自体がおいしくない。再訪意欲出ず。96年4月。
はん亭(根津)
東京都文京区根津2-12-15/03-3828-1440/12〜14/17〜22(日祝16〜21.30)/月休
串揚げ。根津にある雰囲気抜群の木造三階家。立地と外観がすでにご馳走で、谷根千歩きでの食事処としてはとてもいい。ただ、中は大部屋(特に二階)で、外観ほどの雰囲気はない。味もとくに印象には残らない。創作系のちんまりした串揚げ。システムとしては2700円のコース(小さな前菜2品と串揚げ6種)を頼むのだが、それではとても足りないので次々追加していく(6種ごとに1300円)。ビールとともに結局お会計は高くなる。この店では一軒目として2700円分だけ食べて早々に二軒目に行くのがオススメかも。05年11月。
| カレー |
ニューキャッスル(銀座)
東京都中央区銀座2-3-1/03-3561-2929
カレー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
GINZA CURRY HOUSE 1/3(銀座)
東京都中央区銀座3-13-7/03-3549-0013/11.30〜15/17.30〜22.30/土日祝休/850円〜
カレー。マガジンハウス本社の裏手にある店。明るくお洒落な店で、店員の女性たちも元気。この程度の気楽&お洒落な店って意外とないのでうれしい。もうちょっと辛い方が好きだが、おいしい。野菜カレーはちょっと揚げてあったり、ドライカレーはカレー粉で炊いたご飯にカレーがかけてあったり、工夫がきいている。ドライカレー、ちょっとくどいが好き。01年9月。
グリルスイス(銀座)
東京都中央区銀座3-5-16/03-3563-3206/11〜15/17〜21/月休/元祖カツカレー1300円
カレー。昭和22年開店で、その翌年、カツカレーを発明した店として有名。昭和23年、巨人軍の千葉茂が「カレーライスにトンカツをのせてくれ」と頼んで作ったのがソレ。理由は「わけて食べるのが面倒だった」ということらしい。個人的にはカツとカレーは特に相性がいいとは思えない。カツに合わせるなら、そば屋風ダシカレーの方が合うような気がするな。ただ、この店は食パンを水に浸して裏ごししてルーに加え、カツに合うように工夫しているという。その工夫のあとがよくわかる味だが、それでもやっぱりボクはカツカレーはそんなに好まないということがよくわかったです。ちなみにこの店、ハヤシライスも元祖だという。あ、それとこの店、ビーフコロッケが意外とうまいのでトライしてみてほしい。ねっとりとコクがあるコロッケで懐かしめの味だ。それらを含めて、一度は味わっておきたい老舗である。99年6月。
銀座 古川(銀座)
東京都中央区銀座5-7-10 ニューメルサビル7F/03-3574-7005/11〜14.30/17.30〜20.30/不定休
カレーとシチューの店。店名のショルダーに「古川喜春シチューの店」と書いてある。この古川喜春さんは先代で、帝国ホテルでシェフをしていた方とか。今は息子さんがシェフをしているそうだ。ホールを取り仕切るのは先代の奥様。宝塚劇団出身とかで、姿勢良くスーツを着こなし、気遣いなど申し分なし。この店は彼女で持っている。
メニューは海老が二本突っ立った名物「海老フライとドライピラフ」や巨大トンカツの「ポークカツカレー」、「ハンバーグステーキ、シチューソース」「ほうれん草と季節の野菜カレー」など、11種類のカレーと4種類のシチューを中心にしている。どれもクリームやドレッシングなどを多用したクラシッックタイプ。そう、昔の帝国ホテルで出ていたんだろうなと想像できる古めの味つけ。小麦粉を使わず、濃縮チキンブイヨンでコクを出している。カレーは超マイルドな欧風。辛くてシャバシャバなのが好きなボクとしては物足りない。カロリーもやけに高そうである。見た目はどれも面白いんだけど…。
それぞれ単品で2000円前後以上するのでわりと高いが(銀座値段)、雰囲気がデパート食堂っぽいのが玉に瑕。奥様のサービスは高級店っぽいのだが…。09年3月。
ラ・ソース古賀(銀座)
東京都中央区銀座6-13-7
カレー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。※2008年1月に閉店。
玄氣カレー(新橋)
東京都港区新橋2-20-15/03-3572-2004/11〜20
