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さとなおの行った店リスト 日本各地
〜九州エリア(130店)
このコーナーは、ボクが実際に行ったレストランを記録したものです。
個人サイトの個人的食べ歩き記録です。ガイドでも評価でもありません。
ですので、読者の読みやすさなどを考えず、ざっと一覧してあります。コメントも短く散漫なものです。ご了承ください。
このページには九州の店を載せています。
古い訪問年月日のものも多くなっています。地方の店は再訪機会も少なく、その後良くなったか悪くなったかも確かめようがありません。定休日や営業時間などについても変わっている可能性があります(閉店した店もあります)。電話や店のサイトでお確かめください。
この個人的食べ歩き記録を利用して、あなたが行った店の感想とボクの感想とを比較することができます。そうして趣味嗜好がボクと合うか合わないかを調べ、趣味嗜好が近かった方は「さとなおの好きな店リスト」をご利用ください。店の選択がより便利になっています(「このコーナーの使い方」参照)。
なお、自分の好き嫌いを相対化するために、店をラブ度で表しています。ボク個人の「お気に入り度」の目安として参考にしてください(味の評価でも店の優劣でもありません)。
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| 福岡県 |
吉冨寿し(博多)
福岡県福岡市中央区舞鶴3-6-23/092-741-3490
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
たつみ寿司(博多)
福岡県福岡市中央区長浜2-4-134/092-715-8139/11〜21.30/日休
鮨。玄界灘の魚をさまざまに工夫して握る創作寿司。長浜市場が近いこともあって基本的に鮮度重視の市場鮨なのだが、数品に一品、おっと驚くような創作握りが出てくる。昼に行ったのだが、昼から宴会客が3組も入っていてバタバタしていたことを差し引いても、ちょっと握りは乱暴な感じだったし、タネによっては分業制で切る人と握る人が分かれていたり(ボクはこれが嫌いなのです)、煮きりの味付けがかなり濃かったり(まぁ博多は全体に味が濃いのだが)、いろいろちょっと残念だったかも。カウンター内にずらりと若い職人が並ぶので、握りの腕のいい職人の前に座れるかどうかは賭けである。空いている時間に店長の前に座ったらまた違ったのかもしれない。その日に限ったことかもしれないが、宴会客、そしてカウンター客の喫煙率が高いのにも参った。店のせいではないけど、これでは鮨は味わえない。それほど煙かった。ちょっと残念な出会い。あ、〆に食べた名物の「南関いなり」はおいしかった。08年2月。
河庄本店(博多)
福岡県福岡市中央区西中洲5-13/092-761-0269/11.30〜23/日休/8000円
鮨。昭和22年開業の老舗有名店。立派な門構え。1階の長いカウンターでは握り鮨、2階の座敷は鮨割烹だそうだ。もちろん1階で食べたが、もともと割烹だったらしいこともあってか、つまみはなかなかおいしい。玄海灘や有明の新鮮なタネを揃えている。握りは小振りでスマート。甘めの酢飯とよく合っている。鮮度重視ではあるがバランスも考えられている感じ。冬に食べたフグ白子巻きや蛎の軍艦が印象に残っている。いい仕入れのいい魚をゆっくり楽しむにはいい空間だと言えると思う。接待や同伴が多く喫煙率も高いのが難。94年12月。
みやけうどん(博多)
福岡県福岡市博多区上呉服町10-24/092-291-3453/11〜18.30/日祝休
博多うどん。古く趣ある店内は昭和初期のまま時間が止まっている。おじいさんとおばあさんがふたりでやっており、地元の老人客がひとりふたり。もう映画のセットみたいな雰囲気だ。老人がよく似合う。うどんは300円。ごぼ天などのトッピングが80円。傾いたテーブルで汁いっぱいのうどんを食べる。コシが全くないぶよぶよの極太麺(なんでも博多で一番太いとか。たしかに直系が2cmくらいある)。塩気が多少きついが上品で透明なだし。いわゆる博多うどんの典型かと思う。そういえば「饂飩蕎麦発祥之地」の石碑がある承天寺はすぐそばだ。うどん単体で考えると決して満足度の高いものではないが、その歴史や背景を思いながら食べると格別。08年2月。
かろのうろん(博多)
福岡県福岡市博多区上川端町2-1/092-291-6465/11〜19/火休
博多うどん。博多の人は「うどんの発祥は博多」と頑なに信じているが、その中でも一番有名な店。古い博多弁だと「ど」が「ろ」になるようで、要するに店名は「かどのうどん」ですね。道の角っこにある小さな店だ。博多うどんはコシがない柔らかいのが特徴だが、この店のは細麺で比較的コシがある。その辺少し「これが本当に博多うどんなのかなぁ」と思わされるが(上記「みやけうどん」のぶよぶよな太麺とはずいぶん違うから)、「みやけ」の方が昔ながらの博多うどんなのかも、と思いつつ、こっちの方がうまいなぁ。コシがあると言ってもほんの少しの押し返しがある程度でとても女性的だ。「みやけうどん」同様、汁が目一杯盛られて出てくるが、ちょっと甘めでおいしい。全体のバランスもよく、とてもおいしい博多うどん。08年2月。
多め勢(博多)
福岡市早良区室見1-5-9/092-846-3001/11.30〜21.30/水休
そば。うどん。「ためせい」。博多の手打蕎麦の草分けとして多数の弟子が独立して活躍していることでも有名らしい。おろしそばもまぁ良かったが、こちらのオリジナルだという「能古うどん」が意外な美味。ちょっと稲庭うどんを思わせるコシでおいしい。以前は「天神3-15-1」にあり、狭いながらもうまそうな雰囲気が漂う店だったが今では普通っぽい店になったとか(移転後は行っていない)。94年12月。
よし田(博多)
福岡県福岡市中央区天神1-14-10/092-721-0171/11.30〜14/17〜22.30/日祝休
割烹。オフィス街にある店で、昼定食の「よし田名物 鯛茶漬け」(1050円)が有名とのこと。ランチに行ってみた。ご飯はお櫃できて、1杯目はタレがついた鯛の刺身で、2杯目はそれをご飯に載せてお茶をかけていただく段取り。まぁ普通においしい。以前は珍しかったのだろうが、最近この手の鯛茶漬けはいろんな店で食べられるようになってしまったので名物とは感じにくい。それよりも1階のテーブル席も2階の座敷も詰め詰めで入れられてどんどん回転させられるので全く落ち着かないのが残念。客をどんどん回転させようとする店員に押しまくられてベルトコンベアーのように食べて出た印象。夜は多少は落ち着くのだろうけど、こういう態度をあからさまに見せられるとちょっと来る気が起こらないかも。夜の懐石料理が4200円から。08年2月。
ゑびす堂(博多)
福岡県福岡市博多区綱場町5-18/092-282-4825/12〜13.30/17〜21/日祝休
割烹。福岡の旬のおいしいものを手をかけて(そして手をかけすぎずに)おいしく食べさせてくれる名店。店は奥に細長い作りになっており、外の喧噪も伝わってこない。BGMもない静かで凛とした空間で、ちょっと別世界的だ。カウンターとテーブルふたつのみ。でもカウンターに座ってご主人の手元を見ながらいただくのがベストだろう。
料理は10000円からいくつかのお任せコースがあるようだ。少量で多く出るタイプで、先付として数品、軽くさりげない料理が出た後、「5種類の小さなお猪口」が出る。これがコースの前半としては印象深い。白子とか煮アワビとか和牛のタタキとか、高級食材をちょこっとずついただく仕組み。そしてしんじょうのお椀やふぐの向付が出て、丸鍋(すっぽん)に移った。カウンター上に七輪を載せて食べさせてくれるのだが、空気の対流の関係か灰が店内に舞ってしまったのがちょっと残念。まぁ雪と見立てて楽しんでも良かったが、多少気になったかな。炊き込みご飯もデザートもおいしかった(というか、この辺ではわりと酔っていて何を食べたか覚えていない)。そう、日本酒の品揃えもよく、次から次へと飲んですっかり酔っぱらってしまった。次に行くときはもうちょっとお酒を控えめにして、もっと味わいたい。
寡黙なご主人は食材の話になると急によくしゃべるようになる。こういう店は行きつけになると楽しいだろうな。値段は(福岡にしてはかなり)高めだが、また来てみたい店である。08年10月。
浄水ろくしき(博多)
福岡県福岡市中央区薬院4-18-5/092-521-8213
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
赤たん(博多)
福岡県福岡市中央区大名1-13-12/092-738-3253/17.30〜25/不定休
居酒屋。立ち飲み。焼酎中心だがメニューはなく適当に好みを言うと出してくれる。品揃えは約120種とか。つまみは大きな「たこ焼き」が名物。しっかりした味だが、カウンター内で若い店員がタバコを吸いながら作るのがちょっと…。照明は暗く、一枚板のカウンターはなかなかいい雰囲気。砂利が敷いてある床の壁際には金魚(=赤たん)が泳ぐ水路や飛び石が設置されていて面白い。奥に椅子席もあるし、壁際に座る場所もあるが基本的には立ち飲み。若い人で賑わっている。赤提灯が目印。08年10月。
久米(博多)
福岡県福岡市中央区警固1-2-2/092-712-5506/18〜23/日祝休
居酒屋。雰囲気は居酒屋だが、料理は限りなく小料理・割烹に近いレベルの店。博多は全体的に味が濃くてはっきりしている印象があるが、この店は濃すぎず薄すぎずちょうどいいバランスをもっている。玄界灘のすばらしい魚はもちろん、肉や野菜の品揃え・仕入れもよく、メニューを見ていて楽しくなる。親切なお母さんと見ていて気持ちいいくらいよく動くご主人(佇まいが格好いい)に見守られつつ、心からくつろいで食べられるいい店だ。
博多の警固小学校の並びにある古い一軒家。決してお洒落な店ではない。蛍光灯がまぶしいしかなりオヤジ的。でも、ある程度の歳の人にはこういう方が落ち着けるだろう。地元民の常連さんが気持ちよく溜まっている感じ。「小丸ふぐ」「テールの塩焼き」とか、刺身とか野菜ものとか、料理はどれも美味だった。特筆すべきは〆の「中華そば」。これがうまかった! 鶏ガラスープの優しい味。とんこつに少々飽き気味の舌におだやかな主張をしてくれる。半分食べたところで柚子胡椒を少し入れるとまたうまい。この中華そばを食べるためだけにまた行きたい感じ。小サイズもあるので是非。
ひとりで行ったが「料理はだいたい二人前あるので、一人前用にアレンジしますね」と少なめに出してくれた。1階はカウンターとテーブル、2階は座敷があるようだ。近所にあったら通いたいタイプの店。08年2月。
柳町一刻堂(博多)
福岡県福岡市中央区清川2-9-4/092-522-8177/18〜29/火休
居酒屋。人気居酒屋「たらふくまんま」出身のご主人が仕切る店。「たらふくまんま」は東京にも支店があり、何度か行ったことあるので味の方向性はわかっていたが、ここはその方向性のまま料理の完成度がより上がっている印象を受けた。玄界灘の季節の魚の充実度は言うまでもなく、調理がしっかりしているので、どれを食べてもおいしい。あら炙り、ごまサバ、ふぐなどもうまかったが、大鉢の一品やポテトサラダみたいなものまでおいしい。ただ、どの料理もかなり味が濃く、最後の方は少々喉が渇いた。でもこれは福岡全体に言えること。お土地柄なのかも。
ひとりで行ったのだが、「だいたい一人前で二人分の量があるんですが、ひとり用に量を調整してお出しします」と言ってくれたので、ちょっとずついろいろ楽しめた。しかもお勘定もひとり用にしてくれ、大変リーズナブル。ありがたい。ご主人や従業員の感じの良さは特筆もの。ご主人の教育が行き届いている感じである。カウンターとテーブル席、2階に座敷もあるようだ。08年2月。
平(博多)
福岡県福岡市中央区大手門1丁目3-1 シャトル大手門1F/092-716-8660/18〜28/不定休
居酒屋。「たいら」。2008年春現在まだ新しい店。博多に多い「たらふくまんま」系の「くーた」という居酒屋出身の方がやっている店。ぬくもりがありつつちょっとお洒落な店内。カジュアルだけどレベルが高い食事群。全体にとてもバランスがよく、とても流行っているいい居酒屋だ。 br>「たらふくまんま」とメニューや店の造りもよく似ている。掘りごたつ式のカウンターと座敷。カウンターの中では威勢のいい若手たちが働き、見ていて気持ちよい。メニューの豊富さもこの系譜ならでは。玄界灘の美味しい魚を筆頭に地の野菜や肉、ご飯ものなど、メニュー選びは悩ましい。ごまさば、馬刺し、ポテトサラダ、アスパラ塩焼き、地鶏みそシャキシャキサラダ、自家製オイルサーデン、こっぱ汁などを食べたが、全体にちょっと味は濃いめ&甘めではあるものの、居酒屋としての完成度は高い(というか、濃い&甘いは博多全体に言えることだし)。サービス対応は(これも「たらふくまんま」系全体に言えることだが)チャキチャキしていて気持ちいい。器もバラエティに富んでいる。「たらふくまんま」系で行った中では「柳町一刻堂」よりあっさりめかな。どちらもボクにはちょっと濃いが。08年2月。
第三共進丸(博多)
福岡市中央区長浜2丁目5-103/092-721-9734/17〜25/無休
