トップ > おいしい店リスト > さとなおの行った店リスト【関西】〜洋食系(フレンチ、イタリアン、カレー、洋食…)
さとなおの行った店リスト 関西
洋食系(フレンチ、イタリアン、カレー、洋食…)
このコーナーは、ボクが実際に行ったレストランを記録したものです。
個人サイトの個人的食べ歩き記録です。ガイドでも評価でもありません。
ですので、読者の読みやすさなどを考えず、ざっと一覧してあります。コメントも短く散漫なものです。ご了承ください。
関西には1985年から2000年春まで住んでいました。その後は東京に住んでいます。
ですので、関西編に関しては2000年以前の古い訪問年月日のものがほとんどになっています。その後、当然、店は変化しています。定休日や営業時間などについても変わっている可能性があります(閉店した店もあります)。電話や店のサイトでお確かめください。
この個人的食べ歩き記録を利用して、あなたが行った店の感想とボクの感想とを比較することができます。そうして趣味嗜好がボクと合うか合わないかを調べ、趣味嗜好が近かった方は「さとなおの好きな店リスト」をご利用ください。店の選択がより便利になっています(「このコーナーの使い方」参照)。
なお、自分の好き嫌いを相対化するために、店をラブ度で表しています。ボク個人の「お気に入り度」の目安として参考にしてください(味の評価でも店の優劣でもありません)。
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| フレンチ |
マルメゾン(梅田)
大阪府大阪市北区茶屋町19-19ホテル阪急インターナショナル25F/06-6377-2100/11.30〜14.30/17.30〜22/無休/15000円〜
フレンチ。ホテル阪急インターナショナルの「スペシャリティ・レストラン」。まぁ、メインダイニング、である。店に入ると確かに「スペシャル」と呼ぶだけのことはあると気付く。天井は非常に高くインテリアも重厚かつモダン。窓外の夜景も素晴らしく、飾ってあるアンティークも見事。テーブル間も非常に広く取ってあり、店に入った瞬間レストランの格を見せつけられる思いがした。サービスも洗練されている。堅苦しいこともなく雰囲気はとても柔らかい。若い人でも気おくれなくここで食事を楽しめることと思う。
ただ、全体にちょっと受け身的すぎる印象。積極的に客を楽しませようという態度があまり見られなかった。料理もそう。ホテルのメインダイニングはどのような客層の要望にも応えないといけないためどうしても無難な料理になることが多いが、まさにそんな感じ。どの料理も高いレベルなので文句のつけようはないのだが、印象的かと言われると微妙であった。安心して楽しめはするのだが。
総じて「記念日などのハレの日には間違えのないレストラン」という感じ。誰もがそこそこ満足するであろう。なお、この内装・雰囲気をして10000円のコースはとてもお得である。アミューズ・前菜・スープ・メイン・ワゴンデセール・コーヒーで10000円。この雰囲気でこれは安いと思う。98年8月。
キュイジーヌ・HASEGAWA(梅田)
大阪府大阪市北区曽根崎2-9-23 2F/06-6312-0677/17〜27/日祝休/6000円〜
ビストロ。詰めても9人でいっぱいのカウンタービストロ。「仏蘭西風小料理屋」とショルダーコピーがあるが、まさにその通り。「いそむら」出身の長谷川シェフがひとりで切り盛りしている。基本的におまかせしかなく、コースの値段は5000円から。創作系の料理も多いが味はそれぞれ悪くない。でも特徴があるかといわれるとそうでもないので、気楽に「うまいもの屋」気分で利用するのがいいと思う。シェフまでの距離が50センチくらいしかない小さい店なので、シェフにいろいろ聞いたり希望を言ったりしながら食べるととても楽しい。99年10月。
ラ・ベ(梅田)
大阪府大阪市北区梅田2-5-25ザ・リッツ・カールトン大阪5F/06-6343-7000/11.30〜14.30/17.30〜21.30/無休/25000円〜
フレンチ。日本では(当時)ここにしかない超高級ホテルの世界チェーン「リッツカールトン」のメインダイニング。そのグレードのわりにエントランスがあっけなく、客席もちょっと間隔が狭いのが難点だが、それ以外は文句の付けようがない内装をもつ。クラシックでシックな大人の空間だ。照明も適度に暗く、ハレの日を演出してあまりある。この内装だけでも記念日を後々まで記憶に残るものにしてくれることだろう。
さて料理だが、内装が重厚なこともあって「基本に忠実でクラシックな料理。豪華な見栄え。悪く言えば無難」なものだろうと想像した。なんだかんだ言ってもホテルだし(ホテルのメインダイニングというのは多様な嗜好に合わせる必要があるので無難になりがちなところが多い)。ところが! 無難からは程遠い、実にチャレンジ精神溢れるものだったのである。クラシックなインテリアと合わないとすらいえる野心的料理群。これは良い意味で期待を裏切った。メニューも選択肢がたくさんあり、ちゃんとクラシックな料理も用意してある。難点は、デザートを最初のオーダー時に頼まないといけないこと。まぁ事情はわかるのだが、これはメインが終わった後、舌と腹の具合を見ながらゆっくり考えたいところではある。
サービスは馴れ馴れしいギャルソンが若干いたが、逆に好ましいカジュアルさでもあったし、ソムリエも偉ぶらずとても好印象。また、店に着いて名乗る前に「○○様ですね」と名前を呼んで近づいてきてくれたり、エシレ(高価なバター)がタダだったり、頼んだワインに合わせてシェフがメインの料理のマイナーチェンジを申し出てくれたり、と、とても印象的なことが多数あった。サービス人数が全体に少なすぎることを除けば、何も言うことはない。
最後に。ランチではより安価に夜とそうは変わらない料理が食べられる。まずランチを利用してみることをお勧めする。98年10月。再訪1回。
ル・ランデブー(福島)
大阪府大阪市北区大淀南2-2-49ホテルプラザ
フレンチ。「ホテルプラザ」のメインダイニング。その格式と伝統を反映した環境をもち、以前より社用族には「接待の最終兵器」、若者には「勝負の日のとっておき」として使われてきた有名店である。しかしその面影は今はなく、なんとなく寂れた感があるのは残念である。その最大の原因は、名シェフ、ステファン・ランボーがフランスに帰っちゃったということであろう。いまコートダジュールの「ロワジス」で二つ星を獲得している彼の料理あっての「ル・ランデブー」であったのだから。サービスは洗練されてふくよか。ゆったりした時間をどうぞ、という姿勢がとても気持ちの良いものになっているのだが、いかんせん、料理が普通すぎて残念。もう少し印象に残らせて欲しい。ワインリストの充実とチーズの質のアップものぞみたい。95年8月。
※ホテルプラザ自体がなくなったので、伝統ある「ル・ランデブー」も閉店。
C.D.TAKOH(西天満)
大阪市北区西天満2-2-18/06-6366-6766/12000円〜
フレンチ。店名は「Creative Dishes 田幸」の意。フレンチをベースにした田幸和純シェフの創作洋食である。席数10席ほどのカウンター中心。一見さんお断り、メニューなし、強気の値段設定、と、ちょっと独特な店ではあるが、シェフがひとりで切り盛りしているので仕方ないのかもしれない。田幸シェフは温厚で優しくメニューの相談に乗ってくれる。味はインパクトを強めにしたもの。フレンチのベーシックなお皿からヒレカツサンド(うまい)までいろいろ。ワインに上手に合わせてくれる感じ。シェフは「磯村」で7年、「キュイジーヌ」で3年修行したらしい。06年4月。※移転。上記は移転後の住所。移転前は大阪市北区神山町9-28にあった。
ガヴロッシュ(天神橋)
大阪府大阪市北区浪花町11-6中崎商店街/06-6373-4535/12〜14/18〜22.30/日休/3000円〜
ビストロ。店内にちょっと寂れた雰囲気が漂っていて、楽しさがあまり感じられないビストロなのだが、料理はなかなか素晴らしい。3800円が一番高いコース。その量と質は驚嘆すべきものがある。前菜盛り合わせはイタリアン風で、量もたっぷり。他のお皿もちょっと女の子にはつらいかもしれない量で攻めてくる。食事=満腹が大事、ということをよくわかっているシェフなのだと思う。もうちょっと店内を清潔にして整理し、飾り付けもセンスアップすればとってもいい店になる気がする。厨房からもれてくる蛍光灯もちょっと貧乏くさい。あと、サービス。カジュアルとはいえ、もうちょっとだけお洒落をしてほしい。かくの如く、料理はなかなかなのにいろいろもったいない店なのである。00年2月。
ラ・トォルトゥーガ(北浜)
大阪府大阪市中央区高麗橋1-5-22/06-4706-7524/11.30〜14/17.30〜23/日休/4000円〜
フレンチ。この手の「がっつりビストロ」の走り。狭い店内に客が詰め込まれているが、それがまた「良い感じ」に感じられるような親密なビストロだ。料理がいい。当日アニョーを食べたがこれが(たまたま大当たりだったのかもしれないが)絶品だった。量もとっても多いから女性は注意したほ方がいい。アバもおいしかった。全体にしっかりした味付けでボクは好みだなぁ。サービスはマイペースというかなんというか、手が足りなさそうで気の毒になってしまう反面、もうちょっとの気遣いと覇気が欲しいと思うことしばしば。でもまぁそれもまた持ち味なのかと納得させる勢いをこの店は持っている。料理さえ落ちなければかなりオススメ。うつぼ公園の北側の筋。ハイツオオクラを探して、その通路の奥(表には違うビストロがある。間違えないように)。00年4月。再訪数回。
※上記感想は「大阪市西区京町堀1-13-17ハイツオオクラ靫公園」にあったころのもの。その場所は「ヴァントーズ」という店になっている。
高麗橋サロン(北浜)
大阪府大阪市中央区高麗橋2-1-2高麗橋野村ビル1F
フレンチ。北浜のオフィス街にあるワインバー的フレンチレストラン。三越の斜め前。堺筋に面した広いガラス窓からもれる明かりがちょっとヨーロッパみたいで雰囲気はいい。大正時代に建てられたというそのビルも店内も古き良き時代の雰囲気を狙っており、ソファ席なども効いていてヨーロッパのサロン的である。
コースはふたつ。4000円と6000円。4000円の方は3品とデザート、6000円の方は4品とデザートがつく。量的にもそれなりでなかなかコストパフォーマンスが高いコースと言えると思う。「G・ボキューズ風」などというボキューズの父親の時代の古典的な味つけが出てきたかと思うとちょっとモダンな冒険的な味つけもあったりして、食べる方はちょっと戸惑うところもあるのだが、かなり面白い。問題はサービスだ。アルバイトレベルで、特に男性の方はまったくプロ意識がなかった。本当につまらさそうに仕事をしてる。
ワインに力を入れているだけあってワインリストはなかなか。新世界ものからフランスの高いのまで分けてリストアップされていてオーダーが決めやすい。価格帯も5000円前後から12000円くらいが充実している。「世界各地のロートシルト特集」など面白い切り口もあった。が、安くて魅力的なワインの大半に鉛筆で×印がしてあり「在庫切れ」であるという。これでは意味がない。また、ワインに力を入れて、ワインバー的な利用も狙っている店であるのにチーズを全く置いていないのも残念。
このレストランの有効な利用法としては、会社帰りに2〜3人で、アラカルトから一品ずつ+ワイン一本を軽く楽しむ、というところであろうか。全体にいろいろと惜しいレストラン。98年6月。
※閉店。今は店名を変えてイタリアンになっているようだ。
ル・ポンドシェル(北浜)
大阪府大阪市中央区北浜東4-33 大阪大林ビル30F/06-6947-0888/11.30〜14.30/17.30〜22/10000円〜
フレンチ。夜景、サービス、そして料理。三拍子がバランスよく揃ったフレンチレストラン。料理は、フランスの二つ星レストラン「ル・グラン・ヴェフール」の有名シェフ、ギィ・マルタンと技術提携し、同じくフランスの一つ星シェフ、ピエール・ゲイが腕を振るう。「ル・グラン・ヴェフール」そのままの味が楽しめるコース(18000円)もあるが、このピエール・ゲイシェフのコースも十分楽しい。きれいでそつなく、適度にクラシカル。口の中では実にしっかり主張するのに、胃には重たくない、そんな料理。「すごく印象的か」と聞かれるとそこまではいかないと答えざるを得ないが、会話の盛り上がりを邪魔せず安心して料理の流れに身を任せていられるという得難いくつろぎを与えてくれる料理群であった。アラカルトから二皿選べるドゥ・プラ(8000円。デザートつき)、三皿選べるトロワ・プラ(10000円。デザートつき)は、別に安くはない。が、食べ終わるとお得感がある。