カレー。比較的凝ったメニュー(具)のカレー店。種類もいろいろあるが、売りは「健康」のようで、ライスは五穀米を使っている。色とりどりの野菜カレーや大根と南昌豚の和風カレーなど、メニューはなかなか魅力的。どのカレーもルーは一種類のようだ。辛さが足りない人には辛みペーストもテーブル上にある。まぁ特に印象深い味ではないがたまに利用します。ついてくるキャベツの浅漬けがうまい。新橋駅前の雑居ビルにある。05年12月。※閉店。
ガネー舎(新橋)
東京都港区新橋5-12-2鴻盟社ビルB1F/03-3433-0309/日祝休
スープカレー。2002年に出来た23区内初の札幌スープカレー専門店。店主が修行した国立の「TONZI」(閉店)は札幌のスープカレーの元祖「アジャンタ」の弟子なので、そういう意味ではスープカレーの源流に近い味ではある。「アジャンタ」も「TONZI」も薬膳カレーを名乗っているので、ここも味は薬膳系かな。食べ終わってしばらくすると漢方系っぽい香りが口の中に広がる。具もたくさん食べられるし、スパイスの香りも心地いい。店の案内に「当店のカリィはすべて30種類のスパイスと15種類の漢方とでじっくり煮込んで仕上げたすぐれた薬効のあるスープカリィです」とあるように、相当複雑な味に仕上がっている。食べ方としてはご飯をスプーンに載せ、スープにつけて食べる。野菜とりカリィは具だくさん。柔らかく煮込まれた鶏もうまい。曜日限定のラムカレーもしっかりしたラムが多く入っていてよい。ただ、ご飯(ターメリック・ライス)と合わせると多少スープが負けるかも。味が拡散してマイルドになり、印象が弱まる。ちなみに辛さはテーブル上のマサラで客が調節するのだが、味のバランスが崩れるので本当なら調理時点で調節してほしいかも。あと学食のようなお盆にのってくるのを何とかしてほしい。03年12月。06年9月。
The KARI(新橋)
東京都港区新橋5-31-7/03-3437-2526
カレー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
カレー屋nagafuchi(新橋)
東京都港区西新橋3-5-1/03-5401-1271
カレー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
中栄(築地)
東京都中央区築地5-2-1中央卸売市場内/400円〜
カレー。「なかえい」と読む。築地市場場内にある。久しぶりの再訪。実はここの印度カレーのファンである。築地場内に行くと同行者はすぐ「鮨!鮨!」と言い出すが、ボクは内心いつも「中栄のカレー食いたい」と思っていたりする。印度カレーは400円。とっても安い。印度カレーというより家庭カレー的であるのだが、辛さは少ないものの味のまとまりは秀逸。うまい。キャベツが上からかかっているのだが、邪魔なようでいてそれも味をきちんと助けている。昔風の福神漬けもいい。なんか好きなんです、ここ。00年7月。
キッチン カミヤマ(築地)
東京都中央区築地2-6-5/03-3543-8843/11.30〜16/18〜22(土〜16)/日祝休/800円〜
カレー。古い店。コの字型のカウンターのみ。壁にはレトロ調のイラストがたっくさん貼られ、いろんなコピーも書かれている。まさに老夫婦で楽しんでお店をやっている感じ。ちょっと笑ってしまうくらい、いい意味で時代錯誤な店だ。カツカレー、ロシアンカレー、野菜カレー、四川カレーなど種類いろいろ。カレーとご飯は別皿で来るのもユニーク。食べ始めは昔懐かしい系の甘味なのだが、途中からちゃんと辛くなってくる。うまい。せちがらい毎日、たまにはこういう店でホッとひと息入れたくなる。わりと好き。01年9月。
キッチン・スイス(築地)
東京都中央区築地2-8-1/03-3545-3226/11〜20/日休/700円〜
カレー。銀座の「グリルスイス」のカジュアル版。「カツカレー発祥の店」を継承して、スタンドカレー風に客を回そうとしている感じ。元祖カツカレーは850円で、「グリルスイス」よりずいぶん安い。従業員もちゃんと多いのだが、なぜ食券式なのかよくわからない店。まぁ安いからいいか。00年8月。
タイティ(築地)
東京都中央区築地2-1-16/03-3543-0081/11.30〜18.30/日祝休
