イタリア旅行第6日目「楽しやヴェローナ」

2008年8月27日(水) 21:00:00

朝6時起床。
またまたド快晴。毎日昼は暑く(30℃ちょい)、朝晩は涼しい(18℃くらい)。快適な気候。

宿で朝ご飯を食べたあと、ソアヴェの丘をドライブする。
この地の80%が葡萄畑ということでそれは「世界一」らしい。丘に沿って細道を上ったり降りたり。農道と普通の道との見分けが難しく、何度も農道に迷い込んではUターンする。丘のてっぺんの葡萄畑以外何もないところにもアグリ・ツーリズモがあり、とても憧れるがここに来るまでが細道の迷路。この宿を予約しても二度と来られないな(笑)

ソアヴェの丘をボクたちほど知っている日本人は(専門業者を除いて)他にいないぜと思うくらい細道を走り回ったあと、平地に戻り、ヴェローナ(Verona)へ。

ソアヴェから一般道で30分くらい西のこの街は、「ロミオとジュリエットの舞台の地」としても知られている。もちろん「ロミオとジュリエット」は(史実を元にしているとはいえ)シェークスピアの創作なので、本当にこの街が舞台というわけではないが、ちゃんと「ジュリエッタ(ジュリエット)の家」とか「ジュリエッタの墓」まである。

街についたのが13時くらいだったので、ヴェローナの市外(城壁外)にあるトラットリア「Trattoria San Basilio」へ。
ここはミシュランに載っている店(無星だけど)。でもミシュランを持ってこなかったので住所はわかるが地図がわからない。で、例によって迷いまくり。市外東の入り組んだ道を走り回り、人に聞きまくって、もう諦めた頃に偶然見つけた。

でも、見つかって良かった。この店は実に良かった。
天気がいいせいもあるが、緑の生け垣に囲まれた中庭のテーブルに通され、シェフ(フルーツ柄のパンツがド派手)自ら英語でメニューを説明してくれた。んでもって料理がまたいい。ボクはここで食べた「ポレンタのポルチーニのせ」とデザートの「マスカルポーネのムース」が忘れられない。激うま。あ、同じくデザートでもらった「ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリーとかのフルーツ盛り合わせ」も絶品。地物のベリー類の実力を知った瞬間。
他にも「ほうれん草とリコッタのカネロニ」「タレッジオ味のリゾット」「ラムのコートレット」「鳥のベーコン巻ソアヴェ煮込み」など、どれもうまひ。リゾットだけちょっと塩が強かったが、これは北イタリアの料理店で何度も経験したこと。これが本場の塩加減なのだろう。
塩と言えば、「ラムのコートレット」のとき、シェフが「この料理は塩で味付けしていないから、これらの塩をそれぞれ楽しんで」と塩を4種類持ってきた。普通の塩と、デンマークのスモークした塩。ヒマラヤの岩塩。ハワイのレッドソルト。このうち、スモークした塩がとてもラムと合った。これ、欲しいなぁ。

すっかり満足して、城壁内へ車を走らせる。
ここでまた大迷い。こうして迷った話ばかり書いていると運転能力&ナビ能力が無いみたいだが、さにあらず。ポルトガルでもどこでもほとんど迷わないくらい地図読み能力のある家族である。でもイタリアは無理。もしくは相性が悪い。標識はわかりにくく道も入り組んでいる。とにかくわかりにくいのだ。市外東部から城壁内に入ろうとしただけなのに、北部の城横にいる。どう考えても南部にいるはずなのに北部にいる。トレントといいヴェローナといい、わかりにくすぎ!

と、迷いつつ、なんとか城壁内に車を駐車し、まずはエルベ広場へ。
ヴェローナって、あまり日本人が観光に行かない街だと思うのだけど、この街は素晴らしいな。歩き始めて数分で「他の街にも行こうと思っていたけど、今日は終日ここで過ごそう!」と家族全員が一致したくらい良い感じ。

エルベ広場の市を楽しみ、そこからジュリエッタの家へ行って観光客の渦にもまれ、家から東へ二本目、Coinという小さなモール横の小道を入ったところにある古くて趣ある書店兼文具店で鶏の可愛い置物を買い、その先の感じの良い八百屋を見、アレーナ(ローマ時代の円形劇場)がある広場手前の「Venchi」というジェラート屋で棒キャンディーを買い、アレーナ広場のベンチで休み、カフェでエスプレッソを飲み……、と、ヴェローナ中心部を堪能した。

特に「Venchi」というジェラート屋のジェラートが気に入り、帰りがけにもジェラートを買った。
スウィート類に疎いので知らなかったが、この「Venchi」はチョコで有名な店。それの直営ジェラート店らしく、ここだけ行列(短いけど)。他の街でもいろいろ食べたけど、ここのジェラートがいまのところ一番。日本に出店したら受けるだろうなぁ。アレーナ広場からジュリエッタの家へ向かう道沿いにある。アレーナ広場から数十メートル。

昼ご飯をまともな店で食べて満足していたのと、暑くて(31℃)水分やジェラートを摂りまくっていたのとでお腹があまり空かず、夜ご飯は宿(昨日と連泊)に食材を持ち込んで軽く済ますことにした。
ソアヴェの葡萄畑にあるだけあって、宿の冷蔵庫にソアヴェの白ワインが常備されている。それを飲みつつ、さっき見た八百屋でフルーツを買って、食材店でハムとかパンを買って、ゆっくり食べようという魂胆。娘の響子にずいぶん旅の疲れが出ていたのも理由の一つ。

で、ゆっくりソアヴェに帰って宿の部屋で夜ご飯。21時くらいから。
昼のトラットリアのデザートのフルーツでその実力を認識していたブルーベリー(超甘い)、黒葡萄、異様にうまいプチトマトなどを大皿に並べ、食材屋で買ったモルタデッラ・ボローニャというハム(絶品)にパン。そして部屋の冷蔵庫に入っていたMONTE TONDOのソアヴェ。とても極楽な食卓である。んでもってベッドがすぐ隣にある。これまた極楽。

本当はヴェローナのアレーナで屋外オペラをやっている時期だったのだが(今日の演目は「カルメン」。明日は「アイーダ」)、21時開演で終演が午前1時とかなので、響子のことも考えて諦めた。

ワインと超うまい果実に酔ってそのまま即寝。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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