そのお得感・満足感は、心地の良いサービスのおかげでもある。大人っぽく目の行き届いたサービス。大阪でこの大人っぽさをキープしている店がいくつあるだろう。ただ、流れるようなサービスの中にあって、年輩のソムリエだけがちょっと淀んだ動きだった。メートル相手のメニュー選びの楽しさに比べて、ワイン選びはいまひとつ楽しめなかった。もうちょっと積極的に客に接してきて欲しい。
店内はテーブル間もゆったり取ってあるし、インテリアも嫌味がなく工夫がある。なにより夜景というインテリアを最大限に活かしてあるのが素晴らしい。店名は、空に架ける橋、の意。つまりは虹。派手な虹では決してないが、思い出すと心が温かくなるようなほのかな虹、そんな印象を受けた。00年1月。再訪数回。
シティクラブ(本町)
大阪府大阪市中央区瓦町3-6-10
フレンチ。会員制なのだが、一応表に看板は出ているし雑誌に載ったこともあるから一般人が行っても断られることはないと思う。ボクは人の紹介で入った。料理のレベルは非常に高い。クラシックで安定感があり、冒険心もちゃんとある。聞けば中村シェフはロワゾーの「コートドール」で魚を担当していたとか。企業の接待系会員制レストランにはもったいない腕だ。サービスもつかず離れず気持ちのいいもので、フロアがなんとなくホテルの宴会部屋みたいな雰囲気なのと宴会風の団体客がいることに目をつぶればたいへん良い時間を過ごせると思う。特筆すべきはワインの品揃えと値段。有名銘柄を一通り揃えている上に、非常識なほど安い。具体的に値段を書いたらワインフリークがどっと押し寄せてしまうくらいだ。とりあえずボクはある1961のワインを9800円で飲んだ。まぁこれは特殊な例だけど。99年3月。※2000年春閉店。
カランドリエ(本町)
大阪府大阪市中央区本町3-2-15/06-6252-5010/11.30〜14/18〜21.30/月休/10000円〜
フレンチ。ゆったりした時間が流れる高級レストラン。高級グランメゾン系ではあるが、全体に肩のこらない雰囲気が漂っているのも好感が持てる。本町という場所柄かもしれないが、妙にしょったところがないのがうれしい。料理もサービスもインテリアも、すべて「丁寧」で「上質」であり、客は安心してレストランに身を任せられるだろう。こういった店の料理は一つ間違えると「無難」になってしまいがちだが、シェフは上手に無難を排除し、盛りつけ味付けともにきちんと工夫をしている。きれいな盛りつけ、野心的な素材の選び方など、なかなかに楽しいものである。が、インパクトがあるかと言われるとそれはない。いい意味でそつがない感じ。食べ終わり店を出ると料理の存在感は淡い雲のように飛び去ってしまう。努力しないと食べたものを思い出せない感じ。そこらへんがちょっと弱いが「レストランは会話が主役、料理は脇役」的に考えるとこれほどバランス良く会話を邪魔しない料理も珍しいかもしれない。料理が運ばれてきたら「わー、きれい」、食べたら「うん、おいしい」、そうしているうちに会話が進み、いつの間にか店を送り出されている。うーん、この「淡さ」は逆に得難いかもしれない。
サービスは目が行き届き気持ちがいい。例えば頼んだメニューのカードを全員に配ってくれるなど、ありがちだけどあまりやっている店がないようなことも自然にやってくれ、印象に残る。料理やワインを選ぶときも誠実に対応してくれ、なんというかとってもくつろげた。店内ちょっとくすんではいるが、不潔感はない。敢えて言うならエントランス(入り口)が素っ気ないのが残念だ。非日常の良い時間が流れる予感を感じさせない。これはなんとかしてほしいかな。
全体に、安心感のあるレストランだ。ちょっとした記念日などに選んでもハズレはないだろう。逆に言うと意外性とかインパクトはないのだが、それをこのレストランに求めるのは酷かもしれない。00年5月。再訪1回。
ラ・ベカス(四ツ橋)
大阪府大阪市西区北堀江1-1-10/06-6543-4165/12〜14/18〜21.30/日休/15000円〜
フレンチ。大阪で1位2位を争うと言われる渋谷シェフが腕をふるうレストラン。今大阪で一番旬なフレンチと言われている。その料理は塩・胡椒・スパイスがよく効いた「攻めの料理」で、いい意味で下品。強いアピールと個性が前面に出てくる臆面のなさがある。アミューズ→前菜→メインと主張がだんだん強くなっていく構成も近頃では得難い。新しい素材に挑戦する態度も評価に値すると思う。が、デザートまでスパイスを使ったものが出てきたのはちょっと参った。初めから終わりまでスパイシー一辺倒ではさすがに疲れてしまう。
サービス面はまだまだ荒削りで質が揃っていない。ファミレスのアルバイトレベルのギャルソンがいるのが残念。客層もちょっと悪めなのも残念。最低限のマナーを注意できないメートルも考えものだ。
いい意味でも悪い意味でも非日常感はないレストランだ。厨房のガチャガチャが客席に大きく聞こえる店の構造とサービス面を改めればかなりいいレストランになると思う。96年8月。再訪数回。
ブレ・ド・ブレ(ミナミ)
大阪府大阪市西区新町1-24-8マッセノース四ツ橋ビル1F/06-6535-7807/11.30〜14/17.30〜22/月休/7000円〜
フレンチ。カウンターを中心とした活気のあるビストロ。ワインビストロを標榜するだけあって、ワインに合いそうなおいしそうな料理が並ぶ。全体に力強さを感じる味付けで、フランスの田舎料理を思わせる。単純なポワレでもきちんと味に主張があるところがうれしい。特に名物のアバ(内臓料理)は魅力的である。入り口付近にテーブル席もあるが、この店はカウンターに座った方が楽しい。カウンターの向こうではシェフたちが必死に料理を作っており、それを眺めながらの方が食事が盛り上がるのだ。ただ、シェフたちは客席に客がいないかのごとく自分の世界にこもって調理をしているので、コミュニケーションはない。せっかく客を目の前にしているのに、なんというかとっても閉鎖的なのである。そこに「客に楽しんでもらいたい」というサービス精神がないのがちょっと残念。
サービス陣もその「店風」にわざわざ添っているかのようだ。ワインを重視した店なのにワインのオススメもおざなりで「早く注文を取ってしまいたい」という態度が見え見えだったし、サービスが全体に非常に雑で目も届いていない。それは入店から帰るまで一貫して感じた空気であった。ひと言で言えば「冷たい」のだ。惜しいなぁ。こういうタイプのビストロは料理だけが良ければいいのではなくて、楽しさ、温かさがそこに付加されて初めて名店として完成されると思う。料理は魅力的。カウンター中心の狭い店内も逆手に取ればちょっと楽しげ。なのに…。残念だ。ひとり気持ちのいいサービス人が加わるだけで見違えるような良い店に変身する可能性を秘めた店。00年4月。
※移転。上記感想は「心斎橋筋12-10」にあったころのもの。
オー・プティ・コントワー(ミナミ)
大阪府大阪市西区阿波座1-11-6
フレンチ。店名のコントワーとは「カウンター」の意。そう、ここはカウンター(正確に言うとテーブル席がひとつある)フレンチの店である。もともとこの店舗は焼鳥屋だったらしく、ハレ感もないし狭い。が、純粋に料理を楽しみたいヒトには割とお勧めできると思う。コースは一応決まっているのだが、シェフ曰く「いくらでもご予算に応じますよ」とのこと。シェフからお勧め料理を聞いてオリジナルなコースを構成してしまうのもシェフと気軽に話が出来るカウンターフレンチならではであろう。
料理は線が太く、インパクトの強いわかりやすい味。繊細で回りくどい料理が多い中、気持良いくらい直球で「どう?おいしいでしょ?」と主張してくる。そういう味のわりに盛りつけはきれいで繊細。意外性がいい。それと知り合いが北海道に多いとかで、北海道の新鮮な素材がいっぱい入ってきている。これも非常においしくドナルドソン・トラウトなど珍しいものも食べられた。
何よりもこのレストランの楽しいところはシェフがインパクト強く料理しているところをカウンター越しに全部見られること。頼んだ料理が出来上がっていく過程、そして盛りつけで工夫している様子などすべて見える。で、シェフから手渡しでお皿を貰い熱々をむさぼり食べる……なんだか食の原点に戻ったような気持良さである。そういう意味ではこの店の特等席はカウンターの一番奥であろう。ここならシェフの動きが本当にすべて見えてしまう。陽気なシェフと話ながら楽しく食べられるし、ぜひ予約の際「カウンターの一番奥」を指定してみてください。98年6月。※99年末に現住所に移転した。上記感想は「大阪市中央区東心斎橋2-5-29アラキビル2F」にあったころのもの。
2007年7月14日に閉店したらしい。残念!
シェ・ワダ(ミナミ)
大阪府大阪市中央区西心斎橋2-10-14グリーンハイツビルB1F/06-6212-1780/12〜14/18〜22/水休/12000円〜
フレンチ。大阪では名が通った店である。シェフの名前を店の名に冠し、シェフの料理を売り物にしてもう長いこと営業している。久しぶりの訪問だったのでわりとワクワク出かけた。店内は適度に古びていい雰囲気になりつつある。出迎えも丁寧で期待は高まったのだが、メニュー選びの段階でそれはもろくも崩れた。
コースに魚・肉料理が組み込まれているのだが、なにやら複雑怪奇なのだ。料理を決めてオーダーしたら「お肉はお二人様から」とくる。最初に言って欲しいなぁと思いつつ魚を選ぼうとすると「お魚もお二人様から」ときた。それはおかしいと文句を言ったら厨房に走りとりあえず出来ますと言う。何度もそういうことを繰り返し、すっかりメニュー選びの楽しさは台なしに。どうしても4人(4人で行った)同じ料理を頼んでほしいようである。仕入れを制限している安価な店ならそれもわかる。しかしコースの最低価格は10000円。そのうえ大阪を代表するフレンチでその対応はないであろう。サービス係も不勉強すぎ。ほとんどの質問で厨房に走り、なんだかすごく文句をつけている客のようになってしまった。居心地が悪い。
まぁ、と気を取り直して料理を食べたが、なんというか楽しくない料理であった。例えば仔羊のローストなど筋は多く焼き具合もイマイチ。これが和田シェフの実力なのか不思議になるほど。シェフの姿はちらっと見かけたから厨房にいたとは思うのだが…。ちなみにデザートももうひとつな出来であった。
サービスはソムリエの対応を含めて全く心のこもらないもの。ワインリストは絶対的には高いがその量と質を考えたら大阪一と言ってもいいほどのものであるのだが、ソムリエは高いものばかり薦めるし、再三「いらない」といっているのにグラスの白ワインをしつこく薦めるし。
総じて楽しい時間が過ごしにくい店であった。その晩、ここに書くのがちょっと憚られるような出来事もあった(食材から…)。ボクたちが訪れた日だけのことなのかもしれないが、少なくともボクはもう再訪する気になれない。98年7月。
ビストロ・ダ・アンジュ(ミナミ)
大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-6-18/06-6213-8312/11.30〜23/第1.3火休/8000円
ビストロ。とってもカジュアル。ビストロとはもともととてもカジュアルな存在ではあるのだが、それにもうひとつ輪をかけてカジュアルにした感じ。そういう意味では居酒屋的にわいわい楽しむにはとてもいい店かもしれないが、そのわりに料理がもうひとつである。ワインをがぶがぶ飲みながらつまみに前菜系をとって楽しむ、といった使い方がよいのかもしれない。94年6月。
ラ・メール(上本町)
大阪府大阪市天王寺区上本町6-1-55都ホテル大阪2F/06-6773-6221/11.30〜13.30/17〜20.30/無休/25000円
フレンチ。志摩観光ホテルのメインダイニング「ラ・メール」の大阪店。本店は有名な高橋シェフが仕切っているがこっちはその弟子がシェフをしているらしい。もともと本店の方の独特の濃厚さもボクにはもうひとつ合わないところがあるのでこれはもう相性かもしれないが、よくこれでお客さんが入るな、よくこれで一番安いコースが2万円なんて値段設定できるな、と感心してしまう料理群であった。こんなに料理自体をイマイチと感じたのも久しぶり。伊勢えびのクリームスープにはそれなりに納得できるが、もうひとつの名物である鮑のステーキの出来のひどさといったら…悪食の僕ですら残してしまった。その日だけのミスかもしれないが、2万円とってこれでは相当ダメージが大きい。デザートもそれまでの味の濃さを考えていないもので、しかもパテシエがいるとは思えない出来。その上、メニューは季節のコースを除けば常に一定。アラカルトがものすごく少ないので必然的にコースを取ることになるが、これが一定というのでは再訪意志も萎えてしまう。サービスはとても良かった。今の状態のこの店にはもったいないギャルソン達だった。他に移った方がいいよ、と思わず言いそうになって困った。97年2月。