居酒屋。玄界灘の新鮮な魚を安く大量に食べるならオススメ。店先に水槽がありそこで泳ぐ魚も注文できる。生け簀の魚はあまり好きではないが、この店はそういう細かいことを言わずただただ魚を楽しんで食べれば良い感じ。焼酎は一杯なんと100円。それも自己申告制。しかもセルフ。サービスがない分、安い。素晴らしい。つまり学生さんとか安く済ませたい夜とかに実に重宝する店である。94年12月。
魚松(博多)
福岡県福岡市中央区警固2-2-28/092-724-0787/11.30〜15/18〜24/不定休
居酒屋。店の名刺には「さかなやさんがつくる美味しい定食と海鮮丼のお店・酒処」と書いてある。たしかに店頭は魚屋さんになっていて、奥にカウンターや小上がりがある。魚屋さん直営ということで、新鮮で厳選された魚介類を安価で食べられるのは間違いない。だって店で出す魚が悪ければ魚屋商売の評判にも響くからね。そして、料理人もちゃんと雇って一品ものも充実している。威勢のいいかけ声と元気な接客、大振りに切られた刺身、工夫された一品、と、いわゆるいい居酒屋の要素をちゃんと満たした店だった。
昼は定食屋。博多丼や海鮮丼、海鮮竜田揚げ定食などが食べられる。どれも安価でおいしいが、まぁ思ったより普通だったかな。夜に行く機会もあったのだが、夜はお酒と刺身がさすがに楽しい。一品もいろいろ食べたが、やはり刺身に尽きるかも。夜の〆も博多丼で。魚の切り身に明太子、とろろいもなどが混ざった丼。〆にはとてもいい。10年2月。
喜美幸(博多)
福岡県福岡市中央区今泉1-23-4 新天神ビルB1/092-712-3514/
居酒屋。きみこう、と読む。雑居ビルの地下にあり、玄関には檻のような鉄格子が据え付けられていたりして、ちょっと入りにくい雰囲気だが、カジュアルないい店である(鉄格子は夜間の犯罪が多かった頃につけたままになっているそうだ)。カジュアルというか、雑然としていると言った方がいいかもしれないくらいで、かなりお茶の間っぽい雰囲気。でも料理はなかなかのもの。あらかぶの煮付け、小丸(くさふぐ)の唐揚げ、糸島豚バラの蒸し焼きがうまかった。海苔が一杯はいった器を掻き混ぜて食べるゴマサバもよかったが、ボクにはちょっと塩がきつすぎ(まぁ博多はこういう濃い味が多いのだが)。ご主人もお母さんもニコヤカで親切。くつろげるいい店だと思うがオヤジ向きかな。カウンターと小上がりがある。10年2月。
おきよ食堂(博多)
福岡県福岡市中央区長浜3-11-3 市場会館1F/092-711-6303/18〜14/土、祝日前日
食堂。博多の長浜鮮魚市場の隣(というか中)、市場会館の1階にある食堂で、夜18時から翌日の昼14時までの営業。鮮魚市場で働く人たちの日常を支える食堂だ。観光客としてその雰囲気を味わうために朝ご飯に訪れると楽しい。もちろん市場にあるので魚は新鮮。煮付けや焼き魚もそれなりにちゃんとしている。ごま鯖定食や煮付け定食など。本当に普通の食堂なのでサービスなどは期待できないし、それほど安くもないが、観光客には楽しいだろう。鮨カウンターもある。08年2月。
ぬか床の店 千束(博多)
福岡県福岡市中央区高砂2-9-5/092-522-6565/土日祝休
食堂。「ちづか」と読む。200年以上受け継いできたという自家製のぬか床で漬けたぬか漬けを中心に、和定食を食べさせてくれる店。一階はぬか漬け作業場(?)。二階が食堂兼厨房。カウンター8席ほどと小さなテーブル席のみ。厨房が食べるところの二倍以上あり、そこで女性たちが4人くらい働いている。この雰囲気がとてもいい。売りであるぬか漬けはさすがにおいしく、オリジナルな味になっている。魚もご飯もおいしい。ここの昼ご飯「ぬか床炊き定食」はなかなか秀逸。ぬか床炊き(ぬか床でイワシやサバなどを煮付けた福岡の郷土料理)がとてもおいしいし、ご飯も小鉢もなかなかいい。全体にちょっと濃い味系。06年3月。
九一郎(博多)
福岡県福岡市博多区博多駅前4-9-10/092-451-5188/17〜22/第1・3日休/10000円〜
ふぐ。「ふぐは下関だ大阪だと言う輩がいるが、ふぐは博多!」と言い切る友人に教えてもらった店。すべて天然のとらふぐを使用しているとのこと。ここのてっさほど分厚く切ってあるものを他に知らない。まぁ厚ければ贅沢というわけではないが、噛みしめるほどに味が出てくるてっさはやっぱりうれしい。唐揚げもでかい。鍋も良い。そんでもって大阪・東京よりかなり安い。1万円のコースが基本なのだ。これは安い! 博多ならではのお店である。ちょっとポン酢がきつすぎて味が全部そっちに引きずられてしまうので、ポン酢はつけすぎないのがコツ。94年12月。
やま中(博多)
福岡県福岡市南区大橋2-14-7(この住所は二号店)/092-561-3012/18〜23/月休
もつ鍋。味噌味、醤油味、ポン酢で食べるしゃぶしゃぶ風の3タイプから選べるもつ鍋専門店。基本的に味噌味がメインのようでボクも味噌味でいただいた。新鮮なもつの味とコクのある味噌がよく合い、とてもおいしい。ひとりで一人前では少ないので、追加に野菜を頼むといいかもしれない。もつは煮込んだ状態で出てくるのですぐに食べられる。大変人気な店のようでとても混んでおり、1時間半制限で店を出された。地元の人には「もつ鍋は『やま中』が一番」という評価らしいので一度はどうぞ。06年3月。
芝(博多)
福岡県福岡市中央区西中洲4-8/092-761-2194
水炊き。博多名物の水炊きは有名店がいろいろあるが、この店は那珂川に面しており川面に映る中州のネオンを眺めながら食べられるので観光客にもお勧めだ(部屋に寄るので川に面した部屋を予約すること)。古い一軒家の古い座敷。仲居さんも古め(笑)。でも雰囲気はとてもいい。わりとあっさりめの水炊き。野菜はキャベツ。すごくおいしいというよりも安心できる感じ。地鶏は固くなるので鍋には使わないらしい。唐揚げや天ぷらもあり、雑炊もなかなか。値段もそんなに高くない。仲居さんが全部やってくれるので初心者でも安心。08年2月。
水月(博多)
福岡市中央区平尾3-16-14/092-531-0031/17〜22/月休
水炊き。すいげつ。「元祖博多水たき発祥の店」と看板にある1905年創業の老舗。白菜ではなくキャベツを入れるのもこの店から始まったそうである。最初にスープだけ塩を入れて飲ませてくれるところから始まって、3段階にわけてスープを味わわせてくれる。透明なスープはあっさりめで滋味深くなかなかおいしい。でも普通といえば普通。上品な味。白濁系スープを期待する観光客には物足りないかもしれない。店舗はビルできれい。06年3月。
水晶鍋(博多)
福岡県福岡市博多区中洲2-3-15/092-281-0508/日祝休
水炊き。一軒家の料亭で、水炊きでは高い部類に入るが(それでも1万円はしなかったと記憶するが)行く価値のある店である。水炊きは数軒行ったが一番印象に残っている。白濁したスープで、ボクが経験した中では一番白濁度が濃いのだが、味は見た目よりずっとあっさりしていて洗練されている。もともとは水炊きの有名店「新三浦」で働いていた方が独立されたと聞く。サービスも丁寧(仲居さんに寄る)。雰囲気もよい。94年12月。
山下ワイン食道(博多)
福岡県福岡市中央区春吉2-6-15 八番館201/092-761-8717/18〜28/月休
ビストロ。ワインバー。食堂ではなく食道ね。「ひとつの道をきちんとやり遂げよう」という意志の表明だと山下氏。春吉橋の近くにある隠れ家的なビストロ。まず雰囲気がいい。おいしい「気」に溢れている。カウンターが特に上席。気持ちいい。思わず食欲がでるタイプの店。ワイン食道を名乗っているだけあってワインの品揃えもとてもいい。回転がいいみたいで品切れも少なからずあるようだったが、ビオ・ワイン(無農薬有機栽培)を中心にちゃんと目利きが選んでいるのがわかる品揃えだ。そしてグラスワインのバリエーションが多く、それも素晴らしい。全部飲んでみたくなる。山下氏に気分を言ってまかせてしまうのがいいかも。料理も充実。深夜なのにいろいろ頼みたくなる。ワインを主役としたワインに合う料理が(創作系も含めて)揃っている。パテとかポトフとかコンフィとか赤ワイン煮込みとかに混じって「フォアグラ入りハンバーグ」とか「マッシュルームのぐつぐつ」とか、うまそうなメニューが…。あー、いい店を知ったなぁ。また来よう。09年12月。
慶州(博多)
福岡県福岡市博多区千代2-2-40/092-651-8811/17〜24.30/10000円
焼肉。地元の人に教えてもらった穴場の店。おいしく新鮮な肉が山ほど食べられる。骨付きカルビ、ロースなど大変質が良いいい肉を楽しめた。鮮度がいいのでレバーなどもとてもおいしい。キムチやビビンパもよい。全体にすごく印象に残るというわけでもないが、高レベル。予約不可らしい。94年12月。
ちんや(博多)
福岡県福岡市博多区中州3-7-4/092-291-5560/11〜23/日休
すき焼き。一階で精肉店をやっており、一階奥で洋食、二階座敷で名物のすき焼きをやっている。戦後すぐからやっている老舗精肉店なので肉の仕入れには自信があるようだ。肉店をやっているせいか値段も安めで肉(九州産黒毛和牛)も分厚めで大きい。すき焼きコース4200円とは思えない量が出た(東京に比べればだけど)。すき焼きは博多風(関西風)で、関東のように割下を使わず、まず南部鉄の鍋で肉を焼き、直接に砂糖と醤油で味付けし、最後に野菜をどっさり入れて野菜から出る水分で煮るもの。肉の焼き方で味が変わってきてしまうやり方だが、全部店の人がやってくれるので安心。すき焼きはランチの丼もあるが、夜食べられるコースを昼でも食べることができる。接待や同伴も多いし、ちょっとわさわさしていて落ち着けない部分はあるが、安定しておいしい。08年2月。
しばらく(博多)
福岡県福岡市早良区西新1-11-28/092?821-4869/11.30〜25/年始のみ
ラーメン。昭和28年創業の老舗。ボクが大学生のころ、博多西新の修猷館高校前の「しばらく」というラーメン屋に行ったことがある。博多ラーメンブーム前のことでボクにとって博多ラーメン初体験店。トンコツ、替え玉、紅ショウガなど、いまは普通になった博多ラーメンのもろもろとともに、注文すると店のおばちゃんが「しばらくっ」と渋く言うのがとても印象に残っている。その店の味がボクの博多ラーメンのスタンダードで、いまでも舌の上で再現できる感じ。久々の再訪。洗練されすぎない素朴なとんこつラーメンはとても好み。受け皿の上に丼が乗っていて、なみなみと盛られたスープがこぼれてもいいようになっている。細くストレートな麺も好み。量が少なめなので若い人はダブルがオススメ。94年12月。
やまちゃん(博多)
福岡市博多区上川端町(長浜屋台通りの奥)/18.30〜27.30/月休
屋台。ラーメン。地元の人に「屋台っていっぱいあるけどどこが一番?」と無理な質問をしたところ複数人にこの店を推薦された。長浜屋台通りの一番奥の方にある。わりと人気店のようで芸能人もたくさん来るとか。薄味のおでん、焼き鳥、みそホルモン。牛サガリ焼き、焼き明太子などの一品はどれもちゃんとした味。〆はやっぱりとんこつラーメン。ストレート麺でなかなかおいしい。「これぞ昔ながらの味」とは友人の弁。94年12月。再訪数回。※東京の銀座に支店を出した。「中央区銀座3丁目11-10/03-5565-1838」
呑龍(博多)
福岡県福岡市中央区春吉3 春吉橋たもと/092-651-8811/18〜26.30/日休
屋台。ラーメン。「どんりゅう」。春吉橋のたもとにあり、ホテル「イルパラッツォ」に泊まることが多かったボクはとても良く行った屋台。ここに屋台を構えてから60年近く経つそうで、中州屋台の元祖と呼ばれているらしい(現在のご主人は何代目からしい)。あっさりめながらもコクのあるラーメンは夜中に食べてももたれずありがたい。串などの一品もおいしい。94年12月。
元祖長浜屋本店(博多)
福岡県福岡市中央区長浜2-5-19/092-781-0723/24時間/無休
ラーメン。博多とんこつラーメンの代表的な有名店。元祖と言うだけあって長浜では一番の老舗。替え玉もこの店が発祥。観光客も圧倒的に多く24時間常に混んでいるが回転がいいのですぐ座れる。濃いめ・臭いめのスープだが、実は味はあっさりしている。かなりクセになる系統の味。ボク自身はあまり好きではないが、なんというか「まずうまい」感じで、ファンが多いのも頷ける。というか学生時代だったらボクも大好きになったかもしれない。ここよりおいしい博多ラーメンを出す店は他にもあると思うが、基本として知っておきたい味。08年2月。※08年4月に老朽化により本店は解体された模様。すぐ近くの支店は営業中。本店が復活するのかどうかは知らない。
博多一風堂 大名本店(博多)
福岡県福岡市中央区大名1-13-14/092-771-0880/11〜26/無休
ラーメン。言わずとしれたラーメンの有名チェーンの本店にして創業の地。意外とこぢんまりした店内は客と店員の活気でとても賑やか。やはりここに来たら本店でしか食べられない「本店かさね味」(900円)を是非。というかコレ目当ての客がほとんどである(観光客は)。鶏ガラと豚骨がバランス良くブレンドされたスープは深みがあってなかなかうまい。麺は普通の太さのストレート。この味、ボクは好き。08年2月。
博多一幸舎(博多)
福岡県福岡市博多区博多駅前3-23-12/092-432-1190/11〜24/無休
ラーメン。濃厚な色のとんこつは見た目よりはあっさりなのだが、十分に濃い。こってり系。そして香りがかなり臭い(いい意味で)。この匂いは博多ならではではあるが、強い方かな。味的にはコクがあり甘みも利いていて個人的にはわりと好きなタイプ。あと、サイドオーダーの博多一口餃子がなかなかうまかったのと、辛子高菜がうまいのでラーメンに入れるといい。ご飯にかけてもおいしいかも。店内はモダンで、一人客も複数客も利用しやすいだろう。ラーメン650円。チャーシューメン850円。博多一口餃子400円(10個)。10年2月。
