映画「第9地区」
2010年5月24日(月) 9:03:07
先週、ピーター・ジャクソン製作の映画「第9地区」を観てきた(監督は弱冠30才のニール・ブロムカンプ)。
かなりの前評判だったし、劇場で観た予告編も良かったので早く観たかったのだけど、「息もできない」やら「川の底からこんにちは」やら「オーケストラ!」やらを(上映時間のタイミングなんかもあって)先に観てしまった。まぁどの映画も良かったのだけど。でもこの映画は特にずっと気になっていた。そんな感じで「第9地区」への期待はずんずん高まっていったわけである。
で、ようやく観られたわけだが、これが、高まりきった期待を軽く超える激おもしろ映画だったのだ。
笑いや感動があるわけではないが、なんというか、観客の引きずり回し方が尋常ではない。観客の「こうなるだろうな」という予想を次から次へと裏切っていく。「未知との遭遇」や「遊星からの物体X」みたいな印象で始まって、途中ではパンデミックものかと思わせておきながら、どんどん予期しない方向に流れていき、「ダイハード」風味や「アイアンマン」風味にすらなっていく。そして最初はまったく思い入れできなかったイヤミな主人公や醜い異星人も、最後にはわりと好きになっていたりする。異星人の子供にいつの間にか萌えている自分がいたりする(笑)。うーむ、うまい…。
まぁなんでこうなるんだ的シーン満載ではあるのだけど、そんなのどうでもよくなる力技。少しベタッとしたドキュメンタリー風の映像もうまく合っているし、このドキュメンタリー手法自体がこの映画を成功させている。ピーター・ジャクソンが監督をした「ロード・オブ・ザ・リング」を彷彿とさせる映像リアリティと相まって、初めてリアリティを持って宇宙人との共存を考えさせられた映画ではないか。わずか3000万ドルの製作費とはとても思えないなぁ。
食欲をなくす部分もあるし、グロい殺人シーンが多い映画でもあるので広くオススメはできないが、そういうの大丈夫な方は「すぐ行け!」である。というか、ボク自体が観に行くのが遅すぎたのだけど。
ちなみに、最後の最後まで疑問に残ったのは、二次感染問題かな。主人公はいろんな人に接触したし、それをドキドキさせつつ描いたのに。まぁ深く考える映画でもないのだけど。