レストラン・ミチノ ル・トゥールビヨン(豊中)
大阪府豊中市岡上の町4-1-7パヴィヨン豊中B1F/06-6848-2314/11.30〜14/17.30〜21/月休/10000円〜
フレンチ。「ル・トゥールビヨン」とはつむじ風という意味のフランス語。いったい何を指してつむじ風と言っているのかな、と不思議だったが訪問してみて合点がいった。料理がなかなか「はしゃいでいる(大阪弁だと、いちびっている、というところか)」のだ。この店から風を起こそう、という気概と面白がりが感じられる料理。その実験的なところ、そのちょっとユーモラスなところ、なるほどいかにも「つむじ風」という感じである。
道野シェフの料理はかなり独創的。珍しい素材を使って面白い仕立ての料理。決められた枠から意識して出ようとしている。その志の高さと陽気なはしゃぎ具合が上手にブレンドされて、なかなか楽しく食べられた。そして、シェフ独創の(わりと好き嫌いが分かれそうな)料理を来た客すべてに強制的に味わわせようとはしていないところもいい。メニューの半分は伝統的古典料理を堂々と置いているのだ。とても良い。一方、サービスは完全にわき役である。まるで料理の邪魔をしたくない、とでもいうようにかなり消極的なるサービスである。丁寧で笑顔もあるのだが楽しさがほとんど感じられない。せっかく料理に対する興味でこちらはウキウキしているのになんでもうちょっとくすぐってくれないのだろう。あとほんの少しのくすぐりでお客は大笑い極楽状態になるのに(そしてそれを待っているのに)惜しいと思う。
店内の雰囲気は清潔で明るくモダン。エントランスの感じもなかなか良く、全体に良いセンスが感じられる。ただ、その広さ・明るさがちょっと親密感を妨害しているのが残念だ。せめて照明をもう少し落としたらずいぶんいいと思うのだが。
だいたい季節ごとにメニューは変わるようだ。季節ごとにここのメニューを覗きに訪問したくなるようなレストランである。サービスがもっと楽しくなればつむじ風どころか「台風」にまでなりそうなレストランである。これからが楽しみだ。98年2月。
※2006年1月31日にて閉店。残念! シェフは同じ場所で「レザール・サンテ」という名前の店を作るらしい。
船坂(西宮)
兵庫県西宮市山口町船坂字北谷216/078-903-1158/11〜21/月休/3000円〜
フレンチ。逆瀬川・苦楽園方面から三田に抜ける船坂峠にある西洋料理店で、美しい田園の中にポツンとあるモダンな店。ロケーション的によく6年も続いているなぁと敬意を表したくなるし、店内のセンスもまぁまぁだし、なんだか好ましいんだけど、再訪したいかと言われるとそうでもない。フレンチベースの料理はちょっと濃いめの味付けで、きれいではあるがあまり印象に残らない味。コースは3000円からだが量的にも味的にもコストパフォーマンスは悪く感じる。肉はステーキしかないし。いや、場所が場所だけに仕方ないのかもしれないが…。アラカルトがないのは食材の無駄を省くためかもしれないがドライブ途中の身としては軽食もちょっと欲しくなる。サービス料を10%とるのもハテナ。特にサービスらしいものはなかった。窓外の景色、店内の気持ちよさ、郊外的非日常感などは素晴らしいのだが…。99年7月。
ビストロ・プチ・コアン(夙川)
兵庫県西宮市羽衣町3-28/0798-36-8448/11.30〜14/17〜21.30/火休/8000円
フレンチ。阪急夙川駅の近くのわかりにくい場所にある小さいレストランだが、アットホームで明るく元気な雰囲気が漂っている。肩ひじ張らず、カジュアルな格好で楽しめる街場の食堂といった感じ。何度か伺ったが、魚料理が良かった。焼き具合がちょうどいい。夜もいいが、ディナーとするとちょっとサービスが弱すぎる。まずは昼のコースでお試しを。94年9月。再訪2回。
シェ・ヤマダ(夙川)
兵庫県西宮市大井手町2-7羽衣夙川サンライズビル1F/0798-73-5515/12.00〜14.00/17.30〜21.30/水休/15000円
フレンチ。夙川駅からは近いが決していいとは言えない環境。以前はとてもいい店であった。おいしかったし、いいメートルもいてグラスワインコースを作ったりハーフワインコースを作ったりミネラルのリストがあったり、全体にいろんな工夫もあって楽しかった。それが彼がいなくなったせいかレベルが下がってしまった。
レストランの楽しみの大きな部分を占めるのは「メニュー選び」の時間であるとボクは思っている。このレストランにはそれがなくなってしまった。電話予約の時点で当日頼むコースを言わなければいけない。電話で話している短い時間にメニューを決断し、同伴者のものまで相談無しに決めなければならない。メニューを電話予約で決めることで材料のロスをなくし、その分コストパフォーマンスを上げようとしているのかもしれないが、食べ終わっても特にそれは感じなかった。この程度のコストパフォーマンスなら他のレストランでも実現しているところはある。
ワイン好きにはメニュー選びと同じくらい魅力的なものである「ワイン選び」。この楽しみもなくなった。リストには50種程ワインが書いてある。が、その大半が横線で消されており高いのが5本くらいしか残っていなかった。ボルドーに至ってはペトリュスのハーフ(46000円)しか残っていない(!)。全く選びようがない。料理自体は盛りつけも美しくなかなか美味しいのだが…。テレビ出演などに忙しそうな山田シェフであるが、アラカルトを作って是非スペシャリテを作り出してほしい。とりあえず以前の楽しかった店の状態が懐かしい。94年くらいから再訪数回。98年6月最新訪問。
瀬田亭(苦楽園)
兵庫県西宮市南越木岩町15-7ラクーナビル1F
フレンチ。苦楽園にある老舗格のフレンチレストラン。スペインとベルギーの日本大使館公邸料理人を勤めたあと1983年にオープンした。地元では有名な店だがすっかりさびれてしまった印象。料理もちょっと工夫を施した洋食屋さんという感じになってしまったかも。ただ、ディナーのコースが4つあり、一番安いのは3500円である(一番高いのは10000円)。その安さから考えると地元密着型普段使いの店に方向転換したのかもしれない。「魚専門料理」を看板に掲げて久しいが、そういう看板なのに、なんと肉料理もメニューに載っていた。うーむ、魚料理に徹底して売り物にした方がいいのに残念。サービスは、行った日だけかもしれないが、給仕人がいなかった。コック服を着た若者が給仕をしてくれたが、ワインは知らないし無表情だしフォークを目の前で落としても一言もないし、なんかだんだんディナーのウキウキ気分がそがれていってしまった。料理・サービスともに覇気がなく、こっちまで元気がなくなって店を出た。そんな感じ。96年3月。※2005年に神戸市須磨区に移転した模様。
プレ・キャトラン(苦楽園)
兵庫県西宮市樋之池町16-25/0798-73-7336/11.30〜23.30/火休/10000円〜
フレンチ。1980年創業。クラシカルで濃厚なフレンチ。ソースが上手でなかなかおいしい。量もたっぷり。インテリアもちょっと古臭く落ち着ける。昼から夜までぶっ続けでやっているのがうれしい。そんな古めのレストランに明るいサービスのお嬢さんがいて、彼女の魅力で店が蘇っている感じ。サービスで店の印象って変わるんだなぁと感心した。苦楽園口の奥の方でひっそりと長くやっていて、地元民に愛されているレストラン。こういう地味だけどしっかりした店があるのが苦楽園の真骨頂だ。ディナーコースは6000円と9000円。94年8月。
ビストロ・ド・ペリゴール(苦楽園)
兵庫県西宮市南越木岩町5-3 夙川ガーデンズ2F/0798-71-5182/11.30〜14/17〜21/第3木休/8000円
フレンチ。苦楽園界隈では人気店であるが、最近より昔の方がずっと良かった印象。多少ダレが感じられる。どの皿をとっても緊張感が感じられない。ワインリストも削除だらけで興ざめだし店内もなんだかくすんで感じられる。どうしたのだろう。94年10月。
すぐ横のビルの2Fに移転新装した。入り口はカフェになっており、奥にレストラン。レストランの内装は家具や小物を効果的に使ってあり親密でモダン。お洒落するデートにも家族でゆっくりという用途にも使える感じでとてもよくなった。前の店の狭ったるい暗さがなくなり明るい空間になった。料理もそれを受けてよりキレイになり、いかにも女の子が喜びそうなお皿にそれぞれが仕上がっている。盛りつけの工夫が活きる。が、味的には比較的無難。都会のお洒落なカフェで出そうな料理になってしまっているかも。前菜のキレイさをそのままに、メイン料理をもうちょっと主張の強いものにしてくれたらもっと良くなると思う。もう一息という感じである。でも前よりずっとずっと良くなった。01年10月。
ビストロ・ボンボン(苦楽園)
兵庫県西宮市南越木岩町6-20/0798-72-5014
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
オオツカ亭(苦楽園)
兵庫県西宮市樋之池町3-9エテルナ2F/0798-73-2236/3000円〜
フレンチ。フレンチ密集地帯の苦楽園に1996年10月に出来た新しいビストロ。なにより安くそれなりのフレンチが楽しめるのがいい。コースは3つ。2500円、3500円、5000円。例えば3500円のコースはオードブルに魚料理、肉料理、そしてデザート、コーヒー。それぞれ量もあってこれで3500円は安い。2500円は魚料理がスープに変わるだけ。安いよね〜。ワインも安いのを揃えているし。開店仕立てだからということもあったかもしれないが、ずっとこのレベルが続くならお勧めだ。96年11月。
砂時計(苦楽園)
兵庫県西宮市南越木岩町2-25
フレンチ。夙川・苦楽園界隈では老舗の部類に入る。店内の内装も古くさく、馴染んでくつろげると言えばくつろげるが、楽しい感じはいまひとつしない。料理も古いタイプ。クラシカルなフレンチを家庭料理的に出す。なんだかふるーい教室で年寄りの先生の素っ気ない授業を聞いている感じ。長くやってきた歴史に敬意を表したいが、もう少し楽しげな演出をしてほしいと思った。94年2月。※閉店。
しゃん亭(甲陽園)
兵庫県西宮市甲陽園西出町2-1/0798-71-0017/11.30〜14/17.30〜21.30/第2月休/10000円
フレンチ。ここは住宅街レストランとして完成されている。料理は特にインパクトのあるものではない。味に驚きを求めるなら失望するかもしれない。でもとても安心感のある味。ちょっとした工夫もメリハリも効いていてなんだか微笑んでしまう誠意が感じられるお皿が続く。サービスだって非常に普通っぽく素人くさいのだが、誠意にあふれ安心感がある。そしてシェフが常に客席に気を配って気軽にサービスに出てくる。気軽に客に話しかけている。それらが相まって仲のいい友達の家に招かれているような気の置けない空気が漂っているのである。
そういう誠意はメニューやワインリストにまでちゃんと反映されている。特にワインリストは親切丁寧。数は決して多くはないが安価なものを解説つきで美しくレイアウトして載せている。店内はちょっとファンシーな作りだが、冷たい感じがどこにもない。全体にいい意味でも悪い意味でも「期待を裏切らないレストラン」なのである。もしこの店が都会にあるのならちょっと物足りなさも感じられるだろうが、住宅街のレストランとしてはこれはこれでお手本的ではなかろうか。
なお、当日幼児連れで行った。嫌な顔一つせずいろいろ気を使ってくれた。住宅街ならではなのであろうが、子連れでここまで居心地が良かったことも珍しい。98年2月。再訪2回。
シェ・モリ(芦屋)
兵庫県芦屋市春日町2-15/0797-23-6464/11.30〜14/17.30〜21/水休/8000円
フレンチ。住宅街に馴染んだ可愛いフレンチレストラン。女性誌が大喜びしそうなロケーションと雰囲気ではある。入口横から厨房が見えるのだがパティシエをはじめ5人くらいが忙しそうに働いている。この店の規模にして5人の料理人(!?)。これは良さそうだ、と、期待して入ったのだがちょっと残念な結果だった。サービスはファミレスと同じようなものだったし、メニューに載っている料理を頼もうとすると「いやそれは2人前から」とか「今日は出来ません」とかで結局5000円のコースを取らざるを得なかった。ワインの品数も少ない。BGMはカーペンターズのエンドレス。料理も無難で印象に残らないもの。唯一デザートが平均点…。はやっているのが不思議になってくる。地元では評判だったのだが、もう少しなんとかならないだろうか。97年2月。