黒田屋(博多)
福岡県福岡市中央区赤坂1丁目3-14/092-733-9449/19〜28/無休
博多チャンポン。看板メニューは博多チャンポンで、ここが発祥の店という説もある。だが、ボクは「ちんめん」(500円)を食べにここに寄った。後輩に「博多に『ちんめん』という麺があるのを知ってますか?」と聞かれて「まったく知らん」と答えたら勧められた店なのだ。席に座って「すいません、ちんめんって何ですか?」とおばちゃんに聞いたら「さぁ?」と言われ鼻白む。なんやねん。そしてら奥からおねえさんが出てきて「醤油ラーメンです」とキッパリ。は? 「ええと、醤油ラーメンなだけ?」「そうです」「ええと、じゃ、なぜ『ちんめん』と?」「さぁ? 『ちんめん』は『ちんめん』です」と。じゃぁ醤油ラーメンと呼ばんかい!と思いつつ、ネットで調べると、どうやら「ちゃんぽん」と「ラーメン」の間に位置する食べもののようだ。『ちゃんめん』から来ているのかな。来たものを見てみると、具はラーメン系。麺もラーメン系。スープは醤油ラーメンというよりは鶏ガラ系のちゃんぽん風かな。マイルドでやわらかい。「あま太郎」という店がちんめんの元祖らしいが、んー、二日酔いに効くラーメンって印象だった。雰囲気は街場の普通の中華屋さん。08年2月。
大明担々麺(博多)
福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多デイトス1F/092-441-0899/11〜21/無休
坦々麺。博多駅の駅ビル「デイトス」のお土産屋さん街の奥にある。食券を買って横の小さなスペースで食べるようになっており、普通の店っぽくないが、とてもおいしい坦々麺が食べられる。辛さが強く麺も良い。うまいなぁ。例えば同じ味を台湾の屋台で食べたらきっと大ファンになると思うのだが、この中途半端なファストフード的スペースが少し味の邪魔をしているのが残念。店員さんも中国人だし、あと雰囲気がもう少しあればなぁと思った。サイズとして「小」があるので小腹がすいた時間帯にも良い。女性は小で充分かも。点心などもあるがまずは坦々麺を。08年2月。
池田屋(博多)
福岡県福岡市中央区大名1-4-28/092-737-6911/18〜24/不定休
炊き餃子。炊き餃子が名物の隠れ家的居酒屋。とにかく店の場所がわかりにくい。住所を見て近くまで行くとしても、そこからがわからない。08年2月現在で説明すると、大名1丁目の「漁村」という店の隣の駐車場の横に細く地味な路地がある。その奥の奥にひっそりある。看板もないが店の存在は通りからでも見える。ガラス張りでよく賑わっているからだ。人気店のようなので予約は必かも。
炊き餃子(600円)は鶏ガラベースの中華スープっぽいダシで餃子を炊いたもの。餃子は野菜多めで炭火焼地鶏とともに叩いてある感じ。一人前で6コくらいの餃子がダシとともに鉄鍋で来る。黒ゆず胡椒か辛し味噌を薬味に熱々をふーふー言いながら食べる。皮がモチモチでなかなかうまい。炭で焦がした地鶏の香りが濃い鶏ガラスープと合わさって独特の風味。少しビニールっぽい香りの奥に鶏がいる。面白いな。餃子を食べ終わったらそこに麺かご飯を入れて「チャンポン麺」か「おじや」にできる。これがまたうまい。竹とうふ、レバ刺し、旬の野菜、煮付けなどの一品物もよい。安いし量もちゃんとある。木を多用した広く開放的な空間でなかなかオシャレ。全面ガラス張りも気持ちよい。二階もあり宴会にも良さそうだ。系列で「池田商店」「池三郎」という店もある。「池田商店」が元祖のようだ。08年2月。
万天(博多)
福岡県福岡市博多区比恵町2-32/092-474-9580/11.30〜15/17〜23/日祝休
餃子。博多名物ひと口餃子は、漁師町で皆せっかちで餃子もひと口で食べられるように小さくなり発達したらしい(大阪のひと口餃子は「点天」の女将の手が小さかったことが発祥らしい)。その博多ひと口餃子の店。メニューは多いが、オススメや人気ベスト10とかが書いてあるのでわかりやすい。なんといってもぱりぱり餃子がうまい。餃子ににんにくを使ってないからにんにくダレとかも出てくるし、酢醤油もいいが、柚胡椒のみつけて食べるのがオススメ。他にチーズ餃子、まるごと海老餃子、新タマネギ辛高菜餃子、炊き餃子なども良かった(スープにはちゃんぽん麺を入れる)。デザート餃子があったり、新作餃子なども豊富に取りそろえなかなか面白い。セルフの一品や自家製果実酒なんかもある。サービスも親切丁寧で良かった。博多の餃子の店は昼にやっている店が非常に少ないが、ここなら昼ご飯で楽しめる。オススメ。08年2月。
鉄なべ 中州本店(博多)
福岡県福岡市中央区西中州1-5/092-725-4688/17〜27/日祝休
餃子。昭和40年代から続く、いわゆる博多名物鉄なべ餃子の老舗である。鉄なべ餃子の発祥は早良区荒江の屋台からだそうであるが、その直系なのかどうかはわからない。でも作り方はたぶん一緒。分厚い鉄鍋で焼いてそのまま席に持ってくる。まぁ餃子は餃子、と思って食べたがなかなかおいしかった。濃い香りのわりに脂っぽくなく味が深い。ビールともとてもよく合う。小振りなのでたくさん食べられる。多少化学調味料の感じがあるなぁと思ったら、漬け物に大量にかかっていた。ちょっと残念だが、まぁこういうジャンクな感じも餃子の魅力のひとつ。08年2月。
玉井(博多)
福岡県福岡市中央区西中洲4-6/092-732-8066/19〜27/無休
バー。中洲の那珂川沿い。コの字型のカウンターの暗い店。窓ガラスが大きくとってあり、対岸(中洲)のネオンが川に映りとてもキレイである(サラ金のネオンばかりとはいえ)。アプローチや設えのちょっと和っぽい雰囲気も手伝ってなかなか落ち着くバー。大人っぽいいいバーだ。春吉橋からの細道もなかなかいい感じ。06年3月。
MYMON(博多)
福岡県福岡市中央区西中洲4-6/092-733-1046
バー。オーナーの末次敏朗氏の「敏」の字を「毎」と「文」に分けて読むとマイモン。それを店名にしたバー。扉を開けるとまっすぐ和とも洋ともつかぬ廊下が延び、その先にやっぱり和洋折衷の空間が広がる。大きく広がった窓に那珂川が広がり、対岸の中洲のネオンが映ってなかなか美しい。器と料理も凝っている。テーブル席もよいが、一段上がった場所にあるカウンターの方が対岸は美しく見えるかもしれない。06年3月。
Bar倉吉(博多)
福岡県福岡市中央区大名1-3-32 ラ・コルテ大名7F/092-726-9405/19〜28/無休
バー。ホテルニューオータニ博多で20年以上勤めたという倉吉浩二氏がオーナーのオーセンティック・バー。多少がらんと広い空間なのが慣れるまで落ち着かないが、気遣いもよくカクテルもおいしく、知らぬうちに長居した。倉吉バーテンダーは23歳のとき創作カクテルコンペティションで全国チャンピオンになったとのことで、その最年少記録は未だ破られていないそうだ。フルーツを使ったオリジナルカクテルをいただいたが、まろやかで優しい主張を持った大人の味であった。大名の繁華街にあるが静かでくつろげる店。08年2月。
バー・オスカー(博多)
福岡県福岡市中央区大名1-10-29 ステージ1大名6F/092-721-5352/18〜28/日休
バー。美しいオーセンティック・バー。重厚というよりはモダンな店で、広く取られた窓外の景色と店内の内装がとてもよくマッチしている。照明の明るさもちょうどいい。静かなひとり飲みにもデートにも使えるし、若者も大人も似合う、そんな雰囲気。意外とこういうバランスって難しいのに上手に作られている。バーテンダーの長友氏は銀座の「テンダー」にいたようで、ハードシェイクする。シャンパンを使ったフルーツカクテルは上々だったが、ハードシェイクしたカクテルの中には多少ハテナなものもあった。若手の接客が固いのも惜しい。08年2月。
バー・パルムドール(博多)
福岡県福岡市中央区大名1-14-18 2F/092-716-7110/19〜29/火休
バー。同じく大名にある「バー・オスカー」の支店というか姉妹店かな。一枚板の大きなカウンターが素晴らしいバーである。木のぬくもりもあってとても落ち着ける。「オスカー」に比べるとよりクラシックで大人っぽい雰囲気。全体に暗く、どちらかというと渋いオヤジが似合う雰囲気(オスカーの方がモダンで美しく女性向き)。わがままを言ってPICONを使った苦いカクテルを創作していただいたが、とてもおいしく、希望に添ったものだった。08年10月。
ハーツ・フィールド(博多)
福岡県福岡市中央区天神2-3-5 ジャンティ・グリB1F/092-712-4369/18〜26/日休
バー。JBL往年の名機「ハーツフィールド」が店名の由来で、実際にそれを真空管のアンプで鳴らしている。本格的なウィスキーバーで、カクテル類は置いていない。薄暗くオーセンティックな店内。イギリスの古いバーにいるような趣きの中、ジャズを聴きながらモルトを飲んでいると時を忘れる。年齢層も高めでゆっくり落ち着ける、静かで大人ないいバーである。08年2月。
屋台バーえびちゃん(博多)
福岡県福岡市博多区上川端町(冷泉公園南)/090-3735-4939/18:30〜27/日・悪天候休
バー。店名通り屋台のカクテルバーである。福岡の屋台でカクテルを出すのはここだけらしい。座って落ち着くといつの間にか屋台にいることを忘れてしまうような感じ。夜風が涼しい時期は実に気持ちがいい。ただし人気で並んでいたりするので長居しにくいのが難。店内は酒のボトルだらけ。蝶ネクタイをつけたマスター(海老名さん)にお任せでちょこちょこ作ってもらうのが好き。なんか名前は忘れたがオリジナルカクテルでおいしいのがあった…。おでんなどのつまみもおいしい。06年3月。
珈琲美美(博多)
福岡県福岡市中央区今泉1-19-18/092-713-6024/11〜19.30(金土13〜22.30)/火・第4月休/サイト
喫茶店。「びみ」と読む。1977年創業。昭和モダンの雰囲気が漂う小さな店内で極上の珈琲が楽しめる(豆も買える)。カウンターに座って、お点前のように真剣にいれてくれる珈琲を味わうのが良い。まず豆の選別の真剣さに圧倒され、その後最初の一滴がドリップするまでの緊張感がすごい。といっても客まで堅苦しくさせるようなマニアックな店ではなく、基本的にくつろげるいい喫茶店だ。出来てきた珈琲の温度も完璧。温度と言えば別の客が冷たいカフェオレをオーダーしたのだが、これがまたすごかった。まずホットを作って、それをカクテル・シェーカーに入れ、冷凍庫から出してきた大きな氷塊の上にそのシェーカーを載せ、指を支点にして長時間回転させて周りから冷やしていくのである。シェーカーは熱いので氷がシェーカー型に溶けていき途中から回し易くなるのだが、周りからじわじわ冷やしていくそのやり方にちょっと感動。思わず追加オーダーしてしまった。うまかった。一事が万事こういう店である。豆の選定・焙煎などを含めて、おいしくないはずがない。08年2月。
照和(博多)
福岡県福岡市中央区2-10-2福田ビルB1F/092-751-5636/喫茶10〜20/ライブ19〜22/無休/サイト
ライブハウス。1970年創業の全国的に有名な伝説のライブハウス。1978年に閉鎖したが1991年に復活した。この店出身のアーチストは、井上陽水、武田鉄矢(海援隊)、チューリップ、甲斐バンド、シーナ&ザ・ロケッツ、長渕剛、陣内孝則など多数。博多に来たなら一度は寄ってみたい聖地的な店。ちなみに昼は普通の喫茶店。とっても普通で拍子抜けするほど。まぁそれでも話のネタにはなるので旅行者なら行ってもいいと思う。「照和ブレンド」というコーヒーを売っているのでお土産にもいいかも。ライブを見たい人はライブスケジュールを公式サイトで確認のこと。08年2月。
きよ味や(博多)
福岡県福岡市中央区小笹1-5-13/092-534-8240/サイト
明太子。ボクが博多で一番好きな明太子。上記住所で小売りもしてくれるが、そこは鈴屋商会という普通のオフィス。急に行っても明太子は置いていないので、数日前に電話してから行った方がいい(品切れのことが多いので上記サイトから通販で買う方が確実)。鈴木清美さん(だからきよ味)というお母さんが手作りで作っており、すべての材料を無添加で作りたいと一念発起されて作り始めたのが発端。採算度外視に近いらしい。博多の知り合いに教えてもらって食べたが、その優しくてナチュラルな味に感激した。清美さんがひとりで作っているので2週間で20箱しか作れないそうで、注文してもかなり待つ可能性がある。100g1500円。06年3月。
もり田(小倉)
福岡県北九州市小倉北区魚町2-5-17 インクスポットビル2F/093-531-1058
この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
阿久根(柳川)
福岡県柳川市高畑197/09447-2-2483/1泊26000円〜
