ずっと味方だった好奇心が、闘う相手になったのだ

2016年1月 2日(土) 8:49:42

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あけましておめでとうございます。

今年は55歳になる年。
昭和時代なら定年の年。
元日はずっとそのことを考えてた。

スティーブ・ジョブズが「Stay hungry, Stay foolish」とスピーチしたのは彼が50歳のとき。

あの有名なスピーチは卒業生に向けたメッセージではあるけれど、最近実感としてわかってきた。あれはほぼ自分に言っている。自分の半生を語ったうえで、自分に「Stay」と命じ、奮い立たせている。

「ガツガツしつづけろ、没入しつづけろ

ボクは若いときからずっと生き急ぐほうで、なんでもかんでも好奇心にまかせてガツガツ没入するタイプだったけど、最近、この「好奇心にまかせて」というのがうまく機能しなくなってきた。

好奇心がさぼるんだよね。
どうせ想像の範囲だろう、もうだいたいわかったわ、とか面倒くさがって言い訳をする。

まさかこの自分がそうなるとは、と、残念に思う。
でも、あの、我ながら強烈だった好奇心が、じわじわ減衰してきているのを認めざるを得ない。

なるほど、Doの衝動の前に「Stayの努力」が必要な年齢になったのだな。
もうDoの衝動が湧き起こるのを自然体で待つだけじゃダメなんだ。

Stay.

とりあえず今年は、好奇心の野郎にさぼる口実を与えないために「365日オフなし(つまりは常にオン)」を自分に強いることにした。

元々、オンとオフという概念がないタイプだったんだけど、最近は「疲れが溜まるから週に一日は家を出ずゆっくり休みたい」とか言い出してる。本当は行きたい美術展やらバレエやら映画やらがあるのに、さぼる言い訳を自分から積極的に作り出しちゃってる。

あかんやん。
若いときと違って、わが愛しの好奇心はさぼりたがっているのだ。
つけいる隙を与えちゃあかん。

好奇心にさぼる口実を与えないための体力アップや、好奇心を常に刺激するための毎日のルーティンを含め、今年のスタートラインをそこにした。

ずっと味方だった好奇心が、闘う相手になったのだ。

スポーツ選手がよく言う「自分がライバル」に近い心持ちである。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター
(株)ツナグ代表。(株)4th代表。独立行政法人「国際交流基金」理事。復興庁政策参与。公益社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。東京大学大学院非常勤講師。上智大学非常勤講師。
朝日広告賞審査員。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。
現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。
本名での著書に「明日の広告」「明日のコミュニケーション」(ともにアスキー新書)。「明日のプランニング」(講談社現代新書)
“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(光文社文庫)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。
花火師免許所持。
東京出身。東京在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園夙川芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao[a]satonao.com まで(←スパムメール防止のため、@を[a]にしてあります)。

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