オ・リモ(芦屋)
兵庫県芦屋市春日町6-14/0797-21-1234/11.30〜22/月休/4000円〜
ビストロ。いや、ビストロケか(レストランとビストロの間をこう呼ぶらしい)。シェフがフランス人で、オーナーかつメートルもフランス人。お客さんもフランス人が多い店。こういう雰囲気の店は関西では珍しい。鼻にかかった低音のフランス語がそこここに飛び交い、異国情緒に浸れるのがうれしい。肝心の料理は、なんというか粗削り(←ほめ言葉)。チマチマと繊細なフレンチが多い中、こういうズバッとしたお皿はそれだけで本場を感じさせてくれる。ディナーはプリフィクスで3800円。郷土料理的でまぁまぁうまい。ワインの品揃えを改善してインテリアをしっかり洗練させたらかなり良い感じになる。天井が高いのはうれしい。ちなみにシェフは「アラン・シャペル」や「ラ・トゥール・ダルジャン」で修行したという本格派。99年12月。
この店について朝日新聞に書いた記事はこちら。
レスカエコ・ビゴ(芦屋)
兵庫県芦屋市大桝町1-21コンコルディア芦屋2F/0797-35-7103/9〜21(ランチ&ディナータイム以外はカフェタイム)ランチ:11.30〜なくなり次第/17.30〜21/無休/2500円〜
フレンチ。芦屋イカリスーパーの脇道を入ったところにある有名なパン屋「ビゴ」二階にある、ビゴ直営カフェ・レストラン。昔からフレンチレストランとしてやっていたが(2.3度行った)、一時期閉めていた。最近復活したらしい。パン屋直営だけあってパンは食べ放題なのだが、そのパン自体がなんとなくおいしく感じられないのがいつも不思議に思われる店。料理はトラディショナルなもので、コース2500円にしては実にがんばっているのだが、味の印象が弱いのが残念。ただ、芦屋でこの値段でフレンチが食べられる店として知っておいても損はないと思う。あ、あとワインの品揃えをもう少しがんばってほしい。02年8月。
ルイ・ブラン(東灘)
兵庫県神戸市東灘区本山中町4-13-15 ネバハイツ1F/078-453-7873/11〜14/18〜21/水休/5000円〜
フレンチ。摂津本山駅の南側の住宅地にポツンとあるレストランで、場所柄なんだか不安になるロケーション、かつ、看板などの感じがいまひとつ洗練されていないので、実はあまり期待をしなかった。が、その思いはいい方に裏切られた。
店内はこじんまりと清潔で、上品かつ親密感もありなかなかいい。この値段帯の店は変に若者に媚びたような作りが多いのだが、その中でとても好感が持てる店内だ。サービスの女性は手慣れてはいないが一生懸命で気持ちがいい。ワインも品揃えは少ないが非常に安く設定されており良心的。そう、全体的に良心的な雰囲気に溢れているのだ。それがこの店の基調である。
中でも特筆すべきは料理だろう。ひと言で言うとやっぱり「良心的」という言葉だろうか。5000円のコースを頼んだが、アミューズ、温菜、冷菜、オードブル、メイン、デザート、と、それぞれ十分な質と量で出てくる。これは立派である。しかもオードブルとメインとデザートは、決まったものではなく、アラカルトから選べるのである。
味的にはインパクトよりも洗練を狙ったもの。かと言って、住宅街の主婦に受けそうな綺麗なだけのお皿、という感じではなく、そこここに創意が感じられるものだった。ただデザートがちょっと弱い。併設でケーキ店を経営しているわりにはちょっと…。ここは改善してほしい。こういう店を近所に持つ人がうらやましい。00年2月。
ボン・マルシェ(三宮)
兵庫県神戸市中央区熊内町2-1-37/078-222-6430/11.30〜14.30/17.30〜21.30/月休/4000円〜
フレンチ。洋食系ビストロ。3800円と4800円のコースがあり、前者は前菜・主菜・デザート、後者は前菜と主菜から3皿・デザートをメニューから選べる。魚屋さんが経営しているとかで魚料理がやっぱりオススメ。量もたっぷりあるので、女性なら3800円のコースで十分だろう。「5種類の前菜盛り合わせ」「ブイヤベース」がおいしかった。住宅街にポツンとあるこじんまりとカジュアルな店で、若い女性が喜びそうである。料理的にはもう少しだが、全体的にいい感じ。日常使いにとても良いと思う。JR春日野道駅の山の手。洋食の「いなだや」のすぐ近く。00年5月。
肝胆亭(三宮)
兵庫県神戸市中央区琴緒町5-4-5/078-242-8763/17.30〜27/月休/5000円〜
ビストロ。というかフレンチ風居酒屋といった方が近いかもしれない。カジュアルにフレンチ風のうまいものを楽しめる店、みたいな感じ。料理的には創作系に寄ってしまっているので印象に残るものは特にはなかった。たまたま訪問した日に落語の寄席を(カウンターの上で)やっていた。そういうイベントとかを楽しむために常連さんが集まる店なのだろう。近所にあったら気軽に通えるいい店なのかも。94年1月。
ジャン・ムーラン(三宮)
兵庫県神戸市中央区北野町2-16-8
フレンチ。関西を代表するフレンチとして有名。箱根より東に料理はない、と豪語する美木シェフが作る地元の食材(主に瀬戸内の魚)を活かした個性的なる料理群は確かに主張が強くて面白いが、狙いが大はずれしている時もあり、わりとムラがある印象。一品一品の狙いは意欲的で楽しいのだが、食材の組み合わせ方で個性的にしている感じで(無理矢理"美木風フレンチ"にしている感じで)、味的にも香り的にも納得がいかないお皿が毎回あるのが残念。それと、全体にちょっと味が濃すぎるようだ。本場っぽい調味というよりは、くどい感じ。量の多さも相まってコースが少々しつこめに感じられたのが残念。コースの流れ自体もすべてメイン料理という感じでは疲れてしまう。もう少し緩急をつけてほしい。ちなみにデザートは大変よかった。若いパテシエががんばっているとのこと。なお、環境は抜群なのでデートには向く。96年9月。再訪数回。※2000年末で閉店。ある種神戸の象徴のような店だっただけに残念。
シェ・ローズ(三宮)
兵庫県神戸市中央区本通3-7-25メゾントーア1F/078-242-1014/12〜14/17.30〜21/月休/10000円〜
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ル・パッサージュ(三宮)
兵庫県神戸市中央区山本通1-7-11 Demainビル5F/078-241-7118/12〜13.30/18〜21/火休/15000円
フレンチ。はっきり言ってとてもいい。カウンターだけの8席なのだが客席と厨房は沢山の花でパーテーションされ、それはそれで非日常を演出している。料理はおまかせコース1種類(1万円)のみだが期待していいと思う。濃厚さと淡白さを合わせ持ったバランスのいいフレンチだ。東京の「アルピーノ」にいたシェフらしく鴨のゴボウソースがあった。美味しかった。ワインも数は少ないがいいものを揃え、シェフと話ながら選ぶのが楽しい。カウンターならではの楽しみだが、こういう風にシェフと話ながら食べるのは新鮮。店内はセンスよくまとめられ清潔。ボサノバのBGMも意外に心地よい。サービスも半分はシェフ本人がしていたが、いいメートルが育てばもっと快適な空間になると思う。難を言えば厨房と客席のパーテーションがわりの花は香りの少ないのを選ぶべきだし、BGMも「GETS」のエンドレスは止めて欲しい。が、総合的にはとても寛げる素晴らしいレストラン。常連になりたいと思わせる。97年3月。再訪数回。
※2006年に移転。上記感想は「神戸市中央区中山手通1丁目24-14ペンシルビル2F」にあったころのもの。
ドゥ・プラ(三宮)
兵庫県神戸市中央区山本通2-1-1コーナーハウス2F/078-222-5745/12〜14/17〜22/不定休/4000円〜
フレンチ。以前は芦屋(芦屋市打出小槌町14-9)にあった小さな小さな店。以下はそのころの感想。
小さな小さなレストラン。昔からこの地域に根付いているレストランのようで、なんか他人の家の食堂に乱入してしまったような遠慮を一見さんは覚えるかもしれない。カウンター入れて10席程度。ドゥ・プラ(二皿)という店名通り、前菜とメインの二皿勝負。長い年月の間に定着したスペシャリテが書き出してあり、また、それを一品だけ食べに来る常連さんもいたりして、なんとも良い感じ。こういう店っていいな。フレンチというより「うまいもの屋」といった方が適切な感じなのだが、地域に根付いたおいしい「洋食」として非常に完成度が高いのだ。お洒落なだけのフレンチ、変に凝っていておいしくない疑似フレンチとまるで違うフレンチの世界がこの店にはある。00年2月。
※2002年5月15日に芦屋から神戸三宮に移転した。移転してからは未訪。
セント・ジョージ・ジャパン(三宮)
兵庫県神戸市中央区北野町1-2-17/078-242-1234/11.30〜14/17〜21/月休/6000円〜
フレンチ。100年以上たつ異人館を改造してレストランにしている。もともとは会員制のクラブでバーみたいな使い方が出来たらしいが、最近料理部門に力を入れてフレンチレストランにしたようだ。雰囲気はさすがにいいが、サービスがもうひとつ。ひとり気持ちのいいソムリエがいる他はちょっと残念なレベルだった。ただ、料理は期待したよりずいぶん良かった。クラシックな料理だがピントが来ていて満足感がある。またコース設定が安いのもうれしい。特に3800円のコースなどは内容を聞いた限りでは(当日は5000円のコースにした)とても充実した物だった。新神戸駅が近いのでここでさっと3800円のコースを食べて新幹線に飛び乗るなんて使い方もいいのではないだろうか。99年3月。
この店について朝日新聞に書いた記事はこちら。
アラン・シャペル(三宮)
兵庫県神戸市中央区港島中町6-10-1神戸ポートピアホテル31F/078-303-5201/11.30〜14.00/17.00〜21.30/無休/15000円〜
フレンチ。神戸のポートピアホテル最上階ワンフロア全部を占める贅沢なレストラン。一時期、ここでウェディングをあげたり記念日を過ごしたりが関西人のステイタスであったこともある名店だ。景色がすばらしく、内装もよいのだが、サービスもまたいい。にこやかで適度にカジュアル。少々「ホテル臭さ」みたいなものも感じられるのだが、マニュアル的な部分がない素晴らしいもの。出てくるギャルソンがすべてソムリエバッチ(葡萄のバッチ)をつけていることでこのホテルの教育水準がわかる。ただ料理には疑問がある。悪い意味でホテル的だ。前菜などは「結婚式で出てくる感じ」だったし、メインも無難でとてもおとなしい料理。覇気がない印象。もう少し料理をなんとかしないとただの「景色がいいレストラン」になってしまう。伝統ある名店だけに改善を求めたい。96年8月。再訪2回。
レストラン北野クラブ(三宮)
兵庫県神戸市中央区北野町1-5-7/078-222-5123/11.30〜21.30(11:.0〜17.50はティータイム)/無休/10000円
フレンチ。異人館が建ち並ぶ神戸・北野に位置し、窓からは神戸の夜景が見下ろせるレストラン。コースは6000円を薦める(他はステーキを中心にしたコースだし)。料理はとても基本的なものばかりで、なんだかときめきなくオーダーしたのだが、出来上がってきたものは意外に(失礼!)完成度の高いものだった。適切な焼き具合、バランスの良いソース…意外性も手伝って堪能した。ワインもサービスもそれぞれしっかりした内容のものを提供しているわりにそれらがぜんぶ「意外」に感じられてしまうのはすべて内装の古臭さに起因するのかもしれない。昭和初期のインテリアといってもいいような古臭さ。カーテンは色がくすんでいるしや窓辺の造花も安っぽい。白いピアノが置いてあったりビニール張りの座りにくい椅子を使用していたり、なんか場末のリゾートホテルみたいなうらぶれた感じがそこここに感じられて楽しくないのである。内装を見直すだけでかなり楽しいレストランになるのは請け合い。なおちゃんとしたサービスなのにサービス料を取らないのは特筆に値する。97年6月。
エスカーレ(三宮)
兵庫県神戸市中央区下山手通2-11-13ホテルモントレ神戸・アマリー1F/078-334-1711/11〜14/17〜20.30/無休/7000円
