2000年5月「めるしーひるめし」


ということで、ひるめし特集なのです。
お得だったり、クオリティ的に日本トップクラスだったり、健康によかったり・・・。
昼メシに成功すると一日気分がいいよね。そんな感じを味わっていただきたいと思います。



「和洋割烹しまおか」  和食:大阪・北新地

大阪市北区曽根崎新地1-5-17 IMサウザントビル2F/06-6344-8988/11.30〜14/17.30〜21.30/日休
北新地の国道2号沿い。大阪駅前第2ビルの向かいくらい。1階がラーメン店。

ランチゃーん

 お恥ずかしいことに、朝メシが終わった瞬間に昼メシのことを考えて始めてるボクである。今日はなにを食べようかなぁ…。ほかに考えることないんかい!と自分でも情けなくなるのだが、午前中仕事をしていてもそのことがアタマを離れない。悩みまくり混乱したあげく、結局社員食堂でうどんをすすっている自分に気がついたりする。あぁ社員食堂だけは避けたかったのに!

 そう、昼メシはボクの会社生活におけるメーンイベントであり、最大の楽しみなのである。だからこそなかなか決まらない。和洋中、エスニック、うどんやカレーやとんかつや焼き魚定食……食べたいものが多すぎるのだ。ああ。

 さて今回はそんなボクが行く昼メシの中でもトップクラスのクオリティーとコストパフォーマンスを誇る店をご紹介しよう。大阪の北新地にある「しまおか」はカウンターとテーブル1席しかないこぢんまりした和洋割烹。フォアグラを使ったりイタリアン風の味つけをしたり、和風がベースながらもシェフの創意工夫がいろいろなところにいかされている店。夜もとてもいいのだが、なにより昼の1300円コースがすばらしい(込むので要予約)。

 ボリュームたっぷりのメーン料理に小鉢3点付き。それにみそ汁かスープがついて、しかもご飯は炊き込みご飯、おかわり自由、なのである。

 悩む前に予約して、さっと行ってドドンと食べる。あーこれぞ昼メシの極楽だ。午後の仕事もバッチリなのである!(たぶん、ね)



「草喰なかひがし」  割烹:京都・銀閣寺道

京都府左京区浄土寺石橋町32-3/075-752-3500/12〜14/18〜21/月休
銀閣寺への参道の脇。

今週のキーワードどっせ…

 たまに奥様方からお叱(しか)りを受けることがある。「さとなおよ、おまえがおいしそうに書く店は目の毒だ。アタシら夜に外食などめったに出来ないのだぞ!」…おっしゃるとおりでございます。ですけどね、サラリーマンだってめったにおいしい昼メシ食べられないのだぞ。マダムたちみたいに2時間もレストランで粘ったり出来ないのだ。社員食堂でドカッとかきこんでスパッとデスクに戻る日々。まぁある程度お互い様だと思ってくれないでしょうか(思ってくれないだろうなぁ)。

 とはいえ、確かに夜は外出できない人も多いよね。そういう方にとって、昼メシに対する思いはまた違うのであろう。今回はそんな方々のために「日本最高峰の昼メシ」をご紹介したいと思う。コースは4000円からだが、食後には必ず「安い!」と思うはず。これだけ質が高い料理をお昼に食べられることの幸せをだれかと共有したくなる、そんな名店なのである。

 京都の銀閣寺道にある「草喰(そうじき)なかひがし」は基本的には摘み草料理を売りにする割烹であるが、決してベジタリアンの店ではない。川魚や鴨などもとにかくうまい。こんなプリプリのイワナ食べたことない、こんな滋味溢れる鴨食べたことない、という驚きの連続。

 そして、なんといっても特筆すべきは「ご飯」。食べる頃合(ころあ)いを見計らって、おくどさんで炊いたその炊きたては、目からウロコがポロポロ落ちる。そこについてくるめざしもすごい。思わず黙ってしまうようなめざしをはじめて食べたよ、ボクは。

 食べ終わって外に出る。じわーと満足感がこみ上げてくる。カラダ全体が静かに喜び、日本人で良かったなーとしみじみ感じる。こんな店、ちょっとないですよ、奥様!



「オーガニックレストラン グレイス」  洋食系:大阪・玉造

大阪市中央区玉造2-26-47/06-6765-3060/11.30〜14/17.30〜21/日祝休
JR環状線玉造駅から15分くらい歩くだろうか。地下鉄鶴見緑地線玉造駅からならもうちょい近い。長堀通を西へ行って「空堀町」の交差点を右折。ちょっと行った右側。緑の濃いあたり。

王がニックリ

 5月はまったく季節がいいねぇ。暑すぎず涼しすぎず、蚊もまだいないし汗も出ない。これが6月になっちゃうともういけない。暑いし蒸すし、蚊もブンブンとうるさい。じとーっとシャツが肌に張り付くあの不快感もたまらない。うーん、世の中ずっと5月だったらいいのに。

 ぼやいていても仕方ない。とりあえず短い5月を目いっぱい楽しみたい。そんなときボクはアウトドア的ランチを狙う。庭やテラスがあるレストランで涼風に吹かれながらゆっくりランチを楽しむのだ。夜でじゃなくて昼。5月は昼に限るのだ。5月の外ランチは1年で一番気持ちのいい外ランチなのである。

 今回ご紹介する「グレイス」は大阪は玉造のクリスチャンセンターの中にあるオーガニックレストラン。オーガニック、つまり有機ですね。農薬や化学肥料の力を借りていない自然の素材だけを使った料理の数々。1500円のランチコースは、スープ、サラダ、魚料理、肉料理、ご飯(おかわり自由)、デザート、コーヒー、と超盛りだくさんな上にそれぞれ味がとても良い。質量ともに満足感が一歩も二歩も違うのである。

 が、なによりここのランチがうれしいのはそのロケーションだ。庭にテーブルが並べてあって、そこでゆっくり楽しめるのである。緑豊かな庭で木漏れ日を浴びながらゆっくり食す5月の快感。たまらんなぁ。5月の昼は何度ここでランチしたことだろう。時は今、外でランチな皐月(さつき)かな…。あー、でももう5月も終わりですねぇ。暑い6月になってしまう。5月最終週にこの店を紹介するボクは実に意地悪なのだ。でも仕方がないのよ。このコラムに書いちゃうと店が込むんだもの。せっかく玉造まで行って込んでて店に入れないのはイヤだもんね。

 日々暑くなる今日この頃。この店での涼しい外ランチはお早めに!





文章:さとなお(satonao@satonao.com) イラスト:中村三奈(minasann@syd.odn.ne.jp)


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