映画の字幕を理解できない若者たち
2008年5月22日(木) 6:39:51
昨日はある大学で講義。というかゲスト・スピーカー。
朝早く家を出て埼玉まで。ボクが学生の頃くらいから郊外にキャンパスを移す大学が出始めたのだが、ボクの頃はまだほとんどの大学が首都圏にキャンパスを置いていたせいもあり、あまり郊外のキャンパスを経験したことがない。だから新鮮だった。郊外のベッドタウンなのに学生がいっぱいいる。のんびりした田園風景の中で学生生活を送っているその姿。へー、こういうところで学生やっているんだなぁ。
講義後、ボクを呼んでくれた教授と話していたら、こんな話が出た。
「知り合いの研究者に聞いたんだけど、最近、映画の字幕が理解できない若者が増えているらしいよ。字幕って映像と同時に文字が出るでしょ。それを読んで、意味が瞬時に理解できず、理解しようとがんばっているうちに場面がかわってしまい、結局わけわからなくなるという若者がすごく増えているんだって。『そのうち映画は吹き替えばかりになるぞ』って言ってた」
世界の首都を奪還せよ
2008年5月21日(水) 7:20:04
録画しておいた「NHKスペシャル 沸騰都市」を見た。
見たのは19日放映の「ロンドン 世界の首都を奪還せよ」である。いや、面白かった。さすがNスペ。わかりやすくコンパクトにイマを伝えてくれた。
ロンドンが「世界の首都」の座をニューヨークから奪い返しつつある、というテーマ。
外国為替や外国株式の取引量はすでにニューヨークを抜き去ったという。その大きな要因が、ロシア、インド、中国などからの人材の流入らしい。
リビングストン市長の徹底した市場開放政策で、多国籍企業がロンドンに押し寄せている。
9.11以降規制を強めたニューヨーク証券取引所を嫌い、ロンドンに世界の資本が集まっているという。その資本目当てに企業や優秀な人材、豊富な労働力が一気にロンドンに流れ込んでいるということか。ロンドン・オリンピックも4年後に迫り、建設ブームも後押ししている模様。移民の数はあの「人種のるつぼ」ニューヨークに迫っているという。しばらくロンドンに行ってない身としてはなんか意外。だってさ、なんと、いま、ロンドンの住人の3人に1人が外国人だって(!) 基本がコンサバな国なので意外だ。
情報を得る手段としての書籍の重要性
2008年5月20日(火) 8:00:43
いろんなブログを読み回っていると、最近「情報を得る手段としての書籍の重要性」に言及するブログが多くなってきているのを感じる。
ブログを読む習慣がある人々が、より効率的に情報やノウハウを得る手段として「きちんと一冊にまとめてある本というメディア」を再評価しはじめているのだ。ブログ的さみだれ&気まぐれ論説との比較において、著者と編集者がワン・テーマについてあるレベル以上の論説を苦労して一冊にまとめ上げている「本というカタマリ」の有益性・利便性に改めて気づいたというわけである。
携帯メールの日常化を見てもわかるように、有史以来こんなに人間が文章を書く(打つ)時代はない。
活字離れが叫ばれて久しいが、実は文章リテラシーは個々人それぞれのレベルで上がっている。日常的に書くことを繰り返して上がらないはずはない。そして書けるということは読めるということでもある。底流で全体的に「読書リテラシー」も向上し、ブロガーたちによるそのような「気づき」も含めて、本が売れる土壌が数十年ぶりに整ってきたのではないか。
ある違和感とともに話される
2008年5月19日(月) 7:52:29
NYのブルックリン・ミュージアムの回顧展で実物と空間を体験して以来、ずいぶん見方を変えて「これはやはり素晴らしいアートかもしれない」と思っている村上隆だが、彼の「MY LONESOME COWBOY」がサザビーズのオークションで約16億円で落札されたという(このページの下の方に写真)。ちょうどその美術館にも展示されていて異彩を放っていた。
これはミルクと題されて、女性の胸からミルクが放出されている作品(「HIROPON」上記リンク先参照)と対になっていたが、ちょうどそれを観た夜、NYの「Momofuku Ssam bar」でこの作品の話になったのを印象的に思い出す。友人から、ある違和感とともに話された。「ある違和感とともに話される」ってまさにアートの役割だと思う。アートとはそういう「異化」のみでいいのではないか、と、このごろよく思う。
そういえば、NYのニューミュージアムで売っていた「EARTH」のスペルの中の「ART」の部分だけ色が変わっているステッカー、買おうと思ったのに買い忘れた。ま、ありがちなのだが、なんか地球という単語の中にARTという言葉が含まれている感じを忘れたくないと思ったのだった。
スーツ着て講演
2008年5月18日(日) 18:15:49
今日は1500人弱を相手に講演してきた。
こんなに多い聴衆を相手にするのは2回目かな。ある学会での特別講演だったのだが、紹介や導入がよかったせいであまり緊張せず話が出来た。というか、本当にボクなんかでいいんですか?と不安になるような、伝統ある学会での出し物。念のため、と思って着慣れぬスーツを着て出かけたのだが、ジーンズ着てかなくて本当に良かった。ジーンズだったら浮きまくってた(笑)
広告以外の分野での門外漢的講演。門外漢としてどこまでつっこんでいいものか、ちょっと「話の距離感」に迷ったものの、とても暖かい聴衆で助かった。ちゃんと笑ってくれたし満足。少しでもお役に立てたのなら光栄だ。
「明日の広告」を出してから講演依頼がとても増えたのだが、もともと人前で話すのが非常に不得意なタチである。小学校時代から赤面症で目立つことが嫌いなのだ。いまこうして人前でしゃべってる自分がいまだに信じられない。何事も場慣れと経験なのだなぁと思う。たぶんパワポ資料もなく手ぶらで話せと言われたら死ぬと思うが、パワポさえ見せられるのならわりと話せるようになってきた。いや、本当に、あれだけ口ベタでアガリ症な自分がねぇ、と、よく思う。