フレンチ。六甲アイランドに「コート・ドール」というフランスの三ツ星レストランの唯一の支店があった。ボクはそこで食べたことがあるが料理は大変印象強いものだった。残念ながら震災で被害を受け閉店したが、そこのシェフだったのが山口シェフ。かのベルナール・ロワゾーは「彼がシェフをするなら支店を出してもいい」と言ったとか言わなかったとか。震災後どうしたか心配していたがこの「エスカーレ」でシェフをしているという情報が入りウキウキして出かけた。あのレベルの料理がまた食べられるのか!…でも、期待が失望に変わるのに入店後1時間かからなかった。
「コート・ドール」とは客層も値段設定も狙いも違うのはメニューの安価さから見て理解できる。満足な素材も使えないであろうこともわかる。ホテルのメインダイニングだから様々な客層に対応しなければいけないだろうこともわかる。だが、それにしても、あまりに料理の印象がうすい。どこかに昔の片鱗が見えるはず、と、かなり好意的に食べたのだが、結局見つからずじまい。焦点のぼけた味で食事の楽しさが感じられなかったのが残念だ。まぁでも料理はコースが3900円からという設定ゆえ仕方ないのかな。それよりもこのレストランの最大の問題はサービスである。行った日は喫茶店レベルだった。覇気にあまりに欠けている人が我々のテーブルに付いたせいもあって印象が悪かった。
このサービスの方、知識があまりに少ない。ワインのヴィンテージ(収穫年)がリストに載っていなかったので「ヴィンテージを教えてくれます?」と聞いたら「うちはヴィンテージものは置いておりません」ときっぱり言われた。いまどきこういう基本的な知識がない人も珍しい。しょうがないので適当に頼んだらリストと違うワインを持ってきた。「あれ?それ違うワインでは?」「いまリストにあるものは切らしておりまして」と、もうコルクを半分以上抜いている。注意をする気も失せてしまった。たまたま運が悪かったのかもしれないが、すっかりレストランする楽しさは消えてしまい、しょぼしょぼ食べて帰った。98年6月。
コムシノワ(元町)
兵庫県神戸市中央区栄町通4-3-5毎日新聞神戸ビル1F/078-361-7675/11.30〜14/17.30〜20.30/水休/13000円
フレンチ。神戸では老舗の部類に入るレストラン。以前は中華街にあったがもっと海側に引っ越した。震災を見事に乗り越えて健在であった。まず印象深いのはその料理。味もそうだが、なにより演出(プレゼンテーション)を重視していて楽しめる。魚料理もソース掛けをテーブル上でやる(簡易ゲリドンサービスとでも呼ぼうか)など凝っている。味付けはしっかりしておりベーシック。安心して楽しめる。同じ神戸の「ジャン・ムーラン」みたいなケレンはないのだが、とても丁寧で好感がもてる。ただサービス陣が全く頼りないのでせっかくの安心感も半減。若手はアルバイトレベルだし、マダムは常連にばかりついていて一見客の相手はほとんどしない。
店全体にファンシーで甘ったるいインテリアも好き嫌いが分かれるだろう。もう少しシャープさが漂った方が味的にもサービス的にもいいのではないか。コースは6500円8500円10000円12000円の4つ。皿数の違いが値段の違い。メニューの中から好きな料理を選べる方式のコース。ただ前述したようにサービス陣が頼りないので適切な相談ができないのが難。全体に、とてもおいしいのにいろいろ残念なところが残るレストラン。なお、ワインについては格安で素晴らしいものを揃えていた。97年1月。再訪1回。
オーベルジュ・ド・コム・シノワ ROKKO(六甲山)
兵庫県神戸市灘区六甲町北六甲45-2-249/078-891-0492/12〜14/18〜21/5000円〜
フレンチ。神戸でフランス料理店やパン屋などを営んでいる「コム・シノワ」が作った六甲山のオーベルジュ(泊まれるレストラン)。食事だけも可なので食事棟でランチを食べた(5000円のみ。要予約)。ジャンルはフレンチだが、ちょっと無国籍風。それぞれ工夫を凝らしてあり、味に驚きがあって美味しかった。盛りつけがちょっとファンシーなのがボクの好みと合わなかったが若い女性には受けるかもしれない。インテリアも山荘風でエントランスは芝生、入口にはゴールデン・レトリバー…絵に書いたようなシチュエーションではある。実際連れの女性連はとても喜んだ。なお宿泊はログハウス1棟何人泊まっても4万円。お得かも。場所はわかりにくいが、六甲山T字が辻付近。98年5月。
この店について朝日新聞に書いた記事はこちら。
ラ・コート・ドール(六甲)
兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-13ベイサイドシェラトン
フレンチ。かのベルナール・ロワゾー率いるフランス三ツ星店の世界唯一の支店だけあって、味、雰囲気、サービス、どれを取っても満足いくものだった。一番弟子である山口シェフがやるなら支店にしてやってもいい、とロワゾー自身が言ったという意味もわかる感じ。窓からの景色、上質なサービス、モダンとクラシックを上手に合わせ持った内装。それだけでもウットリくるが、味がこれだけいいのだもの、何も言うことはない。
特に印象的だったのは「仔羊のロティ」。食べてからかなり経った後でも舌の上で再現できる味。香りを強く活かしながら余計な技を使わないであっさり仕上げたそれは、食材のもつ豊かな味を上品に表現していた。というか仕入れが相当いいみたい。本当にうまい仔羊だった。前菜なども「水の料理」と言われるロワゾーのスペシャリテを揃え、日本にいながらブルゴーニュの味が楽しめる。チーズリストも充実。当日は素晴らしいシェーブルに出会えて幸せだった。ワインもそれ用にサービスしてくれうれしかった。ま、とにかく、良い店なのです。94年6月。
※震災後壊滅的打撃を受け閉店。残念。ものすごくいい揃えだったワインもほとんど割れたとか(泣)。山口シェフはその後「エスカーレ」に移ったが、そちらでは腕を発揮しきれていない印象。
ル・フジタ(京都)
京都府京都市左京区吉田泉殿町8関西日仏会館内/075-761-0325/11.30〜14/17〜20.30/無休/4000円〜
フレンチ。京都の日仏会館内にあり、店名通り藤田嗣治の大きな絵が飾られている。カジュアルながらもとてもリーズナブルで、あまりフレンチを食べなれない人でも楽しく食べられると思う。特に凝っていたり特にインパクトがあったりする料理ではないものの、焦点はきちっときている。持ち帰りもできるケーキ類が素朴でとても美味しいのでお勧め。もう少し全体に活気が感じられればもっといいビストロになるだろう。特にサービスが元気なし。98年11月。
レ・シャンドール(京都)
京都府京都市中京区柳馬場蛸薬師上ル419/075-255-2277/12〜14/17.30〜21/水休/15000円〜
フレンチ。京都の烏丸四条から北東に15分ほど歩いたところにある一軒屋レストラン。大変いい客層を持った大人の空間である。この店の料理はひとことで言うと「無難なおいしさ」。会話を邪魔しない上品な味つけだ。コースの構成もメリハリをつけて楽しませようというよりは自然な流れを重視しているんだと思う。けれんみが全くないので物足りない人もいると思う。コースは8000円、1万円、1万5000円の3種類。普通こういう無難さ・上品さを狙ったレストランはサービスがとても上質な場合が多いのだが、ここではそれが弱かったのも難。まず圧倒的にサービス人数が少ない。入店しても気が付かないし、メニューの説明もワインの説明もおざなり。持ってきた料理の説明もしてくれないことが多く、尋ねても「ウズラのソテーです」と素っ気なく言い捨てて去っていく。ただ、ワインや料理を出すタイミングは絶妙だった。プロっぽい。つまり単に人数が足りないのだろう。ちなみに店の雰囲気に比べてワインリストの貧弱さが気になる。97年3月。
| イタリアン |
オステリア・ガウダンテ(梅田)
大阪府大阪市北区梅田1-11-4 駅前第4ビルB1F/06-6344-8685/11.30〜22.30/月休/5000円〜
イタリアン。駅前第4ビルのゲームセンターとかの横にポツッとある。トスカーナの港町出身のイタリア人ふたりが厨房とサービスを受け持つ店。そういう意味では本場の味と言ってもいいが、まぁじゃぁNYの日本人板前の鮨屋がすべて本場の味かと言ったらそうではないのだから、一概には言えないか。味はわりと普通め。安心は出来るが感心は出来ない。ただ営業時間が長いことは素晴らしい。たまに4時くらいからワイン飲みたいときない? そういうときに使える店。ワインが安いのは特筆もの。店で直輸入しているらしい。神戸元町の高架下に支店あり。全体にいい店になりそうな予感はある店ではある。99年3月。
ブルディガラ(梅田)
大阪府大阪市北区梅田2-5-25 ハービスOSAKA B2F/06-6343-7108/11〜14.30/14.30〜17(カフェ)/17〜21.30/無休/4000円〜
イタリアン。広い店内。高い天井。客たちのざわめきも心地よい親密かつお洒落な空間である。サービスはわりとスノッブだが気持ちよく、ちょっとニューヨークの気の効いたブラッセリーみたいな感覚。各所に置かれたワインのマグナムボトル(か、それ以上)も効果的で、なんというかとっても楽しい店なのだ。惜しむらくは、料理があと一歩印象が弱いこと。これまたニューヨークのイタリアンをちょっと思いだした。楽しげなお皿だが大味っぽく今ひとつ焦点がきていない感じ。あ、グラスワインがとっても充実しているのは特筆しておきたい。00年5月。
モード・ディ・ポンテベッキオ(梅田)
大阪府大阪市北区梅田3-3-20安田生命ビル30F/06-4795-8888/11.30〜14/18〜21.30(BAR〜24)/無休/夜コース5000円〜
イタリアン。天満の「ポンテベッキオ」の格安店。お洒落で硬質なインテリアのもと、ちょっとスノッブな遊び感覚が味わえる店である。こういう二号店はいまのはやりであるが、中途半端にするとなかなか成功は難しい。でもこの店はかなり高レベルで成功している例であろう。山根シェフの上質かつインパクトの強い味をきちんと受け継ぎ、ちゃんとおいしいし、値段は本店の半分以下という印象。天井が高く眺望もいい店内はお洒落な客で混みあい、そのざわめきもまたご馳走だ。難を言えばサービスにムラがある。アルバイトレベルの慣れてない店員もいるし、慣れている店員も広い店内に目が行き届かない。まだ開店してそんなに経っていないからかな。あと、努力のあとは見えるが、ワインリストをもうひと声安くしてくれるともっと良くなると思う。00年11月。
リストランテ・アンジェロ(堂島)
大阪府大阪市北区堂島2-2-37
イタリアン。イタリアの「アンジェロ・パラクッキ」で修業したシェフの店。「リストランテ・パラクッキ」とは事実上兄弟店になる。やはり魚介類のおいしさはさすがなもので、火加減もとてもよい。パスタもきちんとアルデンテ。上質なレストランである。97年5月。普通のレストランになりつつあるようだ。メインが特に弱い。パスタはまぁまぁだが特筆するほどのものではない。サービスもいまいちで残念だ。98年5月。※その後閉店した模様。
バリック(堂島)
大阪府大阪市北区堂島2-1-24/06-6346-2277/11.30〜14/17.30〜23/日休/5000円〜
イタリアン。「ヴィノ・バール」と書いてある。つまりワイン・バー。そうは言ってもなかなか侮れない料理を出す。ただ、何回か行っているがパスタの出来にムラがあるのが残念。いいときと悪いときの差が激しい。オードブルはまぁまぁといったところ。ワインはコースみたいなのがあって、4000円でオードブルとワイン3種とか組んでくれる。一見、得のようだがワインの質を考えるとボトル飲みの方をおすすめする。98年9月。
人家SEIJI(北新地)
大阪府大阪市北区曽根崎新地1-3-3好陽ビルディングB1F/06-6344-1225/11.30〜14.30/17.30〜23.30/日休/7000円〜
イタリアン。「じんや」と読む。イタリアアレンジ料理を標榜する雰囲気のいいレストラン。ただ料理はちょっと雰囲気負けしていてわりと普通。創作系のバラエティにとんだものが出るが、ちょっと焦点がぼけている。まぁ創作料理なので仕方ないのだけど。カウンターで安いキャンティと一品で軽く、みたいな使い方がいいのかも。97年12月。
マンドリーノ(北新地)
大阪府大阪市北区曽根崎新地1-6-28/06-6345-3007/11.30〜14/17〜21/日休
イタリアン。イタリアの食堂みたいな雰囲気の店。雑誌に載ったのか、わたり蟹のパスタが有名で、みんなそれを頼んでいる。ソースはわりとおいしい。この手のパスタでは「ピアノ・ピアーノ」とか東京九段下の「さとう」とかいろいろ有名なところがあるが、比較的ベーシックな印象。麺がちょっと茹ですぎの時があるのが残念かな。一品物はそんなの印象に残っていない。94年5月。