旅館。小料理。夫婦2人だけでやっている食事処兼旅館。ここの真髄を味わうなら是非泊まるべき。一日に3組しか泊まれないので予約が難しいがそれだけの価値はある。有明海の新鮮な食材や珍味(むつごろう、くつぞこ、わけのしんのす、めかじやなど)を丁寧に味付けしてオーナーみずからサーブしてくれる食事は夜も朝もとてもいい。食後は茶室でお茶を入れてくれる。普通の古民家に泊まるような部屋も素朴で雰囲気がいい。風呂は井戸水を汲み沸かしているものだが、温泉のように肌がすべすべになる。鉱水なのかもしれない。庭も手作りっぽいがなかなか。2人でやっているので手が回らない部分もあるし、家庭的(つまりは生活的)である善し悪しもあるとは思うが、もてなしの心がよく感じられくつろげる。新館の庭が見える部屋に泊まったが、本当に普通の民家みたいで逆に心からくつろげた。国道沿いだが部屋までは騒音は追ってこない。食事のみの場合、予約して有明海の珍味を是非。96年4月。
料亭お花(柳川)
福岡県柳川市新外町1/09447-3-2189/11〜22
料亭旅館。立花藩本家の殿様の末裔がやっている由緒正しい料亭。7000坪の敷地の名庭松涛園を望む座敷で、有明会席や鰻の蒲焼きが食べられる。有明会席は有明海の珍味(むつごろう、くつぞこ、わけのしんのす、めかじやなど)をすばらしい庭園を眺めながら味わえる。仲居さんが丁寧に説明してくれる。鰻は柳川の名物であるが、地焼きにした固めの鰻をご飯でサンドしタレをかけてせいろ蒸しにする。美味。超有名な店ではあるが、あまり観光客ズレしてなくてくつろげる。良い時間。宿泊はいろんな部屋があり、ちょっとけちるととっても普通っぽい部屋になってしまうこともあるので、食事だけの利用でもいいかもしれない。食事で殿様屋敷お花の良さは十分わかる。96年4月。
元祖本吉屋(柳川)
福岡県柳川市旭町69/09447-2-6155/10〜21/第2.4月休/2500円〜
うなぎ。「もとよしや」。柳川名物「鰻のせいろ蒸し」の元祖として有名。背開きの地元鰻を飯とともに蒸したもので、見た目は濃いのだが、味はわりとあっさり。蒲焼きよりも油っけがなく、あっさりばくばく食べられる。タレは江戸時代から受け継いでいるとのこと。タレが染みたご飯がうまい。意外と待ち時間が長いので本でも読みながらゆっくり出てくるのを待ちたいところ。昼時は混雑するので少し時間をはずす方がよい。せいろ蒸し2600円。この辺りは鰻の店が多いのだが、まぁまずは元祖から食べるのが正解かも。ちゃんとおいしいし。95年1月。
| 佐賀県 |
鮨処つく田(唐津)
佐賀県唐津市中町1879-1/0955-74-6665
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
洋々閣(唐津)
佐賀県唐津市東唐津2-4-40/0955-72-7181/1泊15000円〜40000円
料亭旅館。明治以来の名料亭旅館。100本近い松を持つ庭園も有名だが唐津焼の中里隆の器を使用した料理もつとに知られている。庭園はさすがによく、ゆっくり散策したい。料理は上品できれいではあるが特に驚きはなく旅館の食事としては標準的。風呂も清潔だが普通。朝飯も普通。朝食のざる豆腐はべらぼうにおいしかったが、これは駅前の「カワシマ豆腐店」のもの(有名)。名前が響き渡っているわりには全体的に普通っぽいこの旅館だが、サービスはとてもいい。隅々まで気がつく上質なサービス。でもまぁそれなりの値段なので当たり前という気もするが。96年4月。
| 長崎県 |
とら寿司(長崎)
長崎県長崎市万屋町5-2/0958-22-2522/12〜14/17〜19.30/水・日休
鮨。東京まで名前が聞こえている長崎の名店。故山口瞳の行きつけの店でもある。山口瞳ファンとしては十数年前から来たくて仕方なかった店でもある。とはいえ、カウンター9席、テーブルふたつ(使ってないみたい)の小さな店で、予約も受け付けないしすぐ満席になるので、旅行者にはとても行きにくい店でもある。確実に入るには開店ちょっと前から並ぶ必要がある(特に昼の方が入れる確率が高くなるようだ)。店内は清潔だが薄暗くてヒンヤリしている。でも全く偉ぶらないご主人と奥さんの誠実な笑顔で温かい雰囲気が漂っている。
謙虚で丁寧な、感じのいいご主人が握る鮨は長崎の天然物を使っていて素材は抜群。ただ、タネを分厚く大きく使うので酢飯とのバランスはよくない。鯛、やいとカツオ、水イカ、エビ、キスの昆布締め、エボダイ酢締め、アジ、イワシ、サバと続く。印象的だったのはやっぱりアジ。山口瞳が絶賛したアジの握りはさすがに唸る。そして締め系も良い。でももう少し酢飯が利いてくればなぁ…。タネの大きさに比べて酢飯が弱すぎると感じた。煮きりを塗るタイプではなく、醤油は自分でつける。雰囲気も感じもいい店なのだが、タネと酢飯のバランス重視であるボクとしては、鮨としてはもうひとつ。※09年で閉店した模様。06年10月。
吉宗(長崎)
長崎県長崎市浜町8-9/095-821-0001/11〜20/無休
茶碗蒸し。「よっそう」と読む。言わずと知れた長崎名物の老舗。1866年に吉田宗吉(だから吉宗ね)が開業。当時から茶碗蒸しと蒸し寿司の専門店で、このふたつをセットにした「茶碗蒸しセット」が代表メニュー。この本店は古く趣深い外観で歴史を感じさせる。入店すると拍子木が鳴らされるのも独特。食べるのは2階の広い座敷の方が雰囲気あるかも。茶碗蒸しセットは1260円。茶碗蒸しは丼に入っていてたっぷり。ダシがおいしい。蒸し寿司は三食そぼろの懐かしい味。どちらもベーシックな味ゆえ驚きはないけど、名物なので一度はどうぞ、という感じかな。06年10月。
御飯(長崎)
長崎県長崎市油屋町2-32/095-825-3600/11.30〜14/17〜22/日休
小料理。「鯛めし」で有名な店。油屋町の隅の方にある一軒家で、カウンターまわりも奥の座敷も古びていてなかなか雰囲気がある。レトロな調度品もいい。座敷からは小さな坪庭も見え、落ち着ける。昼に同行者と鯛めし定食(1575円)とトルコライス(1260円)を食べた。鯛めし定食は名物の鯛めしがお櫃で食べられ、そこに小鉢がいろいろついている。鯛めしは身が入っておらず香りがついているタイプ。上品であっさりした味。量も少なめなので若者には物足りないかも。トルコライスも全体にあっさりめ。ハンバーグにポークソテー、バターライス、サラダ、スパゲティ、そして牛テールスープがつく。このテールスープがうまかった。他の店のトルコライスは胸焼け必至って感じだが、ここのは上品。意外と良かった。夜はどうなるかわからないが、安定しておいしい予感がする。支店に「蕎家」(長崎市万屋町1-3/095-823-8530)があり、内容はそんなに変わらないようだ。06年10月。
朱欒(長崎)
長崎県長崎市下西山町1-7/095-822-3574
割烹。家庭料理。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
長崎卓袱 浜勝(長崎)
長崎県長崎市鍛治屋町6-50/095-826-8321/11.30〜22/無休
卓袱料理。卓袱とはもともと朱塗りの円卓のこと。そこにご馳走を載せた大皿を並べて接待したのが始まりと言われている。だから広い座敷に大きな円卓が必要で、どうしても料亭みたいな大仰なところで食べることになってしまう(値段も1万円からと高い)。
この店は「ひとり用の簡易卓袱コース」みたいのがあって、気軽に卓袱料理を体験したい観光客にはとても使いやすい店となっている。リンガーハット系列の店だが、なかなかどうして料理の味はよく、安価なことも相まって、卓袱を食べたい人にはオススメだ。ひとり用の「ぶらぶら卓袱」は3570円とお得。もう少し量が少ないお弁当タイプの卓袱は「おたくさ卓袱」と言って2940円。女性ならこちらで充分かもしれない(もちろんちゃんとしたフルコースの卓袱もある)。お鰭(卓袱で最初に食べる吸い物)も小菜も豚の角煮などもすべてちゃんとしていてなかなかいい。ご飯もよい。デザートも、最後のおしるこもなかなか美味。チェーンが出している店とか思ってちょっと侮っていたかも。雰囲気が少しファミレスっぽいのが難ではあるが、逆にカジュアルで入りやすいとも言える。10年4月。
料亭 一力(長崎)
長崎県長崎市諏訪町8-20/095-824-0226/12〜14/17〜21.30/不定休
料亭。1813年創業。坂本龍馬や高杉晋作など、幕末の志士たちも訪れたという有名な老舗料亭で、入り口の感じや建物などさすがにとても雰囲気がいい。夜は1万円以上の卓袱料理中心だが、ランチで「姫重卓袱(2625円)」という手軽な卓袱お重をやっているのでそこが狙い目(1日70食限定)。ひとりでも味わえるお重で、広い座敷のテーブルでいただく(入れ込み)。座敷に至る廊下や中庭の雰囲気がとてもいい。お重はお鰭(卓袱で最初に食べる吸い物)をはじめ、少しずついろんなものがいただける。ただ、味的には首をかしげるものが多かったのが残念。ご飯もべちゃっとしていたし角煮も残念な結果に。仲居さんも最初にお重を出したらあとは見にも来ず、お茶もセルフサービスな感じ。まぁ雰囲気を楽しむ店かな。10年4月。
二見(長崎)
長崎県長崎市茂木町2211-3/095-836-2323
料亭。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
安楽子(長崎)
長崎県長崎市浜町7-20/095-824-4970/16.30〜22/日休
居酒屋。大衆割烹。「あらこ」と読む。古びていい味になったタイプの居酒屋で、くすんだカウンターに座っていると思わず時間を忘れる感じ。カウンター上の冷蔵ケースの中がキレイで、どの魚も実においしそう。仕入れと下ごしらえがいいのがすぐわかる。実際に食べてもその印象は変わらず。ここの魚はうまいなぁ。長崎の魚のレベルがいかに高いか、こういう大衆居酒屋に行くとよくわかる。4月に行ったが、ヒラス(ひらまさ)、ヒラメ、イワシ、タコ、アジなどどれも絶品だったし、ネギヌタやたいらぎの炙りも実にうまかった。オヤジが似合う古いタイプの居酒屋なので女性や若者は多少入りにくいかもしれないが、こういう雰囲気が好きな人にはたまらない店だと思う。女将さんが多少せっかちなのと、カウンター内に置いてある液晶テレビがついているのが気になるが、まぁそれもご愛敬。早い時間からやっているので、旅人なら早めの空いた時間を狙うのがいいと思う。10年4月。
呑処 喜舎(長崎)
長崎県長崎市船大工町1-6/095-825-3008/18〜23/日祝休
居酒屋。喜舎と書いて「きや」と読む。思案橋の船大工町の路地の奥の奥にあり、とてもわかりにくい立地だが、ご主人のホスピタリティが隅々まで行き届いていて、くつろげる気持ちいい店である。新鮮な長崎の魚が売りだが、クジラ料理各種、馬肉(熊本)料理各種、牛肉(佐賀牛)料理各種もあり、それ以外に創作系の料理や一夜干しなどもある。焼酎やお酒も揃っている。BGMは(ボクが行った時は)オールディーズだった。カウンター8席、テーブルひとつ。小上がりふたつ。カウンター上には御猪口がいっぱい並べられており、お酒を頼むと自由にそれを選べたりする。地方でこういう隠れ家を知っておくとちょっといいなと思わせるタイプの居酒屋。06年10月。
福来魚(長崎)
長崎県長崎市興善町4-16/095-826-7600/18〜24/日祝休
居酒屋。「ふくらぎ」と読む。創作料理が多く、ご主人の創意工夫をいただく感じ。いい意味でとても個性的なご主人が作る料理は素朴な見た目だがそれぞれに発見や驚きを秘めていておいしい。洗練されてはいないがそこがホッとさせる(凝りすぎていない感じ)。刺身をはじめ、フォアグラを使った玉子豆腐。麩とつくねのスープ。干物にした地の魚など、どれもこれもちゃんとおいしかった。チクワみたいな普通のものも、ひと味つけておいしくしてある。店はかなり雑然としており清潔さはあまりない。ご主人は滑舌が悪く多少とっつきが悪いが、いろいろお話しているととてもいい方で温かい。癌で長く闘病中だとのこと。長くお店を続けられることを祈ってる。10年4月。
呑(長崎)
長崎県長崎市本石灰町6-4 美加和ビル2F/095-829-3788/18〜25/火休
居酒屋。地元長崎の新鮮な魚介類を楽しめる、気楽な店。さかな各種、くじら、そして揚げ物などの一品ものなども充実している。五島牛もあった。あなごの天ぷらなども。長いカウンターがあり、ひとりでもゆっくり出来る感じ。そんなに高くない。思案橋の停車場近く。06年10月。
稲栄(長崎)
長崎県長崎市籠町9-24/095-822-5743/18〜24/日祝休
大衆割烹。居酒屋。家族経営の店のようで、カウンター内で兄弟が作り、サービスはお母さんがやっている。看板に「一本釣活魚料理 鮨・割烹」と書いてあるように、店主自ら一本釣で釣った魚を入り口横の生け簀に入れてあり、鮮度のいい魚を食べさせてくれる。兄さんの方は東京の帝国ホテルで修業した模様。確かに新鮮でおいしい魚。お母さんの愛嬌とお話が面白く、兄弟も親密な感じで楽しい店。特にすごく気に入ったということはないがまぁ普通においしい。店内はかなりカジュアルで演歌がかかる。10年4月。
一二三亭(長崎)
長崎県長崎市古川町3-2/095-825-0831/11.30〜14/17〜23/不定休
郷土料理。居酒屋。「ひふみてい」と読む。ここは「おじや」で有名。もともと常連さんに出していた裏メニューだったらしいが、それが人気になり今では看板メニュー。玉子をいれてふんわりトロトロに仕立てたおじやで、トッピングはゴマとネギ。ダシが効いていてホッとする味。昼にもおじやセットがあるが、飲んだあとに〆でいただくのが正解かもしれない。疲れた胃にとても効く。10年4月。
ビストロ・ボルドー(長崎)
長崎県長崎市万屋町5-22/095-825-9378/11.30〜15/18〜21/第1.3月休
