3人の巨匠から褒められた少女 仮設住宅アート@石巻

2011年9月13日(火) 8:32:37

というわけで、おとといに引きつづき、昨日も一日仮設住宅の壁に絵を描いて街を色づかせるプロジェクトをやってきた。

正式名称「くらしのある家プロジェクト」。
たった2年〜5年くらいの仮設住宅暮らしと思う人もいるかもしれないけど、ここで二度とない大切な少年期少女期を過ごす子供もいれば、寿命的に亡くなってしまう方もいるだろう。人生に「たった」なんて数年、ないと思う。どの瞬間も大切だ。そんな数年を過ごす家であるならば、無機質で潤いがない「仮設」ではなく、少しでも彩りと潤いが感じられる「家」の方がいい。

ということで、アートができることを少しでも、ということで住民参加でやったのだが、みんな積極的に参加してくれ、現場はわいわいと楽しかった。子供を中心に参加者多数。お年寄り(女性)もわいわい参加。まぁ大人の男性はまず参加しないんだけどねw

こういう絵に「うまい」とか「へた」とか言いたくはないが、でもやっぱり「うまい」はある。

代表的なのは上の写真の少女。
最初はおっかなびっくり。でもどんどん慣れて、あとは夢中でずっと独りで描いていた。才能開花の瞬間!

中一らしいけど、本当に丁寧かつ大胆で素晴らしい絵を量産していたなぁ。それを撮ってツイートしていたら、この写真に対してなんと井上雄彦さんから

@inouetake 確信に満ちたタッチですね~
と、突然お褒めの言葉がツイートで飛んできた。
少女に伝えたらビックリしていた。
続けて、いしかわじゅんさんが
@ishikawajun ほんとだ。確信持って描いてるなぁ。
と。これも少女に伝えたら恐縮していた。
漫画界のふたりの巨匠からのお褒めの言葉がリアルタイムで石巻に飛んでくるツイッターもすごいけど、まぁなによりこの少女がすごい。3人目の巨匠・黒田征太郎さんも「すぐにうちの事務所に来なさい」と本気半分でリクルーティングしていた。でも本人は薬剤師になりたいんだってw

とはいえ、これで「絵を描く楽しさ」を覚えてしまった彼女。
そして超大物たちから褒められてしまった彼女。
これからどういう人生を歩むのかなぁ。楽しみだ。田頭カメラマンは「ずっと定期的に被写体として追ってみたい!」って言っていたw フォトジェニックだしね!

もうひとり、このおかあさんも素晴らしかったよ。

最初は「え!えええ!ええええええ! 絵なんか描けないよーーーー!」と、大声でイヤがった彼女。
でも、征太郎さんが上手に誘導して、「ホラ、ここに目を入れてみてください」と、鳥の輪郭を描いて誘うと、怖々描き始めてくれた。

でも、これがとても初めてとは思えないタッチと筆遣い。
筋がいいなぁ。
とても丁寧に、迷いなく、ゆっくり線を入れていく。

子供と違って大人は邪心が出やすく、いろいろ狙っちゃうんだけど、それがない。
絵の具がかすれてもそれを直そうとせず、ありのままに線を引いていく。すばらしい。途中から調子が出てどんどん量産。おかげでこんなにいい集会所になった

ちなみに2日間で撮った写真の一部をアップしました。
カメラマンも入って撮っているので、それもそのうちアップします。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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