悪いのはみんな萩本欽一である

2010年5月23日(日) 18:36:04

自分の企画書と他人の企画書をガッチャンしてひとつにまとめているんだけど(プレゼンテイターはボク)、内容的には組み上がっているのに、どうにも違和感があって気持ちが悪い。うう。デザインは全部ボクのに合わせたんだけど、細部のテイストが合わせても合わせても合わない感じ。やっぱこういうのは最初から全部作らないとダメなんだなぁと溜息ついてしまうボクは完全主義者(笑)。今から一から作り直すか…。

ということで、今日も今日とて丸一日かけて企画書つくったり書き物したり新しいプロジェクトを構想したり、ずっとMac前でシコシコやっていた。やってもやっても終わらない。作業山積。まぁ自分で作業を増やしているんだけど。

話は変わるが。
先週見た動画で一番印象に残っているのは、『悪いのはみんな萩本欽一である』というテレビ番組の動画であった。

YouTubeで全編見たのだけど(あえてリンクしません。お探し下さい)、実はこれを見てはじめて「日本のお笑い」が理解できた。「お笑い」というか「日本のバラエティ」かな。あー、そうかー、こういう流れになっていたのかー、だから今こうなっているのかー、なるほどー。 いろんなところで目から鱗がポロポロと落ちた。そして、(当時の)圧倒的なテレビの影響力により、バラエティはどこか日本人の心性までも変えてしまったんだなぁみたいな実感も。

この番組で語られたことは、「お笑い」や「バラエティ」のファンやウォッチャーや研究者の間では常識的なことなのかもしれないけど、初めて全体を俯瞰できたというか、頭をクリアに整理できた。雑然となっていた自分の脳味噌の中のノートがきれいに清書できた感じ。自分の中では、ことは「バラエティ」に終わらず、「お笑いCM」の流れとも重ね合わせていろんなことが氷解した。パタパタパタとドミノ倒しみたいに頭の中の疑問点が解かれていく。あぁ気持ちよい。

そして、すべてのクラッシュの根っこに萩本欽一がいる。
この「テレビのバラエティが顰蹙を買い続けている原因を作った犯人は、萩本欽一である」という視点と断罪がこの番組のスゴイところ。BPO(放送倫理・番組向上機構)の発表を受けた、一見真面目なつくりの番組なのだが、ちゃんとバラエティに昇華されているのも舌を巻いた。出演者の三宅恵介さんと土屋敏男さんと太田省一さんの分析も鋭かったし、是枝裕和監督の構成・演出も淡々としていて良かった。

こんな番組をさりげなく作っちゃうあたりが、テレビの凄み。こういう大人の鑑賞に堪えるバラエティをもっと作って欲しいなぁ。でも、萩本欽一が壊しちゃったんだよね(笑)

それにしても…、コント55号、もう一度ちゃんと見たい…。全盛期のビデオはほとんどテープに残されてないらしいが、ちょっと残ってるのを見るだけで異様におかしい。小学生時代に見たいろんなコントがよみがえる。あぁ見てえ。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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