giggi & Del Sole(北新地)
大阪府大阪市北区曽根崎新地1-9-6/06-6344-6802/17.30〜26/日祝休
イタリアン。以前はシェラトンホテルの近くにあったが最近国道2号寄りに移った。午前2時までやっているのがうれしいが予約を受け付けないせいかいつも行列が出来ている。雰囲気はなかなかいいが、行列が出来る程かどうかは疑問。前菜もパスタもそれなりだが、全体にちょっと焦点がゆるい。盛りつけなどは洗練されていて高級店ぽいのだが、そのわりには味がカジュアルだし、なんとなく中途半端だ。惜しい感じ。98年3月。
ホリホック(福島)
大阪府大阪市福島区福島5-14-12/06-6453-4530/11.30〜15/17.30〜22/火・第3水休/12000円
イタリアン。わりとがさつっぽい場所にあるイタリアンの老舗。味はしっかりしている。古くて内装はくすんでいるし、サービスも洗練されたものではないが、イタリアワインと一品でわいわい楽しむと割り切れば、逆に使い勝手も良く、愉しい時を過ごせるだろう。問題はそれにしてはちょっと高めなこと。94年8月。
パポッキオ(福島)
大阪府大阪市北区大淀南2-1-13/06-6442-7582/11.30〜14/17.30〜21/日休/4000円〜
イタリアン。「ピアノ・ピアーノ」のセカンドが独立して開いたリストランテ。わりと評判な店らしいが、ボクが訪問した日は残念な結果に終わった。シンフォニーホールの横にありロケーションはいいし雰囲気もいいのだが、全体に味が普通すぎた。シェフは本当にいるのだろうかと何度も厨房の方を見てしまった。前菜はまだしもパスタがよくない。お洒落をして楽しみに出かけてだけに残念度は大きい。99年9月。
シレーナ(扇町)
大阪府大阪市北区野崎町6-17/06-6314-0813/11.30〜22/日祝休
イタリアン。パスタの有名店。1985年からずっとランチで通っている。ここのちょっと辛口のメランザーネが好物で、いったい何皿食べたことか。とっても小さな、喫茶店みたいな店だったが、1988年頃にここ移転するまでは大阪一のパスタだと思っていた。ここに移転してからはなんだか少し焦点がぼけたような印象。客席が増えて女将さんだけでは手が回らなったのが原因かな…。麺は相変わらずちょっと茹ですぎだが、懐かしい味。ランチにズバズバ食べるのにはいい店である。安いし。98年10月。再訪多数。
ピアノ・ピアーノ(うつぼ)
大阪府大阪市西区京町堀1-4-22/06-6448-5774/11.30〜14/17.30〜21/日休/夜3800円〜
イタリアン。平野町にあった時代にしか行った事がないが、今では肥後橋やらミナミやらに店を構える人気店らしい。91頃オープンの大阪イタリアンの草分け的存在だが、ボクが訪問したときはおいしいというより楽しいという印象。カウンターのみ13席の店が客と料理人の活気でわんわんいっていた。味的にはわりと普通な印象であったが、その後のこの店の発展を見るとわりとよくなっているのかも。※掲載の住所・電話は肥後橋に移ってからのもの。93年3月。
ラ・ムレーナ(うつぼ)
大阪府大阪市西区京町堀1-16-8/06-6448-7088/11.30〜14/17.30〜21
イタリアン。「リストランテ・パラクッキ」にいたシェフ小塚さんが独立した店。こんなところに、というような立地だが高レベルの料理で満足度が高い。コースは5000円と6500円。アラカルトから選べる方式でどれもとてもおいしい。パスタもいいしメインもデザートも良く出来ている。パンも自家製。弱点はサービス。ムラがあるし多少偉そうな印象を受ける。インテリアにも物足りなさを感じるが、かなり野心あるリストランテ。大阪のイタリアはのレベルアップの旗手である。97年5月。
98年6月に再訪したらもっとよくなっていた。イタリアンでメインがここまでおいしいのは大阪では希有である。前菜もパスタも良く出来ていてとても印象に残るものであった。パンとデザートが普通なのが惜しい。もう少し安いワインも用意してほしい。ただ、相変わらずサービスは客を上から見ている感じでもうひとつ。それだけが残念。98年6月。再訪数回。
ピアンタ(北浜)
大阪府大阪市中央区北浜4-2-13/06-6227-0200/11.30〜14/17〜21/日休/4000円〜
イタリアン。淀屋橋のミズノの裏手の方にある。「イタリア小料理」を標榜していて、どれもそれぞれおいしい料理だ。黒板に書いてあるおすすめ料理を中心に頼めばハズレはないと思う。味つけはインパクトよりも安定感を狙っているように感じた。そういう意味でちょっとメリハリのなさとかが気になるのだが、料理に気を取られずに楽しい会話が弾む、そんな感じでこれはこれでとても好ましい。会話の途中で「そういえばこれ、おいしいね」ってそんな感じ。わかるよね。雰囲気はカジュアルかつシック。落ち着ける。98年9月。
ポンテ・ベッキオ(天満)
大阪府大阪市中央区北浜1-8-16 大阪証券取引所ビル1F/06-6229-7770/11〜14/18〜21/第1・3日休
イタリアン。国際ホテル向かいの橋のたもとにあり、店名をなるほどと思わせる立地。店の雰囲気もサービスの気品もたいしたもので、まだ新しいリストランテなのにすでに大阪トップの雰囲気を漂わせている。そして実際、味的にはトップだと思われる。前菜や白トリュフを使ったスパゲッティ、ジビエ類など大変うまい。ちょっと驚愕した。焼き加減が名人級。全体に出てくるのが遅いのが難だが、ゆっくり気長に楽しめばよい。数度行っているが、味もサービスもたまに当たり外れがあるのが残念。95年12月。
96年4月11日より「天満1-5-2」に引っ越して新店舗。改装後しばらく行かなかったがようやく行けた。いやうまい。やっぱり大阪ではトップクラスのおいしさだと思う。サービスも若返り丁寧になった。人気店の活気が感じられ、最初の頃から知っているボクとしてもなんだかうれしい。味もサービスもたいへん結構だが、この店の欠点は「高い」という点、かな。それを最初から覚悟していけば大丈夫。ただし以前はなかった(と思う)コベルトがあるのが頷けない。コースと別にひとり800円のコベルト。メニューにも書いていないので会計時にわかる。たいした金額ではないが、そういうことで客の気分は簡単に左右されるものである。それとグラスワインも高すぎる。味はいいのになんだかなぁ。ちなみに移転前の方が雰囲気は好き。あの橋のたもとの初心を忘れずがんばってほしい。99年9月。再訪数回。
※その後また移転。移転後はまだ行っていない。
この店について朝日新聞に書いた記事はこちら。
アドリア(西天満)
大阪府大阪市北区西天満1-6-4 ライオン橋北詰
イタリアン。カウンターのみの小さな店で、いい意味でも悪い意味でも坂口シェフのワンマン経営。料理は基本的にお任せ。ワインもだいたいお任せ(選ぶことはできるが、次はこれ、とか指定して出されることも多い)。まぁなんというか、気の良いご主人のイタリアン・カウンター居酒屋みたいな感じだろうか。その楽しさと情熱と努力は認めるが、味のわりに高すぎるが難。作り方も相当雑。それを味と感じられるくらい通えば楽しいのだが、普通にイタリアンを楽しもうと思って来た一見客は鼻白むかもしれない。店内に坂口シェフの絵がいっぱい飾られていてアトホームな感じではあるが、ちょっと雑然としすぎかも。94年9月。※2006年12月閉店。
ルーバ・クオーレ(西天満)
大阪府大阪市北区西天満2-3-1/06-6365-8424/11.30〜14/17.30〜22/日祝休/1300円〜
イタリアン。大阪では老舗の部類。ひっさしぶりの再訪。ミッドセンチュリー的な昭和40年代みたいな内装はそのまま。ここまで来るとこれはこれで「味」なのでぜひこのまま維持してほしい。料理は飾らないトラットリア系。ピザなどをとってワインと気軽に楽しむ店だ。ただ、味的にはわりと印象が薄い。ちょっと普通っぽい印象。ランチだとよいが。裁判所の横。98年11月。
KAKINOKI(西天満)
大阪府大阪市北区西天満2-10-2/06-6363-1830/6000円〜
イタリアン。大阪では老舗のイタリアン。10年ぶりに訪ねた。店内はレンガ造りでいい感じに古びておりなかなか雰囲気もグッド。メニュー数は相変わらず少ないが、今日のオススメなどが別メニューになっておりそれなりに選べる。味は安定しているけど、悪く言えば無難。ただ当たり外れはないので安心して会話ができる。ワインも安いのから揃っており好感が持てる。味にもう少しメリハリがあるといいレストランになると思うのだが。98年8月。
ヴェッキオ・ピーノ(西天満)
大阪府大阪市北区西天満4-5-8/06-6313-1750/11.30〜14/17.30〜21.30/日休/5000円
イタリアン。「イタリア食堂」と銘打つだけあってかなりカジュアルなレストラン。ワインも安くコースも安い。ワインはアメリカものがなぜかかなり充実。イタリアンと合わせていろいろ楽しめる。料理は前菜類が充実しているしメインもなかなか。パスタも味つけはいいのだが麺自体のおいしさに欠けていた。ちょっと「具」を強くしすぎているのかなぁ。出色なのはデザート。お腹がいっぱいでも是非試すべし。以前行ったときより格段に良くなった。いま乗っているのかもしれない。98年3月。
リストランテ・カンパネッロ(西天満)
大阪府大阪市北区西天満5-16-3西天満ファイブビルB1F/06-6365-8101/11.30〜14/17.30〜21/日休/7000円〜
イタリアン。「コロッセオ」「アマート」をおいしい店と評判にした鈴木勤シェフが満を持して開いたイタリアン。お洒落でこざっぱりした空間。サービスも程がよくて寛げる。味はそれぞれ焦点がきっちり来ていてうまい。かなりレベルが高い店だ。難を言えばワインの安いのをもう少し置いてほしいということかな。料理に比べてワインの値段がアンバランスな印象。98年3月。
久しぶりに再訪。サービス陣が女性のみだったのが男性のみに変わりとても安定した。以前は少し素人臭く、この店の弱点でもあった。味は相変わらず。強いインパクトを残すものではないが、上品で洗練されたもの。パスタ類の出来が特にいい。インテリアもよい。99年9月。
リストランテ・カラバジオ(肥後橋)
大阪府大阪市西区江戸堀1-6-10/06-6445-5535/11.30〜14/17.30〜22/日祝休/8000円〜
イタリアン。志の高いリストランテ。「イタリアでイタリア料理を食べた方には、とくに気に入っていただけると思います」とパンフにシェフの自信の言葉。なるほど料理は隅々まで丁寧に作られており上品かつ洗練。イタリアの伝統料理コース(6500円)も品よく構成されており楽しめる。伝統料理と言いながら独自の工夫もそこここでされており好感が持てる。ただ、すごく印象的かと言われるとそうでもない。特に前菜系がもうひとつ。メインは良い。メインで盛り下がってしまうイタリアンが多い中、これは出色。これでデザートで盛り下がらなければもっといいのだが。サービスはこなれておらずちょっとちぐはぐな場面もあった。もっともっといい店になる予感がする店。99年9月。※訪問直後、シェフが変わってしまったらしい。ちょっと不安。
ピッツェリア・ラポルタ(江戸堀)
大阪府大阪市西区江戸堀1-9-1肥後橋センタービルB1F/06-6444-5916/11.30〜22/日祝休/1000円〜
イタリアン。石釜と薪で焼き上げるピザらしいが、その効果をあまり感じなかった。普通の味。ナポリ風とローマ風の間くらいな印象。ちょっと中途半端かも。個人的には生地はもっともっと薄いのが好き。普通のパスタや一品もある。98年11月。
アマート(江戸堀)
大阪府大阪市西区江戸堀1-11-1大同生命東館B1F/06-6445-8775
イタリアン。「コロッセオ」出身の鈴木シェフが作る。パスタ、リゾット、メインそれぞれバランスがよくおいしい。鈴木シェフの料理は一見泥臭そうだがわりと洗練されていてボクは好み。大阪でも特に好きなシェフである。内装もなかなか良い。デートに良いと思う。96年2月。※鈴木シェフが変わり味も変わったというメールあり。注意。シェフが変わってからはまだ行っていないのでわからない。なお鈴木シェフは西天満の「カンパネッロ」(06-6365-8101)に移った。行ったらとてもおいしかった。97年12月。
パッサガッロ(本町)
大阪府大阪市中央区本町1-1-3/06-6263-3588/11〜14/17.30〜21/日休/10000円