洋食。フレンチ。長崎発祥のトルコライスが食べられる。というかこの店が発祥という説もある。長崎にはトルコライスの有名店が何店もあるが、その中でも一番オーソドックスで上品なタイプらしい。トルコライスの基本的構成は、ピラフとトンカツとスパゲティナポリタンが一皿に盛ってありデミグラスソースがかけてあるもの。その名は3つの文化が交わるトルコから来ているという説もある。若者世代のお子様ランチという感じで、ボリューム的にも味的にも学生や若者向けっぽいメニュー。中年以上のヒトには厳しい部分はある。
トルコライスの形態は各店少しずつ違うらしい。ピラフがサフランライスになったりドライカレーになったりチャーハンになったり、トンカツがハンバーグだったり焼き肉だったり、スパゲティがナポリタンではなかったり。また、オムレツも乗ったり、目玉焼きも乗ったりする店もあるらしい。この「ビストロ・ボルドー」はドライカレーとポークカツとスパゲティで構成されている(トルコライスではなく、トルコ風ライスとこの店では呼んでいる)。バターでソテーされたポークカツがおいしい。ソースが上品で比較的あっさり目のトルコライスかな。わりと出てくるのに時間がかかる。06年10月。
ツル茶ん(長崎)
長崎県長崎市油屋町2-47/095-824-2679/9〜22/無休
喫茶。洋食。1925年創業の、九州で一番古いという喫茶店。普通の喫茶メニューの中にあるトルコライスが名物だが、まぁ可もなく不可もなく。懐かしい味を盛り合わせただけという印象。一方、同じく長崎名物のミルクセーキはなかなかよかった。これはミルクセーキとはいえかき氷風で、シャリシャリ食べるもの。ミルクの代わりに練乳でコクを出しているので、いわゆる練乳かき氷を想像するのが一番早いかもしれない。06年10月。
雲龍亭 思案橋本店(長崎)
長崎県長崎市本石灰町2-15/095-823-5971/18〜24/日休
一口餃子。餃子の店として長崎では有名な老舗店。長崎出身者の青春の味のひとつのようだ。親指の先っぽくらいな丸く小さな餃子で、タマネギが強く効いている。柚子胡椒で食べると特においしい。どちらかというと、深夜に〆としてビールとともに軽く食べるのに向いている感じ。ひと皿10個300円。10年4月。
麺々菜々みろくや(長崎)
長崎県長崎市元船町10-1夢彩都4F/095-820-3698/11〜20.45/不定休
ちゃんぽん。「みろくや」というのはちゃんぽんの持ち帰り用店頭販売のブランドとしては有名だしなかなかおいしい。その店の直営店がココ。そういう意味ではマズイものを出すと企業としては致命的な訳で、安定したおいしさを期待できるし、実際レベルが高い店だと思う。頼んだのは太麺皿うどん(790円)。うまい。もちもちした太麺が香ばしい。あっさり甘めに仕立てられており、バランスがとても良い。半分くらい食べた後、地元民のようにソースをかけてみたが、これは「普通の焼きそば味になっちゃうな」という印象。旅行者はソースなしの方がおすすめかも。ショッピングセンターである「夢彩都」の4階、紀伊国屋書店の横にあり、立地的にはおいしそうな感じがしないが、いい店だ。06年10月。
江山楼(長崎)
長崎県長崎市新地町12-2/095-821-3735/11〜20.30/不定休
ちゃんぽん。中国料理。中華街にある有名店。長崎でちゃんぽんを食べようと思うとまず候補に上がるほど人気らしいしガイドでも勧めてある。さだまさしも絶賛。でもボクには合わなかったかな。超コッテリ味で、唇がゼラチンでペタペタくっつくくらい。トンコツの臭みも強く洗練とは別方向。とんこつラーメン好きや学生さんにはいいかもしれないが、ボクはもうちょっとあっさりめの方が好き。観光シーズンや土日は混むので数十人並ぶのを覚悟して行った方がよい。中華街に本店と新店、中華街以外にもある。06年10月。
四海楼(長崎)
長崎県長崎市松が枝町4-5/095-822-1296/11.30〜15/17〜20/不定休
ちゃんぽん。1899年創業の老舗で、初代の店主である陳平順氏はちゃんぽんの生みの親と言われている。そういう意味でも実にスタンダードなちゃんぽんだと言えると思う。鶏ガラスープはコクがあるわりにあっさり。上に錦糸玉子が載っている。ただ、特に印象に残る味ではないかな。おいしいけど普通。06年10月。
喜楽園(長崎)
長崎県長崎市籠町4-28/095-823-3570/11〜19/水休
ちゃんぽん。長崎の新地中華街近くにあるちゃんぽん屋。約15年ぶりに再訪した。メニューはちゃんぽんと皿うどんとチャーハンと玉子スープくらいしかない。中華街にある店に比べると地味な食堂風の店だがとってもうまいちゃんぽんが食べられる。中華街で食べるのならココの方がオススメかも。ただし問題は時間がかかること。数人分のオーダーがまとまってから作る方式なのだ。だからタイミングが悪いと30分から(ひどいときは)1時間近く待たされることになる。
ボクが行った時も「時間かかるけどいいかなー」「はぁ…ええとどれくらい?」「30分かそれ以上。ちょっとわかんない」「えーと…、待ちます」「ごくろうさま」って感じでなぜか店員にタメ口でねぎらわれつつ待った(ごくろうさま、って…)。でも待つだけのことはある。ここのちゃんぽん、非常にうまい。おだやかで優しいスープがちょっと黒ずんだ麺によく合い、スープを全部飲み干してしまう。多少化調を感じるし、水がまずかったりもするし、でっかいテレビも気になるし、長時間待たされるとつらいし、店員のタメ口もどうかとは思うが、なんだか憎めないいい店だ。06年10月。
共楽園(長崎)
長崎県長崎市古川町5-4/095-822-8257
ちゃんぽん。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
康楽(長崎)
長崎県長崎市本石灰町2−18/095−821−0373/12〜14/17〜24.20/月休
ちゃんぽん。中国料理。昭和23年創業。「かんろ」と読む(康楽の中国読みらしい)。ちゃんぽんは白濁したスープだが鶏ガラのみでダシをとっているという。あっさりした味の中に多少甘めのコクがあってしみじみおいしい。おだやかで優しい味だ。麺ももちもちしていておいしい(特製ちゃんぽん1260円)。でもボクは一緒にとった「そぼろ皿うどんの太麺」が気に入った。餡をかけるタイプの皿うどんで、深いコクが感じられおいしい。麺もグミキャンデーのようなもちもちさ。丁寧に味が整えられているので、ソースはかけない方がいい。ボクの中ではこの店と「共楽園」が長崎の二大お気に入り(「共楽園」の方が好きだけど「康楽」も捨てがたい感じ)。なお、この店は普通の一品もおいしいらしく、中国料理を食べるなら中華街よりこの店を勧める人も多いようだ。思案橋の路地にある。06年10月。
皇上皇(長崎)
長崎県長崎市尾上町1−1 アミュプラザ5F/095-808-1502/11〜23/無休
ちゃんぽん。中国料理。長崎駅の駅ビル5Fにあり、電車で移動している人には便がよい。しかもなかなかおいしいちゃんぽん・皿うどんが食べられる。立地も含めてオススメ。両方食べてみたが、ちゃんぽんの方がオススメかもしれない。わりと濃いめの味ながら焦点がきていておいしい。とても標準的なちゃんぽんだと思った。時間があるなら「共楽園」や「康楽」を勧めるが、時間がないなら駅ビルのここがいいかも。もしくは空港の「牡丹」。06年10月。
思案橋ラーメン(長崎)
長崎県長崎市浜町6-17/0958-23-1344/11.30〜28/不定休
ラーメン。ちゃんぽん。地元では有名なラーメン店らしい。特に近年「福山雅治行きつけの店」ということで脚光を浴びていると聞く。確かに店内は彼のサインが多く貼られているし、記事やらポスターも貼られている。学生服で来ると割引がある、ということで、長崎出身の彼も学生時代によく訪れていたらしい。いわゆる青春の味なのだろう。彼がいつも食べるという「爆弾ちゃんぽん」はニンニクの塊がドンッと載ったジャンボサイズのちゃんぽん。まぁ飲んだ後ならなかなかイイと思う。青春の思い入れがない客にはまぁ普通。焼きめしもそんなに感心しなかった。地元の人でとても流行っている。福山雅治の地元ライブのときは客が入りすぎて大変だと聞く。10年4月。
牡丹(長崎)
長崎県大村市箕島町593 長崎空港1F/0957-52-5554/11〜19.45/無休
ちゃんぽん。長崎空港の1階にある店。空港とはいえ侮れない味で、手早く長崎ちゃんぽんを味わうならオススメ。ヒコーキの待ち時間に「長崎最後にもう一杯」って感じで利用すると吉。ここでは長崎欲張りセットを是非。ミニちゃんぽんとミニミニ皿うどん(太麺と細麺が選べる)、餃子4つがセットになっているのだ。長崎のどの店に行ってもちゃんぽん・皿うどんは量が多く、ふたつとも食べるのは大変なので、こういうセットが実に有り難い。ちゃんぽんはこってりとあっさりの中間くらいの味で標準的。おだやかで優しいスープだ。麺のモチモチが多少弱いが、標準的な味といえると思う。皿うどんはどうせなら(他県ではあまりない)太麺をお勧めする。麺がちょっと弱いのだが、餡かけは標準的。どちらか一品なら、ちゃんぽんをオススメする。06年10月。
桃太呂(長崎)
長崎県長崎市浜町10-19/095-823-7542/11〜23(売切次第終了)/不定休
豚まん。一口サイズの豚まんで有名。1日5000個売り上げるという人気店。雲仙産豚肉を使ったそれはほかほかで香りも高くうまい。小さいので、夜ご飯後に蒸し立てを1〜2個買って食べるのがいいかも(1個60円)。翌日以降に食べるなら冷たいパックも売っているのでそれを買う。ホテルでチンしてもらえば朝ご飯とかにもいい。06年10月。
マジック・シアター(長崎)
長崎県長崎市坂本1-5-4 2F/095-849-1930/20〜25.45/不定休
マジックバー。いわゆるクローズアップ・マジックをマスターの小川心平氏が目の前で見せてくれる。彼は1989年世界マジック大会にてグランドチャンピオンを獲得し、1997年にはマジック・オブ・ザ・イヤーを受賞しているほどの腕前。そんなすごい人がなぜこんなところで(失礼!)、とちょっと驚いてしまうほどの凄腕だ。2時間飲み放題で男性4000円、女性3500円。その間に1回、彼のショーがある。ボクが行ったときは他に客がいなかったのでずっと目の前でやってくれ、驚きまくった。ショーをしていないときは、テレビで活躍しているマジシャンの裏話とかいろいろしてくれる。それも面白い。長崎に行く人でマジックが嫌いでなければ是非寄った方がいいだろう。長崎近郊には「あんでるせん」という、これまたマジック好きには有名な店があるが、そこよりもこの「マジックシアター」の方が楽しいし本格派であると思う。なお、18歳未満入店不可。あと、マスターの小川心平氏が休むと意味がないので、サイトでスケジュールを確かめることをオススメする。06年10月。
南蛮茶屋(長崎)
長崎県長崎市古川町5-9/095-823-9084/11〜23/無休
喫茶。江戸時代に建てられたという民家を改築した店内は見事に古びていて快適かつ趣き深い。アンティークショップを兼ねており、調度品や小物も面白い。コーヒーが日本に伝わってまだ「南蛮茶」と呼ばれていたころの味を再現したという濃い味のストロングコーヒーが名物(450円)。深煎りなのにあっさりマイルドでたいへんおいしい。静かな店で落ち着けるので、散策の途中で一休みするときにオススメ。眼鏡橋近く。06年10月。
旧自由亭(長崎)
長崎県長崎市南山手町8-1/095-823-8770/9〜17.30/無休
喫茶。観光地である「グラバー園」の中にある建物のひとつで、2階が喫茶室になっている。江戸時代終わり頃に日本で初めて西洋料理レストランとして伊良林の神社前にオープンした「自由亭」を移築して使っているとのことである(資料によると明治11年に出来た建物なので、途中で改築したのかもしれない)。日本の西洋料理発祥のレストラン、というのはなかなか惹かれる(笑)。喫茶室では窓外に広がる長崎の海を見ながらダッチコーヒーやカステラ(長崎堂のを使っている)が味わえる。長崎で人気のオロンの食パンを使ったトーストもある。話のネタにどうぞ。10年4月。
松翁軒セヴィリア(長崎)
長崎県長崎市魚の町3-19/095-822-0410/10〜21/無休
喫茶。カステラで有名な「松翁軒」の2階にあり、「松翁軒」のカステラを食べながらお茶ができる。カステラセット650円、チョコラーテセット650円が食べられる。「松翁軒」の名物であるチョコ味のチョコラーテを試すのにもいいかな。待ち合わせや軽い朝食がわりにどうぞ。場所的には眼鏡橋に近いので観光にも便利。10年4月。
雅叙(長崎)
長崎県長崎市浜町3-16/095-822-3746/9〜19.45/水休
喫茶。長崎特有(名物)のミルクセーキが飲める店。他の地で飲まれているミルクセーキとは別物。卵と練乳がかき氷状になった飲み物(?)でスプーンで食べる。アイスクリン味、とも言えるのかな。練乳かき氷をもう少し濃厚にした感じ。女性や子供はこの味は好きだろう。チョコレート・セーキもある。06年10月。※閉店。
チリンチリンアイス(長崎)
長崎県長崎市眼鏡橋周辺の川沿い/9頃〜17頃/不定休
アイスクリーム。秋田のババヘラアイスみたいに、ヘラで花びらのようにコーンに盛りつけてくれる。黄色いシャーベット状のアイスは後味はいいが、わりと水っぽくて残念な感じだった。10年4月。
エリタージュ(長崎)
長崎県佐世保市ハウステンボス町7-7 ハウステンボス迎賓館内
フレンチ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。※2010年頭現在休業中!
