◆「アウデカース」 オランダ料理:京都・西院
京都市右京区西院西淳和院町2-2/075-316-2438/水休/11.30〜14/17.30〜22(日曜は夜のみ)
四条通と西大路通の角の北西ブロック。西大路通をひとつ北上して一つ目の角(だったと思う)を左。
オランダには恩義がある。日本人は歴史的にオランダに世話になっているのだ。そうではないか? 学生時代の日本史の教科書を納戸から持ってきて読むまでもなく、オランダ人にはいろいろ教えてもらってきたのである。まぁあちらにも下心があったのかもしれないが、こんな極東の小さい島にいろいろと文化を伝えてくれたことは確かである。特に徳川吉宗時代以降の「蘭学」の興隆はすごいものがあった。「蘭学事始」「解体新書」「ハルマ和解(わげ)」……懐かしいでしょ? 思い出すでしょ? そう、全部オランダ語なのだ。いまの英語勉強熱と同じような情熱をあのころはオランダ語に注いでいたのである。外国文化といえばオランダ文化のことだったのだ。
だのに、だのに!オランダ料理の店ってほとんど見かけない。あれだけ影響を受けながら、オランダの料理は日本に伝承されていないのである。うーん、ひょっとしてオランダ料理っていう分野自体がないのだろうか?
と思っていたら、京都でオランダ家庭料理の小さなレストランを見つけた。それがここ「アウデカース」である。クレープ状になった「オランダ風パンケーキ」や、あちらでは大変ポピュラーな「スタンポット」というマッシュポテトの料理。「生ニシン」「ムール貝のワイン蒸し」「スペアリブ」……夢中で食べてしまった。めちゃうまいのだ。ドイツ料理をより女性的にした感じと言えばわかるだろうか、とにかく素朴で温かくて豊かな料理である。オランダビールもいっぱいある。
ぜひ一度、オランダを知りに訪れて欲しい。なにしろ日本人は昔からオランダに恩義があるのだ。もっとオランダを知ってもいいのではないか?