イタリアン。もと「ポンテベッキオ」があった場所に居抜きで入ったイタリアン。期待せず入ったら大当たり。アミューズから前菜、パスタ、メインの魚までは完璧。かなり美味。でもメインの肉がもうひとつで残念だった。パンも上質だったしワインの数も充分。敢えて言えばワインの値段は5000円くらいをもっと充実させて欲しい。サービスもまだこなれていないがこれからを期待できる店。コースは5500円、7500円、10000円の3コース。97年2月。※業態を変え、イタリア小皿料理店に改装したとの情報アリ。そうなっちゃうとダメかも。98年5月。
イ・パードリ(新町)
大阪府大阪市西区新町1-33-8/06-6543-8880/11.30〜14/17.30〜21/日休/5000円〜
イタリアン。公園の横にあって雰囲気はいい。ただ店内ちょっとくすんだ感じで清潔感に乏しいのが残念。料理はこのごろ大阪で名前を上げているシェフ竹林氏のものでかなり期待したが、そんなに印象に残るものでなかったのが残念。シェフ自ら満面の笑みと共にサーブしてくれたのだが、全体にもう少し焦点のきたインパクトある味を期待した。サービスはまだ教育が出来ていないような感じの人が入れ替わりテーブルに来て、ポイントポイントでシェフが来る、という感じ。全体に発展途上という感じで、数年後に来てみたい印象。99年10月。
コズィ・コズィ(阿波座)
大阪府大阪市西区立売堀6-7-43阿波座セントラルハイツ1F
イタリアン。地下鉄阿波座駅6号出口から西へ50メートルくらい行った左側。こんなところにこんないい雰囲気の店が?!って驚くシチュエーションだからきっと女の子は喜ぶ。もともとフレンチだった店に居抜きで入ったらしいから店内はちょっとフレンチ風。清潔でオシャレだ。味は安定感があり、すっごくうまいというわけではないがどれも標準以上のレベル。サービスも丁寧でくつろげる。要は程良いイタリアンなのだ。ディナーも3000円から5500円までだから安い。わりと好き。グラスワインも8種類くらいある。99年3月。※2000年頭に閉店。残念。
この店について朝日新聞に書いた記事はこちら。
アル・チェントロ(天神橋)
大阪府大阪市北区天神橋3-10-8/06-6881-2377/11.30〜14.30/17.30〜22/不定休/3000円〜
イタリアン。「旬・イタリア食堂」と店名の前につくトラットリア。旬の食材を大切にしたカジュアルな店であることがそこからもわかる。店はモダンで賑わいも気持ちよく、料理はキレイでなかなかうまい。基本的なイタリアンメニュー以外に、イタリアンという枠にとらわれず大胆に創作したメニューが続き、そして下手すると洋食になってしまいがちなメニューも果敢に置いている。全体に安いし、雰囲気いいし、ちゃんとおいしいし、こういう店が増えるとイタリアンの裾野が広がる。いい方に成長していってほしい店である。01年10月。
リストランテ・パラクッキ(南船場)
大阪府大阪市中央区南船場4-4-10 B1F/06-6282-0231/11.30〜14/17.30〜21/日祝休/10000円
イタリアン。イタリア人シェフが作るわりとあっさりしたイタリアン。パスタがおいしい。盛りつけも美しい。コースを頼んだが、肉よりも魚をメインに頼んだ方がいいかもしれない。このシェフは濃厚な味付けよりもあっさりめの繊細な味付けの方が得意のような気がする。95年4月。
コロッセオ(南船場)
大阪府大阪市中央区南船場3-2-6農林会館B1F/06-6252-2024/12〜14/18〜21.30/日祝休/15000円
イタリアン。大阪の老舗。とてもClassicalなイタリアンという印象の料理が続く。特にビックリはしない味だが安心は出来る。雰囲気も高級っぽく(昭和時代の高級って感じではあるが)、大阪のイタリアンとしてはかなりグレードが高い部類だろう。でもわりと高い。ここの料理を支えていた鈴木シェフがアマートに移ってからは特にちょっと厳しい。95年8月。
アフェット(ミナミ)
大阪府大阪市中央区西心斎橋1-16-7 サザンウエストビルB1F
イタリアン。親密な空気の小さなリストランテ。料理はフレンチ風だが工夫が凝らしてありおいしい。パスタは特にいい。麺自体固いものを使用している上にきちんとアルデンテだから「大阪で一番固いスパゲッティ」と言われるとか。アリオリオもキッターラもいい。ただメインとかはちょっと印象が弱いかな、繊細さが勝っている感じ。でもこれはシェフの個性だろう(シェフはフレンチ出身だという)。サービスはシェフの奥さんが孤軍奮闘という感じでがんばっており、大変すがすがしい。ただ、満席になるとどうしてもバタバタしてきて見ていて慌ただしいのが難。まだまだ成長し続けそうなお店。99年3月。
※その後閉店。谷町9丁目に移り「モンテラート」というイタリアンレストランになったそうだ。大阪市天王寺区生玉前町1-16チェリービル2F/06-6776-5889
イル・ジェメッロ(ミナミ)
大阪府大阪市中央区西心斎橋2-4-8大キビル2F/06-6211-9542/11.30〜14.30/17.30〜23/水休/7000円
イタリアン。ローマのリストランテ「モンテアルチ」の支店というか姉妹店だという。雰囲気がとてもよく、イタリアっぽい。こういう雰囲気が好きなヒトにはいいかもしれない。ピッツァが売り物の店。薄い生地のピッツァはパリッとしていてうまい。ナポリ風のもちもちとは違うが、なかなかおいしい。が、他のアラカルトが(行った日は)もうひとつだった。ピッツァかローマ周辺の郷土料理を食べたいときにはいいかも。94年8月。
ペペ(門戸厄神)
兵庫県西宮市門戸荘17-23/0798-53-2811/17〜25/水休/6000円
イタリアン。1988年オープン。住宅街にある隠れが的リストランテだが、周辺住民にはかなりの人気店。黒板のオススメメニューから選ぶのがオススメ。前菜やパスタうまい。住宅街のレストランとしてはA級。ただしメインはちょっと弱め。雰囲気は適度にカジュアルで良い感じ。もう少し味にインパクトがあればいいな。94年1月。
イタリア料理ヒロ(甲東園)
兵庫県西宮市松籟荘11-9/0798-51-8333/11.30〜14/17.30〜21/月・第3火休/4000円〜
イタリアン。甲東園駅から3分ほど。実に普通っぽいレストランだが、コストパフォーマンスが非常にいい。ランチの1800円特別コースやディナーの3500円月替りコースが特にお得。味は標準的で、オードブルがもうひとつなのが残念だが、メインなどは丁寧に作ってある。ワインも安い。安く済ませたいときなどに利用したい。98年9月。
ブラッセリー・ピエロ(苦楽園)
兵庫県西宮市石刎町19-13¥xA0ラ・ミューロB1F/0798-71-1088/11.30〜14.30/17.30〜22/無休/6000円〜
イタリアン。苦楽園口から線路沿いに真北に上がったところにあるちょっとお洒落な店。ブラッセリーと名乗っているが、環境的にはリストランテな感じ。ビルの地下への階段を下りていくと見えてくるエントランスの感じがなかなかよい。店内もアンティークの家具を効果的に配してあり、ひとつ間違えばバブリーにもなり得るギリギリの線かも。料理は安定しておいしい感じ。インパクトの強いものではないが、ちゃんとおいしい。プリフィクスで4000円台、6000円台、8000円台。黒板からメニューを選ぶ。説明も親切丁寧でよい。雰囲気的にリッチなおばさま仕様という感じではあるが、わりと好みの店。05年8月。
オステリア・エノテカ・ダル・ジュンジーノ(苦楽園)
兵庫県西宮市南越木岩町6-7
イタリアン。苦楽園口のイカリスーパー近くにあるうまい店。料理がとてもいい。地元の素材を丁寧に使い、インパクトある味付けで出してくれる。ちゃんと焦点が来ている感じが素晴らしい。また、盛りつけも美しい。パスタにしても美的に優れている。テーブル近くの台で手打ちしてくれるパスタが特に良い。シズル感もあり、雰囲気も盛り上がる。シェフはソムリエでもあるらしく、イタリアワインもいいのをたくさん取り揃えていて、500本以上の中から選んでくれる。オススメにしたがっていればきっと至福のワインに出会えるだろう。
サービスは奥様が丁寧実直に進行してくれるし、インテリアも年を経て落ち着いてきた(昔はちょっとファンシーめだった)。とてもいいレストランになったと思う。当初は「ジュンジーノ(シェフの名前から来る)」という店名を使っていなかったと記憶するが、それを使い出してより主張が強くなった印象。難点は全体に高いことかな。少し逃げ道(安いコース)などを作ってくれると助かるのだが。97年2月初訪問。再訪数回。※神戸に移転した模様。
メリ・メロ(苦楽園)
兵庫県西宮市南越木岩町5-30/0798-71-2701/3000円〜
イタリアン。「ビストロ・ド・ペリゴール」の後に居抜きで入っている(経営が一緒らしいから居抜きとは言わないか?)。内装は黄色を多用し小物も凝ってちゃんとイタリアンに変身している。が、イタリアンにしては暗く、かといってデートに向くような親密感もなく、なんだか楽しくない中途半端な店に仕上がってしまった気がする。料理はパスタ類はなかなかうまい。前菜もとてもリーズナブル。が、ボクが行ったときはメインが残念だった。デザートもいまひとつ。食後のコーヒーももうひとつ。わりといい線行けそうな店であるのだが、シェフもサービス人もまだ準備が整っていないような印象を受けた。これからに期待。01年11月。
フォンテガーラ(苦楽園)
兵庫県西宮市樋之池町5-20/0798-71-7750/11.30〜14.30/17.30〜22/1000円〜
イタリアン。「ナポリ風ピッツァ&パスタ食堂」とある。そうここは食堂。喫茶店みたいな気軽な雰囲気でピッツァとパスタ、それにチーズがワインと共に楽しめる。オープンまもなくに行ったが、まだ味が安定していないのか味自体は全体に普通っぽかった。パスタが特に。ピッツァはまぁまあおいしかったが。苦楽園口駅前の通りを真っ直ぐ。越木岩公民館を越えて大天寿司の並びにある。98年7月。
江坂(夙川)
兵庫県西宮市羽衣町7-21/0798-35-5464/11.30〜13.45/17.30〜21/水第3火休/4000円
イタリアン。まだ夙川や苦楽園に格安でいいイタリアンがなかったころからやっていて、幾度も重宝させてもらった店。カジュアルで普通っぽいが普段使いに最適なおいしさと価格帯である。パスタ類がまぁまぁ。ちょっと味つけが甘いのが惜しいところ。いかすみのピザはおいしかった。普段使いには充分だけど、デートとかだとちょっと弱いかな。ちなみにワインは安くリーズナブルのをおいている。96年10月。再訪数回。
フィオーレ(夙川)
兵庫県西宮市老松町2-2パラッシオ北夙川1F/0798-70-8123/11.45〜17.30/18〜26/水休/5000円
イタリアン。はやりのテラス風お洒落なイタリアン。夜も遅いのでBARとして使うのもいいかもしれない。カウンターもあるし。あまり期待せず入ったが料理はなかなか。パスタがもうひとつだったが1品1品しっかり作っていた。ただもう少し安くて美味しいワインを揃えて欲しい。ハウスワインはイマイチだったし他に食指の動くワインは高いのばかりだった(といっても5000円くらいだけど、料理と比較すると高い)。97年1月。
カルディナーレ(夙川)
兵庫県西宮市神楽町9-5ヘルスクラブ・シーガル1F
イタリアン。銀座サバティーニ系列のイタリアン。2号線沿いで駐車場も完備しているせいか大変流行っている。工夫があるメニューが楽しい。全部おいしそうに感じる。期待感を持たせ、素晴らしい。が、出てくる料理はメニューほどの楽しさはないかもしれない。パスタ類は割といけるが前菜もピザもメインももうちょっとといった感じ。97年7月。※閉店。
フェリーチェ(芦屋)
兵庫県芦屋市打出3-30/0797-35-6660/12〜26/木休/4000円〜
ピッツェリア。正式には「ピッツェリア・コン・クチーナ・フェリーチェ」。天井が高い店内の隅に窯(イタリア直送らしい)があり、薪で焼いた本場の窯焼きピザが楽しめる。もちろんパスタや前菜、炭火焼き中心のメイン料理もちゃんとある。前菜がバイキング形式で大皿1500円なのだがこれがなかなかうまい。いっぱい取れてお得感あり。また、ピザも薄生地でうまいが、すぐベチャっとしてしまうのが難点。惜しい。パスタは普通、かな。ワインは3000〜6000円くらいで揃えてある。特筆すべき点はないけど、全体にまぁまぁで好ましいレストラン。気軽でちょっとオシャレな雰囲気だし。ちなみにビルの二階はカラオケ屋。この店は26時まで営業しているからカラオケ後とかに軽くワインにピザとかもなかなかいいかも。阪神打出駅のちょっと東。線路沿い踏切横。99年2月。
