トップ > おいしい店リスト > さとなおの行った店リスト【日本各地】〜東海・北陸エリア
さとなおの行った店リスト 日本各地
〜東海・北陸エリア(94店)
このコーナーは、ボクが実際に行ったレストランを記録したものです。
個人サイトの個人的食べ歩き記録です。ガイドでも評価でもありません。
ですので、読者の読みやすさなどを考えず、ざっと一覧してあります。コメントも短く散漫なものです。ご了承ください。
このページには北陸・東海・中部エリアの行った店を載せています。
古い訪問年月日のものも多いです。地方の店は再訪機会も少なく、その後良くなったか悪くなったかも確かめようがありません。定休日や営業時間などについても変わっている可能性があります(閉店した店もあります)。電話や店のサイトでお確かめください。
この個人的食べ歩き記録を利用して、あなたが行った店の感想とボクの感想とを比較することができます。そうして趣味嗜好がボクと合うか合わないかを調べ、趣味嗜好が近かった方は「さとなおの好きな店リスト」をご利用ください。店の選択がより便利になっています(「このコーナーの使い方」参照)。
なお、自分の好き嫌いを相対化するために、店をラブ度で表しています。ボク個人の「お気に入り度」の目安として参考にしてください(味の評価でも店の優劣でもありません)。
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| 静岡県 |
司寿司(沼津)
静岡県沼津市下香貫藤井原1617-12/0559-31-2453/4000円〜
鮨。沼津には「鮨文」やら「双葉寿司」やら有名な寿司屋があるが、地元の人はここを薦めるらしい。実は折に入れてもらってホテルで食べたのだが、しばらく店の小上がりに座り握っている親父と話をしたりしたからまぁだいたいこの店を体験したと思っていいと思う。同行者は以前店内で食べたらしいが、とにかくよくしゃべる親父らしい。小上がりに座っている間も実に良くしゃべる。良くしゃべる寿司職人が苦手であるボクとしては閉口する。その寿司はかなりいい。ネタが素晴らしくシャリとのバランスもまぁまぁ。沼津のおいしい地のものを経験できるだろう。なお、のれんは常に出ていない。「あまり客に来て欲しくないから」だそうだ。気にせず入るべし。古いのれんだが、左端を破ったのはうちの嫁です、すいません。00年2月。
藪蕎麦 宮本(静岡)
静岡県島田市船木253-7/0547-38-2533
蕎麦。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ジャンティ(静岡)
静岡県静岡市呉服町2-9-1 玄南偕楽ビル2F/054-254-7655/12〜14/18〜21.30/バータイム18〜23.30/月休/10000円〜
フレンチ。静岡駅から歩いて7.8分ほどのところで36年も営業している志高い老舗。36年とはいえ、まるで古さを感じない清潔な店内と洗練されたサービス、ツボを心得た料理…。東京でも十分トップクラスでいけるレベルを静岡で長年キープしてきたその努力は賞賛に値する。特にサービスが素晴らしい。女性メートルの久保田さんは「料理王国」でチーズの連載を持っている方だが、客たちを笑顔で整然と仕切り、料理やワインの推薦も的をはずさず信頼できる。プロ意識と志がカラダから溢れ出ていて、安心していい夜・いい時間を任せられる。彼女が薦めてくれるワインやチーズもすべてハズレがない。
料理は自家菜園収穫による野菜がうまい。香り高く深い味の野菜たち。地のものを効果的に使いつつも、地方にありがちなありきたりなメニューをほとんど置かず、すべてに工夫が感じられるのもいい。店の一角は独立したバーになっており夜はピアノの生演奏も入る。小さな店だが、ある意味フレンチを越えた社交場のようになっているようで、夜系の女性を同伴しビールと共に軽く料理を、という客も見受けられた。が、なんというか東京で見るとちょっと白けるそういう風景もここでは味になる。地元に根ざすとはどういうことか、地元民に対するプロ意識とはどういうことなのか、常連にも一見にも地元民にも旅行者にも喜ばれるレストランとはどうあるべきなのか…。そんなことを考えさせられた夜であった。00年2月。
割烹 弁いち(浜松)
静岡県浜松市肴町313-13/053-453-2216
割烹。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
| 愛知県 |
天むす千寿(名古屋)
愛知県名古屋市中区大須4-10-82/052-262-0466/8.30〜18(イートインは12〜14)/火水休
天むす。発祥の店らしい。諸説あるらしいが、もともと三重県津市の天ぷら屋の賄いだった天むすを、その店から暖簾分けしたこの店が大須で作り始めたのが起源だと言う。基本的にお持ち帰り用に作っているが、12時から14時までなら店内の小さなテーブルで食べることも出来る。店に入るとおばちゃんたちがすごい勢いで作っていてちょっとびびるが、優しいので大丈夫。「10コお持ち帰りしたいけど、ひとつ別にもらって歩きながら出来たての熱々を食べたい」というワガママなリクエストに「いま空いてるからいいですよー」と快く応えてくれた。おばちゃんたちがどんどん握っていくソレをひとつホイルに包んでくれた。歩きながら出来たてを食す。意外と天ぷらが小さくて上品。握りも柔らかい。個人的には熱々状態の出来立てより、少しだけ冷めてからのバランスが好きかもしれない。07年6月。
いば昇(名古屋)
名古屋市中区錦3-13-22/052-951-1166 /11〜14.30/16〜20/日・第2第3月休
うなぎ。明治42年創業。ひつまぶしで有名な店。錦の繁華街にポツリとある古い木造建築。雰囲気はとても良い。店内は座敷中心。庭を見ながら落ち着いて食べられる。ひつまぶしの元祖は「あつた蓬莱軒」らしいが、この店もほとんど元祖的な店として有名である。1杯目はそのままお櫃からお茶碗に移して食べ、2杯目は薬味のねぎやわさびを入れて食べる。3杯目は煎茶をかけてお茶漬けにする。だし汁も出るのでそれを足してもいい。「あつた蓬莱軒」と違うのはこの3杯目。あちらではだし汁しかかけない。どちらの店が好きかは人によって違うようだが、ボクはどちらかというと「いば昇」ファンである。00年9月。
あつた蓬莱軒 神宮南門店(名古屋)
愛知県名古屋市熱田区神宮2-10-26/052-682-5598/11.30〜14.30/16.30〜20.30/火休
うなぎ。ひつまぶしで全国的に有名な店。元々は熱田神宮内にあったが立ち退いて、現在はちょっと離れたところにある本店「蓬莱陣屋」と南門前の「あつた蓬莱軒神宮南門店」の2店がある。ボクは熱田神宮にお参りがてら開店直後に南門店に行ったのだが、ボクのすぐ後ろはもう行列。普通なら数十分から1時間待つと言われる人気店である。
ひつまぶしとは元々この店が賄いとして出していたもの。切り落としや焼き崩れを刻んで薬味などを加えてお茶漬けにしたのが始まりという。1杯目はお櫃からお茶碗に盛ってそのまま食べる。2杯目は薬味を加えて混ぜ込んで食べる。3杯目はだし汁をかけて食べる。注文があってから焼き始めるとのことで20分ほど待つが、カリカリの焼き加減は上手。だしもうまい。さすがにうまい。本店には名物女将がいて楽しいらしいが、味的には本店もココも松坂屋店も変わらないとは名古屋在住の友人の言。「いば昇」の方が雰囲気があるし便利だが、どっちをひいきにするかは名古屋人でもふたつに分かれると言う。ボクは…んー、どっちかというと「いば昇」だろうか。ちなみに「いば昇」の3杯目は煎茶をかける。07年6月。
住よし(名古屋)
愛知県名古屋市JR名古屋駅新幹線ホーム上/052-452-0871/7〜21.30/無休
きしめん。JR名古屋駅の新幹線ホーム上にある立ち食いきしめんなのだが、「結局ここのきしめんが一番うまい」と評価する名古屋人はとても多い。便利だし、朝早くからぶっ続けでやってくれているし、旅人にはとてもありがたい店だ。きしめんは340円。なるほどなかなかうまい。シンプルだけどメリハリのきいた味。柔らかめだがもちもちした麺。ボクが数店食べた中でも上の方にくるおいしさだと思う。新幹線ホーム中央付近。ちなみに在来線のホーム上にも同名店があるらしい。07年6月。
よしだきしめん(名古屋)
愛知県名古屋市中村区名駅1-1-2名駅前松坂屋7F/052-562-0075/11〜22/無休
きしめん。明治23年創業の老舗製麺所が直営するきしめん専門店。このターミナル店は百貨店の食堂街にあるのだが、ここのきしめんは只者ではない感じ。ボクの中では「住よし」「川井屋」に鼻差で勝ったかも。シンプルでインパクトある「住よし」、豊かな凝り味「川井屋」に比べて程がいいシンプルさと奥の深さのバランスが良い。麺もだしも上々。特に「むろ鯵や鯖節、宗太郎鰹節などを数種類ブレンドしたところにたまり醤油や本醸造みりんを使って味わいを深めた」つゆがうまい。うまし。松坂屋名古屋駅店7階にあるので旅行者にも便が良い。オススメ。他にエスカ地下街店や東新町店、ダイエー上飯田店、大須店などがある。07年6月。
川井屋本店(名古屋)
愛知県名古屋市東区飯田町31/052-931-0474/11〜14/17〜19.20/日祝休
きしめん。大正10年創業の老舗である。大変上品で丁寧な味のきしめん。手こね・手延べ・手切りの純手打ちだそうだ。麺は非常によい。もちもちなだけではなくムニィ〜の粘りがあり、さすが本場の名店といった印象。黒いだしも深く優しい味。お揚げ、ほうれん草、かまぼこが入って、上から鰹節がたっぷりとかかっている。ただ多少だしのキレが悪く、複雑すぎる印象を持った。全体にとても優しいきしめん。07年6月。
三好屋(名古屋)
名古屋市中区錦3-4-21花金ビル1F/052-971-4765/11〜14/16〜24.30/日祝・土夜休/330円〜
きしめん。ここのきしめんは向こうが透けて見えるほど薄い。そしてその食感はムニムニのシコシコである。うまい。なるほどこれがきちんとした手打ちのきしめんか!と目鱗ものである。なんてことない普通のうどん屋風外観だが、臆せず入るべし。明治32年創業後移転したらしい。麺を味わうなら、ざるきしめんがオススメ。かつお出汁につけて、コシの強い麺を食べるときしめんの何たるかが理解できる気がする。普通のきしめんは値段据え置き330円で量が非常に少ないのでざるきしと一緒に取って味わってもいいと思う。00年9月。※閉店。
山本屋総本家 高針店(名古屋)
名古屋市名東区高針原1-303/052-704-7751/11〜15/17〜20/水休
味噌煮込みうどん。「山本屋本店」と並び称される味噌煮込うどんの有名店。もちろんどちらも行ったが、個人的にはどっちもどっちだったし、この高針店は両系列的にも珍しく「自分で作るタイプ」なので、以前はこの店をオススメしていた。ただ、最近は「山本屋本店」の方が好きになって行っている。これは完全に個人の好みである。
