娘と「ニュー・シネマ・パラダイス」

2009年11月22日(日) 23:16:30

一日中ずっと原稿を書いていて、粘りに粘ったのだが、どうにも前に進まない。芋虫が蜂に刺されてのたうつように数編仕上げたけど、読み返してもなんかノリが悪くクオリティが低い。んー、軽い旅エッセイ本なのになぁ。書けない時期なのかなぁ。でも〆切近いしそうも言っていられない。

とはいえ気分転換も必要だ。
今日は妻が実家に行っているので、中3の娘と二人きりの夕食。「なにかDVDでも観ようか」ということになり、前から観せたかった映画「ニュー・シネマ・パラダイス」をふたりで。完全オリジナル版の方なので3時間。ふたりで号泣しながら、ついさきほど観終えた。

……娘といっしょに「ニュー・シネマ・パラダイス」を観て、そのあとエンニオ・モリコーネの音楽をかけながら感想を語り合うのなんて、人生の至福のひとつではなかろうか。

Don't Cry Out Loud

2009年11月21日(土) 9:19:27

クリストの奥さんでもあり、彼と一緒に世界中を包んで回ったアーチスト、ジャンヌ=クロードが亡くなった。

彼らの、いわゆる「梱包芸術」に出会ったのは30歳のころに見た「アンブレラ・プロジェクト」(写真はWikipediaから)。
茨城の水田地帯に数十キロにわたって青い傘を敷き詰めたもので、それはそれは壮観。正確に言えばこれは梱包芸術ではなかったが、見る者の意識を異化させる効果は同じ。見慣れた田園風景が異化され、再発見される。

彼らの作品で好きなのは島をピンクの布で覆った「Surrounded Islands」。パリのポン・ヌフを梱包した「The Pont Neuf Wrapped」。ベルリンの議事堂を梱包した「Wrapped Reichstag」。そして、つい数年前にセントラルパークでやった「The Gates」。これ、見に行きたかったなぁ。

新人くん

2009年11月20日(金) 9:28:49

「宣伝会議」という広告系の学校で年に数回教えているのだが、今年の春の講座で、教え終わった後、緊張してボクの元に来た受講生がいた。30歳くらいの男性。

質問かと思って顔を向けたら、なにやら分厚い手紙を渡された。後で読んでください、と。手が震えている。なんだろう? ちょっと気になったが、次の仕事が控えていたのですぐ帰った。バタバタしていて翌日の夜までその手紙のことは忘れていた。

あ、そういえば、と思って手紙の封を切ったら、そこには「佐藤の下でコミュニケーション・デザインをやりたい」という熱い想いが書かれていた。ボクの本「明日の広告」の中でラブレターの話を書いているので、それを模したのかもしれない。汚い字ではあるが、気持ちはよく伝わってきた。でもヒトの人生を気軽に背負うわけにはいかない。メアドが書いてあったので丁重にお断りした。お断りというか、もっと慎重に考えろというサジェスチョンかな。彼はある会社の正社員で、そこを辞めてでも来たいと言うのだが、そりゃ無理だ。実績のある人の中途入社はありえても、まだ何も実績もなく、ただ「やりたい!」というだけの人を採ることはありえない(というか、ボクは人事担当者でもない)。いまいる会社でその想いをぶつけられる仕事を作り出す方がずっといい。

年齢が当たらない

2009年11月19日(木) 8:29:40

昨晩は小宮山雄飛(ホフディラン)と小石原はるか(ライター)と東京右往左往(同業)と4人で立会川のディープなモツ屋で飲み。前に雄飛くんとコイシー(小石原の愛称)と3人で飲んだとき、大井町の立会川にすごくうまいモツ屋があるらしいと盛り上がり、ぜひ行こうとなって昨晩になったわけですね。東京右往左往はコイシーが連れてきた新メンバー。

行ったのは「鳥勝」。京急立会川駅からすぐのところにある焼き鳥屋である。
いやぁディープだ…。昭和初期だ。日雇い人夫時代の星一徹が飲んでいそうだ。この雰囲気、女性はちょっとびびると思う。でもちゃんとうまい。焼き鳥も焼き肉もあって鍋まである。冒頭のレバ刺からしてタダ者ではない。焼き鳥も焼き肉もうまい。煮込よし。煮込豆腐なんて量も多いし、これだけ食べに来てもいいなぁ。そんでもって超安い。ほとんどのメニューが200円300円台。鍋でも500円程度。一番高いのが焼き肉のハラミで790円だ。でも、おいしいのに誰もハラミなんか頼んでない。そういう客層ではない感じ。

で、もともとツイッターでボクと雄飛くんが知り合ったこともあって、ツイッター話を中心にわいわいとバカ話をしていたわけだけど、そのうち年齢当てクイズになった。前回雄飛くんと飲んだとき、ボクが小山薫堂の年齢当てを大はずしし、笑われたんだけど(リアル知り合いなくせにずっと若く言ってしまった。だって若く見えるよねぇ)、その続き的に、「じゃ、江國香織は何歳だ?」とか「勝間和代は?」とか「目の前にいる東京右往左往は何歳?」とか次々と出題されたのである。

原稿はいつ書いているか

2009年11月18日(水) 8:08:29

毎月第3水曜日に連載されるはずだった読売新聞のコラムですが、構成が少しかわり、いろんな特集記事にも押されて(森繁特集とか)、一時的に不規則になっているようです。次回は12月8日らしい。そう、本当は今日掲載だったのですが(そう思って入稿済み)一気に3週間延びてしまいました。ですので今日の朝刊には載ってません。すいません。つまり新しい顔写真が掲載されるのも3週間延びます(笑)

原稿はいつ書くんですか、と、よく質問されるので書いときますね。
一応、本業も忙しくしてるので(ついでに書くと、最近「え、広告の現場もやってるんですか? もう講演とかが本業かと思ってました」と数回言われてビックリ。普通に現場やってます。というかそーとー忙しくしてます)、平日の昼間は打ち合わせや企画などでパンパン。原稿書くヒマはありません。

平日の夜はというと、昔は残業王のように残業してましたが(月200時間前後してた)、もう「夜は仕事しないで消える」と決め、周りにもそう宣言しているので、ほとんど帰れます。周りの人もボクとの会議は夜にはいれません(あの人はそういう人、と認識された模様)。よっぽどのときは夜も働くけど、基本的に仕事は昼間にすべて終わるように仕組みます(これはある程度の年齢になってプロジェクトのリーダーになると仕組みやすくなります。若いうちは年長者とかの予定に合わせないといけないので難しいかも)。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。