リベルテ(芦屋)
兵庫県芦屋市岩園町2-3/0797-23-3121/12〜14/17〜22/月休/1000円〜
ピッツァ。芦屋川沿いで人気だった店が岩園の仲ノ池前に引っ越してきた。人通りがあまりない通りだけど大丈夫だろうか(車はわりと通るけど)。トッピングを選べるピッツァは丁寧に作られているが、ちょっと厚めでべちゃべちゃしているのが残念。ピッツァ特有の快感に乏しい感じ。注文してから30分くらい待たされるのでゆっくり余裕を見て行こう。他にスパゲティやスープなどの一品もある。とても家族的な手作り感溢れる店。99年10月。
ベリーニ(芦屋)
兵庫県芦屋市月若町2-17/0797-32-1777/11.30〜14/17.30〜21/木休/6000円〜
イタリアン。煉瓦づくりの一軒家レストランで、わりと敷居が高いイメージがあったが入店してみるとそうでもない。入店時も「**さま、お待ちしておりました」と挨拶してくれ、いい夜のはじまりを予感させるものであった。サービスもメートルのものは高級店のそれ。きっちり行き届いていてぬかりがない。笑顔もいい。ただ口頭でのメニュー説明と出てきた実際の料理が2皿も違ったのは残念。それ以降のフォローもなかった。でも「きっとたまたまなんだろう」と好意的に思ってしまうような感じの良さがあったのが救いだ。それ以外のサービススタッフは、若手の女性でがんばっている人もいたにはいたが、サービスの基本すら押さえていないスタッフもいて残念だった。
さて肝心の料理だが、4000円、6000円、8000円の3つから選べる(12000円のコースもあるが予約制)。アラカルトはない。4000円のコースは環境やサービスから言ったらかなりお得感がある。ただ、味的にはどれも焦点がもうひとつ来ていない印象。変わった食材を使用してみたりしてなかなかに工夫は感じられるのだが、いまひとつインパクトに欠ける。特にボクのとった8000円のコースは突き出し、前菜ともに生臭く、とても残念なものであった。総じて雰囲気とサービスに料理がついていっていない印象。くつろいで楽しめたが、もう一度行きたいかとなると微妙である。ランチ(2500円)で雰囲気を楽しまれたら如何だろうか。なお、ワインは安価で良質。カトラリー類は高級フレンチ・レベルのものを使用している。99年10月。
円花(芦屋)
兵庫県芦屋市打出小槌町14-11/0797-32-4479/18〜23/月休/5000円
イタリアン。芦屋にイタリアンなんかなかったころからずぅっとやっていて、芦屋に古くからいる人にはお馴染みの店。飲み屋で一杯って感じでカジュアルにイタリアンが楽しめる。料理自体カジュアルでドカンとしており、気楽に楽しめる。お箸も出る。そんな感じの店。シェフの江坂さんが夙川駅前に独立してから味が落ちたという噂も。95年8月。※芦屋市船戸町5-2の2Fでやっていたが、打出に移転した。移転してからは行っていない。上記の感想は船戸町にあったころのもの。
ラ・ポスト(東灘)
兵庫県神戸市東灘区本山北町3-3-14/078-452-8766/11.30〜23/月休/4000円〜
イタリアン。手作り感溢れるカジュアルな店で、若い人にはいいと思う。ただセンスはもうひとつなので居酒屋的にわいわい使った方がいい。デートには向かないかも。料理も全体的にもうひとつ。若向け居酒屋なのだと割り切れば楽しいが、期待するとちょっと物足りない。93年2月。
ドンナロイヤ(三宮)
兵庫県神戸市中央区加納町2−5−1 神戸滋慶ビルB1/078-261-9291/11.30〜14.30/17〜21/火休/10000円
イタリアン。1952年オープンの老舗で、当時から本格的イタリアンを食べさせる店として有名だった。ある種の草分け店であろう。地下に降りていくとだんだんざわめきが聞こえてきて、天井の高い店内に入る。このアプローチがわりと好き。店内気持ちよく古びており、ちょっと歴史を感じてうれしくなる。が、料理自体もちょっと古く感じる。田舎っぽい味はいいとしても、量的にも味付け的にも古さを感じてしまう。そこが難。好みもあろうが、ボクにはちと重たい。なお震災後、明石町から加納町に移転したらしい。前の趣あった店は地震でつぶれてしまったとか。雰囲気が好きでデートとかによく利用したのに残念。94年3月。再訪数回。
トラットリア・イルコルノ(三宮)
兵庫県神戸市中央区山本通1-7-5/078-242-6672/11.30〜14/17〜21.30/水休/10000円
イタリアン。北野にあった「麻布キャンティ」で料理長だったシェフが独立して1987年にオープンした店。ミラノの司厨士協会から日本人で初めて功労賞をもらったりと、なかなかの大御所シェフである。トラットリアなのだが、それにしては値段が高い。味はベーシックな感じで安定はしているが驚きは少ない。わりと人気の店なのだが、いまひとつここの魅力がわからないボクである。ワインはいいのが揃っているのだが…。
余談だが、ボクたち夫婦はここでディナーを取った翌朝、あの阪神大震災にあった。震災後(なんとなく)いの一番に訪れた。無事に営業していて「あーあのときの…」と喜んでくれた。そういう意味では思い出の店でもあるのだが、再訪時もやはりあまり満足せず…、これはもう相性なのかもしれない。95年1月。再訪1回。
ベルゲン(三宮)
兵庫県神戸市中央区山本通2-3-2/078-241-6952/11.30〜14.30/17〜21.30/火休/10000円
イタリアン。老舗の有名店。昔から神戸の典型的デートコースでもある。店の前にたどり着くと、なんというかディズニーのホーンテッドマンションを思い出してしまうようなまがまがしい造り。それはそれで楽しくなってくる。店内もアンティークで面白いのだが、席に着くとちょっとイヤな予感がしてくる。クロスはビニールだし、テーブルに置かれた位置皿のうえにはこれまた透明な(しかも薄汚れた)ビニールが敷かれている。イスも座り心地が悪くテーブルはギシギシいう。うーん。サービスも入店時ぼんやり立ったままだったし(見えているのにドアも開けてくれない)、テーブルについてからもまるで要領を得ない。
さて料理だが、全体に北イタリア系。メニュー数は非常に多く選ぶのに的が絞りにくい。また書いてあるのに出来ない料理が多々ある。うーん。イヤな予感がどんどん高まる…が、予想に反して(失礼!)、料理はどれもおいしかった。非常にクラシカルな味付けで濃厚なのだが、インパクト強くそれぞれにおいしいのだ。
この店の問題点はサービスとテーブル回り。まずしっかりしたメートルをひとり置いてサービス陣を立て直してほしい。またテーブルクロスと位置皿のビニールをやめて、ワイングラスもちゃんとしたものにしてほしい。それだけでかなりいいレストランに生まれ変わると思う。あ、照明ももう少し暗めに。最後になったが、ワインリストは立派ですぐれている。値段的にもリーズナブル。料理とワインがいいのに惜しい。99年11月。
ゴーニ(元町)
兵庫県神戸市中央区北長狭通3-6-6/078-332-6718/17〜21/月休/6000円
イタリアン。神戸の老舗イタリアン。ふるーい雰囲気となによりその味が好きで若い頃はよく通った。とてもおいしかった。バジリコスパゲッティなんかとってもよかった。チキンカチャトラもなかなか良かった。でもここ数年どうも味が落ちた。惜しい。あの、狭くて古くて鄙びたインテリアと意外性あるうまい料理の組み合わせをわりと愛していたのになぁ。94年2月。再訪多数。
| その他の欧州料理 |
ローレライ(堂島)
大阪府大阪市北区堂島2-2-2 近鉄堂島ビルB1F/06-6341-0043/17.30〜22/日祝休
ドイツ料理。ドイツ料理屋というよりドイツビール・バーに近い感じ。ドイツビールをゆっくり飲める小さなバーなのだ。いろんな種類のビールを楽しみながら、これまたうまいドイツ料理も楽しめる。細かく切ったジャガイモ、トマトなどをフライしたドイツ風フライドポテトやソーセージの盛り合わせ、キッシュなど、さすがにドイツ人のマスターが作ってくれるだけあって本格的でうまい。99年8月。
この店について朝日新聞に書いた記事はこちら。
ステラマリス(福島)
大阪府大阪市北区大淀中1-1-20ウェスティンホテル内/06-6440-1111(代)/11.30〜14.30/17.30〜21.30/8000円〜
地中海料理。地中海沿岸の料理をブレンドして出してくる。幅を広く持とうとしているせいか逆にポイントがなくなってしまい、味の印象が薄い。ホテル内の無難な食事という感じ。ただし昼の3500円のランチはわりとお得。メインの取り方にも寄るがしっかりしたウズラが楽しめた。デザートもまぁまぁ。ここは昼に利用するのがいいようだ。夜は高め。97年12月。
アウデカース(西天満)
大阪府大阪市北区西天満2-5-2西天満ビルB1F/06-6361-3292/11.30〜14/17.30〜22(土日祝は夜のみ)/水休/2000円〜
オランダ料理。日本では珍しいオランダ家庭料理レストラン。クレープ状になった「オランダ風パンケーキ」やあちらでは大変ポピュラーな「スタンポット」というマッシュポテトとザワークラフトと骨付きソーセージの料理。「生ニシン」「ムール貝のワイン蒸し」「スペアリブ」……なかなかうまい。ドイツ料理をより女性的にした感じと言えばわかるだろうか、とにかく素朴で暖かくて豊かな料理である。オランダビールもいっぱいある。わりとオススメの店。店内の雰囲気もいいし、近くにあったらわりと通ってしまうタイプの店。99年6月。※大阪に移転。移転してからはまだ行っていない。上記感想は「京都市右京区西院西淳和院町2-2」にあったころのもの。
この店について朝日新聞に書いた記事はこちら。
エル・ポニエンテ(北浜)
大阪府大阪市中央区北浜2-1-21 つねなりビル1F/06-6220-6868/11.30〜14/17.30〜23/日休/5000円〜
スペイン料理。ここの小西シェフはフィデウア(パスタのパエジャ)を日本に最初に紹介した人らしい。苦楽園にあった幻の名店「ドス・シバリス」がおいしかった頃のシェフをしていた人でもある。まぁそんな経歴など知らなくても十分うまい。そのフィデウアは米の代わりに極細麺を使い、カリカリになったパスタが口の中でほどける様が実に気持ちいい。なるほど、バルセロナで流行るのもうなずける。他には「レンズ豆のパエジャ」もうまかったなぁ。タパスもスープもメインもそれぞれきちんとツボに来ている味。火の通しが完璧だ。また、サングリアがちゃんとしているのもうれしい。簡易サングリアでお茶をにごす店が多い中、なかなか立派なのである。スペインワインの品揃えも見事。大きな窓から川を挟んで中之島公会堂が見えるロケーションもグッド。土佐堀通りの北浜2丁目の交差点のすぐ近く。99年5月。再訪数回。
この店について朝日新聞に書いた記事はこちら。
ダブリナーズ・アイリッシュパブ(ミナミ)
大阪府大阪市中央区宗右衛門町1-13/06-6212-7036/17〜23/無休/3000円〜
アイルランド・パブ。現地アイルランドそのままの雰囲気を持つパブ。客も外人が多く(外人客ってなんでみんな立ち飲みするんだろう?)、まるでダブリンにいる雰囲気。ダブリンのパブには旅行で行ったことがあるが確かにこういう雰囲気なのだ。樽生のギネスをゆっくりやりつつ(ウィスキーみたいに嘗めながら飲むのがギネスの飲み方)、フィッシュ&チップスやアイルランドシチューなどのつまみを食べ、週末のアイリッシュライブを聴く……日常の雑事から解放される瞬間だ。キャッシュオンデリバリー(オーダーした分をその場で払う)なのもそれっぽい。99年7月。
この店について朝日新聞に書いた記事はこちら。
ドス・シバリス(苦楽園)
兵庫県西宮市樋ノ池町15/8000円〜
スペイン料理。まだ関西にスペイン料理店があまりないころ、カネテツの資本で開店した名店。味も雰囲気もトップレベルな一軒家レストランであった。パエジャをはじめとした一品はどれも繊細できれいな味。ある時食べた野菜のムースなど絶品だったのを覚えている。レストラン横にバル(バー)が併設されていて、そこがまた良かった(90年代中盤だったので、時代的に10年は先行っていたと思う)。夏はオープンテラスでサングリアが飲める。サングリアにおいては確実に関西一レベル。ちゃんと手をかけたサングリアが楽しめる。つまみもなかなか良いし、このバルは抜群だった。ちなみにレストランはわりと高めだったが、こういう店を抱えている苦楽園周辺の奥深さに驚愕したものである。たぶん90年ごろ初訪問。再訪多数。
※1999年1月で閉店。残念すぎ。シェフは中之島の「エル・ポニエンテ」に移った。
エルナ・アドリアーン(東灘)
兵庫県神