春風亭昇太 独演会「オレスタイル」

2008年7月31日(木) 7:53:51

昨晩は落語。新宿の紀伊国屋サザンシアターで春風亭昇太の独演会。
バレエも最初教えてくれる人がいて、その後ひとりで観に行くようになった。落語もこうして教えてくれる人ができた。オペラや文楽も誘ってくれる人がいる。シアワセなことである。

春風亭昇太の落語は初めて。
活躍の様子や人気は知っていたが、さすがにそれだけのことはある。全身から愛嬌が染み出ていて魅力的。華がある。地味で堅実な落語家さんも好きだが、ここまで派手な押しがあると強いなぁ。客席をグッと掴んで離さない。調べたらなんとボクより2歳も年上。つまりもうすぐ50歳。んーどう見ても30代の愛嬌だ。

「今日は自分に向いていない落語を二席目にやります。そのかわり、一席目と三席目は自分が思いっきり好きなヤツを。私は人が追い詰められる噺が好きなんです。追い詰められて変なことをしちゃう人」とか普段着前説で自ら語り、その後、林家彦いちが「初天神」で前座をつとめ、その間に着替えた昇太が再度出てきて独演会に移る構成。一席目と二席目の間は名物らしい「昇太生着替え」。着物の着付けにちょっと興味があるのでじっくり見た。

夏の咳

2008年7月30日(水) 7:37:41

先週、クーラーの温度をうっかり低めに設定して寝てしまったことがあり、翌日から少し咳が出るようになった。コホンコホン。「あぁ夏の風邪は長引くんだよなぁ」と思いつつ、ここんとこ仕事で余裕がなかったせいもあり放っておいた。ら、おとといくらいからひどく咳き込むようになった。コホコホコホン、ゲホッ、ゲホゲホゲホッ。慌ててクスリを飲むもすでに時遅く、昨日は咳のしすぎで声がでないほど。あぁまずいまずい。

体調は悪くなく、咳のみ。でも胸の筋肉(?)が疲れ、しゃべりにくいこと夥しい。つらいなぁ。でも自業自得だ。ちょっと前にカラダを壊していたんだから、自分のカラダから出る信号くらいちゃんと読み取って大事にしてやれよ。

夏木マリ曰く。
「カラダは自分のものじゃなくて神様からお借りしているもの。いつかお返しする。だから大事にしなきゃいけないの」と。

肘掛けに靴下足を載せるオヤジたち

2008年7月29日(火) 7:06:18

昨日は愛知県某所にて仕事で講演。
名古屋まで新幹線に乗って、名古屋からまた電車乗って、と、片道3時間ちょいかけて出かけた。地方の知らない街に行くのは好き。今回も生まれて初めての街で楽しかった。一生知るはずがなかった街角。一生すれ違うはずがなかったおばあちゃん。大嵐じゃなければゆっくり散歩でもして帰りたかったな。

そう、大嵐。途中からかなり荒れた。
後で知ったのだが、神戸の都賀川とか金沢の浅野川とか氾濫したほどの嵐が西日本を襲っていたらしい。
特に浅野川のテレビ映像にはビックリした。主計町が! あぁ「太郎」が水に埋まってる! 大丈夫だったかな…。

と、そんなこんなで、話し終わってすぐ、そそくさと帰ってきた。ぐずぐずしてると大雨の影響で新幹線止まりそうだったし。

パリ国立オペラ 初来日公演「トリスタンとイゾルデ」

2008年7月28日(月) 6:58:25

昨晩は渋谷オーチャード・ホールにてオペラ観劇。パリ国立オペラの初来日公演。演目はワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」であった。

率直な感想としては「世界のトップとはスゴイものだな」。
いや、こんなに冷静ではない。もっと率直に書くなら「いや〜良かった! 素晴らしい!」かも。いままで見たオペラの中でトップかなぁ。NYで観た「アイーダ」や去年観た「パレルモ・マッシモ劇場」、一昨年観た「シュツットガルト歌劇場」の「魔笛」なども印象的だったが、今回のはいろんな意味でそれらを越えるかも。

かなり斬新な「トリスタンとイゾルデ」だった。
舞台はセットなし(台がひとつ)。衣装も黒ずくめのシンプルなもの。そういう意味では超地味な舞台なのだが、舞台の背景に大きなスクリーンが掲げられ、4時間の上映中途切れることなく映し出される映像がものすごかった。ビデオ・アート第一人者と言われるビル・ヴィオラ。ハイスピードの長回しを多用したそのビデオが予想を超えて素晴らしく、魂抜かれてしまった。映像の持つチカラを最近ここまで実感したことはない。

ホンマタカシ「TOKYO」

2008年7月27日(日) 8:46:38

Takashi Homma: TokyoTAKASHI HOMMA「TOKYO」
ハワイで撮影をご一緒したホンマタカシさん初の海外出版写真集である。1998年に発表された代表作「TOKYO SUBURBIA」(第24回木村伊兵衛賞受賞)も含めたトウキョウ写真の集大成。

ボクたちの目に見慣れた「東京」が、ホンマさんの目で「トウキョウ」として再生される。
最初の印象は「淡々として植物的な写真だなぁ」であったが、何度も見ているうちに「これは日本人の目線ではない」と気づいた。異邦人の目線だ。いや、厳密に言うと、本当の異邦人なら「トウキョウの異質な部分」をもっと強調するだろう。彼はそれをしない。そういう意味では「邦人だからこそ獲得できる異邦人の目線」と言った方が正確か。客観的で冷めていてどこにも属さない。そんな孤独な目線。

無表情に、マネキンのように切り取られた子供たちの肖像。同じく無表情に模型のように切り取られた東京。ときどき出てくる彼の愛犬ですら作り物のようである。そこに「都会の寂しさ」を感じる人もいるかもしれないが、ボクは逆。ホンマさんの写真で異邦人の目線を共有すればするほど、周りにあるリアルな東京風景が猥雑で冗長でエネルギッシュな「体温が高い街」に見えてくる。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。