ちなみにこの店を紹介してくれた「げそ天」さんに寄ると「味噌煮込みうどんは店側で作ってくれるのが普通だけど、名古屋広しといえども一店だけ客が作れる店があるんです(2000年現在)。味噌煮込みうどんの一から十まで知ることが出来るのでオススメですよ」とのこと。そういう意味ではオススメである。そして、ここは総本家の社長の自宅らしい(笑)。それがお店を兼ねている。
注文すると、味噌とだしが入った土鍋が出てくるので、それを火にかける。土鍋が沸騰する直前に生麺を入れ(沸騰させると味噌の香りが飛んでしまう)、再びグツグツしだしたら、鶏肉、えのきなどの具を入れる。しばらくしたら火を止めて出来上がり。あとはいつものように土鍋の蓋を小鉢がわりにしてご飯とともに食べるわけだ。あの味噌煮込みうどん独特の「麺の芯が残る感じ」が好きなら煮えすぎないように注意した方がいいし、あの芯の残り具合が嫌いな方なら長めに煮込むといい。ただし、味噌は調整できない。00年9月。
なお、2004年11月に東京にも進出した(東京都千代田区神田和泉町1-10-8/03-3861-5030)。
山本屋本店(名古屋)
愛知県名古屋市中村区太閤通6-5/052-482-2428
味噌煮込みうどん。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鯱乃屋(名古屋)
愛知県名古屋市北区田幡2-14-1/052-915-8156/11〜14/17.30〜22(日祝11〜22。第3月は11〜15)/無休
カレーうどん。名古屋風カレーうどんの元祖と言われる店。もともと「若鯱屋」を名乗っていたが、後から現れた同名のチェーンが商標登録をしたことにより、やむなく屋号を「鯱乃屋」に変更したとのこと。看板にはいまでも「若鯱屋」と書いてあり、暖簾に「鯱乃屋」と書いてあるのだが、チェーン店「若鯱屋」とは一切関係がないということである。で、その頃のご主人はここではなく、昭和区杁中で「こだわりのカレーうどん今井胤夫」という店をやっているらしい(メールでの情報)。
黒川駅から歩くのだが、カレーうどん元祖の有名店のわりにさびれた立地とさびれた雰囲気。本当にココかなぁ、と不安になりながら入った。でも一口食べて納得。うめぇ。太いうどんとカレーの馴染み方(絡み方)が尋常ではない。クリーミーで濃厚なカレーが箸で持ち上げたうどんから離れず、口元までしっかりついてくる。だから箸が重い。こんなにカレーがまとわりつくカレーうどんは初めてだ。カレー自体もちゃんとスパイスが感じられるもので、普通のうどん屋のダシとルーによるカレーとはひと味もふた味も違う。なお、常連に聞いたところ、肉うどんもうまいそうである。07年6月。
万亀(名古屋)
愛知県名古屋市中区栄3-10-15/052-263-9735/17〜
焼き鳥。L字型のカウンターのみ(2階もある)の店で、住吉小路の奥の方にひっそりある渋い穴場店。名古屋在住の人から勧められて出かけたが、地元で人気なだけあってなかなかうまい。満員率が高いようだが、早い時間はわりと座れるようだ(17時から)。近所の人気焼鳥店「千亀」のご主人はここ出身のようである。きも、砂肝、名古屋コーチン(もも)、くび、きんかんなど。いかにも「街場の焼鳥店」といった感じで男や年配客は落ち着けるだろう。素晴らしくおいしい、ということもないが、ちゃんとおいしい。地元にあったら通うかもしれない、オジサンやサラリーマンが似合う感じの店。07年8月。
千亀(名古屋)
愛知県名古屋市中区栄3-1-19 ソフランビル2F/052-262-4848 /17〜25/日祝休
焼き鳥。わりと怪しい雑居ビルの2Fにある小さな店。名古屋コーチンや三河地鶏、フランス産の仔鴨など、いろいろ焼いてくれる店。ワインも用意してくれていてそれなりの品揃え。狭いカウンターで煙モーモーの中、赤ワインとコーチンとか合わせて食べるのはわりと不思議な感じ。全体に焼き加減がとても上手なので何をとってもおいしい。刺身系も良かったし、フツーツトマトを焼いたのもとても良かった。肉のチカラを引き出すような焼き方。「万亀」で修行した人が焼いているようだが、ちょうちんなどがあるのは万亀風。人気店なので予約必。07年6月。
世界のやまちゃん本店(名古屋)
愛知県名古屋市中区栄4-9-6/052-242-1342/17.30〜24.45/不定休/2000円〜/http://www.yamachan.co.jp/
とり。昭和56年創業。手羽先が名物な居酒屋チェーン。店名がすごいこともあってか、ほとんど名古屋名物になりつつある店だ。社長が山本重雄さんだからやまちゃん。店内にやまちゃん通信(だったかな)みたいなのが貼ってあり彼の近況も知れる。ブログもある。この手の手羽先は同じ名古屋の「風来坊」が発祥らしいが、「世界のやまちゃん」の方が圧倒的に有名だ。さて、その名物「幻の手羽先」は小さめの手羽先に味噌味的な独特の味付けをしたもので、わりとスパイシー。醤油ベースに胡椒がきいている。ビールが進む。うまい。20本程度なら飽きずに食べられる感じ。正しい食べ方がちゃんと書いてあるので安心。本店に行ったが、大チェーンの本店にしては典型的安居酒屋。雰囲気はわりとお寒い。手羽以外の料理はそんなに感心しない。この店は夜の始めに手羽先でビールを飲み、次の店に繰り出す序章とするのが正しい使い方かもしれない。01年11月。※折からの名古屋ブームに乗り、2007年末現在、名古屋エリアに33店、全国で53店ある大チェーンに発展した。地元で食べられる人も多いだろうので、特に名古屋に来てまで食べなくていいかもしれない。
風来坊(名古屋)
愛知県名古屋市中区栄3丁目22-20/052-263-2267/17〜26/水休
とり。昭和38年創業。名古屋名物「手羽先」の発祥店。有名度では「世界の山ちゃん」に劣るが、全国チェーンとしては「山ちゃん」より多く70店以上。スパイシーさが勝った「山ちゃん」に比べて、甘さが奥に隠れている「風来坊」の手羽先の方が好きという人も多い。どちらかというと若者は「山ちゃん」、オジサン以上は「風来坊」という感じか。唐揚げはいろいろ種類がある。若宮店に行ったが、個室などもありなかなか豪華。直営店はこの若宮店と住吉店、そしてプリンセス店の3店らしい。行列がすごいが、開店直後だとわりと入れる。07年8月。
Hioki(名古屋)
愛知県名古屋市東区代官町32-9/052-979-7100/18〜24/日休
焼き鳥。新栄の閑静な場所にある、ちょっとお洒落な焼き鳥店。長いカウンターとテーブル席。デートにも普段使いにも使えそうないい雰囲気の店だ。ベルギービールが揃っており、大好きなヒューガルテン・ホワイトの生などを飲みながら炉焼を食べた。育て方にこだわった名古屋コーチン(稲垣種鶏場産)を炭火焼きしているそうで、素材はいいし、焼き具合もなかなか。コーチンのお刺身いろいろ(3150円)もよかった。雰囲気に比べて全体にリーズナブルだし、客層もわりとよく、近くにあったらちょっと通ってみたいような店。名古屋コーチンの鍋や、つけ麺ラーメンもある。07年8月。
鳥久(名古屋)
愛知県名古屋市中村区名駅南1-1-15/052-541-1889
この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
宮鍵(名古屋)
愛知県名古屋市中村区名駅南1-2-13/052-541-0760/11.30〜14/17〜21.30/土休
とり料理。創業明治32年。かしわとうなぎで有名な老舗らしい。名古屋名物の鶏と鰻を両方食べられるのはある意味便利である。ボクが食べたのは「みそすき」。コースで5500円。味噌鍋で三河地鶏や野菜を煮込んだものをすきやきみたいに玉子でいただく料理。この味噌鍋が凄まじい。ひたすら黒い。「地獄の釜が開いたよう」と表現した人がいたが、まさにその通り。すべての食材が八丁味噌で真っ黒になるので口に入れるまで何を食べているのかわからない闇鍋状態。煮えて食べごろになったのかどうかの判断すら全くつかない。黒すぎて。最後に青いものも投入するのだが、普通の鍋では美しい彩りになるそれも単に真っ黒。存在意義が微妙だ(笑)。八丁味噌好きのボクなので楽しんで食べたが、それでも最後にはちょっと単調になるのは否めない。
他に「すきやき」「白炊き」などもある。「ひつまぶし」や「親子丼」などもあるが未食。評判は高いらしい。全体に店員さんの進行がせっかちで、ちょっと落ち着けないのが玉に瑕。07年6月。
とん八(名古屋)
愛知県名古屋市東区代官町32-5/052-931-2301/11〜13.30/17〜20/日祝休
味噌おでん。創業50年以上らしいが、住宅街にあるカウンターのみの小さなさりげない店。50年つぎたしてきた味噌ダレで煮たおでんはまさに「真っ黒」。暗闇に沈んだ大根、豆腐、玉子、厚揚げ、すじ。大根は芯の芯まで真っ黒に煮てある。濃いのだが奥にちゃんと素材の味があり、なかなかおいしい。味噌おでんの店だが、串かつもあり、それも味噌につけて食べる。他に澄んだだしの関東煮(いわゆる普通のおでん)もあるが、味噌おでんを食べた後だとちょっと頼りなく感じるかも。味噌おでんを経験してみたい方はどうぞ。07年8月。
ヨコイ住吉店(名古屋)
愛知県名古屋市中区栄3-10-11 サントウビル2F/052-241-5571/11〜16/17〜21(祝11〜16)/日休
あんかけスパ。あんかけスパ発祥の店。昭和の喫茶店っぽい古い店内だが、オープンキッチンになっていて、キッチンにはコック服の男性が思ったより沢山いる。注文するとスパと具を別々に炒めはじめる。ミラネーズとカントリーというメニューを合わせたミラカンが人気らしいが、今日はミラネーズを。カリカリの赤いウィンナーがたっぷり乗ったあんかけスパ。食べ始めは「うーむ…」だったが、食べ進むに従ってなかなか快感に変わる。こりゃ中毒性あるわ。名古屋は中毒性がある食べ物が多いなぁ。甘辛い「あん」は、なんというか、大和煮の汁をケチャップ方向に酸っぱ甘くしてタバスコ混ぜたような味(笑)。ね、なんとなくクセになりそうな雰囲気でしょ。名古屋に来たならやはり一度はあんかけスパを食べたい。そういう意味では発祥の店のここは必須。地元民は「チャオ」を推す人が多いが。07年6月。
叶(名古屋)
愛知県名古屋市中区栄3-4-110/052-241-3471/11〜14/17〜20/日祝休
味噌かつ。味噌かつは嫌いではないが、ここのは「矢場とん」の数倍は濃い味で強烈。いやぁ〜濃い。濃すぎ。見た目も真っ黒でなかなか凄まじい。「濃厚系の雄」とは聞いていたがここまで濃いのかとびっくりした。いやぁ〜濃いなぁ。カウンターと小さなテーブルのみの小さな店だが、家族的な経営で雰囲気はとても親密。首が前に曲がってしまったお爺さん(かなりのご高齢っぽい)が丁寧に丁寧に作ってくれる。その様子は心温まる。メニューの裏に「生涯現役」と書いてある通り、ずっとがんばってほしい。07年6月。
矢場とん(名古屋)
愛知県名古屋市中区大須3-6-23/052-241-2409
味噌かつ。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
ピカイチ(名古屋)
