映画「ヘアスプレー」

2007年11月24日(土) 18:17:12

NYのブロードウェイで1回、東京公演で1回、と、計2回舞台を観ている「ヘアスプレー」。まぁもう大好きである。特に初見のブロードウェイは、母親役をあのハーヴェイ・ファイアスタインが、ペニー役をジェニファー・ガンバティーズがやり、「一生の思い出」的インパクトで記憶に残っている。素晴らしかったな…。

で、映画化されたので、原稿の気分転換がてら家族で観に行ってきた。
映画化というか、もともとはジョン・ウォーターズ監督が1988年に作った映画で、それがブロードウェイで舞台化されて2003年のトニー賞最優秀作品賞も獲り、再度映画になったわけ。

娘はこの映画二度目。
東京公演の舞台は娘と一緒に観に行ったのだが、そこで気に入り、ボクより前に友達とすでに観に行っている。んでもってもう何度観てもいいくらい気に入ったらしい。「おばあちゃんがまだ観てなかったら一緒に行く」と三度目を画策しているくらい。サントラCDも暗記するくらい聴いているし。いま彼女はヘアスプレー狂。でもひとつの映画を夢中で好きになるのって、べらぼうにイイコトだ。DVDの発売なんて待たずに何度でも暗記するくらい観に行くと良い。そういうお金はまかせとけ。

つまり父娘ともに映画に出てくる曲はすべて歌える状態。妻も、娘がサントラCDを流し続けているおかげでほとんどの曲を自然と暗記してしまっている。家族全員全曲歌える状態。すごいな。それにしても全部の曲を歌えるのに映画は初見って、なんとも不思議な気分…。

内容は非常に良かった。テンポよし演出よし役者よしテーマよし。
舞台の印象が強いので、そこここで「舞台とここがこう違う!」とか自然とチェックしてしまったが、それでも十分楽しめた。不満があるとすると、ペニーが前半でもっとダサダサであるべきだし(ペニーはインパクト強く変身して観客の拍手を浴びる役目)、アンバーがもっと美人&軽薄&踊りが下手であるべきかな。でもそれ以外はなかなか素晴らしい。
役者も、ジョン・トラボルタ、クリストファー・ウォーケンは当たり前として、メイベル役のクィーン・ラティファ、娘お気に入りのジェムズ・マースデン(コーニー・コリンズ役)もなかなか良かった。そしてオーディションで主役を勝ち取ったニッキー・ブロンスキー! 可愛い。出演が決まる前は「COLD STONE」でバイトしてたんだって。
ミッシェル・ファイファーはココでも書いているが、ボクの大好きな女優である。老け役とはねぇ…なんか感慨深かったな。

この映画の設定は1963年。太っていることを恥ずかしがる母親に「これからは人と違っていることが素晴らしい時代なの! それが60年代よ!」と個性の素晴らしさを主人公のトレーシーは説いていたが、そういう思想が60年代に起こっているアメリカと、「世界でひとつだけの花」のヒットあたりからようやくそういう空気が起こってきたように見える日本とでは、ホント40年の差があるな。
まぁこの映画から40年以上たってまだ黒人差別の根深さにアメリカは悩んでいるから、どっちがどうってわけじゃないけど、「人と違っていることは素晴らしいこと」という価値観がもっと日本で広まった後にネットが普及していたら、日本のネット界ももう少し住みやすくなってたかもしれないな、とちょっと思った。いまは異分子攻撃(炎上含む)が激しすぎる。1963年のボルチモア(この映画の舞台)みたいだ。って話がズレたけど。

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