◆「黒門川ひろ」 うな丼:大阪・日本橋
大阪市中央区日本橋1-22-9/06-6643-5278/土日祝休/11〜19
黒門市場の一本東の道(松屋町筋と反対の方)。そこを歩くとある。(なんというアバウトな説明!)
「まむし」とはヘビのこと、というのが全国共通認識なんだけど、大阪ではちと事情が違う。「まむし」とは「うな丼」のことなのだ。鰻の姿形がヘビに似ている、ということではなくて、どうやら「鰻飯(まんめし)」がなまって「まむし」となったようなのである。まんめし、まんむし、まむし……なるほどね。
ご飯の間にかば焼きをはさんで蒸すから「間蒸し(まむし)」なのだ、という説もあり、ご飯の間に入れてまぶす「まぶしめし」がなまったという説もある。そう、昔ながらの「まむし」はご飯の中にこっそりかば焼きが隠されていて、熱々のご飯にふかふかと蒸されているのである。ご飯の上にかば焼きがのっていない。ふたを開けるとご飯のみ。それを知らずにオーダーするとたいていの人はびっくりするから、東京とかからのお客さんを連れていくと面白いよ(ちょっといじわるだけど)。
ここ「川ひろ」の「まむし」はご飯の間はもちろん、上にもかば焼きがのっている。お得感があってうれしい限り。江戸風と違って関西のかば焼きは蒸さないからちょっと皮が硬めに焼きあがる。だからご飯の上のかば焼きは硬めで歯ごたえよく香ばしくなる。
一方、ご飯の間で蒸されたかば焼きはいい具合にしっとりしていて、鰻の風味がぷ〜んと立ちあがってくる。それがダブルで味わえて3000円。それだけの価値は十分にある逸品だ。そのうえ、サービスでつくキュウリの漬物がまた素晴らしい。キュウリを丸ごと一本使っていて、その上にキュウリが隠れるくらいかつお節がかけられている。これ目当てに訪れたくなるくらいだ。
黒門市場のわきにひっそりとあるカウンターのみのお店。たたずまいのいいおやじさんの鰻話も楽しいぞ。