愛知県名古屋市千種区今池1-14-5/052-731-8413/18〜25.30/日休
中国料理。名古屋では超有名な中日ドラゴンズ・コアな店。というかドラゴンズの聖地に近いのかも。ドラファンでなくても、名古屋旅行の際にはちょっと寄ってみたい店だ。店内の壁中ドラゴンズだらけ。サインや写真やアイテムなど。で、試合中や試合後だと盛り上がりは怖いくらい。テレビでもよく中継される店らしい。でも怖いわけではない。ボクはちょうどドラゴンズが負けた直後の入店だったが、わりとさっぱりしていた。店の人は親切だし、周りのお客さんもアッケラカン。楽しい店だ。「ごぼうと細切り肉炒め」と「ピカイチ・ラーメン」などを食べた。一品はまぁ普通。ここは雰囲気を楽しみにいく店。07年6月。
味仙(名古屋)
愛知県名古屋市千種区今池1-12-10/052-733-7670/18〜26/火・第3水休/600円〜
台湾ラーメン。「みせん」と読む。名古屋で人気の台湾ラーメンだが、この店が発祥で広がったらしい。名古屋の夜の〆方は、どこかで飲んだあと、ここに来てビールと青菜炒めと台湾ラーメンを食べること、らしいのである。そのくらいな有名店だ。さてこの台湾ラーメン、スープの味はわりとあっさり目だが、じわじわと辛さが喉から上がってきて、いい感じで汗が出る。うまい。青菜炒め、手羽先などもよい。意外と良かったのがアサリラーメン。はやるのもわかる感じ。店は大きくよく賑わっている。名古屋の夜遊びの基本としてどうぞ。00年9月。10年2月。
好来道場(名古屋)
愛知県名古屋市千種区春岡通6-1-16/052-735-3655/11〜14/日休
ラーメン。名古屋で食べ歩いた後輩が「名古屋で一番、いや、日本で一番好きなラーメン屋です」と激推ししてくれた店。千草の住宅地にあり、不便だし、昼しかやっていないというハンデもあるし、ご主人はめったに厨房に立たない(弟子を取った初めだけ立ち、ある程度教えた後は任せるようだ。道場たる所以か)。でもわざわざ行く価値があるおいしさ。ラーメンはめったに褒めないボクであるが、ここは好みだった。鶏ガラとトンコツ(かな?)のスープを少し東京ラーメンっぽい方向に引っ張って、あっさりヘルシーにした感じ。野菜のうまみもたくさん感じられる。とろみも適度。スープが大量なので最後の方はテーブル上の調味料(高麗人参酢とラー油)を垂らして味を変えても良い。麺は太くストレート。スープに比べると麺が少し弱いのが難か。行った日は普通の「松」にしたが、チャーシューが多く入った「寿」や、とろろ昆布が乗った快老麺など、いろいろメニューがあり、すべて食べてみたくなる。店内の雰囲気もよい。常に行列らしいので時間をずらして行った方が良いだろう。07年6月。
スガキヤ大須店(名古屋)
愛知県名古屋市中区大須3-45-2/052-261-3204/10.30〜20/無休
ラーメン。名古屋人のソウルフードとも言われているスガキヤの和風とんこつ。280円という安さとその独特な形状のラーメンフォーク(スプーン状のフォーク)でも有名だ。名古屋の食を知るなら一度は食べたいと思って入ったが、まぁ一度でいいかも(笑)。別にバカにしているわけではなく、これは中年になってから初体験するのではなく、小学生とか中学生のころに食べたら「安いしうまい!」となる類いの食べ物だからだ。作り付けの椅子。ファストフード的システム。全体の学食的雰囲気。それらすべてが名古屋人にとって「懐かしい」のはよくわかる気がする。07年6月。
ダグアウト(名古屋)
愛知県名古屋市錦1-14-9 錦ビルB1F/052-232-0170/18〜26/無休
スポーツ・バー。というか野球バーだな。別に中日ファンのためにある店というわけではなく、どちらかというと大リーグファン系の店という感じであるが(古い写真やサインボールのディスプレイの感じなどが)、名古屋だけに中日ファンがやはり多いようではある。ダグアウトと言えば野球場のベンチのこと。ひと時の休息を取ってほしい、という意味なのだろう。地下に降りて入店すると、どこか部室のようなロッカールームのような雰囲気が漂っているのも狙いなのだろう。野球の映像を見ながらゆっくり飲むのは大変落ち着ける。いい店だ。オーナーは巨人の槙原の元チームメイトだと聞いた気がするが、記憶違いかもしれない。07年6月。
Jinro Style Caf_(名古屋)
愛知県名古屋市中区栄3-11-5/052-238-1010/17〜27/不定休/2000円〜/http://ganet.gr.jp/jinrostyle/
バー。店名通り韓国の焼酎「眞露(JINRO)」を中心としたアンテナ・ショップ的カフェ。JINROのボトルをモチーフに壁からライトまで一貫したポリシーで統一してある店内でゆっくりJINROを楽しめるお洒落なスポット。カウンターもテーブルも座敷風のスペースもそれぞれ魅力的。おねぇさんもなかなか可愛い。JINROの様々な飲み方を楽しめる一方、料理も創作韓国ものを中心に意外な美味。メニューも豊富で、一品の量が少ないのでいろいろ楽しめる感じ。うーむ、東京にあっても流行るかも。まだ名古屋にしかないそうである。2000年11月に開店。01年11月。
スピークイージー(名古屋)
愛知県名古屋市中区金山4-6-2 ニューズ金山ビルB1F/052-323-3361/18〜27/第3日休
バー。洋風ダイニング。黒を基調にした暗い店内。テーブル席はプライベート感あるし、カウンターもちょっとデート向きっぽいが、バブル時代のパブのような雰囲気で全体にお洒落になりきっていない。料理は自信たっぷりに勧められるわりに普通っぽいし、思い入れたっぷり作られるカクテルなどもまぁ普通。というか、若者向き(大学生とか)なのだと思う。40代後半のオジサンがカウンターに紛れ込んでも浮くだけ。すいません。若者が二軒目とかに利用するのにはいいのではないかな。10年2月。
コメダ珈琲(名古屋)
愛知県名古屋市近郊にたくさんある
喫茶。珈琲と「プチ白ノワール」を食べた。コメダ珈琲は名古屋の大チェーン珈琲店で、ここの白ノワールというのは名古屋人の共通体験スウィーツらしい。名古屋名物のひとつである。でかい、と聞いていたが、メニューの「小さな白ノワール、始めました」の文字にホッ。とはいえそこそこ大きい。丸いデニッシュ生地にソフトクリームがデンッと乗っている。そこにシロップかけて食べるのだが、うむ、意外とうまい。昭和なデザート。懐かしい。名古屋の喫茶店は自宅の応接間代わり、とは聞いていたが、来る客来る客そんな感じで、なんか面白かった。名古屋特有のデザートを食べたいなら是非に。07年6月。
コンパル(名古屋)
愛知県名古屋市中区大須3-20-19/052-241-3883/8〜21/元日休
喫茶。昭和23年創業の老舗喫茶店チェーン。大須店はその一号店だそうである。名古屋の喫茶店文化の原点とも言われている店だが、いまでも非常に人気で混雑している。その古びた昔ながらの雰囲気と客の活気の落差がなかなか良い。ここのエビフライサンドは名古屋名物と言われるくらい有名らしい。エビフライが三本も挟んであり、キャベツなんかもたっぷり。ちょっと豪華だし、味付けも懐かしめで好み。おいしい。朝食にこれを食べにくるのは旅行者にとって楽しいかも。他にはポークカツサンドも現地人から勧められた。ちなみに小倉トーストもある(笑)。なお、ここのアイスコーヒーは熱いコーヒーと氷の入ったコップが出されて、自分で注いで作るのだが、注ぎにくく、ボクはこぼしてしまった。注意。それと、わりと喫煙率が高いので煙いのが難。07年6月。
一心屋本店(半田)
愛知県半田市更生町1-17/0569-21-0365/11.30〜14/17.30〜21/水休
うなぎ。半田市で三代続くうなぎ屋。昭和12年創業。名鉄知多半田駅の駅前にひときわ目立つ日本家屋風一軒家である。新築移転したらしく造りは新しい。うな重とひつまぶしが主なメニュー。国産うなぎを厳選して焼き上げている。地焼きなので香ばしいが多少固い。もう少しうなぎの香りが出てくると良いがタレの味が濃くてわかりにくい。半田では有名な店のようだ。他に店も少ないし、この辺では一度は訪れたい店だろう。うな重2350円。ひつまぶし2500円。石焼ひつまぶしという珍しいメニューもある。08年6月。
| 岐阜県 |
あまから(岐阜)
岐阜県瑞浪市河戸1212/0572-67-2369/10〜18/月休/一串90円
五平餅。つぶしたご飯を丸めて串に刺し、醤油・砂糖・ゴマ・くるみなどでできた甘辛いタレを付けて焼いた郷土料理。デザートにはもちろん、普通の食事としても食べられているらしく、五平餅定食(赤だしやサラダがついてくる)もある。まぁご飯だからなぁ。創業50年になろうとするこの店は濃厚な味付けでなかなかのうまさ。恵那本店(0573-25-3029)、岩村店(0573-43-2035)もある。06年10月。
日吉屋(岐阜)
岐阜県瑞浪市寺河戸町1141-4/0572-68-2331/11〜13.30/19.30〜21.30/不定休
割烹。瑞浪の駅から徒歩5分ほどのところにある大きな料理店。2階は100人でも入れる大座敷。会席料理のコースが3675円〜5250円で楽しめる。が、宴会でないのなら、この店の1階入り口右側にある7席ほどの総檜カウンターがオススメ。京都の料亭で修行した息子さんが腕をふるい、意外なほどレベルの高い料理が楽しめる。お酒も地の物を中心にいろいろ取り揃えている。実はこの店、おかみさんが有名人で、YOSAKOIソーランの「おかみさんソーラン」のおかみさん代表をしている。そのおかみさんの温かくも気風のいいサービスも魅力。06年10月。
恵那川上屋(岐阜)
岐阜県瑞浪市薬師町1/0572-68-5220/9〜19/無休
お菓子。中津川には有名な「川上屋」もあるが「恵那川上屋」は全くの別経営。柚の季節にここで売っている「山乃灯果」というお菓子が好きでそれ以来このお菓子屋さんのファンである。もともとは恵那だけあって(恵那は恵那栗が名産)、栗きんとんや渋皮煮で有名。それももちろんうまい。でも栗きんとんは「川上屋」もうまい。ファンも分かれるようだ。比較的大きな店舗で、隅にカフェもあり、売っているお菓子(すべてではない)を食べられる。和風モンブランなどの洋菓子もある。というかお菓子は新作を含めたくさんすぎるくらいたくさんの種類を販売している。9月の栗きんとん発売以降はとても混み合う。06年10月。
| 三重県 |
一升びん(松阪)
三重県松阪市南町232-3/0598-26-4457/11〜22/無休
焼肉。松阪牛をとても安価に楽しめる店である。本場ならではの「松阪牛のホルモン」(他の地では流通しない)が食べられるのもこの店のイイトコロ。雰囲気はかなりカジュアルで素朴。どちらかというと安っぽいくらいな気軽さなのでお洒落な店が好きな人には向かない。
各テーブルに炭焼きのコンロや七輪があってそれで焼く(ガスのテーブルもあった)。普通の肉もあるが、せっかくだから松阪牛を。壁のメニューの左側に黄色い部分があり、そこに松阪牛が書いてある。松阪牛特選(2500円)、松阪牛あぶり焼(2300円)、松阪牛並肉(950円)。松阪牛ユッケ(1300円)はオススメ。松阪牛のホルモン(700円)は地元でしか食べられないもの。他に黒ミノ(上ミノの固い部分)やトントロ、生キモなどもある。焼肉コース(2750円)、松阪牛コース(5000円)もある。肉質は値段に比するととても良い。
