映画「それでもボクはやってない」
2007年11月25日(日) 17:02:17
原稿書きの合間に、娘が借りてきたDVD「それでもボクはやってない」を観た。
2007年1月公開で、見逃していた一本。周防正行監督だし、役所広司がやった弁護士の実在モデルが知り合いの知り合いで二度ほどお会いしたことがあることもあって、観たい観たいと思っていた映画だ。
「痴漢犯人生産システム」という本を2001年に読んでから、怖くて怖くて、満員電車に乗るときは必ず両手を上げているボクである。
そう、両手共につり革か天井(背が高いので天井に手が届く)。天井にぐぐっと手を当てて揺れをこらえるのである。荷物があるときは仕方ないから片手で持って片手を上。荷物も男性がいる方に位置するように気をつける。本当はこんなことしてもあまり意味はない。だっていくら両手を上に上げてても、電車降りてから「あの人痴漢!」とか言われて、「でもあの人両手上げてたよ」って言ってくれる目撃者も見つからなかったらそれで一巻の終わり。人生オシマイ。そのくらい有罪まで一直線。怖っ。でも、そんな無駄なことでも毎日やってしまうくらい、痴漢に間違えられるのを恐れている。そんなボクを笑うなら、この本を読んだり、この映画を観てからにして欲しい。というか、満員電車で通う人は必読&必見だ。
まぁこの映画の主題は、痴漢というよりは日本の刑事裁判のあり方にメスを入れているのだが、それにしても怖ろしい。ある日、単なる間違いで人生が180度変わってしまう。その日から会社にも家にも戻れず4ヶ月の勾留(映画の場合)。その後1年近くに渡るつらい裁判。しかも有罪率99.9%。あぁやっぱ怖えぇ。
痴漢という行為に苦しんでいる女性から見れば、やっと被害が認められてきた実態もあるし、多少えん罪があっても仕方ないと思うくらい憎い行為だろうとは思うが、痴漢なんか全く興味ない男にしてみればこんな理不尽もない。娘と一緒に「これはホラー映画だね」とつぶやきあってしまった。
