今までの人生をもう一回分

2010年4月26日(月) 9:10:49

この日に吉田秀和さんの姿を拝見してから、なんだか彼のことをいろいろ考えている。

いや、彼のこと、ではなく、自分のこと、か。

つまり、96歳(今年で97歳)という彼の年齢を考えると、自分のちょうど倍である(ボクはいま48歳)。いまの自分のもう一回分の人生があるとすると、単純計算上では「いままで自分が手に入れることができた分」と同じ量を獲得可能である。だとしたら自分は何を手に入れたいのか。いったい何をしたいのか。みたいなこと。

今日はなんだか文章のカタチを変えたくて困った

2010年4月25日(日) 17:07:43

今日は朝早くから原稿書き。
書きながらパンク的に自分の「文体的なもの」を壊したくなるがガマンガマン。入稿日に壊している場合ではない。

しかし文体って不思議だ。
もちろんボク程度の文章書きに「確立した文体」などあるわけもないのだが、いつの間にか同じような文章に収まっていく。これを研ぎ澄ませていった先の先に「文体」という世界があるのだろう。

ボクの場合、20代の頃、仕事でラジオCMをたくさん書いたことが文章の基礎になっている。ナレーターが声に出して読んで引っかからないこと。リズムがいいこと。これをさんざん叩き込まれたのである。読んだままスッと頭に入ってくる文章。それがボクにとっての達意の文。

好きな街、長崎

2010年4月24日(土) 8:47:32

長崎に来たのは10回目くらいだろうか。
大学時代に龍馬を追って1回。会社入って2年目の夏に1週間ぐらい出張でも来ていた。その後なにかと縁があり、比較的訪れている回数の多い街だと思う。坂とおばあちゃんとネコが多い街に悪い街はない。沖縄に次いで所得が低い県(下から2番目)ということだが、いつもそんな感じを受けたことがないんだよなぁ。適度な賑わいと適度な静けさが同居するいい街だと思っている。

出島で交易が行われていたこともあって、日本初のものが多く、観光としても見所満載。昨日書いたように食事系もいろんなバリエがあり飽きない。おかげで昨日は8軒ハシゴ。いい店あった〜。特に「安楽子」と「朱欒」には超満足。でもちょっと食べ過ぎか。

オランダ坂の中腹に「古写真資料館」というこぢんまりした家があって、そこが面白かった。
日本の写真技術の開祖である上野彦馬の写真を中心に展示してあるのだが、こういうの、時間を忘れるね。古写真ってものすごく好き。いまちょうど長崎歴史文化博物館で「幕末長崎古写真展」をやっているので、今日行ってこようと思う(夕方の羽田行きで帰るまで)。

ハウステンボスは相変わらずキレイだった

2010年4月23日(金) 8:28:37

昨日は佐世保でハンバーガーを3軒食べた後、腹ごなしもあってハウステンボスを歩いてきた。

この希有なテーマパークは、見せ物こそ少ないが、散歩には最高の場所だ。隅々まで手を抜かずに整備され、従業員たちの深い愛情が感じられる空間。だから歩いていても気持ちがいい。今の季節、チューリップと新緑が異様に美しく、血管からするするとストレスが抜けていく。

経営破綻が報じられ、名店「エリタージュ」やホテル「デンハーグ」が閉められているなど、いろいろ寂しい園内であるが、相変わらずの ”完璧な手入れ”であった。どんな小道も裏道も手を抜いていない。掃除も手入れも植栽もほぼ完璧。建物もくすんだ感じが少なく、ちゃんとしてるなぁ、とため息つきながら歩いた。

長崎で「追加食べ」

2010年4月22日(木) 17:29:29

今日は会社に休みをもらって、今度の単行本のための「追加食べ」のために長崎に来ている。

単行本というのは、6月に文藝春秋から出る予定の「極楽おいしい二泊三日」(←たぶん題名はこれで決まり)。
「その街に二泊三日で旅行するなら、ご飯を食べる7チャンス(昼夜朝昼夜朝昼)をどの店で食べるのがベストか」ということを全国15都市に渡って書きつづった本である。おいしい旅をしたいなら必携!w

で、以前ここでも書いたが、もうほとんど書き終わっていたところにハウステンボスのフレンチレストラン「エリタージュ」閉店の知らせが入り、長崎二泊三日の項を大きく修正せざるを得なくなったのである。ハウステンボスの旅程への組み込み方を大幅に変えて、あと数店の取り上げが必要になったのだ。発売日が延びたのでそのときより余裕はできたが、それでももうギリギリ。仕事をやりくりして、二泊で長崎に飛んできた。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。