人間として本当に一貫している(4thで岩田守弘くんと対談)
2016年1月11日(月) 10:12:06
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ボクが主宰している「4th」というコミュニティに、土曜日、ロシアから岩田守弘くんが来てくれた。
世界トップのダンサーを出席者30人弱で独占する贅沢。
3時間以上もの長い時間、バレエのこと、芸術のこと、ロシアのこと、人生のことなど、たくさん語ってくれた。本当にありがとう。
岩田くんの存在はボクの誇りである。
そんな誇らしくも尊敬する友人を、ボクの友人たちに紹介できて本当に良かったと思う。
彼と知り合ったのは、15年前くらいだったか。
ボリショイ劇場バレエ団で「ロシア人以外では史上初の第一ソリスト」になるちょっと前だったと思う。
彼は、その華麗な受賞歴もすごいけど、
・崩壊前のソ連に20歳でひとりで渡り
・暗いソ連と深い孤独と劇的な政変を体験し
・幾多の東洋人差別にも腐らず努力して
・ボリショイというロシア伝統の象徴みたいな劇場になんとか入団し
・差別と体格差(ロシア人に比べて圧倒的に背が低い)を克服し
・その実力と人柄をじわじわと認められ
・史上初の第一ソリストになった
のが特にすごいと思う。
賞だけなら実力があれば獲れるだろう(それなりに差別や贔屓はあるみたいだけど)。でも、ロシア人以外認めなかったボリショイバレエ団で認められ、のし上がるのは、実力だけでは到底無理。
そういうことも含めて「本当のパイオニア」なのだ。
これ、野球で言ったら野茂やイチローに匹敵する快挙である。
なのに母国日本では超無名。
それが友人として悔しくて、知り合った当時ボクは「私設自腹マネージャー」として彼をいろんな人に紹介し、ラジオ番組とかに出てもらったりいろいろ活動していた。
そのうちサポーターも増え、実を結んだのが2008年年末のNHK「プロフェッショナル〜仕事の流儀」(ググルと動画が出てくる)。
ようやくこれで知名度が跳ね上がったんだけど、それでもまだ実績と実力に比すると無名だ。
いまや彼は(これまたロシアでは異例中の異例だけど)国立ブリヤート劇場バレエ団の芸術監督をやっている。国技相撲で外国人が親方やるみたいなものだ。つまり出身国では大ヒーローになるようなこと。
なのにまだまだ知られてないなぁ。
バレエというジャンルの閉鎖性もあるかもなのだけど。
ま、それはおいておいて、そんな彼に、ボクのコミュニティに来てもらい、ボクが聞き手として、3時間近く講演してもらったのである。
内輪のコミュニティ、ということもあり、ホントに内緒の内輪話から「クラシックバレエとコンテンポラリーの違い」とか「感動を伝える手段としての技術の話」とか「4大バレエ団の特徴と違い」など、バレエの濃い話、そして彼の人生の話、努力と成功とこれからの話、みんなへのメッセージとか、3時間では足りないくらい、いろいろ話し、みんなの質問にも答えてくれた。
バレエ初心者の人も来ていたこの講演、みんながみんな岩田ファンになったと思うし、みんなバレエ好きになって帰って行ったと思う。よかったよかった。
最後は、恒例の「岩田くんのハグ」。
希望者全員と話をしてハグをして。彼のハグは圧倒的に人を笑顔にするのである。こんなにポジティブな気に満ちたハグをボクは他に知らない。
土曜日、ボクは「さとなおオープンラボ五期」を午前午後と2クラス、それもほぼ4時間ずつ8時間やった上で、そのまま岩田くんとの対談に入っちゃって、そのうえ空きっ腹でワイン飲んじゃって、もうフラフラだったのだけど、帰途は本当に幸せな気分に満ちあふれていた。
彼は人間として本当に一貫している。
バレエで人を笑顔にするだけでなく、プライベートでもなんでも「人を笑顔にする」。接した人を必ず笑顔にして帰す。
広告コミュニケーション的に言うと「ミッションがしっかりしていて施策が一貫している」的な。
この一貫性は、(企業でミッションを一貫して実行することが難しいように)強い意志と努力なしでは得られないものだ。
強い意志と努力。。。
いろんなことのせいにして、少しずつ意志を甘やかせ、努力を怠っていっちゃっている自分。
ひりひりとそれを自覚させられ、そして改めて彼を尊敬し直した、いい夜だった。
ありがとう、モリ。
誇りに思ってます。
