ウヴァーロフすげえ! @「ロミオとジュリエット」
2010年3月 6日(土) 19:35:55
昨晩は待望の「ロミオとジュリエット」@東京文化会館
アナニアシヴィリとウヴァーロフと岩田守弘。この3人の競演は見逃せない。そして、この原作の舞台となったヴェローナにも一昨年行ったので妙に親近感もある。だからとっても楽しみにしていた。
ロミジュリは、バレエでは3回目かな(直近では大日本プロレスでも観ているが:笑)。
印象に残っているのはヴィシニョーワのジュリエット。可憐かつキュート。それを大御所アナニアシヴィリがどう表現するか…。わくわくする。舞台自体は、セット転換が頻繁で、ストーリー性の強いバレエだ。踊りの見せ場よりも演技の見せ場が多いのだが、プロコフィエフの音楽もよく、飽きが来ないいい演目である。
グルジア国立バレエは、前々日の「ジゼル」で感じたような層の薄さをあまり感じず、昨日のステージに関して言えばとても良かった。全体にハイレベルにまとまっていて、いい舞台だったと思う。
まず、なんと言っても岩田守弘(モリ)。
モリに対しては思い入れが強くなりすぎて、踊ってる最中もずっとドキドキしすぎるんだけど(心配で)、積み重ねてきた稽古の量が違うのでもちろん失敗なんかしない。昨日も物凄い安定感で、彼がステージに出てきただけでピシッと空気が締まる感じ。さすがだなぁ。やっぱりひとレベル違う。彼自身、終演後「今日はとてもいい出来だった」と言っていた。
ニーナ・アナニアシヴィリも実にすばらしかった。「ジゼル」ほどの印象は残らなかったが(あれがすごすぎ)、14歳のジュリエットが違和感まったくなし。ヴィシニョーワに負けないくらい可憐でかわいくて、悲しみの演技も完璧。あぁ眼福ったらない。特に悲しみに暮れる演技は一日の長ありである。
でも!
昨日の白眉は、この凄いふたりを差しおいて、ロミオ役のアンドレイ・ウヴァーロフ!
この人、来日回数が多い人で、日本ではお馴染みのダンサーではあるが、ここ2年くらいの伸びがすごく注目していた(以前は普通っぽいダンサーだった)。そして昨晩のウヴァーロフは本当にすごかった。絶好調。ジャンプも回転も言うことなし。演技も実にいい。そして何よりリフト(女性を持ち上げる)。ものすごく高くて安定している。葬儀の場面でニーナを寝た姿勢のまま高々とリフトしてそのまま階段を上っていくというウルトラCがあったが、もう信じられないようなリフト技術だった。
終演後、岩田さんとご飯に行ったのだけど、彼にそう伝えたら「第一幕で僕が彼にリフトされる場面があったでしょ。彼、190センチ以上あるから、それがものすごく高い。高すぎて怖い!」だって。ニーナもさぞかし怖かっただろうな。水平に寝た姿のまま、3メートルくらいの高さで腕二本で支えられている彼女…。怖っ。
そういえば岩田さんはこうも言っていた。
「ウヴァーロフの足はもうボロボロで、腱とかいっぱい切れていてあと少ししか残ってない。でもすごく努力している」。うーむ、全くそんなこと感じさせない軽やかなダンスだったなぁ。
てな感じで「ジゼル」に続いて大満足の舞台だった。あぁバレエはいいな。最近では男性客も増えてきて頼もしい。ちなみに昨日は隣の席が久米宏夫妻で、少しだけお話をした(これについては明日)。
終演後、楽屋へ。
ボクのサイトをハブとして知り合った人たちと8人で行ったのだが、ニーナを間近に見られてこれまた眼福。若い。30代にしか見えない。そして終始ニコヤカ。主演&芸術監督をこなした後だったので、かなり満足感が高かったらしい(関係者談)
そしてサイン攻めにあっていたモリを待って、みんなで一緒に食事へ。
写真はモリがメドベーチェフ大統領からもらったロシアの友好勲章。
貴重品なのにさりげなく見せてくれた。これの授賞式の模様はモリのブログにくわしい。とても面白いから読んでみて(前日、その1、その2、その3)
東京タワー下の「タワシタ」でシャンパンをあけつついろんな話をした。いい夜だった。23時に食べ始めて、終わったのは26時すぎだったかな。久しぶりの夜更かし。でもこういう夜更かしは気持ちがいいな。大満足の楽しい一日だった。
ちなみに、昨日のロミジュリ、空席が1割くらいあった(もったいない)。ダンス重視なら10日の「ジゼル」。ストーリー重視なら12日と14日の「ロミジュリ」。グルジアやロシアからはるばるやって来たダンサーたちのためにも満席にしてあげたいのでオススメしておこう(詳細はこちら)
