イタリア旅行第5日目「麗しのメラーノ」

2008年8月26日(火) 21:00:00

朝8時くらいまでグッタリ寝。優秀なナビゲーターとして我が家で名を馳せている優子も、迷ったことがショックで落ち込んでいる(笑)
今日もまた快晴。今回は天気に恵まれすぎ。少し葡萄畑を散歩したあと、コージーな朝ご飯を食べ、ワインショップでこの荘園オリジナルのワインを買い込み、出発。とりあえず「魔の街トレント」の市内見学をしようと思ったが、市内でまた迷う(笑)。でも、昨晩・今朝と迷いまくっている間にほとんどトレント市内見学が終わっていることにも気づく。まぁもういいか、次の目的地へ行こう、と出発。

今日はもっと北へ行ってみよう、と決めていたので、とりあえずボルツァーノ(BOLZANO)を目指す。高速に入りそびれたので地道で移動。でも最近日本で流行のトレンティーノの白ワインを作っている葡萄畑の真ん中を走ることになり快適。リンゴなどのフルーツも多く作っており、景色も実にキレイ。

ボルツァーノはなんか中途半端な街っぽいので、そこはそのまま通り過ぎ(途中のORAという村が良かった)、そのもっと北、ほとんどオーストリアとの国境付近にあるメラーノ(MERANO)という小さな避暑地を目指すことに。結局午前11時すぎくらいにメラーノに到着。
このメラーノという街、日本で行ったら軽井沢って感じだろうか、高級な温泉避暑地らしいのだが、結果を先に言うと「異様に美しくて良かった」。山々が迫る中にあって市街は美しく、高級ブティックや小洒落た店が並び、オシャレした人々が闊歩する。でも適度に田舎でこぢんまりしているのだ。季節もよく花盛り。山と川と新しい教会と古い教会とドゥオモ。日本人にはほぼ無名だが、この街は拾い物だった。

駐車場に車を止めて散歩。
広大で美しいテルメ公園(近代的でものすごくきれいな湯治センターを内包する)を抜けてPASSIRIO川の周りへ。美しい景色にしばらく見とれたあと、街一番の繁華街らしいPORTICI通りを歩く。原宿の竹下通り程度の細道なのだが、周りにぎっしりブティックやレストランが並び、歩いているだけで楽しい。途中の「Flora」というレストランで昼ご飯。全体に塩がきつい。スペックという名物ハムのピザやキノコのパスタなどを食べ、異様に出来のいいデリカテッセン(「Seibstock」という名の店だった)に惚れ、また歩いてジェラートを食べ、名もない古い教会の席に座ってボンヤリし、と、市内を堪能。ここは一泊か二泊で来たいな。日本人好みの可愛い景勝地だ。

メラーノに後ろ髪引かれつつ別れを告げ、南へ戻る。
高速をひたすら走り、1時間後には「魔の街トレント」を過ぎて高速を降り、ガルダ湖へ。
ここでまた少し迷い、ナビ優子は「イタリアは難しすぎる」と嘆きまくる。助手席でどれだけ地図を見てても酔わない地図好きの彼女をして迷わせるイタリアの道は超上級者向きだ。

イタリア最大の湖ガルダ湖の東岸沿いを約50キロ、ひたすら南下。
予想に反して超リゾート地で、沿岸は開放的な気持ちの良い風景と人々の水着姿で賑わっている。天気がよく気温が高いのも手伝って人出が多い。最北部など湖上はウィンドサーフィンの群れで渋滞しているほど繁華である。
湖を右に見ながらの気持ちのいいドライブ。建物もオシャレだし糸杉もきれいだ。湖というよりほとんど海な雰囲気。途中ボルドリーノ(Boldolino)という街で車を止めて散策。あまりの暑さにコーラとジェラートの一気食べ。雰囲気はほとんど南仏。カンヌやニースの空気に似ている(まわりのリゾートらしさも)。素晴らしい。

最南部まで下がってガルダ湖に別れを告げ、高速に戻ってヴェローナを通り過ぎ、今日の最終目的地ソアヴェへ。ここのアグリ・ツーリズモ(現役の農家を改造してホテルにしている宿)に泊まる。ソアヴェは白ワインで有名。隣にはヴァルポリチェッラというこれまた有名な赤ワインの畑の産地もあり、この辺、イタリアワイン好きにはたまらない土地である。

高速を降り、さて宿へ、と思ったら、そこが宿だった(笑)
「MONTE TONDO」という宿。アグリ・ツーリズモなのでもっと奥まったところにあるかと思ったら高速横だった。これは誤算。葡萄畑の真ん中にある雰囲気のいい宿で、入り口も立派。石畳のエントランスには糸杉とオリーブ。レセプションの雰囲気も感じの良さも最高で、評価サイトでの評価もとても高いのだが、高速横というのは惜しいなぁ。
部屋はメゾネットで、農家っぽく木をふんだんに使用したいい部屋だが、窓が小さく暗い。バルコニーもない。まぁ基本的に農家体験なので文句はないが少し残念。他はグッド。この葡萄畑で作っているソアヴェはとてもおいしいらしいし、ワイナリーも見学できる。ソアヴェ市街までも歩いて30分ほど。とてもいいんだけど、高速横と窓だけが欠点。

荷物を置いて、ソアヴェの街へ。
古い城と城壁に囲まれた小さな街だが趣はとてもいい。
街のほぼ真ん中にある「Enoteca Al Drago」という雰囲気のいいワインバーでまずはソアヴェ。いろんな種類が置いてあり迷う。冷えていてうまい。その後、宿で勧められたレストランをいくつか訪ねるも、バカンス時期なのか休みばかり。「Trattoria Dal Mord」「Ristorante Amleto」にふられ、結局「Ristorante Al Gambero」の横の「Osteria La Scala」へ。

まぁここしか開いてなかった、ということもあるが(最初に行った「Enoteca Al Drago」でも食事は出来るが)、でも意外とおいしく、それなりに満足。特にヴェネト風スープパスタがとても良かった。前菜盛り合わせの焼いたポレンタや生ハムもおいしい。木をふんだんに使った店内は中世そのままの雰囲気。地酒であるソアヴェやヴァルポリチェッラ、リパッサ、アマローネを飲みながら。

長時間運転(約10時間)の疲れか、わりと酔ったので宿に帰って即寝。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事