タレが自家製味噌ダレというのが名古屋文化圏な感じであるが、風味が濃すぎて味がわからないところもある。また松阪牛の特選系はサシが強いので、並肉の方が肉の味がわかるかもしれない。いくつか支店があり、なんと回転焼肉(回転寿司状の焼肉)の店(「宮町店/0598-50-1200)もあるが、まずは本店で。松阪駅から徒歩で15分ほど。09年2月。
牛銀本店(松阪)
三重県松阪市魚町一丁目/0598-21-0404/月休(月曜が祝日の場合は木休)
肉料理。創業明治35年の老舗。昔ながらの「牛なべ屋」である。本居宣長旧宅跡のすぐ前にあり、面する魚町通りの城下町風情も含め、雰囲気はとてもよい。金ぴかのビルである「和田金」よりも雰囲気は上。特に建物が素晴らしく、明治時代の木造旅館のような趣き。旅人にはとてもうれしい風情。玄関で靴を脱いで2階へ上がると大広間。ここのちゃぶ台で食べるが、仕切りを作ってくれるので隣のちゃぶ台はあまり気にならない(ただし混雑している時間帯だとかなり賑やかすぎるかも)。着物の仲居さんが付いてくれ、焼いてくれる。
すきやきは3つのコース。橘10500円。松8400円。竹7350円。「橘」はリブロース。「松」は肩ロース。「竹」はもも肉である。オススメは「松」の肩ロース。理由は脂がきつすぎないから(←サシが多く入った肉が個人的に嫌いなので)。「竹」のもも肉より旨みもあるし、「橘」のリブロースよりサシが少ない。サシがたくさん入っている方が好きな人はリブロースの「橘」の方がよいだろう。どのコースも但馬牛のメスしか出さない。すき焼きとあみやきのセットもあり、松で13161円から。「汐ちり」というメニューもあって、要するに「塩すき焼き」だろう。塩ダレであっさり食べられる。
全体に肉がとてもおいしく、雰囲気も相まって印象的。有名店だとどこも肉質の差はないと思うが、雰囲気も味のうち。ボクはこの店のような昔ながらの牛なべ屋で食べたいタイプ。いかにも高級な店に行くと逆に「しょせん肉なのに」とか思ってしまう。ただ、空いている時間に行ったので接客も大広間もあまり気にならなかったが、混雑している時間だと(大箱ゆえ)ちょっと不安かも。あと、トイレが狭いのにはビックリした。昔ながらの和式トイレスペースに無理矢理洋式トイレを入れた感じで、大男だと座るのも一苦労。まぁ古い家屋なので仕方がない。
隣に「洋食屋牛銀」があり、カジュアルに食事が出来るようだが、倍かかっても本店の方がいいと思う。雰囲気、味、思い出も含めて。09年2月。
和田金(松阪)
三重県松阪市中町1878/0598-21-1188/11.30〜20/第4火休/10000円〜
肉料理。松阪が世界に誇る超有名店。肉を柔らかくするためにビールを飲ませるという独特の飼育法(映画「世界残酷物語」でも取り上げられた)を持つ「和田金牧場」で育てた最高級松阪牛の霜降りを食べさせてくれる。霜降り肉自体はそんなに好きではないが、ここのは流石においしい。有無を言わさぬおいしさ。炭を熾して仲居さんが丁寧に焼いてくれる網焼きは、舌の上でとろけるお菓子みたい。すき焼きは煮るのではなく焼く関西方式。割り下も使用せず醤油と砂糖と昆布だしを使う。香りも高く満足。全室個室で落ち着けるが、せかされるように食事が進み、あっという間にご飯とお茶になりお会計となる。そのせわしなさが残念。心配になるお値段だが、安いコースなら飲んでもひとり1万くらいで済む。ホッ。近鉄松阪駅から徒歩で10分くらい。1階は精肉販売もやっているのでお土産にもどうぞ。94年9月。
海津本店(松阪)
三重県松阪市市場庄町1340/0598-56-3000/11.30〜22/水休
肉料理。松阪牛を食べさせる料亭。街道沿いにある立派な門構えの店で、入店するとき少しビビると思うが、一般人でも普通に入れるので心配ご無用。立派な玄関、丁重なお出迎え、広く手入れが行き届いた庭園、立派なお座敷(全10室)、着物の仲居さん、と、いかにも高級な感じであるが、実はめちゃくちゃ高いというわけではない。「和田金」などより安く、上質な松阪牛が味わえる。しかも座敷借り切り&素晴らしい庭付き。お得だろう。すき焼6300円。特上すき焼7450円。極上すき焼8570円。しおすき焼8110円(要予約)。焼肉7440円。他にステーキがある。
要予約の「しおすき焼」をいただいた。庭に面した立派な座敷に通され、ゆっくりと夜を楽しめそうな感じではあるが、仲居さんがやってきてすぐ焼き始め、あっという間に肉終了。頼んだワインが半分も終わらないうちに料理が終わってしまった。ほぼ40分くらいで食事が終わってしまうので座が持たない。そういう意味では昼に利用するのがいいかも。夜にゆっくり長く楽しみたい方は、最初に焼肉でも頼んで飲んで、その後にしおすき焼を頼むなどの工夫はいるかもしれない。電話予約時に量とともに相談するとよい。
しおすき焼は塩のみで味つけするので素材をごまかせない。そういう意味での要予約だと思うが、極上すき焼より安い(笑)。部位の違いだろうか(当日に電話予約したとき「しおすき焼する肉が残っているかどうか確かめて参ります」と言っていたので)。脂を馴染ませたすき焼き鍋に塩を入れて肉を焼く。それだけのもの。肉の香りがよく立っておいしい。ただ(松阪牛の特上肉だから仕方がないのだが)サシが多すぎ、最後の方は胃もたれした。その後に焼く野菜がおいしいし、もたれた胃に優しいが、追加すると間が空いてしまうので先に倍(2人前のときは4人前分)を注文しておいた方がいいかもしれない。そんなに遠くないところに支店もある。09年2月。
伊勢うどんの店をご紹介する前に、軽く解説。 伊勢うどんのルーツには諸説あるが、江戸時代の伊勢参りで訪れる大勢の旅人のために素早く出せるように作り出されたファストフードというのが有力。極太の麺を茹でっぱなしにしておいて、注文が入ったら丼にそのまま入れ、上からパッとタレ(甘辛く煮た真っ黒なたまり醤油状のもの)をかけただけ。タレは少なめでぬるいのですぐ食べられる。たぶん旅人たちは立ち食いでパッと食べてお腹を満たしてお参りに行ったんじゃないかな。汁もなく、熱すぎもせず、具もなくて、要はすばやく腹を満たす食べ物だったのだと思われる。
極太の麺は茹ですぎでブニャブニャ。コシなどない。そのうえ、タレは鰹節や煮干しでとったダシにたまり醤油などを加えたどす黒いもの。だから見た目はかなりまずそう(笑)。ただ、見た目ほど辛くはなく、甘さと辛さがバランス良く対峙しており、なかなかうまい。少なくともボクは嫌いではない。
ちなみに、食べる時は、タレとうどんをよくからめること。何度もかき混ぜる。タレと麺がよくからみ、とろみが出てきたら食べ頃。
09年2月にとりあえず7軒食べ比べてみたが、それぞれの店に個性があり、食べ慣れるほどに魅力がわかってきた。観光旅行で一軒食べて「伊勢うどんはまずい」と思っている方、ぜひ数軒食べてみてほしいな。
7軒の中では、ボクのオススメは「ちとせ」「起矢食堂」「ふくすけ」。3軒とも「昔ながらの伊勢うどん」という感じ。観光客的にクセがなくて食べやすく、便もいいのが「ふくすけ」。観光客で特にうどん愛が強くない方はここ1軒でもいいかもしれない。伊勢うどんという枠を取り去って、うどんとしてうまいのは「中むら」「まめや」かな。この2軒は伊勢うどんじゃない方向に麺の完成度が高い。残りのふたつ、「岡田屋」と「山口屋」はタレが独特で上級者向けかも。ふくすけ(伊勢)
三重県伊勢市宇治中之切町52 おかげ横町内/0596-23-8807/10〜18/無休
伊勢うどん。伊勢内宮門前町の「おかげ横丁」にある。甘さと辛さのバランスがよい。麺とタレが程よく調和し、クセも少ないので、観光客で特にうどん愛が強くない方はここ一軒でもいいかもしれない。タレに椎茸が効いていてうまい。麺もぶにゃぶにゃ感が少し足りないけど、まぁバランスがいい無難な感じ。おかげ横丁の縁台で食べられるので雰囲気も観光客向き。もっとクセが強いタイプが欲しい方は宇治山田駅近くの「ちとせ」まで足を伸ばした方がよい。09年2月。
岡田屋(伊勢)
三重県伊勢市宇治今在家町31/0596-22-4554/10.30〜17/木休
伊勢うどん。伊勢内宮門前町の「おはらい横丁」にある。ここの伊勢うどんはとろみがある珍しいタイプ。辛みも甘みも強いタレだが、甘みがわりと勝っている。全体にカツオが強く香る。典型的伊勢うどんとはタイプが少し異なるので、伊勢うどん初体験の人は他の店で経験してからの方がいいかも。雰囲気のいい古い店舗。09年2月。
ちとせ(伊勢)
三重県伊勢市岩渕1-15-11/0596-28-3879/10〜19/日休
伊勢うどん。宇治山田駅近くにある。現地の商店街に馴染んだ、すごく素朴な(というか普通の大衆食堂のような)店。お洒落度ゼロなので、若い女性客などには向かないかも。ただ「昔ながらの伊勢うどん」を味わってみたい人にはここをオススメする。もちろん昔を知っているわけではないが、食べ比べてくると「ちとせ」のが一番「典型的」であるのがわかってくるし、実際にそういう判断を下している現地人も多い。まず麺が違う。どちらかというと平麺タイプだが、本当にぶにゃぶにゃのぐだぐだで、何の抵抗もなく歯を受け入れ、その極太さから歯と一体になるような食感を与えた後、にゅるりと口の中に入っていくみたいな、なんつうか、んー、書いててまずそうだけど(笑)。でも馴れるとこのぶにゃぶにゃでぐだぐだな感じがわりとクセになり、おいしく感じる。上品で甘いタレ。辛さがないけどあっさりしたコクがある。生卵もよく合うので足してもいい。もしくは一味で。09年2月。
まめや(伊勢)
三重県伊勢市宮後2-19-11/0596-23-2425/10〜19.30/火休
伊勢うどん。伊勢市駅から程近いところにある。大正12年創業の古い店。食べ比べた伊勢うどんの中では、麺は普通のうどんに一番近い。ぶにゃぶにゃ感があまりなくコシがある。タレもバランスよく「ふくすけ」的に無難にうまい。そういう意味では「伊勢うどんを経験したいけど、典型的伊勢うどんはどうも苦手っぽいから、もう少し普通っぽいのが食べたい」という向きにいい店かも。個人的にはもっと”伊勢伊勢”してほしいかな。店も普通のうどん屋風。09年2月。
山口屋(伊勢)
三重県伊勢市宮後1-1-18/0596-28-3856/10〜19/木休
伊勢うどん。昭和初期創業の有名店で、店内色紙がいっぱい貼られている。ただ、ここの伊勢うどんはかなり独特というかクセがあり、上級者向けな気がする。ぶにゃぶにゃだけど中身が詰まったような重たい麺で、どっしりとお腹に溜まる。行った中では一番重い麺。タレは独特のクセがあり、食べ始めは少し苦労するかもしれない(すぐ馴れるけど)。甘さも辛さもマイルド。食べ慣れてくるとこういうクセがたまらない魅力になるのだろうけど、通りすがりの観光客には好き嫌いが分かれるかも。09年2月。
中むら(伊勢)
