殺木
2006年7月20日(木) 12:19:09
喉の痛み取れず。微熱も取れない。なんかしんどいなぁ。病気って久しぶりにするとしんどいね。我が身の健康を疑わない傲慢な日々を諭してくれている感じ。ありがたいことだ。
以前このエントリーでも書いたが、近所の大木が4本、醜く切られた。「この〜木なんの木♪」みたいに丸く広がっていた枝や葉がすべて切られ、単なる一本の太い棒と化したのであった。でもその後ずっとそのままだったので、これはある種の剪定なのかなとホッとしていたのだが…。
昨日、不意打ち的に4本すべて根元から伐採されてしまった(!)
クレーンで吊って次々と大木を倒していく。きっと木がないほうが敷地面積も大きく取れるし四角いプレハブ住宅も建てやすいのだろうけど、たったそれだけの理由で切られてしまう大木たちが不憫でならない。実に大きく威風堂々とした誇らしい木だったのだ。でももちろん木は何の抵抗もできない。されるがままに分断され木っ端になってトラックで運ばれていく姿の哀しさよ。誇り高きアスランが悪鬼邪鬼たちに穢されるのを見ているようだ。気分が悪くなる。これは完全な「殺木」である。
若い人たちとフレンチ
2006年7月19日(水) 9:27:35
喉の痛みで寝られないほど。ネットを見るとプール熱(アデノウイルス)が大流行しているようで、これか?と疑う。だって「感染源:汚いプール」とか書いてあるし。潜伏期間も5〜7日と長い。この7日間でボクは違う2つのプールに行っている。ううむ、アソコが臭いな。ってアソコが臭いのではなくて、あのプールがどうも怪しいな。
とはいえ、高熱を発してないのでプール熱ではないのかも。結膜炎も出てないし。とりあえず喉が痛くて寝られないので「中国行きのスロウ・ボート」など読んでいた。最初期の短編集。ムラがある。相変わらず「午後の最後の芝生」と「土の中の彼女の小さな犬」は良い。
喉の痛みと微熱をおして、夜は西麻布「アルモニ」で7人の食事会。普段フレンチを食べ慣れない若者も多く参加。それぞれに感銘を受けていたようである。まぁやっぱフレンチは圧倒的にうまいもんね。連れていった甲斐があった。みんなイタリアンはよく行くようだけどフレンチはあまり行かないという。値段も変わらないのになぁ。
あらかじめ予算を言ってその金額内で料理とワインを仕切ってもらったのだが、こういう頼み方も大事。知った店では、こうやって店側に任せてしまうと少々安い予算でも上手に仕切ってくれる。食べ終わったあと若者たちは「○万○千円くらいですか?」と予算の倍を予想していた。「いやいやその半分以下」と予算を言うと愕然。そして喜ぶ。そう、そこらの居酒屋に払うくらいの値段でこれだけの料理とワインが楽しめるのである。しかも3時間以上ちゃんとしたサービスを受けながらゆっくりくつろげるし。この頃ではジャケットもネクタイもいらない店多いし。ね、フレンチっていいでしょ? と、ジバラン時代みたいに久しぶりにフレンチ啓蒙してしまった。
「今」を生きるって?