ヴィノテーク(長崎)
長崎県佐世保市ハウステンボス町ホテルデンハーグ内/17〜24/無休
ワインバー。ハウステンボス内のホテル・デンハーグの1階にある。ちゃんと大人向きのバーで、適度に狭く落ち着けるつくり。比較的高いワインをグラスで安価に飲める仕組みでなかなか良い。24時までやっているので「エリタージュ」などでの食事の後でもいいが、黄昏れる港を見ながら夕暮れに飲むのもいいかもしれない。ちなみに食事もわりと充実している(ホテル内の厨房から取れる)。なので気軽な夕食としても使える。バーテンダーも感じがよく、なかなか。ハウステンボスの夜にオススメ。※2010年頭現在休業中! 06年10月。
ヒカリ(佐世保)
長崎県佐世保市矢岳町1-1/0956-25-6685
佐世保バーガー。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ログ・キット(佐世保)
長崎県佐世保市矢岳町1-1 2F/0956-24-5034/11〜22/無休
佐世保バーガー。1971年創業。「ヒカリ」のすぐ横の2階にある。おばちゃんたちが働く「ヒカリ」と違い、若者たちが働き、店の雰囲気もとってもアメリカン(テキサス系)。ログハウス的で楽しい感じ。ハンバーガーのサイズもアメリカンで、直径18センチのスペシャルバーガー(780円)は500グラムのボリュームで女性では完食できないレベル(どのバーガーもバンズのサイズは一緒)。でもおいしいから完食できるけど。味は佐世保バーガーの中では甘さが少ないタイプかな。どちらかというと本場に近い感じ。ベーコンと野菜がバランスよく効いていておいしい。オーナーの丸田のぶよさん(丸田=丸太=ログ?)は「佐世保バーガーの母」と呼ばれているらしい。テンガロンハットで迎えてくれる。10年4月。
ビッグマン(佐世保)
長崎県佐世保市上京町7-10/0956-24-6382/12〜27/無休
佐世保バーガー。1970年創業。創業者は神戸のベーカリーで修業したということもあってバンズがうまい。そして桜チップで燻した自家製ベーコンを使った「ベーコンエッグバーガー」で一躍人気店に。全体のバランスがいいのと、ベーコンの香りとたまねぎの食感が効いていておいしい。パテは牛肉100%。具材の仕入れもそれぞれかなり凝っている模様。変わり種バーガーも多く、黒豚バーガーが人気No.2だそうだ。大きさも具の入り方も味つけも、全体にとてもバランスがいいと感じた。おいしい。高崎(ヤマダ電機)や横浜(大丸ららぽーと)や大阪(ヨドバシ梅田)に支店あり。10年4月。
| 大分県 |
茶寮柴扉洞(湯布院)
大分県大分郡湯布院町大字川上1264-2/0977-84-5004/11.30〜14.30/17.30〜20/無休/10000円〜
和食。「さいひどう」と読む。「山荘無量塔(むらた)」の敷地内にあって泊まらなくても利用できる食事処。地元の素材を活かしたその味は和とも洋ともつかないが、器は純和風。盛りつけの美しさ、味の素朴さが移築した古民家の雰囲気に合っていて、風情溢れる感じ。料理はなんだかカラダがキレイになるような印象。味もまぁまぁだが、全体に気持ちよいヘルシーさ。民家を移築した内装もとてもよい。囲炉裏を囲むように個室が並んでいる。昼は4000円程度、夜は8000円程度から。由布院の中ではお高い方だが、味はなかなかいいし、雰囲気もいいから許せるかな。食後のコーヒーやお酒はすぐ横の「Tan's Bar」で。94年3月。
湯の岳庵(湯布院)
大分県大分郡湯布院町大字川上2633/0977-84-2970/11〜22/無休/7000円
和食。旅館「亀の井別荘」の敷地内にある食事処。茅葺き屋根の古民家で雰囲気はとてもよい。契約している農家の野菜や山菜、川魚、地鶏など、地元の素材を上手に活かしたおいしいメニューがずらっと並んでいる。「亀の井別荘」に泊まれなかった人にとってはそのエッセンスが味わえてお得ではある。最近は観光客が殺到して鬱陶しいという噂も聞くが、ボクが行った頃はまだそうでもなく、おいしい料理を楽しめた。鰻茶漬けや湯の岳膳、山家弁当など、素朴ながらもヘルシーで滋味溢れる食事。94年3月。
花野そば(湯布院)
大分県大分郡湯布院町湯の坪/0977-84-2008/11〜売り切れまで/不定休
蕎麦。玉ノ湯のすぐ横にある店。パッとしない外観だが蕎麦はなかなかうまい。石臼での挽きたてを味わわせてくれ、香り高く、腰もよい。汁物にしてもバランスが崩れないのがうれしい。一品ものもそれなり。接客が素っ気ないが味がいいからいいや。94年3月。※最近はとても味が落ちたというメールを複数通いただいたので注意。湯布院は人気があり放っておいても客が入るので味が変わる店が多いようだ。
玉の湯(湯布院)
大分県大分郡湯布院町湯の坪/0977-84-2158/30000円〜
旅館。湯布院を代表する名旅館のひとつ。最近では人気が出すぎて予約が取れない。桧風呂を各部屋に配した温泉旅館で、窓から敷地内の林を眺めつつ入る桧の内風呂はボクが経験した内風呂の中でもだんとつにベスト。最高の時間が過ごせるだろう。3000坪の敷地の中にたった14棟しかない離れで過ごす時間は俗世を忘れさせてくれる極上なもの。純和風であるが、寝室はとても寝心地の良いベッドが設えてあるのも逆にうれしい。料理もとても良い。地元で取れた山菜や川魚を中心に、メインの豊後牛まで隙がない構成。多少女性受けを狙っている部分が感じられるが、全体に満足すること請け合い(量もかなり多い)。空しくなりがちの「旅館の朝飯」もとても良く出来ている。お土産も敷地内で済ませられるし、全体のホスピタリティもとても良い。是非とももう一度行きたい旅館のひとつである。94年3月。※流行りすぎの部分もあり、たまに不評のメールも届く(07年10月追記)
亀の井別荘(湯布院)
大分県大分郡湯布院町大字川上2633/0977-84-3166/30000円〜
旅館。湯布院を代表する名旅館のひとつ。作家山口瞳の行きつけの宿で、山口瞳ファンとしてはいつかは来たかった宿。美しく広い庭を取り囲むように建った離れはそれぞれ趣が違い、スペイン風や韓国風の部屋まである。基本はもちろん和室で心から寛げる名旅館だ。サービスもいいし、泊まり客が利用できる談話室も明治風趣味でなかなか。「玉の湯」よりオシャレで「無量塔」よりくつろげる。それを中途半端とみるか、極上とみるか。ホスピタリティはさすがに素晴らしい。94年3月。
山荘無量塔(湯布院)
大分県大分郡湯布院町大字川上1264-2/0977-84-5000/40000円〜
旅館。「むらた」と読む。湯布院を代表する名旅館のひとつ。「全日本旅館大賞」のグランプリを1994にとり、一気に湯布院御三家の座に躍り出た。その1994年に泊まったので一番いい時でもあったかもしれない。でもさすがなホスピタリティとクオリティで、個人的には再訪したい宿No.1に躍り出た。
客室はすべて離れで8棟ある。古い民家を移築し、イギリス・イタリア・李朝のセンス良い家具を配したその客室は、泊まり客をびびらすほどの完成度。その点「玉の湯」や「亀の井別荘」の方がくつろげていいが、ここまで完成度が高いとくつろげなくても許せる感じ。なんというか「非日常」感が突出していて思い出に残るのだ。離れごとに趣を変化させていて、次々泊まってみたくなる。料理も大変よい。素朴な部分を残しつつ、非常に凝った料理が一品一品、自室でゆっくり楽しめる。開放的な窓を持った内風呂もよい。総じてモダンで、ここに泊まるだけで自分がセンスアップされたような錯覚に見舞われる宿。ちょっと格好つけが過ぎる気もするが、徹底しているので文句はない。94年3月。
Tan's Bar(湯布院)
大分県大分郡湯布院町大字川上1264-2/0977-84-5000/9〜23(バータイムは18〜23)/不定休
バー。山荘無量塔(むらた)のラウンジで、昼は喫茶、夜はバーになる。宿泊客以外も利用できる。宿泊客だった身としては少し残念。占拠したかった(笑)。明治時代の北陸の民家を移築した建物は雰囲気抜群で落ち着ける。赤く巨大なウエスタンエレクトリック社の劇場用のスピーカー。その下に暖炉。カッシーナのソファ。流れるのはジャズ。少々格好つけが過ぎる部分はあるが、流れる時間はやはり素晴らしい。ボクが行った時はまだ出来て間もない感じで空いていたが(「山荘無量塔」自体がまだ超有名になる前だった)、最近ではとても人気があるようだ。94年3月。
鮨 海甲(大分)
大分県東国東郡武蔵町大分空港ターミナル1F/09786-7-1713/10〜19/無休/2000円〜
鮨。大分空港内の店。わざわざここの鮨を食べるために大分空港を利用する人がいるという噂の有名店だが、そこまでの握りではなかった印象。標準的で安心できるタイプ。ただ、季節とタネによって絶品ももちろんある。関アジ関サバは一貫500円。白身は一貫700円。お好みで食べていると1万円とか行ってしまうので注意。特上握り2900円を取った上で好きなお好みを2貫くらい、というような取り方が正解かもしれない。海甲ちらしもいい。98年12月。
料亭やまさ(大分)
大分県宇佐郡安心院町大字下毛1785/0978-44-0002/11〜20/無休/8000円〜
すっぽん料理。すっぽんとワインで有名な安心院(あじむ)町にある。わざわざすっぽんを食べるためだけに長湯温泉から行った。この「やまさ」、大正9年創業で、旅館もやっており、松本清張やら有名人が多数来店。数ある安心院すっぽん料亭の中でも有名な店だ。12000円ですっぽんのフルコースが食べられる(8500円もある。鍋だけなら4500円)。生き血から刺身、肝刺し、肝焼き、茶碗蒸し、鍋、雑炊、すっぽんシャーベット。8500円のは肝焼きと茶碗蒸しがつかないだけなのでこちらでもいいが、肝焼きは絶品だからやっぱり12000円の方がお勧め。
ちょっと前まで安心院では天然すっぽんがよく取れたらしいが、いまではほとんど養殖物しか食べられないそうだ。その点わざわざ行ったのにちょっとがっかり。とはいえ、食べたすっぽんは清涼で生き血(日本酒で割ってある)も刺身も全く臭みがない。うまい。圧巻は雑炊だ。これは素晴らしい。京都の「大市」でも食べたことがあるが、さすがにあちらの方が味付けは上手だが、それでもちゃんとおいしい。敢えて言えばネギを入れすぎるのが難かな。ネギもタマゴもいらないと思う。98年12月。
翡翠の庄(大分)
大分県直入郡直入町長湯温泉くたみが丘/0974-75-2300/無休/15000円〜
旅館。「かわせみのしょう」と読む。25000坪の敷地に離れ7棟と長屋1棟の全11室しかない。長湯温泉は日本一炭酸を多く含む炭酸泉ということで異様にカラダが温まる。離れの「中尾」という部屋に泊まったが、総檜の内風呂がとても良く、湯布院「玉ノ湯」の内風呂と双璧の感あり(大浴場はそんなに面白くない)。離れは広い土間を含めて3部屋あり20坪以上はあるゆったりしたもの。ただ、広すぎてちょっと落ち着かないし「隠れ家」感がなくて逆に非日常に浸りにくい部分がある。その点が最後まで不満だった。
ただここの料理はとってもいい。大満足。野菜からハム類まですべて敷地内で手作りしており、卵・牛乳まで地のものだという。圧巻はエノハ(ヤマメ)料理。ここまで清涼にしてうまいヤマメは食べたことがない。ステーキや馬刺も絶品でここが「和風オーベルジュ」と評判を取るのがよくわかる。料理的にはいままで泊まったいろんな宿の中でトップクラス。あとは「玉ノ湯」に感じるような親密感と「無量塔」に感じるような非日常感があれば…と思う(贅沢か)。最後までどこかよそよそしく、心からのくつろぎを感じられなかったのが残念だ(サービスはよそよそしくないのだが。例えば木が育ってもっと鬱蒼とするとか、そういう物理的条件かもしれない)。完成までまだまだかかるらしく工事中が多いが、完成したら(20年後くらい?)また来てみたい。98年12月。
| 宮崎県 |
哲心(宮崎)
宮崎県宮崎市橘通東3-4-9/0985-27-7724/11.30〜15.30/月休/1500円〜
蕎麦。宮崎市内の山形屋の横の筋を入ったところ。志の高い蕎麦屋だ。もりは香り高くしかも上品。よくある田舎っぽさを売りにしたものではなく、色は白めで上質なもの。つゆは辛く、感じとしては砂場系の蕎麦か。ただ温かい汁物は出汁はいいが蕎麦が今一ついきていないのが残念だった。夜は予約の天麩羅コースのみらしいが、きっと天麩羅もうまいんだろうなぁと予想ができる感じ。98年3月。
