忘年会は断ろう

2007年12月19日(水) 7:30:16

世は忘年会最高潮。朝早くにエレベーターホールで友人に会ったりすると、目を赤く充血させて「昨日も大変でした」と酒臭い息を吐く。そういえば前日ちょっとしか飲まなくても翌日の朝になっても酒気帯び運転で捕まっちゃうらしいよ。ほとんど血中アルコール濃度は落ちないらしい。気をつけて。というか、飲んだ翌日は運転しないように。

まぁでもホント、忘年会なんてやめた方がいい。
ボクはずいぶん前に「忘年会を断ってみる」というコラムを書いているが、忘年会を断り続けてあれから5年。いまやひとつもお誘いがない。これはこれで少し寂しい気もするが(笑)、でもカテイもサイフもカンゾウも実に助かる。

忘年会から自由になると、本当に年末は気が楽だ。今年は喪中なので年賀状の心配もない(喪中のご挨拶はもう出した)。あぁなんてのどかな年末であることか。大掃除くらいしか義務がない。おせちも今年は「弁いち」さんにお願いしたし、上手に休めば10連休くらいになりそうだし、本もあとは本屋に並ぶのを待つだけだし、数年ぶりに心底ゆっくりなお休みが過ごせそうである。だらだらするぞぉ。

ポジティブ・エージング

2007年12月18日(火) 8:37:49

厚生労働省が発表した「2005年都道府県別生命表」によると、平均寿命が最も高い都道府県は、男性が長野(79.84歳)、女性が沖縄(86.88歳)だったそうだが、ワースト1位は両方とも青森(男性76.27歳、女性84.80歳)だったそうである。
意外だったのは、女性で大阪がワースト4位だったこと。大阪のおばちゃん、長生きしそうやけどなぁ。内実は別にして、あんなにストレス・フリーに見える人たちも少ない。

とはいえ、1位と47位の差が2〜3歳程度なので、まぁほとんど変わらないか。とりあえず男性平均寿命のワーストである76.27歳までボクは30年ある。あと30年…。何して遊ぼうかな。ボクの場合、なんとなく「人生のピークは70歳」と決めているので、あと24年はえっちらおっちら成長していく予定。そしてその後6年ほどで下りきる、ということか。まぁ下り坂が長いよりいい。

女性は若さに固執している人が多いけど、平均で85歳くらいまで生きることを考えると、お肌の曲がり角(25歳?)から60年は人生が続くわけで。そろそろアンチ・エージングからポジティブ・エージングに思想を変えた方がいいのではないかなぁ。年齢なりに美しい人、ボクには魅力的に見えるけど。まぁ確かにボクも20代30代のころは葉桜の美しさがわからなかったけど、いまはよくわかる。いまでは葉桜の方がきれいに見える。

着物の効用

2007年12月17日(月) 7:59:46

当たり前のようだけど、金沢は「今現在の季節」で溢れていた。
なんというか、「今の季節」が溢れているのではなくて、「昔からある今」がちゃんと機能しているような印象。この12月中旬はこういう作業をして、こういう木々を愛で、こういうものを食べるもんだ、みたいな皮膚感覚がしっかり伝承されている感じである。

東京にはとっくにそれがない。
いや、昔から住んでいる江戸っ子にはあるのかもしれないが、外から来た人の集合体であるトーキョーにはそれはとっくにない。季節にふさわしい作業もなく、着ている服にも飾り付けにも店先にも、季節感がほとんどない(あるとすれば外来文化であるクリスマス感くらいか)。食べ物の「旬」においては、特にまったく崩れ落ちている。

今年の夏は、ある鮨屋で「今日はいいヒラメが入ってます」とか言われてびっくりした(ヒラメは冬にお願いします)。先週は銀座の割烹で「早堀りのタケノコがあります」とニコニコされて戸惑った(タケノコは春にお願いします)。四国の方で12月に早掘りタケノコの収穫があるとは聞いたことはあるが、見るのは初めて。体が冷える時期に食べたいとは思わないな。せめて年が明けてからにしてほしい。ハウス物が一年中出回る今の状況はそれなりにシアワセだとは思うが、天然物で旬が感じられないのは少々困る。

タレルの部屋

2007年12月16日(日) 9:32:26

金沢から帰還。
最終日は嵐のような天候で、途中初雪まで舞ったのだけど、金沢21世紀美術館の「タレルの部屋」にいた数十分だけ青空になった。晴れ男でよかった(笑)
四角く切り取られた青い空を雲が流れる。思わずボーッと数十分。発見と異化と伝達について考える。この三つにおいては異化の分野が自分がまだ踏み込んでいない(というか不得意な)ところだなぁ、とか。客もめったに入ってこず、ジェームズ・タレルほぼ独り占め。贅沢だ。

特別展示は粟津潔。アレ?聞いたことあるな、と思ったが、展示を見ているうちにいろいろ思い出す。彼のポスター展を以前に見たことがあった。でもポスター以外の作品は初めて。阿部定の映像作品なども見入る。面白すぎ。現代にあっても新しい。なんだかとても共感し、ショップで本など買ってしまう。展示を見終わった後もロビーの椅子でその本をずっと読んでいた。

というか、この美術館、飽きないな。これを見るためだけに金沢を訪れる人がいるのがよくわかる。空いているであろう、オフシーズンの平日の午前中とかにもう一度来てみよう。

鮨 みつ川 @金沢

2007年12月15日(土) 7:28:39

昨日は「雨の金沢」という題にしたが、「金沢の雨」という川中美幸の曲がヒット中らしい(笑

ということで、引き続き金沢。
昨晩は「鮨 みつ川」にて鮨。「小松弥助」系の独特の鮨が多い金沢にあって(昨日の「鮨 志の助」も「弥助」系)、堂々と江戸前系。しかもお江戸にあったとしても上位なレベルの鮨であった。「弥助」系の柔らかく優しい鮨もおいしいと思うが、握りだけをとるとこちらの方がボクは口に合うかも。でも逆に言うと東京でも「みつ川」タイプは食べられる。「弥助」系は金沢でないと食べられない。旅人にどちらを勧めるかはわりと難しい問題。

食後は前回も来た「広坂ハイボール」でゆるりと。
犀川大橋のあたりから片町周辺〜広坂と歩き、なるほどなるほどとどんどん頭の中で金沢地図が出来上がっていく。もうひとりでも香林坊、柿木畠、片町、広坂あたりは歩けるなぁ。この「頭の中で金沢地図が出来上がっていく」過程が旅で一番面白い。出来上がりきっちゃうと、発見の喜びが少し減る。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。