三重県伊勢市本町12-14/0596-28-4472
伊勢うどん。伊勢神宮外宮近くにある店で、とても完成度が高いうどん。そう、伊勢うどんとしてというより「うどん」として完成度が高い。麺は平麺系で太くコシがある(ぶにゃぶにゃ感よりコシに重心が来ている)。タレはあっさりさらさら系。きしめんのようなタレである。全体に「伊勢うどんと言えるのかな」という感じ。だけどおいしい。伊勢うどんを店主がおいしく思う方向に改良したオリジナルなうどんという印象。ボクは好きだけど、「伊勢うどんを経験したい」というだけの観光客には向かないかも。09年2月。
起矢食堂(伊勢)
三重県伊勢市尾上町5-31/0596-23-5740/11〜20/火休
伊勢うどん。伊勢市駅から歩いたら20分ほど。とても不便なところにあるが、地元の人で流行っている。ご主人が子どものころに食べた味を求めて27年前に開いた店だそうで、オープン時には伊勢中の伊勢うどんを食べ歩いたとか。その分「ここのが昔の味に一番近い」と推す人も多いようだ。ぶにゃぶにゃの麺は1.5玉分使ってくれボリュームがある。このぶにゃぶにゃぐだぐだな感じはかなり本物感あり。タレは昆布、鰹節、煮干しに、地元のたまり醤油、そして隠し味に別の醤油をブレンドしたものを寝かしてコクを出している。甘辛のバランスいい。うまい。なんでも丼鉢も昔ながらのものを使っているとか。少々クセがあっても不便でも、昔ながらの味を食べてみたい向きにはオススメする。ちなみに奥さんが常にテンパっていて面白い。伊勢うどん450円。09年2月。
鈴木水産(伊勢)
三重県伊勢市宇治中之切町87/0596-20-7701/10〜17/無休
鮨。伊勢内宮門前町の「おはらい町」にある小さな店。この辺では有名な水産会社の直営店。この店の名物は「にぎり伊勢寿司」と銘打たれた寿司3貫セット。伊勢海老、松坂牛、鯛の3貫で1000円。高いような安いような。でも旅行時で気が大きくなっているから思わず食べちゃう系のセットである。大きめの握りなので女性ならこれだけでもお腹一杯になるかも。鈴木水産は伊勢のいろんなところにあるが、回転寿司が有名なよう。普通の居酒屋系(定食系)店舗もある。09年2月。
豚捨(伊勢)
三重県伊勢市宇治中之切町52/0596-23-8803/11〜18/無休
肉料理。ぶたすて。伊勢内宮門前町の「おかげ横丁」にある、創業明治42年(1909年)の老舗。2009年で100年経つ。店頭でコロッケやミンチカツを販売しているので、揚げたてを1個買って行儀悪くかぶりつきながらおかげ横丁を散策するのがオススメ。脂がしっかり効いたコクがあるタイプでなかなかおいしい。もちろん店内でも食べられて、1階で松阪牛の牛丼や牛鍋、2階ですき焼き、しゃぶしゃぶ、あみ焼きなどが食べられる。店名の由来は、豚を飼っていた捨吉という名の男が食肉店を始めたので、愛称として「豚捨」と呼ばれるようになり、それがいつの間にか屋号になったとのこと。豚を捨てるくらい牛がうまい店、というような深い意味かと思った(笑)。09年2月。
虎丸(伊勢)
三重県伊勢市河崎2-13-6/0596-22-9298
居酒屋。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
オステリア・ラブラ(伊勢)
三重県伊勢市吹上1-9-1/0596-22-4455/17.30〜26(日〜24)/月・第2火休
イタリアン。Osteria Labbra。伊勢市駅のまわりと歩いていたら、繁華街から離れたところにポツンと「鄙にも稀な」という言葉が似合いそうな本格的外観の小さなイタリアンがあった。オステリア(訳すと居酒屋)だからカジュアルな店なのだが、いかにも「おいしそう」な空気が漂っている。場所を覚えておいて夜に訪れてみたが(26時までなので深夜に行った)、とてもいい店でアタリだった。
東京の「ジーノ」「カアンジェリ」という有名店で修業した店主が作るイタリアンは、素材本来の味を重視したナチュラルなもの。こういう立地にありがちな妥協(お客さんに合わせてどんどん普通の味になっていく)がなく、東京でも十分通用するレベル。いいなぁ。おいしいなぁ。前菜でいただいた葉タマネギのローストや、タンローストも良かったし、仔羊とパプリカの蒸し煮、自家製パンもなかなか。隣の席でとっていた大量のサラダにも惹かれた。全体に従業員が多いのも活気につながっているかも。特に観光シーズンではない時季に伺ったが、深夜なのに満席。よく流行っている。伊勢の食レベルの高さを象徴するような一軒。09年2月。
珠家(伊勢)
三重県伊勢市河崎2-17-23/0596-24-0105/19〜24/月休
バー。たまや。伊勢市駅を外宮の逆側に出て北東に10分も歩くと、川沿いにちょっとお洒落な店が点在する地域に出る。そこが河崎。いい古本屋とか雑貨店、バーなど、蔵を改造した店がポツリポツリと並び、散策するにとても楽しい地域である。そこにある蔵を使ったバーがここ「珠家」。着物の女将が静かに迎えてくれる、お洒落な店だが、決して高くなく、チャージ500円、グラスワイン600円からとむしろ安い店。1階はカウンターで2階はテーブル席。両方とても落ち着いていて大人っぽい。料理は薄焼きピッツァやパスタなどもある。ボクは「虎丸」で飲んだ後、ふらりと入ってみたが、とてもいいバーで落ち着いた。「虎丸」〜「珠家」という流れはとても幸せなハシゴかも。09年2月。
虎屋ういろ(伊勢)
三重県伊勢市宮後2丁目2-8(三重県内各所にある)/0596-23-5005/9〜18/無休
ういろう小売り。創業大正12年。伊勢名産ういろうの代表店。名古屋など他の地のういろうと違い、原材料に小麦粉を使用する(他地域のういろうは米粉を使う)。そのせいか独特の弾力と「ねちねち感」がありおいしい。また、珍しい「防腐剤を使っていない生タイプ」で、賞味期限が非常に短いのも特徴。伊勢地方ではもともと黒砂糖で作ったういろうが昔からあったそうだが、この店のはそこにアレンジを加え、約35種類のういろうが揃っている。定番の小倉、栗、桜、白、黒、抹茶などの他に季節ういろがいろいろ揃う(バレンタインういろとかおはぎういろとかスイカういろとか:笑)。虎屋だけに虎虎焼なるベビーカステラもあり、阪神ファンへのお土産にも良い。09年2月。
漣(鳥羽)
三重県鳥羽市鳥羽3-5-28/0599-25-2220/11〜15/16.30〜19(土日祝とトップシーズンは11〜19.30)/火休
洋食。さざなみ。鳥羽の超人気有名店で、30分から1時間並ぶのはざらなので時間に余裕をみて行くことをオススメする。名物は1日20食限定の大海老フライ定食(2940円)。大海老フライが二尾分ついていて見た目は「おおっ!」という感じ。でもまぁ食べたら普通の海老フライ。特製タルタルソースで食べるのだが、多少しつこいので、個人的にはソースで食べた方が好きかも。普通の海老フライ定食は2100円。また、1日限定10食のお造り御膳(2500円)もある。他に「さざなみ定食」(5040円!)、蝦夷アワビ定食(6090円!)と、全体にお高い定食が多いが、どれにも海老フライはついている。
一品のメニューを眺めてみると、地の魚料理を中心に、かなり創作料理が多い感じだが、地元民ならともかく旅人が楽しむなら海老フライでいいのではないかな。でもまぁ普通の海老フライかと個人的には思うけど。2階もあってなかなか落ち着くが座敷料を取られる(混んでいて店の都合で入れ込むときは取られない)。全席禁煙はうれしい。伊勢の「ホテルキャッスルイン」1階に支店あり。09年3月。
中山かき養殖場(鳥羽)
三重県鳥羽市浦村町1212-5/0599-32-5053
牡蠣。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。。
おとや(志摩)
三重県志摩郡阿児町鵜方1692/0599-43-0074/12〜13/17〜21/水休
鮨。創業1908年(明治41年)の古い店。鵜方駅から3分ほど歩いたところにある小さな店で、地の魚を中心にいろいろ握ってくれる(築地からの仕入れも多いようだけど)。現在4代目が握っているようだが、2代目の奥さんが「おとさん」という名前でみんなから 「おとやん」と呼ばれていたところから「おとや」という店名になったとか。
生牡蠣をもらって(うまい!)、その後握りを食べたが、地の新鮮な魚を使っていつつ、酢飯とのバランスに配慮した握りでなかなか。酢飯と比べてタネは大きめ。すごく印象に残るというわけではないが丁寧で好ましい握り。ご主人がサービス精神旺盛でいろいろ話してくれるのも面白い。09年3月。
日本料理 鯛(志摩)
三重県志摩市阿児町鵜方2037-1/0599-43-4572/11〜14/16.30〜22/月休
割烹。鵜方駅から歩いて3分ほどのところにある、立派な外観の割烹。店内は清潔できちっと整理されており、相当おいしそうな空気に溢れている。カウンター9席と3つの座敷。カウンター前には大鉢に料理が盛りつけられている。全体に洗練されたいい雰囲気。BGMはジャズ。鵜方駅前のさびれた感じからは想像できない店作りである。
冬と春の境目の一番中途半端な時期に伺ったので、鯛や安乗ふぐくらいしか旬のものがなかったが、夏は岩牡蛎、ホラ貝、アワビ、ワタリ蟹などいろいろあるとのこと。今度は夏に伺いたいな。志摩は豊かな黒潮により豊富な海産物が上がるのだが、この店のような本格的な調理の店が意外と少ないのが難なのである。
食べた中では、特に刺身に唸った。鯛、ヒラメ、ブリ、アオリイカ、カツオ、真珠貝、生牡蠣、あのりふぐ。どれもこれも思わず黙り込むような美味しさ。珍味なところではヒラメの卵なんかも美味だった。大鉢の一品もちゃんとしている。菜の花のお浸しも美味しかった。定食的な「御膳」もあり、3500円から10500円まで。ご飯ものはすべて名物の鯛茶漬である。
強いインパクトが残る、というような店ではない。東京の名店のような洗練された料理が出るわけでもない。でも、現地で志摩の魚の美味しさを安定感をもって食べられるという意味では貴重な店。リゾートホテルや民宿が多い分、夜の高級割烹があまりないお土地柄のようだが、ちゃんとした日本料理が食べたい場合はこの店をオススメする。09年2月。
プチレストラン宮本(志摩)
三重県志摩市阿児町鵜方3127-2 ギャラリーボナール1F/0599-43-5395/11.30〜14/17〜20.50/月休
洋食。志摩観光ホテルの有名レストラン「ラ・メール」でシェフをしていた宮本氏がやっているレストラン。「ラ・メール」で出される有名なシーフードカレーは4700円。それに近い(いやそれよりうまい)味のカレーがここでは3150円で食べられる。絶対的には高いが相対的にはとても安い。その「シェフおすすめカレー」(3150円)は志摩の黒アワビ、車エビ、ホタテ、カニなどが入って、サフランライスにかけて食べるもの。濃厚な伊勢エビのビスクがカレーに変身したような味。そこにいろんな魚介から出るダシが絡み合い素晴らしい。具の黒アワビがそのルーにとてもよく合っている。バターステーキの数倍の相性。うまいなぁ。甘口めではあるが、これをヒリヒリの辛口にしてしまうのはもったいない。味のまとめ方は絶妙だと思う。
