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モレスク

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東京都港区白金台5-3-3
03-3445-2880
19〜26


ビストロ。
でもイタリアンやスパニッシュやいろんな要素が入っている。

「MAURESQUE」。辞書で調べると「ムーア人の、ムーア文化の、リキュールの一種」とある。ムーア人というのは、モロッコ、モーリタニアなどアフリカ北西部に住むイスラム教の人々。「さらば、楽園」と言い残してアンダルシアを去っていったというムーア人にかけているのかな。それとも店内のどっかにモレスク系の陶器かタイルがあったかな。よくわからない。

元「オー・バカナル」にいた山田シェフが仕切る隠れ家レストランで、看板はないし入り口はわかりにくいしドアは重いし、知らなければ入店するのを相当ためらうだろう。でも一見さんもまったく差別せず接客してくれるので大丈夫。

以前は本当に「隠れ家」で、業界人と芸能人しかいなかったが、このごろでは客層も散らばり、逆にいい雰囲気になってきた。以前はちょっと選民的なイヤミなところがあった気がする(単に自分がおびえていただけかもしれないが)。慣れてくると得難い店となる。

店内の雰囲気は素晴らしい。
初めて入店すると、誰でも「あぁいい店。おいしそう」とつぶやく。
大きなカウンターが広がり、テーブル席や個室、キッチン横の大きなテーブル席、セラー席(ワインセラー内に個室っぽいのがある)など、どこに座るか迷うほどどの席も魅力的。ブラウンな色調の店内は適度な落ち着きと華やかさがあり、インテリアの仕立てもとてもセンスがいい。

でもこの店の白眉は黒板メニューであろう。
ついつい頼んでしまいたくなる料理がずらりと並び、とても魅力的。フレンチのビストロ料理を中心として、イタリアンやスパニッシュ、モロッコ系があったり創作料理っぽいのがあったり。しかもメニュー名がおいしそうにつけてある。黒板を持ってこられて詳しく説明(これがまた上手)を聞いているだけで至福の気分になってくる。しかも「これを例えばこうすることできます?」みたいなワガママも気軽に聞いてくれる。だからここに来るといつも食べ過ぎてしまうのである。

グラスワインの揃えもとても魅力的で、ボトル全部持ってきて説明してくれるからどんどこ飲んでしまう。もちろんグラスワイン以外に用意されたボトルの品揃えもよい。山田氏と相談しながら決めると、料理に上手に合わせてくれるだろう。

ある晩は深夜に二軒目として立ち寄り、おいしいワインとともに、ポロネギのビネガーソース、エチュベ、新じゃがにトリュフをふんだんにかけたもの、トランペット茸のリゾットなどを友人と分け合った。この店は深夜にこんな使い方をするのが似合っていると思う。

ちなみに、山田シェフと一緒にやっていた星野氏はいま北里病院の近くで「ガランス」というバーをやっている。「モレスク」が本当に隠れ家だったころの雰囲気はどちらかというと「ガランス」の方が保持しているが、同時に当時っぽい客層も集まっており、日によっては相当イヤな思いをするので注意。

03年3月初訪問。再訪多数。


モレスク
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2006年08月05日(土) 11:45:17・リンク用URL

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