2006年7月18日(火) 4:58:36
カラダの節々が痛く、花火大会でのポール立てなどの筋肉痛かいなと思っていたが、どうやら珍しく風邪ひいたらしい。昨日の午後からだるくなり、喉も急に腫れ上がった。ううむ。モノ食べるにも一苦労状態。今晩はフレンチ会食なのになぁ。参った。熱計ったら37.5度くらいなので、まぁオコチャマ風邪ではあるのだが。
「海辺のカフカ」再読了。初読時はこんな感想だったが、今回は、そうだな、より深く「空っぽな存在としてのナカタさん」に惹かれた。もしくは「間にある存在としてのナカタさん」。彼を通してこの物語は「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」とつながっている。
「間」に入り込んだ天然ホシノちゃんの存在も初読時では読み切れてなかった。「世界の終わり」の門番を思わせるカーネル・サンダースも。そして15歳のボクはある意思(資格)を持って「間」に入り込みそこから出てくる。keyになるのは愛と記憶(図書館も絵も歌もみんな「記憶」のメタファーだ)。
「記憶」って人生そのものだし、「現在」ってそれを認識した時点ですでに「過去」であり「記憶」である。「現在」を生きるってことは「記憶」の中に生きるのとニアリィ・イコール。じゃあ「今」を生きるっていったい何なのだろう? ベッドでうつらうつらそんなことを考えてた。つか、そんなこと考えてるから熱が出るのだ。寝なさいね。
彦山権現誓助剣
2006年7月17日(月) 10:11:15
昨日は歌舞伎。「親子で楽しむ歌舞伎教室」ってヤツで去年も行ったもの。響子が気に入ったようなので今年も国立劇場まで出かけてきた。わかりやすく解説してくれるし、イイトコドリみたいな構成になってるし、なかなかいいのである。
演目は「彦山権現誓助剣」(ひこさんごんげんちかいのすけだち)。「毛谷村」という題名で知られている名作らしく、いわゆる義太夫狂言らしい。義太夫演奏者が舞台上手(かみて)で三味線をバックに義太夫節を唸る。こんなに長く義太夫聞いたの初めてかも。こりゃ落語でハっつぁん熊さんが逃げ出すのもよくわかる。大家のヘタな義太夫なんて悪夢だよなぁ。
出演は中村梅玉、中村松江、中村芝雀ら。外国人も多く観ていたけどたぶん退屈だったろうなぁ。展開が遅いので、日本人には耐えられるけど、なにがなにやら分からなかったことだろう。響子は「おもしろかった!」と満足げ。そりゃ良かった。またいい演目があったら行きましょう。
帰ってから久しぶりにブラームスを正対して聴く。ピアノ協奏曲の2番。なんか歌舞伎で時間感覚が伸びたので、ブラームスあたりがちゃんと聴けるかもと思ったのだ。でも途中で寝た(笑)。4楽章で起きて最後までなんとか聴き、サラダとパスタの夜ご飯。花火のポール立てで腰をグギッとやったのが響き少々腰痛気味。静かに食べて静かに就寝。ベッドの友は「海辺のカフカ」上巻。ゆっくり再読ちう。
やっぱ見る側より打ち上げる側!
2006年7月16日(日) 8:30:31
昨日は花火大会。花火大会といっても、そこらの店で買ってきたオコチャマ花火を上げる内輪のものではない。メインは3号玉15発。ちなみに隅田川花火で上げられる最大がその3号玉。わかります? つまり、小規模ながらも、東京で上げられる最大級の花火を上げる大会なのである。
ボクは花火師として打ち上げ側なので4時集合。まず筒をセッティングし、その後ナイアガラのポール立て。今年は過去最長の4連ナイアガラを運河を横切って渡す。ポールもワイヤーもそれぞれ重くて長い。男10人くらいで必死に立てる。これだけで疲れ切るくらいの重労働。結果、奇跡的と思えるくらいうまく張れた! がっ! 張った直後に雨が降ってきやがった。うわ〜花火が濡れる〜。でも運河の上に張ってしまったのでもう取り返しがつかない。あ〜あ…。
小休止して雨が止むのを待つ。結構本降り。昼にものすごい雷雨があったのだが、もしこのまま雷雨になったら中止かな…とか危惧しつつ、自分の「晴れ男」を信じる。人生と一緒で、信じていると晴れるのだ。晴れろ晴れろ晴れろ…。
と、開演1時間前くらいに雨が上がった! というか晴れわたった! やりっ! 晴れ男認定! ナイアガラがどの程度湿気たかわからないが、とりあえず打ち上げは出来そうである。
