「百万回の永訣 〜がん再発日記」読了
2006年3月 8日(水) 8:53:00
そういえば20代後半の一人暮らしのころは毎朝かつお節を削り器でコシコシ削ることから一日を始めていた。ダシに妙に凝っていたのだった。んでもってミョウガやナスの味噌汁作って、鍋で玄米炊いて、作りおいたお浸しや煮物や身欠きにしんと一緒に食べていた。丸元淑生の本見ながら滋味系のお総菜をいろいろ作った。
あの頃は自分の身体というか細胞を自分でマネージしている実感があった。食事を丁寧に摂るようになると、生活全体が静かになり、物事をよく考える毎日に自然となる。いまはずいぶん乱暴に生きている。ああいう丁寧な生活に今年は少し戻そう。
とか。「百万回の永訣 〜がん再発日記」(柳原和子著)を読んだせいで、インスタントにそう思ってしまう軽薄なワタクシ。
一日一日を死と向き合っている内容の日記で、のほほんと生きている人間には大変重い。いろんな医師との邂逅も書かれており、ある意味ラッキー(?)な患者だなぁと思うと同時に、いま地に足をつけず生きている自分を省みさせられる本である。