カレー。「TAHITI」と書いてタイティと読む。まぁタヒチだね一般的には。で、店内も南国風なのだが、カレーもサービスもなぜか非常にドメスティック。つまり家庭のお母さんカレーなのである。お母さんカレーをちょっと南国風にしゃばしゃばさせた感じ。中途半端とも言えるが、しゃばしゃばなカレーが好きなボクとしてはしゃばしゃば&ちょっと郷愁というこの味はちょっとうれしかったりする。具も大きい。おもしろい店である。店員さんも(ちょっとサービス過剰なところはあるが)気持ちいい。01年7月。
印度風カリーライス(日本橋)
東京都中央区日本橋室町3-4-1/電話不明
カレー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ルー・ド・メール(神田)
東京都千代田区内神田2-14-3/03-5298-4390
カレー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
トプカ(神田)
東京都千代田区神田須田町1-11/03-3255-0707
カレー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ボンディ(神保町)
東京都千代田区神田神保町2-3古書センタービル2F/03-3264-8320/11〜21.30/第1.3日休/1500円〜
カレー。欧風カレーとして評判が高い店。具だくさんでとろとろしたルーはライスとの馴染みがイマイチなので、ボクはあまり好きではないが、こういうのを好きな人がいるのもよくわかる味。特にチーズカレーはカレーを甘ったるくし、焦点もぼける感じ。この中ではミックスカレーあたりがオススメかもしれない。カレー好きは辛口の方がいいだろう。全体に甘いので。この店はカレーを頼むとふかしじゃがいもが丸ごと出てくるのでも有名。カレーより先に出てくるが、カレーと混ぜてもいいし、バターでふかしじゃがいもを食べつつカレーを味わってもいい。99年4月。
共栄堂(神保町)
東京都千代田区神田神保町1-6サンビルB1F/03-3291-1475/11〜20/日祝休/800円〜
カレー。その名もスマトラカレーが売りである。スマトラ島に行った人物から先々代が習った作り方だそうだ。大正13年に洋食屋として開店し、昭和50年にカレー専門店にかわったという。ルーはポークカレーをベースに作っている。野菜とともに長時間煮込んだ真っ黒でとろとろなソース。そのとろとろ具合はあんかけのようである。味的にははっきり言ってボクの好みではない。辛さと甘さのバランスはとてもいいのだが…。あのとろとろ具合も苦手。ただ、食べ慣れるとクセになる味なような予感はする。ちなみに大盛はやめた方がいい。かなりの量である。意外とおもしろいのがデザートの焼リンゴ。冬場のみだが、実に懐かしい味である。99年11月。
カーマ(神保町)
東京都千代田区猿楽町1-2-3/03-3233-8787/11.30〜15/17〜20/日祝休
カレー。じゃがいも、鶏肉がゴロゴロとのっかった印象的なインドカレー。しゃばしゃばソースのインドカレーだが、具のゴロゴロ具合がどこか家庭カレーも思わせ、個人的にとっても魅力的外見を構成している。オススメはチキンカレー。普通と大辛の2種類があるが、大辛でもそんなに辛くないので大辛を是非。全体にインパクトはそれほどでもないが優しくホッとする味。塩が少し強いのが玉に瑕。和食・中華の料理人を経験した店主と奥さんのふたりで運営している、カウンター6席、テーブル8席の小さな店。05年12月。
古瀬戸(神保町)
東京都千代田区神田神保町1-7/03-3294-7941/10.30〜23/無休
カレー。基本的に喫茶店で、出版社の人たちが作家とかと待ち合わせたり打ち合わせたりするのに利用している賑わった店なのだが、ここはカレーがなかなかうまいのである。サフランライスに黒めのルー。とろとろ欧風系だが、全体によくまとまったカレーライスだと思う。99年8月。
エチオピア(お茶の水)
東京都千代田区神田小川町3-10-61/03-3295-4310
カレー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
トップス&サクソン(赤坂)
東京都港区赤坂5-3-3 TBS会館B1F/11〜21.30/無休/3000円
