世界最高峰のトリオ! 矢野顕子@ブルーノート

2011年8月21日(日) 17:50:15

いや、すごかった。
3年連続で「もうここで死んでもいいや」と思った。そのくらいすごいライブだった。

何って、矢野顕子、ウィル・リー、クリス・パーカーのお盆公演w @ブルーノートに行ってきたのである。

矢野顕子がこの2人を引き連れてツアーしていることがいかにすごいかは、一昨年去年の記事を読んでいただくのが早い。特にウィル・リーを連れてるのはすごい。彼を3年も連続して連れて来れるのがすごい。というか3年も彼を連れてきてくれてありがとう。本当にそう伝えたい。

それにしても、2年連続で「絶句」したが、3年目の今年はまた磨きがかかっていた。
最終日の最終アクトということで、よくこなれてもいたし息もあっていたのだとは思うけど、まぁもう断言してもいいのではないかな。いま世界で見られるトリオの最高峰である、と。

特に今年は演奏の完成度が高かった。
今年に比べると、前2年は矢野顕子のピアノが前に出すぎていた。今年は「これって本当にピアノとベースとドラムスの3人しかいないの?」と途中で何度も思ったくらい音がバランスよく重なって、非の打ち所がなかった。一曲一曲拍手が鳴り止まない。もうすごいのひと言。自由自在。天衣無縫。一寸先は天国。

去年もやった「YOU REALLY GOT ME」から始まり、「いいこ いいこ」や「変わるし」(これも去年やった)、新曲「LET'S GET OUT OF HERE 」も良かったし、アンコールの3曲「ALL THE BONES ARE WHITE」「GASOLINE AND MATCHES」「RUBBERBAND MAN」も最高だった。

前2年と違うのは日本の有名曲をやらなかったことかな。あっこちゃんのヒット曲もやらなかったが、でもその分、いかにこのトリオが世界トップを走っているのかが逆にわかった感じである。本当に誇らしい。世界中の人に聴いて欲しい。

矢野顕子の超絶ピアノを聴きながら、去年の9月にこの記事で書いた矢野顕子のこんな言葉を思い出していた。

子どもの頃、クラシックをやってたときに、「ヤなことはやらない」って運指の練習をしなかったから、そのツケが来てる。自分の都合のいいように弾くというか、指がフレーズを選んでるんです。私にとって難しい音を弾きたいという欲があっても、技術が追いついてないの。だから、運指を改善しなきゃいけない。 (自分のことを誰よりも厳しく見つめてるってことよね、と森山良子に言われて)うん。でも、自分に厳しくない人はやめたほうがいいんじゃないのって思う。

あくまでも明るくニコヤカに、何でもないように軽やかに演奏する彼女だけど、その裏には絶え間ない努力があるんだよなぁ。当たり前といえば当たり前だけど、気が引き締まる。

佐藤尚之(さとなお)

佐藤尚之

佐藤尚之(さとなお)

コミュニケーション・ディレクター

(株)ツナグ代表。(株)4th代表。
復興庁復興推進参与。一般社団法人「助けあいジャパン」代表理事。
大阪芸術大学客員教授。やってみなはれ佐治敬三賞審査員。
花火師。

1961年東京生まれ。1985年(株)電通入社。コピーライター、CMプランナー、ウェブ・ディレクターを経て、コミュニケーション・デザイナーとしてキャンペーン全体を構築する仕事に従事。2011年に独立し(株)ツナグ設立。

現在は広告コミュニケーションの仕事の他に、「さとなおオープンラボ」や「さとなおリレー塾」「4th(コミュニティ)」などを主宰。講演は年100本ペース。
「スラムダンク一億冊感謝キャンペーン」でのJIAAグランプリなど受賞多数。

本名での著書に「明日の広告」(アスキー新書)、「明日のコミュニケーション」(アスキー新書)、「明日のプランニング」(講談社現代新書)。最新刊は「ファンベース」(ちくま新書)。

“さとなお”の名前で「うまひゃひゃさぬきうどん」(コスモの本、光文社文庫)、「胃袋で感じた沖縄」(コスモの本)、「沖縄やぎ地獄」(角川文庫)、「さとなおの自腹で満足」(コスモの本)、「人生ピロピロ」(角川文庫)、「沖縄上手な旅ごはん」(文藝春秋)、「極楽おいしい二泊三日」(文藝春秋)、「ジバラン」(日経BP社)などの著書がある。

東京出身。東京大森在住。横浜(保土ケ谷)、苦楽園・夙川・芦屋などにも住む。
仕事・講演・執筆などのお問い合わせは、satonao310@gmail.com まで。

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