国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ
2009年12月25日(金) 8:11:35
鳩山首相との二回の会食(1回目、2回目)とそこでの提言が縁で、「国民と政治の距離を近づけるための民間ワーキンググループ」というのに参加することになった。
昨日は第一回目のリアル・ミーティングで首相官邸に行ってきた。
リアルと書いたのは、それまでもバーチャルで多少話し合いは進んでいたから(メンバーによるメールの頻繁なやりとりで、という意味)。ボクを含む一部メンバーは、この1ヶ月弱、ミーティングに先んじてしこしこと提案 & 活動をしてきたのである。ただ、忙しい人が多いのでなかなか実際に全員集まれるタイミングがなく、ようやく昨日が実現したというわけ。昨日は鳩山首相もミーティングに参加する予定だったが、ちょうど例の偽装献金謝罪会見と重なって欠席。なので、松井官房副長官と首相秘書官、そして我々民間人とで「国民と政治の距離をどう近づけていくか」を1時間半に渡って話し合った。
民間メンバーは、平田オリザさん(劇作家)を座長に、佐々木かをりさん(イーウーマン社長)、小山薫堂さん(脚本家/放送作家)、今村久美さん(NPOカタリバ代表理事)、徳田祐司さん(アートディレクター)、須田和博さん(クリエィティブディレクター)、佐々木康晴さん(クリエィティブディレクター)、そしてボク、佐藤尚之(ブロガー/クリエィティブディレクター)、の8人。
ポジティブで活発ないいミーティングだったと思う。
メンバー全員、別に鳩山首相寄りでも民主党寄りでもない。ニュートラルな立ち位置である。敢えて言えば平田オリザさんは内閣参謀参与なので多少内閣寄りではあるが、あとの人間は、政治や政党や政策よりも「コミュニケーション」に興味がある人間が揃っている。そして「国民と政治の距離の遠さをコミュニケーションの力で大幅に改善したい」と思っているメンバーたちである。
ボク個人としては、国民と政治の距離が近くなればなるほど一般人の政治への無関心や無力感が払拭されやすくなり、政治参加意識も強くなっていくんじゃないかと思っている。そしてそれは社会をいい方に変えるのではないかとポジティブに夢想している。そのためであるなら、ボクが持っている微々たるスキルを出し惜しみせず提供したい、そう思ってこのワーキンググループに参加している。
具体的には、まずはソーシャルメディア(ブログやツイッターやYouTubeなど)を使ったコミュニケーションから始めて、首相だけに限らず、政治全体をもっと国民からわかりやすく、オープンで、透明な存在にすることが当面の目標だと思う。今朝の新聞には(とても小さな記事ではあるが)このワーキンググループが「首相にツイッターを始めるように提案した」と書かれているようだけど、ツイッターはごく一部の手段だ。
もちろん民間メンバーが出来ることは限られていて、実際にやるのは首相であり大臣であり議員たちであるのだが、我々がしつこくサジェスチョンしたりアイデアを出したり手助けしたりスキルを提供したりすることで、何かが少しずついい方に変わっていくと信じて事に当たりたい。このチームが、ありがちな「有識者会議」とか「諮問委員会」ではなく、「ワーキンググループ」と名乗っているのは「実際に動く」という意思表示である。
ちなみに「どうせ電通とかがキャンペーンするんだろ」とか思う方もいらっしゃるかもしれないが、メンバーには電通もいるが博報堂も入っているし、みな個人で参加している。他にNPOの人や個人作家たちも入っていることからもわかるように、フラットでニュートラルなチームであることはご理解いただきたい。
とりあえず、もうちょっとしたら具体的に刷新(発信)が始まる。
ゴールは「国民と政治の距離がぐっと近づくこと」。そのために、まずは第一段階として首相の発信を刷新すること。国民の声が首相の元にもっと届くようにすること。 ゴールはまだまだ相当遠いと思うけど、一歩ずつ、まずは一歩ずつ。
というか、こうして第一歩目が踏み出せただけでも政権交代の意味があったかなと思う。民間の意見に対してこんなに聞く耳を持ってくれる空気感は以前にはなかったものだし、「変えよう」という気運の強さも以前にはなかったもの。せっかくなのでいろいろと(もちろんいいと信じられる方向に)刷新するご協力ができればと思っている。