「海鮮グルメカレー」は2100円で、ボウルのような器にサフランライスが入って出てくる。見た目はこっちの方がびっくりするかな。黒アワビは入らないがルーのベースは一緒。この味が2100円なら超安いだろう。カレーのバリエーションが数種と、スパゲティーやステーキ、オムレツ、グラタン、ハンバーグ、シェフサラダなど、洋食屋のメニューが並ぶ。コースも「アワビのコース8500円」と「伊勢エビのコース10000円」がある。夜にゆっくり食べるのも楽しいかもしれない。
店内はテーブルがテーブルが7つほどと小さなカウンター。ファンシーな雰囲気で可愛らしい。全面禁煙もうれしい。鵜方駅からタクシーで3分ほど。09年3月。
アッシュ・ドール(志摩)
三重県志摩市阿児町鵜方プライムリゾート内/0599-43-7211(代表)/7〜9.30/11.30〜13.30/17.30〜20.30/無休
フレンチ。神戸にあった「ラ・コート・ドール」(ベルナール・ロワゾーがシェフをやっていたころのフランス「ラ・コート・ドール」の世界唯一の支店だった)でシェフをしていた山口浩氏とジャン・ジャック・ ブラン氏のコンビがやっているレストラン。震災前、神戸のその店にとても美味しい思い出があるボクとしては、なんだかうれしい邂逅なのだけど(震災で壊滅的被害を受けて閉店した)、ロワゾーの流れを汲む水の料理は健在であっさりすっきりなかなか良かった。
ディナーコースは5775円、9240円、15015円。サヴールコース(11550円)もある。全体に特に印象に残るお皿があったわけではないが、どれも水準以上でガッカリさせることはない。ホテルのメインダイニングでもあるのでもっと無難かと思ったが、そういうこともなく、メリハリのあるいいコースだった。ただメインはもう少し主張してほしいのと、デセールの充実をもう少し望みたい。サービスはホテル・レストランの域。フレンチに慣れていないお客さんを相手にしすぎているのか、子どもを諭すような口調のサービスの人がおり、少し疲れたかな。内装は少しくたびれ気味。ワインの品揃えがもうひとつなのも残念。でもリゾートホテルのレストランとしては全体にまぁまぁだと思う。09年3月。
志摩観光ホテル「ラ・メール」(志摩)
三重県志摩郡阿児町賢島/05994-3-1211/11.30〜14/18〜21/無休/5000円〜
フレンチ。箸でも切れるアワビのステーキ、こってり豊穣な伊勢えびのクリームスープであまりに有名な高橋忠之シェフの仕切るダイニングルーム。素材に恵まれた海の幸中心のメニューだが、客が名物料理しか頼まないせいか、ちょっと定食屋みたいな様相を呈しているのが残念。大根で煮込んで柔らかくしたアワビは流石にうまい。驚きがある。が、伊勢えびは濃厚すぎて、他の料理とのバランスがとれていない。ボクには少しくどすぎた感じ。どこか「昭和時代の大ご馳走」という感じがする味だ。94年9月。
再訪。というか、昼のみ海の幸カレーをやっていて評判高いというので食べに行った。が……ちょっと残念な結果だった。4500円くらいするカレーだったが、それだけの値段の価値は感じなかった。欧風のわりにコクもなく、海の幸の旨みも少ない。4500円の価値をちゃんとわからせて欲しいと客としては望んでしまう。また、久しぶりなので印象が変わっているかもしれないからと伊勢エビのスープも頼んでみた。カップで2500円。ド高いしフツー…。高橋シェフも現場を離れたらしいし、もうここで期待するのはやめようと思った。00年8月。
ヨット(志摩)
三重県志摩市浜島町浜島1161-6/0599-53-0486/11〜18(材料切れ次第閉店)/火休
定食。磯料理。浜島港の近く、道沿いの大きな伊勢エビのオブジェが目印の店(店の看板上にも同様のオブジェあり)。店名とは裏腹に古い和風民家な外観である。というか、なぜヨットという店名なのか聞きそびれたな。店名とずいぶん違う雰囲気の店である。
明るいうちしかやってない店だが、その素材の新鮮さと安価さがとてもうれしい。特に有名なのは貝。貝焼き系のバリエーションの多さと味の良さは特筆もの。定食も充実していて、磯定食(あっぱっぱ貝--桧扇貝の別名--ほか、2種類の焼き貝が5〜6個出てくる定食)が1250円。お刺身もついたヨット定食が1750円。このヨット定食に伊勢エビ1匹つけた伊勢エビ定食が5500円。アワビをつけたアワビ定食も5500円である。貝のない刺身定食や焼魚定食もあるが、この店に来たら貝は絡めたい。ボクは磯定食のご飯を貝チャーハンにしてもらい、それに大アサリ焼き550円、はまぐり焼き550円をつけた。貝チャーハンがまた良かったなぁ。これは名物らしいが、さすがな美味。カウンターに座るとガラスの向こうで炭焼きする姿が見え、食欲が増す。
名古屋あたりから日帰りでこの店に来る人もいると聞く。お昼時は行列になるらしいので時間をずらす方がよい。旬の貝を焼いてもらい、〆は貝チャーハンだろうか。雰囲気やサービスはもうひとつだが、この店にそれを望んで来る人もいないだろう。かなり大衆的だが、浜島までわざわざ行く価値のある店だと思う。09年3月。
プリンス(志摩)
三重県志摩市浜島町浜島1787-17/0599-53-0157/11.30〜19/水休
てこね寿司。伊勢志摩の郷土料理である「てこね寿司」を出す。どこかのメディアで「てこね寿司発祥の店」と読んだのでわざわざ来てみたがどうやら「発祥」ではないみたい。てこね寿司は漁師がとれたてのカツオの刺身と飯を手でこねて食べたのが発祥らしい。なので、通常はカツオのみが具なのだが、ここのてこね寿司(特1300円)は浜島の港に上がった魚も混ぜあわせてある。ぶり、いか、かんぱち、うなぎ…。そうなると海鮮ちらしにとても近い印象となる(笑)。
元々喫茶店だったようで店名はその名残か。店内も小上がりの座敷などはあるが、どこか喫茶っぽい。09年3月。
| 富山県 |
| 石川県 |
小松弥助(金沢)
石川県金沢市池田町2-21-1 アパホテル金沢片町1F/076-261-6809
鮨。この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
鮨 志の助(金沢)
石川県金沢市入江3-73/076-216-5280
鮨。ご主人の前田憲志さんの「志」と、修業先の「小松弥助」の「助」で「志の助」。小松で8年店をやったあと、金沢市内に移ってきた。広い空間に見事な白木のカウンター。キリッと清潔で客の気も引き締まるが、ご主人の柔らかい雰囲気にホッとくつろぐ。そんな店。鮨もあくまで優しい。「小松弥助」の影響を大きく感じる握りで、イカ、ヅケ、トロ炙り、穴子、白ネギのネギトロなどはほとんど「小松弥助」さんのものと一緒。ぎりぎりまで柔らかく握るのも一緒。それはそれでいいのだが、「小松弥助」にあって「志の助」にないのは笑顔だ。ご主人、もちろん無愛想なわけではない。でもたとえば「小松弥助」の握りは、ご主人の上機嫌な笑顔あってのあの柔らかい握りなのだとボクは思う。握りだけだと印象がぼけてしまう。あの握りにはあの笑顔がないと完成しない。そんな感じ。おいしいことはおいしいが、そのあたりが残念。まだご主人相当お若い(三十代)ので、これからその辺の成長を期待したい。ふたりで酒を飲まずに25000円。金沢としては高め。もう少し安くてもいいかな。07年11月。
鮨 みつ川(金沢)
石川県金沢市片町1-8-24/076-263-5567
この店については「さとなおの好きな店リスト」のこの店の項を参照してください。
祥鮨(金沢)
石川県金沢市武蔵町13-31/076-263-1633/10000円〜
鮨。とても普通っぽい鮨屋だが、素朴ながらも丁寧で真面目な鮨が食べられる。頑固っぽいご主人は確かに頑固な部分も見受けられるのだが、話をしてみるととても楽しい人。親切で愉快な奥さんとの二人三脚で静かながらもとてもくつろげる店となっている。おつまみでカサゴとヒラメをいただいたがどちらも絶品。クルマ鯛、アカイカ、イワダコなどの地元のタネもおいしかった。握りは酢飯とのバランスが特にいいわけではないが、鮮度重視のみを目指したものではない真っ当なもの。奥さんが作るエビのすり身が入った玉子焼きや味噌汁もとても良かった。
「禁煙」と札やポスターに書いてあるので訊ねたら、20年前の開店からずっと禁煙を通してきたとのこと。禁煙が普通になってきた今はともかく、20年前から、それも地方都市でそれを実践してきたのは素晴らしい。客からの反発もすごかったであろう。でも鮨屋としてはとても真っ当な考え方である。そういう姿勢がこの店の本質だ。エムザ裏にある。07年12月。
山さん寿司本店(金沢)
石川県金沢市下近江町68/076-221-0055/8〜20/無休
鮨。近江町市場の隅にある。市場なので朝早くから飲食店も開いているかと思い、市場内をずっと歩いたのだが、開いている店がなく(観光客相手の市場だからだろうか)、朝8時から開いているこちらに入店。名物らしい海鮮丼(2625円)をいただいた。ビジュアル的インパクトは十分。ホタテ貝の貝殻をバックに花火のように15種類くらいの刺身が盛り込まれており、丼から溢れ出そうなほど。思いつく限りの魚介類が全部のっている感じ。しかもそこに金箔が振られている(笑)。この手の鮮度と量とでかさを誇る系の海鮮丼にボクは魅力を感じないのだが、魚がおいしい町金沢を訪問して、朝からこういう海鮮丼を食べるのは、旅のいい思い出にはなるとは思う。07年12月。
四遊(金沢)
石川県金沢市尾山町12-8/076-264-2995/17.30〜23/日祝休
割烹。しゆう。カウンターと中二階にテーブル席があるこぢんまりした和食処。ご夫婦でやっていて、東京で長く修行したというご主人がひとりで料理を作っている。割烹なのだけどカジュアルで気楽な雰囲気。奥さんのサービスも清々しい。料理はお任せのみで4000円・6000円・8000円。たぶん金額の相談にも乗ってくれそうである。少しずついろいろ食べられるタイプのコースで、特にインパクトが強いものではないが、どの料理もひと工夫ふた工夫してあり、安定しておいしい。ご主人のお人柄がそのまま料理に乗り移ったような優しくて丁寧な料理群である。お酒も珍しいのを置いていて、端から全部頼んでみたくなる。厨房が少し雑然として感じられるが、それもアットホームな雰囲気の一助になっている。気楽だけどおいしいいい店だ。通うとどんどん使い勝手がよくなるタイプの店だろうなぁ。08年9月。
十月亭(金沢)
石川県金沢市東山1-26-16/076-253-3321/11.30〜14/18〜22/水休
割烹。じゅうがつや。東茶屋街にある築130年のお茶屋の建物を利用した和食処。金沢最大の観光スポット東茶屋街でちょっとオシャレに和食を食べたいときに重宝しそうである。大きな玄関、中庭、掘り炬燵カウンターのダイニング、そして玄関横に個室がある。中庭を眺めながらゆっくりできるいい空間。昼に伺ったが、夏の竹かご弁当(2625円)はとても美しく、ちゃんとおいしかった。意外と量もあり、同行した女性は残していたほど。個室だと特にゆっくりできるしオススメ。料亭に行くのはかったるいけど、いい雰囲気のもとちょっとお洒落な和食を食べたい人向き。08年9月。
