ジャカルタ出張。そして映画「スティーブ・ジョブズ」

2014年1月13日(月) 9:09:05

「ジャカルタって・・・どこだっけ?」
「いや、インドネシアに決まってんじゃん!」

とか、娘に上から目線で教えたボクであるが、ボクも実は怪しかった。東南アジアらへんにある、とは知っていたし、考えれば「インドネシアの首都じゃん」とわかるのだが、とっさには出てきにくい。日本人の日常でジャカルタのニュースが流れてくることもあまりない。その程度の認識の都市である(ボクには)。

そんなジャカルタに、唐突だけど、いま、いる。

非常勤理事を務めている国際交流基金(Japan Foundation)の出張である。日曜に成田を発ってジャカルタ2泊、ハノイ1泊という弾丸出張。インドネシア初上陸だ。ヒコーキで8時間もかかるのね。そういえばバリ島にも行ったことなかったな。

着いてすぐの感想は「暑っ! 湿っ!」というものw
寒い寒い日本から来たのでカラダが驚いている。雨期のせいかとにかく湿度がすごい。いまや世界トップクラスと言われるらしい「渋滞」には、幸いにも日曜だったせいかはまらなかったけど、この湿度にはびっくりした。

着いたのが夕方だったので、ホテルに荷物を置いて、早速インドネシア料理へ。
ナシゴレンやミーゴレンくらいしか知らないので、ジャカルタ日本文化センター所長の小川さんと奥さまの智子さんにいろいろ教えてもらいながら食べた。スパイスをきかせた料理が多く、おいしい。

ただ、豚肉はないし、酒を飲んでいる人もほとんどいない。
インドネシアは世界最大のイスラム教人口国なので、ムスリム(イスラム教徒)が多く、つまり豚は御法度だし、酒を飲む習慣もないので、レストランでもそういうところが多いのだ。

なので、たとえばディンタイフォン(鼎泰豐)があったりするが、小籠包が豚肉でなく鶏肉なのである。
おもろいからディナー帰りにハシゴして食べてみたけど、不思議なあっさり味で、小籠包の濃厚な魅力はほとんどなかったなぁ。。。

今晩は屋台に連れて行ってくれるというので、楽しみだ。


00-top.jpgそういえば、来るヒコーキで映画「スティーブ・ジョブズ」を観た。
遅ればせながらの初見である。

で、妙にはまって、なんと2回連続で観てしまった。

というか、この映画、賛否両論分かれてるのは知っていたが、その理由が観たらよくわかった。
これ、ジョブズの人生やアップル社の歴史に精通している人しかおもしろくない!

逆に言うと、精通している人(たとえばボク)には「最高の映画」であった。
頭で知っているいろんな場面が、具体的な映像となって自分の前に現れる。うわーうわーの連続だった。でもジョブズやアップルに興味がない人が観たら、話の筋は飛びすぎるし、エピソードもマニアックすぎるし、登場人物も無名な人ばかりだし、わけわからないだろう。

これは、ジョブズ(もしくはアップル)のマニアが作った、マニアのための映画なのだ。
だからマニアのボクは涙涙涙。最高だった。。。なんだかヒリヒリするほどジョブズの気持ちに同調できたし、はまった。おもろかった。

映画の中でジョブズの独白がある。
映像をいちいち止めて書き出してみた。

子どもの頃
世界は変えられないと教えられてきた

自分の立場をわきまえて
身分相応に生きなさいと

窮屈な世界だが
考え方を変えれば
可能性は広がっていく

他人が作った世界で
無能な他人に支配され
生きていくのが世の常だ

でも何かを変えれば影響が出る
他人が使う何かを創ることはできる

生きる上で間違った考えを捨てて
人生を謳歌しよう
変革し改良し自分で何かを創り出せ

それが出来れば世界は大きく変わる


最近。

「自分の立場をわきまえて、身分相応に生きなさい」とか考える傾向にちょっとあったかもしれない。特に独立して個人で動くようになって、世の中の仕組みや人の気持ちがサラリーマンのころの数倍わかるようになって、いい意味でも悪い意味でも「謙虚」になっていた。

それでいいんだっけ?
ジャカルタに向かうヒコーキの中で、思いもよらずそれを突きつけられた気がする。だから2回も観てしまった。

生きる上で間違った考えを捨てて
人生を謳歌しよう
変革し改良し自分で何かを創り出せ

・・・いま、このタイミングで、この映画を観られたことは、きっと何か意味があるな。

あ、そろそろ時間だ。
ジャカルタ2日目(実質初日)、行ってきます。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。

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