5年後の未来

2009年12月24日(木) 7:30:56

そういえば、おとといだったか、初めて「公開インタビュー」というのを受けた。ツイッター上での公開インタビュー。

雑誌「クーリエジャポン」によるもので、質問は「ITの進化によって5年後、私たちの生活はどう変わっていると思いますか?」。来月号に載るのだと思う。

2回のツイートに分けて最大280文字(140文字×2)で答えてくれ、という依頼。ツイッター上だと1回に140文字しか書けないからそういうことになる。ボク以外に4人が公開インタビューを受けたようで、その4人とは、勝間和代さん、佐々木俊尚さん、津田大介さん、堀江貴文さん(50音順)。濃すぎ。というか怖い(笑)

ボクのお答えはこんな感じ。

質問:ITの進化によって5年後、私たちの生活はどう変わっていると思いますか?

@CourrierJapon デジタルネイティブが社会デビュー。検索→購買がいよいよ当然となり、一方的に長所を言うマス広告は真の岐路を迎える。ソーシャルメディアは「つながる場」から「ランダムに情報と出会う場」となり、一次情報を得る場ともなる。つまりマスコミの存在意義が変わる。

@CourrierJapon ソーシャルメディアにより、情報そのものが貨幣だった時代が終わり、「共感」が共通貨幣となる。上から目線のトップダウンは共感を得られず衰退していく。インフルエンサーに替わり「ソーシャル・ハブ」的な人の存在価値が増し、マスメディア的影響力を持っていく。

「私たちの生活がどう変わるか」という質問への答えになっていない気が(笑) まぁメディアを介した広い意味の「生活」としてお答えした。140字ずつなので(しかも「@CourrierJapon」で14文字とられるから、全部で126文字)、相当はしょっている & 言葉足らずだけど、まぁイイタイコトはだいたいこういうことかな。

ただ、マス広告については「認知を広める」という役割はなくならない。それ一辺倒だった時代は真の意味で終焉を迎えるけど(もう迎えているんだけどね)。ソーシャル・ハブについては「共感が共通貨幣」という文脈の元で読んでくれないと、単に「マスメディアと同じように広くリーチする存在になる」と読まれかねないのでちょっと心配。「共感が共通貨幣」になったら、インフルエンサー(昔で言うオピニオンリーダー)とは違うタイプが出てくるだろうな、という程度のこと。

10年後はもうちょいすごそう。
団塊の次の世代が引退して「ネットもなんとか使える高齢者」となり、いまの30代が社会の中枢に出てきて「ネットなんて当然な経営者」となり、デジタルネィティブたちが次々と社会デビューしてきて「ネットがない世界なんて想像もつかないオフィスワーカー&起業家」になる。もっとドラスティックに変わるんじゃないかな。いや、逆に一度揺り戻しがくるのかな。どうなんだろう。

しかし5年「前」って、まだYouTubeもなかったからねぇ。ツイッターはもちろんのこと。
そう考えるといまから5年「後」ってもっと変化が早いようにも思えるし、いやいやYouTubeが出たからって大筋変化ないようにあまり目立った変化なんかきっとないよ、なのか。

でもまぁ、とりあえず、「未来が変化しそうな時代に生きていられるのはラッキー」なのは確か。楽しみたい。5年とかのスパンで社会インフラが変化していく時代なんて有史以来そうはない。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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