おくのうどん(宮崎)
宮崎県宮崎市大坪東3-10-20/0985-54-1586/6〜19.30/三が日休
うどん。宮崎の有名な老舗うどん店で「宮崎うどん」の代表的な店らしい。朝6時からやっているが、朝から行列ができるとか。ボクは朝8時すぎという中途半端な時間に行ったせいかすいていた。宮崎うどんは麺がふわふわと軽くて柔らかい。博多うどんや伊勢うどんとまた違う、ぶにゃぶにゃしない軽やかな柔らかさ。なるほどこれは胃に優しいし朝にイイ。ダシは煮干し系。ちょっとしょっぱめなのも朝向きか。もちろん昼に食べてもオヤツに食べても夜に食べてもいいと思うけど、旅人には宮崎の朝ごはんに特にオススメだ。
セルフサービスだが、おばちゃんたちがキビキビ働いていて気持ちがいい。並うどんで160円。”玉か”うどん(卵と天かすで、玉か)が240円。肉うどん350円。とりめし(60円)もおいしかった。ちなみにこの店は以前は「吉長うどん」という超有名店だったらしいが、店名を変えたようだ。宮崎には「きっちょううどん」というチェーンがあるので、そこと何かあったという噂。09年9月。
重乃井(宮崎)
宮崎県宮崎市川原町8-19/0985-24-7367
うどん。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
天祥(宮崎)
宮崎県宮崎市中央通2-21/0985-29-0869/18.30〜24.30/日休
焼き鳥。宮崎名物の地鶏の炭焼きを食べさせる。名物だけあって宮崎市内にも焼き鳥の店は数多くあるが、地元の人にここを勧められた。刺身やもも焼きもあり、地鶏の炭焼きを少しともも焼きをいただいた。もも焼きはぷりぷりでなかなかの味。でもあえて言えば普通っぽいかな。逆に言うと地鶏の質が安定しているせいなのか、宮崎で行ったどの店も炭焼きに関してはそんなに変わらなかった印象(もともと安くて固い部分を焼く料理なのでそんなに違いは出ないのかも)。焼酎も多く揃っていて、天草の焼酎「池の露」と合わせた。この相性はとても良かった。雰囲気は全体に若めな感じ。09年9月。
味川(宮崎)
宮崎県宮崎市橘通西2-7-13/0985-28-2802/
焼き鳥。カウンター数席と小さなテーブル少々のこぢんまりした古い設え(昭和30年代風)の店であるが、この店に行ったと言うと宮崎人はみんな喜んでくれる(もちろん行ったことある人は、だが)。「あそこ行ったんですかー! よく知ってますねー! でも良かったでしょう! うまいんですよねー!」と、!が続く会話になるのである。そんな「そこに行ったことを共有したくなるような店」なのである。
表の看板には「焼とり 味な店」と書いてある。小さくて、ちょっとボロめで(失礼!)、立地もわりと怪しい地区にあって、女性だったら入るのをためらう感じの店である。実は3軒目くらいに行ったのでお腹いっぱいだったのだが、地元の方が「ここのレバーがたまらないんです! これだけは食べて帰って下さい!」と蕩けそうな笑顔で言うので行ったのだが、食べたらさすがに絶品。感謝であった。深夜だったので空いていたが、いつもはかなりの人気店で入れないことも多いとか。レバーや串もの、どれもいい。実はオムライスやラーメンがいい、とのことだが、そこまで行き着けなかった。次回は是非。09年9月。
ととや忠温(宮崎)
宮崎県宮崎市中央通7-32/0985-26-6337/18〜22.30/日休
割烹。河野忠温さんという方がやっている。カウンターと、奥に座敷。こぢんまりした店だが、女将さんはちゃんと着物を着てキレイにしているし、全体に清潔感があっていい雰囲気だ。まず宮崎の地の魚の刺身がうまい。盛りもキレイ。宮崎の醤油は甘すぎると思っていたら普通の生醤油を出してくれたのもうれしいところ。メヒカリの焼き物もよかったし、イカの大葉包み揚げもうまかった。かき揚げは多少油の具合が好みではなかったが…。地鶏のタタキは香りもよくておいしい。肉豆腐の甘さは宮崎っぽい感じ。〆には冷や汁をいただいた。うみゃ。全体にレベルが高く落ち着いている。強烈に印象に残るわけではないが、どれも安定しておいしい感じ。09年9月。
てんびん(宮崎)
宮崎県宮崎市上野町8-12/0985-23-7021
居酒屋。宮崎に行く前にある上司(食事に関しては黒帯級)に「宮崎によく行かれますよね、店、どこかいいとこ知りませんか?」と聞いたらこの店をこっそり教えてくれた。確かにクチコミサイトにも出てこないし、雰囲気もスナックを居抜きで使っているような店で、かなりの穴場っぽい。カウンターと小上がりがひとつ。いろいろ食べたがどれもおいしく満足。いただいた中では、佐土原ナスが印象的。塩もみと焼きの両方を食べたが両方おかわりしたくなる味(実際にした)。地ダコやイワシの刺身も上等。宮崎牛すね肉煮、肉じゃがコロッケ、めひかり唐揚、かさご唐揚などもよかった。創作系メニューもあり、クリームチーズ納豆とかシーザーサラダとかカリカリパンのチーズのせとかも意外といい。宮崎名物の地鶏は、この店は塩焼きで出る。香りが高くおいしい。〆はにんにく焼飯を。焼酎「月の中」「芋麹吉助」など飲みながらかなり賑やかに楽しんだ。おいしくてくつろげるカジュアルな店だが、観光客がいきなり入るには敷居が高いかもしれない(常連が溜まっている感じ)。09年9月。
遊季(宮崎)
宮崎県宮崎市中央通り2-27福島ビル東館2F/0985-29-7964
居酒屋。カウンターとテーブル席があるカジュアルな雰囲気の店。料理は地の素材を中心にその日に市場で仕入れたものを使うため、メニューは日替わりらしい。創作系のメニューが多く、いろいろ工夫のある料理が並ぶ。ジャンルとしては「うまいもの屋」かなぁ。実は2軒目として行ったので多少お腹がふくれていてあまり食べなかったが、地の魚の刺身、地鶏の炭焼きやチキン南蛮、ドライカレーコロッケ、地鶏野菜サラダなど、どれも後を引くおいしいものだった。人気店で満席だったのもよくわかる。たぶんカウンターに座って、その日のオススメや料理法などをマスターと話しながら食べていくのが一番いいんだろうと思わせる。2軒目でなく1軒目として腹一杯食べてみたい店。ちょっと雑然としていたが、活気があって楽しい。そしてコストパフォーマンスもとてもいい。09年9月。
かぐら家(宮崎)
宮崎県宮崎市瀬頭2-1-4/098-529-5541/11〜24/無休 郷土料理。実はチキン南蛮で有名な「おぐらや」に行きたかったのだが臨時休業だったので現地人に急遽チキン南蛮が食べられる店のオススメを聞いたらこの店を紹介してくれた。「クレイトンハウス」というチキン南蛮で有名な店の系列らしく、「クレイトンハウスの」と但し書きがあるチキン南蛮定食(880円)を食べた。タルタルソースがたっぷりかかったそれは、甘くて肉汁もたっぷり。うまい。チキンの大きなかたまりが4つ入っていて、付け合わせのサラダも多く、ライスもおかわり自由なので満足感がある。名物は「うなぎ一本焼き定食」890円。刺身7種が盛られた「刺身定食」980円も売りみたい。店内は広くよく流行っている。ドライブイン系の作りである。夜は居酒屋系で、地鶏や地魚、有機野菜を売りにしているようだ。09年9月。
元祖にくまき本舗(宮崎)
宮崎県宮崎市中央通1-6/0985-20-2900/19〜27/日休
郷土料理。宮崎発祥の人気ファストフード「にくまきおにぎり」の元祖(らしい)店である。要するにおにぎりを海苔のかわりに肉で巻いたもの。醤油ベースのタレに漬け込まれた豚肉でおにぎりを巻き、オーブンで10〜12分焼く。店は屋台風の小さなもので買い食いしか出来ないが、店の外まで醤油の香りが漂っており、飲んだ後にはとても惹かれる。食べるとやはり醤油が濃く効いていてわりと塩っ辛いが、飲んだ後にラーメンが欲しくなるように、この塩気はちょうどいい感じ(素面の時だと少し塩がきつすぎると感じるかもしれない)。肉巻きも最近では東京などでも食べられるようになってきたが、元祖(らしい)店だし、一度はどうぞ。09年9月。
グラン・ブルー(宮崎)
宮崎県宮崎市山崎町浜山ホテルオーシャン45/0985-21-1133/11.30〜14.30/17.30〜22/無休/20000円
フレンチ。ユニークな快適リゾート「宮崎シーガイア」にはいくつかホテルがあるが、その中心的高級ホテルとしてそそり立つ「ホテルオーシャン45」の42階にこのレストランはある。その絶景を味わうならランチの方がいいかもしれない。夜は窓外真っ暗なので、このレストランの魅力が半減してしまうのが残念だ。
リゾートホテルのメインダイニングともなると幅広い客層を満足させる料理が必要となる。そのためどうしても無難なものになってしまうのは仕方がないのかもしれない。が、それなりに高級であるこのレストランでのこの無難さは少し残念であった。盛りつけはとてもきれいで色彩感覚も豊かなのだが、肝心の味はどれもインパクトの薄いもの。宮崎という食材に恵まれた地で、それなりに地のものをメニューに載せているのだが、その素材の良さがあまり感じられない料理がつづいた。これでは非常に充実した環境・サービスがもったいないというものだ。そう、このレストランのサービスは非常に良い。いわゆるホテルっぽい慇懃無礼さは全くなくにこやかに笑いかけ話しかけ、我々の夜を気持良く演出してくれた。
総じて「シーガイアの中の代表的レストラン」ということで環境・サービスはその格にふさわしいものである。これにもう少し力強い(思い出に残るようなインパクトを残す)料理が加われば、宮崎を訪れたら必ず寄りたいレストランに生まれ変わると思う。期待したい。98年3月。
ブルーツリー(宮崎)
宮崎県宮崎市橘通西3-2-13 5F/0985-23-4560
焼酎バー。全国の焼酎好きには有名な店と聞いた。カウンターに座ってバックバーの焼酎の品揃えを眺めるだけでタダモノでないことはすぐわかる。レアな焼酎のオンパレードである。こんな品揃えあまり見たことない。これは各酒造所と相当いい関係を保ち続けている証拠だろう。まぁ焼酎の本場で焼酎を売りにしているのだから当たり前とも言えるが、それにしてもレアばかりだなぁ。焼酎好きなら必訪だ。いくつか珍しい&強いのを飲ませていただいたが、どれも美味美香。そういうバーなのに、雰囲気が渋くなく、かなりカジュアル(スナックちっく)なのもユニークだった。09年9月。
続人間(宮崎)
宮崎県宮崎市中央通7-22 2F/0985-25-1015/19〜25/日休
バー。すごい店名だが、実にオーセンティックないいバー。年季の入った店内はくすんでいて落ち着ける。マスターもママさんもかなり年季が入った感じ(渋くて佇まいのいいご老人)。マスターのお酒蘊蓄話はおもしろく、酒好きなら長時間腰を落ち着けて話してもきっと飽きないだろう。4人で一杯ずつ飲んで3800円(!)。安くていい店だぁ。ちなみにマスターの息子さんが同名の店を博多の中洲でやっているらしい(092-712-1192)。そういうつながりで行っても面白いと思う。09年9月。
いもとドライブイン(日南)
宮崎県日南市富土1725/0987-29-1240/10〜17/水休
食堂。ドライブインというか食堂であり、食堂というか海の家でもある。夏は部屋の貸し出しも行っている。かなりカジュアルな普通の地元食堂であるが、この店の売りはその絶景。富土(ふと)海水浴場の砂浜が目の前に開け実に美しい。二階の部屋を借りれば特に美しい(部屋貸しだけでなく、普通に食堂の座敷としても使える)。とりあえず、店に入ったら二階が使えるか聞いてみよう。「いもと定食」(2500円)は、焼魚に刺身、貝料理、小鉢、丼の味噌汁、ライスがついている。料理は素朴でシンプルだが、地の取れたてを使っているのでさすがにおいしい。他に車海老フライがついた「海定食」(2500円)や「刺身定食」(1700円)などがある。日南海岸のドライブ時に寄るといい店。09年9月。
間瀬田厚焼本家(日南)
宮崎県日南市飫肥7-1-50/0987-25-1057/9〜18/不定休
厚焼。飫肥(おび)名物の厚焼(厚焼玉子)の発祥の店と言われる。元禄2年(1689年)創業。一子相伝による門外不出の製法を受け継いでいて、現在第十代目の間瀬田泰右衛門が作っている(お子様がいないようなのでこの代で途切れるとも聞いた)。江戸時代には殿様への献上品として知られていた厚焼玉子は、卵に砂糖と酒をたっぷり加えて焼き上げたもの。プリンのような表面と食感。デザートのような美味である。一度食べたら忘れられない味。飫肥まで来たなら是非食べてみて欲しい。ちなみにイートインは出来ず、お持ち帰りもしくは地方発送のみ。売り切れることもあるのでお持ち帰りする場合は予約する方がよい。発送する場合はその場で、数日後に作るものを予約すればいい。09年9月。
