やっぱ見る側より打ち上げる側!

2006年7月16日(日) 8:30:31

昨日は花火大会。花火大会といっても、そこらの店で買ってきたオコチャマ花火を上げる内輪のものではない。メインは3号玉15発。ちなみに隅田川花火で上げられる最大がその3号玉。わかります? つまり、小規模ながらも、東京で上げられる最大級の花火を上げる大会なのである。

ボクは花火師として打ち上げ側なので4時集合。まず筒をセッティングし、その後ナイアガラのポール立て。今年は過去最長の4連ナイアガラを運河を横切って渡す。ポールもワイヤーもそれぞれ重くて長い。男10人くらいで必死に立てる。これだけで疲れ切るくらいの重労働。結果、奇跡的と思えるくらいうまく張れた! がっ! 張った直後に雨が降ってきやがった。うわ〜花火が濡れる〜。でも運河の上に張ってしまったのでもう取り返しがつかない。あ〜あ…。

小休止して雨が止むのを待つ。結構本降り。昼にものすごい雷雨があったのだが、もしこのまま雷雨になったら中止かな…とか危惧しつつ、自分の「晴れ男」を信じる。人生と一緒で、信じていると晴れるのだ。晴れろ晴れろ晴れろ…。
と、開演1時間前くらいに雨が上がった! というか晴れわたった! やりっ! 晴れ男認定! ナイアガラがどの程度湿気たかわからないが、とりあえず打ち上げは出来そうである。

7時半、打ち上げ開始。
直前の雨にも関わらず、なんと今年は観客1500人集まったとか。1500人! すげ〜。消防士や消防団の方々も40人くらい出ている。警備の人、ボランティアの人を入れると100人体制。これまたすげ〜。一方花火師はたったの10人。失敗できないぞ。自ずと気合いが入る。

1発目はMCでもある師匠が火入れ。ドゴババーーーン! ぅぉおお〜〜! 観客の歓声がすごく大きい。

ボクは2発目を火入れさせてもらう。
一年ぶりだし、3号玉だし、やっぱ緊張する。最近では離れたところでの電気点火が主流なのだが、わが「のれそれ花火企画」は筒の真横で手で点火する。ひとつ間違えば死ぬ。こえ〜。

観客のカウントダウンに合わせて即火線に火を入れる。

ズバシュッ……(しゅるしゅるしゅる)……ドゴババーーーン!

ぅぉおお〜〜〜〜〜パチパチパチパチ!

真上で花開く3号玉。やっぱ3号玉はでかいわ。一般に3号玉は高さ120mで直径35mの花が開くという。あぁ久しぶりの快感! ちょっと遅れて聞こえてくる観客の歓声と拍手もこれまた快感! やっぱ見る側より打ち上げる側! 遠くで見るより真下で見る花火!

基本的に小学生相手だし(ある小学校のPTA主催で、我々花火師はそこに依頼された格好)、打ち上げ場所のすぐ横にあるアイル橋の通行を待って一発一発上げるので相当間延びした花火大会なのだが、プロでない花火師たち(主メンバーは小学校の先生、主婦、サラリーマン←ボク)にとってはこれが精一杯。今年も事故なく上げられて良かった…。

雨に濡れて湿気が心配された最後のナイアガラも奇跡的に火が入り、大拍手で終わってジ・エンド。4連ナイアガラは見ごたえあるなぁ。苦労してポール立てた甲斐があった。運河に映るナイアガラのきれいさはまた格別なもの。

終わって後片づけと掃除。やっとビールにありつけたのが午後10時。打ち上げ場所でそのままみんなで乾杯。いや〜楽しかった。とはいえ準備から乾杯まで正味6時間、マジで疲れ切ったよ。

ふらふらになりながら帰宅。汗でベタベタのカラダを洗って(昨日は36℃)、ちょっと火傷した手に軟膏塗って、即寝。夢も見ずにぐっすり。夢とは起きてる時に見るものなのだ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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