玉響(金沢)
石川県金沢市法島町8-6/076-244-7005/18〜22.30/日休・祝日の月曜休
割烹。「たまゆら」と読む。市街から少し離れた丘陵地の住宅街にある隠れ家風の割烹。割烹というかバーに近い雰囲気。薄暗く秘密めいた店内には長いカウンターが伸びており、その後ろは全面ガラスで金沢の夜景が一望できる。カウンターに座ってその夜景を楽しみながらおいしいおばんざいがいただける。野菜が素晴らしい。金沢でも有名な中野さんの有機栽培の野菜を使用していて、加賀野菜から珍しい洋野菜まで、みずみずしく本物の野菜が食べられる。実に美味。魚は女将の荒井栄子さんの実家が近江町市場の大きな魚問屋であることもあって鮮度もクオリティも高い。肉料理もなかなかおいしそうだし、料理は充実している。
地酒や焼酎、ワインなども豊富に取りそろえているのでもちろんバーとしても使える。二軒目としても秀逸だ。というか、実はこの店の一番のご馳走は店員の美人度かもしれない。カウンター内は女性が5,6名働いているのだが、和服がよく似合う女将をはじめ、まさに美人揃い。性格も感じもいい彼女たちが相手をしてくれる(決してスナックやクラブ的ではない)。おいしい食事を軽く取りつつバーとして利用するのは正解かも。驚いたのはタイムドメインのスピーカーを使っていること。凝っているなぁ。
全体的に、他にはないタイプの店である。こういうユニークな隠れ家を持っている金沢の人がうらやましい。地下には個室もある。07年10月。
つる幸(金沢)
石川県金沢市高岡町6-5/076-264-2375/11.30〜14/17.30〜21/不定休
料亭。「つるこう」。金沢を代表する料亭のひとつ。現在は二代目の板長さんらしい。「金沢では味的に一番評判が高い」(現地の人の言葉)というだけあって、京都に似た洗練。全体にちょっと甘めだが、滋味溢れるいい味であった。昼に玄関奥の小さな小さな個室で4000円のミニコースをいただいたせいなのか、そんなに迫力は感じなかったが、夜にちゃんと座敷でいただいたらまた違っただろう。加賀野菜の天ぷら、蓮蒸し、栗ご飯などまぁまぁ。食後に奥の座敷を見学させてもらったが、それぞれ新しく、特に風情を感じるタイプではないが、清潔で端正である。昼のコースは7500円から(20000円まで)。玄関脇と奥に椅子席があり、そこだとミニコースが4000円から。夕食は15000円から(椅子席は10000円から)。07年10月。
杉の井(金沢)
石川県金沢市清川町3-11/076-243-2288/11〜14/16〜22/不定休
料亭。犀川沿いにある古い料亭。明治末期の邸宅を利用したらしいが、美しい庭といい、趣深い座敷といい、雰囲気は申し分ない。入り口には湧き水の小川があり、金魚が泳いでいる。個人の邸宅だとしたら相当なものである。
座敷は7つあり、ボクは玄関入って右手の角部屋を利用させてもらった。廊下に出ると庭がよく見え、美しい。夜は会席料理、加賀料理ともに15000円からとそれなりにするが、昼は安価にこの雰囲気と料理が楽しめるのでオススメだ。昼会席は6500円から。桜川というお弁当で5500円。ボクは御山弁当という2700円の最安価なコースをいただいたが、座敷貸切だったし、味もとても良かったので、まずはこれをオススメしたい。これに「名物くずきり」(700円)をもらっても3400円である(それに席料500円と税サがつく)。
お弁当もきちんとミニ会席になっていて、しんじょうや治部煮、最後のご飯に至るまで、隙なくおいしい。サービスもある程度放っておいてくれるので、極端な話、座敷に寝転んでゆっくりも出来る。今度はぜひ夜に来てみよう。07年12月。
壽屋(金沢)
石川県金沢市尾張町2-4-13/076-231-6245/11.30〜14/18〜22頃
割烹。大正10年創業の老舗。江戸期の町家を利用しており、雰囲気は抜群。外観はもとより、店内も太い梁が美しくいい感じ。江戸末期の座敷、明治の書院造りの座敷、大正初期の茶室、昭和初期の大広間、蔵を改造したテーブル席など、個室もバラエティに富んでいる。庭もさりげなく美しく、着物を着たサービスの人たちの所作もよい。
料理は精進料理だが、時代に合わせて努力を怠らず、精進料理にはない新しい感覚を常に取り入れているようだ。季節ごとにいろんなコースがあり、トムヤンクンなどを取り入れたコースなどもある。時代におもねっているのではなく、とても真摯に新しい素材や調理法に取り組んでいる空気を感じる。
ボクがいただいたのは昼のコース(3150円)。座敷料を315円払うと個室にしてくれるのでその方がいいかもしれない。一通りの懐石で、いただいた中では「牡蛎と貝柱のしんじょ」「京人参と金時草とカボチャ餡のお椀」「 韃靼蕎麦」「むかごご飯」 「黒胡麻と和三盆のおしるこ」が印象に残っている。どれもきちんとした美味。背筋が伸びる感じである。内容に比してとても安いと思う。 金沢はいい料亭が多いが、料亭ほど肩が凝らず、もっと気軽に利用できる程の良さをこの店はもっている。気楽に懐石料理が楽しみたい人にオススメだ。07年12月。
いたる(金沢)
石川県金沢市柿木畠3-8/076-221-4194/17.30〜23/日休
居酒屋。「酒と人情料理」とある。男っぷりのいいご主人が格(いたる)さんという名前なので「いたる」。とてもいい雰囲気の居酒屋で、カウンターの格さんの前の席が特等席。彼の実家が富山県新湊で上がった魚を届けてくれるようで、魚の鮮度とクオリティは相当のもの。おいしい魚とおいしい酒をカジュアルにいい雰囲気で楽しみたいのならオススメだ。
本日のオススメとして黒板にいろいろ書いてあるので、目移りしつついろいろ頼むとよいが、いただいた中では刺身各種はもちろん、「甘エビパリのっけ」「芋てんぷら」「蓮根てんぷら」「げんげ一夜干し」などが印象的だった。カウンター後ろの小上がりは若い人からお年寄り、家族連れなどで大混雑しており、この店の人気の程が伺われる。こういう店で季節ごと天狗舞の生タンクがあり、そこから注いで呑む天狗舞のうまいこと。他にも地酒「池月」や「勝駒」もおいしかった。本店の他に香林坊店、そして「魚焼 いたる」という支店もある。07年10月。
大関(金沢)
石川県金沢市木倉町1-5/076-221-9450/16.30〜22/火休
居酒屋。おでん。101歳のおじいさんを筆頭に孫ふたりまで、従業員がすべて家族(&親戚)という店で、その雰囲気と温かさと素朴さが素晴らしい。おじいさんは白衣に高下駄、裏口前にどっかと座って、必要があれば板場にも立つ。そしてその下駄のまま金沢の街を闊歩し、とても粋なおじいさんとして有名だとか。
このおじいさんが初代で、板場にお父さん、洗い物担当が長男、揚げ物担当が次男、店全体の取仕切がお母さん、んでもってフロア担当がおばさん(お父さんのお姉さんらしい)、と、親子三代が温かく迎えてくれる。創業は昭和32年。全体に古くて素っ気ない造りの大衆割烹系居酒屋だけど、こういう店は個人的にはとても落ち着く。雪の降る寒い日にマフラー巻いて手をこすり合わせながら「こんばんわ〜」とニコニコ挨拶して店に入るような、そんな極楽な絵が思い浮かぶ感じの店だ。
横に長いカウンター内ではおでん鍋がぐつぐつ煮えていて、ちょっと甘めのおだしが美味。名物の「かにめん」もなかなかよい(香箱の身を甲羅に詰めて蒸したものを注文がきてからおでんだしに沈めて煮るもの)。新鮮な魚もいいし焼きも上手。蓮蒸しやだし巻きも人気。加賀治部煮もうまかった。カウンターの常連さんに混じっておでんをハフハフ食べていると、地元民になったようで楽しい店だ。カウンター14席に小上がりがテーブル4つほど。07年10月。
空海(金沢)
石川県金沢市主計町3-10/076-261-9112/18〜26/木休
居酒屋。浅野川に面した趣深い花街・主計町にある、昔のお茶屋を改造して使っている居酒屋。カジュアルな値段でこの雰囲気が味わえるのは貴重である。料理は無国籍料理系。カルパッチョがあったり魚のユッケがあったりオムレツがあったり冷や奴があったり角煮のカレーソースがあったりソーメンがあったりとバラエティに富んでいる。08年7月末の集中豪雨で氾濫した浅野川の被害を受けたとのことで「ここまで水が来た」と壁のところを指し示すご主人。「いやー、アユやゴリが店の床でぴちゃぴちゃ跳ねよるんよ」という状態だったらしい。川水と一緒に店に入ってきたということ。修繕が本当に大変だったと思うが、とにかく明るく話してくれてホッとした。雰囲気いいし二軒目三軒目に使えるいい店かも。08年9月。
太郎(金沢)
石川県金沢市主計町2-7/076-231-5152
鍋。主計(かずえ)町にある人気の鍋屋。浅野川沿いにあり、店へのアプローチなど実に雰囲気が良い。東茶屋街で観光を済ませる人が多いが、歩いてすぐなので是非こちらにも来た方がよい。特に夕暮れ〜夜にかけての風情は絶品だ。食後には裏道などの散歩もおすすめする。
この店は寄せ鍋(4200円)が名物。仲居さんが全部やってくれるので客は任せてワイワイ飲んでいればよい。鱈と野菜を上品に煮込んだ鍋はダシがおいしいこともあって全身に染み渡る美味。最後のキビ餅まで四回くらいお椀についでくれて、その後は雑炊。この雑炊が相当おいしい。まぁ寄せ鍋なので想像の範囲を大きく超えることはないが、それでも思わず笑みがこぼれる。
仲居さんのサービスは部屋によって当たりハズレがあるようだ。女将さんは古い金沢弁で有名なようである。部屋は外観に比べて普通な感じ。趣があるわけではない。07年12月。
近江町食堂(金沢)
石川県金沢市青草町1近江町市場内/076-221-5377/10.30〜14.30/17〜21.30/無休
食堂。居酒屋。近江町市場内にある有名店。はやっているせいか、市場内とは思えない雰囲気で居心地はなかなかよい。特に二階の座敷はなかなかきれいである。市場内には海鮮丼を売りにした店がいくつかあるが、ここもそのうちのひとつ。どんぶりから溢れ出すほどの海の幸は豪華だし楽しいが、味はまぁ想像つく範囲だと思う。でもこの店は丼以外の定食類が安くておいしい。昼ご飯に利用しても良いが、観光シーズンだと行列しているので、朝10時半の開店と同時に遅い朝ご飯として定食類を食べるのがいいかもしれない。のどぐろの焼き加減が上手だった。07年12月。
更科藤井(金沢)
石川県金沢市片町1-7-15 片町キリンビル1F/076-264-8998/19〜26.40/日祝休
そば。麻布十番の「総本家 更科堀井」からの暖簾分け。更科なので香りはおだやか上品。金沢という町が持つ繊細さとよくマッチしていると旅行者であるボクは思う。御前そばや二八、生粉打ちなど、ラインナップも揃っているのだが、夜から開けて深夜までの営業であるせいか、肴で一杯、という客が多いようだった。お酒は能登の地酒「竹葉」。カウンターとテーブルふたつ。夜は行列ができる盛況ぶり。深夜すぎにお邪魔したが客がどんどん並ぶ状態。落ち着いて一杯というよりは三軒目、四軒目のハシゴ酒途上の使われ方が多いようである。07年12月。
