モスクワ2日目 〜モスクワに来た理由とトレチャコフ美術館

2011年11月23日(水) 19:44:04

実はもう東京に帰ってきているw
モスクワには結局5日間いたのだが、その2日目を書こうと思ったころに東京でいろいろあり、その対処をしているうちにちょっと日記的なものを書く気力を失ってしまっていた。

でも、なかなかモスクワまで行く機会もないし、いろいろ希有な体験もしたので、やっぱり旅の様子は記録に残しておきたい。数日前を思い出しつつなので、少し臨場感は出ないけど、毎日書いて行ってみようと思う。

ということで、まずは「何故モスクワに行ったのか」から。
まだそこをちゃんと説明してなかったし。

理由は3つ。

・親友の岩田守弘くん(愛称はモリ。ロシアでもみんなにそう呼ばれて親しまれている。前日も追記したけど、タイミングよく彼の記事が毎日新聞に出ていたのでリンクします)が、今シーズンでボリショイ・バレエ団を引退する。だから、それまでにどうしてもモスクワに来て彼のボリショイでのダンスが見たかった。

・で、ちょうど近く(ストックホルム)まで来る用事があったので、立ち寄ろうと計画した。めったにこっち方面来ないしね。そしたらちょうど新装ボリショイ劇場のバレエこけら落とし公演初日にぶち当たった。こんなラッキーめったにない!

・それを知ったジャパンアーツ(来日公演プロデュース会社)の寺沢さんが「だったら新装ボリショイ劇場の取材をして原稿書いてください!」となって、半分仕事になってしまったw モスクワまで来て仕事するのはイヤだったけど、取材となると初日のプラチナ・チケットがとれる! それはありがたい!

という感じ。

でも、まずモリがこの滞在中には踊らないことが判明した。
なぜなら、ボクが滞在中にやる新装ボリショイ劇場バレエこけら落とし公演は「眠りの森の美女」なのである。この演目の中に彼が踊る役はない。

というか、ボリショイ・バレエ団は200人のダンサーがいる。ソリストだけで男女約30人ずついる(モリは第一ソリスト)。つまり、そんなにタイミングよくモリに仕事が回ってくるわけではないんですね。

だから、一つ目の来モスクワ理由は結果的になくなってしまった。
でも、モリには会える!
ロシアという超アウェイでがんばっている尊敬すべき親友モリに会える。これに勝るリフレッシュはない。


ということで、モスクワに来たわけです。

ストックホルムと比べてもだいぶ寒い。氷点下。
でも11月には珍しく快晴。「いや〜すごいなぁ。さすがな晴れ男だなぁ。昨日もこの快晴を見て、そういえば佐藤さんが来るんだった!と思い出したんですよ」とモリが笑う。うれしいなぁ。

今日は、モリがボリショイ・バレエに入団する前に所属していたロシア・バレエ団に18日に客演するらしいので、そのリハーサル見学にまずは行くことに。

ロシアには歴史あるバレエ団がたくさんある。
いかに市民の生活とバレエが密着しているかの証であるし、日本と違って劇場がバレエ団を所有して、じっくりバレエ団を育てている。芸術に対する考え方が根本的に違うのだ。

その中でも有名なもののひとつが国立ロシア・バレエ団。
その30周年記念コンサートに彼が客演するのである。踊るのは「ワルプルギスの夜」。

地下鉄を乗り継いでロシア・バレエ団の本拠地へ。
8年前に来たときも感心したが、ほんと、ロシアの地下鉄ホームは美しい。美術館のようである。その一部を左に写真で共有しときますね。

で、リハーサル。
残念ながら本番である明後日はボリショイ初日にぶつかるので見られない。だからリハーサルを真剣に見た。

写真はモリが飛んでいるところ。
モリの跳躍は滞空時間が長くて、しかも超安定していて本当に素晴らしい。

リハーサル終了後、モリの用事につきあい、昼ご飯をビールとともに食べ、その後モリが「世界で一番好きな美術館」と断言する「トレチャコフ美術館」へ。

トレチャコフ美術館。
そんなに日本では知られてないと思うけど。

でも、芸術の根本を理解しているモリがそう言うのだから素晴らしいのだろうなとは予想していたけど、これほど素晴らしいとは思わなかった。

いや、本当に素晴らしい!
本当に本当に素晴らしい!

ロシアでは、エルミタージュ美術館やプーシキン美術館、エカテリーナ宮殿なんかに行ったことがあるが、好みから言うとトレチャコフ美術館が一番好きかも(まぁエルミタージュやエカテリーナの琥珀の間とかも本当にすごいんだけど)。

日本では知られてないロシアの有名画家たちの絵がゴマンと揃っている美術館なのだが、なんでこんなに世界で知られていないのだろう、と不思議になるレベル。

見惚れた絵はいくつもあったが、覚えておきたい画家名として、シーシキン、レヴィタン、クラムスコイ、スリコフ、セローフ、レーピン、アントコリスキー。書いてて覚えられる気がしないのだけど(笑)

滞在中にまた来たいなぁ、と思わせる美術館(結局その時間はなかったのだけど)。
なんか、新鮮なんだよね。知らない画家ばかりで、しかも全部がすごい。

ここでモリとは別れ、ホテルへ。
夜ご飯はモスクワに遅れて着いたジャパンアーツの寺沢さんとホテルで軽く済ませ、早めの就寝。

明日はボリショイ劇場を隅々まで見学する!

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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