◆「小川下(こかげ)」
草鍋:大阪・九条
大阪市西区九条1-16-13/06-6582-2750/17〜21/毎月第3月〜木休
九条駅の西南。うーん、説明しにくいな。九条駅の西南徒歩3分くらい。住所を見て探してください。
以前タニマチだったことがある。タニマチ、つまり大相撲のスポンサー(ちなみに大阪の谷町が語源)。実体は、ある相撲部屋の後援会の一番安い会員だっただけなんだけどね。毎年大阪場所になると喜んで朝稽古を見学しに行ったものだ。でも、なんといっても一番の楽しみはちゃんこ鍋。会員は稽古を見たあと親方と一緒にちゃんこが食べられるのだ。すごいぞー、相撲部屋のちゃんこ鍋。ちゃぶ台にはぐつぐつ煮えた巨大な鍋と各自の前に丼ふたつ。ひとつでちゃんこを食べ、もうひとつでビールを飲む。そう、丼ビール。しかも、ちゃんこ番の力士はふろも入らずボクたちの横にべたっと張り付き、少しでもビールが減ると「ごっつぁんです」と言いながらドボドボついでくれる。タニマチ気分、ここに極まる!
ちゃんこ鍋自体は具も味付けもその日によって違う、ほとんどなんでもありのやみ鍋状態。でっかい鍋で調理するから無差別に放り込んでもなんだかおいしくなるんだよね。でも相撲部屋で力士を給仕に親方と本当のちゃんこ鍋を一度食べちゃうと、店でお金を払って食べるのがばからしくなるのもわかるでしょ? 特徴あるちゃんこ鍋じゃないと、なんだか満足しないカラダになってしまったのだ。
ここ「小川下(こかげ)」のちゃんこは通称「草鍋」と呼ばれている。ニラ、もやし、白菜などの野菜を中心とした個性的なちゃんこ鍋。中国の鍋をヒントに作ったというそれはかつおダシで、あっさりさっぱり滋味あふれるのだ。シャクシャクモガモガ、ひたすら野菜を食べているうちに噴き出てくる汗。うーん、ここのちゃんこ鍋ならタニマチ出身なボクでも大満足なのだ!(一番安い会員だったくせに)。