">

ブログを書いててよかったな

2012年5月27日(日) 7:12:51

金曜は福岡出張で、信頼する素晴らしい後輩がやっている会社「グランドビジョン」という会社で4時間弱の講義と、ラブFMで2時間強の講演をし、春吉橋から近いところにある「まめ丹」という一軒家でおいしくご飯をいただいた。

先週が相当「地獄週」だったこともあり(要するに激務だったのです)、約6時間の講義講演で相当疲れきってしまったのだけど、でも、昨日の土曜は元気になることが2つもあった。

ひとつは、福岡から羽田空港に着いて、その足で向かったランチ・ミーティング。

厚労省の千正康裕さん、フローレンスの駒崎弘樹さん、そしてRCFの藤沢烈さんと4人で会って、話をしたのである。

以前、現役官僚である千正さんの記事「批判をおそれることについて」を読んで、官僚で実名でブログをやる千正さんの志と勇気(いま現在はなかなかハードルが高いことだと思う)を感じ、ツイッター上でコメントしたことがあり、それを読んでくれた藤沢さんが「ご紹介しますよ!」とセッティングしてくれ、そこに駒崎さんも乗ってくれて、4人で会うことになったのだった。

藤沢さんは、この大震災以来、いろいろな活動でご一緒してきている仲間。民間における震災支援では、世の中で一番動いているうちのひとりだと思う。
駒崎さんは、懐かしくは鳩山ツイッターのディレクションをしていたときにずっと近いところで活動していたのに、なぜかすれ違っていて、実は初対面だった。お互いに「ようやくお会いできました」という感じw

藤沢さんをハブにみんなが初対面だから、うまく話が盛り上がるかなぁと思いつつ出かけたが、まったくの杞憂だった。

座って1分後にはもう濃い話になり、官僚の発信の難しさと今後、その解決策、政府の情報開示(オープン・ガバメント)の推進、ネット選挙や消費税増税、被災地の雇用事業など、たった1時間弱とは思えない充実の内容。それぞれ少しずつ視点が違うので、いろいろな方向から物事を見ることができ、一気に考えが深まったのである。

打てば響く会話って楽しいな。
このミーティングが何かの「はじめの一歩」になりそうな予感がヒシヒシとしつつ、ニコニコと別れた。

そしてボクはマークさんのお見舞いに。

脳腫瘍の手術以降、10日に1回くらいのペースでお見舞いに行っているが、放射線治療が始まっていることもあってか、前回も前々回もすごく調子が悪そうだった。だからちょっと心配していた。

でも、これまたまったくの杞憂だった。うれしい誤算。

下手すると手術前より元気なんじゃないか、と思われるほど元気で、声に張りもあるし頭の回転も速いし、単語や数字も何の不自由もなく出ている(言語中枢近くの病巣だったので、手術後多少不自由そうだった)。

良かったなぁ。

で、その「元気になるきっかけ」が、「何のお世辞でもなく、さとなおくんの魯肉飯のブログだったんだよ」と言うのである。

「あのブログ読んでさー、すごく久しぶりに『あぁ食べたい!』って心の底から思ったんだよねー。ずっと失っていた食欲が戻った瞬間。つまり、生きる意欲が出た瞬間!」(彼のブログにも書いているw)

台湾旅行数日のブログは、わりと昔みたいな勢いで書いた。
大震災以来、ちょっと視野狭窄に陥っていたので、そこを打破する気持ちも裏にはあった。

とはいえ、こんな二次的なうれしいことがあるとは思わなかった。

そうかー、あんなおちゃらけたブログでも役に立つことがあるかー。
ボクがこうしてずっと発信していることでも、少しは人の役に立っていることがあるんだなー。

もちろん、いろいろとありがたいメールやらコメントはいただく。
でも、目の前の人に「いや、ほんと、掛け値なしに、あのブログで元気が戻ったんだ」と言われると、それはそれでまたとてもうれしいもの。

疲れもなんだか吹っ飛んだ。こちらこそありがとうございました。

マークさんとは結局3時間もしゃべって(お見舞いとしては非常識だけど、でもそのくらい元気なんです)、新しいプロジェクトをふたりで始めることまで決めた。この企画、絶対実現させよう!

この元気を胸に、宮城県塩釜に、いまから行ってくる。
仮設住宅アートの塩釜版を作りに日帰りで。

今日は六魂祭を岩手でやっているので、帰りの新幹線が座れないのではないかということだけが心配。立って帰るとせっかくの元気が霧散してしまう… ←その程度の元気なのか

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

アーカイブ

同カテゴリーの他記事