トップ > おいしい店リスト > さとなおの好きな店リスト > 鮨処つく田

鮨処つく田

lv4.gif

佐賀県唐津市中町1879-1
0955-74-6665
12〜14
17〜22
月休


鮨。
「つくた」と読む。

2010年の2月。約10年ぶりに「つく田」へ伺った。
夕方にヒコーキで福岡に着き、少し打ち合わせをこなした後、電車に乗って唐津にひとりで向かったのである。

「つく田」は唐津焼の作家さんの窯にお邪魔したときに「いまはあの鮨屋がいいよ」と教えてもらった店。あれは1996年のことだからもう14年前になる。そのうまさに唸り、ご主人から「きよ田の新津武昭さんの弟子」ということを聞き、失礼ながら「唐津のこんなところにこんな店が!」と驚いてサイトに書いた。まだ雑誌でもネットでもまるで紹介されてなかった頃のことである。

そして10年ほど前にリピートもした(わざわざ行った)。いまでは人気店で東京からも毎日のように客が来る店となった(当日も東京からのひとり客が他にいた)。電話したら一席だけ空いていると言うのでニコニコと。

博多から筑肥線。コトコト走るローカル線で約1時間半ほどの旅路である。途中、筑前深江駅で15分くらい電車を待ち合わせた。
「鉄ちゃん」ではないのだが、こういう時間が好き。誰もいないローカルな小さな駅でぽつねんとベンチに座りながら街の灯を見る。温泉より何より疲れが取れる(わざわざそれをしに行くのではなく、たまたまそうなった状況じゃないと効果がないのだけど)。

ひっそりした唐津の街をわざと遠回りして歩いて(知らない街の小道を歩くのが好きなので)、「つく田」へ。
3回目の訪問になる。商店街の中の店とは思えない清潔でセンスいい店内。

相変わらず抜群にうまい刺身群と料理群。
料理で特に印象に残っているのは「クジラのうね酢」「ブリ味噌」「鵡川のオスししゃもの小さいのの炙り」。ゴマサバやミル貝のヒモの炙りもうまかった。

握りはどれもこれもバランスよいもの。
ヒラメとスミイカが鮮烈。穴子もすばらしかった。酒は北雪のみ。ひとりだったのでカンカンと飲んだ。全体に伝統の江戸前的に塩がきついので、お酒がよく進む。

ご主人とは新津さんの話やキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」の話で盛り上がった。
新津さんには陶芸家の中里隆氏のお供で銀座の店に行ってから気に入られていろいろ教わったそうである。

新津さんの握りを数年前に西麻布の「青木」で食べた話をしたらえらく喜んでくれた(そのころ新津さんは復活して、週に1日だけ「青木」で握っていたのである)。「新津親方に一歩でも近づきたい。その想いで日々握っている」「親方のようなすっきりした鮨が目標」と語ってくれた。店名もやっぱり「きよ田」を意識したようで、ひらがら二文字に「田」をつけたとのこと。

唐津でも江戸前でやろうと決め(1990年代中盤だと、それはとても勇気がいることで、周りの理解がまるでなかったころである)、「佃」というお江戸の地名をもらおうと考えたらしいのだけど、中里隆さんや嵐山幸三郎さんに「つくだ、と濁らない方がいい」と言われ「つくた」と発音するようにしたとか。

唐津22時発最終電車で博多へ帰った。
美味しくて楽しい時間。人生ってこういうことでいいよなって思う。満ち足りて夢の中へ。

ちなみに、以前は1万円前後で食べられたが、ずいぶん値段はあがっていた。いろいろ食べたいなら2万円は覚悟した方がいいかもしれない。


1996年4月初訪問。最新訪問2010年2月。



大きな地図で見る

2006年01月03日(火) 10:44:52・リンク用URL

ページの先頭に戻る

メニュー

Follow satonao310 on Twitter @satonao310

satonao [at] satonao.com
スパム対策を強化しているので、メールが戻ってきちゃう場合があります。その場合は、satonao310 [at] gmail.com へ。

ページの先頭に戻る

Google Sitemaps用XML自動生成ツール