「百万回の永訣 〜がん再発日記」読了

2006年3月 8日(水) 8:53:00

そういえば20代後半の一人暮らしのころは毎朝かつお節を削り器でコシコシ削ることから一日を始めていた。ダシに妙に凝っていたのだった。んでもってミョウガやナスの味噌汁作って、鍋で玄米炊いて、作りおいたお浸しや煮物や身欠きにしんと一緒に食べていた。丸元淑生の本見ながら滋味系のお総菜をいろいろ作った。

あの頃は自分の身体というか細胞を自分でマネージしている実感があった。食事を丁寧に摂るようになると、生活全体が静かになり、物事をよく考える毎日に自然となる。いまはずいぶん乱暴に生きている。ああいう丁寧な生活に今年は少し戻そう。

とか。「百万回の永訣 〜がん再発日記」(柳原和子著)を読んだせいで、インスタントにそう思ってしまう軽薄なワタクシ。
一日一日を死と向き合っている内容の日記で、のほほんと生きている人間には大変重い。いろんな医師との邂逅も書かれており、ある意味ラッキー(?)な患者だなぁと思うと同時に、いま地に足をつけず生きている自分を省みさせられる本である。

四つ葉のクローバー

2006年3月 7日(火) 8:11:54

今年度のアカデミー作品賞は「クラッシュ」。
どっかで聞いた題名だと思ったら、去年のNYCからの帰りのヒコーキで観ていた。そうか、あれはたった5ヶ月前なのか。ずいぶん昔に感じる。

テレンス・ハワードの絶望の表情とマット・ディロンの割り切った表情が今でも印象に残っている。人種差別を客観的に描いた印象的な映画だ。でも、アカデミー作品賞かなぁ…。脚本賞はわかるけど。人種差別映画もちゃんとハリウッドは評価しますよ的な政治かな。カウボーイの同性愛を描いた「ブロークバック・マウンテン」よりはまだタブーが少ないという比較論かな。
その「ブロークバック・マウンテン」で台湾出身のアン・リー監督がアジア初の監督賞。おめでたい。ハリウッドにおもねらず、タブーを扱って取ったのが特におめでたい。保守的な地方では上映拒否運動まで起こっていたというし。
そういえば日本人も韓国人も中国人もまだ取ってないのだな。まぁ外国映画扱いだから仕方なし。あくまでもアメリカの映画賞だし。

昨晩は娘の誕生日だったので、帰宅途中の有名なケーキ屋でごっついでかいモンブランを購入。5コ分くらいのモンブランの塊。夕食後、期待絶大で食べるも「まず〜!」。まいった。久しぶりにまずいモンブランを食べた。モンブランってそんなにまずく作れないと思うのだけど(作ったことないけど)。どうしよう、まだまだたくさん残ってる。

普段着すぎ!

2006年3月 6日(月) 8:24:54

今日は娘の誕生日(11歳)&結婚記念日(12年目)。特に何もしないけど(パーティは先週やったし)。

昨日は休日出勤。
とってもとっても暖かい日だったので、満開の梅とか見ながら長めの犬散歩をして、なんとなくそのままの格好で仕事に出かけてしまった。ホームに入ってくる電車のガラスに写る自分の格好を見て、自分がどういう格好で出てきてしまったかに気づく。普段着にもほどがある! というか上下の色が合ってないし!

仕事場は代官山。周りはお洒落な人ばかり。あ〜あ。久しぶりに身が縮む思いをしたよ。編集なので普段着で行ってもいいのだけど、あまりにお洒落じゃなさすぎる。編集室入ったら、さすがに代官山のスタジオなので、みんなお洒落な格好してるし。

確定申告とか。交際費とか。

2006年3月 5日(日) 11:26:05

朝から確定申告書作成。2時間ほどで終了しスッキリ。
e-Taxで電子申告したいけど、ソフトがウィンしか対応しないので断念。印刷して税務署に持って行かなくちゃ。早くマック対応にしてくれ〜。とはいえサイト上でさっさか作成できるようになって大変便利。国税庁はよくやっていると思う。

原稿料などの雑所得があるので確定申告が必要なのだが、領収書を受け取る習慣があまりないのでこの時期はいつもブルーになる。ま、タクシーとか資料とかはなるべくもらうようにしているが焼け石に水である。知りあいの税理士に怒られちゃいそうなほどド下手な税金対策。

ちなみに広告会社に勤めていることもあって「どうせ交際費とか使い放題なんだろ」とか邪推する方がたまにおられるが、この5年、交際費なんて一銭たりとも使ったことがない。資料代すら使っていない。というか、使おうにも許可がおりない(笑)。一度だけ「おりる」とふんでアメリカ人を数人接待し、結局おりなくて10万円ほど自腹切る羽目になって以来(あれはホントに痛かった)、もう交際費はおりないものと諦めた。営業と違って制作部門なので得意先接待がないということもあるが、もう経費だの交際費だのを使って仕事するご時世でもないということ。

六本木「さだ吉」

2006年3月 4日(土) 12:55:05

久世光彦の向田邦子系のウェットな著作を少し読み返す。「昭和恋々」も読み返しかけて「あぁこれはダメだったのだ」と思い出す。自分が書いた当時の感想を読み返してもその月の最下位になっていた。

昨晩は六本木「さだ吉」。一見さんお断りの居酒屋。久々の訪問。
「佐藤ですが…」と予約電話したら「あ、お久しぶりです」と。そんな年に一度くらいのお客でしかも佐藤なんつう超ありふれた名前の人を覚えとらんだろうと思ったが、どうも本当に覚えてくれていたようである。たまたま佐藤という名前の客が少ないとか。これからもずっと少ないといいなぁ(笑)。

昨晩飲ませてもらった日本酒の中では「七本槍」が印象的。賎ケ岳の七本槍から取っているのだろう。検索したらブログもあった。この頃では造り手の方の生の声がこうして読めるようになった。とてもシアワセなことだ。どういう方がどういう情熱でその製品を作っているかを知ると、日々の生活がとても「丁寧」になる。手にするもの口にするものを大切にする気持ちがより強くなる。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。