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今日、その年を生きている。明日、その年は過去になる

2011年12月31日(土) 15:37:28

短かったようでやっぱり長かった2011年がようやく終わる。

いろんなご家庭で、いろいろな想いで大晦日をお迎えになっていると思う。去年の今日には想像もしなかった場所と状況で今日をお迎えになっている方も多いかもしれない。

今年はどんな年だったのだろう。

何度か文章にまとめようと試みたのだけど、いざ詳細に振り返りだすと呆然としてしまって筆がまるで進まない。

そのくらい、いろいろあった年だった。

将来、必ず「あの年はなんだかすごかったね」と思い出す年。
歴史の教科書に載るようなことがいくつも起こった年。
今日、その年を生きている。明日、その年は過去になる。そんな、いま。

個人的には、やはり「東日本大震災」、そして「会社退職&独立」がものすごく大きな出来事だった。

25年勤めた会社を辞めて独立する、っていう個人の人生としては最大に近いイベントすら2番目に来てしまうくらい東日本大震災が自分の中で大きかったな。これは生き方とか在り方に近い変化をボクに与えた。

というか「独立したらああしようこうしよう」と考えていたことが全部ふっとび、一気に被災地支援活動へ。

これは「当事者意識をもちやすいソーシャルメディア」にどっぷり浸かっていたボクには必然的な流れだったんだけど、独立したらやろうと思っていたプロジェクトや、震災前から受けていた数々の講演や相談もそこに加わり、そのうえ独立後の「仕事を断れない状況」もそこに重なって、初夏くらいから破綻&パニックを招いてしまった。

その後、過労と精神的疲れと人間関係などで疲弊して、なんと16年ほぼ毎日更新してきたこのブログの更新が滞るほど痛んでしまったのがこの秋と冬。

でも、おかげで貴重な経験値もたくさん得た。わかったことがたくさんある。大晦日のいま振り返ると、自責と後悔と猛省は多いものの、「それなりにやったじゃないか」とポンッと肩を叩いてやりたい感じはある。お疲れさん、おれ。

それにしても本当にたくさんなことがあった。
時事と自分の生活をまぜこぜに1年のタイムラインにしてみると・・・

チュニジアでジャスミン革命


【個】内田樹最終講義(神戸女学院大学)
【個】SIPSリリース(電通サトナオオープンラボより)

エジプトでフェイスブック革命
ニュージーランドのクライストチャーチ大地震

【個】ワークショップ・コレクション「こども選挙」開催
【個】八戸レビュウ参加(文章講座とトークショー)

東日本大震災・大津波・福島第一原発事故

【個】助けあいジャパン旗揚げ
【個】Pray for Japanプロジェクト
【個】電通を退社・独立
【個】学習院で「プレゼンテーション」の講義開始

キューバのカストロ前議長引退
プレステ個人情報流出(過去最悪)
英ウィリアム王子結婚(ケイト・ミドルトンと)
ウサマ・ビンラディン容疑者殺害
FIFA女子ワールドカップにてなでしこジャパン初優勝

【個】上野千鶴子最終講義(東京大学)

アフガニスタンの在留米軍撤収開始

【個】仮設住宅アート(くらしのある家プロジェクト)発足
【個】ラジオパーソナリティに初トライ(ラジオNIKKEI)
【個】ABTアプリ発売

ノルウェー連続テロ事件
中国高速鉄道衝突脱線事故
地上デジタルテレビ放送へ全面移行(被災三県を除く)
リビア・カダフィ政権、事実上崩壊

【個】愛犬ガン手術(すぐ再発再手術)

野田内閣発足
タイ大水害
ウォール街を占拠せよ活動広がる
スティーブ・ジョブズ死去

【個】「明日のコミュニケーション」苦労の末に脱稿・発売
【個】MOJO 原発担当大臣連携「民間」プロジェクト発足
【個】初のシリーズ講演さとなおゼミ終了(全6回)

トルコ東部大地震
世界人口が70億人に達する
イタリア・ベルルスコーニ首相辞任

【個】福島で除染モデル事業取材
【個】ストックホルムで「琉球料理を欧州に紹介する会」裏方
【個】モスクワで新装ボリショイ劇場取材

北朝鮮・金正日総書記死去


今年は講演も多かった。だいたい100本弱。
日本マーケティング協会とかWorld Shiftとか国際女性会議とか築地本願寺で坊さん相手に4時間とか博報堂で講演とか森本千絵さん&菅付雅信さんと講演とかディナーショウ形式の講演とかグーグルの大きなイベントの基調講演とか斉藤くんと共同開催とか、台湾とか新潟とか博多とか大阪とか仙台とか岡山とか山梨とか高松とか札幌とか、とかとか。

今年はライブは少なかった。
イーグルス、ゆず、ユニコーン(2回)、CHAKA、矢野顕子くらいか。バレエも少なめ。モスクワでのボリショイや日本でのABT、ルジマトフ、エトワールなど。祭りはYOSAKOIソーラン祭り、八戸三社祭、東北六魂祭をぎりぎり体験出来てはいる。

被災地には結局何日行ったかなぁ。
3月17日に最初に入り、その後仙台やらボラツアーやら除染モデル事業取材やら、でも全部でのべ1ヶ月弱だろうか。

そんな1年だった。

やっぱりうまくまとめられない。
どちらかというと、1/1から12/31までの1年ではなく、3/11から3/10までの1年という印象なのかもしれない。まだ「途中」感がある。うまく締まらない。そんな感覚。

具体的に振り返ると、つらい思い出の方が多いけど、確実に何かが始まろうとしている「つらさ」かな。ものすごい転換期に自分がいることだけはわかる。

とはいえ、ほんと、今年もみなさまお世話になりました。来年もよろしくお願いします。みなさまの来年が、みなさまにとってよりよい1年になりますように。

※下のはグーグルがまとめた2011年。We made it.

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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