カレー。自由が丘のケーキ屋「トップス」が赤坂の「サクソン」というカレー屋と合併して出来た店。インド風でもなければイギリス風でもない独特のカレー。バターライスお替わり可で、薬味もいろいろついてくる。個人的にはもう少しシャバシャバのが好きだが、なぜか飽きない。95年2月。※TBS会館がなくなったと同時に閉店か(新宿ルミネ店はまだあるようだ)
椰子の木三郎(西麻布)
東京都港区西麻布1-1-3/03-3470-8661/1000円〜
カレー。麻布十番で有名になったカレー専門店。麻布十番の店には行ったことない。西麻布店の前を通りかかったので入店。牛コツと牛スジを煮込んだスープでルーを溶いたという黒い色のカレーだ。コクがあって濃い味。辛さは選べるが基本的にはよく煮込んだマイルドさが特徴だと思う。深みもありおいしい。ただボクにはちょっとしつこめに感じられた。ドロドロしている感じからサラッとした感じへ移ればもっと好き。テレ朝通りと六本木通りの交差点のトンネル寄り。98年3月。※閉店
ムルギー(渋谷)
東京都渋谷区道玄坂2-19-2/03-3461-8809/12〜20/木金休/1000円
カレー。1951年オープンの古い古い店。独特の雰囲気が(昭和生まれには)泣ける。名物のムルギーカレーは独特の色合いと脂感と盛りつけで、一目見たら忘れられない。ご飯がエベレスト状に高く尖って盛られ、その麓に雲のようにスープが溜まっているのである。スパイスが利いていて香ばしく、適度に辛い。高校時代によく食べた懐かしい味。すぐ売り切れるサッテ(チキンのタレ焼き)もうまい。95年1月。
欧風カレー食房GIYANA(原宿)
東京都渋谷区神宮前1-14-24原宿第5寿和ビルB1F/03-5414-6131/11.30〜22.30/無休/750円〜
カレー。欧風でありながらギヤナというネーミングがよくわからない。店内も欧風では決してなくどちらかといったらエスニック。そしてカレー自体もドロッとした具だくさん系という一般的な欧風カレーイメージは薄い。ブイヨンから仕上げたことをもって欧風と呼んでいるのだろうが、逆効果かも。味はわりと家庭的で親しみが持て、うまい。好きなタイプ。00年11月。
うどん(五反田)
東京都品川区西五反田2-31-5/03-5434-2308/11.30〜15/17〜21/日祝休/サイト
スープカレー。「うどん」という名前だがカレーを出すトリッキーな店。内装が和風というわけではなくラスタ調。カウンターのみの手作り感溢れる店内。スープカレー(この店の表記はすーぷかれー)は、粉を使わないあっさりしたもので、札幌のスープカレーとはずいぶん違う(別物と考えた方がよい)。店主もサイトで書いているが、ご飯と混ぜるとあっさりしすぎて頼りなくなるので、ご飯を食べてはスープだけ飲む、といった食べ方が推奨されている(味噌汁とご飯の関係、だそうだ)。具も少なく(トッピングで増やせるが)、確かに頼りないし物足りない。初心者にお勧めの「夜すーぷ」というメニューをいただいたが、香りは高くなかなかおいしいものの、やはり頼りなさが最後まで残った。馴れると違うのかなぁ。一回で決めるなとサイトにも書いてあるが、再訪するかどうかは微妙な感じ。とりあえずサイトを熟読してから行ってみてください。08年11月。
中村屋(新宿)
東京都新宿区新宿3-26-13/03-3352-6161
カレー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
夢民(高田馬場)
東京都新宿区大久保3-13-1/03-3203-3306/11.30〜14.30/18.30〜20.30(水昼のみ。土〜20)/日月祝休
カレー。むーみん、と読む。彩りがキレイな野菜カレーを中心に、いろんな具材を想像性豊かに組み合わせたカレー。お皿に丸くご飯を盛り込み、その真ん中に具とカレー少々(ルーが少なすぎ)が乗ってくる。そこに別容器で盛られたカレーを混ぜて食べる方式。カレーはしゃばしゃばなインド風。ソースは一種類で、味の違いは具の違い。なので、卵を入れたりすると少々甘めになってしまう。ボク個人は卵を入れない野菜(種類は行った時の気分で決める)カレーで辛さを5〜7あたりに指定するのが好き。人気ナンバー1はベーコンエッグ野菜カレーらしいがやっぱり卵の甘みが勝ってしまう。接客よし。テーブル上などの整理もよい。春に出る春キャベツのカレーは好きでわざわざ食べに行く。汐留などに支店あり。05年5月初訪問。再訪数回。
