今回の仮設住宅アートは「木っ端アート」 @宮城県塩釜市
2012年5月30日(水) 9:51:48
この日曜日、昨年から何回かやっている仮設住宅アートを塩釜(しおがまガス体育館仮設住宅)でやってきた。
正式名称「くらしのある家プロジェクト」。
「そういえば、第一回目は去年の六魂祭のときだったねぇ」
「ちょうど一年経ったんですねぇ」
「去年は頭頂部が焼けて夏中ボーシを脱げなかったw」
「そうそう、さとうさん、ズルムケでしたよねー(大笑)」
みたいな会話を仲間のカメラマン田頭真理子さんとしつつw(左の2枚の写真も彼女の撮影)
本当は土曜日からやっていたのだけど、土曜は福岡からの移動や打ち合わせがあって来れず、日曜に日帰りした。
「一緒においで」と誘った仲間がいたんだけど、ボクが日曜にしか行けなくなり、土曜日にひとりで行かせることになって申し訳ないなぁと思っていたのだけど、「でもきっとアーチストの黒田征太郎さんに惚れるぞ」と思っていたし、彼女にも「惚れるよ」と予告しておいた。そしたら見事に惚れて、「わたし、ライフワークにします。黒田さんについてきます!」と(笑) くわしくは彼女(宇野実樹)のブログをご覧あれ。
ということで、彼女のブログからもわかるとおり、毎回楽しく日が暮れる。
典型的な仮設住宅アートである宮城県名取の回、中2の天才画伯が現れた石巻の回、大がかりにハートの木を描いた会津若松の回、それぞれ少しずつ趣向が違うのだけど、今回は「安全ながれき木っ端に絵を描いて貼っていく」趣向。名付けて「木っ端アート」。
木っ端はキャンバスが小さく、カタチもまちまちなので、子供たちもいろんな発想が生まれるようで、みんなイキイキ次々に描いていく。いいなぁ。
特に、屋根付きの廊下の柱に木っ端アートをひとつずつ貼ったものは、さながら「アート回廊」で、歩くのが楽しみになるような出来上がり。ちょっと高級温泉旅館の露天風呂へのアプローチみたいな雰囲気でなかなかいいのだ。みんながここをぶらぶら歩いたりするとうれしいなぁ。
あと、今回もアート・ガーデニング集団「涼仙」さんが参加してくれ、仮設住宅の仮フェンス横に植木を植え、安全がれきでトーテムポール的オブジェを何本も作った(そこに木っ端アートを貼っていく)。
この不思議オブジェ、写真で見る分には「?」な感じかもしれないけど、絶妙な間隔で植木などに紛れていると、なんだかとてもいい。手前にこれがあることで、奥にあって目に入ってこなかった並木までグッと目に入ってくるようになった。見慣れれば見慣れるほどいい感じ。
住宅に「仮」はあっても、人生に「仮」はない。
仮設住宅で大切な子供時代の数年を過ごす人もいれば、ここで亡くなる人もいるかもしれない。まさに大切な人生の数年間。無機質な仮設住宅に少しでも彩りが咲き、みんなの交流が生まれたらいいなぁと思う。
この「木っ端アート」は、参加性・可搬性にも優れ、展開がいろいろ考えられるので、しばらくはこのカタチを深掘りしてみようかという話になっている。
細く長く、じわりじわりと続けていくつもり。
ボクは阪神大震災の被災者なんだけど、震災後2年経っても3年経っても続けてきてくれる人たちが一番ありがたかった。
その経験もあって、少しずつでも「続けていくこと」を目指したいと思っているし、一緒に主宰している内藤久幹くんともそう話している。
じわりじわり、気長にいっしょにやりたい方、募集中。
