音楽のもともとのカタチが戻ってくる

2011年1月11日(火) 8:43:56

一昨日のエントリー「ボクたちはその萌芽の最初期に生きている」にもたくさんの反応をいただいた(ありがとうございました)。
あれは坂本龍一のUst生配信を聴いているときに考えていたことだった。ソウルでのコンサートのUst生配信。驚異的な高画質・高音質。約2万人が彼のコンサートを共有した。これも萌芽。この流れの先にまったく新しい未来があると感じる。

というか、もともとに戻る、とも言える。
これは「つながりによる再編成」と同じ。再編成され、人と人とのつながりという古来からあったものに戻る。

音楽って、もともとは「人と共有するもの」だった。
原初は祭りや儀式でのものだったかもしれない。その後は宴席やパーティ、そして演奏会。すべて生演奏を人と共有することが基本であった。

久しぶりの長〜い休み

2011年1月10日(月) 21:37:05

長〜く会社を休んだ。

12月28日に一度会社に出かけたが、実質的には去年のクリスマスから今日10日まで。こんなに休んだのは入社以来初めてじゃないか、と思うほど。いや、海外旅行などで2週間くらい休んだことは何度かある。でも「何も予定がないのにずっと休んだ」のは本当に久しぶりである。

ちゃんと休む時間が欲しかったのがその理由。
多忙だった去年の疲れを取りたいことももちろんあるが、なんというか複雑になってしまった毎日を極力シンプルにするために切り替えの時間が欲しかった感じ。おかげですっかりリセットできた気がする。ちょうど「捨」がテーマな毎日だったこともあり、身の回りもスッキリ。いろいろ整理できたなぁ。自分初期化に近い。

ボクたちはその萌芽の最初期に生きている

2011年1月 9日(日) 18:52:12

「ソーシャルメディアが大きく変えてしまうもの」という記事にはたくさんの反応をいただいた。
お茶の間で家族に共有されていたもの。それが家族と代わる新しい「つながり」に共有されていく流れ。広告コミュニケーション的にも大きく根本的な変革であるが、これはもっとたくさんのものを変えてしまうかもしれない。

極端に言ったら「国」を変える。
なぜなら、家族とは「国」という組織の最小単位だからである。国があり、県や州があり、街があり村があり、そして家族がある。国家はそうやって組織づくられ、統率されている。つまり、家族が集まり情報を共有する仕組みが崩れることは、国家のありようが根底から揺らぐことに近い。

そしてそれが人と人との新しい「つながり」に再編成され、しかもそれがネットという距離と時間を超えるインフラを通してであるとき、もうそこには国境はもちろん地域差も年齢差もない。国家という意識を持つことすら難しくなる。ただ純粋に「共感」があるだけである。それは例えばいまアートを通して得られているものに近い。芸術作品に触れるとき、人は国家も民族も超えて「共感」でつながる。それに近い感覚をベースに再編成されることになる。

「ハーブ&ドロシー」のiPhoneアプリ

2011年1月 8日(土) 15:10:39

11月14日に公開した映画「ハーブ&ドロシー」ですが、最初は爆発的だったイキオイが少し鈍ってきています。

まぁ年末年始はいわゆるお正月映画がたくさん公開されるのでライバルも多く、仕方ない部分もあるのですが、なにしろ全国的に「単館上映」でやっておりまして、単館ってイキオイが少しでも鈍ると上映終了が急に決まったりするですね。ですのでドキドキです。

まだ観ていらっしゃらない方々、ぜひ!
いま、渋谷「イメージフォーラム」、名古屋「名演小劇場」、横浜「シネマ・ジャック&ベティ」、仙台「仙台フォーラム」、尾道「シネマ尾道」にて上映しております。今後、他の地域でも上映が始まります。くわしくはこちら

高峰秀子という理想の老年

2011年1月 7日(金) 22:13:38

大晦日にこの記事を書いたあと、高峰秀子の訃報を知った。

それ以来一週間、家にある高峰秀子のエッセイを少しずつ読み返している。
本当にエッセイの名人だと思う。なんというか生きている姿勢がそのまま真っ直ぐ出ている(こういうのって書くのはとても難しい)。その繰り出し方も小気味良い。そして老年期の『捨』の仕方がまさに今のボクの気分そのままだ。だから共感いっぱい読み返している。

彼女のだけでなく、斉藤明美のエッセイ(「高峰秀子の捨てられない荷物」)も読み返している。ちょっと高峰秀子に対する過剰な愛と自己憐憫的自虐表現がつらい部分もあるのだが、高峰秀子の老年期の日常が活写されている貴重な資料でもある。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。