頼むからボクの人生からいなくなるのはやめて

2011年8月19日(金) 7:48:54

おととい、わが愛犬のトイくん(来月の9.11で9歳)を抱いたら、脇腹に大きなしこりがあった。10円玉くらいの大きさで円錐形。ちょうどベーゴマを裏返した感じ。でかい。でも前日には確実になかった。だって毎日抱くときに必ず触る部分だもの。

1ヶ月くらい前に、近い場所にこれよりずっと小さなしこりがあったことを思い出した。
でも、そのしこりは数日で消えたので、気にせずにいた。

うーん、今度のはわりと大きいなぁ。
でも、急にどっから現れたんだろう?

検索して調べると、肥満細胞腫っつうのがどうも怪しい。
肥満かよ。肥満じゃないよ! って「肥満」という部分に引っかかっている場合ではない。問題は「腫」。腫? 腫か。腫なのか。よく読むとどうやら悪性らしい。やべぇ。ガンかも。

犬は「痛ぇ」とか「だりぃ」とか「調子わりぃ」とか口に出して言えない。
だからこういうことが予兆なく急に来る。

彼はうちに来てから風邪も下痢も一度もないくらいな健康体。
だから気づきが遅れたのかもしれないけどそれにしても急だ、いや1ヶ月前の小さなしこりをそのままにしたボクが悪いのか、だけど前のはおできみたいな感じだったしわからないよなうーんでもあのときもっと気にしていればなあおれはなにをやっていたんだよほんとうにガンだったらどうしようそんなのしんじられないわーんどうしよう……軽くパニックになった。

そこそこ取り乱しつつ、翌朝、つまり昨日の朝いちに動物病院に行ってきた。
朝いちって言っても9時。すでに35℃近い。酷暑。一見超元気な彼だが、確実に弱るよなぁ。

患部に針さして細胞を検査。脂肪の塊とか肥満細胞腫ではない、と言われた。ホッ。でも「それらではないけど、腫瘍ではある」ということらしい。「悪性ですか?」「病理検査をしないと正確には言えませんが、腫瘍です」「ガンですか?」「まぁ悪性腫瘍の可能性は高いです」「どどどどうやって治しますか?」「まだ小さいので、すぐ切除しましょう」「こ、こんな大きくても小さいの?」「はい、もっともっと大きいしこりになることがありますよ」「そ、そうすか」

切除手術は予約がいるらしいので、来週の月曜に予約した。
まぁ動物医療もかなり進歩していて、治る確率も高いらしいけど、それでも胸の奥がちりちりする。頼むからボクの人生からいなくなるのはやめて。いや、いつかはいなくなるのは知っていたけど、あと5年くらいは一緒にいて。急にいなくなるのはやめて。

なんだか落ち着かない週末が始まる。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事