奢り(金沢)
石川県金沢市片町1-9-20/076-231-3558/18〜27/日休
うどん。居酒屋メニューも豊富なので飲み屋として使った方がいいかもしれない。うどんは細麺でコシがある系。「金沢うどん」を名乗っているが、その根拠は未確認。深夜四軒目として行ったが、深夜にこの手の細麺はやはりおいしい。一品メニューはどれもおいしそうな創作料理系。壁やカウンター上にたくさん貼ってあり迷いまくること必定。客層は深夜ということもあり飲食店関係者の仕事帰りが多かった感じである。普通の時間だと学生さんとかのコンパが多そうな雰囲気だ。全体に居酒屋として使ったら楽しいだろうなと思わせる店。店名の由来も聞き忘れたけど、すごい名前だ(笑)。07年12月。
粉(金沢)
石川県金沢市片町2-7-21/076-261-5033/17〜26(日祝14〜24)/水休
お好み焼き。正式店名は「京祇園 ねぎ焼き 粉(こな)」。ご主人は京祇園「かな」という店で修行したようだ。なるほど「かな」と「こな」ね。カウンターは10人、小上がりがひとつ。 創作系の一品料理や鉄板焼きもある。出し巻きもおいしい。全体に味はよく、安心して楽しめるいい店だ。それに安い。ねぎ焼き780円〜、お好み焼き680円〜。この値段はうれしい。深夜でも混んでいる理由がよくわかる。ご主人、一見怖いが実はやさしく楽しい人。26時までやっていて使い勝手も良い。07年10月。
アロス(金沢)
石川県金沢市大工町32-1 大坪ビル2F/076-222-7105/17.30〜26.30/不定休
スペイン料理。バル。06年にオープンしたばかりの店だが、なんだか異様に流行っている。それはたぶん極端に明るい店主・石浦シェフのキャラによるのだろう。ここまで明るい店主も珍しい。常に陽気で「アハハ!」と独特の高笑いを連発する。客がそれに釣られてまた笑い、それを見て他の客も笑う、みたいな高笑いの連鎖。珍しい店である(笑)。シェフはバスク地方で修業したとかで、地の魚を使ったバスク料理が名物。料理は「鱈のピルピル」が抜群においしかった。 山盛り(具入れすぎ)のパエジャも豪快。ワインやシェリーも安価に揃っている。深夜に二軒目三軒目で行っても楽しい店。07年10月。
ゴールドスター(金沢)
石川県金沢市長町1-1-61/076-231-2779/18〜24/日休
バー。創業1957年。金沢では一番歴史が長いと言われるバー。清潔でよく手入れされた店内はいい感じに年輪を重ね、とても落ち着ける。ご主人も実に佇まいがよい。いいバーだ。バックバーの一番目立つ場所にマイルス・デイビスの自筆イラスト付きサインがあることでもわかるように、BGMは古いジャズ。アナログ・レコードで聴かせてくれる。静かにまったり飲む大人の店である。客層も良い感じ。金沢で落ち着いて飲める店の筆頭に上がるだろう。香林坊の109の裏手にある。07年12月。
広坂ハイボール(金沢)
石川県金沢市柿木畠4-9 2F/076-265-7474/月休
バー。地元人に言わせると「飲み慣れた金沢の大人たちは全員ここの常連」だとか。パリのカフェがそうであるように、文化人の溜まり場的なものになっているのかもしれない。でもここのカウンターに座ってみるとその理由もよくわかる。一見若者向けの雰囲気でありながら、飲み物も料理も接客も「大人用」のものだし、カジュアルとオーセンティックのそれぞれのイイトコロを実に繊細に取り入れている感じが伺える。
ご主人の宮川元氣さんの明るいキャラクターもみんなが集まる要因だろう。ハイボールやモルトだけでなく、カクテルやリキュール、ワインなども幅広く揃えている。創作カクテルも多いし、料理もおいしそうなものがいろいろバックバーの黒板に書かれている。いて楽しい店である。2007年で18周年とか。ご主人の「元氣通信」というミニコミ紙もある。姉妹店に「池田町バルバール」がある。07年10月12月。
照葉(金沢)
石川県金沢市東山1-24-7/076-253-3791
ワイン・バー。「てりは」。古くからの茶屋街の趣が保存されている東茶屋街のつきあたり右にあり、ロケーション、シチュエーションともに日本トップクラス。バーまでのアプローチがすでにご馳走であり大贅沢だ。人通りも途絶えた夜半にここを歩くだけで旅人などクラクラしてしまう。
背の低いくぐり戸を開けて入店すると、元芸妓の女将(まだ若い)が美しい着物とともにニコヤカに迎えてくれる。とはいえ敷居が高いこともなく、一見さんお断りでもない。逆にどちらかというとスナック風なカジュアルさすら漂う。ほろ酔いの女将のキャラクターでもあるのだろう。これは好みが分かれるかもしれない。でもいずれにしても色っぽい空気に満たされていて、茶屋町ならではの雰囲気に身を浸せることは間違いない。1階はカウンターとテーブル。2階は座敷。ワインに合いそうな食事も和食洋食の境なく揃えている。ワインも比較的安価なものから高いものまでセレクトしてあり、価格的逃げ道もあるので安心だ。
雨だったので帰りは店前までタクシーを呼んだが、本来なら大通りまで東茶屋街を歩いて帰りたいところ。全体にもうちょっとだけキリリとした空気があったら(ボクとしては)もっと好きになるかなぁ、といった印象。07年12月。
つぼみ(金沢)
石川県金沢市柿木畠3-1/076-232-3388/10.30〜18
甘味処。センスのいいシンプルな空間で食べる極上の葛(くず)きりと蕨(わらび)もち。料亭「杉の井」のオーナーだったというご主人だけあって、かなり本格的な味である(「杉の井」は葛きりを名物にもしている)。葛きり(650円)は吉野本葛使用。本蕨もち(850円)は希少な国産(熊本産)の本蕨粉100%使用。本葛もち(700円)ももちもちしていておいしい。ふたりで行って3つとも取ったが、どれも繊細でおいしかった。加賀棒茶とセットになっている。土壁、土間、石垣の借景が美しい。テーブルと椅子しかないシンプルな店内は他人のリビングに招かれたような感じでとても落ち着ける。18:30以降ご予約貸切(6名以上)にて会席料理も出す。金沢21世紀美術館の近く。07年12月。
ギャルリ・ノワイヨ(金沢)
石川県金沢市新竪町3-113/076-222-0014/12〜18/水休&不定休
カフェ。基本的には全国の作家さんものの展示販売店舗なのだが、椅子が据えられていてカフェにもなっている(といっても2,3人しか座れないが)。新竪町通りというちょっとオシャレな店が並ぶ通りの中程にあり、古い建物を上手に改装して使っており、とてもいい雰囲気。女性オーナーの岡田れい子さんの魅力でよく近所の店主やアーチストが集まっている。新竪町通り散策の際にちょっとコーヒーを飲むのに良いと思う。コーヒーは名古屋のカジタコーヒーを使っている。06年10月。
東出珈琲店(金沢)
石川県金沢市十間町42/076-232-3399/8〜19/日休
喫茶。近江町市場のすぐそばにあり、仕事が終わった魚屋さんとか飲食関係者とかがよく休みに来ている喫茶店。以前は「珈琲屋チャペック」という名前で有名だったらしいが、事情があってそこの人が独立し、同じ場所で違う名前で始めた店らしい。清潔で落ち着いた店内。自家焙煎のおいしいコーヒー。ほとんどが400円台で安いのも魅力である。朝8時からやっている。07年10月。
泰山木(金沢)
石川県金沢市茨木町15-1/076-261-6226/10〜17/水休
喫茶。「たいざんぼく」。住宅街にぽつんとあり、看板も小さいから知らない人は辿り着けないかもしれない。でも辿り着く価値はあるいい喫茶店だ。オーナーの田中夫妻の家の一部を改築して使っており、まさに他人の家でくつろぐ感じが再現されている。薪ストープに手作り家具。アンティークの小物。太い梁。古い応接間でゆっくりしているような錯覚を覚える空間だ。オーナーご夫妻はもうご老齢なのだが、だからこその味があり、ここを大人の空間にしている。こういう店は金沢ならでは。東京などでは意外とないし、ガキが訪れて雰囲気がめちゃくちゃになってしまうこと必定。ブレンドコーヒー500円。入り口に樹齢100年を越える泰山木がある。07年12月。
天野茶店(金沢)
石川県金沢市東山1-3-35/076-252-3489/8〜19/元旦のみ
日本茶専門小売店。さりげない普通の店だが、現在23代目になる大老舗。前田利家が金沢入城の際、荒子(現名古屋市)から共に移り住んだというからすごい。加賀棒茶の中でも極上の「加賀かおり」を売ってくれる。200g/1050円。一度ここで買って帰って飲んでから、ボクも金沢に行ったらこれを買うようになった。香りがすばらしく広がり、このお茶を入れると別室にいる家族でも気がつくほど。東茶屋街からも近く、観光にも便利。店に飾ってある信楽海鼠焼の茶壺はとても値打ち物らしい。なお、金沢で一番古い民家だそうで、店の奥を見せてもらうと吹き抜けと梁の感じが素晴らしく美しい。07年10月12月。
長寿庵(石川)
石川県小松市赤瀬町ル2-10/0761-46-1605/11〜14/17〜19/不定休
山菜・川魚料理。旅館。小松市の荒俣峡の大杉谷川沿いにある店。福井の豪族の草葺造りの建物を移築したとかで、1300年前の古い木材を使用しているとのこと。世界最古の木造建築である法隆寺に近い古さ、な木材らしい。食事だけでも利用できるが、宿泊もできる。ボクは冬の雪深い日に宿泊し、イワナの刺身や熊の鍋を食べた。歳月が降り積もった建物で食べる野趣溢れる料理群は、その雰囲気もあってとても印象深い。熊は即効性があって同行者は鼻血を出した(漫画みたいだ:笑)。女将さんは花子さん。彼女の豪快さもこの宿の売りである。料理2000円〜。宿泊10000円〜。小松空港から30分程度。94年1月。
かよう亭(石川)
石川県江沼郡山中町東町1-ホ-20/07617-8-1410/一泊50000円〜
旅館。山中温泉にある超有名旅館。一万坪の敷地に客室わずか10室という贅沢な造り。部屋も風呂も意外と新しく、まだ趣が出るまでは行っていないが、建物内の設計がよく、落ち着ける宿である。ここはなんといっても料理がおいしい。地のうまいもん、敷地内でとれた旬の山菜などを丁寧に料理してくれる。滋味あふれる味。満足。また、朝食もとても良い。あの湯豆腐、あの岩海苔、そしてあの絶品のご飯、と、いつまでもその味を舌の上で再構成したくなるようないい朝食だった。作家・高橋治が「日本一の朝食」と褒めるだけのことはある。
もてなしも上質なもので、オーナーご夫妻からラウンジでいろいろ話を聞けたり、とても楽しかった。ただ全体になにかが物足りない。期待しすぎたのかもしれないが、毎年来たい、みたいな気が起こらないのはなぜだろう。少しよそよそしいというか、隙みたいのがなくくつろぎきれない部分があるのかもしれない。10室しかないわりに親密さみたいなものが少し足りないというか…。 ラウンジの窓外には、毎夜、野生のタヌキが来るそうである(冬季のみかも)。タヌキにエサをやったりして遊んだりもしたし、充分温泉宿的楽しさは味わったのだが、なんか漠然とした気持ちで宿を出た。相性の問題かも。94年12月。
| 福井県 |
@satonao310