本家たかしま(宮崎・高鍋)
宮崎県児湯郡高鍋町大字蚊口浦6259-1/0983-23-0108/11〜14/17〜21/月休/4000円〜
牡蠣料理。宮崎の方にメールで教えていただいた名物店。高鍋の天然牡蛎はこちらではつとに名高いらしい。その牡蛎が採れる蚊口浜横のこの店はあり、鮮度は抜群。小振りだがたっぷり感のある牡蛎を美味しく食べさせてくれる。歯触り最高でとろりとしているが、ミルキーさはあまりないタイプの牡蠣。あっさりと楽しめる。オススメは牡蛎コース4000円。これに生牡蛎900円を入れて構成すればベストかも。生牡蛎と牡蛎フライはまさに絶品。期待した焼牡蛎にちょっと生臭さがでてしまったのが残念だったが全体に満足の行くものだった。シーズンは予約が必要。98年3月。
| 熊本県 |
城見櫓(熊本)
熊本県熊本市花畑町1-10 熊本城長塀前/096-356-1146/11〜23
料亭。熊本城を目の前にした最高の立地のビル料亭。6階建て。1階はいけす割烹、2階は個室、3階4階は宴会場、5階はパーティホール、6階はVIPルームとなっている。ビジネス接待や観光客用の匂いがぷんぷんするタイプの店で、普通なら食指が動かないが、この立地はさすがに素晴らしい。遮るものなくお城が眺められ、夜のライトアップは特に美しい。最上階のお座敷でいただいたが、料理はいわゆるお座敷割烹で、おいしいけど無難なラインナップ。ただし盛りつけはとても美しいし豪華である。印象に残っているのはイカの活け造り。生きたカタチに再構成してあるが、全体がピクピク動いている鮮度。昼は2100円〜の御膳、夜は5000円〜15000円のコースがある。1階のいけす割烹はそんなに高くない感じ。全体に宴会および接待仕様の店だろう。立地も景色も含めて。09年9月。
馬桜(熊本)
熊本県熊本市下通り1-12-1 光園ビル2F/096-355-8388/11.30〜15(ランチ土日祝のみ)/17〜25(金土〜27)/無休
馬料理。熊本名物の馬料理の店はどこも混んでいるし日曜休みだったりするので難儀したが、日曜の昼にやっている貴重な店なので訪問した。「馬焼肉ランチ」2400円か「馬刺しランチ」2300円がなかなかお得。食べたのは「馬刺しランチ」。寄せ豆腐、馬そぼろサラダが小鉢で出て、馬刺し5点盛り(特選馬刺し、上馬刺し、ヒレ刺し、フタエゴ刺し、たてがみ刺しが、それぞれ3切れずつ出る)、ライスと味噌汁とお漬け物。ライスはおかわり自由。足りない人はそれに「馬レバ刺し」1300円を追加するのがいいと思う。馬レバはめったに食べられない美味。ちなみに特選馬刺しと上馬刺しはバラ肉。フタエゴ刺しはお腹周りの肉で脂と赤身が合わさっている部分。たてがみ刺しはその名のとおりタテガミの部分である。白い脂身のようであるが、ほぼすべてコラーゲンらしい。 夜は馬刺しはそれぞれ1000円〜3000円、焼肉やホルモン焼き、炙りなどもある。馬肉の味について自分の中に基準値が出来るほど経験がないのでわからないが、総じて素材は良くおいしかった。09年9月。
こむらさき本店(熊本)
熊本県熊本市上林町3-22/096-352-8070/11〜19/火休/400円〜
ラーメン。熊本ラーメンの特徴はとんこつから取った白濁スープ。そして揚げたり炒ったりしたにんにくが入っていること。そして麺が太い、と、ものの本にある。でもここのは細い麺。スープはめちゃめちゃあっさりしており上品。ちょっと物足りないくらいである。新横浜ラーメン博物館にも入っているが、これが熊本を代表する味なのかどうか。ただこのあっさり感は嫌いではない。98年12月。
桂花本店(熊本)
熊本県熊本市花畑町11-9/096-325-9609/11〜26/日休/400円〜
ラーメン。この店の東京新宿店には学生時代めちゃくちゃお世話になったし、この本店も15年前に来たことがある。味はそのままな気がする(昔のことなので覚えていないが)。特にスープ。最初は臭みみたいなものを感じるが、食べ終わる頃にはそれが気にならなくなりもっと欲しくなる。好み。麺は太め。なお、今回餃子を食べたが、これが思いのほかうまかった。また食べてみたい。98年12月。
天外天(熊本)
熊本県熊本市安政町2-15/096-354-8458/19〜28/日祝休
熊本ラーメン。カウンターのみの小さい店だがよく流行っている。麺は細めだがコシが強いタイプ(茹で時間も短め)。スープはトンコツとしてはあっさりめだと感じたが、一面に振りかけてある揚げニンニクの粉が意外と効いていてパンチはある。その裏にゴマの香りがあってこれもなかなか。濃厚&あっさりの両立。すごく好きというわけではないが、おいしくいただいた。ラーメン650円。辛口ラーメン700円。餃子350円。09年9月。
黒亭(熊本)
熊本県熊本市二本木2-1-23/096-352-1648/10.30〜20.30/第1.3木休
ラーメン。「こくてい」と読む。昭和32年創業。典型的な熊本ラーメンで行列が出来る人気店。名刺裏の説明によると、豚頭骨のみを大釜で強火で炊いてとったスープに、ストレートの中太麺、自家製チャーシュー、自家製にんにく油をつかっているようである。スープは濃いトンコツにマー油(にんにくを揚げた油)。濃厚な見た目よりはかなりあっさり。麺はコシがある。全体に焦がしネギが目立つ(味的にも強い)。スープに最後の方にえぐみが残るのが個人的には残念かな。でもまぁおいしくいただきました。09年9月。
エスキーナ(熊本)
熊本県熊本市城東町5-34 2F・3F/096-322-5353/
バー。ポルトガル語で「街角」という意味の店名を持つこの店は、熊本城からほど近い立地で、2階の窓際に座れば熊本城も見える。2階のカウンターでゆっくり飲んだが、モダンとカジュアルとオーセンティックを足して3で割ったようなバーで、個人的にはどの気分に焦点を合わせればいいか戸惑った感じ。まぁカフェの延長線上的な使い方がいいのかもしれない。多角経営の店のようで、コンセプトの違う店を熊本市内に支店が5店、東京で2店展開しているようだ(09年9月現在)。そのせいか、価格はわりと東京価格かな。熊本にしては高め&強気の設定。早い時間にサッと飲んでご飯に行く、みたいな使い方がいいかも。09年9月。
いこい旅館(阿蘇)
熊本県阿蘇郡南小国町黒川/0967-44-0552/15000円〜
旅館。名高い黒川温泉内にある人気旅館。あらゆる面で「女性上位」な旅館だ。黒川温泉郷はその旅館のほとんどすべてが露天風呂を持ち、外湯で他の旅館の風呂も楽しめる仕組みになっているが、いこい旅館は中に8つも異なる風呂があり、他に行かなくても充分楽しめるようになっている(そして女性専用風呂が多い。時間帯によっては男性も入れるがかなり不利)。宿の造りは昔の湯治宿的。豪華さはないが、清潔でくつろげる。囲炉裏端もあり割と楽しい。ただ、料理は普通。部屋も普通(少し狭い)。まったく「湯が主役」ということに徹している。ただ、黒川温泉自体、泉質はわりと普通めだと思うけど。
なお、外湯で「新明館」「山みず木」の露天に入ったが、後者の露天風呂は川の真横で絶品だった。すぐ横に天然のヤマメが泳いでいるのが見える(朝風呂だったから)。次はここに泊まってみよっと。98年12月。
山賊旅路(阿蘇)
熊本県阿蘇市黒川2127/0967-34-2011/11〜19.30/水休/800円〜
郷土料理。阿蘇の郷土料理「高菜めし」「だご汁」が食べられる(正確に言うとだご汁は大分)。すべてに自家製素材を使っている素朴な味わい。だご汁はうまい。だご汁とは要は「だんご汁」。うどんをのばしてほうとうのごとく切って野菜と共に煮込んだもの。「味噌煮込みほうとう」みたいなものか。この店では切っただけのものを「だご汁」、丸めたものを「だんご汁」と区別していた。麦だご汁がお勧め。高菜メシはわりと普通。店内ハエが多いのが超難点(12月なのに)。98年12月。
| 鹿児島県 |
熊襲亭(鹿児島)
鹿児島県鹿児島市東千石町6-10/099-222-6356/12〜15/17〜22/年末年始休/3000円〜
郷土料理。「正調さつま料理」を標榜する店。鹿児島にある郷土料理のもう一方の雄「さつま亭」は学生時代に行ったことがあったので今回はこちらへ。きびなごの刺身、さつまあげ、地鶏のたたき、さつま汁などどれもうまかったが、絶品だったのは味噌味のとんこつ(豚の角煮)。これはうまい。〆は紅イモの羊羹。これもおいしかった。酒すし(酢のかわりにお酒を使っている)もよい。観光客目当ての店なんだろうが、観光客の求めるものにしっかり答えてくれている。安定感のあるいい店。98年3月。12年4月。
霧島山麓バークシャー村(鹿児島)
鹿児島県姶良郡霧島町永水4962/0995-57-3216/11〜20/第1.3水休/2000円
とんかつ。ドライブウェイの途中にある、本場の黒豚が食べられるレストラン。見た目はなんだかしょぼいドライブインみたいだが、有名な黒豚牧場からの出店で、仕入れルートはしっかりしている。クルマで移動する旅行者にはうれしい店だ。とんかつを食べたが実に香り高く歯ごたえもあっておいしい。東京などの黒豚使用をうたっているとんかつ店などとは比べ物にならない肉質。ただし調理がもう少し(衣が分厚く熱も全体に通りすぎている)なのが惜しい。まぁ都会レベルの調理は難しいにしても、肉質が良いだけにもうちょっとだけ改善されるとうれしい感じ。98年3月。
忘れの里 雅叙苑(鹿児島)
鹿児島県姶良郡牧園町妙見温泉郷/0995-77-2114/20000円〜
旅館。鹿児島では有名な人気旅館で、山の斜面を利用した広い敷地に茅葺きの離れが9部屋ある。地鶏が遊ぶ敷地内は昔の田舎の生活に帰ったような素朴さが演出されていて旅情たっぷり。ロケーションとシチュエーションは完璧である。
「忘れの里」とは昨日を忘れ、明日を忘れるの意。女将の言葉「何か忘れていませんか、それは忘れていいのではないですか」にこの宿のコンセプトは凝縮されているようだ。確かに物思う空間であり、静かで豊かな時間を過ごせるのだが、受付の佇まいやその洋服姿、部屋担当のサービス、はっきり言ってもうひとつな料理など、コンセプトとちぐはぐなところが意外といっぱいありちょっと戸惑った。隅々までその考え方がもっと行き届いて欲しいと思った。泊まった部屋は内風呂が露天風呂になっておりこれは極楽。共同の建の湯も良い。また、夜の囲炉裏端でのかっぽ酒も良かった。良い所はいろいろあるのだが…。特に料理とサービスを改善して欲しい。98年3月。
旅館みどり荘(鹿児島)
鹿児島県日置市吹上町吹上温泉/099-296-2020/12000円〜
旅館。吹上温泉にある老舗旅館。みどり池という大きな池を中心に広い敷地を持っており、旅館棟、露天風呂、遊歩道などが池の周りにぽつりぽつりとある。入口や受付の佇まいも良く期待させるが、はっきり言って旅館棟や部屋、大浴場などの施設はもうひとつ。料理も普通。ただしここは露天風呂が絶品。少々歩いた池端にあるが、泉質の良さには舌を巻いた。なんというか「遠赤外線系じゅんさい包み」みたい(どんなんや)。この露天風呂に入るためだけに再訪したいくらい。不定期日記にも書いたので興味ある方はそちらも。女将や仲居さんのサービスは家庭的で良い。もう少し施設が改善されるといいなぁ。なお、入浴のみの利用も出来る。98年3月。
魚処なにわ(鹿児島)
鹿児島県枕崎市千代田町7-1/0993-72-0481/11〜14/15.30〜20.30/不定休/1500円〜
居酒屋。枕崎駅前にあるカジュアルな店。「名物ビンタ料理」「テレビ放映で有名!」とか店内に大きく貼られ、少し嫌な予感もしたのだが、ちゃんと美味しかった。ビンタとはカツオの頭。枕崎はカツオの本場ゆえ旅行者としては期待する。味噌煮のビンタは実に美味しく、隅から隅までむさぼって食べた。かまの中にある心臓(地元ではちんこと言うらしい)もなかなかの美味。たたきや腹身がいまひとつだったけど、ビンタ定食1500円は超お得でとても良かった。枕崎まで来たならオススメの店。98年3月。
@satonao310