オジサンの聖地・浅草に「虎姫一座」あり

2016年1月 6日(水) 17:05:43

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いやー、何が驚いたって、60代70代のオジサンたちが恥ずかしそうな素振りも見せずにノリまくってること。
踊ったり、拳を振り上げたり、大声で歌ったり。

こんな濃い「ショウビジネスの現場」があるとは想像もしなかった。。。

場所は浅草。
昭和の香りがぷんぷんするこの土地に、昭和のベテラン戦士たちを虜にしているグループが毎日のように公演をしているのである。

その名も「虎姫一座」
アミューズ(サザンとかが所属してるあのアミューズね)の大里会長の肝いりの「昭和歌謡レヴュー」グループ。

知らん?
知らんよねえ。

ボクも、かぜ耕士さんのこのブログを読むまで、まったく眼中になかった。

読んで驚いた。

なに〜!虎姫愛が高じて「家族ごと浅草に引っ越した追っかけがいる」だと〜!
しかも、その人でもNo.1になれないくらい通っている常連さんが他にもいるだと〜(なんとすでに400回くらい公演を見てる強者がいるという)。

そして思い出した。
ボク、見てるかもしれない。。。

そう、ボク、偶然に、4年半ほど前に見てるわ、虎姫。
当時のブログにはこう書いてある。


終演後、アミューズの大里元会長(注:当時)によるサプライズまであった。
「ツイッターとかに書くなよ」ということなので書かないが、大切に育てているグループの飛び入りライブ。レア。貴重。あとあと売れたら自慢できるレベル。大里さん、ありがとうございました。


もしかして、あの日、飛び入りライブしてくれたのが虎姫??
当時撮った写真を見てみる。
おー。あれが虎姫一座だー!

てなこって、正月3日の昼の公演をひとりで見に行ったのである。

常設小屋は浅草ドンキの7階にあり、そこそこおしゃれなカフェである(「アミューズカフェシアター」という名前)。
50〜70人くらいは入れるだろうか。
窓からはスカイツリーが間近に見え、近代的な雰囲気だ。

そしてシンプルな制服を着たカフェの店員が、どうやら虎姫一座のメンバーである。
彼女ら・彼らがステージが始まると歌い踊るのだ。

正直言うと、最初は引いた。

ド頭から客のノリがすごすぎるのだ。
始まって二曲目ですでにステージ前で踊るお客さん(オジサン)がいたりする。

なんでこんなに愛されているんだ??
ここにオレは馴染めるんか??

今回の公演は「60年代を突っ走れ!」というタイトルで、60年代の曲しか出てこない。
ボクは60年代の曲もそれなりにくわしいし、1961年生まれなので、ギリギリあの空気感がわかる。

そんなボクでも、幕間まで、ずっと引いたままだったw
そのくらい客のノリがすごい。

愛されてるなぁ。。。

そんなボクも、休憩を挟んだ後半はかなり熱くなった。
中盤の映画主題歌特集からの中村八大・永六輔特集、ピーナッツ特集、そしてラストのかぜ耕士さん作詞の大名曲「涙をこえて」の大合唱。

おー。。。これは泣けるかも。。。

でも、これ。
今回は60年代がテーマだけど、虎姫一座がもし中三トリオとか新御三家とかのメドレーをやったら異様にときめくな。
昭和52年から55年くらいの歌謡曲をやったら確実に泣くな。
あの勢いでキャンディーズ&ピンクレディ特集とかやるなら通っちゃうかもしれないな。。。

次はぜひ、70年代を突っ走ってくれ!

会いに行けるアイドルの昭和歌謡版「虎姫一座」。
ここまで読んで、虎姫一座に少しでも興味が湧いた方は、ぜひ「かぜ耕士さんのブログ」を読んでください。
これ読んじゃうと、とてもボクなんかがレビュー書くなんておこがましいという気分になる。

帰りのエレベーターで見知らぬオジサン同士がこんな会話してた。

「あ、どうも。今晩(の公演)も来るんですか?」
「あー、今晩は来れないんだけど、その次のは来るよ」

照れもなく、至極当然そうにオジサン同士が話してる。

不特定多数に薄く売れるのではなく、特定少数にしっかり激愛される。
やっぱり時代はそっちだよね。
そのうえで「熟年以上に激愛される」というグループを作った大里会長、先見の明あり。さすがです。

そんなことを思いつつ、昭和な浅草に出て、これまた昭和の居酒屋「赤垣」で一人酒して帰ったのでした。

正月ということもあって浅草はものすごい人出。
この土地がオジサンの聖地として覚醒するのはもう間近、かも。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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