荒川修作さんの身体がなくなった
2010年5月20日(木) 7:50:01
荒川修作さんが亡くなった。
ヒトは形あるものに名前をつけたが、目や手から出た力みたいなものに名前をつけず、認めない。形あるものしか認めないから死ぬんだ。身体がなくなったと同時に死ぬんだ。でも身体がなくなっても人間は死なないんだ。それがおまえらバカは誰もわからない。講演でメモった彼の言葉。いまでも折りに触れ反芻する。
その後、「課外授業 ようこそ先輩」での彼の授業を見て、そのことがとてもよく実感できた。このヒトはぶっきらぼうだが、本当はとても親切なヒトなんだ。
三鷹天命反転住宅にも行った。
この住宅について、彼はこう語っている。
ここに住めば普通に生活するだけで身体の細部のあらゆる細胞や筋肉の活性化が始まり、共同の免疫力や新しい感覚が出現し始めるのです。健康になり長寿になる。だから今までの建築や住居とは全く目的が違います。本当の話だが、約2時間あの家の中にいただけで酷い風邪が見事に治った。いや、マジで。
そのときの顛末はココとココに書いてある。前者には住宅内で撮った写真へのリンクもある。興味ある方は、是非。
「死ぬのは法律違反です」って言い切っていたのに。73歳。早く脱出しちゃったんだなぁ。でも“身体がなくなっても人間は死なない”んだよね。「身体は使い方次第で『生命』という現象を外在化できる」って彼は言っていた。だから「死なない」し、死ぬことはイリーガルなのだ、と。
つまり、亡くなったんじゃなくて、身体がなくなっただけ。どっかで哄笑している彼が見えるようだ。とりあえずお疲れ様でした。あ、疲れてもいないか(笑)
