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まだ気持ちも言葉もまとまらないけど、彼のことを書いておきたい

2012年4月15日(日) 17:45:37

ボクには主治医がいる。

3年半前「主治医かつ現役シンガー」というエントリーを書いているが、ここで書いた「まーくさん(松村光芳さん)」がボクの主治医である。

中学時代、ラジオにかじりついて聴いていた深夜放送「たむたむたいむ」でのスター(ハックルベリーフィンというグループで歌っていて、その番組内では大スターだった。今でも歌っている。写真の真ん中の白いシャツが彼)。そしてその20年後、その放送のパーソナリティであるかぜ耕士さんを通じて知り合ったという浅からぬ縁。

すぐ食事会や飲み会をするようになり、親しくなった。
ボクのブログを頻繁に読んで健康を注意してくれるようになり、いろんな医者を紹介してくれた(もちろん診てもくれていた)。彼が病院長を務める奥沢病院は、ボクにとっては定期健診の場所になった。いつも気にかけて心配してくれていた。彼がいないと乗り越えられない壁がいくつもあった(精神的にも)。文字通り「命の恩人」でもある。

そのうえ、「助けあいジャパン」に参加してくれ、いまでは「仲間」でもある。
彼の次女は「助けあいジャパン」の事務局に勤めてくれており、彼自身、公益社団法人の監事役もしてくれている。三女ともいっしょにあるワークショップで活動したっけ。

さらに、2年に1回、いっしょに内視鏡検査を受けに行く患者同士でもある。

つまりは縁が深いのである。
そういうヒト。松村光芳さん。松村先生。まーくさん。


そのまーくさんから急な連絡がフェイスブック・メッセージに入ったのがこの月曜(6日前)だった。

緊急連絡にて失礼します。実は本日、脳腫瘍があることがわかりました。身体的にはとくに症状なく全然元気なのですが、明後日から入院精査となります。多分来週には治療方針が立つと思いますが、当分の間お休みを頂くことになりそうです。(後略)

そして、発見から一週間。明日、緊急手術である。たった一週間の出来事だ。

大脳優位半球の言語中枢近傍に病巣があるそうで、開頭手術すると言語を失う可能性がある。口が動かなくなる、という意味ではない。言語自体を失う可能性。「そうまでして生きたくないや」と本人は言っていて、切除は最低限になるのだろうと思うけど(開頭しないとわからない)、でも、なにかしら術後に困難が待ち受けている可能性は高い。

さすがに本人、プロの医師として非常に客観的にご自分の病気を分析しており、昨日も会ってきたけど、とても冷静かつ前向きだった。

というか、彼のブログがある。4/9(月)の発見の日まで遡って読んでほしい。

※ このブログの4/13に出てくる「小鳥さん」の話は、この記事を元にしている。ボクが毎朝自分に問いかけている言葉でもある。


今週一週間、ずっとふわっと浮いているような心持ちだった。何をやっても現実感がない。まだ気持ちも言葉もまとまらないので、今日は上のような事実だけを書いておこうと思う。

昨日、お見舞いに行ってきて、たまたま長時間、話ができた。
「ボクに託されたこと」もある。確実にやりますよ。任せて下さい。

今日もいまから行ってくる。
普通に話ができる最後の晩? いや、ボクはそんなこと信じない。ボクのツキで良かったら数年分差し上げてくる。もうあなたはボクの人生の大切な一部だ。

みなさん、もし良かったら、明日の午前中、手術の間、一緒に祈って下さい。心からお願いします。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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