マジック・スパイス(下北沢)
東京都世田谷区北沢1-40-15/03-5454-8801
スープカレー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
カレー食堂 心(下北沢)
東京都世田谷区北沢2-34-8/03-5452-3561/11〜22/無休
スープカレー。札幌の人気店の支店のひとつ。メニューはいろいろあるが「14種類の野菜のスープカレー」を注文。具だくさんで栄養満点。色彩感もよく、盛りつけもキレイ。「具を食べる」という意味では普通のカレーより優れているスープカレーの特徴をよく活かしている。素揚げしてあるジャガイモ(北海道産)もグッド。トマト風味のスープは酸味と甘みのバランスがよい。スパイスも複雑な配合でうまい。ただ、全体にちょっと優しすぎてインパクトは薄いかも。最後にご飯をスープに入れちゃうと相当味が弱くなる。ご飯と混ぜない方がよいかもしれない。ちなみにご飯に比べてスープが少ないので、スープは大盛の方がいいかも。辛さの段階は100段階。他に池袋西口店(03-5949-2161)、さいたま新都心店(048-600-0080)、ザ・ダイアモンド店(045-290-1380)が首都圏にある。06年9月。
インディアン池上店(池上)
東京都大田区池上5/03-5700-5237/11.30〜21/月休/950円
カレー。蒲田に本店がある店の池上店。ラーメンの店としての方が有名かも。でもボクはカレーの店として紹介したい。メニューは「最高級カレー」と支那そばと焼豚支那そばのみっつのみ。メニューのカレーのところには「この店よりおいしいカレーがありましたらお教えください。勉強に参ります」と強気なことが書いてある。あっさり味のラーメンもうまいが、ここはカレーの方がおすすめ。黒い色でいろんなものが溶け込んでおりなかなか味わい深い。ただ、いろんなものが溶け込んでいる分、ちょっと焦点がぼけている気もする。カレーと支那そばセットで1150円。超あっさり味の支那そばはそれだけだと弱いが、それをチェイサーにしてカレーを食べるとなかなか合う。池上線池上駅徒歩1分。02年3月。
デリー(上野)
東京都文京区湯島3-42-2/03-3831-7311
カレー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
じねんじょ(白山)
東京都文京区白山5-36-2/03-3818-5689/11.30〜14.30/17.30〜21/月休/1500円
カレー。薬膳カレーを標榜し、いろいろ健康について蘊蓄があるカレーを出す。でも実際に出来上がったルーはそんな薬膳くささがまるでないまろやかなもの。自然薯や薬草類、柿の葉、桑の葉などが入ったそのルーは不思議においしい。ただ、特製薬膳カレーになってくると具が盛りだくさんすぎてバランスが崩れるのと、ご飯に上のクレソンなども邪魔になってくる。薬膳とはいえ、やりすぎないギリギリがあると思う。00年7月。
| ステーキ系 |
佐賀牛 季楽(銀座)
東京都中央区銀座5-4-6 ROYAL CRYSTAL GINZA 5F/03-5568-7080
肉料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
かわむら(銀座)
東京都中央区銀座7-3-16東五ビルIF/03-3289-8222
肉料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
たんや又兵衛(六本木)
東京都港区六本木4-4-4協和ビルB1F/03-3405-7890/17〜26/無休/12000円〜
たん焼き専門店。カウンターに座ると目の前にガラス張りの冷蔵庫がありそこに「たん」が規則正しく並んでいる。熟成が進んだものほど黒っぽい。おまかせで食べるのが間違いはない。残念ながら炭火ではなくガス。たん焼きはさすがにうまいが、でも期待ほどではなかった。ロースはサシが入りすぎていてボクは嫌い。絶品はすじ。これはうまい。なくなりがちだから早めに注文すること。蒸し煮もうまいがちょっとくどい。全体にまぁまぁなのだが、評判の高さと値段の高さほどではない印象。ちょっと高すぎるかも。99年10月。
@satonao310